ぷにぷにパイレーツ

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「ぷにぷに冬のパン祭り」2週間前稽古

 

昨夜、「ぷにぷに冬のパン祭り」本番2週間前の稽古を行いました。

 

まず、「フラメンコ店長」です。

基本的な形は、すでに出来ています。

昨日は、より一層面白く、印象的な作品にレベルアップさせるべく、主演の岩丸綾子さんに厳しい注文を出していきました。

特に、登場シーンはしつこいぐらいに繰り返して貰いました。

その中で、主人公のキャラクターが益々魅力的に明確になっていきました。

岩丸さんも、何かを掴んでくれたのでしょうね。

ラスト・シーン前に、感情を強く発露し続ける場面がありますけど、素晴らしい動きを見せてくれました。

ダンスは申し分ありませんが、それに演劇としての魅力が加わったのです。

カッコよく、かつ笑える、いい作品になってきましたよ。

昨日で稽古を打ち上げるつもりでしたが、欲が出てきた僕は、来週も稽古に来てもらうことにしました。

もう1回やると、きっと物凄い作品になりますよ!

 

「ニュース寿司」の稽古については、また明日お伝えします。

「さくパンフェス」を終えて

 

「さくパンフェス」を終えて、2日。

今、しみじみ、出演して良かったと思っています。

 

まず、僕のことを全くご存知ない方々にご覧頂けたことが収穫です。

僕の作品を初めて見るお客様にどう受取られるのか、とても興味がありました。

また、「さくパンフェス」にいらっしゃる皆さんは、普段から舞台を良くご覧になっているようです。

ですから、ぷにぷにパイレーツで上演する時とは、客席の雰囲気が全然違いましたね。

役者にとって、色々なお客様に見ていただくのが、一番の修行になります。

今回、本当に沢山学ぶことができました。

 

また、パントマイム・アーティストとして活躍中の皆さんにご覧頂いたのも、勉強になりました。

終演後、一流の方々から、様々な感想を聞かせて頂きました。

概ね、お褒め頂いたのですが、それが自信につながりましたね。

中には、「あの場面は、顔の向きを変えた方が良い」など、具体的なダメ出しをして下さったアーティストの方もいらっしゃいました。

本当に有り難いことですね。

凄く参考になりました。

 

もう一つ、他のアーティストの作品を拝見出来たのも大きかったですね。

どのように舞台を作り構成していくのか、同じ目線で見ることが出来ました。

同時に、沢山の素晴らしいアイディアも頂戴したように思います。

 

「ぷにぷに冬のパン祭り」本番直前というタイトなスケジュールでしたが、頑張って出演して本当に良かったと思っています。

やっぱり、何事も挑戦していかないとダメですね。

実に貴重な経験を積むことが出来ました。

 

さあ、今日からは気持ちを切り替えて、「ぷにぷに冬のパン祭り」に集中していきますよ。

今夜は、「フラメンコ店長」と「ニュース寿司」の稽古を行います。

気がつけば、12月13日の本番まで、丁度2週間しかないんですよ!

「さくパンフェス」Aプロ千秋楽

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昨夜、無事、「さくパンフェス」Aプロの千秋楽を迎えました。

お陰様で、とても幸せな二日間を過ごすことが出来ました。

(上の写真は、劇場入り口の様子です)

 

昨日は、本番の2時間前の17時集合でした。

僕は、照明のチェックのため、16時に劇場に入りました。

照明の直しはすぐに終わり、開演まで2時間以上、ゆったりと過ごしました。

初日に大きな問題が生じなかったので、全体での稽古は、一切ありません。

出演者各自が、鏡に向ってチェックを繰り返していました。

僕も、初日とは演技プランを変えた所が何箇所かあったので、そこを重点的に確認し続けました。

 

開演は、19時。

2日目も、沢山のお客様が詰め掛けて下さいました。

最初から、会場は熱気でムンムンしています。

作品上演の前に、シスターひろみさんの、”歯磨き”のパントマイム・レクチャーです。

これで、場内がより一層盛り上がりました。

 

そして、トップバッターの僕の「風船男」の上演です。

作品の冒頭は、かなり印象的な絵作りを行っているつもりです。

そのインパクトで、客席が一瞬どよめいた印象を受けました。

しばらく風船のパントマイムをやってから、セリフのパートに入ります。

最初のセリフから笑い声が起こったので、僕はビックリしました。

決して面白いセリフではないからです。

それ以外にも、随所で笑い声が聞こえてきたので、意外な感じを受けました。

パントマイム作品ではありえないタイプの、こってりしたセリフ回しだったからでしょう。

「風船男」はオチのある作品です。

大きな括りで言えば、コントになるのかも知れません。

しかし、ラストのオチまでは可笑しいセリフを入れていないので、笑いが起きるとは全く予想していませんでした。

とにかく、観客の皆さんが作品に集中して楽しんで頂けたようです。

実際、僕は舞台上で、客席からの凄い圧力を感じていました。

ちょっとでも気を抜いたら吹き飛ばされそうに感じるほどのパワーが、僕の肉体に集中しているのが分かりました。

そして、オチのセリフでは、さすがに笑いが巻き起こっていましたね。

それも、「ワハハハ」ではなく、「クックックック」という忍び笑いです。

僕の望んだ通りの反応だったので、とても満足しました。

最後のパントマイム・シーンは、かなりシュールなギャグになっているので、笑っている人、戸惑っている人、唖然とする人、様々な反応が見られました。

これも予想通りですね。

(このシーンは、初日とは大きく雰囲気を変たのですが、どちらが良かったんでしょうか?)

あっという間に10分間の上演が終了し、劇場は大きな温かい拍手に包まれました。

 

今回は、パントマイマーの皆様に囲まれ、しかもお客様はパントマイムを期待してご来場されています。

僕にとっては、いわばアウェイの状況です。

それだけに、僕の作品の真価が問われる公演でした。

しかし、会場の雰囲気、お客様から頂戴した感想、アーティストの皆さんの反応をみる限り、お陰様で好評を頂いたようです。

僕自身、とても手応えを感じています。

出演して本当に良かったと思っています。

ここで学んだことを、ぷにぷにパイレーツにフィードバックしていくつもりです。

「さくパンフェス」にご来場頂いた皆様、誠にありがとうございました!

「さくパンフェス」Aプロ 2日目

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昨日、無事「さくパンフェス」初日を終えてきました。

いやー、大いに盛り上がりましたね。

 

午前10時に劇場に入り、早速、場当たりを行いました。

立ち位置を確認したり、照明を作ったり、音量を調整したり、実際に劇場に入らないと出来ない確認作業を行いました。

アトリエ無現よりかなり舞台面が小さいので驚きましたが、最初から移動を小さめの設計にしてあったので、全然平気です。

どこまで動けるかを確認し、歩数等を計って、場当たりは終了しました。

 

僕の仕事は、自分の作品を上演するだけではありません。

共演者の小道具の出し入れ等、スタッフ的な役割も担うことになります。

人の作品だけに失敗は許されないので、自分の出番以上に緊張しますね。

 

午後3時からゲネプロです。

本番同様に、オープニングからラストまで完全に通していく稽古です。

特に大きな問題もなく、時間も予定通りジャスト90分。

実に快調です。

 

2時間ほど時間が出来たので、チラシの折込を手伝ったり、客席を整備したりしました。

6時半に開場。

普段、ぷにぷにパイレーツでは、自分で受付などをやっていますが、昨日はスタッフさんが沢山いらっしゃったので、楽屋でのんびり出来ました。

 

午後7時に開演。

僕は、トップバッターでの登場です。

「風船男」という10分ほどの作品を上演しました。

冒頭部分、僕は異常に緊張感を高めます。

その時点で客席は戸惑い、驚き、異様な雰囲気に包まれて、一気に会場の温度がヒートアップしたように思いました。

パントマイムパートを終えると、僕は強烈なキャラクターで喋り始まるのですが、そこでも客席が揺らいだような印象を受けました。

マイムではあまり見られない展開が続いたからでしょう。

その後は快調に進行していきましたが、会場がグルーヴしているような心地よい一体感を感じました。

思わぬ所で笑い声が起きたりして、皆さん、しっかり作品の世界を楽しんで下さっていたように思います。

衝撃のラスト・シーンでは、笑う人、ビックリする人、考え込む人、様々な反応があったように思います。

いずれにしても、とても良いフィーリングで、上演することが出来ました。

あっという間の10分間でしたが、僕自身、とても楽しめました。

 

終演後のお客様の反応を見る限り、自分で言うのも何ですが、とても好評だったようです。

皆さん、感想を熱く熱く語って下さいました。

初対面の方からも沢山話し掛けられご意見を聞かせて頂きました。

本当に有難いことです。

 

さあ、今日は2日目。

そして、僕にとっては千秋楽です。

気を緩めることなく、今日も集中して臨みたいと思っています。

お席に十分余裕がございますので、是非、劇場に足をお運び下さい。

よろしくお願いします。

 

●「さくっとパントマイム・フェスティバル」Aプロ

日時:2009年11月27日(金)19:00開演

会場:MAKOTOシアター銀座

    地図 http://www.makototheater.com/map.html

出演:石崎一気、シルヴプレ、高橋素子、平川知秀、月出裕司

    (ミニレクチャー シスターひろみ)

料金:当日2500円

公演詳細:http://pantomimeweek.blog44.fc2.com/

今日から「さくパンフェス」

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いよいよ本日「さくパンフェス」初日を迎えました。

10時に劇場集合なので、もうすぐ出掛けなくてはなりません。

 

昨日、JIDAIクラスで、「風船男」の冒頭の部分をやってみたら、仲間からは評判が良かったですね。

インパクトが強烈なのが、好評の理由のようです。

また、意外なラストが良いとのお褒めも頂いています。

きっと、本番でも盛り上がることでしょう。

是非、劇場でご覧頂きたいと思っています。

当日券も、十分ご用意しています。

予約なしでも全然大丈夫ですから、気軽にお越し下さいね。

 

ちなみに、上の写真は、今日本番で着用する衣装です。

パントマイムでは珍しい、具体的な衣装ですね。

他のアーティストとは全く違った個性を、存分に発揮してきます!

トップ・バッター

 

いよいよ明日から「さくっとパントマイム・フェスティバル」です。

僕自身、非常に楽しみにしています。

出演順も、昨日決ったようで、僕は公演のトップバッターとして登場することになりました。

僕がプロデューサーでも、自分をトップバッターに持ってきますね。

「風船男」は、その想定の下で作った作品なんです。

 

公演の冒頭を担当するのは、実は本当に大変なんです。

その日の雰囲気全体を決めてしまいます。

そこで客席が変な感じになってしまうと、取り返すのはなかなかに難しいのです。

逆に、トップから盛り上がると、最後まで快調に走り抜けられるものです。

ぷにぷにパイレーツの公演でも、最も配慮するのは、最初の作品なんですよ。

「偽装疑惑」「さらば!市民球場」「きっと来る」「ええじゃあないか」など、一定のカラーが感じられますでしょ?

公演冒頭には、誰にでも分かりやすい、比較的軽めの作品が合っているように思います。

 

明日、明後日に上演する「風船男」も、時間にして10分弱。

内容も、実に分かりやすいサスペンスです。

ぷにぷにパイレーツで上演したことのないタイプの作品です。

照明もプロの方が担当されます。

きっとカッコいい舞台になる筈です。

是非、ご覧頂きたいと思っています。

 

●さくっとパントマイム・フェスティバル Aプロ

日時:2009年11月26日(木)&27日(金)19:00開演

会場:MAKOTOシアター銀座

    地図 http://www.makototheater.com/map.html

出演:石崎一気、シルヴプレ、高橋素子、平川知秀、月出裕司

    (ミニレクチャー シスターひろみ)

料金:前売り 2000円  当日2500円

公演詳細:http://pantomimeweek.blog44.fc2.com/

「ぷにぷに冬のパン祭り」パンフレット作成

 

昨日、「ぷにぷに冬のパン祭り」の会場でお配りするパンフレットの原稿を書きました。

思いの外、皆さん、真剣にお読みになるので、僕も真剣に書かなくてはなりません。

出来ればふざけきった下らない文章にしたいのですが、中には、冗談を本気に取る方もいらっしゃいます。

どの程度のユーモアが適当なのか、いつも悩みながら書いています。

 

今回は、パロディ形式をメインにしてみました。

元ネタを知っている方なら、かなりお楽しみ頂けると思います。

ちょっとだけおふざけが過ぎたかも知れないので、また怒られてしまうかな?

 

毎回、パンフレット上で、次の公演の概要等を発表しています。

つまり、パンフレットを書く時点には、その辺り、きちんと決定していなくてはならない訳です。

また、公演とは別に、新機軸の企画をやってみようかなと思っています。

その情報も掲載していますので、「ぷにぷに冬のパン祭り」にご来場される皆様、パンフレットにも是非注目して下さいね。

取材依頼

 

最近、劇団ぷにぷにパイレーツへの取材や出演依頼が、ちらほら舞い込んでくるようになりました。

少しづつ、一般に認知されてきたというところなんでしょうか?

声を掛けて頂けるのは、本当にありがたいことです。

 

ただ、劇団名のせいか、お笑い集団と思われている嫌いがあるんですよね。

「とにかくバカなことをやって盛り上げて下さい」というオーダーが入ってきたりします。

確かに、公演でバカなことはやってます。

でも、それは、社会風刺など、一応意味付けした上でのバカのつもりです。

いわゆる”バカ騒ぎ”はあまり得意じゃないので、お断りしています。

今後は、劇団の等身大の姿をご紹介出来るもののみ、取材や出演をお引き受けすることにしました。

本当は贅沢を言える立場ではないのですが、お互いの幸せの為には仕方ありません。

 

それでも、幾つか、ちゃんとした取材依頼も頂いているので、そこできちんと劇団紹介をしてきたいと思っています。

その記事や番組のおかげですぐに動員が増えるということは、まずありえません。

しかし、地道な広報活動を続けていくことが大切です。

「あっ、この劇団、有名だよね!」と皆さんに思って頂けるよう、長い目で頑張っていきますね。

「さくパンフェス」総見

 

昨日は、「さくパンフェス」の総見でした。

総見とは、どんな作品かを、音響・照明・舞台監督などのスタッフに見せる、いわゆる「ネタ見せ」のことです。

総見を通じて、きっかけの確認や、照明プランの作成、道具などの出はけや転換などの段取り決め、所用時間の計測などを行います。

問題が見つかれば、演出の変更をする場合もあります。

 

「さくっとパントマイムフェスティバル」のタイトル通り、僕は”さくっと”した演出にしておきました。

音響と照明のきっかけが、それぞれ2回づつ。

(要は、始める所と終る所だけです)

しかも、セリフがきっかけなので、間違えようがありません。

10分弱の作品を1回通しただけで、特に確認することもなく、15分ほどで、あっという間に総見が終わってしまいました。

あまりにやりどころがなかったせいか。「照明を1回変えてもいいですか?」と、逆に提案されてしまった程です。

他のアーティストはきっかけが凄く多いので、肩透かしに遭ったような感覚だったのでしょうね。

 

そもそも僕は、音響や照明を多用するのはあまり好みではありません。

特にパントマイムは、実在しないものをあるように見せる芸です。

効果音を使って説明してしまうのは、ちょっとしたルール違反のような気がします。

どうしてもないと困る場合のみ照明・音響を使用するというスタンスで臨みたいと思っています。

そうしないと、逆にきっかけに振り回されてしまって、きっかけの為に演技をやっているような事態になりまねません。

本当に大切なのは、登場人物の心情です。

効果音によって、心の動きのリズムを狂わされていては、何の意味もありません。

 

きっかけ過多の演出は、小劇場演劇の世界では、もっと酷い状況にあります。

某人気劇団などは、すでに全ての音響や照明がプリセットしてあって、それに合わせて演技しているそうです。

ほとんどカラオケ状態です。

そういう舞台の方が、入場料が高かったりするんですから、不思議な世の中ですね。

この問題については、また今度ゆっくりお話しします。

「風船男」あらすじ

 

昨日は、僕の誕生日でした。

人に言われるまで気が付かないなんて、おじさんになった証拠ですね。

最近は、ちょっと考えないと、自分が何歳か分からなくなりました。

 

さてさて、「さくっとパントマイムフェスティバル」まで、あと5日!

今日は、そこで上演する「風船男」について、ご紹介します。

 

サーカスで人気の風船男が、団長とある賭けをする。

愛する女を巡って命を掛けた男と男の戦い。

果たして、風船男は、女を勝ち取ることが出来るのか?

あるいは、失敗して命を落とすことになるのか?

巧妙に仕掛けられた罠。

度重なるどんでん返し。

手に汗握るスピード感!

恐怖に次ぐ恐怖!

そして、衝撃的なラストシーン!

パントマイムでなければ実現出来ない”怪奇幻想の世界”に、皆さんを誘います。

 

僕が開発したパントマイムの動きも入っています。

作品をお見せした、JIDAIさんやロウミンさんからも「その動きは面白い!」とお墨付きを頂きました。

パントマイムに精通した方でも、初めてご覧になる方でも、必ずやお楽しみ頂けると自負しています。

是非是非、照明・音響施設も充実した”銀座MAKOTOシアター”でご鑑賞下さい。

お席はまだまだ十分ご用意出来ます。

よろしくお願いします!

 

「さくっとパントマイム・フェスティバル」 Aプロ

 

日時:2009年11月26日(木)&27日(金)19:00開演

会場:MAKOTOシアター銀座

    地図 http://www.makototheater.com/map.html

出演:石崎一気、シルヴプレ、高橋素子、平川知秀、月出裕司

    (ミニレクチャー シスターひろみ)

料金:前売り 2000円  当日2500円

公演詳細:http://pantomimeweek.blog44.fc2.com/

 

*ご予約は、このHPの”公演予約”の所からお願いします。

「ぷにぷに冬のパン祭り」予告編映像

 

このホームページを開設して、およそ8ヶ月。

ついに、動画のアップに成功しました。

「ぷにぷに冬のパン祭り」の予告編映像です。

内容的には、ワンカット撮影の極めてシンプルなものです。

とにかく、動画を掲載するのが目標だったので、それが成功してホッとしています。

良かったら、このHPの公演動画の所から見てみて下さい。

1週間後

 

「さくっとパントマイムフェスティバル2009」に出演する2人のアーティストの作品を、稽古場で二夜連続で見せて貰いました。

一昨日は、neiroさんの、まさにポーリッシュマイムとも呼べるアートなテイストの作品。

昨日は、KADOYAさんの、いわゆるパントマイムらしい、分かりやすく面白い作品でした。

一言でパントマイムと言っても、色々なスタイルがあるものですね。

表現したい世界も違えば、動きの特徴も違います。

でも、どちらも素晴らしいんですよ。

「ああ、こんな世界観もあるのか!」と感心することしきりです。

セリフ劇以上にアーティストの個性が強く出るので、演者からすると怖い反面、見る側は面白く感じます。

とにかく、2人とも若手には違いないんですが、技術も高く、非常に見やすいんですよ。

是非とも、ご覧頂きたいと思います。

 

KADOYAさんは、11月29日(日)のCプロ。

neiroさんは、12月3日(木)&4日(金)のEプロに出演されます。

ちなみに、JIDAIさんの登場は、12月6日(日)のGプロです。

その前に、僕の出るAプロ(11月26日&27日)をお見逃しなく!

あっ、本番は、丁度1週間後だ!

 

詳細は、下記でご確認下さい。

http://pantomimeweek.blog44.fc2.com/

冥利に尽きる

 

日曜日の稽古の後、岩丸さんと食事に行きました。

色々、舞台についてお話させて頂きました。

収穫が沢山ありましたね。

お客さんの目線から”ぷにぷにパイレーツ”がどう映っているのか、良く分かりました。

岩丸さんは、自分でもフラメンコのリサイタルを開くほどの人ですから、舞台の理解力が非常に高いんですね。

作品上で僕が意図したことをことごとく汲み取り、しかもいまだにきちんと覚えていてくれたんです。

ストーリーだけでなく、セリフや演出、細かい動きに至るまで、緻密に印象を語ってくれました。

演劇制作者冥利に尽きますね。

 

岩丸さんの好みのテイストは、僕と似ているようです。

お気に入りのぷにぷに作品ベスト3が、「夢で会えたら」「難波のクリスマス・キャロル」「執行人」なんだそうです。

悲哀、寂寥、ペーソス、静寂、優しさ、弱さ‥、そういったものを生かした世界がお好きなようですね。

こういった、僕の思いが詰まった作品が理解されると、とても嬉しいです。

(勿論、「偽装疑惑」「赤毛のアン」のようなコントが受けるのも嬉しいんですけど‥)

万人受けする訳ではないけれど、一部の方には熱い支持を頂戴する作品を、今後も丁寧に続けていきたいと思いました。

努力家

 

岩丸綾子さんは、努力家です。

きっと、努力を楽しめる人なんです。

一昨日の稽古で、僕はそう思いました。

 

「フラメンコ店長」の店長役を務める岩丸さんは、今回が演劇初挑戦になります。

稽古の最初の頃は、ダンスと芝居の違いに戸惑っているようでした。

しかし、稽古を重ねるにつれて、どんどん芝居が上手になってきています。

普段、自分で稽古を沢山している証拠ですね。

岩丸さんは、僕が指摘したことを、次の稽古までに必ず直してきます。

ですから、毎回、確実にレベルアップしているように思います。

さすが、フラメンコ・ダンスで大きな舞台を踏んでるだけありますね。

自分に対して厳しいアーティストなのでしょう。

その姿勢に、拍手を贈りたいと思います。

 

岩丸さんのお陰で、「フラメンコ店長」は、非常に毒のあるメリハリの効いた作品になりそうです。

単なるコントの枠を超えた、画期的、かつ面白いモノになるのは間違いありません。

この作品には、本当に期待して頂きたいですね。

コントのコツ

 

昨日、「ニュース寿司」と「フラメンコ店長」の稽古を行いました。

 

まずは、古ちゃんの「ニュース寿司」です。

セリフが入ったようなので、動きを中心に稽古しました。

「ニュース寿司」は、あくまでセリフの面白さを聞かせる作品です。

しかし、コントを演じる上で、動きは本当に重要です。

コントの動きと、普通の芝居の動きは全く違うので、その基本から古ちゃんに伝えていきました。

 

コントでは、より明確に正確に動く必要があります。

正しく動けていると、セリフもキレが出てきて、言葉の面白さも増していくのです。

2時間弱の稽古では、なかなかマスターする所までいかないものですが、ポイントは理解してくれたようです。

本番まであと4週間ありますから、繰り返し練習して、コントのコツを自分のモノにして貰いたいですね。

絶対に笑える作品になると、確信しています。

僕自身、昨日の稽古中、何度も吹き出しました。

「フラメンコ店長」の岩丸さんも、思わず笑ってしまうギャグが幾つもあると言っていました。

 

「フラメンコ店長」稽古については、また次回!

見稽古

 

「さくパンフェス」のCプログラムに出演するJIDAIクラスの仲間の作品を、昨日、見せて頂きました。

人の作品を見るのは、とてもとても勉強になります。

僕の中には全くない世界観、演出、体の使い方等を見ることが出来るからです。

また、作品作りの上で大切なことや、やめた方がいいことなどを沢山気付かせてくれます。

一人で何十回稽古するより、人の作品を見た方が、身に付くことが多いのかもしれません。

日本の古典芸能では、「見稽古」といって、見るのも重要な稽古であると考えています。

ただ、見て学べるようになるには、あるレベルに達していないと難しいかもしれませんけど‥。

 

稽古後、仲間と一緒に、作品について語り合いました。

約8分の作品について話していたら、あっという間に2時間以上が経過してしまいました。

こうやって語り合うのも、大切なことです。

収穫の多い一日となりました。

仲間に負けないように、僕も頑張らないと!

プロット3本

 

この2日間で、新作劇のプロットを3本書きました。

どれも、なかなか面白いのではないかと思っています。

しかし、本格的な脚本に書き上げるのには、まだちょっとためらいがあるんですね。

その内の1本はコントなのですが、3人芝居のため、上演出来る可能性は非常に低いでしょう。

(3人芝居さえ上演できないとは、何と言う弱小劇団なのでしょうか!)

SFホラーの1本は、気持ち悪すぎて、ぷにぷにのお客様は拒絶反応を起こしてしまいそうです。

最後のサスペンスの1本は、演技が難し過ぎて、自分で上手く上演出来る自信がありません。

なかなかピタッとくるストーリーはないものですね。

 

しかし、今回書いたプロットの中から、1本ぐらいは脚本にしていきたいと思っています。

最有力候補は、演技が難しいサスペンス作品ですね。

難しいのは、練習すれば克服出来るかもしれません。

また、難しいことに挑戦しないと、向上は望めません。

来年中に、上演できたら良いなと思っています。

 

ちなみに、気持ち悪い作品は、練習すればするほど気持ち悪さが増していくものです。

ぷにぷに以外のユニットに参加する時、上演して、お客様の具合を悪くしてみたいですね。

「ぷにぷに冬のパン祭り」まで1ヶ月

 

「ぷにぷに冬のパン祭り」本番まで、今日で丁度1ヶ月!

益々、気合いを入れて稽古しなくてはならない時期に入りました。

稽古は幾らやっても十分ということはありませんね。

やる度に、新たな発見が沢山あります。

昨日も、「風船男」の動きについて、新しいアイディアを思い付きました。

見た目がよりリアルになり、かつ面白いものになりました。

要は、肋骨の動かし方なんですけど、「これに気付かなかったら」と思うとゾッとします。

稽古の際は、常にこれまでのプランを疑いながら、最良のものを模索していかなくてはなりません。

「向上した」と思う瞬間こそ、演劇を作る上での最高の喜びだと思います。

また新たな発見を求めて、今日も稽古しなくては!

 

一方、「さくっとパントマイムフェスティバル」Aプロの本番まで、2週間を切りました。

ぷにぷにパイレーツの公演とは違った雰囲気の舞台になります。

ぷにぷにでは出来ない、グロテスクな演出も試みます。

アウェイでの他流試合になりますので、是非、皆様、応援に来てください。

痛恨のパスボール!

 

かつてないほどご予約が好調の「ぷにぷに冬のパン祭り」です。

昨日も、ご予約のメールを幾つか頂戴しました。

本当に有り難いことです。

ご期待に沿えるよう、頑張らなくてはいけません。

 

さてさて、それとは別に、昨日ある方から、ご指摘を受けました。

劇団HPのトップページの公演紹介の所で、僕は重大なミスを犯しておりました。

なんと、「ぷにぷに冬のパン祭り」の料金を書き落としていたのです。

うーん、座長、痛恨のパスボール!

申し訳ございません。

 

改めて、お知らせいたします。

事前にご予約頂いた方は1500円。

ご予約なしで、当日お越しになった方は2000円です。

とにかく小さな劇場での公演ですから、50席までしかご用意出来ません。

必ず、事前にご予約の上、ご来場頂きたいと思っています。

キャンセルや、昼・夜の変更は直前まで可能です。

興味のある方は、お早めにご一報頂ければ幸いです。

 

出演時間約50分

 

「ぷにぷに冬のパン祭り」での僕の出演時間は、約50分になりそうです。

前回の「号泣祭り」の75分から比べるとかなり短くなりますが、それでも結構なボリュームですね。

出来れば、毎日2回は通したいと思っていますが、稽古のために2時間確保するのはなかなか難しいものです。

 

今回は、「フラメンコ店長」が一番長くて、15分。

それ以外は、10分程度で、アンコールが約5分と考えています。

「パン祭り」は、時間的に短く、内容が軽い作品が中心となっています。

ですから、演劇に馴染みのない方でも見やすいと思いますよ。

(短い分、演技が難しくなっている作品が幾つかありますが‥)

皆様、是非、足をお運び下さい!

男の美学

 

らく太君は「疾走」という作品が大好きです。

稽古中も、しょっちゅう、カッコいいセリフに自分で酔っているようです。

稽古後は、いかに「疾走」という作品が素晴らしいかを、延々と語り続けます。

セリフやストーリーを、僕に丁寧に説明してくれるんですよ。

あのー、一応、僕が書いた脚本だから、知っていますけど‥。

でも、それだけ惚れ込んでくれるのは、ありがたいことです。

らく太君は、主人公の”男の美学”に魅了され、その世界を演技を通して味わっているのだと思います。

是非とも、お客様にもその世界を体感してもらえるよう、徹底的に稽古して頂きたいですね。

 

実は、一昨日の稽古を見ていて、僕自身、「カッコいいなあ‥」と感じるシーンが幾つかありました。

らく太君に、動きを見せてあげている時にも、「この演出、泣けるよね‥」と、何箇所も思いました。

自作を褒めるのも変かもしれませんけど、ダメだと思う作品を上演したりしませんからね。

「疾走」の脚本、ならびに演出は、僕のかなりの自信作です。

過去の作風とは、全く異なっています。

モノローグで構成した初めての作品です。

また、幻想的なシーンもあります。

ぷにぷにパイレーツの新境地と呼べる作品です。

「ぷにぷに冬のパン祭り」の成否は、「疾走」に掛かっています。

皆さん、楽しみにしていて下さいね。

そして、らく太君は、動きをしっかりトレーニングするように!

「疾走」立ち稽古

 

昨夜、立川らく太君の「疾走」の稽古を行いました。

「ぷにぷに冬のコント祭り」のハイライトと言ってもいい大作です。

それだけに、セリフも多く、演技も難しいので、らく太君には覚悟を決めて臨んでもらっています。

 

前回の稽古の後、脚本を4分の1ほどカットしました。

カッコいいシーンを幾つか捨てることになりましたが、かなりすっきりして見やすくなったと思います。

これで、野球に興味のない方も、作品の世界にグイグイ引き込まれていくのではないでしょうか。

大好きなシーンでも、思い切ってカットする勇気が必要なんですよ。

 

「疾走」は久し振りの稽古となりましたので、その間にらく太君がどれだけ成長しているか、楽しみにしていました。

とにかく、らく太君は、この作品に惚れ込んでいるので、良く稽古をしてくれているようでした。

また、ぷにぷにパイレーツの出演も3回目になりますから、要領も分かってきたようです。

想像していたより、かなり出来上がっていました。

 

昨日は、3時間ぶっ続けで、主に動きの稽古を行いました。

落語家さんだけに、動きは不慣れなんですが、昨日1日で驚くほど良くなりましたね。

演劇ならではのルール、メソッド、表現法を伝えていくと、一気に稽古場が、作品の舞台の野球場に変わっていくように思えました。

らく太君の飲み込みも良く、たちまち上手になっていきましたよ。

本番を見るより、稽古を見た方が面白いぐらいです。

短時間のうちに、まさに劇的に演技が向上していく様は、感動的ですらあります。

昨日身に付けたことを繰り返し練習してくれれば、12月13日の本番には、きっと素晴らしい作品を披露してくれるに違いありません。

 

ただ、まだ一つ、らく太君には、大きな課題が残されています。

ラストシーンの特殊な動きが、まだまだ出来ないんですね。

肉体的にも辛く、しかも美しさを保つのが非常に困難な動きです。

でも、この動きをやるために「疾走」はあるようなものですから、死ぬ気で頑張って頂きたいと思います。

らく太君!

毎日、最低10分は、この動きだけ練習して下さい(10分以上は肉体的に無理かも‥)!

あと、セリフももうちょっと正確に言えるように、緻密に努力して下さい。

期待しています。

みたま

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昨日は、「にぎわい爆発!あつぎ国際大道芸」の中継のお仕事でした。

午前9時に集合し、正午から放送開始。

途中、休憩を挟みながら、夕方5時40分までの長丁場でした。

「究極のロハス・スタイル」の熱演でお馴染みの、池戸美香さんとご一緒出来たので、とても楽しいお仕事となりました。

池戸さんの面白さ、最高です(阿部選手風に)!

 

立冬にもかかわらず、好天にも恵まれ、とても暖かい一日となりました。

それに誘われて、沢山の観客が各地から訪れ、イベントは大いに盛り上がっていましたよ。

国内外から44組のアーティストが集結し、多種多彩な芸を展開しました。

やはり人気は、プチ・サーカスのような、ダイナミックで大きさを感じさせるもののようでした。

ジャグリングも大好評です。

ウォーキング・アクトは子ども達に人気で、まるで「ハメルンの笛吹き」のように大勢の子どもが後を追いかけていました。

 

しかし、そんな中、パントマイムも健闘していましたよ。

今回のイベントで最大のステージとなる厚木公園に、夕方5時前後、パントマイマーの加納真実さんが出演されました。

気温が下がってきているにもかかわらず、十重二十重の人、人、人!

大ヒットした歌謡曲にのせて、青いジャージ姿で、ストーカーまがいに迫ってくるという芸が、大爆笑を巻き起こしていました。

その他、ジャグリングやアクロバットなどを交えたパントマイム・ユニットも幾つか出演し、好評を博していました。

 

今、大道芸は、全国で地域興しの起爆剤として期待されているようですね。

大道が舞台なので、沢山の観光客が、元気を失った中心市街地を散策してくれるわけです。

商店街も活性化しますし、その街の認知度も多いにアップします。

劇場のように閉鎖された空間ではないので、偶然パフォーマンスに触れ合い、そのファンになってしまう可能性も秘めているのです。

(しかも、ここだけの話、大道芸は、コストが非常に安く済むんですね。アーティストさえ招聘してしまえば、後はPRさえしっかりしておけば大丈夫!特別に施設を建設する必要もなく、音響等も芸人自身で用意することがほとんどです。観客数は、どんな劇場イベントより多いわけですから、費用対効果は最高ですよ)

街全体が、ワクワク出来る劇場になる‥、素晴らしいことではありませんか!

今、不景気で、地域イベントを削減していく動きが活発なようですが、大道芸フェスティバルだけはむしろ増加の一途を辿っています。

今後益々、全国各地で大道芸に出会うチャンスが増えていくのではないでしょうか?

昨日一日を通して、痛切に感じました。

パントマイマーにも、十分チャンスはありますね。

 

上の写真は、ウォーキング・アクト中の「みたま」さんです。

江戸時代に男を求めてさまよい続けた「みたま」。

誰か私を愛してくれる男はいないのか?

諦めきれない魂が実体化して21世紀に現れた!

あなたは、「みたま」さんを愛せますか?

あつぎ国際大道芸2009

 

今日は、「にぎわい爆発!あつぎ国際大道芸」のお仕事です。

本厚木駅そばの厚木公園からの生中継です。

パントマイマーをはじめ、44組の様々なアーティストが出演します。

是非、遊びに来て下さい!

「風船」ラストシーン

 

「風船」という作品のラストシーンで四苦八苦しています。

30秒ぐらいの動きだと思うんですが、何度も何度も繰り返して練習しているところです。

これほど難しい動きをやったことはありません。

作品自体が、優しい繊細なものなので、動きも相当神経を使わなくてはなりません。

ミディアムの動きでは難しすぎるので、今日はスローモーションで試してみたいと思います。

どの程度のスピードが適当なのか、試行錯誤を重ねることになりそうです。

「ぷにぷに冬のパン祭り」ご案内メール発送

 

ぷにぷにパイレーツの過去の公演の際、アンケートにメールアドレスをご記入頂いた皆様に、「ぷにぷに冬のパン祭り」のご案内メールを送らせて頂きました。

「パン祭り」だけでなく、「さくパンフェス」のご紹介もありましたので、かなりの長文になってしまいました。

お送りした皆様、大変失礼いたしました。

しかし、その甲斐あって、早速ご予約のご返信を頂戴しております。

コント中心の公演ということで、レスポンスが良いようです。

皆さん、やっぱり笑いがお好きなんですね。

 

「ぷにぷに冬のパン祭り」は、きっと笑って頂けると思いますよ。

先日の稽古の時、古ちゃんや岩丸さんの演技を見て、僕自身、何度も吹き出してしまいました。

稽古ですから、厳しいことを言いますが、心の中では大いに笑っていたのです。

ましてや、ストーリーやギャグを初めてご覧になる皆様には、尚のことお楽しみ頂ける筈です。

時事風刺ギャグやナンセンス・コントにご期待頂ければ幸いです。

 

日曜日にロウミンさんに教わった動きを、現在、猛練習中です。

難しいですねえ。

ちょっとした指の形、目線の位置、動く速度が変わるだけで、味わいが台無しになってしまいます。

何度も繰り返し、体が覚えるまで、練習するしかありません。

本当に、繊細な動きは難しいと、実感しているところです。

 

自分の動きを確認するのに、鏡を見ながら練習しています。

しかし、鏡を見てしまいますと、目線の位置がずれますし、体勢自体も変化してしまいます。

その辺りは、自分のイメージで補正しながら、練習するしかありません。

ビデオで撮影して練習される方もいらっしゃいますけど、それではリアルタイムで修正出来ないので、結局鏡を使う必要があるんですよね。

大きな鏡を買ってはみたのですが、それでも、移動する動きをすると鏡に映らなくなってしまうので、困ってしまいます。

やっぱり、ダンス用のスタジオを借りないとダメなんですかね?

「風船」稽古に、あのアーティストが!

 

一昨日の稽古の最後は、僕が上演する「風船」でした。

これは、上演時間がおよそ10分間の、ごく短い一人芝居です。

作・演出・出演が全部僕ですから、何も稽古場で稽古しなくても良さそうですよね?

これには、ちゃんと訳があるんですよ。

「風船」のオープニングやラストなど重要な場面は、パントマイムで表現します。

一応、どういう動きを見せるかは、脚本を書く段階で決めてありました。

しかし、僕の考えたパントマイムで、本当にいいのか、悪いのか、自分では判断出来ません。

そこで、一流のパントマイム・アーティストにお越し頂き、ご指導頂くことにしたのです。

そのパントマイマーとは‥、勿論、ロウミンさんです!

「ぷにぷに号泣祭り」や「ぷにぷに!泣いてつかあさい」に出演して下さったご縁もあって、今回お願いいたしました。

 

脚本は予めご覧頂いていたので、早速動きの説明からさせて頂きました。

すかさず、色々のご指摘やご指導を頂戴しました。

その一つ一つが、まさに目から鱗です。

僕は、まだまだパントマイムの勉強中なので、ついつい出来ることを全部やろうとしてしまいます。

しかし、それが、どれほど作品の興趣を削いでしまうかを痛感いたしました。

実際に、ロウミンさんが見本を見せて下さるのですが、その動きが実に無駄がなく美しいのです。

最小限の動きで、最大限の効果を発揮されていました。

うーん、素晴らしい!

僕は、自分がやることも忘れて見惚れてしまいました。

風船を見るというだけの動きで、なぜこんなに違いが出るのでしょう?

僕は「一所懸命パントマイムをやろうとしている人」という感じですが、ロウミンさんは「パントマイムなんかやってない」ように見えるんです。

「そういう人が、ごく普通に、風船を持って見ている」という風情なんです。

テクニックを使っていることが悪目立ちしてしまうと、観客はそればかりに目が行き、作品の本質が見えにくくなるということなんでしょう。

一緒に同じ動きをやって頂くと、実力の差があまりに大きくて愕然としました(当然のことですけど‥)。

まるで大リーガーと並んで、ピッチング練習をやっているような感覚に陥りました。

実に奥深いですね。

 

「風船」のラストシーンは、さらに繊細な動きを要求されます。

ロウミンさんは、本当に小さい動きに変えるように指摘して下さいました。

なるほど、おっしゃる通りです。

ロウミンさんの見本を見ると、「ああ、美しいなあ!悲しいなあ!良いなあ!」と、うっとりしてしまいました。

僕が描きたかった世界観そのものです。

自分で、「何て素晴らしい作品なんだ!」と感動してしまいました。

(むしろ、ロウミンさんに上演して貰った方が、作品が喜ぶんじゃないでしょうか?)

しかし、自分でやってみると、その動きが全然出来ないんですね。

難しいーーーー!

油断すると、どうしてもダイナミックな大袈裟な動きになってしまうんです。

小さい繊細な動きをやるためには、大きい大胆な動きの何倍ものエネルギーと集中力が必要なのです。

でも、一度ロウミンさんの動きを見てしまうと、もう元には戻れません。

これから、ロウミンさんをお手本に、少しでも近付けるように猛稽古を行っていきたいと思います。

無理を言って、稽古に参加して頂いて本当に良かったと思います。

今後も、動きで困った時には、ロウミンさんに”SOS”を発信しようと、勝手に考えています。

 

「風船」の後、「風船男」の相談にも乗って頂きました。

ラストシーンが、より過激で面白くなったと思います。

僕が一人で考えても、こんな素晴らしいアイディアは出てきません。

本当に「下手の考え休むに似たり」ですね。

これで、「風船男」は、JIDAIさんとロウミンさんのダブル監修が入った作品になりました。

何と豪華な作品でしょう!

あとは、演者がしっかりしないといけませんね。

 

ロウミンさんは、僕より遥かに年下です。

そんな方から、色々教わることが出来るって、素晴らしいことだと思います。

自分より優れた人なら、年齢・性別・国籍など、一切関係ありません。

宮本武蔵も、「自分以外の全てのものから学ぶことが出来る」といった趣旨の言葉を残しています。

とにかく、自分が尊敬し憧れる存在を積極的に見出し、その方から学ぶ姿勢を保ち続けるしか成長の道はないのだと思います。

ですから、今後も、図々しく、どんどん指導を仰いでいくつもりです。

ロウミンさんをはじめ、アーティストの皆さん、よろしくお願いします!

 

「ニュース寿司」初稽古

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昨日は、「ぷにぷに冬のパン祭り」のお稽古日でした。

「フラメンコ店長」「ニュース寿司」「風船」の稽古を行いました。

 

まずは、「フラメンコ店長」です。

午後2時から稽古を開始しました。

主演の岩丸綾子さんは気合い十分で、3時間ほとんど休むことなく稽古に没頭していました。

フラメンコ・ダンスはお得意なんですけど、演劇的な動きに四苦八苦していましたね。

でも、稽古を通して徐々にニュアンスが分かってきたみたいで、最後には凄く納得していた様子でした。

「ダンスと演劇は結局同じなんだ!」と、感動した面持ちで、繰り返し言っていました。

昨日の稽古で、動きの面白さも相当アップしましたね。

このペースでいけば、1ヶ月半後の本番には、かなり楽しめる作品に仕上がりそうです。

僕自身、とても期待しています。

 

 

5時からは、古田秀幸君の「ニュース寿司」です。

昨日が、この作品初めての稽古となりました。

非常に短く、シンプルなコント、と言うより演芸に近い作品です。

特に深みのある演技は必要ありまさん。

しかし、古田君は、笑いの難しさを痛感し、大汗をかいていました。

とにかく、台詞回しが全てです。

ほとんど口移しのような形で、2時間みっちり、セリフの練習を行いました。

まだまだスタートしたばかりですけど、古田君独特の可笑しみが感じられて、昨日の時点で結構笑えましたよ。

とにかく稽古に精進してもらいたいと思います。

 

その後、豪華なゲストが加わり、稽古は新たなフェーズに突入するのですが‥。

そのお話は、また明日!

3統一のルール

 

いよいよ11月に入りました。

今月は「さくパンフェス」がありますし、「ぷにぷに冬のパン祭り」まで一月半と迫っています。

益々、気合を入れていきましょう!

 

さて、ホラー脚本のお話でした。

僕が普段やっている、一場の一人芝居でホラーをやるのは本当に難しいです。

怪談形式で、落語のように一人で何役もやり、時間も場所も自由に移動出来るのなら、まだやり様があります。

「それから3年後‥」とか、「その同じ頃、墓に向った男は、不思議なものを目にしました‥」といった展開が出来るなら、ホラーが成り立つと思います。

でも、今、僕はそのスタイルを取りたくないんですね。

それは語りであって、演劇ではないからです。

現在、僕自身は、演劇の可能性を自ら広げていくことに興味を持っています。

かつて演劇であまり見られなかった手法を用いながら、お客様にはとても自然に見えるという形にしていきたいのです。

「(小さな声で)ヒタ、ヒタ、ヒタという濡れたような足音が後ろから付いてきたのに気付き、後ろを振り返ると、(大きな声で)うわーーーーーー!」といって嚇かす典型的な怪談噺をやっても、演劇的には何の実験にもならないと思うんですよね。

(勿論、怪談噺自体はとても難しいものなので、別の機会に挑戦してみたいとは思っています)

場所、時間、登場人物の3つを統一するスタイルを守りながら、画期的な演劇スタイルを試してみたいんですね。

これまでぷにぷにパイレーツが上演してきた作品は、全てその3統一を守ってきました。

中でも、「ブログの天使」や「日記」は、3統一を守りながらも時空を飛び越えることが出来る枠組みが出来たという意味では、我ながら「良いアイディアだったなあ」と思っています。

でも、ご覧になった皆さんは、そんな枠組みは、左程気にならなかったでしょ?

今後も、3統一を守りながら、スケール感もある作品を考えていきたいと思っています。

そういった意味で、ホラー作品は、新たな可能性を秘めているような気がします。

一昨日書いた脚本も、いわば時空を超える画期的な方策を盛り込んであります。

かなり演技力が必要となりますが、逆にやりがいがあるというものです。

いつ上演出来るか分かりません。

なるべく早くやりたいと思います。

是非、期待して下さいね。