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「史上最強の日本代表」作品解説

 

今日から、シリーズで、「ぷにぷに冬のパン祭り」で上演した作品を解説していきます。

1回目の今日は、公演の冒頭で上演した、この作品です。

 

●「史上最強の日本代表」

W杯南ア大会開幕まで、丁度、半年。

組み合わせ抽選会の1週間後というタイミングでの公演でした。

ですから、「さぞかし、サッカーの話題で、日本中が盛り上がっていることだろう」と予測し、サッカー日本代表を題材に、コントを作ることを考えました。

 

まずは、代表チームのパロディをベースに、構想を練りました。

しかし、以前ほど、代表選手の一般への知名度が高くありません。

また、岡田ジャパンには、トルシエ監督のフラット3のような、特徴的な戦術もありません。

ですから、普通にパロディにしても、元ネタをご存知の方が少なく、マニアックなものに止まってしまう恐れがありました。

 

したがって、発想を大胆に転換することにしました。

「代表選手が○○だったら‥」という、まさにコントの王道とも言える方法で、作品を仕上げることにしたのです。

”○○”は何でも良かったのですが、「日本代表なら、やはり都道府県が良かろう」という、安易な発想です。

都道府県については、お客様の認知度も高く、お持ちの情報量も多い筈です。

他愛もないコントとは言え、「自分の出身県が登場すると、それだけで、案外喜んで貰えるんじゃないか」とも考えました。

 

また、今回初めてぷにぷにパイレーツをご覧になる方が多くご来場されることが、予想されました。

演劇を見慣れてない方に、いきなり一人芝居をお見せしても、なかなか馴染めないものです。

そこで、演劇ではなく、漫談形式の作品を冒頭に置くことで、会場の雰囲気を整えていくことにしたのです。

 

結果は、僕の予想を遥かに超える好評でした。

実に良いムードに包まれたのです。

僕の登場と同時に、客席から、熱い手拍子が巻き起こりました。

役名を名乗っただけで、すぐに笑いが起きました。

その後も順調に、仕掛けたギャグすべてで、会場が爆笑に包まれました。

ギャグの伏線の段階で、クスクス笑いをするお客様が多かったのも驚きでした。

ネタとネタを繋ぐ間の部分でも、お客様全員がニコニコされているのが、舞台からはっきり分かりました。

「次は、どんなギャグを繰り出すんだ?今度は、どこの県が登場だ?そのポジションを、どうオチに結びつけるんだ?」という皆さんの期待が、舞台上の僕にもビンビン伝わってきましたよ。

ほぼ僕の狙い通り、いや、それ以上の反応を頂いたように思います。

これもすべて、感度の良い、知性のあるお客様に恵まれたお陰です。

大いに盛り上げて頂き、感謝しています。

 

「史上最強の日本代表」のような、罪のない、知的ゲームのような作品も、案外良いものですね。

執筆した直後や稽古中は、「軽すぎて物足りないんじゃないかな」と心配しましたが、まったくの杞憂でした。

むしろ、非常に高い評価を頂いたようです。

「こういった作品を、公演の中のアクセントとして、上手く使っていくのも悪くない」と思いました。

これもある種の実験だった訳ですが、”トライ&エラー”を重ねていくことで、今後もお客様から色々学ばせて頂くつもりです。

 

この作品で、劇団史上初めて、小道具を使いました。

(第8回公演で初めて小道具を使うなんて、珍しい劇団ですね)

サッカーのフォーメーションを示すボードと、名札です。

本当にささやかな小道具ですけど、作るのも、持ち運ぶのも大変なんですね。

普通の劇団の皆さんがご苦労されているということが、良く分かりました。

この作品用に衣装(サッカー日本代表レプリカ・ユニフォーム。しかも正規品です)も購入しましたので、経費も一番掛かっています。

しめて4000円弱!

ぷにぷにパイレーツとしては、異例の投資額です。

減価償却するために、これらを使いまわせる作品を、目下、画策中です。

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