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「風船」稽古に、あのアーティストが!

 

一昨日の稽古の最後は、僕が上演する「風船」でした。

これは、上演時間がおよそ10分間の、ごく短い一人芝居です。

作・演出・出演が全部僕ですから、何も稽古場で稽古しなくても良さそうですよね?

これには、ちゃんと訳があるんですよ。

「風船」のオープニングやラストなど重要な場面は、パントマイムで表現します。

一応、どういう動きを見せるかは、脚本を書く段階で決めてありました。

しかし、僕の考えたパントマイムで、本当にいいのか、悪いのか、自分では判断出来ません。

そこで、一流のパントマイム・アーティストにお越し頂き、ご指導頂くことにしたのです。

そのパントマイマーとは‥、勿論、ロウミンさんです!

「ぷにぷに号泣祭り」や「ぷにぷに!泣いてつかあさい」に出演して下さったご縁もあって、今回お願いいたしました。

 

脚本は予めご覧頂いていたので、早速動きの説明からさせて頂きました。

すかさず、色々のご指摘やご指導を頂戴しました。

その一つ一つが、まさに目から鱗です。

僕は、まだまだパントマイムの勉強中なので、ついつい出来ることを全部やろうとしてしまいます。

しかし、それが、どれほど作品の興趣を削いでしまうかを痛感いたしました。

実際に、ロウミンさんが見本を見せて下さるのですが、その動きが実に無駄がなく美しいのです。

最小限の動きで、最大限の効果を発揮されていました。

うーん、素晴らしい!

僕は、自分がやることも忘れて見惚れてしまいました。

風船を見るというだけの動きで、なぜこんなに違いが出るのでしょう?

僕は「一所懸命パントマイムをやろうとしている人」という感じですが、ロウミンさんは「パントマイムなんかやってない」ように見えるんです。

「そういう人が、ごく普通に、風船を持って見ている」という風情なんです。

テクニックを使っていることが悪目立ちしてしまうと、観客はそればかりに目が行き、作品の本質が見えにくくなるということなんでしょう。

一緒に同じ動きをやって頂くと、実力の差があまりに大きくて愕然としました(当然のことですけど‥)。

まるで大リーガーと並んで、ピッチング練習をやっているような感覚に陥りました。

実に奥深いですね。

 

「風船」のラストシーンは、さらに繊細な動きを要求されます。

ロウミンさんは、本当に小さい動きに変えるように指摘して下さいました。

なるほど、おっしゃる通りです。

ロウミンさんの見本を見ると、「ああ、美しいなあ!悲しいなあ!良いなあ!」と、うっとりしてしまいました。

僕が描きたかった世界観そのものです。

自分で、「何て素晴らしい作品なんだ!」と感動してしまいました。

(むしろ、ロウミンさんに上演して貰った方が、作品が喜ぶんじゃないでしょうか?)

しかし、自分でやってみると、その動きが全然出来ないんですね。

難しいーーーー!

油断すると、どうしてもダイナミックな大袈裟な動きになってしまうんです。

小さい繊細な動きをやるためには、大きい大胆な動きの何倍ものエネルギーと集中力が必要なのです。

でも、一度ロウミンさんの動きを見てしまうと、もう元には戻れません。

これから、ロウミンさんをお手本に、少しでも近付けるように猛稽古を行っていきたいと思います。

無理を言って、稽古に参加して頂いて本当に良かったと思います。

今後も、動きで困った時には、ロウミンさんに”SOS”を発信しようと、勝手に考えています。

 

「風船」の後、「風船男」の相談にも乗って頂きました。

ラストシーンが、より過激で面白くなったと思います。

僕が一人で考えても、こんな素晴らしいアイディアは出てきません。

本当に「下手の考え休むに似たり」ですね。

これで、「風船男」は、JIDAIさんとロウミンさんのダブル監修が入った作品になりました。

何と豪華な作品でしょう!

あとは、演者がしっかりしないといけませんね。

 

ロウミンさんは、僕より遥かに年下です。

そんな方から、色々教わることが出来るって、素晴らしいことだと思います。

自分より優れた人なら、年齢・性別・国籍など、一切関係ありません。

宮本武蔵も、「自分以外の全てのものから学ぶことが出来る」といった趣旨の言葉を残しています。

とにかく、自分が尊敬し憧れる存在を積極的に見出し、その方から学ぶ姿勢を保ち続けるしか成長の道はないのだと思います。

ですから、今後も、図々しく、どんどん指導を仰いでいくつもりです。

ロウミンさんをはじめ、アーティストの皆さん、よろしくお願いします!

 

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