ぷにぷにパイレーツ

公演案内

第8回公演「ぷにぷに冬のパン祭り」

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 日時:2009年12月13日(日) 14:00&18:00

会場:アトリエ無現 

作・演出・出演:石崎一気

キャスト:古田秀幸、立川らく太、岩丸綾子

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炎のフラメンコダンサー 岩丸綾子

 

*公演コンセプト

日本最大のお祭りと言えば、それは間違いなく「春のパン祭り」です。

毎年春になると、全国の奥様方が、白い皿欲しさに、こぞって特定メーカーのパンを購入し、パッケージに貼付されたシールを集めることに血道をあげ始めます。

中には、恥も外聞もかなぐり捨てて、他人が捨てた菓子パンの袋まで物色して、シールの確保に努める人まで出現する始末です。

こんな壮絶なお祭りが他にあるでしょうか?

参加者の熱狂振りに加え、総参加人数、参加地域の広がり、経済効果、どれを取って見ても「春のパン祭り」こそ、“祭りの王様”と呼ばざるをえません。

これまで様々な祭りを開催してきた劇団ぷにぷにパイレーツも、そんな日本一のお祭り「パン祭り」にあやかるべく、今回の公演タイトルを「ぷにぷに冬のパン祭り」とし、二大特典をお付けしました。

 

 

 

特典①

2007年にスタートした「劇団ぷにぷにパイレーツ」は、今年で3年目を迎えました。

これまでに様々なタイプのプレゼントを実施してきましたが、昨年の「コーヒー・メーカー・セット」などは大変ご好評をいただき、一昨年を大幅に上回るお客様にご来場を頂きました。

また、アンケート調査の結果、「ぷにぷにパイレーツの芝居を見ると、白いお皿が欲しくなる」、「一人芝居は、なぜか小皿を連想させる」「小皿なら何枚あってもよい」「小皿をくれないなら、来場したくない」等、貴重なご意見を多数いただいたことから、今回は「白いおしゃれ小皿」を採用しました。

この「白いおしゃれ小皿」は、サラダやフルーツ&ヨーグルトなどいろいろ使えて便利なうえに、重ねてコンパクトに収納することができます。

「第1回ぷにぷに祭り」「ぷにぷに夏の男祭り」「初笑い!ぷにぷにコント祭り」「ぷにぷに号泣祭り」「ぷにぷに冬のパン祭り」の5回の東京本公演にすべてご来場いただいたお客様に、日頃のご愛顧に感謝を込めまして、白いおしゃれ小皿を1枚プレゼントいたしました。

 

 

 

特典②

「ぷにぷに冬のパン祭り」では、お手軽なナンセンス・コント脚本を配布しました。

「奇跡の人」と題されたこのリーフレットには、ぷにぷにお馴染みのアンコール用に書かれた、ブラックなナンセンス・コントの脚本を掲載しています。

カツラギャクなどを取り入れ、創意工夫を凝らして自由に演出して、お楽しみ頂ければ幸いです。

 

 

 

 

 

*上演作品

●サッカー漫談「史上最強の日本代表」(石崎一気)

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W杯南ア大会開幕まで、丁度、半年。

組み合わせ抽選会の1週間後というタイミングでの公演でした。

ですから、「さぞかし、サッカーの話題で、日本中が盛り上がっていることだろう」と予測し、サッカー日本代表を題材に、コントを作ることを考えました。

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まずは、代表チームのパロディをベースに、構想を練りました。

しかし、以前ほど、代表選手の一般への知名度が高くありません。

また、岡田ジャパンには、トルシエ監督のフラット3のような、特徴的な戦術もありません。

ですから、普通にパロディにしても、元ネタをご存知の方が少なく、マニアックなものに止まってしまう恐れがありました。

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したがって、発想を大胆に転換することにしました。

「代表選手が○○だったら‥」という、まさにコントの王道とも言える方法で、作品を仕上げることにしたのです。

”○○”は何でも良かったのですが、「日本代表なら、やはり都道府県が良かろう」という、安易な発想です。

都道府県については、お客様の認知度も高く、お持ちの情報量も多い筈です。

他愛もないコントとは言え、「自分の出身県が登場すると、それだけで、案外喜んで貰えるんじゃないか」とも考えました。

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また、今回初めてぷにぷにパイレーツをご覧になる方が多くご来場されることが、予想されました。

演劇を見慣れてない方に、いきなり一人芝居をお見せしても、なかなか馴染めないものです。

そこで、演劇ではなく、漫談形式の作品を冒頭に置くことで、会場の雰囲気を整えていくことにしたのです。

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結果は、僕の予想を遥かに超える好評でした。

実に良いムードに包まれたのです。

僕の登場と同時に、客席から、熱い手拍子が巻き起こりました。

役名を名乗っただけで、すぐに笑いが起きました。

その後も順調に、仕掛けたギャグすべてで、会場が爆笑に包まれました。

ギャグの伏線の段階で、クスクス笑いをするお客様が多かったのも驚きでした。

ネタとネタを繋ぐ間の部分でも、お客様全員がニコニコされているのが、舞台からはっきり分かりました。

「次は、どんなギャグを繰り出すんだ?今度は、どこの県が登場だ?そのポジションを、どうオチに結びつけるんだ?」という皆さんの期待が、舞台上の僕にもビンビン伝わってきましたよ。

ほぼ僕の狙い通り、いや、それ以上の反応を頂いたように思います。

これもすべて、感度の良い、知性のあるお客様に恵まれたお陰です。

大いに盛り上げて頂き、感謝しています。

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「史上最強の日本代表」のような、罪のない、知的ゲームのような作品も、案外良いものですね。

執筆した直後や稽古中は、「軽すぎて物足りないんじゃないかな」と心配しましたが、まったくの杞憂でした。

むしろ、非常に高い評価を頂いたようです。

「こういった作品を、公演の中のアクセントとして、上手く使っていくのも悪くない」と思いました。

これもある種の実験だった訳ですが、”トライ&エラー”を重ねていくことで、今後もお客様から色々学ばせて頂くつもりです。

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この作品で、劇団史上初めて、小道具を使いました。

(第8回公演で初めて小道具を使うなんて、珍しい劇団ですね)

サッカーのフォーメーションを示すボードと、名札です。

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本当にささやかな小道具ですけど、作るのも、持ち運ぶのも大変なんですね。

普通の劇団の皆さんがご苦労されているということが、良く分かりました。

この作品用に衣装(サッカー日本代表レプリカ・ユニフォーム。しかも正規品です)も購入しましたので、経費も一番掛かっています。

しめて4000円弱!

ぷにぷにパイレーツとしては、異例の投資額です。

減価償却するために、これらを使いまわせる作品を、目下、画策中です。 

 

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●時事風刺板前コント「ニュース寿司」(古田秀幸)

「Fight The Power」で大人気となった古田秀幸君による一人コントです。

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あの面白さは、他の誰にも出せないものです。

コント中心の「ぷにぷに冬のパン祭り」には欠かせないと思い、出演をお願いしました。

すると、「仕事が忙しいので、短い作品なら‥」という返事が返ってきました。

ごくごく短い作品となると、知的コントの方が有利です。

そこで、時事風刺コントを執筆することにしました。

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ニュースのネタを、寿司に握って食わせる”ニュース寿司”の板前さんが主人公です。

次々に、最新ニュースを笑いに変えていきます。

毒のあるブラックなギャグ連発で、笑いながらも空恐ろしさを感じるような作品になったと思います。

僕自身、気に入っているギャグが沢山入っていて、大好きなコントです。

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この作品は、本当に良く受けましたね。

爆笑が次の爆笑を呼び、ほぼノン・ストップで笑いが続くという状態でした。

仕掛けたギャグ全てで、笑いが巻き起こりました。

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確かに、古ちゃんのキャラクターが面白いのが、その最大の要因でしょう。

しかし、彼の必死の努力の賜物であることも忘れてはいけません。

古ちゃんの仕事の都合で、結局、本番まで2回しか稽古出来ませんでした。

その少ないチャンスで僕が伝えたことを、きちんとやり遂げてくれたのです。

忙しい仕事の合間を縫って、一所懸命、独自に稽古してくれたのでしょう。

セリフの抑揚、間、体の使い方など、丁寧に演じてくれました。

古ちゃんは、今回で3度目のぷにぷにパイレーツ出演です。

役者として、確実に成長していますね。

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今回、大好評だった「ニュース寿司」は、シリーズ化も可能です。

その時々のニュースを題材に、新しいギャグを考えていくのは、それほど難しい作業ではありません。

皆さんのご要望があれば、第2弾を上演するかも‥。

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●ダンス・コント「フラメンコ店長」(岩丸綾子・石崎一気)

フラメンコ・ダンサーとして活躍中の岩丸綾子さんの主演作品です。

 

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岩丸さんは、以前から、ぷにぷにパイレーツを応援し続けてくれていました。

第2回公演以外は、全てご覧頂いています。

そんな岩丸さんから、ある日、「私も、ぷにぷにに出演してみたい」との申し出がありました。

しかし、僕はフラメンコに詳しくないので、しばらくは、作品のイメージが湧きませんでした。

セリフを喋らないダンサーと芝居を作るのは、なかなかに難しいものなのです。

アイディアのないまま、時間ばかりが過ぎていきました。

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そんな中、2009年3月に、岩丸さんは、大規模なソロ・リサイタルを開催しました。

僕は、それを、拝見させて頂きました。

様々なタイプのダンスを見ていると、フラメンコを生かす方向性が、はっきりと見えてきました。

そして、たちまちのうちに、作品のイメージが湧いてきたのです。

 

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ダンスのレベルも、非常に高いものでした。

「このフラメンコを、是非とも、ぷにぷにのお客様に、ご覧頂きたい」と思いました。

リサイタルの終演後すぐ、岩丸さんに、ぷにぷにへの出演を依頼しました。

その日のうちに、フラメンコの資料を集め、あっという間に、「フラメンコ店長」の脚本を書き上げてしまったのです。

イメージさえあれば、脚本を書くのは難しいことではありません。

スペインから来日したフラメンコ・ダンサーが家電量販店の店長になるというお話です。

現在の日本の経済状況を織り込んだ、社会風刺の要素も多分に入っています。

消費者の底知れぬ欲望に、フラメンコ店長も踊らされるというわけです。

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12月の本番まで9ヶ月もあったわけですが、とりあえず、出来立ての脚本を岩丸さんに渡しました。

岩丸さんは、やる気満々です。

「早く稽古したい」と、何度も催促されました。

何と、第1回目の稽古は7月10日だったんです。

まだ、広島公演「ぷにぷに!泣いてつかあさい」も終ってない時期ですよ!

渋谷のフラメンコ・スタジオで、実際に動きながら、作品イメージと具体的な演出プランを伝えました。

振り付けは、岩丸さん自身に考えて貰うので、その方向性も明確にしておきました。

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10月から、「ぷにぷに冬のパン祭り」の本格的な稽古に入りました。

その出席率の高さ、所要時間、密度、熱意など、全てにおいて岩丸さんはずば抜けていました。

稽古の度に飛躍的な成長を遂げていきます。

また、普段の稽古も十分です。

劇的に女優として向上していくので、僕も岩丸さんとの稽古が楽しみになった程です。

岩丸さんは、とにかく真摯に取り組みます。

舞台に出演する意味や責任の重さを知る人だからでしょう。

一切、妥協はありません。

気になることはどんどん質問してくるし、出来ないことは納得いくまで繰り返し練習するガッツもあります。

5歩歩くだけのシーンを、90分以上稽古したこともあるんですよ。

その情熱には、僕も脱帽するしかありませんでした。

本当に素晴らしいアーティストです。

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「フラメンコ店長」の本番、皆さん、いかがでしたか?

面白かったでしょう?

ダンスも、ドラマチックで美しかったですね。

我ながら、良い出来だったと思います。

場内は爆笑に包まれましたし、お客様が華麗なダンスに魅了されているのもはっきりと分かりました。

構想から上演まで9ヶ月掛けた甲斐があったというものです。

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「フラメンコ店長」を通して、岩丸さんは、様々なことを学んだようです。

「ここで掴んだことを、今後はフラメンコに活かしていきたい」と言っていました。

フラメンコは演劇的要素が強い舞踊ですから、この経験は絶対に無駄にならないと思います。

今後、岩丸さんがダンサーとしてどう成長していくのか、要注目ですね!

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●パントマイム演劇「風船男」(石崎一気)

「さくっとパントマイム・フェスティバル2009」で上演したものの再演です。

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”風船”の演技は勿論、随所に、パントマイムのテクニックを応用しています。

セリフをなくし、マイムだけを見て頂くシーンを、何箇所か盛り込んでいます。

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パントマイム作品に、風船の演技は良く出てきます。

大概は、ファンタジックな場面か、コミカルなシーンになっています。

そこで、僕は、あえてその逆を行きたいと思いました。

「悪の世界観で、風船のマイムを用いたら、画期的だろうな」と考えた訳です。

オチも、シニカルでシュールなものを希求しました。

とにかく、一般的なパントマイムのイメージからなるべく遠ざかった作品にしたかったのです。

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サーカスの人気者”風船男”が、団長の女だったリサを賭けて、勝負を行う。

果たして、風船男は、団長が差し出した風船を、3個連続で膨らますことが出来るのか?

それとも、失敗して、命を失うことになるのか?

しかし、その風船には、団長の仕掛けたあくどい罠が仕掛けられていた‥。

「風船男」は、こんな物語です。

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脚本はすぐに書けましたが、やはり動きが難しく、演出もなかなか決りません。

素直に、JIDAIさんやロウミンさんに、教えを乞いました。

色々、ご指導やご意見を賜りながら、自分なりに整理していき、あのような形にまとまったのです。

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この作品は、パントマイムや演劇に精通している方ほど、高い評価をして下さいました。

広い意味で言えば、これはコントなのですが、笑いが起こるものではありません。

ご覧になった方が、「へっ、面白いじゃねえか‥」と思いながら、鼻でフンと笑うような作品です。

見る人を選ぶ作品かもしれません。

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ただ、動きに興味のある方は、楽しんで下さったようですね。

特に、3つ目の風船の動きについては、終演後、沢山質問を受けました。

”3種風船吹き分け”という趣向に感心して下さった方も、少なくありません。

ナンセンスなのに、妙に緊張感のあるラスト・シーンも、好評でした。

僕でなければ出来ない作品に仕上がったと、自負しています。

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まだまだマイムは未熟な僕ですが、作品の中で上手に取り込むと、お客様に十分楽しんで頂けるということが分かりました。

「風船男」のような形で、マイムと演劇を融合させているアーティストは、日本にはいないそうです。

このスタイルをより一層発展させて、僕ならではの演劇を、今後確立していきたいと思っています。

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 ●野球ドラマ「疾走」(立川らく太)

落語家、立川らく太君の主演作品です。

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 「ぷにぷに冬のパン祭り」は、出演者の希望に沿った作品を上演して貰うことにしていました。

そこで、らく太君にリクエストを聞くと、「野球選手、それも代打の切り札の役をやらせて下さい」との返事が返ってきました。

最初は、草野球チームのダメダメな代打のおじさんを主人公に、コントを書こうと思っていました。

しかし、らく太君が、「どうせならカッコいい作品をお願いします」と強く要望したのです。

そこで、プロットを練り直し、シリアスでストイックな「疾走」という作品を書き上げました。

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結果が欲しいあまり、本来の自分を見失っていた、引退間際のベテラン打者。

過去を振り返るうちに、男のプライドを取り戻し、再び疾走を始める‥。

こんな物語です。

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内省的なセリフと、外に向って言うセリフが入りまじります。

また、野球場全体を、自分の肉体だけで表現していかなくてはなりません。

劇の進行に合わせて、主人公の変化をしっかり見せていく必要もあります。

しかも、見た目がカッコよくないと、台無しになってしまいます。

役者にとって、とても難しい作品です。

でも、その分、やりがいは十分あるものだと思っています。

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さすがに、らく太君は苦労していました。

どうしても、落語のように、軽いタッチになりがちです。

特に、動きについては、四苦八苦しているようでした。

でも、相当真剣に取り組んでくれたのでしょう。

本番には、彼なりに、何とか纏め上げてくれました。

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僕は、この脚本をとても気に入っています。

主人公が、自分の分身のように思えます。

決して、僕は、1997安打を放っている大打者ではありません。

でも、「疾走しなくては、俺じゃない」という僕の気持ちは、作品そのままなんです。

動きも多いし、ラストの見せ場も十分なので、いつか自分でも上演してみたいと思っています。

 

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●パントマイム演劇「風船」(石崎一気)

「風船男」と同じく、”風船”のパントマイムを中心に構成した一人芝居です。

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公演本編の最後に上演しました。

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「風船男」は、悪の世界を舞台に、風船の膨らむ性質を軸に作った作品です。

それと重ならないように、「風船」では、人間の優しさと悲しさを、風船の飛ぶ性質に象徴させて見せるというものにしてみました。

本来、1つの公演の中に、2つも同じマイム・テクニックの作品を並べるのは、無謀なことなんです。

でも、そういうタブーに挑戦していくのが、僕は大好きなんですよね。

幸いなことに、「風船ばかりやって、しつこい」と思われたお客様は、いらっしゃらなかったようです。

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毎週末、遊園地にやってきて、子どもたちに無料で風船を配るおじさん。

彼が、風船に託した悲しい思いとは‥?

約10分の、シンプルな小品です。

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この作品は、本当に難しかったですね。

僕がこれまで経験してきた中で、ずば抜けて難しいと思いました。

ちゃんと風船を見せなくてはいけませんし、かと言ってマイムをやりすぎると、風船おじさんの心情が消えていってしまいます。

風船の膨らまし方、持ち方、足の運び、飛ばし方、視線‥、その他、全ての動きに細心の注意が必要でした。

あまりに繊細な感覚なので、動くのが怖くなったほどです。

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でも、丁寧に稽古を重ねていくうちに、僕は様々な表現を手に入れたような気がしています。

まだまだ、上手く出来たとは思えません。

ただ、今回の経験で、上手くなるためのスタート地点に立てたような実感を得ることが出来ました。

本当に良い経験になりました。

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本番中、沢山のお客様が、涙を流していらっしゃいました。

泣かないまでも、皆さん、集中してご覧頂けたようです。

「パントマイムが素敵でした」とか、「パントマイムに興味を持ちました」といった、身に余るお褒めの言葉も頂戴しました。

ありがたいことです。

今後、ますます、パントマイムの稽古に精進しなくてはなりませんね。

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「風船」は、何の事件も起こらない、僕ならではの地味な作品です。

マイムと演劇を融合させた、こういったスタイルの演劇は、日本中で僕ぐらいしかやっていない筈です。

(喋るマイムは少なくありませんが‥)

一般受けは難しいかもしれません。

でも、心温まる優しいマイム演劇を、僕は、より一層追求していきたいと思っています。

 

  

●アンコール・コント「菓子パン万歳!」

(古田秀幸・立川らく太・石崎一気)

アンコールで上演した3人コントです。

いつものように、お客様にアンケートのご記入をお願いする内容になっています。

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公演タイトルが「ぷにぷに冬のパン祭り」ですから、せめてアンコールぐらい、パンを扱った作品を書こうと思いました。

今回の男性の出演者が勢揃いする、賑やかなコントを目指しました。

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忙しいメンバーばかりなので、事前に、3人揃って稽古する機会はありません。

ですから、セリフを言う順番を間違えないように、古田→らく太→石崎の順で固定しておきました。

また、セリフの量も、完全に等分してあります。

複雑な動きも一切ありません。

そんな工夫もあってか、ぶっつけ本番でも、無事上演することが出来ました。

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当然のことながら、完成度は求められないのですが、非常に良く受けましたね。

(それにしても、○○君、セリフ忘れすぎ!××君、セリフ間違えすぎ!)

笑いの量だけなら、今公演で一番かもしれません。

毎回、「アンコールが一番面白かった!」というご意見を、多くの方から承ります。

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「菓子パン万歳」を上演した成果もあってか、ほぼ全員のお客様に、アンケートにお答え頂きました。

ご協力、誠にありがとうございます。

今後の公演活動の参考にさせて頂きます。

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アンコールでは、この他、岩丸綾子さんのフラメンコ・ダンスも披露されました。

衣装もオレンジに変えて、明るい曲調に乗せて、華麗な舞踊を見せてくれました。

素敵でしたね。

今回初めて、生でフラメンコをご覧になった方も、沢山いらっしゃったようです。

フラメンコの魅力を、ご堪能頂けたのではないでしょうか。

 

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また、アンコール中、記念品の贈呈式も行いました。

「冬のパン祭り」ですから、白いお皿を差し上げない訳にはいきません。

東京で開催した5回の”ぷにぷにパイレーツ”の本公演すべてにご来場頂いた3名様に、進呈いたしました。

全公演にお越し頂いているなんて、本当に有り難いお客様です。

劇団員一同の感謝感動の涙を模った、涙型のお皿です。

食卓で使って頂ければ幸いです。

皆さん!根気強く”ぷにぷにパイレーツ”の公演に通っていると、ひょっとすると、いいことがあるかもしれませんよ!

 

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動画:「ぷにぷに冬のパン祭り」予告編

動画:「ぷにぷに冬のパン祭り」感謝編