第13回公演「ぷにぷに!放送禁止コント祭り」
*満員御礼!ご来場、誠にありがとうございました。
●第13回 劇団ぷにぷにパイレーツ公演「ぷにぷに!放送禁止コント祭り」
・公演日:2011年12月17日(土)
・開演時間:13:30(マチネ)&17:30(ソワレ)
・会場:アトリエ無現
〒154-0003 東京都世田谷区野沢2-26-22川又ビルB1
(東急田園都市線・駒沢大学駅下車・東口より徒歩8分)
・作・演出・制作:石崎一気
・出演:石崎一気、矢島未季、立川らく太
★公演コンセプト
2011年は、本当に、色々な出来事が起こりました。日本の歴史においても、長く記憶されることになる年だったと思います。また、この一年を通して、日本人の意識自体も、大きく変革しました。「"生"は常に"死"と隣合わせにある...」「普通に存在していたモノが、一瞬にしてなくなってしまう...」「これまで"善い"と思っていたモノが、実は、とんでもなく"悪い"モノだった...」などなど、これまでの常識が、すべて覆されてしまったのです。
それと同時に、これまで巧妙に隠蔽されてきた日本の問題点が、はっきりと浮かび上がってきました。"隠蔽"と言うより、"強制的に口止めされてきた"と言った方が正確かもしれません。「このままではいけない」と、誰もが分かっていたのです。しかし、我々は、強大な圧力に屈して、それを公言してきませんでした。その結果が、あの史上最悪のカタストロフィです。私たちが"ちょっとした勇気"を持てなかったゆえに、自らの国土に、数十万年に渡る禍根を残してしまったのです。
私たちは、同じ過ちを繰り返してはいけません。今後は、「悪いモノは悪い!」と、声を大にして主張すべきです。そして、その思いを、沢山の人に伝えていかなくてはなりません。口を閉ざしては、何一つ、変えることは出来ないのです。
"劇団ぷにぷにパイレーツ"は、2007年の旗揚げ以来、数々の社会風刺コントを上演して参りました。ただし、それらはすべて、どなたにでもお楽しみ頂けるような、口当たりの柔らかいモノでした。「せっかくご来場頂いたお客様に、不愉快な思いをさせないように」という配慮を続けてきたのです。でも、最早、そんなことを気にしている場合ではありません。演劇には社会的役割があり、責任があります。また、演劇でなくては伝えられないモノもあります。実際、演劇には、風刺喜劇を上演することで社会を変革してきた数千年に及ぶ長い歴史があるのです(僕の尊敬する劇作家、アリストパネス、モリエール、ブレヒトらは、その系譜に位置します)。ですから、"劇団ぷにぷにパイレーツ"も、この機会に演劇本来の姿に立ち返り、舞台作品を通して社会の悪を徹底的に摘発していくことにいたしました。今後、私たちは、いかなる弾圧にも負けずに、勇気を持って、演劇的使命を全うしていくことをお約束いたします。
そんな訳で、「ぷにぷに!放送禁止コント祭り」では、非常に際どい内容の作品ばかり取り揃えました。TV等では絶対に放送出来ないのは勿論のこと、web上で詳しく内容を公表することも不可能です。生の舞台ならではの過激な表現となっています。なお、一部作品について「不謹慎だ!」とお感じになる方が、少なからずいらっしゃるかもしれません。しかし、どうか、私どもに苦情をおっしゃる前に、「本当に不謹慎なのは、誰なのか?」、今一度、考えてみて下さい。
社会風刺コントで大いに笑って、日本を危機から救い出しましょう!
★「ぷにぷに!放送禁止コント祭り」上演作品
・「節電刑事(せつでんでか)」

演劇の公演では、必ず、開演前に、お客様に諸注意が告げられます。
「携帯電話の電源をお切り下さい」
「写真撮影はおやめ下さい」
「途中、休憩はございません」
こんなことを、制作担当者か若手の俳優が、事務的に伝えます。
僕はそれを聞くと、大概、微妙な気分になってテンションが下がってしまいます。
劇場全体も、しらけた雰囲気に包まれがちです。
僕は、劇場で行われることは、すべて面白くあるべきだと思っています。
そこで、開演前の諸注意を、コント仕立てで、楽しくお伝えすることにしたのです。
「節電刑事」は、立川らく太君の個性と体型を活かした、超ナンセンス・コントです。
彼が、スーツとサングラス姿でゆっくり登場するだけで、本当に下らなくて可笑しいんですよね。
刑事役を真面目に演じれば演じるほど、笑いがこみあげてきます。
アクション・シーンのバカバカしさったらありません。
他の役者では絶対に出せない良い味が出ていました。

ただ、稽古の際、僕が結構厳しく言ったせいでしょうか?
ポーズが決まるところは、結構決まっていましたね。
多くのお客様が、「らく太は、芝居が上手くなった」とか、「安心して見られるようになった」とおっしゃって下さいました。
"ぷにぷにパイレーツ"で演劇経験を重ねてきた成果が、ようやく現れてきたのかもしれません。
らく太君は、2012年3月に二つ目に昇進し、落語家としてステップアップすることになっています。
落語においても、"ぷにぷに"で学んだ演技力を活用して貰いたいと思っています。
また、「節電刑事」には、強烈な社会風刺の要素が盛り込まれています。
権力者をカリカチュアライズして、2011年のナンセンスな風潮を表現してみました。
どなたにも身に覚えのあることでしょうから、お客様は笑いながら、風刺を実感して下さったようです。
特に、普段から演劇に親しんでいる方には、かなりお楽しみ頂けたようです。
上演時間の短い軽い作品ではありますが、公演全体の雰囲気を決める重要な存在です。
ご好評頂き、僕はほっと胸を撫で下ろした次第です。

・「落語リークス」

劇団"ぷにぷにパイレーツ"史上、初となる新作落語です。
国家の重要機密を、"落語リークス"のメンバー、柳家アサンジがリークしていくというモノです。
作・演出の石崎一気が、ちゃんと着物を着て、座布団の上で演じました。
この作品を上演するかどうか、最後まで悩みました。
他の作品の上演時間が、どれも、思いの外長くなってしまったので、作品を1本カットした方が良いと思ったんです。
そうなると、動きが少なく、内容もちょっと難しい「落語リークス」が、最初のカット候補に挙がってしまうんですよね。
社会の悪に対して突っ込んだ所が多い作品なので、ニュースを知らない人には何のことだか分からない可能性があったんです。
上演したのは良いけど、客席がポカンとしてしまって、寒い空気に包まれる...。
そんな悪いイメージが湧いてきてしまいました。
本番1週間前には、本気で上演を中止するつもりだったんです。

ところが、ある時、ちょっとしたアイディアが僕の中に宿りました。
少しだけ芸風(喋り方)をいじれば、結構、面白くなるような気がしてきたんです。
そこで、僅か数日間の間に、アサンジのキャラクターを大幅に変更してみました。
そうすると、僕自身にもしっくりくる、楽しい作品に変貌していったんです。

本番では、驚くほど反応が良かったですね。
ギャグや落ちの部分が受けるのは勿論のこと、それに至るフリの部分から、お客様全員がニコニコしながら聞いて下さっていました。
劇場全体の集中力が非常に高まっているのを、舞台上で実感できたぐらいです。
まさか、こんなに盛り上がるとは思いませんでした。
ラストの落ちでは、劇場全体が大爆笑に包まれて、良い雰囲気になっていました。
上演を中止しなくて、本当に良かったと思います。

なぜ、あんなに楽しんで貰えたのか、終演後、何人かのお客様にお話を伺いました。
どうやら、今の社会情勢を、落語形式で分かりやすく説明したのが、大変評判が良かったようなんです。
ですから、一部のお客様は、「もっともっと日本の現状について教えて欲しかった!」とおっしゃっていました。
演劇公演の主旨からはずれてしまいますが、そういった需要もあるんですね。
社会風刺劇の存在意義を、改めて、痛感いたしました。
「落語リークス」は、比較的簡単に、続編を用意出来ます。
ニーズがあれば、機会を設けて、新作を上演してみたいと思っています。
リークすべき不正は、次々に行われているようなので...。

・「史上最強の日本代表イレブン」

W杯ブラジル大会が、2年半後に迫ってきました。
そこで、日本が勝ち抜くためには、現状のメンバーでは物足りません。
もっともっと優秀な人材を発掘しなくては!
そこで、サッカー解説でお馴染みの梅木松太郎さんは、日本に住む妖怪に着目しました。
身体能力に優れ、怪我や病気を知らず、無欲に戦ってくれる妖怪を日本人に帰化させて、代表選手に選出すれば、W杯優勝も夢ではありません。
果たして、梅木さんは、どんな妖怪をどのポジションで起用すべきだと考えたのでしょうか...?
劇団スタッフのCさんに妖怪の絵を描いてもらい、それをボードに貼りつける形で上演いたしました。
他愛もない漫談ではありますが、演劇に慣れていない方々からは、評判が良かったですね。
他の作品のテーマが重かっただけに、軽い内容、軽い演出、軽い演技のこの作品が見やすかったという声が聞かれました。
2011年を振り返った時、明るい話題はサッカーだけだったような気がしますので、心理的なバランスを取る為にも、ラインナップに入れておいて良かったと思います。
「落語リークス」とどちらを先に上演すべきか迷いましたが、着物との着替えの都合を考えて、この作品を後にしました。
ぷにぷにパイレーツとしては珍しい、小道具をたっぷり使う作品でした。
僕自身は、"ろくろっ首"や"塗り壁"、そして妖怪のくだりが気に入っています。
でも、今回上演した以外の妖怪の組み合わせが、いくらでも考えられると思います。
良かったら、皆さんも知恵を絞ってみて、良いアイディアがあれば教えて下さいね。
・「安定供給のために」

立川らく太、矢島未季出演の2人芝居です。
経済効率や科学技術を偏重する今の日本を風刺したコントとなっています。
舞台は、行列の出来る焼き肉店。
高級食材を、質・量・価格ともに安定供給するのが、人気の理由のようです。
ウェイトレスも、マニュアル化されたワンパターンの対応を繰り返すものの、安定したサービスを供給してくれます。
しかし、この安定供給の裏側には、重大な秘密が隠されていたのです...。

この脚本は、初稿を執筆してから、1年以上寝かせてあったものです。
矢島未季という、この作品のウェイトレス役に相応しい女優が参加してくれたおかげで、上演が実現いたしました。
2011年は特別な年だっただけに、その世相に合わせて、初稿のギャグを大幅に入れ替えての上演となりました。
この作品は、僕が得意とする"どんでん返し"を楽しんで頂くモノです。
しかも、その"どんでん返し"が1回ではなく、2度3度と繰り返し、どんでん返っていきます。
ご覧になっている方が、「まさか...」と思うような衝撃的なラストが自慢の作品です。
しかも、どんでん返るたびに、どんどん社会風刺が強まっていきます。
エンディングは、ゾッとするような恐怖を感じて下さった方も、少なくなかったようです。

また、作品中、見世物の要素が多いのも、今回の演出の特長です。
特に、牛タンやテール・スープのシーンは、大好評でした。
「牛タンが見えた!」「本当に気持ち悪くなった!」「もう牛タンは食べたくない!」
そんな、矢島さんの演技を絶賛する声が沢山届いてきました。
また、「序盤の、同じセリフを繰り返す場面が、印象に残っている」という感想を漏らす方も、大勢いらっしゃいました。
矢島未季の熱演があればこそ、好評を得ることが出来たのだと思います。
立川らく太君の成長ぶりも著しかったですね。
難しいツッコミ役を、見事演じ切ってくれました。
この作品の稽古の中で、何かを掴んでくれたように思います。
今後、ますます良い役者になっていってくれるのではないでしょうか?

この作品は、脚本の構成がしっかりしているので、細かく脚本を直していけば何度でも再演できるものだと思います。
いつか、また違ったキャストで、上演してみたいですね。

・「平成の大仏」
今後、数万年間に渡って日本を苦しめ続けるであろう、ある問題をテーマにした風刺コントです。
"放送禁止コント"の中でも、最も放送に相応しくない内容になっています。
表面的には明るい演出になっていますが、深奥はかなりブラックで、嫌な後味を残す作品です。

ストーリーについて、詳しくお知らせする訳にはいきませんので、ちょっとだけ!
ある理由から日本政府は"平成の大仏"を建立することになります。
その建設現場で起こるドタバタ劇を、私・石崎一気が一人芝居で演じました。

あまりにも重たいテーマ!
リアル過ぎる風刺!
救いのないラスト!
それらを軽いギャグと演技でくるんでみました。
しかし、決して笑いが起きることはないだろうと、上演前は思っていました。
ところが、予想に反して、皆さん、本当に良く笑って下さいましたね。
社会批判が黒ければ黒いほど、笑いの量は多かったように思います。
ネタの面白さがあればこその笑いでしょうが、それ以上に、僕の社会風刺のメッセージに大勢の方が共感して下さったのだと思います。
きっと、皆さん、今の日本に、相当腹を立てていらっしゃるのでしょうね。
社会風刺コントの存在意義を、改めて痛感しました。

この作品は、決定稿が仕上がるまで、大変、時間と手間が掛かりました。
初稿の段階では、上演時間40分の超大作になってしまっていました。
(それだけ、今の日本には、批判したいことが、山積しているということです)
それを、15分弱になるまで、削りに削って短くしていったんです。
また、脚本が完成したと思うと、社会情勢に変化が現れ、改稿する必要が生じるのです。
一体、何度書き直したことでしょう!
ご覧になっても分からないと思いますが、とんでもなく手間の掛かった作品なのです。
その甲斐あって、脚本の良さを褒めて下さる方が沢山いらっしゃいました。
スケールの大きい内容を、どうやって一人芝居にするかにも苦労しました。
本来なら、小さな劇場で、一人で演じ切れるようなストーリーではないのです。
しかし、演技にパントマイムの要素を織り交ぜることで、多少なりともリアルさを感じて頂けたようです。
演劇通のお客様は、この作品における演出の工夫を存分に楽しんで下さったみたいです。

非常に重たいテーマを、軽いタッチで料理して、風刺する...。
この手法は、ぷにぷにパイレーツならではのものだと思います。
今後も、このスタイルのコントを、どんどん上演していくつもりです。
本来は、風刺する必要のない日本になるのが一番良いのですが...。

・「殺して」

上演時間35分の、本公演中、最大の大作です。
死刑執行直前の女囚を、矢島未季さんが演じ切ってくれました。

この作品は、非常に重苦しい内容を、重苦しい雰囲気のまま上演します。
随所にギャグを入れてありますが、実に笑いにくい、嫌な空気で包んであります。
「うっかり笑ってしまったら、自分の品性を疑われるのではないか...」などと心配してしまうような、際どいコントです。
とにかく、黒く黒く、日本の問題点をストレートに指摘し続けていく本格的な社会風刺劇です。

この作品は、まず、落ちから着想しました。
その落ちに至る過程を考えていくと、どんどんアイディアが広がっていきました。
初稿の段階では、1時間以上のボリュームがあった筈です。
それを、どの程度にまとめるかがポイントなのですが、矢島さんのやる気と能力を考えて、結構な文量を残してみました。
演技力も大切ですが、それ以上に、体力や、精神力、集中力が必要とされる一人芝居となっています。

それにしても、矢島さんの気合いは凄いものがあります。
稽古の度にビデオカメラとボイスレコーダーを持ち込み、記録を撮って帰ります。
また、彼女から「もっと稽古をして欲しい!」と再三要求があり、何度か追加稽古を行いました。
僕の演出は、(怖くはないと思いますが)とにかく細かく、しつこいので、大概の役者さんは嫌になってしまいます。
特に、新劇出身の矢島さんにとって、パントマイムを取り込んだ演技様式は相当難しかったようで、かなり苦しんでいました。
しかし、矢島さんは、一切へこたれることなく、食らいついてきてくれました。
最後の最後まで、貪欲に稽古に取り組んでくれたのです。

その結果、「殺して」は、本当に素晴らしい舞台になりました。
どこに出しても恥ずかしくない芸術作品にまで、昇華されたように感じています。
脚本の良さを褒めて下さる方もいらっしゃいますが、何より、矢島さんの演技の評判が良いんですよね。
「矢島さんは、芝居が上手い!」
「彼女の圧力に圧倒された!」
「怖くて堪らなかった!」
「見ていて息苦しくなり、ラストでは酸欠になりそうになった!」
そのほか、矢島さんを絶賛する声が後を絶ちません。
すべては、彼女の努力のたまものだと思います。

矢島さんは、本当に、この作品を、やり込んだんでしょうね。
本番が近付くにつれて、彼女に何かが乗り移るようになっていきました。
稽古なのに、オープニング・シーンでは、毎回、涙を流していました。
鬼気迫る気合いが全身から発散され、ちょっと話し掛けにくいオーラが漂っていました。
本番当日は、舞台の準備をしていても、心はどこか別の所に行ってしまっているのが分かりました。
(そのせいで、準備段階で、ありえない失敗を色々していましたよ)
本番前1週間ほどは、多分、「殺して」の主人公が降りてしまっていたのだと思います。
演出した僕でさえ怖かったぐらいですから、お客様からすると、かなり凄いキャラクターに見えたことでしょうね。
ラスト・シーンのあのカッコよさは、彼女でなければ出せなかったのは間違いありません。

「殺して」は、僕の代表作の一つです。
しかし、残念ながら、再演することは、まずないと思います。
社会風刺の要素が強すぎて、ネタがすぐに古くなってしまうんですよね。
作品の出来が良いだけに、本当に勿体ない気がします。
まあ、それが社会風刺コントの宿命と受けとめて、また新しい作品を考えていくしかないんですけどね...。

・「世界の終わり」

本公演の中で、唯一、コント以外の作品を上演いたしました。
世界の終わりを迎える夜を、僕が、とても静かに演じました。
演出の趣向としては、一本のろうそくを灯して、それを象徴的に使っています。
詩のようなセリフで、具体的なことは何一つ分からないようになっています。
その難解さに戸惑われたお客様も多かったようです。

ただ、お芝居好きな方や、実際に舞台に立たれている方々からは、意外なほど評判が良かったですね。
これは、演劇でなければ実現出来ない世界を表現した作品なので、そのあたりが評価されたものだと思います。
面白可笑しくはありませんが、人によっては後に余韻が残り、じわじわ沁みていくような作品だったのではないでしょうか?
万人向けではありませんが、本来僕が目指しているのは、こういったスタイルの演劇です。
こんな作品ばかりやっているとお客様が減るのは分かっていますので、時々、公演の中に織り交ぜていくつもりです。

・「節電刑事PART2」

アンコールで上演したコント作品です。
立川らく太と矢島未季、そして私の3人で演じました。
いつものように、お客様にアンケートをお願いするのを主眼としたコントではあります。
しかし、脚本を書いているうちに興が乗って来て、どんどん社会風刺の要素が強まっていきました。
気が付けば、本公演中、最も毒の強い作品になっていたように思います。

らく太君と矢島さんの演技が上手かったせいもありますが、本当に良く受けましたね。
劇場が、何度も何度も爆笑に包まれました。
ギャグも決まっていて、非常に出来の良いコントだと思います。
ラストのどんでん返しなんて、我ながら素晴らしいと感じています。
「このクオリティのコントをもう一度書け」と言われても、僕には自信がありません。
ぷにぷにパイレーツの代表作の一つと言っても過言ではありません。
実は、この作品、稽古は3回しかやっていないですよ。
役者さんの持ち味を生かすように演出してありますので、他の作品に比べて、稽古量を必要としなかったんですね。
それでも、あんなに出来の良いコントに仕上がるんですから、演劇って面白いものですね。

★出演者情報
●立川らく太(たてかわ・らくた)最新ニュース
来年3月31日をもちまして、らく太君は、二つ目に昇進いたします。
それを機に、名前も"立川志獅丸"に変わります。
読み方は、"たてかわ・ししまる"です。
4月頃、記念のイベントも計画中だそうです。
皆様、より一層のご支援、よろしくお願いしますね!

●矢島未季(やじま・みき)プロフィール
劇団青年座、ワダユタカ主宰演劇教室、ゼン・ヒラノゼミナールで演技を学ぶ。
以後、地人会「この子たちの夏」、こまつ座「雨」、明治座「いのち燃ゆるとき」、帝国劇場「春は爛漫」、新国立劇場「花咲く港」ほか、数々の公演に参加。
特技は、ピアノ、バスケットボール、日本舞踊。
自慢は、左2.0、右1.2の視力。
◆予告編動画
2011年9月12日 13:45 | カテゴリ:公演案内