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「You're Only Lonely」in 広島 作品解説

 

*「You're Only Lonely」

 

この作品も、「ぷにぷに号泣祭り」の再演となります。

しかし、脚本も演出も、少し変更しての上演となりました。

ラストを、もっとポジティブで分かりやすいものにしたのです。

東京公演では、謎めかした感じで終わり、お客様に結末を委ねた形にしました。

しかし、それが分かりにくく曖昧だという声があったのです。

そこで、広島公演では、誰が見ても分かるようにセリフも足し、演技も明確にしてみました。

広島は演劇に慣れてない方が多いと思ったのが、その要因となりました。

しかし、広島を甘く見てはいけません!

「最後を分かりやすくしたのが蛇足に感じた」という声も、幾つか聞かれました。

一方、「はっきりしたハッピーエンドが良かった」という意見もあります。

どちらも正解、どちらも不正解といったところです。

演劇って難しいですね。

 

この作品は、広島の夏の風景をイメージして書きました。

ですから、広島のお客様には、その景色がイメージしやすかったのではないでしょうか?

「呉の東の海岸でしょ?」「江田島じゃろ?」「倉橋じゃろうが?」などなど、その人なりの海岸を想像して頂けたようです。

景色だけでなく、温度、匂い、波の音、足の裏で感じる砂までイメージして下さった方もいらっしゃいました。

作者や演者と共通認識のある方々にご覧頂くと、沢山共感して貰えるので、作品も生きてきますね。

僕自身、上演中、本当に海辺にいるような錯覚を覚えました。

 

今回、照明を、アングラ劇場実行委員会委員長の池田君が担当してくれました。

彼自身が役者なので、脚本の世界をしっかり読み取ってくれたのでしょう。

上演中、照明に微妙に赤を加えていき、夕暮れの切ない雰囲気を出してくれました。

それも、僕の演技の呼吸を感じ取りながら、絶妙の間でやってくれたのです。

池田君の功績もあって、東京での初演以上の出来栄えになったと思います。

 

比較的、お客さんの年齢層は高かったのですが、若者の恋の物語も抵抗なく受け止めて下さいましたね。

皆さん、観劇される間だけは、若き日々に戻られたようです。

「元気を貰った」という感想をおっしゃって下さる方が、本当に多かったのです。

演劇活動を行う以上、絶対に観客を幸せにする義務があります。

少しでもその責任が果たせたのなら、幸いです。

本来、僕のキャラクターに恋愛ものは似合わない筈です。

でも、お客様に夢を味わって頂くためにも、今後もラブ・ストーリーを続けていこうと思いました。

特に、広島は、恋愛劇が良く似合います!

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