ぷにぷにパイレーツ

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「ぷにぷに号泣祭り」まで2週間

「ぷにぷに号泣祭り」まで、ちょうど2週間となりました。

沢山の方から、「もうすぐですね」と、よく声を掛けられます。

だからと言って、特別なことをする訳ではないのですが、何となく気が急いてしまいますね。

 

昨日、落語家の立川らく太君と稽古を行いました。

らく太君には、「ぷにぷに号泣祭り」のアンコールに出演してもらうことにしています。

タイトルは、「赤毛のアン」です。

3~4分のごく短い下らない作品ですが、やる以上はきちんと稽古しておきたいと思ったのです。

やっぱり稽古をすると違いますね。

稽古前とは見違えるように良くなりました。

コントならではのスケール感が出てきたのです。

しょうもない内容ですが、第1回公演以来続けていることがあるので、一応やっておこうかと思っています。

好き嫌いの分かれる作品でしょうけど、僕は好きです。

ロウミンさんに脚本を読んで頂いた所、「面白い!」と大いに気に入って下さいました。

皆さんに喜んで頂けるかどうか、早くお目に掛けて確めたいですね。

 

これで全作品が出揃った形になりました。

あとは、クオリティをアップするのみです。

今日も、徹底的に稽古しますよ!

新作SF

6月14日の「ぷにぷに号泣祭り」まで、あと半月です。

それなのに、昨日、また書いてしまいました。

新作の脚本です。

今回は、何と二人芝居です。

しかも、濃密に二人が絡み合う作品になっています。

上演には、かなりきっちりした稽古が必要になるでしょう。

内容は、SFです。

未来世界を描いた恐ろしい物語です。

これまで僕は、割とせせこましい世界感で作品を作ってきましたが、この作品は違いますよ。

相当スケールの大きい、迫力あるアクション作品に仕上がっていると思います。

しかも、結構カッコいいと思いますよ。

ご期待下さい。

 

とは言うものの、一体いつ上演出来るんでしょう?

上演を待っている作品が、山のようにあるというのに‥。

脚本を書くペースに、上演が全く追いつきません。

でも、面白いストーリーやキャラクターを思い付くと、書かずにはいられないのです。

実は、執筆を待っているストーリーが、まだまだ沢山あるのです。

コント、ホラー、SF、ハードボイルド、感動作などなど‥。

 

しかし、今は「号泣祭り」の稽古をしなくてはなりません。

今日は、夜のお仕事なので、日中はみっちりお稽古しますよ。

アトリエ無現の下見

昨日、アクティング・ラボ無現の公演「フェイク・から騒ぎ」を見に、”アトリエ無現”に行ってきました。

「ぷにぷに号泣祭り」でお借りする”アトリエ無現”は、アクティング・ラボ無現の稽古場であり、劇場なのです。

 

すると、劇場の雰囲気が少し変わっていることに気が付きました。

まず、舞台前面が、ほんの少しだけ削られていました。

僕は、舞台のツラは使わないので問題はありません。

また、舞台面が綺麗になっていましたね。

劇団の皆さんで、ちゃんと塗装されたんでしょう。

そして、客席のレイアウトが、「初笑い!ぷにぷにコント祭り」の時と、かなり違っていました。

椅子席の数がかなり増え、前の桟敷のスペースが減っていたのです。

つまり、前回より、お客様にゆったり座って頂けるようになったということです。

窮屈さも軽減され、お尻の痛みもあまり感じなくて済むと思います。

「ぷにぷにコント祭り」の際に、皆さんにご記入頂いたアンケートを読むと、そのご意見の大半が「狭かった」とか「お尻や足が痛くなった」という、作品とは関係のないものでした。

その部分が改善されたということは、有り難いことです。

やっぱり、お客様には、お尻の痛みではなく、作品に集中して貰いたいですからね。

そうは言っても、やはり小劇場です。

ご来場される際は、出来るだけ楽な格好でお越し下さい。

前回も、ミニスカートや、ピチピチの細いカッコいいズボンでお越しになられたために、とりわけ窮屈な思いをされた方がいらっしゃったようです。

オペラのように着飾ってくる場所ではありません。

寛いでお過ごし頂ける格好を、お薦めいたします。

 

当然、ゆったり座って頂く分、劇場のキャパシティはかなり減少しました。

桟敷のスペースがほとんどありませんから、無理やりそこに詰め込むことも出来ません。

今回は、定員に達した時点で、心を鬼にして、お客様をお断りしなくてはなりません。

適正なキャパは45名様で、頑張って50名様でしょう。

 

さて、今週に入って、急にご予約の数が増えてきました。

お陰さまで、18時開演の夜の部は、残席が僅かになって参りました。

夜の部をご希望の方は、ご予約をお急ぎ下さい。

一方、14時開演の昼の部は、まだまだ余裕がございます。

いつもは、昼の部の方が人気があるんですが、今回は逆転しているようです。

なぜなんでしょう?

また、ご予約のメールの文面を拝見しますと、今回始めて”ぷにぷにパイレーツ”を見るという方がとても多いようなのです。

劇団のファンを増やすためにも、頑張らなくてはいけません。

 

HPの公演案内のところに、「ぷにぷに号泣祭り」で上演する作品の簡単なストーリーを掲載しておきました。

お時間のある時に、読んでみて下さい。

衣装が揃いました!

昨日、白いTシャツを買ってきました。

「ぷにぷに号泣祭り」の最後に上演する「You're Only Lonely」で着用する衣装です。

真夏の海岸の話なので、思いっきり海のイメージのTシャツを探したのです。

白のTシャツは選択肢が物凄く多いので、かなり迷いましたね。

色んなお店を見て回って、結局、サーフ・ブランドのクイックシルヴァーのTシャツを選びました。

もろに”サーフィン”を打ち出した、爽やかなデザインのものにしました。

衣装選びもなかなか大変ですが、楽しいものです。

 

ぷにぷにパイレーツは、なるべくお金を掛けないのをモットーにしています。

必ず、市井のごく普通の人を登場人物に選んでいます。

ですから、ほとんどの場合、既に持っている洋服で対応出来る筈です。

もし買い足す必要があったとしても、後で普段着として使いまわせるものにしています。

「ぷにぷに号泣祭り」では、「夢で会えたら」用に1500円のベストを1枚、「You're Only Lonely」用に3300円のTシャツを1枚買っただけです。

3本の一人芝居を上演するのに、衣装代が4800円で済んで、しかも後で着まわすことが出来るなんて効率が良いと思いませんか?

ちょっとした芝居を見に行ったら、4800円以上掛かりますからね。

セットも大道具も小道具も作らないし使わないから、事実上、演劇作品の制作には5000円掛かっていないのです。

(チラシ制作費や郵送費、当日のお弁当代やお茶代等、周辺費用は除きます)

なんと効率の良い劇団でしょうか!

芝居をやっている人に、ぷにぷにパイレーツの低コストなやり方を説明すると、絶対にビックリされるんですよ。

 

なんて自画自賛していますが、舞台写真を撮影すると、あまりに衣装が普通なので、芝居をやっているように見えないかもしれません。

中世ヨーロッパの甲冑を着ていたりすると、写真を撮った時、芝居らしくてカッコいいとは思うんですけどね。

でも、そんな非日常の物語を思いつかないので、今の路線で、お金を掛けずに地道に頑張りたいと思っています。

本当の勝負

今は、「ぷにぷに号泣祭り」に向けて、ひたすら稽古中です。

とにかく、時間の許す限り、繰り返すだけです。

 

もう脚本を見ることは全くありません。

セリフで迷うこともほとんどなくなりました。

頭を使わなくても、ぼんやりしていても、口が勝手にセリフを言うようになってきました。

ここまで来て、初めて感情表現や動きに意識を持っていくことが出来るのです。

 

皆さん、「沢山のセリフを覚えるのは大変でしょう」とおっしゃいます。

でも、セリフは反復していれば、必ず覚えるものです。

本当に大変なのは、セリフを覚えてからなのです。

そのセリフを面白く見せるには、努力だけでは足りないのです。

ちょっとした言い方や、間、トーン、スピード、声質等、無限の可能性の中から、ベストと思われるものをチョイスし、組み合わせていかなくてはなりません。

ここからが、本当の勝負になります。

登場人物がリアルな人間に感じられるよう、地道に繰り返して練習していきたいと思っています。

演出プラン記入

昨日、「ぷにぷに号泣祭り」の脚本に、演出プランを書き込みました。

照明や音響担当者が、それを見れば分かるような形にしておきました。

僕の細かい動きはまだまだ微調整していきますが、大きな演出はほぼ確定しました。

 

今回は、”号泣”をテーマにしているので、演技がとても難しいです。

分かりやすく動くと、どうしても安っぽくなってしまいます。

しかし、リアルに演じようとすると、動きのない地味なものになってしまいます。

その狭間の丁度良い所を探していかなくてはなりません。

今回、僕がやろうとしていることは本当に難しいので、挑戦する人は非常に少ない筈です。

一人芝居は、大抵コントですよね。

きっと、悲劇を演じるのに適したスタイルではないんでしょうね。

だからこそやりがいがあるとも言えるので、今日も頑張って練習します。

広島公演が具体的に!

7月20日、海の日の広島公演が、かなり具体的になってきました。

 

今年は、山小屋シアターがスケジュールの関係で押さえられませんでした。

従って、別の劇場を探さざるをえませんでした。

広島には小劇場が本当に少ないので困っていたのですが、中学・高校時代の同級生が素晴らしい提案をしてくれました。

彼の尽力のお陰で、無事、海の日に広島公演が出来ることになりました。

 

今年の広島公演には、パントマイマーのロウミンさんにも参加してもらうことになっています。

その友人の努力により、今回はぷにぷにパイレーツの公演だけではなく、ロウミンさんのパントマイム・ワークショップも開催されることになりました。

仲間の力で輪が広がり、同時に可能性も広がっています。

とても素晴らしいことです。

その友人には、本当に感謝しています。

 

現在、様々な手続きを行っている所です。

もうすぐ、広島公演の詳細を発表出来ると思います。

とりあえず、広島にお住まいの皆さん!

海の日のご予定を空けておいて下さいね。

「ぷにぷに号泣祭り」まで3週間

今日で「ぷにぷに号泣祭り」まで、丁度3週間となりました。

益々、気合を入れて稽古しなくてはなりません。

 

昨日、音響担当のCさんに音を付けてもらいながら、「ぷにぷに号泣祭り」の3作品を通して練習しました。

全部で1箇所しか間違えなかったので、セリフの方は順調に来ていますね。

しかし、稽古終了後、Cさんから厳しい厳しいダメ出しが待っていました。

僕が迷っていたり、気にしている部分は、ことごとく指摘されましたね。

特に、動きの面に関しては、かなり酷評されました。

うーん、厳しい‥。

しかし、お客様はもっともっと厳しくご覧になる訳ですから、今のうちに指摘してもらった方が良いのです。

昨日のダメ出しを参考に、演出や演技を直していきたいと思っています。

愚直に!

この週末は少し時間があるので、徹底的に稽古をしなくてはいけません。

本番までまだ3週間あるとはいえ、自分の思うレベルまで、まだまだ達していません。

とにかく愚直に反復練習をして、体に叩き込んでいくしかありません。

他のことにうつつを抜かしている暇はないのです。

 

しかし、どうしても書きたい脚本が1本あるのです。

と言うより、もうすでに半分書いてしまっているのです。

それを早く完成させたいという気持ちもあります。

結局、僕は脚本を書くのが一番好きなんですね。

 

そんな誘惑に負けずに、早速、稽古を始めます!

好きなキャラクターなら...

秋~冬の公演で上演しようと思っている脚本を、立川らく太君に読んで貰いました。

タイトルは、「疾走」にするつもりです。

らく太君が「やってみたい」とリクエストしてきた役柄を元に、僕がストーリーを考え、脚本に仕上げたものです。

らく太君が想定していたものとは全然変わってしまい、我ながら物凄くカッコいいキャラクターが出来上がったと思っています。

これまで僕が創造したキャラクターの中で、最もカッコいいものであることは間違いありません。

(大体、僕の好きなキャラは、情けなくてカッコ悪い人ばかりですからね)

 

脚本を読んだらく太君は、大いに気に入ってくれたようです。

まだ上演まで半年ぐらいあるのに、早くも役作りに取り組んでいるみたいですよ。

キャラクターを掴むために、関連する本を読み漁ったりしているんですって。

すでに、劇のシーンがはっきり目に浮かび、一人で感動して痺れまくっているようです。

先日らく太君に会った時に、彼は、いかにこの作品が素晴しいかを、延々20分以上、僕に語り続けました。

一応、僕が書いたんですけど…。

 

でも、それだけ気に入って貰えるのは、本当にありがたいことです。

役者さんには、「是非やりたい」と思える脚本や役柄を演じてもらいたいですからね。

好きなキャラクターなら、きっと一所懸命稽古に励んでくれることでしょう。

脚本を生かすも殺すも、役者さん次第です。

まだまだ上演は先の話ですけど、らく太君には頑張って貰いたいと思っています。

団体予約

昨日、「ぷにぷに号泣祭り」の夜の部に、団体様のご予約を頂きました。

「初笑い!ぷにぷにコント祭り」夜の部にご来場頂いた皆様なら良くご存知の、いかつい男性軍団です。

強面の皆さんですけど、「号泣祭り」の作品をどのように受け止められるのか、今からとても興味があります。

案外、強い人ほど涙もろいものですから、きっと気に入ってもらえるのではないかと、期待しています。

第1回公演から欠かさずご覧頂いているトレーナーの“板さん”は、以前上演した「難波のクリスマス・キャロル」や「ひまわり」が大のお気に入りのようで、「コントよりも、泣ける作品を見たい」と、良くおっしゃっています。

思いっ切り泣いて貰えるように、益々、稽古に精進したいと思っています。

 

昨日の団体予約で、「ぷにぷに号泣祭り」夜の部は、ほぼ半分のお席が埋まってしまいました。

今回は、なぜか、夜の部の方が人気のようです。

夜の部観劇をご希望の方は、早めのご予約をお勧めします。

ご予約ご希望の方は、このHPの“公演予約”の所をクリックして下さい!

よろしくお願いします。

 

風船

昨日は、JIDAIさんのパントマイム・レッスンでした。

仕事の都合で遅刻していったので、後半のみの参加となりました。

ちょうど、僕がマスターしたいと思っていた“風船”の演技を練習するところでした。

“風船”の演技はこれまで何度か教わってきたんですが、その度に課題が次々出てきますね。

意識するポイントが増え、どんどん要求も高まってきている感じです。

しかも僕は、前回教わったことをほとんど忘れてしまっているから、始末が悪いですよね。

このペースでは、いつになったら上達出来ることやら…。

 

純粋にパントマイムの練習と思うとなかなか集中できないので、最近は、無理やり上演作品の中にパントマイム・シーンを設けて、嫌でも練習する環境を整えるようにしています。

“風船”の演技も、広島公演で上演する作品の中で取り入れていきたいと思っています。

自らに課題を課さないと、なかなかレベル・アップ出来ませんからね。

今夜も“風船”を、頑張って稽古します。

 

JIDAIさんは、今月23日から6月1日まで韓国チュンチョンのインターナショナル・マイム・フェスティバルに、6月20日から29日までタイ・バンコクのアジア・マイム・フェスティバルに参加されます。

JIDAIさんが日本を留守にされる間も、サボることなく自主的な稽古を続けていきたいと思います。

 

20分30秒

「ぷにぷに号泣祭り」の2本目に、一人芝居「日記」を上演します。

今朝、その「日記」を、時間を計って稽古してみました。

所要時間は、20分30秒でした。

本番時は、お客様のリズムに合わせて演じるので、もう少し長くなると思われます。

今のところの予想では、22分から23分になるでしょう。

丁度良い長さですね。

 

今朝も、1回も間違えずにセリフが出てきました。

最近は、よっぽど集中力を落とさない限り、「日記」は無難に出来るようになってきました。

あとは、演技の質を高めていくばかりです。

 

「日記」は、かつてないほど、動きが少ない演出になっています。

場所の移動は全くありません。

足も、1回しか動かしません。

手で、ジェスチャーをやることもありません。

声のトーンもほとんど変わりません。

淡々と静かに進めていくつもりです。

ちょっとした間やニュアンスで、深い悲しみが表現出来るようになりたいと思って書いた作品です。

あくまでストイックに、下っ腹に力を入れて、頑張って稽古に励みたいと思っています。

 

ソラトさんのブログ

トレモロイドのベーシスト、タカガキソラトさんが、ご自分のブログで「ぷにぷに号泣祭り」の告知をして下さっています。

よろしければ、お読みになって下さい!

5月16日の記事です。

http://soratobass.jugem.jp/

それにしてもソラトさんは、以前、渋い所に住んでいらっしゃったんですね!

MP3プレイヤー

 劇団ぷにぷにパイレーツも第6回公演を迎えて、大きな変化を遂げようとしています。

「ぷにぷに号泣祭り」では、音響機器として、MP3プレイヤーを使うことに決めたんです。

 

これまで、「第1回ぷにぷに祭り」以来、ずっとMDを使用してきました。

しかし、MDは、機械によって読み込むのが遅かったり、プレイボタンを押して音が出るまで5秒近くかかる場合もありました。

また、機械とディスクとの相性もあるみたいで、うちのMDプレイヤーで編集したものは読み取ってもらえないケースもあったんです。

信頼性が今ひとつなので、今回、思い切ってMP3に変更することにしました。

 

MP3、要はウォークマンなんですけど、これは便利ですね。

マッチ箱くらいの小さな機械に沢山曲が入りますし(現在、プライベートで使っているものには750曲ぐらい入っていますよ)、頭出しも一瞬です。

何より、曲名が大きく表示されるので、曲出しのミスが防げます。

劇場にアンプとスピーカーさえあればそれで十分ですし、それらがなくても小さな劇場ならアクティブ・スピーカーを持って行けば対応も可能です。

技術の進歩は有り難いものですね。

 

昨日、公演本番用の新しいウォークマンを買ってきました。

小さなスピーカーとセットになっており、そのスピーカーに本体をはめ込むことで外に音も出せますし、USBに接続しなくても充電が出来るんです。

しかも、とても小さくて軽いのが気に入りました。

稽古の時にも、役立ちそうです。

芝居とパントマイムの共演

一昨日の「さくっとパントマイム」の会場で、ロウミンさんが「ぷにぷに号泣祭り」のチラシを折込んで下さいました。

また、終演後のスピーチで、公演の告知もして下さいました。

そのお陰をもちまして、沢山の方から、「ぷにぷに号泣祭り」についてお問合せを受けました。

中には、初対面にも拘らず、すぐに予約を入れて下さった方もいらっしゃいました。

とても嬉しかったです。

 

ところが、一つ困ったことがあるんです。

皆さん、「ぷにぷに号泣祭り」で、僕とロウミンさんが共演されると思っていらっしゃるようなんです。

チラシには、「一人芝居:石崎一気、パントマイム:ロウミン」と書いておいたのですが、どうやら”一人芝居とパントマイムの共演”と理解されているようなんですね。

それだったら”一人芝居”とは書かないと思うんですけど‥。

皆さん、芝居とパントマイムの共演を期待されているということなんでしょうね。

 

実際には、芝居とパントマイムでは演技の質が違うので、共演はとても難しいと思います。

でも、僕は、違和感なく共演するためのプランを持っています。

かつてない、面白い作品を作る可能性があると信じているのです。

ただし、パントマイマーなら誰でも良い訳ではありません。

やはり、ポーリッシュ・マイムのアーティストじゃないと、芝居とは結びつかないと思っています。

ポーリッシュ・マイムには、元々演技の要素がたっぷり詰まっていますからね。

パントマイマーとの共演じゃないと実現出来ない、オリジナリティ溢れる作品を作るつもりです。

近い将来、是非とも皆様にお目に掛けたいと思っています。

期待して下さいね。

マイム禁止法時代

昨夜は、ババチョップシアターに「さくっとパントマイム」を見に行ってきました。

昨日の出演は、さとう靖雄さん、なななさん、しいなまんさん、そしてロウミンさんでした。

皆さん、個性溢れるパントマイムを披露されていました。

僕個人の感想を言わせて頂くならば、やっぱりロウミンさんが素晴らしかったですね。

何度も言いますけど、本当に素晴らしかったです。

 

昨日、ロウミンさんは「ロウミンのお触りタイム」と「マイム禁止法時代」の2作品を上演されました。

どちらも、面白くて、僕は何度も爆笑してしまいました。

ロウミンさんは、ギャグや笑いのセンスも、抜群なんですよね。

しかし、それ以上に、マイムのテクニックの素晴らしさに目を奪われます。

とにかく動きが綺麗なんです。

パントマイムは存在しないものをあたかも実在するように見せる芸です。

ロウミンさんは、そのイリュージョンを、身体芸術のレベルにまで高めているんです。

完璧な肉体コントロールの下で、面白いことをやるから、もう言うことはありません。

完璧、かつ最強のパントマイムに仕上がっていると思います。

ロウミンさんのマイムなら、いくらでも見ていたいです。

現在の舞台芸術の世界でも、有数のクリエイターだと確信しています。

皆さんも、万難を排してご覧になるべきです。

 

今回上演された「マイム禁止法時代」は再演でした。

前回拝見した時より、すべてにおいてレベルアップされていましたね。

作品としての完成度が上がり、面白さも倍増していたように思います。

再演って良いですね。

ぷにぷにパイレーツは「毎回ネタ下ろし」と言われているように、常に新作ばかり上演しています。

でも、「マイム禁止法時代」のように、再演することで、その作品が本来持っている魅力を最大限発揮出来るようになる場合もあるのです。

昨日、「僕も、いずれ、過去の作品の再演をやってみたい」と思いました。

いつか、「ぷにぷに再演祭り」を開催するかもしれませんよ。

 

昨日の「さくっとパントマイム」で、ロウミンさんは「ぷにぷに号泣祭り」のチラシ折込と、終演後のスピーチで告知もやって下さいました。

ロウミンさんに、感謝、感謝です。

おかげさまで、昨日の劇場で、ご予約を賜ることが出来ました。

あの素晴らしいロウミンさんのマイムを見た直後に、ロウミンさんの出演する公演の告知をされたら、誰だって予約したくなると思いますよ。

多くの方に、「ロウミンさんを、ぷにぷにパイレーツのこの値段で見られるのは、安い!安過ぎる!」と言われました。

僕も、そう思います。

皆さん、ロウミンさんを見るためだけにでも、損はありません。

是非、「ぷにぷに号泣祭り」にお越しください。

白いTシャツ

そんな訳で、昨日、「ぷにぷに号泣祭り」の衣装を検討しました。

「出来るだけお金を掛けない」というコンセプトの劇団なので、なるべく持ち合わせている洋服で賄うことにしています。

色々な組み合わせをテストしてみて、なんとか方針が決りました。

上手く着まわすことで、本番当日、劇場に持っていく荷物を減らすことも出来そうです。

音響機材などを手で運ぶので、衣装は軽くしておきたいのです。

なんとか、衣装の結論が出て、まずは一安心です。

 

しかし、1点だけ足りない衣装がありました。

何と、白いTシャツです。

人前で着られるものは、意外に持ってなかったんですね。

海を感じさせる爽やかな白Tシャツを買わなくてはなりません。

いざ、お洒落な白Tを選ぼうとすると、なかなか難しいですね。

じっくり時間を掛けて、気に入ったものを探します。

新たに買い足すのは何だか勿体無い気もしますが、公演が終ったら、普段着にしても良いのです。

無駄のない劇団でしょ!

「ぷにぷに号泣祭り」いよいよ1ヶ月前

今日は、5月14日。

6月14日の「ぷにぷに号泣祭り」まで、あと丁度1ヶ月となりました。

現在の進捗状況をお知らせします。

 

今回は、僕の一人芝居ばかりなので、稽古は自宅で空いた時間に行っています。

3作品とも、セリフは覚えました。

しかし、進行の度合いは作品ごとに違っています。

具体的に、お伝えします。

●「夢で会えたら」演出はほぼ決りました。キャラクターのイメージも掴んでいるつもりです。ただセリフを毎日のように書き換えています。とてもストイックな表現だったのを、徐々に分かりやすく変えていっている感じです。決定稿までは、もう少し時間が掛かるかもしれません。演技もとても難しく、今後ますます精度を上げていかなくてはなりません。冒頭とラストで、大きく感情が変わっていくのですが、その流れがもっと自然になるように努力しているところです。

●「日記」脚本は固まっています。セリフも覚えました。まだまだ、疲れている時や、集中力を落とした時は間違えたりしますが、特に問題はないでしょう。演出も、細かい演技の質の部分を除けば、決っています。ただ、この作品の場合、僕本来の人間性と役のキャラクターがかけ離れているのです。とても繊細な人を演じている筈なのに、鏡で確認すると、軍人か殺し屋のように見えがちです。今後は、役の内面を作っていくのがテーマになってきそうです。

●「You're Only Lonely」先日、大幅に脚本を書き直したので、セリフはほぼ決りました。良く似たセリフが何箇所かあり、それを取り違えてしまうことが、まだあります。でもそれは、時間が解決するでしょう。この作品は、パントマイムを中心とした、動きを見せるシーンが幾つかありますが、その完成度がまだまだといった感じです。特に、オープニング・シーンをどうするかが、はっきり決っていません。分かりやすさを大切にするのか、役の心情やムードを重視するのか、迷っているところです。

主に今後の課題を挙げましたが、1ヶ月前でここまで出来ていれば、かなり早い方だと思います。

どの作業も、頭で考えるというよりは、反復練習していく中で自然と答えが出てくるものなので、焦らずに地道に稽古を重ねていきたいと思っています。

 

制作面も、地味に進めています。

劇場の契約、チラシの作成、折込依頼などのお話は、以前このブログでご紹介しました。

公演1ヶ月前になりましたので、そろそろDMを発送しますよ。

電子メールでお知らせさせて頂く方もいらっしゃいます。

 

公演パンフレットとアンケートの文面は、昨日作りました。

公演時のスタッフも、お二人お願いできることになりました。

公演の外回りも、順調に準備が進んでいます。

 

さて、ここまでの予約状況ですが、これはまったく進んでいません。

夜の部は、残り35席となっています。

しかし、昼の部は、依然手付かずの状態で残っています。

ぷにぷにパイレーツは、毎公演、1週間前までは全然予約が入らないので、あまり心配はしていません。

いつも、当日蓋を開けてみると、超満員になってお客様にご迷惑をお掛けしているぐらいですから。、

でも、「そろそろご予約を頂いたら、励みになるのになあ‥」なんて、勝手なことを考えています。

後でキャンセルして頂いても構わないので、そろそろご予約のご連絡を頂ければ幸いです。

 

実は、もう1点、手付かずになっていることがあるのです。

まだ、舞台衣装を全然決めていないのです。

これが、なかなか決められなくて困っています。

普通の人の衣装って、何でも良いだけに決め手に欠けてしまい、全然決まらないのです。

困った、困った‥。

 

3回稽古

「ぷにぷに号泣祭り」で、僕は3本の一人芝居を上演します。

3作品を合計すると、70分ぐらい掛かります。

毎日、各作品2回づつは稽古したいのですが、なかなかそうもいきません。

セリフの直しを入れたり、演出を変更したりしながらの稽古ですから、思いのほか時間が掛かってしまいます。

なんとか早起きしたり、夜更かししたりして、稽古時間を確保しています。

ただ、早朝や深夜は眠くて頭が働かないので、ついついセリフを間違えてしまいます。

何度も挫けそうになりますが、「眠い中でも正確に出来るようになれば本物!」と信じて、頑張って稽古しています。

芝居の稽古に特効薬はありません。

ひたすら繰り返すしかないのです。

 

昨日は、夜のお仕事でした。

日中の時間を利用して、各作品3回づつ通してみました。

そうすると、あっという間に半日が過ぎていきました。

自分の集中力の限界に挑戦している感じがしました。

 

6月14日の本番まで、あと1ヶ月!

順調に推移していると思います。

あとは、内容をより一層充実させるのみ!

頑張ります。

スラムドッグ$ミリオネア

2009年アカデミー賞で8冠を獲得した「スラムドッグ$ミリオネア」を見てきました。

ゴールデングローブ賞でも沢山の部門で受賞し、大変前評判の高かった作品です。

上映館を調べてみると、その数の少なさに驚きました。

劇場に行ってみると、客席もとても空いていて、拍子抜けした程です。

作品は、とても素晴らしいものでした。

粗筋と主な内容は、こんな感じです。

インドのスラム出身の少年ジャマールは人気番組「クイズ$ミリオネア」に出演し、あと1問で2000万ルピーを手にできるところまできた。しかし、これを面白く思わない番組のホストは警察に連絡。彼はズルをして正答を得ていたとされ、詐欺容疑で逮捕されてしまう。ジャマールは警察署での警官の厳しい尋問に対し、正答を知ることになった自分の過去を話し始める。そこには1人の少女を追い続けた彼の人生の物語があるのだった…。

発祥地イギリスはもちろん、日本など世界中でローカライズされ人気となっている「クイズ$ミリオネア」。難問の続くこのクイズ番組で最後の1問までたどり着いたスラム出身の少年ジャマールは、いかにしてその答えを知ることになったのか? 彼自身が過去を振り返ってその理由を話す中で、一途にある少女を思い続けた少年の人生が浮き彫りになっていく。ジャマール、彼の求める少女ラティカ、そしてジャマールの兄サリームの三人が紡ぐ物語は、純愛や欲望といったものが絡み合い非常にドラマチック。インドを中心に撮影された映像は、生命力と疾走感にあふれ、観る者をグイグイと引き込んでいく。

僕の大好きなダニー・ボイル監督ならではの、スタイリッシュでカッコいい映像が、テンポ良く展開されます。

特に、大胆なカットバックを多用した表現は、他の追随を許さない出来だったと思います。

ここ数年で、最も気に入った映画の一つです。

 

しかし、今ひとつ日本で大ヒットしないのも良く分かります。

ジョニー・デップやブラッド・ピットのような有名なスターが出演していないのが、まず第一の理由。

インドが舞台と言うのも、恐らく、日本人が触手を伸ばさない原因となっているでしょう。

そして、内容がとても悲惨なのも、客足を伸ばさない大きな要因となっていると思います。

予告編やTV・CMでは悲惨なシーンを一切見せていませんが、映画の99%以上は、インドのスラムの悲惨さを描いたものです。

(CMは、本編中の数少ない爽やかなシーンだけを繋いだものです)

実は、残虐なシーンのオンパレードです。

でも、ダニー・ボイル監督作品なら、それぐらい予想が付きそうなものですよね。

ですから、誰にでもお薦めできるわけではありません。

ストーリーだけを追いかけたい人や、映画で夢を見たい人には向いていないと思います。

でも、映画芸術ならではの表現を楽しみたい人、新たな映像世界を満喫したい人にとっては、必見の映画だと思います。

特に、ラストシーンの演出は、カッコいいですよ!

 

最近、同じような映画ばかりで食傷気味なあなた!

「スラムドッグ$ミリオネア」で、斬新な映像世界を満喫してみて下さい。

メリーさんの羊

下北沢・小劇場楽園で、”メリーさんの羊を上演する会”による「メリーさんの羊」の上演を見てきました。

「メリーさんの羊」は、1984年、渋谷の公園通りにあった小劇場ジャンジャンで初演された作品です。

老人を演じた中村伸郎さんが、「ジャンジャンという小さな空間に合った、少人数の、そして『リア王』の王と道化をモチーフに、書いて欲しい」と、別役実先生に直接依頼されて出来上がったのが「メリーさんの羊」す。

しかし、初演の稽古中、中村さんは演出の岸田良二さんに「これのどこが『リア王』なんだろう?」と笑っていたそうです。

ほんの少しボケの始まっている老人の脳裏に浮かび上がってくる人生の秘密を、老人を王に、道化を模型機関車に見立てた、まさに別役先生流の『リア王』のスタイルで、明らかにしていきます。

開演時間を迎えると、『楽園』と云う小さな劇空間が暗闇につつまれます。テーブルの上の模型機関車が汽笛を響かせ走り出した時、観客達もその汽車に乗る旅が始まります。 人間が年老いた時、もしかしたら誰もが経験するかもしれない時間。今までの後悔や誰にも言えなかった秘密をふと現れた男2と共にたどる遠いあの日‥。

上演時間は、僅か1時間5分です。

まさに凝縮された濃密な時間でした。

優れた作品だと、これでもう十分という感じがします。

本当に素晴らしい脚本だと思いました。

ストーリーもギャグも本当に面白いのですが、それ以上にセリフ運びの見事さに唸ってしまいます。

僕は、別役先生に一歩でも近付きたくて、いつも真似をして書いているつもりなんですが、全く足下にも及びません。

脚本を読むより、上演を見ると、よりその凄さが分かります。

見事な伏線の張り方、観客の心を自由に操る劇のスピード・コントロール、セリフの音、そのリフレイン‥、もう挙げていけばキリがありません。

とても人間業とは思えないほど素晴らしいです。

こんな凄い作品が既に存在するのに、僕が駄作を書く必要なんかないんじゃないかと思ってしまいます。

是非、皆さんも、別役作品の上演をご覧になって下さい。

幸いにも、今年は別役作品の上演が数多く見られそうです。

別役先生の脚本なら、どんな劇団でも構いません。

「別役作品を見ずして、一体どんな演劇を見るんだ」と言いたくなる程です。

僕も、もっともっと別役作品を勉強して、レベルアップしていきたいと思っています。

フォトグラファー 佑木瞬さん

「ぷにぷに号泣祭り」の舞台写真の撮影を、フリーカメラマンの佑木瞬さんにお願いしました。

瞬さんのプロフィールを、彼女のHPからご紹介しましょう。

 

佑木瞬(ゆうきしゅん)。1986年6月28日生まれの女子。かに座のO型。

写真を撮っている人。
ものごころついた時には北海道の田舎町にひっそり存在している。
一人遊びがすきな一人っ子。小学四年生の時に親戚のおじさんがもって いる一眼レフに魅了され、ペンタックスの一眼レフを入手。主に自然を撮影。

中学校で写真部がなく妥協で 美術部に入部。絵は鑑賞のほうが好きだったが部長に任命される。いとこをモデルにした写真がきっかけで人物写真にめざめる。
高校では念願の写真部に入部。 学校や寮生活を撮りまくる。結果、パパラッチと呼ばれる。写真部の部長だと思われていたが地学部の部長だったため副部長に。三年間撮りためていた寮生活をまとめ、気づけば写真家デビュー。
日本写真芸術専門学校写真科フォトフィールド ワークコースに進学し、写真の基礎を学ぶ。自宅暗室ができたりしてますます写真一色な写真学生時代。撮影研修で半年間アジアに旅に出る。無事に帰国・卒業。
現在フリーとして活動。その人の吐息や、温度や匂いを感じられるような写真を心がける。

写真集

『女子寮の中』 2004 (新風舎)
『じいやん』 2005 (新風舎)
『0時に教室で』 2007 (新風舎)

メディア

(株)ベネッセコーポレーション 『高校講座』『中学講座』『小学講座』
(株)メディアファクトリー 『ダ・ヴィンチ』
(株)集英社 『SEVEN TEEN』
(株)ロッキング・オン 『ROCKIN'ON JAPAN』
朝日新聞・毎日新聞・北海道新聞・ジャム函館
その他、テレビ出演・ワークショップ・企業パンフレット・スチール・宣材撮影など

瞬さんとは、およそ1ヶ月前の「thanks for today」というイベントで知り合いました。

それはただの音楽ライブではなく、アーティスト同士を結びつけるようなイベントだったのです。

イベントの様子を撮影している瞬さんの雰囲気がとても良かったので、今回、声を掛けさせて頂きました。

 

一昨日、瞬さんと簡単な打ち合わせを行いました。

改めてお会いすると、とてもチャーミングな女性で、むしろ被写体になった方が良いんじゃないかと思う程でした。

頭の回転が速く、お話もとても面白い方でした。

また、非常に勘の良い方で、撮影に関して、僕のイメージをすぐに理解して下さったようです。

実は、瞬さんは、”劇団リジョロ”に所属されていて、女優として出演したこともあるんですって!

ですから、舞台写真はお得意なのではないでしょうか。

今回も撮影に意欲を持って下さっているようで、本番当日は、朝から最後までお付き合い頂けるようです。

若い感性でどんな写真を撮ってくれるのか、今から楽しみで仕方ありません。

 

瞬さんは、今、函館で開催される個展の準備でお忙しいようです。

北海道では、地元新聞やラジオ、雑誌等の取材が大量に待ち受けているんですって!

若干22歳でこの才能、実に羨ましいです。

今後の瞬さんの活躍にも注目していきたいと思っています。

 

佑木瞬さんのHPも覗いてみて下さい。

http://www.shasin-bu.com/files/menu.html

HPは写真が命!

HPにおいて、写真は最も重要なものです。

文字ばかりのHPは見る気になりませんし、貧相な感じがします。

逆に、HPを開いてカッコいい写真が目に飛び込んで来ると、それだけで”一流”に思えてくるものです。

掲載してある写真が多ければ多い程、見る人の関心を高めます。

また、写真の質如何によって、HPの出来が左右されるように思います。

魅力的な写真を見て、初めて文章を読む気になったりするものです。

HPという媒体では、「写真が主で文章が従」という関係にあるようです。

 

これまで、劇団ぷにぷにパイレーツは、広島公演実施本部のメンバーに写真撮影を依頼してきました。

アマチュアながら、本番中、必死になって撮影し、素晴らしい写真を沢山提供してくれました。

写真の出来は申し分ありません。

ただのスナップ写真ではなく、撮影者の意図が明確に反映した”写真作品”になっていると思います。

このHPの”公演情報”のところを覗いていただくと、その実績をご確認いただけます。

 

しかし、毎度毎度、撮影のために、広島から東京に来て貰う訳にもいきません。

特に、6月14日の「ぷにぷに号泣祭り」の作品は、海の日の広島公演でも上演するつもりなので、尚更です。

彼らに、迷惑ばかりも掛けていられません。

広島公演の際には、思いっきり力を借りて迷惑を掛けるつもりなので、その時に取っておかないと‥。

 

そこで、「ぷにぷに号泣祭り」では、プロのカメラマンに撮影をお願いすることにしました。

昨日、そのカメラマンさんと、打ち合わせをさせて頂きました。

昼、夜の公演は勿論、朝の仕込みや場当たり稽古の様子も撮影して下さることになりました。

そのカメラマンさんはどんな方なのか‥?

詳しくは、明日、お知らせします。

小さな動き

「ぷにぷに号泣祭り」の中で、僕はパントマイム・シーンを演じます。

それほど長いものではありませんが、何箇所か無言劇になるところがあります。

今週、JIDAIさんに、作品に沿って幾つかポイントを教えて頂きました。

僕は、甘かった!

改めて、パントマイムの難しさを痛感している所です。

 

僕の作品は、非常に繊細な心理を、細やかに描こうというものが中心です。

動きもリアルに丁寧にやっていきたいと思っています。

しかし、パントマイムで日常の動きをリアルに演じるのは、本当に難しいのです。

巨大な岩を動かすとか、ロープで引っ張られるといったダイナミックな動きの方が、ある意味、簡単なのです。

小さい動きを、分かりやすく、かつ面白く演じるのは至難の業なんですね。

 

僕の舞台では、セリフを使って、パントマイムでは分かりにくい部分を補足するつもりです。

ですから、何をやっているか分からないということはないと思います。

でも、せっかくの機会ですから、この際、パントマイムの動きをきっちり練習していきたいと思っています。

道は険しい‥。

Touch

 昨日、東京演劇集団風の公演「Touch~孤独から愛」を拝見してきました。

「Touch」はこんな物語です。

舞台はアメリカ・北フィラデルフィアの下町にあるアパートの一室。
引きこもりの弟フィリップと、かっぱらいで弟を養う不良の兄トリート。ある日大都会で暮らす孤児の兄弟のもとに現れた謎の老紳士ハロルドとの出会いから、2人の生活は急速にに変化していく。
彼らを“デット・エンド・キッド”(行き止まりの子どもたち)と呼び、「肩を抱いて元気づけてあげよう」というハロルドに、弟は次第に心を開いていくが、兄トリートは頑なに拒絶する。誰しも孤独を抱えて生きる現代。真のコミュニケーションを、自分の居場所を、将来への希望を求めている。

「Touch」は、上演回数800ステージを超す風の代表的レパートリーだそうです。

 

僕は、この作品を、別の劇団で見たことがあります。

タイトルも違っていました。

とても有名な俳優さんが演じていましたが、あまり感心しませんでしたし、ほとんど印象に残っていません。

説教臭い芝居だったという記憶しかありません。

 

しかし、今回見た「Touch」は違いました。

見事な舞台でしたよ。

やっぱり、芝居は役者さんですね。

同じ台本なのに、以前見たものとは全く違う作品に映りました。

出演した3人とも、その役の本人にしか見えないぐらい、真に迫った演技でした。

特に、老紳士ハロルドを演じた酒井宗親さんの素晴らしさはどうでしょう!

ご覧になってない方に説明するのは難しいのですが、とにかく、この芝居はハロルドの魅力にかかっていると思います。

孤児の兄弟がハロルドの存在によって心を開いていく話です。

観客にも、「ハロルドならしょうがない」と思わせるだけの説得力を示していかなくてはならないのです。

その点、酒井さんのハロルドは凄い!

観客の誰もが、ハロルドのことが大好きになり、夢中になっていたように思います。

まるでフィリップのように‥。

俳優としての技術が高いのは当然としても、何ともその佇まいが良いんですよね。

ハロルドという人の生き様を、演技ではなく見せてくれているような気がしました。

本当に観客の皆さんはハロルドが大好きになったようで、ラストシーンで多くの女性が号泣されていましたね。

 

僕は、芝居というものは、人間を見せるものだと思っています。

どれだけ人物をリアルに描けるかが、脚本家、演出家、俳優の優劣を決めるポイントだと考えています。

特に俳優は、その役の人物の人生をきちんと生きなければいけません。

セリフを言ったり、動きを見せる時だけ、役の人物にみえるようでは甘いのです。

そこにただいるだけで役が見えてくるようになってこそ良い役者と言える‥、昨日の酒井さんの演技を見て、そう思いました。

演技って、奥が深いですね。

 

やぎさんゆうびん

太田省吾さんの脚本「棲家」の中で、面白いセリフがありました。

老夫婦が、童謡の「やぎさんゆうびん」の歌詞について議論するパートがあるのです。

「やぎさんゆうびん」は、”しろやぎさんからお手紙ついた”で始まるお馴染みの歌です。

この歌の内容が喜劇なのか悲劇なのかで、軽い言い合いになるのです。

結論として、「やぎさんゆうびん」は喜劇なのだそうです。

しろやぎさんに手紙が届いたシーンから始まるのが、その根拠になります。

もし、しろやぎさんが手紙を書くところから始まっていれば、これは立派な悲劇になるんですって。

なるほど、太田さんのおっしゃるとおりです。

悲劇と喜劇の違いを、実に的確に指摘した名セリフだと思いました。

ドラマ・リーディング

昨夜、一風変わった舞台の公演を見に行ってきました。

60年代〜80年代に書かれた優れた近・現代日本語作品などを、若手演出家によりドラマ・リーディング形式で上演し、作品の魅力を引き出すという企画です。

今回は、丁度1年前に開催したものの第2弾です。

主催は、自治体の文化財団で、税金もかなり投入されているらしく、立派な劇場で超一流の役者さんが揃っているのに、入場料金は1000円に抑えられていました。

僕が拝見、拝聴したのは、太田省吾さんの作品「棲家」で、ベテラン俳優3人が巨大な舞台スペース上の椅子に腰掛け、譜面台に乗った台本を、静かに、ただひたすら静かに読んでいくというものでした。

「老婆、布団を移動する」といった感じで、ト書きもちゃんと読むのです。

約60分、まったく動きもなく淡々と進んでいき、何の盛り上がりもなく終っていきました。

あまりの地味さに、多くの観客が舟を漕いでいました。

終演後、観客同士の会話を聞いていると、皆さん劇の内容や意味が良く分かっていない様子でした。

勿論、僕もチンプンカンプンで、「これだったら脚本を自分で読んだ方が絶対良いな」と思いました。

確かに、一流の俳優さんのセリフ回しは見事なものです。

しかし、「暗闇の中、懐中電灯でウィスキーのキャップだけが照らされる」というト書きを聞かされるのと、実際にそれを見せるのでは、インパクトも面白さも違います。

少なくとも、太田省吾さんは、人に読み聞かせるためにト書きを書いたのではない筈です。

あれでは、高級食材を食卓に並べた上で調理法をシェフが説明し、それをイメージしながら生で食材をかじるようなものです。

演劇の魅力は、脚本という食材を、どう料理するかではないのでしょうか?

特に、太田省吾さんといえば、独特の舞台空間作りや身体表現で有名な方です。

「水の駅」などの沈黙劇が代表作とされている程です。

セリフ以上に、舞台上の視覚を大切にした作・演出家の作品を、セリフだけ淡々と読んでどうするのでしょう?

僕には、稽古初期の本読み稽古を見学させて貰ったような印象しか残りませんでした。

出来れば、「棲家」の普通の上演が見てみたかったです。

昨日の上演に、僕は何ら意味を見出せません。

 

今、朗読劇がブームになっています。

朗読そのものが人気だからなのかもしれません。

しかし、演劇界で朗読劇の上演が盛んなのは、役者がセリフを覚えなくて良くてお手軽だというのがその要因の一つになっているような気がします。

普通の上演をするより、朗読劇にした方が良いという判断の下で上演するならともかく、安易だからという理由でドラマリーディングにするのは、実に残念です。

また、自治体は、一流の方の片手間仕事のギャラを保証するのではなく、税金を投入しなくては出来ないような独自のものづくりを推進すべきだと思いました。

天性の女優

昨日は、第57回横浜国際仮装行列の中継のお仕事でした。

3時間の生放送でしたが、ノンストップで喋り倒してきましたよ。

むしろ、13:30に番組が終了した時、全然喋り足りないと思ったぐらいでした。

あと3時間は、軽くいけましたね。

というのも、あの池戸美香さんとご一緒だったからです。

そう、”初笑い!ぷにぷにコント祭り”で「究極のロハス・スタイル」を上演した池戸美香さんです。

彼女とは、リズムが合うのか非常に喋りやすく、あっという間に時間が経っていきます。

池戸さん特有の面白トーク炸裂で、昨日も僕は大爆笑しながら番組が進行していきました。

とても楽しく素敵な時間を過ごすことができました。

 

実は、池戸さんと会うのは、1月11日の「コント祭り」本番日以来なんです。

あれからゆっくりお話をする機会がなかったのです。

せっかくですから、番組終了後、「ロハス・スタイル」上演の感想などについて、色々聞いてみました。

池戸さんは、出演をとても楽しんでくれていたみたいです。

「かつてない貴重な体験が出来た」といって、喜んでくれていました。

なんでも、本番の際には、自分でない何かが自分に宿り、その何かが勝手に芝居を始め、それを、客観的に見ている自分もそこにいたりするんですって。

つまり、役の人物に憑依され、完全に精神を乗っ取られたような感覚を覚えたんだそうです。

凄いですね!

まさに、天性の女優さんです。

実際、舞台も演技も素晴らしかったですもんね。

 

池戸さんには、是非また、ぷにぷにパイレーツの舞台に出演してもらいたいと思っています。

それも、出来るだけ近いうちに。

確かに、舞台の経験は少ないかもしれません。

しかし、あれだけ”気”を表に出せる女優さんは、滅多にいないのではないでしょうか?

確実に、磨けば光ると信じています。

 

池戸さんに演じてもらいたい役も沢山有ります。

カッコいい悪役が似合う女優さん、あるいは大人の女の哀愁が漂う女優、といった風情が出せれば最高ですね。

ぷにぷにの秋の公演に出演してもらえるように、池戸さんに相応しい作品を考えていきたいと思っています。

新型インフルエンザ

新型インフルエンザの流行が心配です。

メキシコでは、サッカーや野球の試合を無観客で行ったりしているそうです。

経営的にも、凄い打撃でしょうね。

 

スポーツは、テレビ中継出来るから、まだましです。

演劇をはじめ、コンサートやイベントは、観客なしでは成立しません。

文化活動は病気に弱いのです。

日本で新型インフルエンザが流行しないことを祈るばかりです。

僕の知人には医療関係者が多いので、是非とも頑張ってもらいたいと思います。

新作に逃避

ああ、どうしたら止められるのでしょう!

またまた新作脚本を書いてしまいました。

 

今、僕は「ぷにぷに号泣祭り」の稽古に邁進しなくてはならない時期です。

しかし、演技の稽古をいくらやっても、自分の成長ぶりは、なかなか実感できません。

何度も何度も練習を繰り返し、1ヶ月ぐらい経った頃、何となく上手くなったかなと感じるような進度です。

自分に全然納得いかないし、油断するとすぐ間違えてしまうので、ストレスがたまって仕方ありません。

そんな時、つい新作に手を出してしまうんですよね。

脚本を書くと、結果が目に見えて分かります。

明らかに、前に進んでいる実感を持てるんですよね。

本当は、新作に逃げていてはいけないんですけど。

 

今回書いた新作は、秋のぷにぷにの公演で上演するつもりです。

この作品では、僕がこれまで封印してきた手法を取り入れています。

ちょっと安易な感じがしたので、これまで避けてきた作劇法です。

しかし、先日観劇した「犀」のラストシーンで、その手法がたっぷり使われていました。

あの偉大なイヨネスコが採用しているんです。

僕が使っても問題ないはず‥、と言うより、使わなきゃ損という気がしてきました。

これまでの僕の作品とはまったく違う傾向の作品になります。

野球をテーマにした作品です。

秋の上演を楽しみにしていて下さいね。

LAL MERI

ぷにぷにパイレーツの公演に親しんでいらっしゃる方に、お薦めのCDがあります。

「ラル・メリ」というユニットの、その名も『ラル・メリ』というタイトルのCDです。

ラル・メリは、ベリーダンサーから絶大な人気を誇るニヤーズのカルメン・リッツォと、インド系トランペッター、イリーシュ・ラルが創り出すエキゾチックなトラックに、女性ヴォーカルのナンシー・ケイのハスキー・ヴォイスが美しく融和した、実にユニークなサウンドです。

とてもお洒落なラウンジ・ミュージック風なんですが、良く聞くとタブラ、ウード、サズなどのアラブ~インドの伝統楽器の音色が随所に散りばめられていて、興味が尽きません。

民族楽器が入っていても、決して聞きにくいことはありません。

ナンシーの甘いスモーキーな声が印象的ですが、映画「ブリジット・ジョーンズの日記」の挿入歌「LOVE」を”ロージー”名義で歌っていた人です。

ノラ・ジョーンズのイメージに、やや近い歌手でしょうか。

今、世界各地の民族音楽を融合してポップなサウンドを生み出す”グローバル”ならぬ”グローカル”ミュージックがとても面白いです。

いわゆるポップスに閉塞感を感じるあなた、是非、グローカル・ミュージックに耳を傾けてみて下さい。