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ストーリー・セラー

「図書館戦争」などのヒット作で知られる有川浩(ありかわ・ひろ)さんの中篇小説「ストーリー・セラー」を拝読しました。

さすがは人気作家です。

とても読みやすく、面白い小説でした。

 

しかし、結末の部分を読んでビックリしました。

僕が、「ぷにぷに号泣祭り」で上演する「日記」という作品のラストに、よく似ているのです。

ストーリーそのものが違うので、皆さんには、その酷似ぶりが分かりにくいかもしれません。

粗筋は似ても似つかないものですから。

ただ、「読者(演劇の場合は観客)を、こういう形で泣かせたい」という手法が、実にそっくりなのです。

構造が似ているということなんですが、ご理解頂けないですよね。

野球で言えば、インコースに速球を投げておいてから、アウトコースにゆるい変化球を投げてバッターを打ち取るといった、組み立ての部分が似ていると感じたのです。

要するに、泣かせる話にも、投手の配球にも、一定のパターンがあるということでしょう。

皆さんも、「日記」をご覧になった後に、機会があったら「ストーリー・セラー」をお読みになってみて下さい。

きっと、何か感じて頂けると思います。

 

「日記」という作品は、僕としては、ひたすら泣ける作品として作ったつもりです。

稽古していても、時々自分で、ジーンとしてしまいます。

でも、ただむやみに悲しい話ではありません。

見終わった後、人に優しくしたくなるようなイメージで書きました。

むしろ温かいお話だと思います。

演出の特長として、動きが小さいことが挙げられます。

なにせ、足を動かすのは、たった1回ですから…。

小劇場演劇としては、異例の演出だと思います。

どんなものになるのか、是非、劇場でご確認下さい!

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