ハロルド・ピンター
昨日、ハロルド・ピンター全集を購入しました。
全3巻で、9450円です。
「部屋」「料理昇降機」「管理人」「誰もいない国」など、初期から中期にかけての代表的戯曲に加え、短篇とエッセイが採録されています。
ピンターは、日常の不条理を乾いた笑いを交えた斬新な言葉で描き、現代人の混乱と空虚を突いたイギリス現代演劇の鬼才と呼ばれています。
斬新なことば、独特の間と沈黙、乾いた笑い…。
「ピンタレスク」とよばれる独特の手法で、引き裂かれた現代人の不安な魂を、恐怖とユーモアのうちに描き出します。
説明的なセリフを嫌い、敢えて観客には(しばしば登場人物にとっても)状況が理解しづらい劇を作っています。
しっかりした目的に向かって話が進むのではなく、「キャラクターが一人歩きする」のです。
2005年にノーベル賞を受賞しましたが、医者にブラジル先住民の風土病である重度の皮膚疾患に感染していると診断され、授賞式に出席できなかったというエピソードが残っています(ピンターは、ブラジルに一度も行ったことはありません)。
反戦思想の持ち主で、NATOによるユーゴスラビア空爆や、アメリカ合衆国によるアフガニスタン空爆に抗議し、ブッシュ政権のイラク侵攻をナチス・ドイツのアドルフ・ヒトラーに例えたこともあります。
まさに、社会派不条理劇の大家です。
この度、「ハロルド・ピンター全集」を購入したのは、「ぷにぷに印象派祭り」がきっかけです。
英米演劇を専門とされている、元・大学教授の方が、「ぷにぷに印象派祭り」をご覧下さいました。
僕が最も尊敬し、憧憬の念を抱いている劇作家、アーサー・ミラーの翻訳などもなさっている方です。
その先生が、僕の作品を見て、「石崎さんって、才能のある方ですね。ハロルド・ピンターやエドワード・オールビーの不条理劇に良く似ています」との感想を洩されたんだそうです。
プロの演劇の研究家の方にお褒め頂いて、こんな嬉しいことはありません。
それも、僕が目標としている2人の偉大な劇作家に譬えて頂けるなんて、光栄至極です。
ピンターやオールビーに一歩でも近付けるように、益々、努力していきたいと思っています。
その第一歩として、ピンターやオールビーの作品を、研究することにしました。
今、ピンターの代表作を手に入れるには、全集を買うしかないんですよね。
結構高額でしたが、中途半端な本をパラパラ読むぐらいなら、徹底的にピンターに浸った方が勉強になると思いました。
これから、じっくりと、ピンターの作品から学んでいくつもりです。
2010年6月29日 08:50 | コメント(0) | トラックバック(0) | カテゴリ:本, 演劇
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