ぷにぷにパイレーツ

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悲惨過ぎる‥?

 

この数日で、「ぷにぷに号泣祭り」をご覧になった何人かの方とお会いする機会に恵まれました。

「号泣祭り」の感想をお聞きすると、皆さん「”夢で会えたら”が一番良かった」とおっしゃるんですよ。

お会いしたのが、俳優、パフォーマー、ダンサーの方々ばかりだったので、一般のお客様とは見方が違うのかもしれません。

ストーリーよりも、構成や演出、演技に目が向くせいでしょう。

その辺を大変褒めて頂きました。

専門家の方々に、演劇的な部分をきちんと見て頂き、評価して貰えるのは本当に嬉しいことです。

作劇が極めて難しい一人芝居というスタイルの中で、パントマイムの手法を取り入れ、違和感無く登場人物の心理を深めていくことが出来れば、僕自身は十分目的を達していると思っています。

JIDAIさんをはじめ、何人かのパフォーマーの方に、「実際にはこってりパントマイムをやっているのに、それを意識するお客さんはほとんどいなかったでしょう」と言われました。

本当にそうなら、僕はとても嬉しいです。

それが、僕が今後推し進めていきたい演劇スタイルそのものですから。

 

極論すると、僕は今、ストーリーよりも演劇スタイルの方に重きを置いています。

やりたい演劇スタイルを実現するために、ストーリーがあるというのが正直なところです。

「夢で会えたら」のストーリーが一般受けしないのは分かっていました。

ひたすら悲惨な話ですし、全く救いのないまま終っていくからです。

最初虚勢を張っている男が、酔いが進むにつれ弱さを表わしていき、最後は夢の中だけに救いを見出していくという構成です。

男の心の動きを的確に表現していくこと、そして決して会うことのできない息子を心の中で愛することだけが生きるアイデンティティとなっている孤高の姿を見せること、この2点が「夢で会えたら」を上演した目的でした。

それが上手く出来たとも思いません。

でも、努力しない限り上達しませんから、一般受けしないことを知りながら上演に踏み切りました。

案の定、「悲惨すぎて嫌い」「辛すぎて、いたたまれない」というご意見を沢山頂戴しました。

大変失礼いたしました。

でも、パフォーマーの皆さんから押し並べて高く評価して頂き、とても嬉しいです。

やっぱり上演して良かったと思いました。

実は「ぷにぷに号泣祭り」で上演した作品の中で、「夢で会えたら」が僕の一番のお気に入りなんですよ。

 

僕は、アーサー・ミラーやテネシー・ウィリアムズに憧れて脚本を書き始めました。

彼らの作品の悲惨さや救いの無さは、僕の脚本の比ではありません。

観客を、とことん、どん底まで叩き落します。

そうすることで、人生の真実を描いていきます。

彼らからの影響は、僕から拭い去れないですね。

本当はコントよりも、こういった作品だけを追求していきたいのです。

でも、それではお客様が来てくれなくなってしまいます。

今後は、ペースを考えながら、時々悲劇を折り込んでいきたいと思っています。

 

今、僕は広島公演に向けて、一所懸命稽古をしているところです。

でも、空いた時間には、ナンセンス・コントのアイディアを練っているんですよ。

次の公演では、普通のお客さまに喜んで頂ける、楽しい作品を中心に据えたいと思っています。

実は、今週末からコントの稽古が始まるんですよ。

気が早いでしょ!

 

そうそう!

昨日お会いしたパフォーマーの方は、ロウミンさんの「子守唄」を見ている間、涙が止まらなかったんだそうです。

可笑しいシーンもあって笑っているのに、涙が出続けたんですって。

その感じ、分かる分かる!

ロウミンさんの世界って、本当に素敵ですよね。

絶対に皆さんもご覧になるべきです。

感性が鈍っていない限り、必ずや心に熱いものを感じて頂ける筈です。

「ぷにぷに号泣祭り」の時、「落書きダイスキ!」を楽屋から拝見していて、僕も胸がキュンキュンしっぱなしでした。

ロウミンさん、最高です!

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