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風と共に来る

 

昨日は、テアトル・エコーの公演「風と共に来る」を見てきました。

この作品は、ハリウッド映画不朽の名作『風と共に去りぬ』誕生の実話を、コメディに仕立て上げたものです。

 

ストーリーを、ご紹介しましょう。

1939年、ハリウッド。『風と共に去りぬ』を史上最高の映画にしようと意気込むプロデューサーのデイヴィッド・O・セルズニックはパンチのない脚本と演出に不満。監督をクビにし、新監督にヴィクター・フレミングを任命、大幅な書き直し作業にかかることを決意する。撮影中止の間も巨額の経費が消えていく世界。こんなとき頼りになるのは天才早書き作家ベン・ヘクトをおいて他にいない。ところが、ベンは大ベストセラーの原作を読んでいなかった! 話の筋すら知らないベンに本を実演してみせるセルズニックとフレミング。だが原作は大長編の大河ドラマ。時間がない、時間がない……。かくして、プロデューサーと監督と脚本家、それぞれのプライドと意地をかけた不眠不休の闘いが始まった。

 

作者のロイ・ハッチンソンは1938年生。北アイルランド出身。ロイヤル・シェークスピアにも、ロイヤル・コート向けにも書く正統派の作家ですが、ハリウッド映画の脚本でも何度もエミー賞候補になっています。

ロイのコメントです。

ぼくはハリウッドの歴史に非常に興味があった。とくに作家がどう仕事してきたかの話を読むのが好きだった。そうした作家のなかでも最高の作家がベン・ヘクトだと思う。『風と共に去りぬ』はだれしも、なぜか普通にうまく出来たくらいに思っているが、とんでもない! 調べてみると、現実には複数の作家たちがもがき、苦しみぬいた、野心的な作業のたまものなんだよ、セルズニックに始終製作を中止されたりなんだりしながら。

 このプロセスがポイントなんだ―偶像のように見えるものが、現実には人間の手作りによるものだってことさ。それがとっても興味深いと思うよ。

 ぼくは、この名画へのオマージュとして、とりわけずっと悪口を言われ続けてきたプロデューサーへの賛歌として書いたんだ。ハリウッドの作家たちの目にプロデューサーは冷酷非道な俗物だが、実際には、こういう人たちこそが深夜2時にアイディアを思いつき、それを5年、6年と辛抱強く温めてついには形にして世に出す人たちなんだ。

 

実際拝見してみると、実に素晴らしい舞台でした。

本当に脚本が素晴らしい!

こんな凄い脚本の上演を目にすると、自分で脚本を書くのが嫌になります。

圧倒的な技術、巧みなギャグやセリフ、強烈なメッセージ性などなどが、完璧なエンタテインメントとして融合されているのです。

エコーの誇る一流の男優さん3人と、声優としても有名な太田淑子さん(サファイア姫の声の方です)の計4人による、およそ2時間の作品です。

役者さんの演技も、本当に見事でした。

登場人物と、1週間缶詰にされ、一緒に過ごしたような充実感さえ覚えた程です。

実に、実にクオリティの高い舞台です。

どなたにでもお楽しみ頂ける筈です。

こんなレベルの作品が増えれば、演劇はもっと盛んになり、尊敬を受けるようになると思うのですが‥。

 

皆さんも、是非、ご覧になって下さい。

9月2日まで、休みなく公演が行われます。

詳細は、こちらのHPでご確認下さい。

http://www.t-echo.co.jp/2009_kazekitaru/index.html

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