ぷにぷにパイレーツ

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厳島神社

 

「ぷにぷに!泣いてつかあさい」の翌日、ロウミンさんと一緒に広島観光に出掛けました。

 

原爆ドームは、青少年センターの真ん前でしたから、広島に到着した日に一周していました。

ですから、もう一つの世界遺産、宮島に行くことになりました。

 

この日は、ご存知のように大変な雷雨に見舞われました。

JR山陽本線も、大幅に遅れが出ていました。

ただ、風はなかったので、連絡船は平常通り運行していました。

乗っているお客さんは、ほぼ全員が外人さんです。

旅行スケジュールを変更出来ないから、決死の覚悟で強行していたのでしょう。

船の中でも、傘をさしていないといられないような状況でしたから。

船から見る景色は、霧でかすみ、実に幻想的なものでした。

宮島には、何度も訪れていますが、初めて見る風景となりました。

 

上陸すると、普段は、すぐに歓迎してくれる鹿が見当たりません。

大雨のため、建物の陰などで雨宿りをしていたようです。

厳島神社に到着する頃には、下着までビショビショに濡れていました。

ロウミンさんはレインコートを着ていらしたので、僕よりはましだったようです。

 

厳島神社の中を参詣し、お御籤を引きました。

僕は、見事に「凶」でした。

「身を慎まねば、たちどころに亡きものになる(死ぬ)」という内容でした。

こんな過激なお御籤は初めてです。

「健康」のところは「身を慎め」、「失せ物」のところも「身を慎め」、「金運」についても勿論「身を慎め」と書いてありました。

余程気を引き締めて慎んでいかないと、僕は亡きものになりそうです。

でも、「ぷにぷに!泣いてつかあさい」で、僕が上演した作品はどれも素晴らしかったでしょ?

特に「ええじゃあないか」の演技なんて天才的な‥、ううっ、苦しい!

うわああああ!!!

ガクッ・・・・・・・・・・・・・。

 

一方、ロウミンさんは「平」でした。

吉でも凶でもない「平」なんて、厳島神社でしか見ることが出来ないのではないでしょうか?

平清盛が作った神社だから、「平」があるんでしょうか?

内容は、吉と凶の中間のようでした。

 

厳島神社を出て、参詣道を歩く途中、焼き牡蠣屋さんで休憩しました。

牡蠣のシーズンではない筈ですが、美味しかったですね。

お店のおばちゃんが、外国人観光客にペラペラ英語で話し掛けていたのが印象的でした。

知らない人に気軽に話しかける広島人の特長を見て、ロウミンさんはビックリされていました。

 

連絡船で宮島口に戻り、有名な「うえの」というお店で、あなご飯を食べました。

あなごの白焼きも一緒に注文しました。

この美味しさには、ロウミンさんも唸っていらっしゃいましたね。

僕も久し振りに食べましたが、実に旨いものです。

この絶妙の味わいは、まさに芸術品です。

素晴らしい!

それが、1杯1500円ですから、驚きです。

もし「うえの」が東京にあったら、毎週出掛けますね。

広島は、何を食べても美味しいです。

 

この後、僕たちは、広島で忘れてはならない観光地に向います。

その模様は、また次回!

Takasitarコンサート情報

 

ぷにぷにパイレーツの公演でお馴染みのシタール奏者、Takasitarさんのライブが、明晩、開催されます。

みんなで応援に出かけましょう!

勿論、僕も聞きに行きますよ。

詳細をお知らせします。

 

*”Khazana Records presents Summer Concert 2009”

日時:7月31日(金) 19:00開場 19:30開演

会場:八王子市芸術文化会館 いちょうホール 小ホール

      http://www.hachiojibunka.or.jp/icho/image/ichou_map.gif

料金:前売券2500円 当日券3000円(全席自由)

 

真夏の夜に、ちょっぴり涼しげな音楽会。

前半、第1部では、セカンドアルバム完成間近、Takasitarのポップ&シュールなエレクトロ・サウンド!

後半、第2部では、Takasitar、藤枝暁(アコースティック・ギター)、ユザーン(タブラ)の3人によるアコースティック・サウンドを!

なんと、JAZZやボサノバにも初挑戦しています!!

 

前売券のご予約、お問い合わせは、カザーナ・レコーズ ℡042-628-5014

e-mail@khazana-records.com

ご予約の際は、チケット枚数、お名前、ご連絡先をお知らせ下さい。

チケット代金は、当日、受付にてご清算となります。

「ぷにぷに!泣いてつかあさい」写真UPしました

 

「ぷにぷに!泣いてつかあさい」の舞台写真を、このHP上にアップしました。

下の段の左から2番目にある”公演案内”のところからご覧になれます。

是非、覗いてみて下さい。

公演の準備の様子も見ることが出来ます。

 

今回も、広島公演実施本部長と副本部長が、熱心に写真を撮ってくれました。

それぞれが、昼の部、夜の部ともに、アングルを変えながら沢山シャッターを押してくれたのです。

合計すると、1500枚ぐらいあるのでしょうか。

本当にありがたいことです。

 

お陰様で、面白い写真、美しい写真が沢山入手出来ました。

自分の動きの良かった点、悪かった点をチェックすることも出来ました。

(稽古の際に鏡で確認をしているのですが、写真で動きを止めてみると、より一層型がはっきり分かります)

それから、本番時にどのような照明になっていたのか、僕自身は分かっていません。

写真で見て、「池田君は照明をこんな風に工夫してくれていたのか」と知ることが出来ました。

確か、灯体は5つしかなかった筈です。

それでも、あれだけの効果が出せるんです。

要は、物量ではなく、脚本読解力とアイディアとイメージなんですね。

「ぷにぷに!泣いてつかあさい」は、素晴らしいスタッフに助けられて、大成功を収めることが出来ました。

"パントマイム"です!

 

「ぷにぷに!泣いてつかあさい」をご覧頂いた88歳の方に、後日、お話を伺いました。

公演の感想をお聞きしたところ、こんな答えが返ってきました。

「あのお姉ちゃん(ロウミンさんのこと)が良かったのう。細いのに、よう動いてから。ありゃ、パートタイムなんじゃろ?」

いやいや、”パートタイム”じゃなくて、”パントマイム”です。

ぎゃふん!

 

でも、幅広い世代の皆様に、パントマイムをお楽しみ頂けて良かったです。

劇場でお客様全員にお伺いしたところ、過去にパントマイムを生でご覧になったことのある方は、ほとんどいらっしゃいませんでした。

初めてご覧になる方でも、アーティストが一流なら、十分ご満足頂ける芸術なんですね。

ロウミンさんにお願いして、本当に良かったです。

「元気が出ました!」

 

「ぷにぷに!泣いてつかあさい」終演後、沢山のお客様に感想をお聞きしました。

すると、多くのお客様が口を揃えて、こうおっしゃいました。

「元気が出ました!」

 

お世辞も、多分に混じっているかもしれません。

しかし、演劇の公演を評するのに「元気が出た」という言い方は、あまりしないものです。

それを、沢山の方がおっしゃったということは、何かしら”元気”を感じて頂けるものがあったのでしょう。

 

僕は、作品を作るとき、人生を肯定的に捉える視点で取り組んでいます。

具体的に「みんな、頑張れ!」という論調ではありません。

「人生は決して悪いものではありませんよ」と語りかけているつもりです。

僕の作品の主人公は、全員、敗者です。

何かに敗れ、傷つき、弱っている人ばかりです。

ストーリーも、ハッピーエンドではありません。

結局、劇の最初と最後では、何も変わらないという展開が多い筈です。

しかし、そんな悲惨な状況の中に、一筋の光明の気配が微かに感じられなくもなくはない(どれだけボンヤリしているんでしょう)という内容を心掛けています。

なぜなら、それが人生の真実、生きるモチベーションだと思っているからです。

 

ですから、お客様によっては、「ひたすら辛く苦しい話を見せられて、苦痛だった」とおっしゃる方もいらっしゃいます。

”夢で会えたら”や”日記”などの作品の感想として、そんな声を聞きました。

でも、今回は、僕の意図を感じ取って頂き、元気を少しでも取り戻して頂けた方が複数いらっしゃったんですね。

とても嬉しいことです。

 

僕は、まだまだ、作劇も、演出も、演技も、制作も、未熟です。

(未熟だからこそ、上演を通して、上達していこうと思っています。上演しないと、決して上達しないと実感しています)

また、感性が僕と合わない方もいらっしゃいます。

そもそも、そんなテーマに興味のない方もいらっしゃるでしょう。

人生の成功者、勝者、挫折を知らない人に、僕の作品は届かないと思います。

 

でも、演劇はそんなものです。

万人が満足する作品は存在しないでしょう。

僕が目標としている劇作家、例えばブレヒトやベケットの作品だって、今の日本では退屈と思う方の比率の方が高いと思います。

大切なのは、僕のメッセージで何かを感じて頂ける方のために、クオリティを上げる努力を続けていくことなのです。

演劇は、映画と違って、あまねく広い観客層に訴えるメディアではありません。

ファミリーレストランやハンバーガーの全国チェーンではなく、こだわりの専門店です。

シェフは、自分の良いと信じるものを作り続けるべきだと考えています。

 

「ぷにぷに!泣いてつかあさい」の公演を通して、またまた自分の至らなさを痛感しました。

やればやるほど、ダメな部分が増えていくような気がします。

でも、未熟さを知るのは大変重要なことです。

欠点に気付かなければ、向上はありえませんから。

しかし、僕の作品、僕の美学、僕の提案を受けて、「元気が出た」と思って下さった方が沢山いらっしゃったのは、大きな自信になりました。

方向性は間違っていないようです。

今後も、とにかく全てにおいて、質を上げていけるように精進していきます。

早速、今夜は、パントマイムのレッスンです。

「ぷにぷに!泣いてつかあさい」前日の出来事

 

話が前後しますが、「ぷにぷに!泣いてつかあさい」前日の出来事もご紹介しておきましょう。

 

7月19日、午前9時30分頃、僕は新横浜駅から新幹線に乗り込みました。

僕の席の隣には、東京駅から乗車されたロウミンさんが座っていらっしゃいました。

車中で簡単な打ち合わせをするつもりでしたが、気分がハイになっていた僕は一人で喋り続けてしまいました。

本当は、ロウミンさんが疲れないようにお休み頂くつもりだったのに、約4時間ノン・ストップでお話をさせて頂きました。

申し訳ございません。

そんな訳で、あっという間に広島に着いてしまいました。

到着時刻は13時05分でした。

 

そのまま、市電(チンチン電車)に乗って、広島市青少年センターに直行しました。

原爆ドームの真向かい、旧広島市民球場の隣に位置しています。

まさに、街の中心地です。

歴史ある施設ですが、中に入るのは初めてでした。

入館すると、早速、僕の高校の同級生で、現在ここの職員として勤めているU君が出迎えてくれました。

控え室に案内され休んでいると、今度は、アングラ劇場実行委員・代表の池田君も顔を見せました。

おしゃべりを楽しんでいると、すぐにパントマイム・ワークショップの時間が迫ってきました。

「今回、せっかくロウミンさんが広島を訪れるのですから、是非ワークショップを開催して欲しい」とU君に相談してみたところ、すぐにそれを実行し、十数名の参加者も集めてくれました。

14:30からワークショップ開始。

下は12歳から上は40代後半まで、年齢層の幅広い男女が参加されました。

普段ダンスをやっている方が多かったようですが、パントマイム特有の動きに四苦八苦されているようでした。

しかし、皆さん、ロウミンさんの模範演技を見て驚嘆し、一所懸命真似をしようと頑張っていましたよ。

その模様は、ロウミンさんのブログでご確認下さい。

http://yaplog.jp/kome-tsubu/

広島の人は、パントマイムに向いているのかもしれません。

形だけ作ろうとせず、表現する物の実感を得ようとしている方ばかりでした。

今回は1回だけのワークショップでしたが、続けていけば、きっと皆さん、相当上手くなっていったことでしょう。

また機会を設けなくてはいけませんね。

2時間のワークショップが充実感いっぱいのうちに終了。

参加者から、大好評でした。

 

16:30からは、翌日の公演について、ロウミンさん、アングラ劇場実行委員の池田君、なっちゃんで、簡単な打ち合わせを行いました。

とは言っても、事前に電話やメールでやりとりをしていましたし、池田君が良く台本を読み込んでくれていたので、あっという間に打ち合わせは終了。

そのまま、4人で夕食に出掛けました。

 

青少年センターから歩いてすぐの居酒屋”蔵人”の2階。

落ち着いた雰囲気の隠れ家的なスペースでした。

適当にお薦めメニューを注文しましたが、やはり広島の食材は美味しいですね。

ロウミンさんも、喜んで舌鼓を打っていらっしゃいました。

舞台人ばかりが集まっていますから、話題はやはり演劇のこと。

広島の演劇事情を伺うなど、楽しい会話が弾みました。

途中から、実行委員会のすがはらさんも加わり、ますます盛り上がっていきました。

とても初対面とは思えないぐらい、自然に気楽に会話が進むので不思議です。

広島人は他人に対する垣根が低いんですよね。

あっという間に3時間半が過ぎていき、お開きとなりました。

 

ぷにぷにパイレーツ御用達のホテルにロウミンさんをお送りして、その日は解散。

ホテルを出たのが、およそ22時でした。

 

広島のダンサーや演劇人と様々な形で交流できる貴重な一日となりました。

素晴らしいワークショップ、楽しい会話、どれも最高でした。

広島の舞台人は、物凄くやる気を持っています。

何かを吸収しようとする貪欲さは、東京を遥かに凌ぐものです。

今後も何らかの形で、広島で演劇を志す方々と交流を保ち、お互いに刺激を得られればと思っています。

そのきっかけになる、意味のある一日となりました。

「ぷにぷに!泣いてつかあさい」本番日の出来事

 

7月20日、広島地方は、朝から大変な雷雨に見舞われました。

傘をさしても濡れてしまうぐらいの大雨です。

そんな過酷な気象条件の中、スタッフは午前9時に広島市青少年センターに集合してくれました。

ぷにぷにパイレーツ側からは9人、アングラ劇場実行委員会から5人、総勢14人です。

そんなにも沢山の人が、ボランティアで集まってくれたことに、早くも感動してしまいました。

 

簡単な自己紹介の後、早速劇場作りに着手です。

実行委員会・代表の池田君の指示の下、普段は何もないただのロビー(と言うより広めの廊下です)を、仮設の劇場に変身させるのです。

箱馬を積み上げ、平台を置き、その上に椅子を並べ、座布団を置き、63席の客席を作っていきます。

また、平台を床に並べ、2間×2間の舞台を完成させます。

劇場後方にパネルを立て、独立した部屋に仕立て上げていきます。

劇場の形が出来ると、ポールを立てて照明を吊り、音響もセッティングしていきます。

照明合わせを終えたのが、午前11時。

僅か2時間で、素晴らしい劇場が出来上がりました!

みんなで力を合わせれば、こんな奇跡も起こせるんですね。

控え室も楽屋も十分広く、これだけの劇場を東京で借りようとしたら、一体いくら掛かってしまうのだろうと思いました。

(しかも、アングラ劇場は利用料が無料なんですよ。素晴らしい!)

 

アングラ劇場が完成したら、場当たりときっかけ合わせです。

約1時間に渡って、立ち位置を確認しながら、照明を合わせていきました。

池田君は、役者でもあるので、脚本を読み取る力があるのでしょう。

シーンに応じて自ら照明プランを立て、僕にどんどんぶつけてきてくれました。

その提案が全て的確なので、僕は全部OKし、ほとんど彼の思う通りにやってもらいました。

例えば、「日記」では、日記を読むシーンだけ青を入れてもらい、普通のこうちゃんのセリフと差別化をしました。

また、「You're Only Lonely」では、陽が西に傾いていくにつれ、赤を絶妙のタイミングで入れてもらいました。

ですから、ある意味、東京公演以上の演出効果が出せたと思います。

やる気のあるスタッフがいると、公演のレベルがかなりレベルアップするものですね。

池田君が、アングラ劇場の設計を行い、図面も引き、しかも運営までしているんです。

こういう意欲のある人がいるだけで、ある都市の演劇事情が飛躍的に向上するのです。

演劇は小さな世界かもしれませんが、それだけに一人でも状況を改善できるし、遣り甲斐を感じるものです。

素晴らしい仕事振りだと思いました。

池田君が東京に欲しい!

 

12時過ぎから昼食休憩に入り、あっという間に13:30の開場時間を迎えました。

交通機関が大幅に乱れるほどの雷雨にもかかわらず、本当に多くの方が来て下さいました。

それも、10代の若い方から、上は88歳まで、幅広い年齢層の方々が、楽しみに駆けつけて下さったのです。

これだけ客層がバラバラだと、なかなか一体感は生まれにくいものですが、全くそんなことはありませんでした。

14:00に開演し、オープニングのフリートークからいきなり爆笑に次ぐ爆笑!

笑うべき所で笑って頂き、悲しいシーンでは涙を流して貰いました。

こちらの意図したことが全部実現できたという感じです。

公演全体を通して、客席から舞台に強烈な波動が届き、演者を気持ちよく乗せて下さったのです。

昨年も感じたことですが、広島のお客様は乗せ上手です。

こんなにやりやすく、上演していて気持ち良いと思ったことはありません。

あっという間の90分でした。

 

昼の部終演後、つかの間の休憩を取りました。

僕らは、おやつなどを食べながらゆっくりさせて頂きましたが、アングラ劇場実行委員メンバーは、劇場の補修や改良を休むことなく行っていましたね。

凄い意欲です。

本当に演劇が好きな方たちなんですね。

 

16:30に夜の部の開場。

またまた、老若男女、沢山の方々にお集まり頂きました。

昼の部より男性が多かったせいか、落ち着いた雰囲気にはなりましたが、しっかりご覧頂けました

「日記」で泣いていらっしゃる方は、夜の部の方が多かったようです。

ノンストップでハンカチで目を拭い、号泣されている方も、大勢いらっしゃいました。

舞台から客席が良く見えたので分かったのですが、「ええじゃあないか」から泣き始めて、「You're Only Lonely」まで泣きっ放しの方も複数いらっしゃったんですよ。

とても真剣に作品を捉えて下さったんですね。

光栄なことです。

お客様のお力添えのお陰を持ちまして、素晴らしい公演になったと思います。

 

そして、何と言っても、ロウミンさんの貢献度が大きい!

初めてパントマイムをご覧になるお客様を、何の違和感も感じさせずに堪能させ、見事にロウミン・ワールドに引き込んでいきました。

誰もが、その美しさ、面白さ、切なさに、うっとりされていたようです。

パントマイムがいかに素晴らしい芸術であるか、広島に確実に伝えて頂いたように思います。

やっぱりロウミンさんにお願いして良かったです。

しかも、お客様にパントマイムに対して親しみを持って頂くために、劇間のフリートークで僕の用意したギャグを言って貰ったり、簡単な入門講座を行ったり、体の柔らかさを見せて頂いたりしました。

ロウミンさんにご協力頂いたお陰で、公演全体が、良い雰囲気に包まれましたね。

この機会に、少なくとも100人以上のロウミン・ファンが、広島に誕生した筈です。

 

予定通り、17:30に終演し、すぐに片付けに入りました。

お客さんとしてご来場いただいた僕の高校時代の同級生にも(その奥様にも)手伝って頂き、僅か1時間で現状復帰することが出来ました。

劇場が解体され元のロビーに戻っていく様を見るのは、とても寂しい気分になりますね。

夢から醒めて、現実に引き戻されたように思いました。

 

その後は、楽しい楽しい打ち上げです。

近所の居酒屋に、20人もの大所帯が集まり、大いに盛り上がりました。

お互いに苦労をねぎらいあうのと共に、公演の率直な感想を伺うことが出来ました。

広島県人は人懐っこく他人との垣根が低いところがあるので、まるで普段から一緒に演劇活動をしている一つの劇団のような一体感が生まれました。

演劇をやっていて最高の充実感を得られる時間でした。

名残惜しくも、23時に解散。

人生で最高の1日が幕を閉じました。

 

今回は、劇場作りからの作業ということで、確かに大変な面はありました。

しかし、逆に、昔からの友人、広島で演劇に情熱を燃やすメンバーと一緒に、心を一つにして公演を行うことが出来ました。

こんな経験は、学生時代以来かもしれません。

みんな、何の見返りも求めず、ただひたすら汗水垂らして頑張ってくれる‥。

これ以上に幸せを感じることが、他にあるでしょうか?

もし、今回の公演が成功したとしたら、それは全て協力してくれたメンバーの力によるものです。

手伝ってくれた仲間達、本当にありがとう!

ご来場頂いたお客様、誠にありがとうございました。

僕は、最高に幸せな男です!

「落書きダイスキ!」in広島 作品解説

 

*「落書きダイスキ!」

 

ロウミンさんの2本目は、僕の大好きな作品「落書きダイスキ!」でした。

「ぷにぷに号泣祭り」で初演され、1週間前の「MIME MODE」でも再演されていましたが、それともまた変わっていましたね。

「ぷにぷに!泣いてつかあさい」における「落書きダイスキ!」は、これまでより随分シンプル、かつ、分かりやすいものになっている印象を受けました。

その分、動きの面白さ、美しさに集中出来、パントマイムの魅力を満喫して頂けたようです。

 

この作品は、蝶が飛ぶ美しいシーン、ボール投げのユーモラスなシーン、そしてラストの切ないシーンなど、場面場面で大きく感情が揺さぶられる作品です。

シーンごとに、客席から、ため息、笑い声、そして涙が溢れてきました。

その前に上演された「日記」の余韻を引きずって、泣いた方も多かったようです。

まさに、アングラ劇場中が、ロウミン・ワールドに酔い痴れたと言って良いでしょう。

素晴らしい時間でした。

ロウミンさんを広島にお招きして本当に良かったと思いました。

 

「落書きダイスキ!」の前に、会場の雰囲気をほぐす為に、ロウミンさんに体の柔らかさを見せて頂きました。

場内も大いに盛り上がりましたね。

オムニバスの場合、その見せ方の重要性を痛感した公演となりました。

 

「ぷにぷに!泣いてつかあさい」の終演後、話題はロウミンさんのことでもちきりです。

「また広島に呼んで欲しい」「もっと見たかった」「ロウミンさんに色々教わりたい」などなど、様々な声が届いてきました。

僕も、是非、そんな機会を作っていきたいと思っています。

「子守唄」in広島 作品解説

 

*「子守唄」

 

「ぷにぷに号泣祭り」に続いて、「ぷにぷに!泣いてつかあさい」にも、ロウミンさんにご出演頂きました。

僕の大好きなロウミンさんのパントマイムを、広島の皆さんにお目に掛けたいと、ずっと思っていたからです。

また、広島で、ロウミンさんを講師にワークショップを開催して頂き、広島にパントマイムを伝えていきたいという思いもありました。

なかなかパントマイム芸術を見る機会のない広島の皆さんにとって、願ってもないチャンスになった筈です。

最初にご覧になるのが最高のアーティストなんて、素晴らしいことだと思います。

 

ロウミンさんには、「ぷにぷに号泣祭り」と同じ2作品を上演して貰いました。

最初は、「子守唄」です。

上演の前に、簡単なパントマイム入門教室を行いました。

これで、一気にパントマイムへの感心が高まり、親近感が湧いたように思います。

ロウミンさんも、上手にご紹介されていました。

そのまま「子守唄」に入りましたが、良い雰囲気でしたね。

お客様全員が完全に動きを理解し、かつその動きの美しさに魅了されていました。

場内が爆笑に包まれるのですが、シーンによってはうっとりと魅せられているのが、良く分かりました。

初めて見るお客様でも、「いいものはいい」と感じて下さるのです。

僕の勝手な印象ですが、そんな素敵なお客様に乗せられて、ロウミンさんもいつも以上に気合の入った演技を展開されているようでした。

ロウミンさんご自身の感想は、ロウミンさんのブログで確認して頂きたいのですが、終演後ロウミンさんは、本当に感動されていました。

僕の上演もそうですけど、お客様が作品を作りレベルアップさせていく部分がとても大きいと思います。

より良い舞台を見たければ、お客様が自ら盛り上がっていくことが重要だと感じました。

受身ではダメなんですよ。

とにかく、いつも以上にノリノリのロウミンさんを見ることが出来たのは、僕にとってもラッキーなことでした。

 

「子守唄」が終った後、僕が「ロウミンさんにはもう一本上演して頂きます」と言ったら、お客様全員が大きく肯いていらっしゃいました。

この時点で、皆さん、すっかりロウミン・ファンになってしまっていたようでした。

「You're Only Lonely」in 広島 作品解説

 

*「You're Only Lonely」

 

この作品も、「ぷにぷに号泣祭り」の再演となります。

しかし、脚本も演出も、少し変更しての上演となりました。

ラストを、もっとポジティブで分かりやすいものにしたのです。

東京公演では、謎めかした感じで終わり、お客様に結末を委ねた形にしました。

しかし、それが分かりにくく曖昧だという声があったのです。

そこで、広島公演では、誰が見ても分かるようにセリフも足し、演技も明確にしてみました。

広島は演劇に慣れてない方が多いと思ったのが、その要因となりました。

しかし、広島を甘く見てはいけません!

「最後を分かりやすくしたのが蛇足に感じた」という声も、幾つか聞かれました。

一方、「はっきりしたハッピーエンドが良かった」という意見もあります。

どちらも正解、どちらも不正解といったところです。

演劇って難しいですね。

 

この作品は、広島の夏の風景をイメージして書きました。

ですから、広島のお客様には、その景色がイメージしやすかったのではないでしょうか?

「呉の東の海岸でしょ?」「江田島じゃろ?」「倉橋じゃろうが?」などなど、その人なりの海岸を想像して頂けたようです。

景色だけでなく、温度、匂い、波の音、足の裏で感じる砂までイメージして下さった方もいらっしゃいました。

作者や演者と共通認識のある方々にご覧頂くと、沢山共感して貰えるので、作品も生きてきますね。

僕自身、上演中、本当に海辺にいるような錯覚を覚えました。

 

今回、照明を、アングラ劇場実行委員会委員長の池田君が担当してくれました。

彼自身が役者なので、脚本の世界をしっかり読み取ってくれたのでしょう。

上演中、照明に微妙に赤を加えていき、夕暮れの切ない雰囲気を出してくれました。

それも、僕の演技の呼吸を感じ取りながら、絶妙の間でやってくれたのです。

池田君の功績もあって、東京での初演以上の出来栄えになったと思います。

 

比較的、お客さんの年齢層は高かったのですが、若者の恋の物語も抵抗なく受け止めて下さいましたね。

皆さん、観劇される間だけは、若き日々に戻られたようです。

「元気を貰った」という感想をおっしゃって下さる方が、本当に多かったのです。

演劇活動を行う以上、絶対に観客を幸せにする義務があります。

少しでもその責任が果たせたのなら、幸いです。

本来、僕のキャラクターに恋愛ものは似合わない筈です。

でも、お客様に夢を味わって頂くためにも、今後もラブ・ストーリーを続けていこうと思いました。

特に、広島は、恋愛劇が良く似合います!

お薦め演劇情報(7月25日版)

 

僕が大変尊敬し、影響を受け、かつお世話になっている名門劇団”東京演劇集団風”の公演が、現在行われています。

7月28日[火]まで上演される、『ビエンナーレKAZE国際演劇祭2009』の第1弾「戦場のような女 あるいはボスニア紛争の戦場のような女の性について」という公演です。

詳細は、以下の通りです。


戦場のような女
あるいはボスニア紛争の戦場のような女の性について   訳=川口覚子
LA FEMME COMME CHAMP DE BATAILLE
ou Du sexe de la femme comme de champ de bataille dans la guerre en Bosnie
演出=浅野佳成
音楽=八幡茂 舞台美術=高田一郎
照明:フランソワ・シャファン François Chaffin
衣裳=ズザンナ・ピョントコフスカ Zuzanna Piatkowska

演出協力=佐藤薫
舞台美術助手=佐田剛久

舞台監督=長谷川敬久 音響=渡辺雄亮
照明オペレータ=坂野貢也 製作=佐藤春江
出演=柴崎美納/工藤順子

舞台はドイツ、NATO医療センター。
ボストン精神医学診療所から死体置き場発掘チームに派遣されたケイトと敵軍の民族にレイプされ妊娠した紛争の犠牲者ドラ、2人の女性の対話から浮かび上がる恐怖、憎悪、暴力の根源、生への希求・・・。民族紛争において女性の性は戦場となる―

 

これは、見ずにはいられませんね。

2時間20分にも及ぶ(途中休憩も入るようですが)、緊張感溢れる女性の二人芝居。

ぷにぷにパイレーツをお好きな方なら(そんな方がいらっしゃれば良いのですが‥)、そのルーツを訪ねる意味も込めてご覧頂きたいと思っています。

演劇ファンなら、是非!

 

詳しくは、下記のHPをご覧下さい。

http://www.kaze-net.org/

「日記」in広島 作品解説

 

*「日記」

 

「ぷにぷに号泣祭り」で上演した「日記」を、広島で再演しました。

3年間一緒に暮らした、今は亡き妻の日記を偶然見つけ、新たな人生を踏み出していこうとする夫の心の動きを綴った作品です。

動きは極端に減らしています。

下半身は1回しか動かさず、上半身も日記を読む所作を時々するだけに留めています。

お客様に分からないように体は精一杯使っているのですが、どちらかと言えば、内面の動きを見て頂く作品です。

 

基本的に、東京公演と同じ脚本、同じ演出で上演しました。

ちょっとだけ声のトーンに丸みを付けてみただけです。

それなのに、お客様の反応は、東京公演の際とは全然違っていましたね。

ほとんどのお客様が涙を流され、嗚咽を洩らすほど号泣されている方も何人かいらっしゃいました。

序盤の、二人が幸せに包まれているシーンでさえ、あちこちでハンカチが動き回っているのが舞台からはっきり見えました。

日記の最後のページを読んだ時の感覚は、僕が初めて体験したものです。

物凄く深く、お客様の中に何かが染み入っているのが良く分かりました。

単に悲しいとか可愛そうとかいうレベルではなく、より大きな感動を感じ取っていらっしゃったようなのです。

そのお客様の波動を受取った僕は、ラストのセリフが切なくて堪らず、ついつい声が震えてしまったほどです。

広島のお客様が、上演中に作品を育てて下さったのです。

 

終演後、色々な方にお話を伺ったところ、「日記」は評判が良かったですね。

皆さん、自分の中に、「日記」の世界をお作りになり、そのイマジネーションにどっぷりと浸かられたようなんです。

そして、自分の身に引き寄せて、”こうちゃん”と”けいこ”の心理を実体験されていたみたいなんですね。

ですから、多くのお客様が、ポイントとなるシーンやセリフを良く覚えていて下さったんですよ。

感想を述べているうちに、思い出して涙をこぼす方も少なくありませんでした。

劇中、”けいこ”は死んでしまいましたけど、お客様の心の中で永遠の生命を得たのです。

演劇人として、こんなに素敵なことはありません。

 

広島のお客様は本当にレベルが高いですね。

何人かは、「日記」の中で僕がリフレインや対位法を多用していることに気付き、その作劇について質問を受けたりしました。

東京ではなかったことです。

東京のお客様はストーリーを重視される傾向があると感じました。

広島のお客様は、作劇術や演出、演技に重点を置いて、演劇として楽しんでいらっしゃる印象を持ちました。

どちらが良いという話ではありません。

同じ作品でも、ご覧になるお客様によって、全く変わっていくということです。

 

「日記」のようなシリアスな作品は、お客様を選ぶ部分があります。

しかし、「日記」や「夢で会えたら」のようなピュアな作品は、僕の特性を大いに生かしたもので、他の劇団では滅多に見られないと思っています。

若い方の中にはピンと来ない人もいたようですが、世の中、若者向けの演劇ばかりです。

「ぷにぷに!泣いてつかあさい」を通して、本当の大人が心から感動できる深い作品を、今後も作り続けていきたいと思いました。

「ええじゃあないか」作品解説

 

これから何回かに分けて、「ぷにぷに!泣いてつかあさい」で上演した作品を解説していきます。

 

*「ええじゃあないか」

 

「ぷにぷに!泣いてつかあさい」は、6月の東京公演「ぷにぷに号泣祭り」で上演した作品の再演を中心に構成されています。

しかし、東京公演と同じ3作品をそのまま上演すると、時間的に少し長いのと、内容的にとても重たいものになってしまいます。

普段演劇にあまり馴染みのない広島のお客様には、もう少し軽い作品の方が相応しいと考えました。

そこで、東京公演で最も重たい内容で、演劇的に複雑な構造を持った作品「夢で会えたら」を割愛することにしました。

「夢で会えたら」は、上演時間も30分に及ぶ大作でした。

また、ハイライト・シーンで寝転がって演技をするので、仮設劇場だと見えにくくなる可能性もあったのです。

 

広島公演では、「夢で会えたら」に代えて、とっても軽いナンセンス・コントを、公演の冒頭に上演することにしました。

時間的にも、10分を越えないショート・コントを目指しました(実際には12分程度になりました)。

内容は、広島に関するもので、広島県民だけが楽しめるような超マニアックなギャグを満載したものを考えました。

 

広島らしい素材と言えば、まずは広島カープです。

これは昨年「さらば!市民球場」でコント化しました。

それに続く広島ならではの素材を考えた時、僕の頭に浮かんだのが”広島風お好み焼き”でした。

お好み焼き屋さんを舞台に、誰にでも楽しめる軽喜劇を考える事にしたのです。

 

そこで選んだテーマが、広島県民の県民性です。

普段、東京で生活している僕だからこそ感じられる広島人ならではの特長を、思いっきりデフォルメして、笑いを取ることに挑戦してみました。

広島を旅行した人の声や、僕が東京で指摘される特異性、広島に帰省した時に感じる懐かしい感覚をベースに、それをより面白く表現してみたつもりです。

キーワードを”ええじゃあないか”に設定し、その反復を軸に、ストーリーを展開していきました。

”ええじゃあないか”というまさに広島人らしい言葉が、シーン毎に表情を変えていくところを楽しんでもらう趣向でした。

 

この作品で最も大切にしたのは、広島弁です。

今ではあまり使われなくなった”みてる”などの、濃い広島弁を散りばめてみました。

また、その言い方も、工夫してみたつもりです。

僕が子供の頃に良く見かけた、”これぞまさに広島人”というおじさんの口調を、一所懸命真似しました。

語り口に面白みを感じて頂けたのなら、幸いです。

 

ギャグも、広島らしいものを、練り上げてみました。

東京から来た人というだけでバカ呼ばわりするシーンは、僕自身、大好きです。

縮景園や仏舎利塔のギャグは、我ながら傑作だと思います。

前日の試合の結果を受けて、弱いカープをネタにしたのも、成功したようでした。

仕込んだギャグが一切滑らなかったのは、本当に嬉しかったです。

お客様のレベルが本当に高かったのだと思います(集中していないと、ギャグを見逃してしまいますからね)。

上演中、アングラ劇場は、爆笑と暖かい雰囲気に包まれていました。

特に、オチの台詞を言った瞬間に巻き起こった爆笑!

演劇人として、こんな幸せなことはありませんでした。

 

もう一つ、この作品のポイントと考えたのは、動きです。

次に上演する「日記」が、全く動かない作品なので、とにかく動きの多い作品を目指しました。

お好み焼きを焼くシーンを中心に、沢山動きました。

僕の拙い動きにも、お客様は良く反応して下さいましたね。

ちゃんと意味を理解して下さって、いっぱい笑って頂けたようです。

動きの専門家のロウミンさんも、「”ええじゃあないか”の動きが大好きです」とおっしゃって下さいました。

しかし、まだまだ動きが未熟なのは分かっています。

今後ますます、稽古を重ねていくつもりです。

 

実は、「ええじゃあないか」には、シリアスなメッセージも折り込んでいるつもりです。

何人かのお客様は、そのセリフを感じ取り、号泣なさったそうです。

ほとんどのお客様にはギャグに聞こえるセリフが、ある人たちにとっては感動的な言葉になるなんて素敵だと思いません?

一人の女性は、「あのセリフをメモしておいて、辛い時には見る」とおっしゃっていました。

あなたは笑いましたか?泣きましたか?

 

お陰さまで、「ええじゃあないか」は、広島のお客様に大好評でした。

「もっともっと、広島弁の作品を上演して欲しい」というご意見も、沢山頂戴しました。

僕も機会ある度に、”広島弁演劇”を続けていきたいと思っています。

広島の現在を捉えた作品を作る意味を、公演を終えた今、じっくりと噛み締めているところです。

アングラ劇場

 

劇団ぷにぷにパイレーツは、これまで7回の公演を行って参りました。

その中で、楽しさで言えば「ぷにぷに!泣いてつかあさい」が、ダントツのナンバーワンですね。

作品を上演する点については、他の公演と変わりはありません。

上演に向けての準備や運営、後片付けなど、沢山のボランティアの方々との交流が、その要因だと思います。

 

僕の高校時代の同級生を中心にした「広島公演実施本部」メンバーが7名。

アングラ劇場を支える「アングラ劇場実行委員会」メンバーが5名。

それに、東京から3名が加わり、なんと総勢15名もの大所帯で、心を一つにして公演を行いました。

だからこそ、何も無いただのロビー(広めの廊下と言った方が近いかもしれません)を、僅か2時間で劇場に変身させ、終演後1時間で現状復帰させることが出来たのです。
社会的地位も年齢も関係なく、全員が遮二無二演劇公演のために尽力する…。
なんて素晴らしいことでしょう。
みんなが大粒の汗を流しながら、必死で重い物を運んでいる姿を見て、僕は大いなる感動を覚えました。
演劇で本当に大切な事は、これなんですよ!
準備や片付けの時間まで、至福の時を過ごすことが出来ました。
ここで、改めて「アングラ劇場」についてご紹介します。
「演劇に興味がある」「芝居のやり方が分からない」「公演をやりたいがお金がない」「少人数で舞台を作りたい」などなど、演劇をやる気はあるけど、場所や資金、知識がない人たちのために、広島市青少年センターからは場所と機材を、実行委員会スタッフからは知識と経験を提供するというコンセプトの劇場です。
まさに、ぷにぷにパイレーツにピッタリですね。
実行委員会メンバーはボランティアでの参加という形になるのですが、まるで自分の所属劇団の公演であるかのように、必死で頑張ってくれます。
少しでも良いものにしようと、時間の許す限り、ギリギリまで努力を止めようとしません。
ある意味、僕以上に真剣に取り組んでくれました。
僕がぼうっとしていたら、メンバーに何度か怒られてしまいました。
彼らのリーダーシップのお陰で、手早く準備が整い2時間以上場当たりやリハーサルが出来ましたし、片付けもあっという間に終えて楽しい打ち上げに突入出来ました。
アングラ劇場実行委員会の芸術に対する貢献度は、最上級のものだと思います。
広島の演劇の可能性を飛躍的に拡大する原動力になるのは間違いありません。

様々な集団の支援活動を通して、実行委員会のメンバーは多くのことを学んでいるようです。
今回手伝ってくれた若い女優さん達は、「ぷにぷにの公演を通して、大きな刺激を受けました」と喜んでくれていました。
僕の脚本だけではなく、演技法についても深い関心を持ってくれて、色々質問を受けました。
彼らは、客席側からでは見ることの出来ない演劇作品の本質を、裏側から学び取ろうという意欲を持っているのです。
実に素晴らしいですね。
僕も見習わなければなりません。
実は、17時開演の夜の部をお客さんとして見に来てくれた僕の高校の同級生やそのご家族に、後片付けを無理やり手伝わせてしまいました。
でも、くたくたになるまで手伝ってくれた後、「次回は朝から手伝いたい」とまで言ってくれたんです。
演劇のマジックにはまってしまったようですね。
どんな形であれ、演劇を通して人の輪が広がっていくのは、無常の喜びです。
皆さんも是非、お気軽に、ぷにぷにの輪に加わって下さいね!
きっと楽しいと思いますよ。

「ぷにぷに!泣いてつかあさい」終了しました!

 

7月20日(海の日)、無事、「ぷにぷに!泣いてつかあさい」が終了いたしました。

広島の皆様の暖かいお力添えのお陰を持ちまして、素晴らしい成果を残す事が出来ました。

「いまだに感動覚めやらぬ…」といった、夢見心地の状態が続いています。

 

詳しい事は、おいおいご紹介していきます。

最初に、皆さんに感謝の言葉を述べさせて下さい。

 

まずは、僕の高校時代の同級生を中心とした「広島公演実施本部」の皆さん!

忙しい中、朝早くから長時間、大量の汗を流しながら全力で準備や後片付けに取り組んでくれました。

演劇とは縁もゆかりもない彼らが、損得勘定を考慮に入れず、僕のわがままを叶える為に必死になって頑張ってくれるその姿を見て、心から感動しました。

中でも、本部長は昨年同様家族総出で手伝ってくれました。

彼らと一緒に力仕事をしていると、まるでタイムスリップして高校時代に戻ったような錯覚を覚えました。

僕は、どうやって、彼らにお返しをすれば良いのでしょう?

広島公演実施本部のみんな、本当にありがとう!

 

そして、アングラ劇場実行委員の皆さん。

あなたたちがいなければ、この夏、広島公演を実現することは出来なかったでしょう。

広島市青少年センター地下の何もないロビーを、みるみるうちに素敵な劇場に、夢の世界に変えてくれました。

皆さんの行動力には、ひたすら頭が下がります。

見も知らぬ東京の名も無い劇団のために、一切手抜きすることなく、全力で奉仕してくれました。

広島の演劇状況を少しでも改善していきたいという意欲、演劇を愛する心、その情熱が、不可能を可能にしているのだと思います。

皆さんのその気持ちが不滅ならば、間違いなく、広島の演劇はレベルアップしていく筈です。

皆さんと交流できたことは、僕にとって大きな財産となりました。

是非また一緒に、公演を作っていきたいと考えています。

今後ともよろしくお願いします。

 

パントマイマーのロウミンさん、ありがとうございました。

無理を言って、「MIME MODE」の僅か1週間後なのに、3日間スケジュールを空けて頂きました。

そして、パントマイム芸術の普及・紹介のために全力を傾けて下さいました。

ロウミンさんの舞台やワークショップを通して、広島の皆さんに、確実にパントマイムの魅力が伝わっていったと思います。

今は、静かな水面に小石を投げ込んだだけかもしれません。

しかし、その波紋はやがて広がっていき、いずれ大きな成果を収めることになると僕は信じています。

今後も引き続き、ロウミンさんを広島にお招きしていきたいと思っています。

 

そして、何といっても、ご来場頂いたお客様!

本当にありがとうございました。

本番当日は雷雨に見舞われ、交通機関も大幅に乱れるなど、大変な悪天候となりました。

それにもかかわらず、沢山のお客様にご来場頂きました。

そして、仮設劇場の窮屈な環境の中、真剣に作品をご鑑賞賜りました。

広島のお客様はイマジネーション豊かな方ばかりだったようです。

舞台上からも、皆さんが自分なりの世界を頭に描き、満喫して下さっているのが良く分かりました。

コントでは大いに笑って頂きましたし、悲劇では劇場中からすすり泣きの音が聞こえてきました。

しかも、それがとてもタイミング良いのです。

きっと、僕が意図したことをきちんと受け止めて下さっていたんでしょうね。

上演しながら、本当に色々なことを学ぶことが出来ました。

演劇の公演を行うなら、広島に限りますね!

ロウミンさんも、「暖かい雰囲気に包まれて、とてもやりやすく幸せな気分だった」と、おっしゃっていました。

広島のお客様は、最高です!

 

今回も、沢山の方々に支えて頂きました。

いくら感謝しても充分ではありません。

皆様にお返し出来るとしたら、もっともっと素晴らしい作品を作ってお見せするしかないと思っています。

今後も、不断の努力を欠かさず頑張っていきます。

今後とも、ご指導、ご鞭撻のほど、よろしくお願いいたします。

 

皆さん、本当にありがとうございました!

「ぷにぷに!泣いてつかあさい」いよいよ本番へ

 

いよいよ20日に、「ぷにぷに!泣いてつかあさい」本番を迎えます。

19日の朝、新幹線で広島に向います。

精一杯、頑張り、かつ楽しんできますね。

 

アングラ劇場は、仮設の劇場です。

出来るだけ、楽な格好でご来場下さい。

特にお持ち頂いた方が良いものはありません。

ただし、楽しもうという気持ちだけはお忘れなく!

 

では、劇場でお会いしましょう!

僕を見かけたら、気軽に声を掛けて下さいね。

先遣隊出発

 

広島公演に向けて、劇団員のCさんとMさんが、一足先に出発しました。

とは言っても、今夜、マツダスタジアムで、広島VSヤクルト戦を観戦するのが主な目的のようですけど。

Mさんは、明晩はビッグアーチに、サンフレッチェ広島の試合を見に行くようです。

一体、何のために出掛けたのか‥?

 

さて、「ぷにぷに!泣いてつかあさい」のHPでのご予約は、今夜12時を持ちまして終了させて頂きます。

それ以降は、僕の携帯まで直接お電話下さい。

公演直前に駆け込みでご予約される方が、昨日、沢山いらっしゃいました。

残席僅かです。

観劇ご希望の方は、ご予約をお急ぎ下さい。

 

僕も、明日、広島に出発します。

今日は、最後の稽古と、準備をしなくてはなりません。

忙しい一日になりそうです。

制作さん

 

「ぷにぷに!泣いてつかあさい」本番まで、あと3日ですね。

いよいよ近づいて参りました!

 

この時期になると、僕は、劇作家でも演出家でも俳優でもなく、ほとんど”制作さん”です。

スタッフの集合時間や食事はどうするとか、お客様リストの作成とか、募金箱の調達とか、細かい作業に従事しています。

これらは絶対にやらなくてはならない仕事なので、稽古を後回しにして、頑張っています。

 

そして、本番直前にして、今回上演する作品の難しさに愕然としています。

特に難しいのが、冒頭で上演する「ええじゃあないか」です。

内容は軽いコントで、上演時間も短いので、一見簡単そうに見えると思います。

しかし、内容の重みと難しさは比例しないのです。

今頃になって、とんでもなく難しいと感じています。

演出的に、まだまだ工夫の余地が残されていることに、昨夜、気付きました。

急遽、細かい演出を変更しました。

コントですから、その場のお客様の空気によって演技を変える余地を残しておかなくてはなりません。

かなり動く演出ですが、舞台サイズがはっきり分かってないので、音楽に乗った場合、どれぐらい動くことが出来るのか未知数なんですね。

それ以前に、体力的に大変です。

息が吸えなくて苦しくなる場面が、何箇所かあります。

自然な間を取りながら、素早く呼吸するポイントを決めておかなくては、息切れしてしまいます。

しかも、絶対にそれをお客様に気付かれてはならないのです。

相当な集中力を必要とする作品だったんですね!

脚本を書いた時点では、全く気付きませんでした。

演劇って、奥が深いですね。

やればやるほど、難しくなっていきます。

 

とにかく、今僕が出来る中で最高のものをお見せしたいと思っています。

残された時間は限られていますが、精一杯努めるつもりです。

大人気!パントマイム・ワークショップ

 

「ぷにぷに!泣いてつかあさい」の前日、7月19日(日)に、広島市青少年センターで、パントマイムのワークショップが開催されます。

このワークショップは、本当に貴重なものだと思います。

広島でパントマイムを学ぶ機会は滅多にありません。

ましてや、ポーリッシュ・マイムなんて見たこともない方が多いことでしょう。

しかも、教えてくれるのが、あの超一流のパフォーマー、ロウミンさんです。

東京でも、受講したいと思っている方が大勢いる筈です。

2時間のワークショップで沢山のことを学べるでしょうし、ロウミンさんの動きを見るだけでも価値のある時間となると思います。

特に、演技者にとっては、ポーリッシュ・マイムの考え方がとても参考になります。

感情表現などは、まさに演技の基本として大いに利用出来ます。

千載一遇の機会です。

有効に活用して下さい。

 

そのパントマイム・ワークショップの受付も、無事、終了したようです。

沢山の方から申し込みを頂きました。

年齢層も男女もバラバラで、幅広い方々が受講されるみたいですね。

きっと、素晴しいワークショップになることでしょう。

 

参加者の皆さん。

ポーリッシュ・マイムはそれほど激しい運動をする訳ではありませんが、呼吸を使いますので、ビックリするほど汗をかきます。

タオルと水分補給をお忘れなく。

服装は何でも構いませんが、汗をかいても良い動きやすいものを選んで下さい。

 

このワークショップや「ぷにぷに!泣いてつかあさい」の公演を通して、広島にパントマイムの灯が点るきっかけになれば幸いです。

広島はダンスが盛んなようですから、その土壌は十分あると思います。

まずは、パントマイムの魅力を満喫してみて下さい!

 

*追伸

このHPの”次回公演のお知らせ”の所で、ちょこちょこ「ぷにぷに!泣いてつかあさい」の最新情報を更新しています。

時々、覗いてみて下さいね。

「ぷにぷに!泣いてつかあさい」準備も佳境に!

 

「ぷにぷに!泣いてつかあさい」に向けて、最後の準備が佳境に入っています。

稽古は当然として、音源の準備、荷造り、お客様リスト、スタッフへのお願いなど、制作の仕事が沢山あります。

東京チームの先発隊は、18日に広島に向けて出発してしまうので、それまでに目鼻を付けておかなくてはなりません。

 

ただ、今回は、広島のスタッフが凄く頑張ってくれるようなので、こちらから持っていくものは少なくて済みそうです。

むしろ東京公演より、準備が楽かもしれません。

僕は、3本の作品を上演しますが、衣装を1パターンで通そうと思っているんです。

上に違うものを羽織るとしても、去年よりは荷物がかなり軽くなる筈です。

パンフレットとアンケートがちょっと重いぐらいでしょうか。

実は、足りない衣装は、広島公演実施本部のメンバーに借りるつもりです(あるチームのユニフォームなど)。

広島メンバーに力を借りまくって、実現させる広島公演なのです。

皆さん、よろしくお願いします!

広島で劇場と言えば...?

 

7月20日(海の日)の広島公演「ぷにぷに!泣いてつかあさい」では、「ぷにぷに号泣祭り」で上演した2作品を再演します。

「日記」と「You’re Only Lonely」という作品です。

元々、どちらも構造がシンプルで、非常に分かりやすい内容になっています。

しかし、広島公演では、より一層分かりやすくなるように、脚本を少し直しました。

演出も、かなり丁寧なものに修正しました。

演劇を見慣れている方には、ちょっとまどろっこしいかもしれません。

しかし、広島では、なかなか劇場に足を運ぶ機会もないと思います。

演劇独特の表現方法やしきたり等をご存知ない方が、きっと沢山いらっしゃる筈なんですね。

ですから、どなたにでもご理解頂けるように、徹底的に平易になるように工夫したつもりです。

しかも、本番では、各作品の前に解説を付ける予定です。

東京でも「演劇は難しい」というイメージを持っている方が多いぐらいですからね。

「ぷにぷに!泣いてつかあさい」では、その悪いイメージを払拭するような公演を目指します。

どうか、肩の力を抜いて、気楽な”ぷにぷに”した気分でご来場下さい。

 

昨年の広島公演「わしらはみんな、ぷにぷにじゃけん」にご来場頂いた皆様にお話を伺ったところ、過去に演劇の劇場に足を運んだことがない方がほとんどでした。

最近でこそ、若者中心に小劇場活動が盛んになっていますが、まだまだ広島は演劇に対する馴染みが薄い都市だと思います。

試しに、グーグルで「広島・劇場」を検索してみて下さい。

ビックリする結果になると思いますよ。

 

「ぷにぷに!泣いてつかあさい」の公演を通して、広島の演劇界に、何かしら良い効果をもたらしたいと思っています。

特に、ロウミンさんのパントマイムは、心ある演劇人に、大きな衝撃を与えることは間違いありません。

俳優を自称している人は、きっと、意識改革を迫られる筈です。

 

また、この機会に、僕自身、広島の舞台人との交流を持ちたいと思っています。

広島で演劇活動に勤しんでいる皆さん!

是非、ご来場頂き、気軽に僕に声を掛けて貰いたいと思っています。

良かったら、夜の部をご観劇頂き、その後の打ち上げにも出席して下さい。

気の置けない集まりです。

沢山の演劇人のご参加を、お待ちしています!

「ぷにぷに!泣いてつかあさい」本番まで1週間

 

気がつけば、「ぷにぷに!泣いてつかあさい」本番まで、丁度1週間なんですね。

いよいよ最後の追い込みに入ってきました。

 

この週末、また新たに、沢山のご予約を頂戴しました。

お陰さまで、昼の部・夜の部ともに、残りのお席が10席弱となりました。

観劇ご希望の方は、ご予約をお急ぎ下さい。

ホームページを通してのご予約は、勝手ながら7月18日(土)いっぱいとさせて頂きます。

19日の早朝に、私、広島に旅立ってしまいますので、ご了承下さい。

 

僕も、これから、稽古のラスト・スパートに入ります。

ロウミンさんも、「MIME MODE」を終えて、今後は「HIROSHIMA MODE」になって下さることでしょう。

19日のパントマイム・ワークショップの内容も、これから詰めていかれるそうです。

アングラ劇場実行委員会のメンバーも、やる気になって下さっているようです。

準備を手伝ってくれる「劇団ぷにぷにパイレーツ広島公演実施本部」のメンバーも、徐々にエントリーが増えてきています。

公演1週間前にして、益々、盛り上がってきましたね。

今から、海の日が楽しみです!

ロウミン in 「MIME MODE」

 

行ってきましたよ、「MIME MODE」Hプログラムに!

ロウミンさんのパントマイムの舞台を満喫しましたよ。

 

素晴らしかった!

本当に素晴らしいと、褒める言葉が見つかりません。

文章では言い表せないほど良かったです。

 

今回は、コミカルな作品中心の構成でした。

3部作となっている「ねぞう」。

お馴染みの昔話を新機軸を加えながら、超高速で見せる「新・桃太郎」。

なんと、ロウミンさんが喋る「パントマイム実験室」。

これら、ロウミンさんならではのひねりの効いた笑える作品群で、場内も大爆笑に包まれました。

僕も大いに笑いましたよ。

しかし、どんなに速く動いても、演技に揺るぎがないのです。

発想も構成も見事で、心から感服いたしました。

 

一方、「テーブルの記憶」という作品は、高貴で美しかったですね。

こういった作品が出来るパントマイマーも少ないと思います。

物語と言うより、動きそのものの魅力を伝える作品だと感じました。

 

そして、最後は、「ぷにぷに号泣祭り」で上演して頂いた「落書きダイスキ!」でした。

1ヶ月で、随分内容が変わっていましたね。

大まかな流れは同じなのですが、動きはかなり変更されていました。

この作品は、「ぷにぷに!泣いてつかあさい」でも上演されます。

広島の皆さん、楽しみにしていて下さい。

 

舞台作品を鑑賞するとき、観客はついついストーリーだけを追ってしまいます。

しかし、それでは勿体無い!

ストーリーを紡ぐセリフであったり、動きそのものを堪能しなくては、舞台を観る意味がありません。

是非、ロウミンさんの作品を見る時は、動きそのものに注目して下さい。

出来れば、昼・夜と2回見て、1回目はストーリーを追い、2回目は動きを楽しむと良いでしょう。

こんな圧倒的な舞台を観られる幸せを満喫して下さいね。

 

大のロウミン・ファンの僕としては、広島公演で観客として見ることが出来ないのがとても残念です。

でも、ロウミンさんに負けないように、僕も頑張らないと!

「ぷにぷに冬のパン祭り」出演者募集のお知らせ

 

次の東京公演「ぷにぷに冬のパン祭り」の出演者を、現在、募集中です。

「ぷにぷに号泣祭り」が少人数による静かな舞台だったので、次回は大勢で賑やかにやりたいと思っています。

今年初頭に開催した「初笑い!ぷにぷにコント祭り」に近いイメージでしょうか。

 

「ぷにぷに冬のパン祭り」では、出演者のリクエストに応えて作品を作ります。

これまでは、役者が本来持っているキャラクターに合わせて役やセリフを書いてきました。

でも次回は、役者がやってみたいと思っているストーリーや役柄に挑戦して頂けます。

コント、悲劇、ホラー、SF、推理、ダンス、どんなジャンルでも大丈夫です。

作品の長さも、リクエストにお応えします。

そして、公演日程も、あなたのスケジュールに合わせます。

今のところ、11月後半から12月前半の日曜日の公演を考えています。

稽古は、2週間に1回程度で、全部で4回ぐらいしかやりません(増やす分には、一向に構いません)。

稽古場は、溝の口です。

費用は、ご自分で着用する衣装代のみの負担となります。

こんな好条件の劇団は、他にありませんよ!

 

確かに、一人芝居や二人芝居はプレッシャーはきついかもしれません。

セリフの量が多いのも事実です。

それで尻込みする方が、沢山いらっしゃいます。

しかし、そんなものは何でもありません。

稽古していくうちに、気にならなくなっていくものです。

やりがいや、達成感は、普通の劇団の比ではありませんよ。

実際、1回出演した方は、大概再度の出演を希望されています。

本当に楽しいですよ!

 

出演者の受付は、7月いっぱいとさせて頂きます。

経験は一切問いません。

僕の演出も、そんなに怖くないと思います。

少なくとも、灰皿は投げません(僕は、タバコを吸わないので)。

ご不明な点は、何でもお気軽にお問合せ下さい。

このHPの”お問合せ”の所から、メールをお送り頂ければ、こちらから連絡します。

皆さんの参加をお待ちしています。

第1回ダンス稽古

 

劇団ぷにぷにパイレーツには、僕が任命したダンス部長がいます。

昨夜、そのダンス部長と、みっちり打ち合わせと稽古を行いました。

早くも、秋~冬に予定している公演で上演する作品の稽古だったのです。

ダンス部長は、「初笑い!ぷにぷにコント祭り」を見て、入団を決意してくれました。

彼女は、ダンス暦は豊富ですが、演劇の経験はありません。

そこで、ダンス部長にぴったりの脚本を早めに書いて渡し、イメージを作って貰っていたのです。

その脚本を読んでいて、疑問が沢山生じたんだそうです。

早めに稽古をすることで、疑問を解決して、演技を深めたいとのことでした。

 

昨夜遅い時間にダンス・スタジオに入り、早速踊って頂きました。

素晴らしかったですねえ。

ちょっとステップを踏んで貰っただけで、作品の成功を確信しました。

ダンスのレベルは申し分ありません。

しかし、普段のダンスを披露してもらうだけでは、演劇としては面白くなりません。

演劇的にアレンジしながら、本来のダンスの魅力を発揮して貰う必要があるのです。

僕は、自分では踊れませんが、色々振り付けのアイディアを出したり、イメージを伝えたりしていきました。

2時間近い稽古の結果、相当面白いものに仕上がったと思います。

ダンス部長は雰囲気が掴めたみたいで、今後の自主練習のポイントをしっかり把握して帰っていきました。

 

それにしても、ダンス部長は気合が入っていますね。

まだ劇場も日程も正式に決っていない、4~5ヶ月ぐらい先の公演の稽古を、自分からやりたいと言ってくるんですから。

しかも、予め自分なりにダンスやポーズのアイディアを練って、稽古場に持ち込んで来るのですから、極めて優秀な劇団員です。

音源だって、昨日、大量に持って来ていましたよ。

偉い!

劇団員の鏡です。

絶対、面白い、笑える作品になることは間違いありません。

 

昨日の稽古で、脚本を直す所がはっきりしました。

実際に動いてみないと分からない問題点が沢山あるものです。

広島公演「ぷにぷに!泣いてつかあさい」が終ったら、早速その作業に掛かりたいと思います。

 

そうそう、いよいよ今日と明日、ロウミンさんの舞台ですよ! 

改めて、お知らせします。

パントマイムウィーク4“MIME MODE” Hプログラム
7/11sat. 19:00
7/12sun. 14:00/18:00
出演:一糸堂(新堂雅之・高橋素子)/ロウミン
at MAKOTOシアター銀座(中央区京橋3-3-2富士ビル1F)
当日¥3000(全席自由)

お席の方は、まだ十分余裕があるようです。

当日券でも大丈夫だと思いますよ。

お出かけの際は、早めに劇場にお入りになり、前の方の座席を確保することをお薦めします。

僕は、明日拝見するつもりです。

皆様も是非足をお運び下さい!

追加のお席がご用意出来ます!

 

一旦満席となった「ぷにぷに!泣いてつかあさい」ですが、追加席がご用意できることになりました。

昼の部、夜の部ともに、それぞれ10席以上は準備できます。

もちろん、入場は無料です!

皆様からのご予約を、お待ちしています。

ご予約は、このHPの下の方にある”公演予約”の所からお願いします。

 

アングラ劇場実行委員会・代表の池田さんから、昨夜、電話がありました。

劇場の図面を引き直したら、20席程度お席を増やすことが出来るようになったそうです。

座席の配置や、照明・音響の配置まで記した図面も送ってくれました。

桟敷が3列、その後ろに少しづつ段差を設けて椅子席にするようです。

十分ゆとりを持って観劇できる配置だと思います。

既に、劇場に、座席の配置をバミってあるそうです。

舞台面も2間×2間。

昨年夏の公演でお借りした高田馬場”ババチョップシアター”より、ほんの少し広い空間を確保できそうです。

一人芝居&パントマイムには十分すぎる劇場空間になりそうですね。

 

広島のスタッフが、物凄いやる気を見せてくれています。

その気迫に負けないように、僕も頑張らないといけません。

こういった優秀なスタッフがいる限り、今後、広島の演劇界の発展は間違いないですね。

 

さてさて、ロウミンさんの出演される「MIME MODE」Hプログラムが、いよいよ明日、明後日に迫ってきました。

ロウミンさんの意気込みのコメントが、「MIME MODE」のHPに掲載されていましたので、こちらでも紹介させて頂きますね。

 

「こんにちは、ロウミンです。



 パントマイムウィークも、気がつけば自分の出るHプロも間もなく!どきどきです。

 ご一緒させて頂く一糸堂さんは、パントマイムと語りでものがたりを紡いでいらっしゃいます。

 合同のお稽古では、途中段階を見せて頂いたり見て頂いたり・・・緊張もありつつ、

 お二人の空気にすっかり取り込まれてしまいました。あったかくて、優しくて、ちょっと不思議。

 本番でもきっと、このものがたりの世界に会場中が包まれることと思います。


 そして自分もがんばらねば!と思いを新たに。

 ロウミンは今回、新作をいくつか連れて行きます。

 一時は「なんでこんな子を生んだのかしら」と思った時期もありましたが、

 今はそれも過ぎて、ちょっと可愛くなってきました。
 
 現在は少しずつ、細かいところを調整しています。

 脱力ほのぼの若干シュール?なロウミンのせかい、肩の力を抜いて、気軽にお楽しみ頂ければと思います」

 

関東在住の皆さん、是非、今週末はロウミンさんの応援に、銀座MAKOTOシアターに出掛けましょう!

12分

 

「ええじゃあないか」の上演時間を計ってみました。

 12分でした。

 

最初は5分ぐらいのイメージでハコ書きしました。

脚本として仕上がった時、文量は7分の計算でした。

それなのに、上演時間は12分でした。

僕は、稽古の時より本番の方が長くなる傾向があるので、実際には14~15分掛かってしまうかもしれません。

 

時間が伸びた原因ははっきりしています。

初稿の段階にはなかった、動きだけのシーンを3つもくっ付けてしまったからです。

しかし、今やこれらのシーンがないと成立しないのも事実です。

「ええじゃあないか」の根幹をなすシークエンスになりました。

動きを見せるところを作ったために、ぷにぷにパイレーツらしいユニークな作品にランク・アップしたように思います。

 

内容が極めて軽いものですし、それに合った動きなので、お気付きにならない方が多いことでしょう。

でも、演劇的には相当実験的なことをやっているつもりです。

違和感無くお楽しみ頂けたら、幸いです。

悲惨過ぎる‥?

 

この数日で、「ぷにぷに号泣祭り」をご覧になった何人かの方とお会いする機会に恵まれました。

「号泣祭り」の感想をお聞きすると、皆さん「”夢で会えたら”が一番良かった」とおっしゃるんですよ。

お会いしたのが、俳優、パフォーマー、ダンサーの方々ばかりだったので、一般のお客様とは見方が違うのかもしれません。

ストーリーよりも、構成や演出、演技に目が向くせいでしょう。

その辺を大変褒めて頂きました。

専門家の方々に、演劇的な部分をきちんと見て頂き、評価して貰えるのは本当に嬉しいことです。

作劇が極めて難しい一人芝居というスタイルの中で、パントマイムの手法を取り入れ、違和感無く登場人物の心理を深めていくことが出来れば、僕自身は十分目的を達していると思っています。

JIDAIさんをはじめ、何人かのパフォーマーの方に、「実際にはこってりパントマイムをやっているのに、それを意識するお客さんはほとんどいなかったでしょう」と言われました。

本当にそうなら、僕はとても嬉しいです。

それが、僕が今後推し進めていきたい演劇スタイルそのものですから。

 

極論すると、僕は今、ストーリーよりも演劇スタイルの方に重きを置いています。

やりたい演劇スタイルを実現するために、ストーリーがあるというのが正直なところです。

「夢で会えたら」のストーリーが一般受けしないのは分かっていました。

ひたすら悲惨な話ですし、全く救いのないまま終っていくからです。

最初虚勢を張っている男が、酔いが進むにつれ弱さを表わしていき、最後は夢の中だけに救いを見出していくという構成です。

男の心の動きを的確に表現していくこと、そして決して会うことのできない息子を心の中で愛することだけが生きるアイデンティティとなっている孤高の姿を見せること、この2点が「夢で会えたら」を上演した目的でした。

それが上手く出来たとも思いません。

でも、努力しない限り上達しませんから、一般受けしないことを知りながら上演に踏み切りました。

案の定、「悲惨すぎて嫌い」「辛すぎて、いたたまれない」というご意見を沢山頂戴しました。

大変失礼いたしました。

でも、パフォーマーの皆さんから押し並べて高く評価して頂き、とても嬉しいです。

やっぱり上演して良かったと思いました。

実は「ぷにぷに号泣祭り」で上演した作品の中で、「夢で会えたら」が僕の一番のお気に入りなんですよ。

 

僕は、アーサー・ミラーやテネシー・ウィリアムズに憧れて脚本を書き始めました。

彼らの作品の悲惨さや救いの無さは、僕の脚本の比ではありません。

観客を、とことん、どん底まで叩き落します。

そうすることで、人生の真実を描いていきます。

彼らからの影響は、僕から拭い去れないですね。

本当はコントよりも、こういった作品だけを追求していきたいのです。

でも、それではお客様が来てくれなくなってしまいます。

今後は、ペースを考えながら、時々悲劇を折り込んでいきたいと思っています。

 

今、僕は広島公演に向けて、一所懸命稽古をしているところです。

でも、空いた時間には、ナンセンス・コントのアイディアを練っているんですよ。

次の公演では、普通のお客さまに喜んで頂ける、楽しい作品を中心に据えたいと思っています。

実は、今週末からコントの稽古が始まるんですよ。

気が早いでしょ!

 

そうそう!

昨日お会いしたパフォーマーの方は、ロウミンさんの「子守唄」を見ている間、涙が止まらなかったんだそうです。

可笑しいシーンもあって笑っているのに、涙が出続けたんですって。

その感じ、分かる分かる!

ロウミンさんの世界って、本当に素敵ですよね。

絶対に皆さんもご覧になるべきです。

感性が鈍っていない限り、必ずや心に熱いものを感じて頂ける筈です。

「ぷにぷに号泣祭り」の時、「落書きダイスキ!」を楽屋から拝見していて、僕も胸がキュンキュンしっぱなしでした。

ロウミンさん、最高です!

ロウミンさんの公演情報

 

パントマイマー、ロウミンさんの公演が、今週末に行われます。

「ぷにぷに号泣祭り」では、2作品、合わせて15分程度のご出演でした。

しかし、今回はご自身の公演ですから、たっぷり45分は演じられるようです。

勿論、僕も拝見させて頂きますよ。

「ぷにぷに号泣祭り」でロウミン・ファンになった方!

あるいは「ぷにぷに号泣祭り」を見逃した皆さん!

是非、この機会に、ロウミンさんの妙技をご堪能下さい。

詳細を記しておきます。

 

パントマイムウィーク4“MIME MODE” Hプログラム 
7/11sat. 19:00
7/12sun. 14:00/18:00

出演:一糸堂(新堂雅之・高橋素子)/ロウミン
at MAKOTOシアター銀座(中央区京橋3-3-2富士ビル1F)

前売¥2500/当日¥3000(全席自由)

予約方法:roumin.no.sekai@gmail.comへ、ご予約の氏名・ご希望日時・枚数をお知らせ下さい。

 

情報によりますと、あの傑作「落書きダイスキ!」を再演されるようです。

この1ヶ月で、どのように進化しているのか楽しみですね。

また、「ぷにぷに号泣祭り」では見られませんでしたが、ロウミンさんは、案外コミカルな作品もお得意なんですよ。

一味違ったロウミンさんの世界も、お楽しみ下さい!

より分かりやすく

 

ふと気が付けば、「ぷにぷに!泣いてつかあさい」まで2週間を切っていたんですね。

より一層気合を入れて稽古をしなくてはなりません。

 

広島公演のお客様は、これまであまり演劇をご覧になったことのない方が中心になります。

ですから、いかに分かりやすい作品を作るかがポイントになると思います。

特に、一人芝居はお客様のイメージをお借りして初めて完成するものです。

そのガイドをきちんとしておかなくてはいけません。

今、作品の分かりやすさをアップする工夫を施しているところです。

「こんなに分かりやすくしたら、野暮じゃないの」と思う程分かりやすくしたつもりでも、お客様にとっては物足りなかったりするものです。

実際、「ぷにぷに号泣祭り」でも、アーティストの皆さんや芝居好きの方にはご理解頂いたものの、芝居慣れしていない方には伝わっていなかった部分が幾つかあったようです。

「ぷにぷに!泣いてつかあさい」では、全員に理解して頂けるよう、丁寧に分かりやすく演じていくつもりです。

 

「MIME MODE」Eプログラム

 

昨夜、「MIME MODE」Eプログラムを拝見しに、銀座MAKOTOシアターに行ってきました。

「MIME MODE」は、17日間に渡って、総勢20名以上のアーティストが出演するパントマイムの一大フェスティバルです。

 

Eプログラムは、僕の先生のJIDAIさんと、関西を中心に活動しているいいむろなおきさんの、お二人の出演です。

実に素晴らしかった!

「パントマイムってこんなに凄いの!こんなに可能性があるの!」と驚かされるほど見事でした。

トータルで1時間50分の公演でしたが、一瞬にしか感じられませんでした。

現代最高峰のパントマイムを、堪能させて頂きました。

 

前半は、JIDAIさんの出演です。

「老画家」「劫(こう)」「戦争」の3作品を上演されました。

3本が全く違うタイプの内容、演出になっていて、パントマイムの可能性の広さを感じさせて貰いました。

JIDAIさんは「人間CG」と形容されるように、かつてパントマイムでは考えられなかった驚異的なテクニックを駆使されます。

瞬時に、あるいはゆっくりと、モーフィングなどのテクニックを用いて人格を入れ替えたり、同じシーンをスピードやアングルを自由に変えてリピートしたりするんですね。

目の前で演じられていることなのに、自分の目が信じられないぐらいです。

こんなパフォーマンスをされる方は、他にいらっしゃらないのではないでしょうか?

そして、JIDAIさんは、キャラクターや感情表現が実に的確なのです。

見た瞬間に、どんな性格の人がどんな感情を持っているのか、すぐに分かります。

これは、凄いことなんですよ。

JIDAIさんは、十分キャリアのあるベテランだと思いますが、公演ごとに大きく進化されていますね。

変貌しつつあるパントマイム・シーンの最先端とも言えるJIDAIさんの作品は、今後も見逃すことは出来ません。

僕も、「あんな風にやりたい」と思って稽古している訳ですが、道は険しいですね。

 

後半は、いいむろなおきさんの登場です。

僕は、昨日初めて拝見しました。

いいむろなおきさんは、1971年11月11日生まれで、兵庫県立宝塚北高等学校演劇科卒業後、1991年単身渡仏されました。
パリ市マルセル・マルソー国際マイム学院入学し、マルセル・マルソーにマイムを師事。
1994年同校卒業後、ニデルメイエ国立音楽院コンテンポラリーダンス科最上級クラスに入学。
翌年、審査員全員一致による金賞で首席卒業。
フランスと日本でマイム、パントマイム、ダンスなどの公演活動やワークショップを行います。
1998年より拠点をフランスから日本へ移し、ワークショップやソロ公演などを行っています。
現在よみうり梅田文化センター、NHK神戸文化センターなどでパントマイム講座の講師を務めているようです。
平成12年度大阪府舞台芸術奨励新人にマイム俳優として初めて認定され、平成12年度大阪文化祭賞受賞されています。。

いいむろさんも、また凄かった!

JIDAIさんのアートな世界と違って、とことんエンタテインメントを追求されています。

しかし、技術が圧倒的なので、安っぽさが微塵も感じられません。

動きに無駄がなく、的確で、しかも美しく、ストーリーの面白さもさることながら、僕はそのマイム・テクニックに魅了されていました。

とにかく、動きが速くて、大きくて、しかも乱れが一切ないのです。

HIP-HOPダンスの要素なども随所に加えながら、舞台いっぱいに、躍動感溢れる演技を展開されていました。

何が凄いって、1時間近い舞台で、1箇所も分からない所がなかったのです。

パントマイムは、セリフが無いので、半端な演技をすると、すぐに意味不明になってしまいます。

全部理解出来たということは、いいむろさんの演技の質の高さを証明するものだと思います。

大笑いすると同時に、動きそのものも楽める、驚異的な舞台でした。

さすが芸所・関西!

パントマイム界にも、凄い人材がいるんですね。

 

僕の勝手な感想かもしれませんが、JIDAIさんといいむろさんには、共通する何かを感じました。

マイムのスタイルは違いますが、「大切にしているものが同じなんじゃないかな」と思ったんです。

作品の作り方にしても、JIDAIさんの「還る」と、いいむろさんの「セカイノバランス」に、似た部分を感じる方も多いことでしょう。

 

東西のパントマイムの達人の作品を一度に味わえてしまう夢の公演を満喫させて頂きました。

なかなかあのレベルの作品を作るのは難しいことです。

しかし、一歩でも近づけるように、僕も頑張って練習し、作品作りに取り組んでいきたいと思っています。

「ぷにぷに!泣いてつかあさい」満員御礼

 

「ぷにぷに!泣いてつかあさい」は、昼の部、夜の部ともに、満員となりました。

一旦ご予約を終了させて頂きます。

沢山のご予約、誠にありがとうございました。

 

キャンセルが出た時や、補助席がご用意できる場合は、このHPを通じてお知らせしていきます。

時々、”公演案内”を覗いてみて下さい。

よろしくお願いします。

「ぷにぷに!泣いてつかあさい」演出決定

 

昨日、早速、脚本に広島公演用の演出を書き込み、アングラ劇場実行委員長に送りました。

登退場が上手なのか下手なのかも分からない状態で演出を決めるのは、難しいものです。

でも、ぷにぷにパイレーツの作品は、どんな舞台でも対応出来るのを目標にしていますので、問題ありません。

作品中の細かい動きをまだ決めかねている所はありますが、大きな流れは決めておきました。

 

アングラ劇場実行委員長は、脚本を読んで自分なりにイメージを作り、僕の要求以上の提案を次々にしてくれる人なので、とても助かります。

こんな優秀で情熱を持った演劇人は、東京でも珍しいと思います。

特に今年は、勝手知ったるスペースですから、大いに暴れてくれるものと期待しています。

 

昨日送った脚本を改めて見直してみると、凄い量ですね。

「ぷにぷに号泣祭り」からは、かなり減らしたつもりなのですが、いまだに原稿用紙105枚分ぐらいあります。

1回通して読むだけでも、結構時間が掛かります。

それを全部覚えて上演するんですから、我ながら、大変だと思います。

好きじゃないと出来ないことですよね。

 

芝居をやっている人や、やりたいと思っている人を誘ってはみるんですが、誰しもあのセリフの量に圧倒され、尻込みされてしまいます。

大概、「あんなに覚えられません!」と言われてしまいます。

いえいえ、皆さんに3本もやって頂くつもりはありません。

1本で良いのです。

原稿用紙に換算すると、30~40枚程度に過ぎません。

覚える期間も3ヶ月は設けます。

思っているより、暗記することは大変ではないんですよ。

本当に大変なのは、セリフを覚えた後なんです。

でも、やりがいはあるし、実に楽しいですよ。

やみつきになることは、間違いありません。

しかも、あなたのキャラクターに合わせて脚本を書きますので、やりやすい筈です。

現在、秋~冬の東京公演の出演者を大募集中です。

興味のある方は、是非、石崎までご連絡下さい。

アングラ劇場実行委員長

 

アングラ劇場実行委員長から、昨日、メールが届きました。

「ぷにぷに号泣祭り」の舞台レイアウトや、照明・音響をどうするのかという質問でした。

かなりやる気になってくれているみたいですね!

 

アングラ劇場は、いわば仮設の劇場になります。

どのようにでも設計できる反面、自ずと限界もあります。

僕が前日まで劇場に行けない以上、実行委員長にある程度決めてもらわなくてはいけません。

ぷにぷにパイレーツの作品は、劇場を選ばないように作っているのでそれほどこだわりはありません。

でも、どうせなら、カッコいい状況で上演した方が良いですからね。

実行委員長は、数多くの劇団の公演で、裏方を担当されているようです。

(本当は、役者さんなんですが‥)

僕なんかより、演劇のことには詳しい筈です。

実行委員長の腕に、大いに期待しています。

 

「早く脚本を送って欲しい」との要望もありましたので、早速、演出を書き込んで、お送りしなくては!

バイリンガル

 

「ぷにぷに!泣いてつかあさい」で上演する「ええじゃあないか」は、全編、広島弁で上演します。

それも、かなりこってりした広島弁です。

ひょっとしたら、広島では今どき使わない方言が混じっているかもしれません。

「みてる」なんて、使っている人はいるのでしょうか?

そもそも、公演タイトルの「つかあさい」は死語になっていませんか?

 

毎日、一所懸命稽古していると、日常生活にも広島弁が出るようになってきました。

これは職業上、大きな問題です。

先日、偉い人に向かって、うっかり「あんたあ…」と言いそうになってしまいました。

バイリンガルとしては、上手に使い分けなくてはいけません。

広島風お好み焼き取材

 

「ええじゃあないか」は、広島風お好み焼き屋さんを舞台にしたお話です。

 

そこで先日、取材のため、東京某所の広島風お好み焼き店に行ってきました。

東京にある広島風お好み焼き店は、大抵薄暗く、BGMにジャズの掛かる、お洒落なスペースになっています。

(勿論、例外もありますが、多くのお店が小奇麗な佇まいです)

カクテルなども充実しており、むしろ鉄板焼きなどのおつまみに力を入れている印象です。

一人や男同士では入り辛いと思います。

グループでワイワイやる感じでもありません。

デートにアクセントを付ける場所というイメージで間違いないと思います。

 

当然の如く、味の方は、それなりでした。

僕の勝手な意見ですが、キャベツやネギにパワーがなく、野菜の旨みが乏しいように感じました。

やっぱり、広島風お好み焼きは、広島の野菜で作らないとダメなんですね。

一緒に行った劇団員のCさん、Mさんも、辛口な評価を下していました。

誤解のないように言っておきますが、東京の飲食店では相当レベルが高いんですよ。

でも、広島のお店と比べると、どうしても見劣りしてしまうということです。

これはもう仕方がない話ですね。

美味しいお好み焼きは、「ぷにぷに!泣いてつかあさい」で広島に帰省した際に、しっかり頂きたいと思っています。

 

でも、劇の取材の方は、しっかりしてきましたよ。

東京での調査では心許ない所もあるのですが、僕の出来る範囲で、広島の観客の皆さんに納得して頂けるように頑張っていきたいと思っています。

広島の皆さんはお好み焼きに対するこだわりが凄いので、相当気合入れていかないと…。

「ええじゃあないか」脚本改訂

 

「ぷにぷに!泣いてつかあさい」の冒頭で上演する「ええじゃあないか」という作品を、毎日、猛練習しています。

稽古を重ねていくと、どうしても流れが悪いところが目に付いてきます。

特に、セリフの展開はスムーズでも、動き出しにつながらない部分があるのが、明確になってくるのです。

昨日、そこを大幅に書き直しました。

これで随分動きやすくなってきました。

その代わり、もう一度セリフを覚えなおさないといけません。

作品の完成には、思いのほか、時間が掛かるものなのです。