「子守唄」「落書きダイスキ!」作品解説
「ぷにぷに号泣祭り」で、ロウミンさんが上演して下さった作品について、ご紹介します。
☆「子守唄」
ロウミンさんは、「舞☆夢☆踏」でハッピー吉沢氏に師事し、ポーリッシュ(ポーランド)マイムをテリー・プレス氏、僕の師でもあるJIDAI氏に学んだ、注目の女性パントマイマーです。主に劇場やライブハウスなどで活動し、大道芸にも時折出演されています。
「子守唄」は、こんなストーリーです。
泥棒が忍び込んだ部屋で、赤ちゃんが泣き出します。赤ちゃんを泣き止ませようと、泥棒はあの手この手であやしていきますが・・・。
「子守唄」は、僕がロウミンさんにリクエストして上演して頂きました。
実は、僕が最初に見たロウミンさんの作品が、「子守唄」だったのです。
それを見るまでは、パントマイムと言えば、演者がピエロの格好をして、不思議なロープやボール、風船に翻弄される軽いコメディの印象しかありませんでした。
しかし、ロウミンさんの作品は全く違ったのです。
詩情あふれる静かで優しいアーティスティックなものでした。
たちまち僕は、ロウミン・ワールドに魅了され、大ファンになってしまいました。
そして、まるで追っかけのように、可能な限りロウミンさんの舞台は見るように努めてきました。
いつかチャンスがあれば、”ぷにぷにパイレーツ”の舞台にご出演頂きたいとも思い続けてきました。
特に「ぷにぷに号泣祭り」の雰囲気とロウミンさんの作品は凄く合うと思ったので、良いチャンスとばかりに、今回、ご出演をお願いしたのです。
今回改めてロウミンさんの作品を拝見しましたが、やっぱり素晴らしいですね!
まず、その肉体コントロール見事さといったら、どうでしょう!
僕もパントマイムを少しかじっているから分かるのですが、驚異的です。
全身の各部位を完全に制御しています。
柔らかい身のこなしで、僕らには絶対真似できない凄い姿勢を楽々取られるんです。
また、ダンスもお得意なのでしょう。
リズム感溢れる軽やかな動きも、見事の一言に尽きます。
一度魅了されてしまうと、一瞬たりとも目を離すことが出来なくなってしまいます。
僕は、ロウミンさんが、わが国ナンバーワンの女性パントマイムアーティストであると確信しています(そうでなければ、出演をお願いしません)。
そんな方と同じ舞台に立てるなんて、光栄なことです。
ロウミンさん目当てで「ぷにぷに号泣祭り」にお越し頂いた方も沢山いらっしゃったようですよ。
僕が「子守唄」をリクエストした理由は単純です。
途中、赤ちゃんが号泣するシーンがたっぷりあるからです。
とても心優しい暖かい作品ですよね。
しかも、泥棒と赤ちゃんの2役早変わりを何度も繰り返します。
それなのに、今、どちらの役を演じていて、その人がどんなキャラクターで、現在の心境がどうなのかが、一切混乱なく伝わってくるのです。
そして、動きの美しさったら、どうですか!
どのシーンを見ても、まるで彫刻か絵画のように、美しいのです。
特に、ラストシーン!
まさに芸術です。
見ていて楽しく、見終わって美しさが網膜に焼きつく‥、そんな大傑作だと思います。
☆「落書きダイスキ!」
今回が初演となる、ロウミンさん入魂の新作です。
ストーリーはこんな感じです。
壁にチョークで落書きをすると、描いたものが本物になっていきます。
色々なものを描いて遊んでいましたが、突然天候が悪くなり・・・。
この作品も、お客様から大好評でしたね。
アンケートの人気投票でも、高い評価を受けていました。
子ども時代の一人で遊ぶ寂しさや、孤独に夢想する世界観が上手く表現されていたので、見ていて童心に戻った方も多かったようです。
ロウミンさんの寂しさの表現は絶品です。
大袈裟な悲しみではなく、ちょっとした切なさが実に素晴らしいのです。
胸がキュンとして、目頭が熱くなってきます。
なんでこんなに悲しいのに優しい気持ちになれるのでしょう?
「落書きダイスキ!」も、見ている時以上に、見終わってからどんどん良くなっていくタイプの作品ですね。
ロウミンさんの作品が見られるのは、本当に幸せなことです。
実は、この作品、昼の部と夜の部では、大きな変更がありました。
あるシーンで、昼は飴をなめていたのに、夜はジュースになっていました。
なぜ変更したのか、今度聞いてみたいと思っています。
広島公演では、どうなっているのでしょうか?
2009年6月24日 08:57 | コメント(0) | トラックバック(0) | カテゴリ:パントマイム
トラックバック(0)
トラックバックURL: http://www.punipuni.org/mt/mt-tb.cgi/109
コメントする