ぷにぷにパイレーツ

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JIDAIさんの公演情報

 

僕がパントマイムを教わっているJIDAIさんの公演が、今週末、開催されます。

詳細は、下記の通りです。

パントマイムウィークvol.4
『MIME MODE』

★7月4日(土)19時
★  5日(日)14時/18時


○MAKOTOシアター銀座
 (東京都中央区京橋3-3-2富士ビル)

☆前売り 2500円
☆当日  3000円

★ ご予約は ★
jidai@ever.ocn.ne.jp

※ 件名を「予約」とし、お名前、観覧予定日、時間、人数、連絡先を明記して下さい。

 

関西を中心に活動中の、いいむろなおきさんも出演されます。

パントマイムのイメージを覆す、JIDAIさんの圧倒的なパフォーマンスを、この機会に是非体験してみて下さい。

ステーキの後の焼き魚

 

今日で2009年も半分が終ってしまいますね。

今年に入って僅か半年で、ぷにぷにパイレーツとして3回も公演を行っているのは、なかなか頑張っているように見えますよね。

しかし、本人としては、やり切れなかった部分ばかりが目に付くので、反省しきりです。

2009年の後半も、これまで以上に演劇活動に邁進し、より一層充実させていきたいと思っています。

 

さて、「ぷにぷに!泣いてつかあさい」では、「ぷにぷに号泣祭り」で上演した3作品のうち、「夢で会えたら」を「ええじゃあないか」に差し替えてご覧頂くことにしています。

それにより、作品自体の上演時間は20分近く短縮されることになります。

内容も重苦しい悲劇から、軽いコントに変わったわけです。

稽古が随分楽になりましたよ。

時間的にもそうですが、肉体的にも、精神的にも、相当負担が軽くなりました。

「夢で会えたら」がどれだけ大変な作品だったかが、改めて分かりました。

 

1つ作品を変えるだけで、公演全体の印象が全然変わってしまいますね。

とてもポップでバラエティに富んだラインナップになりました。

驚いたことに、冒頭の作品を変えると、その後の2作品のイメージまで変化してしまうんですね。

漬物を食べた後の焼き魚と、ステーキを食べた後の焼き魚では、味が変わって感じられるのと同じことなんでしょうね。

あまり演劇をご覧になったことのないお客様の多い広島公演では、少し軽めで構成がシンプルな方が良いと思っています。

コント、悲劇、恋愛物語、パントマイムと、多種多様な内容を取り揃えていますから、きっと飽きることなくお楽しみ頂ける筈です。

期待していて下さいね。

「ぷにぷに!泣いてつかあさい」まで3週間

 

広島公演「ぷにぷに!泣いてつかあさい」まで、あと3週間となりました。

東京公演以上にお客様からの反応が良いんですよ。

早くも広島は、盛り上がっているようです。

連日、沢山のご予約を頂いていますし、激励のお便りなども頂戴しています。

特に、14時開演の昼の部は、残席が本当に僅かしか残っていません。

夜の部も、熱い演劇ファンの方々から予約が相次いでいます。

ロウミンさんのパントマイムへの期待度も高いようですね。

これもひとえに、広島公演実施本部や広島市青少年センター、アングラ劇場スタッフの皆様のおかげです。

広島の皆さんのご期待に沿えるよう、しっかり稽古しておかなくてはいけませんね。

頑張ります!

栴檀は双葉より芳し!

 

この1週間で、2度パントマイムの公演を見に行きました。

どちらも、JIDAIさんの下で、一緒にポーリッシュ・マイムを学んでいる仲間が出演するものでした。

 

一つ目は、銀座・MAKOTOシアターで開催中の一大イベント、「マイム・モード」のAプログラムです。

ここで、期待の大型新人、ネイロさんが初舞台を踏みました。

”栴檀は双葉より芳し”という言葉がありますが、まさにその通りです。

物凄い迫力とスケール感を感じる舞台でした。

「十戒」「猟心」という2作品を上演されましたが、どちらもパワー漲る圧倒的な演技を見せてくれました。

「十戒」(勿論、モーゼの十戒です)は、僕の発案なので、実現して貰ってとても嬉しかったです。

実際、海が割れて見えましたよ!

ネイロさんは、普段の稽古のときから、棚に荷物を持ち上げる演技を稽古しているのに、まるで巨人が山を築き上げているように見えるぐらいです。

これはもうネイロさんならではの個性と言って良いでしょう。

新人でこれだけの作品が上演出来るんですから、今後が楽しみです。

しばらくは、その肉体と演技の大きさを生かして、神話や聖書の世界を突き進んでいってもらいたいと思います。

 

二つ目は、先週の木曜日、銀座小劇場に「KADOYA PANTOMIME」を見に行きました。

角谷将視さんが、約2時間に渡って12の作品を一人だけで上演し続けるという物凄いものでした(2時間のソロ・ダンス公演なんて、まずありえないでしょ?)。

コントあり、悲劇あり、ストーリーを見せるものあり、動きを見せるものあり、実にバラエティに富んでいました。

とにかく、圧倒的な量に驚かされます。

2時間動き続けるのも大変ですし、その動きを覚え正確に再現するだけでも驚異的です。

しかも、美しい動きを意識しながら、感情表現も行っていかなくてはなりません。

セリフ劇の2時間とは訳が違います。

練習の行き届いた完成度の高い舞台に、僕は感嘆しました。

 

2人の舞台を拝見して、僕は大変刺激を受けました。

こんな素晴らしい若者が台頭しているパントマイム界は、今後益々面白くなっていくことでしょう。

特に、JIDAI門下は優秀なアーティストが続々育っていますよ。

僕も、若くはありませんが、彼らに負けないように努力していきたいと思っています。

一人コントが一人芝居に‥

 

広島公演「ぷにぷに!泣いてつかあさい」の練習に励んでいます。

 

「日記」と「You’re Only Lonely」は、基本的に「ぷにぷに号泣祭り」と脚本は変わりません。

しかし、劇場が変わるのと、芝居を見慣れていないお客様が多いことを想定して、演出を少しいじっています。

より分かりやすく、より大きめに演じてみるつもりです。

 

新作の「ええじゃあないか」は、ごく短い10分程度の一人コントです。

コントのつもりで書きましたけど、稽古していくうちに段々一人芝居になってきてしまいました。

それにつれて、簡単に出来るものの筈だったのに、徐々に難易度が増してきました。

内容に深みや重さはないのですが、演技には深みや重さが求められる演出になってしまったのです。

かつてやったことのないタイプの演技や動きをやらなくてはなりません。

僕の中では、結構な大作になってしまいました。

特に、コントのオチの部分の難しさといったらどうでしょう!

気が遠くなってしまうほどです。

今日も、頑張って稽古しなくては‥。

初心者パントマイム・ワークショップ in 広島

 

演劇をやっているが、演技で行き詰っている‥。

宴会の際、隠し芸が出来なくて困っている‥。

健康作りのため何か始めたいが、自宅で手軽に出来る方法を知りたい‥。

そんなことを考えている広島の皆さんに朗報です。

「ぷにぷに!泣いてつかあさい」の前日、7月19日(日)に広島市青少年センターで、ロウミンさんによる”初心者のためのパントマイム・ワークショップ”が開催されます。

 

ロウミンさんが取り組んでいる”ポーリッシュ・マイム”は、一般のマイムと違い、非常に演劇的なものです。

マイムといえば、存在しない壁やロープが実在するように見えるイリュージョン・テクニックというイメージがありますよね。

しかし、ポーリッシュ・マイムは、壁に触れたり、ロープを引っ張る人間の内的エモーションやエネルギーを見せることを大切にしています。

特に、感情表現に関しては、完成度の高いメソッドも確立されています。

ポーリッシュ・マイムを学べば、イリュージョン・テクニックで小道具を必要としなくなると同時に、所作が飛躍的に美しくなり、また痛み・旨み・寒気といった肉体的反射や感情表現等の具体的な演技方法を手に入れることが出来るのです。

俳優を志す方は、絶対に練習した方が良いと思います。

 

パントマイムは、宴会芸としてもお薦めです。

勿論、極めていくのはとてつもなく大変です。

しかし、壁、風船、梯子等のイリュージョン・テクニックは、1回のワークショップで十分学ぶことができます。

ご家族やお子さんに見せたら、絶対驚かれると思いますよ。

セリフもないので、恥ずかしがりやの方でも、気軽に演劇体験を楽しむことが出来ます。

 

それから、意外なことに、パントマイムは健康に良いのです。

全身を柔らかく、しかもパワフルに使うので、見た目以上にカロリーを消費しているものです。

姿勢も良くなり、ストレッチ系の動きも多いので、全身の凝りがほぐれて体が軽くなります。

ポーリッシュ・マイムの特長である”呼吸”を演技に多用するのも、実に体に良いんですよね。

ワークショップ終了後、明らかに体が変わっていることが実感できる筈です。

 

そして、最も大切なこと!

ロウミンさんは、超一流のパフォーマンス・アーティストです。

ロウミンさんに直接教わる機会は、なかなかありませんよ。

東京でも待ち望んでいる人は沢山いると思います。

一足先にそのワークショップが体験できるなんて、広島の皆さんが羨ましい!

それに、ロウミンさんはとっても良い人で、心が優しいんです。

必ずや、親切丁寧に指導して下さる筈です。

舞台経験がなくても、運動が苦手な方でも何の心配もありません。

楽しい時間となることを保証いたします。

 

こんな貴重なチャンスを逃す手はありません。

僕も参加したいぐらいです(実際には、翌日の準備があるので受講は難しそうですが)。

19日にワークショップでパントマイム学び、20日にパントマイムの舞台を見る!

素晴らしい連休になることは間違いありません。

奮ってご参加下さい。

詳細は、広島市青少年センターのサイトをご覧下さい。

http://www.hitomachi.city.hiroshima.jp/y-center/image/tayori2009-07.pdf

 

●初心者パントマイム・ワークショップ

講師:ロウミン

日時:2009年7月19日(日)14:30~16:30

会場:広島市青少年センター

対象:概ね15歳~30歳の方(それ以外の方でも、ご相談頂ければ参加可能だと思います)

内容:パントマイムの体の使い方、具体的なテクニック、演技、感情表現

定員:10名

参加費:2500円

服装:動きやすい格好なら、何でも構いません

締切:7月13日(月)

問い合わせ:広島市青少年センター 電話082-228-0447 FAX082-228-7074

 

「赤毛のアン」作品解説

 

「赤毛のアン」の作品解説です。

 

☆「赤毛のアン」

落語家の立川らく太君が、スタッフとして「ぷにぷに号泣祭り」をお手伝いしてくれました。

せっかく時間を割いて来てくれるのだから、簡単な出演シーンを作ることにしました。

そこで、いつもアンコールとして上演しているナンセンス・コントに出て貰うことにしたのです。

毎回アンコールは、極力下らない内容にし、「アンケートに協力してください」というメッセージさえ伝われば良いというものです。

でも、アンコール・コントは、常に大評判なんですよ。

「なまはげ様」、「きっと来る2」など、いまだに話題になるほどの人気です。

皆さん、軽く笑える作品が大好きでいらっしゃるんですね。

 

「赤毛のアン」は、二人コントです。

主役のアンはらく太君が演じ、僕がケイト役を務めました。

らく太君は、本当に下らないコントにもかかわらず、相当気合が入っていました。

このためだけにスカートまで買ってきたぐらいです(丁度いいサイズを、良く見つけましたよね)。

また、アンコール史上初めて、稽古を行いました。

僕は「当日合わせれば十分じゃない?」と言っていたんですが、らく太君が「是非とも事前に稽古をお願いします」と熱意を示したのです。

らく太君のやる気、素晴らしいですね。

実際、彼の熱演もあって、「赤毛のアン」は大いに盛り上がりました。

 

全編しっとりした「ぷにぷに号泣祭り」の後に、女装してバカなダンスを繰り広げるのは大変な勇気が必要です。

客席がドン引きになるのは確実ですから。

しかし、らく太君は、それを気迫で押しのけました。

とんでもなくおバカで下らないダンスを、精一杯披露してくれました。

これは、簡単なことではありませんよ。

実に見事でした。

らく太君は、ナンセンス・コントの天才ですね。

着実に力を付けているらく太君ですから、次回は感動巨編に出演して頂きましょう!

 

また、この作品で飛び入り的にロウミンさんに登場して頂き、”壁”の演技を見せて頂きました。

これも大変な盛り上がりになりましたね。

完全なアドリブで僕が無茶振りするのに当惑するロウミンさんの姿は、本当に面白かったと思います。

突然無理なお願いをして、ロウミンさん、ごめんなさい。

お客様が喜んで下さったのに免じて、許して下さい。

でも、”壁”の演技は、本当に見事でしたよ。

ご覧になった皆さんは、ラッキーだったと思います。

 

「赤毛のアン」のラストで、いつものようにアフロのカツラが取れるギャグを入れました。

今回も、まったく受けませんでしたね。

見事な白け具合でした。

もうこうなったら、受けるまでカツラ・ギャグを続けます!

見たくないと思ったら、早めに笑っておいた方が良いと思いますよ。

 

「赤毛のアン」を上演した効果もあって、今回もアンケートの回収率が、限りなく100%に近いものとなりました。

皆様、ご協力ありがとうございました。

「You're Only Lolely」作品解説

 

「You’re Only Lolely」の解説です。

 

☆「You’re Only Lolely」

実験的な作品を2本上演しましたので、最後はどなたにでも分かりやすい作品をやることにしました。

前年上演し好評だった「ひまわり」という作品のテイストを生かし、失われし夏の日の恋の物語を書いてみました。

ストーリーをグイグイ進め、ラストにどんでん返し的なオチをはっきりと付けて、皆さんにご満足頂けるように工夫してみました。

 

粗筋をご紹介しましょう。

”舞台は、かつて海水浴場として栄えたことのある、海辺の田舎町。10年前、学生達が開局したミニFM局で人気DJだった男が、10年振りにその場所を訪れ、久々にDJを行います。そこで男が見つけたものとは‥?”

 

お陰さまで、この作品は評判が良かったですね。

「ぷにぷに号泣祭り」で上演した一人芝居の中では断トツの人気でした。

「DJがカッコよかった」とか、「青春時代が蘇った」などなど、お褒めの言葉を沢山頂戴しました。

やっぱり、皆さん、夢のあるお話がお好きなんですね。

(あとの2本は救いのない重く暗い話だったので、それが嫌だったという意見が多かったんですよ)

今後の公演でも、こういう希望を持てるお話は必須ですね。

 

この作品で、僕は思い切って本格的なパントマイムに挑戦してみました。

なかなか難しいですね。

パントマイムをやっていることに気付いていない方もいらっしゃいました(セリフを沢山喋るからでしょうか?)。

でも、こうやって舞台に掛けることで、僕もいっぱいパントマイムを練習しますから、今後も続けていきたいと思っています。

 

終演後、沢山のお客様からこんな質問を受けました。

「この後、ケンはどうなるの?」「続編はいつやるの?」etc‥。

DJケンの今後は、どうぞ、ご覧になった方ご自身で自由にお決めになって下さい。

上演が終った時点で、その作品はお客様のものになるのですから‥。

 

「You’re Only Lolely」は、広島公演「ぷにぷに!泣いてつかあさい」でも上演します。

僕の予想では、広島の皆さんに気に入って貰える筈です。

広島の海辺をイメージして書いた作品ですので。

広島の皆さん、楽しみにしていて下さい!

「日記」作品解説

 

「ぷにぷに号泣祭り」で上演した「日記」という作品について解説します。

 

☆「日記」

ご覧になっても、なかなかお気付きにならない思いますが、非常に実験的な作品です。

ストーリーは、あってないようなものです。

”結婚して僅か3年で亡くなった妻の日記が、偶然見つかった。その日記に書かれていた内容とは?妻が残していった思いとは?”

妻の日記を、夫が淡々と読み上げるだけのお芝居です。

 

この作品のコンセプトは、とにかく静かで、地味な作品を作ってみたいというものでした。

動きも、感情の起伏も最小限に抑え、可能な限り、一般的な演劇的表現から遠ざけたものにしてみたかったのです。

声の質は微妙に変化させますが、その大きさは一切変えません。

手の振りも、日記を読む動き以外は、極力使いません。

足も、ラストシーンで一歩前に出るだけで、それ以外は固定したままです。

これ以上はないというぐらい、ストイックな演出だと思います。

前衛のちょっと手前ぐらいの、かなり過激な手法です。

”外連(けれん)”を極限まで排除した演出が、どこまで一般のお客様に通用するかという冒険を行ってみたのです。

 

しかし、その過激な演出にお気付きになる方は、全くと言って良いほど、いらっしゃいませんでした。

あまりにも地味な作品なので、「ほとんどのお客さんが寝てしまうかな」なんて覚悟していましたが、そんなこともなく、皆さん凄く集中してご覧頂いていたようです。

お客様の凄い圧力が、舞台上の僕に押し寄せてきたのがはっきり分かったぐらいです。

演者が集中して丁寧に演じれば、難解な演出でも十分通用するということなんでしょうね。

 

演出は実験的でしたが、内容は実にオーソドックスなものです。

冒頭で、妻が死ぬことを明かし、あとはその死に向ってゆっくりと進んでいくというものです。

「号泣祭り」ですから多少は泣かせようというセリフも入れ込んでおきましたが、それも最小限に抑えてあります。

なるべく普遍性を高めて、僕の発したいメッセージを純化させたかったのです。

 

脚本に関しては、賛否両論、綺麗に分かれましたね。

「涙が止まらなかった」という方もいらっしゃれば、「意外なことが何も起こらないので、つまらない」と不満を覚えた方もいらっしゃいました。

でも、僕はそれで良い、いや、それが良いと思っています。

「作品は、見る人を映す鏡たれ」というのが、僕の信条です。

感動や主張を押し付けるのではなく、見る人なりに何かを掴み取って頂ければ十分です。

「日記」を上演したことで、今後、心にさざ波を起こすような作風を自分の特長にしていきたいと思いました。

勿論、賑やかで分かりやすいコントを止めるつもりはありません。

でも、その合間に、ストイックで静かで繊細な作品も混ぜていくつもりです。

そういった意味で、「日記」は、ぷにぷにパイレーツの新たなスタート地点と呼べるかもしれません。

 

動きは少ない作品ですが、演じるのは体力的にとても大変なんですよ。

下っ腹にぐっと力を入れ、足を踏ん張らなくてはいけません。

(その分、上半身の力は抜ききる必要があります)

作品の後半は、足の裏が痛くて仕方ありません。

夜の部の最後の方は、踵が痛くて悲鳴を上げそうでした。

ロウミンさんの「落書きダイスキ!」の最中、ずっと足の裏を揉んでほぐしていたんですよ。

能の世界でも、”クセ”という動かないで感情表現する所が一番大変ということですが、まさにそんな感じでした。

「子守唄」「落書きダイスキ!」作品解説

 

「ぷにぷに号泣祭り」で、ロウミンさんが上演して下さった作品について、ご紹介します。

 

☆「子守唄」

ロウミンさんは、「舞☆夢☆踏」でハッピー吉沢氏に師事し、ポーリッシュ(ポーランド)マイムをテリー・プレス氏、僕の師でもあるJIDAI氏に学んだ、注目の女性パントマイマーです。主に劇場やライブハウスなどで活動し、大道芸にも時折出演されています。

 

「子守唄」は、こんなストーリーです。

泥棒が忍び込んだ部屋で、赤ちゃんが泣き出します。赤ちゃんを泣き止ませようと、泥棒はあの手この手であやしていきますが・・・。

 

「子守唄」は、僕がロウミンさんにリクエストして上演して頂きました。

実は、僕が最初に見たロウミンさんの作品が、「子守唄」だったのです。

それを見るまでは、パントマイムと言えば、演者がピエロの格好をして、不思議なロープやボール、風船に翻弄される軽いコメディの印象しかありませんでした。

しかし、ロウミンさんの作品は全く違ったのです。

詩情あふれる静かで優しいアーティスティックなものでした。

たちまち僕は、ロウミン・ワールドに魅了され、大ファンになってしまいました。

そして、まるで追っかけのように、可能な限りロウミンさんの舞台は見るように努めてきました。

いつかチャンスがあれば、”ぷにぷにパイレーツ”の舞台にご出演頂きたいとも思い続けてきました。

特に「ぷにぷに号泣祭り」の雰囲気とロウミンさんの作品は凄く合うと思ったので、良いチャンスとばかりに、今回、ご出演をお願いしたのです。

 

今回改めてロウミンさんの作品を拝見しましたが、やっぱり素晴らしいですね!

まず、その肉体コントロール見事さといったら、どうでしょう!

僕もパントマイムを少しかじっているから分かるのですが、驚異的です。

全身の各部位を完全に制御しています。

柔らかい身のこなしで、僕らには絶対真似できない凄い姿勢を楽々取られるんです。

また、ダンスもお得意なのでしょう。

リズム感溢れる軽やかな動きも、見事の一言に尽きます。

一度魅了されてしまうと、一瞬たりとも目を離すことが出来なくなってしまいます。

僕は、ロウミンさんが、わが国ナンバーワンの女性パントマイムアーティストであると確信しています(そうでなければ、出演をお願いしません)。

そんな方と同じ舞台に立てるなんて、光栄なことです。

ロウミンさん目当てで「ぷにぷに号泣祭り」にお越し頂いた方も沢山いらっしゃったようですよ。

 

僕が「子守唄」をリクエストした理由は単純です。

途中、赤ちゃんが号泣するシーンがたっぷりあるからです。

とても心優しい暖かい作品ですよね。

しかも、泥棒と赤ちゃんの2役早変わりを何度も繰り返します。

それなのに、今、どちらの役を演じていて、その人がどんなキャラクターで、現在の心境がどうなのかが、一切混乱なく伝わってくるのです。

そして、動きの美しさったら、どうですか!

どのシーンを見ても、まるで彫刻か絵画のように、美しいのです。

特に、ラストシーン!

まさに芸術です。

見ていて楽しく、見終わって美しさが網膜に焼きつく‥、そんな大傑作だと思います。

 

 

☆「落書きダイスキ!」

今回が初演となる、ロウミンさん入魂の新作です。

 

ストーリーはこんな感じです。

壁にチョークで落書きをすると、描いたものが本物になっていきます。

色々なものを描いて遊んでいましたが、突然天候が悪くなり・・・。

 

この作品も、お客様から大好評でしたね。

アンケートの人気投票でも、高い評価を受けていました。

子ども時代の一人で遊ぶ寂しさや、孤独に夢想する世界観が上手く表現されていたので、見ていて童心に戻った方も多かったようです。

ロウミンさんの寂しさの表現は絶品です。

大袈裟な悲しみではなく、ちょっとした切なさが実に素晴らしいのです。

胸がキュンとして、目頭が熱くなってきます。

なんでこんなに悲しいのに優しい気持ちになれるのでしょう?

「落書きダイスキ!」も、見ている時以上に、見終わってからどんどん良くなっていくタイプの作品ですね。

ロウミンさんの作品が見られるのは、本当に幸せなことです。

 

実は、この作品、昼の部と夜の部では、大きな変更がありました。

あるシーンで、昼は飴をなめていたのに、夜はジュースになっていました。

なぜ変更したのか、今度聞いてみたいと思っています。

広島公演では、どうなっているのでしょうか?

「夢で会えたら」作品解説

 

「夢で会えたら」

”ぷにぷに号泣祭り”のオープニングとして、「夢で会えたら」という作品を上演しました。

 

ストーリーは次のようなものです。

”今日は、一人息子の誕生日。

父は、愛息のために贈り物を購入する。

しかし、父には、その贈り物を渡せない事情があった。

かつて犯した犯罪のため、息子に会うことが出来なくなっていたのである。

渡せないことを知りながらも、贈り物を買わずにはいられない父。

やがて彼は、悲しみの中、酔いつぶれていく。

この父には、決して救いは訪れない。

しかし、夢の中だけは違う!

夢の中なら、息子に会い、贈り物を渡し、幸せを感じることが出来る。

だから、この男の眠りを覚まさないで欲しい‥”

 

僕は、オー・ヘンリーの「賢者の贈り物」という作品が大好きです。

これに匹敵するとは言いませんが、同じような趣向の話を書きたいと常々思っていました。

ですから、「夢で会えたら」には、「賢者の贈り物」の中の単語や文章が、随所に散りばめられているんですよ。

ストーリーは全然違いますけど、その精神は同じであると感じ取って下さったお客様も何人かいらっしゃいました。

「号泣するというより、その喪失感に茫然とした」というご意見も、多数寄せられました。

また、女性を中心に、「父の息子を思う孤高の姿がカッコよかった」というお褒めの言葉も沢山頂戴しました。

一方、かなり文学的で、劇構造も複雑で凝っているので、分かりにくいと感じた方もいらっしゃったようです。

見る方の感性によって反応が分かれる作品だったようです。

 

役柄的には、刑務所帰りの酔っ払いですから、僕はやりやすく感じました。

最初はただガラが悪く怖いだけのオヤジが、息子のことを思ううちに徐々に弱弱しく悲しい存在になっていくという演技は、やり甲斐を感じましたね。

上手く出来たかどうかは自分では分かりません。

ただ、舞台写真を見る限り、僕に魂が乗り移って、悲しみが全身から放たれているように思いました(写真がお上手なだけかもしれませんが)。

作品中にドラマチックに心理が動いていく作品って良いですね。

今後も挑戦していきたいと思っています。

 

失敗もあるんです。

衣装として着用したベストは、作業着の専門店で1500円で購入しました。

本当に工事をする人が着るものなので、事故に合わないように暗いところで蛍光色に光る素材だったんですね。

ですから、暗転中に舞台に出て行くと、ベストが光って凄く目立ったんだそうです。

「これじゃあ、暗転の意味がないですね」って、手伝ってくれたスタッフに突っ込まれてしまいました。

 

「ぷにぷに号泣祭り」で上演した3本の作品の中で、僕は「夢で会えたら」が一番好きです。

最も改稿を重ね、長さも原稿用紙45枚程度の中篇になってしまいました。

上演時間も、約30分でした。

「号泣祭り」というタイトルの公演でしたけど、本当のテーマは「優しさ」です。

その「優しさ」について、今回、一番深く掘り下げられた作品だと思っています。

このテーマについては、今後も折を見て、また挑戦していきたいですね。

広島公演用新作執筆

 

昨日、広島公演用の新作を書きました。

「ぷにぷに!泣いてつかあさい」は、基本的に「ぷにぷに号泣祭り」で上演したものを再演するつもりです。

しかし、3本をそのまま全部やると時間的に少し長いのと、演劇にあまり親しみのない広島の皆さんには内容が重過ぎると感じたので、1本差し替えることにしたのです。

精魂込めて作った作品を1本捨てるというのは、断腸の思いですね。

どれも思い入れがありますから。

でも、どれか1本決めなくてはなりません。

ようやくその結論が出ました。

 

まず、「ぷにぷに号泣祭り」で最も評判が良く、夏の海辺の田舎町という設定の「You’re Only Lonely」は絶対に外せません。

去年、広島で上演して大好評だった「ひまわり」と似た趣向の作品ですから、きっと喜んで頂けると思います。

必然的に、「夢で会えたら」か「日記」のどちらかを外すことになります。

これは、本当に迷いました。

沢山の人に相談もしました。

演劇的には「夢で会えたら」の方が凝った構造になっていますし、演技をしていても厚みを感じます。

お客様が実際に涙を流したのは「日記」の方です。

正直、どちらでも良いといった感じです。

JIDAIさんに相談したところ、「ストーリーで選ぶことは不可能だから、演出面で考えてみたら‥」とのお答えでした。

それを聞いて、ようやく結論が出ました。

「夢で会えたら」を落とすことにします。

広島公演でお借りする”アングラ劇場”の構造上、横になって芝居するシーンのある「夢で会えたら」は、見辛くなる可能性があります。

また、時間的にも、「夢で会えたら」の方が5分近く長いんですよ。

そういった外的要因を下に、「日記」を選ぶことにしました。

ストレートに思いを伝える「日記」の方が、ストレートな広島県人気質に合うかもしれませんしね。

本音を言うと、僕は、「ぷにぷに号泣祭り」で上演した3本の中では、「夢で会えたら」が一番好きだったんですけど‥。

 

「夢で会えたら」の代わりとして昨日書いたのは、「ええじゃあないか」というタイトルのコントです。

可能な限り短くしましたので、所要時間10分弱でしょう。

去年上演した「さらば!市民球場」ぐらいの長さです。

内容も、広島県人の特長をデフォルメした広島弁コントです。

本邦初公開です。

期待していて下さいね。

今から、頑張って覚えないと‥。

「ぷにぷに!泣いてつかあさい」まで1ヶ月

 

早いもので、「ぷにぷに号泣祭り」から1週間が経ちました。

会計などの残務処理も大体終わりました。

今、改めて、自分で「やって良かったな」と思っているところです。

自分の幅を広げる練習が沢山出来ましたし、自らの長所や短所を見つめ直す良い機会となりました。

作品の評価はお客様によってまちまちですが、少なくともほとんどの方がかなり集中して舞台に見入ってくれました。

張り詰めた緊張感が劇場を覆っただけで、僕は十分成功だと思っています。

アンケートを拝見しますと「緊張感があり過ぎて疲れた。途中にコントなどを混ぜて、リラックス出来る場面を作って欲しい」というお叱りのご意見が沢山見受けられました。

確かにそうですね。

でも、緊張感いっぱいの舞台を作ろうと狙ってやったことなので、作品作りや演技の面では当初の目的を達せられたということだと思います。

勿論、お客様のおっしゃることももっともなので、次回以降の公演の企画に参考にさせて頂きます。

 

さあ、「ぷにぷに!泣いてつかあさい」まで1ヶ月!

今後は、広島公演に向けて全力投球していきますよ!

らく太 in 「ぷにぷに号泣祭り」

 

「初笑い!ぷにぷにコント祭り」に続いて、「ぷにぷに号泣祭り」でも、落語家の立川らく太君にお手伝い頂きました。

本番当日、10時に劇場に来てもらい、照明合わせやパンフレットの配布、開場時の場内整理、前説、そして「赤毛のアン」のアン役としての出演、終演後の後片付けまで、八面六臂の活躍でした。

らく太君は、普段から舞台に慣れているので、とても気が回るんですよね。

アンケート用の小さな鉛筆を沢山持ってきてくれましたし、涙を拭くための落語家の手拭いも持参してくれました。

細かい説明をしなくても、気を利かせて働いてくれるので、大変助かります。

本番前、出演者は自ずと緊張感が漲りますが、らく太君のあのキャラクターで随分和んだような覚えがあります。

 

そもそも、らく太君はぷにぷにパイレーツの大大大ファンで、一番熱心に見ている観客でもあるんですね。

今回も、他のお客さんが気付かないような細かいこだわりまで、ちゃんと見抜いて感心してくれていました。

「日記」の冒頭部分に隠された悲しみの要素に、とても感動してくれていたようです。

「ぷにぷに号泣祭り」の作品も全て気に入ってくれたらしく、「自分もこういった大作をやりたい!」と何度も洩らしていました。

 

そして、何と言っても「赤毛のアン」です。

アン役は、本当に大変だったと思いますよ。

あの静かでしっとりした雰囲気に、はっちゃけた勢いで登場して、観客を引かせないのは相当に難しいことです。

気合でお客さんを圧倒しなくてはならないのです。

でも、らく太君は、見事に大役を務めてくれました。

あっという間に劇場は爆笑に包まれ、良い雰囲気になりました。

お客さんに「赤毛のアーン!」と叫んでもらった後、「聞こえない‥」と呟くシーンがありますが、絶品でしたね。

僕も楽屋で吹き出してしまいました。

お見事です。

「きっと来る‥」での経験が、上手く生かされているように感じました。

らく太君には、こういう軽い軽いコントが良く合っています。

僕も、もっともっとらく太君のナンセンス・コントを見たいと思っています。

 

しかし、らく太君は、次回とてもシリアスなカッコいい一人芝居をやることになっています。

プロ野球を題材にした「疾走」という作品です。

脚本を書いた自分が言うのも変ですけど、痺れるセリフがいっぱいありますよ。

主人公の生き様に、絶対惚れて頂ける筈です。

らく太君には、頑張って稽古してもらって、大人の男の哀愁を発揮して頂きましょう!

「ぷにぷに!泣いてつかあさい」準備本格化

 

気がつけば、広島公演「ぷにぷに!泣いてつかあさい」まで、明日でちょうど1ヶ月になるんですね。

いつまでも「ぷにぷに号泣祭り」の余韻に浸っている場合ではありません。

準備を進めていかなくては!

 

佑木瞬さんに撮影して頂いた写真を使って、昨夜、「ぷにぷに!泣いてつかあさい」のDMを作成しました。

写真に迫力があるので、なかなか良いデザインになりましたよ。

近々、広島公演実施本部のメンバーに発送する予定です。

どんな絵柄なのか、ご期待下さい。

 

また、演劇やパントマイム情報サイトに公演情報を掲載して頂きました。

フォーマットがサイトごとに異なっているので、結構手間取るものなんですよね。

でも、最近、インターネット情報をご覧になってご来場頂く方も増えてきているので、これも重要な仕事です。

 

早くも、「ぷにぷに!泣いてつかあさい」に予約が入るようになってきました。

ロウミンさんのパントマイムを楽しみにしている方も多いようです。

この調子だと、アングラ劇場のキャパシティが40席しかありませんし、入場無料なので、すぐに満員になってしまうと思います。

観劇ご希望の方は、お早めにご予約下さい。

あらためて、公演の概要をご紹介します。

 

★第7回 劇団ぷにぷにパイレーツ公演

 「ぷにぷに!泣いてつかあさい」 ~一人芝居オムニバス

 

 

作・演出・出演 石崎一気   パントマイム ロウミン

 

演 目  「日記」 「You’re Only Lonely」 「子守唄」 「落書きダイスキ」他

 

日 時  2009年 7月20日(海の日) 昼の部:14時開演、夜の部:17時開演

開場は開演の30分前)

 

料 金  入場無料(必ず事前にご予約下さい。ご予約頂かないと、ご観劇頂けません)  

 

会 場  アングラ劇場(広島市青少年センター・地下1階)

広島市中区基町5番61号

http://www.hitomachi.city.hiroshima.jp/y-center/

 

主 催  アングラ劇場実行委員会

 

協 力  広島市青少年センター

 

上演時間は、約90分を予定しています。

ご予約は、このHPの”公演予約”の所からお願いします。

皆様からのご予約を、心よりお待ちしています。

佑木瞬さんの写真到着

 

「ぷにぷに号泣祭り」では、カメラマン(カメラウーマン?)の佑木瞬さんに、写真を撮影して頂きました。

以前ご紹介した通り、瞬さんは、写真集を複数出版されたり、美術館で写真展が開催されるほどの一流のカメラマンです。

 

瞬さんから、昨日、「号泣祭り」の写真が届きました。

撮って頂いた枚数は、なんと約800枚!

そのどれもが、非常にレベルの高いものでした。

 

暗い劇場の中、激しい動きもある演技にもかかわらず、ブレて使い物にならない写真はほとんどありません。

写真の構図もアーティスティックで、実に美しいものです。

撮影するタイミングも凄く良いですね。

演者の情念が上手く捉えられています。

写真を見ているだけで、セリフが聞こえてきそうです。

舞台の記録写真というよりは、写真作品といったレベルだと思います。

僕の演技も、瞬さんの写真で見ると、とても上手に見えますよ。

さすが気鋭の若手カメラマンです。

瞬さんにお願いして、本当に良かったです。

 

今週は、本業が忙しくて着手出来ないのですが、来週辺りから、徐々にHPに写真をアップしていきたいと思っています。

また、広島公演のDM等でも、写真を大々的に使うつもりです。

皆さん、ご期待下さい!

「ぷにぷに号泣祭り」作品人気投票

 

「ぷにぷに号泣祭り」にご来場頂いた皆様に、アンケートにご協力頂きました。

その中で、”お気に入りの作品”をお尋ねする項目があります。

その人気投票の結果をまとめてみましたので、ご紹介したいと思います。

 

まず、昼の部の人気ベスト3です。

第3位:You're Only Lonely

第2位:子守唄

第1位:赤毛のアン

 

続いて、夜の部の人気ベスト3です。

第3位:You're Only Lonely

第2位:赤毛のアン

第1位:落書きダイスキ!

 

最後は、昼・夜合わせた、総合ランキングです。

第3位:You're Only Lonely

第2位:落書きダイスキ!

第1位:赤毛のアン

 

「ぷにぷに号泣祭り」にもかかわらず、結局、ショート・コントの「赤毛のアン」がトップでしたね。

まったく予想通りです。

 

そして、ロウミンさんの作品の人気の高さも凄いですね。

「子守唄」「落書きダイスキ!」ともに大好評です。

パントマイムを初めて見たという方も少なくなかったようですが、皆さんとても楽しんでいらっしゃいました。

ご出演をお願いして、本当に良かったです。

 

僕の一人芝居では、「You’re Only Lonely」が、好評でした。

ストーリーが大きく動く点と、結末に希望を感じさせる所が良かったようです。

ご自分の青春時代とオーバーラップさせた方も沢山いらっしゃいました。

 

皆様の忌憚のないご意見は、実に参考になります。

今後の公演に参考にさせて頂きます。

アンケートにご協力頂きありがとうございました。

(なお、アンケートの回答率は、限りなく100%に近いものでしたよ)

「ぷにぷに号泣祭り」への反応

 

一昨日の「ぷにぷに号泣祭り」に対する反響が、続々僕の下に届いてきます。

思いのほか、皆さん、泣いて下さっていたんですね。

「えっ、この人が?」と思うような方まで、涙をこぼして下さったそうです。

ほっとしました。

実は、コントのように笑いが起きるわけではないので、舞台からはお客様の反応がほとんど分からなかったんです。

ただ、目の辺りに手をやって拭う仕種をする方が何人かいらっしゃったのは気付いていました。

また、物凄い集中力と圧力で、皆さんが僕を見つめて下さっていたのも分かっていました。

でも、客席のあちこちで、そんなに涙が出ていたとは知りませんでした。

本当に静かな舞台なので、本番前は「お客様の半分ぐらいは寝ちゃうかも…」なんて思っていましたけど、それは杞憂でしたね。

作品に対する好き嫌いは勿論あるとは思いますが、退屈された方は少なかったようで、本当に良かったです。

それだけでも、僕は十分に手ごたえを感じています。

 

皆さん、「ぷにぷに号泣祭り」の作品を褒めて下さるのは、嬉しいんですよ。

でも、「石崎さんに泣かされて、本当に悔しい」とか、「涙が出てきたので、他の事を考えて気を紛らした」、「もう少しで涙が出そうになったので、ぐっとこらえて我慢した」という方が、結構多いんです。

いや、別に、泣いて頂いて構わないんですけど…。

泣いて貰おうと思って作った作品ですからね。

なかには、「人前で泣くのは嫌だから、こんな企画は止めて欲しい」なんて声もあるんです。

公演の企画って、難しいものですね。

 

さてさて、今回出演して下さった方や、ご覧頂いた方が、ご自分のブログに「ぷにぷに号泣祭り」について書いて下さいました。

ロウミンさんのブログ  http://yaplog.jp/kome-tsubu/

僕のパントマイムの先生、JIDAIさんのブログhttp://blogs.yahoo.co.jp/mime_jidai/40911474.html

「初笑い!ぷにぷにコント祭り」で共演させて頂いたベリーダンサーのTaekaさんのブログ

                          http://ameblo.jp/purupuru-pudding/

「ぷにぷにコント祭り」で写真撮影をお願いした、佑木瞬さんのブログ http://d.hatena.ne.jp/syun_yuki/20090614#1244968773

是非、ご覧になって下さい。

 

皆さんも、ブログをやっていらっしゃいましたら、感想などお書き下さい。

批判でも、酷評でも構いません。

よろしくお願いします。

「ぷにぷに号泣祭り」無事終了!

 

昨日、無事「ぷにぷに号泣祭り」を終了しました。

滞りなく上演することが出来ました。

ご来場頂いた皆様、本当にありがとうございました。

また、素晴らしい出演者やスタッフに恵まれ、質の高い上演が出来たと思います。

この場をお借りして、改めて御礼申し上げます。

 

ぷにぷにパイレーツの過去の公演とは、かなり印象の違うものだったと思います。

それに戸惑われた方もいらっしゃったようです。

でも、公演全体としては概ね好評だったようで、まずは安心しています。

涙をこぼして下さった方も、沢山いらっしゃいました。

僕の伝えたいメッセージを、しっかり受け止めて下さった方も少なくありません。

とても嬉しいことです。

 

「ぷにぷに号泣祭り」については、今後このHPを通して、色々紹介していくつもりです。

写真も沢山アップしていきますね。

ご期待下さい。

いよいよ本日「ぷにぷに号泣祭り」開催

 

ついに、「ぷにぷに号泣祭り」当日になりました。

本番当日まで、劇場入りしない稀有な劇団ですから、その分今日は大忙しです。

でも、精一杯楽しんできますね。

昼・夜の部ともに、まだまだ十分お席の余裕がございます。

皆様のご来場を、心よりお待ちしています。

明日いよいよ「ぷにぷに号泣祭り」!

 

「ぷにぷに号泣祭り」まで、あと1日。

いよいよ明日ですね。

期待と緊張が高まってきました。

 

まずは、業務連絡から!

本日、6月13日(土)の夜12時をもちまして、ご予約を終了させて頂きます。

それ以降は、当日扱いとさせて頂きますので、ご了承下さい。

なお、当日券はたっぷりご用意しております。

ご心配なく、直接劇場にお越し下さい。

(確認のお電話など頂かなくても、大丈夫だと思いますよ)

開場は、昼の部が13:30、夜の部が17:30です。

全席自由席となっています。

上演時間は、約90分を予定しています。

「初笑い!ぷにぷにコント祭り」の時に比べると、かなりゆったりお座り頂けるレイアウトになっています。

とは言え、小劇場ですから、気楽な格好でお越し下さい。

 

昨日、アトリエ無現に、最後の打ち合わせに行ってきました。

アクティング・ラボ無現の皆さんがとても協力的なので、助かります。

単なる貸し小屋とは違って、使う側の気持ちを理解して、使い勝手の良いように予め手配して下さるのです。

料金もお手軽ですし、キャパも適当です。

立地も、246と環七の交差点のすぐそばと、分かりやすい所にあります。

小規模の公演をお考えの方には、お薦めです。

 

さて、話題変わって、夏の広島公演についてです。

今回は、広島市青少年センターの地下1階に位置する「アングラ劇場」をお借りすることになりました。

その「アングラ劇場」で、今週末に公演があるということなので、それに合わせて、広島公演実施本部のメンバーがフライヤーを作ってくれました。

昨日、そのデザインを送ってくれたのですが、素晴らしい出来にビックリしました。

僕が作るものより、遥かに素晴らしく内容も充実しています。

フライヤーを見ると、まるで一流劇団のように感じられます。

良い仲間を持った僕は、本当に幸せ者です。

みんなのお陰で公演が実現出来るということを、改めて実感しました。

ありがとう、仲間達!

7月20日の公演当日や、前日のお手伝いも、よろしくお願いします。

広島の皆さんには、「ぷにぷに号泣祭り」が終わり次第、フライヤーやDMを発送しますね。

 

その前に、まずは「ぷにぷに号泣祭り」を成功させなくてはいけません。

稽古は、かなり良い形で仕上がっています。

劇団ぷにぷにパイレーツ史上、最も緻密で美しい舞台になることは間違いありません。

他の劇団では絶対に見ることの出来ない、独特の表現になっていると思います。

今回の公演のテーマを一言で言うならば、「優しさの奥底には、必ず深い悲しみが横たわっている」ということでしょうか。

”号泣”と銘打っていますけど、どちらかと言えば”優しさ”の方にスポットを当てているつもりです。

辛い話で泣かせるのではなく、優しさに心を融かされて涙がこぼれるという作品に仕立てています。

今回もお手伝いしてくれる立川らく太君も「石崎さんの脚本は詩だ!」と言ってくれていますが、まさにその詩情溢れる作品群だと思っています。

コント以上に、僕の本質が表れた公演になる筈です。

是非、ご観劇下さい。

 

では、明日、劇場でお会いしましょう!

衣装選び

「ぷにぷに号泣祭り」まで、あと2日です。

 

昨日、本番用の衣装を選びました。

いざ選び始めると、迷うものですね。

僕の作品の特長は「劇中、何も起きない」という所です。

でも、冒頭とラストでは、主人公のキャラクターが大きく変化している(あるいは、変わって見える)のです。

冒頭に合わせた衣装にすべきか、ラストの印象に近い衣装にするか、凄く迷ってしまいます。

また、役のイメージに近いと思って組み合わせても、いざ自分が着てみると全然しっくりこないことも多いのです。

例えば、「シックで地味で良いな」と思っている衣装を身に付けてみると、殺し屋みたいに見えたりするのです。

海をイメージさせる服を試着してみたら、マイアミのギャングみたいになってしまいました。

それに、劇場で照明に当たると印象が全然変わってしまったりするものです。

衣装選びは、本当に難しいものです。

でも、実際には、市井のごく普通の人々しか登場してきませんから、衣装を着ているという感じは全くしないと思いますけど‥。

優しい気持ちに

「ぷにぷに号泣祭り」まで、あと3日です。

何がある訳でもないのですが、気忙しいですね。

今日も地道に稽古を繰り返すのみです。

いくら稽古しても、やり過ぎということはありません。

今回、僕は、原稿用紙120枚分のセリフを覚え、上演するのです。

結構、凄い量です。

ちょっと気を抜いたり、集中力が欠けてしまうと、すぐに間違えたり、分からなくなったりします。

沢山沢山稽古して、精神的なタフネスを磨き上げなくてはなりません。

しかも、この期に及んで、昨日「You're Only Lonely」の演出をかなり変更しました。

セリフを言いながら、「次の動きは何だったっけ?」と考えているような感じです。

とにかく稽古を繰り返して、体に沁み込まさなくては!

 

これだけ繰り返していると、今回上演する作品が感動的なのかどうか、自分では分からなくなってきます。

でも、脚本を書いた時や、稽古を始めた頃は、とても感動して、ジーンとしていました。

その時の感覚に、お客様は近い筈です。

泣いて頂けるかどうかは分かりませんが、何かしら熱いものは感じて貰えると思っています。

今回のテーマは、ずばり”愛”です。

きっと、ご覧頂いた後、皆さんは優しい気持ちになっていることでしょう。

それを信じて、今日もひたすら稽古を繰り返します。

作品の適正な分かりやすさとは?

「ぷにぷに号泣祭り」まで、あと4日です。

 

昨日は、JIDAIさんのパントマイム・レッスンでした。

重いものを持ったり投げたりする演技を練習しました。

とても難しいですね。

マイムは奥が深くて面白いのですが、不器用で体の硬い僕は、なかなかに苦戦しております。

少しは上手くなっているのでしょうか?

 

レッスン終了後、実際に作品を作っているメンバーと、「分かりやすさ」についての話になりました。

「どの程度分かりやすく作るのが良いか」という話です。

あまり説明し過ぎてしまうのは野暮ですが、分かりにくく一部のお客さんにしか理解して貰えないのも考えものです。

理解力はお客さんによって違いますし、客席全体の醸す雰囲気によっても変わってきます。

正解のないものなので、本当にこの判断は難しいところです。

 

劇団ぷにぷにパイレーツは、とにかく分かりやすい演劇を目指しています。

「落ちこぼれを作らない!」なんて、まるでどこかの塾のようなスローガンを掲げています。

演劇に精通した人や理解の早い人が「もう分かったよ!」と言いたくなるぐらい、徹底して分かりやすく丁寧に説明しているつもりです。

自分の趣味性もなるべく抑えて、とにかくお客様に喜んで頂けるように工夫しています。

ですから、脚本も初稿とは比べ物にならないぐらい、決定稿には分かりやすい説明が加えられています。

自分でも、稽古していて、「ちょっとうるさいかな?」なんて思うこともしばしばです。

 

しかし、過去5回の公演を通して学んだことですが、演劇作品はいくら分かりやすく作っても大丈夫です。

いや、むしろ、まだまだ分かりやすさが足りないものなのです。

遠慮なく、精一杯、分かりやすくすべきです。

それが正解だと思います。

分かった人にもう1回説明しても我慢して貰えますが、分からない人を放置しておくとその人は何一つ楽しめないままお帰り頂くことになってしまいます。

分からない人に感動は訪れません。

僕は本業が放送番組なので、すべての人に理解して頂くのが僕の標準となっているようなんです。

言葉はなるべく平易に、難しいところは繰り返し、それでも分かりにくいところは動きも付けています。

作品に対して好き嫌いは当然あると思いますが、「分からないから、つまらなかった」ということは、まずありえないと思っています。

 

ですから、「ぷにぷに号泣祭り」の作品は、本当に分かりやすいと思いますよ。

「なんか、難しそう‥」と尻込みなさっている方もいらっしゃるようですが、心配ご無用です。

どなたにも確実にご理解頂けると思っています。

「コント祭り」に比べればシリアスな雰囲気になるのは仕方ありませんが、是非、気楽なお気持ちでご来場下さい。

音源到着

「ぷにぷに号泣祭り」まで、あと5日です。

 

ロウミンさんから、昨日、音源が届きました。

早速、MP3プレイヤーに入れて、検聴しております。

「子守唄」は、なるほど、そのタイトル通りのイメージですね。

優しい気持ちになれる作品だと思います。

「落書きダイスキ!」は、想像とはかなり違った音でした。

もっと可愛らしい子どもっぽいものを考えていたのですが、かなりカッコいいハードな感じです。

どんな動きになるのか、今から楽しみで仕方ありません。

 

今回、ロウミンさんに出演をお願いしたのは、大勢の方にロウミンさんの素晴らしさを知ってもらいたいというのが大きな理由です。

しかし、本音を言えば、僕が大好きなロウミンさんの作品をもっともっと見たいから、お願いしたところもあるんですよ。

僕は、本番で客席からじっくり見ることは難しいかもしれませんが、舞台袖からしっかり見ておきますよ。

皆さんは、正面からたっぷりロウミン・ワールドをお楽しみ下さい。

印刷終了

「ぷにぷに号泣祭り」本番まで、あと6日。

着々と準備は進んでいます。

当日劇場でお配りするパンフレットの文章を書き、レイアウトし、印刷しました。

皆様にご記入をお願いするアンケート用紙も出来ました。

衣装の荷造りも済んでいます。

後は、ロウミンさんから音源が届けばそれをMP3プレイヤーに入れることと、劇場と最終打ち合わせを行うだけです。

今回、MP3を使うことにしたので、本当に楽ですね。

MDで準備することを考えたら、何倍も手間が省けます。

 

準備がほぼ出来てしまったこれからは、ひたすら稽古あるのみ!

今頃になって、様々な演出アイディアを思いつくので、困ってしまいます。

とにかく最善を尽くして頑張ります!

気合十分

いよいよ「ぷにぷに号泣祭り」の本番まで、あと1週間です!

ご出演頂くパントマイマー、ロウミンさんも、相当気合が入っているようですよ。

今日のロウミンさんのブログの文章にも、その気迫が漲っていました。

是非、お読みになって下さい!

http://yaplog.jp/kome-tsubu/

 

僕も負けずに猛稽古じゃ!

今日は3回通し稽古をやる予定です。

広島公演タイトル決定

今年の広島公演のタイトルが決りました。

第7回劇団ぷにぷにパイレーツ公演「ぷにぷに!泣いてつかあさい~一人芝居オムニバス」です。

広島の皆さん!”つかあさい”の意味が分かりますか?

僕は、子供の頃、良く聞いた言葉です。

広島公演らしくて、結構気に入っているんですけど、如何ですか?

 

なお「ぷにぷに!泣いてつかあさい」は、7月20日(海の日)の14時&17時開演です。

会場は、広島市青少年センター地下1階の「アングラ劇場」になります。

パントマイマーのロウミンさんも出演されます。

入場は、無料です。

ただ、色々と諸経費が掛かっていますので、出来ましたら多少のカンパをお願いしたいと思っています。

これは勿論皆様のお気持ち次第ですから、決して強制するものではありません。

終演後、カンパ箱をご用意いたしますので、趣旨にご賛同なさった方は、是非ご協力下さい。

また、会場の都合上、お花や食べもの・飲みもの等の差し入れは、勝手ながらご遠慮申し上げます。

よろしくお願いいたします。

それから、必ずご予約の上ご来場下さい。

立ち見が許されていませんので、定員を超えた場合、入場をお断りする可能性があります。

入場ご希望の方は、このHPの”公演予約”のところからお願いします。

 

さて、「ぷにぷに!泣いてつかあさい」の前日に、パントマイマー・ロウミンさんのワークショップが開催されることになりました。

7月19日(日)14:30~16:30を予定しています。

東京でも、ロウミンさんのワークショップを待っているアーティストが多いというのに、先に広島でやってしまうなんて凄いことですね。

未経験でも、あまり体を動かしたことのない方でも、全然大丈夫です。

ロウミンさんはとても優しい方ですから、安心してお申し込み下さい。

先着10名様限定となりそうです。

広島で一流のマイムを学べる貴重な機会です。

俳優や演出家など劇団関係者やダンサー、運動不足の方にもお薦めです。

興味のある方は、広島市青少年センターにお問合せ下さい。

 

広島公演に関しては、改めて、このHPで詳細を発表させて頂きます。

ストーリー・セラー

「図書館戦争」などのヒット作で知られる有川浩(ありかわ・ひろ)さんの中篇小説「ストーリー・セラー」を拝読しました。

さすがは人気作家です。

とても読みやすく、面白い小説でした。

 

しかし、結末の部分を読んでビックリしました。

僕が、「ぷにぷに号泣祭り」で上演する「日記」という作品のラストに、よく似ているのです。

ストーリーそのものが違うので、皆さんには、その酷似ぶりが分かりにくいかもしれません。

粗筋は似ても似つかないものですから。

ただ、「読者(演劇の場合は観客)を、こういう形で泣かせたい」という手法が、実にそっくりなのです。

構造が似ているということなんですが、ご理解頂けないですよね。

野球で言えば、インコースに速球を投げておいてから、アウトコースにゆるい変化球を投げてバッターを打ち取るといった、組み立ての部分が似ていると感じたのです。

要するに、泣かせる話にも、投手の配球にも、一定のパターンがあるということでしょう。

皆さんも、「日記」をご覧になった後に、機会があったら「ストーリー・セラー」をお読みになってみて下さい。

きっと、何か感じて頂けると思います。

 

「日記」という作品は、僕としては、ひたすら泣ける作品として作ったつもりです。

稽古していても、時々自分で、ジーンとしてしまいます。

でも、ただむやみに悲しい話ではありません。

見終わった後、人に優しくしたくなるようなイメージで書きました。

むしろ温かいお話だと思います。

演出の特長として、動きが小さいことが挙げられます。

なにせ、足を動かすのは、たった1回ですから…。

小劇場演劇としては、異例の演出だと思います。

どんなものになるのか、是非、劇場でご確認下さい!

「ぷにぷに号泣祭り」本番9日前の予約状況

6月14日の「ぷにぷに号泣祭り」に、沢山のご予約を頂き、誠にありがとうございます。

夜の部は順調にご予約を賜り、残席も少なくなってきました。

18時開演の夜の部をご希望の方は、ご予約をお急ぎ下さい。

 

一方、14時開演の昼の部は、まだまだ十分、余裕がございます。

というよりも、かなり空いています。

ハッキリ言うと、今のところガラガラです。

現状だと、マツダ・スタジアムのネソベリアのような形でご鑑賞頂くことも可能です。

それも、舞台に対して横向きに!

それは冗談としても、夜の部よりは、ゆったりお楽しみ頂ける筈です。

これまで東京公演では、夜の部のみのスペシャル・プログラムをご用意していましたが、今回は昼・夜ともに全く同じ内容になります。

お時間の許す方には、是非、昼の部をお薦めいたします。

 

いろんな方にお話を伺うと、どうやら「ぷにぷにパイレーツの公演はなかなか予約が取れない」という、間違ったイメージをお持ちのようです。

確かに、「第1回ぷにぷに祭り」も、「ぷにぷに夏の男祭り」の昼の部も、「初笑い!ぷにぷにコント祭り」の夜の部も、劇場のキャパシティを超えてお客様にお入り頂き、大変窮屈な思いをさせてしまいました。

「ぷにぷに夏の男祭り」の時には、客席に入りきれず、舞台スペースにまでお客様にお座り頂きましたから、”ぷにぷにパイレーツ”は混み合って、なかなか入れないという先入観をお持ちになるのも仕方がないかもしれません。

しかし、毎回そうなんですけど、本番2日前までは全然予約が入らず、余裕がタップリあるんですよ。

ご心配なく、お気軽にお申し込み下さい。

 

今回は、劇場のキャパを越えた時点で、お客様をお断りしようと思っています。

これまでのように窮屈なことにはならない筈です。

ですから、必ずご予約の上ご来場下さい。

 

それと、「号泣祭り」ということで、尻込みされている方もいらっしゃるかもしれません。

でも、ご安心下さい。

「コント祭り」以上に、分かりやすく作っているつもりです。

悲しみの深さに個人差はあるとは思います。

でも、どなたにでもご理解いただける平易な表現を心がけましたので、ストーリーはお子様でも十分お分かり頂けます。

確かに、静かな舞台なのは間違いありませんが、決して退屈することなく楽しめることをお約束いたします。

難しいところは微塵もありませんので、ご安心下さい。

 

ご予約は、このホームページの”公演予約”のところから、簡単に出来ます。

皆様のご予約を、心よりお待ちしています。

黒田恭一さんを悼む

音楽評論家の黒田恭一さんが、亡くなられました。

新聞やテレビなど多彩なメディアで、クラシック音楽のすそ野を広げてきた方で、先月29日、多臓器不全のため都内の病院で死去されました。71歳でした。

黒田さんは、早稲田大在学中に音楽評論の道に入り、「20世紀の名演奏」(NHK・FM)などテレビやラジオで、カラヤンをはじめ巨匠たちの演奏の魅力をわかりやすく紹介しました。

1999年から東京・渋谷のオーチャードホールでプロデューサーを務め、ジャズやポップスを組み合わせた親しみやすいクラシックの公演を企画されていました。

「オペラへの招待」「はじめてのクラシック」など、多数の著書があります。

 

僕は、本当に黒田さんにはお世話になりました。

その想い出を記せば、切りがありません。

 

お仕事も沢山ご一緒させて頂きました。

毎週のように、飲みに連れて行って貰いました。

音楽のことも色々教わりました。

むしろ、音楽以外の、大人の世界を様々教わった印象の方が強いのですが…。

一緒にCDショップに行っては、子どものようにはしゃぎながら掘り出し物を探していらっしゃったのが印象に残っています。

お宅にもお邪魔して、自慢のオーディオ・システムで豊富なコレクションを徹夜で朝まで聞かせて頂いたことも忘れられません。

何度か雑誌のエッセイなどに、僕のことを書いて頂いたこともあるんです。

お子さんがいらっしゃらなかったせいか、黒田さんは僕をまるで息子のように可愛がって下さいました。

僕も、東京のお父さんのように、心から慕っていました。

勿論、僕だけでなく、黒田さんは誰からも慕われていました。

黒田さんほど、多くの方に愛されていた人を僕は知りません。

いつも黒田さんの周りには人が集まり、笑顔が花開いていました。

早すぎるご逝去が、あまりにも残念でなりません。

これ以上の言葉は、今の僕にはありません。

 

新聞に掲載されている黒田さんのお写真は、晩年のものだと思われます。

僕の心に残っている黒田さんは、もっと元気で活力に溢れたお姿です。

まだまだその死が信じられないし、認めたくありません。

でも、現実を受け止めなくてはいけませんね。

土曜日の葬儀には、是非参列させて頂きたいと思っています。

 

黒田さんは、今頃、鬼籍に入った偉大な音楽家の演奏を鑑賞されているのでしょうか?

また、沢山の音楽ファンに囲まれて、楽しいお話を繰り広げていらっしゃるのでしょうか?

きっとそうだと、僕は信じています。

ご冥福をお祈りします。

 

落書きダイスキ!

皆さんご存知のように、「ぷにぷに号泣祭り」には、パントマイマーのロウミンさんに出演して頂きます。

僕は3本の一人芝居を上演する訳ですが、作品と作品の間の着替え等の時間に、ロウミンさんにパントマイム作品を2つ披露して貰うことになっています。

 

その1本目は、「子守唄」という作品です。

これは、過去にもパントマイム・ウィークなどで上演されたもので、僕も2度程拝見したことがあります。

とても可愛らしい作品で、笑えると同時に、心が温かくなります。

再演になりますが、その都度、内容がレベル・アップしている印象がありますので、今回はどんな舞台になるのか、今から大変楽しみです。

途中、物凄い号泣シーンが出てきます。

まさに、「ぷにぷに号泣祭り」にピッタリだと思います。

 

そして、ロウミンさんの2本目のタイトルが、今日分かりました。

「落書きダイスキ!」という作品なんだそうです。

どうやら、新作のようですよ。

内容について、僕はまったく知りません。

どんなものなんでしょう?

出来たら、僕も客席からじっくり見たいぐらいです。

これも楽しみですね!

 

ロウミンさんも、「ぷにぷに号泣祭り」に向けて、積極的に自主稽古に取り組んでいらっしゃるようです。

僕も負けてはいられません。

今夜も頑張って練習するぞ!

エヘン虫

気温の急激な変化に付いて行けず、軽い風邪をひいてしまいました。

体自体はいたって元気なんですが、エヘン虫が暴れ出してどうもいけません。

稽古をしていても、気管支が痒くなり、ついつい集中力が落ちてしまいます。

しかし、こんな時に間違えずに演じてこそ本物です。

普段以上に、ますます頑張って稽古しています。

今朝も出勤前に、しっかりやりましたよ!

 

でも、風邪をひいたのが、本番日じゃなくて良かったです。

無理をせず、早く治しますね。

涙が...!

昨日は気合を入れて、「ぷにぷに号泣祭り」で上演する3作品を、3回づつ、通し稽古しました。

途中、演技を確認しながらですので、延べ5時間以上掛かります。

さすがにくたくたになりますが、集中力はほとんど衰えることなく、良い稽古が出来ました。

自分で書いた脚本を自分で覚えてやっているのにもかかわらず、結構泣けるんですよね。

特に「夢で会えたら」の稽古を終えると、目の周りがいつもぐっしょり濡れています。

意識の中ではまったく悲しくはなく、悲しい演技をしているだけなのに涙が出るようになるなんて、僕もなかなか役者になったもんだと、自画自賛しています。

しかし、僕が涙を流しても仕方がないのです。

お客さんに泣いて頂かないと意味がありません。

益々気合を入れて稽古しなくてはなりません。