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「疾走」について

 

「疾走」という作品の演劇的な魅力は、ダイナミックな心理変化だと思っています。

プロ野球の試合の1イニング分の出来事を綴った物語です。

その短い時間における、あるベテラン選手の心理の流れを追った内容です。

今、現実に起こっている事象と、そこから広がっていくイメージが交錯していきます。

その出し入れが、演技上の最大の魅力であり、難しさでもあるのです。

意識が外に向いている時と、内に向いている時を、明確に描き分けなくてはなりません。

しかも、お客様に、まるで野球場にいるような錯覚を起こさせなくては、成功とは言えません。

演技上の課題の多い作品ですが、凄く勉強になると思いますし、上手く決ったら滅茶苦茶格好いい筈です。

本当は僕自身が上演したいぐらいの作品です。

らく太君には、相当頑張って練習して貰いたいと思っています。

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