ぷにぷにパイレーツ

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「魔術師」粗筋

 

「ぷにぷに!赤いカーニバル」上演作品の粗筋をご紹介するシリーズも、最終回を迎えました。

3本目は、「魔術師」です。

まずは、ストーリーから!

 

 ”馬車で全国を巡業する魔術師。

 心臓に病を持ち、余命いくばくもないが、舞台のためなら命を捨てても惜しくないと思っている。

 そのせいか、魔術師一行は、各地で子どもたちから喝采をもって迎えられている。

 ある日のこと、公演が終わっても一向に帰ろうとしない、寂しそうな少年がいた。

 その少年が、魔術師に語ったのは、悲しい物語だった…”

 

粗筋だけ読むと、重苦しくて、めんどくさそうですね。

でも、実は、この作品は、コメディなんですよ。

公演のラストは、たっぷり笑って頂こうと思って作りました。

特に、魔術を披露するシーンは、下らないギャグを満載してありますから、どなたでもお楽しみ頂ける筈です。

(この作品だけは、小さなお子様にも喜んで貰えると思います)

それだけだと底が浅い感じがするので、前後に、もっともらしい人間ドラマを加えてみました。

すると、気が付けば、自分でも驚くほど文学的な内容に仕上がっていたんです。

ぷにぷにパイレーツとしては珍しく、人生を肯定する、前向きな作品なんですよ。

「僕には、そんな一面もあったのか…」なんて、自ら、関心してしまいました。

きっと、見る人によってポイントが違う、多層的な厚みのある作品になっているのではないかと、自負しています。

フィナーレに相応しい大作です。

(原稿用紙に直すと、65枚程度です)

「地下室」粗筋

 

昨日から、「ぷにぷに!赤いカーニバル」で上演する作品の粗筋をご紹介しています。

2本目は、パントマイム劇「地下室」です。

まずは、ストーリーから!

 

 ”天井が崩れ落ち、階段は土砂に埋まり、床は瓦礫に埋め尽くされた地下室。

 男は、地上への出口を求めて、決死の行動を取る…。

 ようやく活路を見出した男が知った、衝撃の事実とは…?”



この作品には、セリフがほとんどありません。

物語を楽しむというよりは、動きをご覧頂くことを主眼にしています。

脚本を書いた時は「5分ぐらいかな」と思っていたのですが、今のところ、13分程掛かってしまいます。

当たり前のことですけど、セリフの量では、上演時間は判断出来ないですね。

それだけ動きの要素が多いということです。

 

作品の雰囲気としては、終末観いっぱいのSFテイストです。

ある意味、今の日本に、マッチしているのかもしれませんね。

きっと、見終わった時、嫌な後味が残っている筈です。

出来るだけ気持ち悪くなるように、毎日、頑張って稽古しています。

「ずっと一緒に」粗筋

 

7月3日の「ぷにぷに!赤いカーニバル」まで、まだ1ヶ月以上あるというのに、既に、沢山のご予約を頂戴しています。

「まだ、マチネにするか、ソワレにするか分からないけど、必ず見に行きます」とおっしゃって下さっている方も、大勢いらっしゃいます。

本当に、有り難いことです。

 

考えてみれば、公演タイトルやキャスト、上演作品名は公開していますが、その具体的な内容を、まだ、明らかにしていませんよね。

ミュージカルなんだか、時代劇なんだか、まったく情報が無いというのに、多くの方に予約して頂けるなんて、光栄の至りです。

それだけ、劇団を信頼して下さっているということなのですから…。

 

しかし、皆さんのご厚意に甘えてばかりもいられません。

今日は、上演作品の粗筋を、思い切って、明かしちゃいますね。

僕の作品には、どんでん返し的な落ちのあるモノが多いんです。

だから、あまり詳しく物語をお伝えしない方が良いとは思いますので、ちょっとだけね…。

 

「ぷにぷに!赤いカーニバル」では、20世紀に作曲された現代音楽のピアノ生演奏に乗せて、3本の一人芝居をお送りします。

いずれも、不気味で恐ろしい”奇妙な味”を、満喫して頂ける筈です。

特に、最初に上演する「ずっと一緒に」は、その傾向が強いと思います。

ストーリーは、こんな感じです。

 ”ある安宿の一室。

 怯えきった男が、一人、ハサミで髪を切っている。

 男は、ある施設から逃げ出してきたばかり。

 脱走を手伝った兄がその部屋を訪れた時、恐ろしいことが…”

この作品には、多分、どなたもご覧になったことのないであろう、演劇としては画期的な趣向が凝らしてあります。

僕自身も、こんな新しい演出、見たことはありません。

まさに、演劇革命や~!

どんでん返しの宝石箱や~!

きっとお客様全員が騙されて下さる筈です。

いや、騙されて欲しいです!

その為には、綻びを見せない、丁寧な演技が重要になってきます。

相当細かい所まで意識しないと、ボロが出かねませんから…。

もし、途中で落ちが分かっても、本番中に声を出して言わないで下さいね。

万が一、ネタバレしたとしても、ストーリー自体、絶対に面白いと思います。

ポーリッシュ・マイム(オーガニック・マイム)をベースに、かなりエモーショナルでパワフルな動きが出来ていると思うので、見ていて疲れる程、感情移入して頂けるのではと思っています。

僕は、今回上演する作品の中では、最もやりやすく、また好きな作品ですね。

 

長くなってしまったので、あとの2作品については、明日以降、ご紹介しま~す。

予告編台本

 

「ぷにぷに!赤いカーニバル」の予告編映像の台本を書きました。

とりあえず、3バージョン分、用意してあります。

本人の了解はまだ取っていませんが、じゅん君にも出演して貰うつもりです。

毎回、予告編CMは評判が良いので、今回も、面白いモノをつくらなくては!

FANIAVIDEOS

 

FANIAの続きです。

音楽の魅力を伝えたければ、やはり、実際に聴いて頂くのが一番ですね。

今日は、皆さんに、最高のサルサ音楽をお楽しみ頂きたいと思っています。

 

FANIAレーベルでは、その音源の一部を、”FANIAVIDEOS”という形で公開しています。

無料で、素敵な音楽を満喫できるのです。

幾つかご紹介しましょうね。

Me Voy Ahora 

Mi Conqo Te llama

O Mi Shango

 

Fania Original Remastered

 

僕は、サルサ・ミュージックが、大好きです。

しかし、現在、サルサは人気のあるジャンルではありません。

ダンスが複雑で難しいので、いつしかメレンゲやレゲトンにその座を奪われ、かつての勢いを失ってしまいました。

今や、サルサの新譜は、ほとんどリリースされません。

演劇もそうですけど、音楽の世界も、分かりやすく、手軽に楽しめるものばかりが持て囃される世の中になってしまいましたね。

僕は、サルサの高度なテクニックと音楽性に満ちた部分に、魅力を感じていたというのに…。

僕の好みは、時代の流れに合っていないのかもしれませんね。

 

仕方がないので、サルサの過去の名盤を探し歩いています。

ただ、主だったアルバムは、あらかた手に入れてしまいました。

コレクションが増えないので、残念に思っていたところです。

 

しかし、しかーし!遂に、サルサ・ファン待望のアルバム群がリリースされるようなのです!

”Fania Original Remastered”というシリーズが、間もなく、発売されたのです(勿論、輸入版ですけど)。

例えば、「Típica ’73 featuring Adalberto Santiago」!

ワオ!欲しいーーーー!

「Tommy Olivencia Y Su Orquesta Plante」でしょ!

Roberto Roena y su Apollo Sound 5」でしょ!

もう、枚挙にいとまがありません。

どれを注文しようか、迷っているところです。

 

サルサ好きのあなた!

(果たして、そんな方がこのブログを読んでいる人の中に、いらっしゃるのでしょうか?)

是非、FANIAのHPを覗いてみて下さい。

FANIA

パイレーツ

 

”劇団ぷにぷにパイレーツ”は、皆様から、”ぷにぷに”と呼ばれて親しまれています。

ほぼすべてのお客様が、”ぷにぷに”とおっしゃいます。

その分、”パイレーツ”の部分が、なおざりになっているような気がします。

座長の僕も、公演の前説で、”ぷにぷに”の由来は良く紹介しています。

でも、「なぜ、パイレーツなのか?」について語ったことは、1回もありません。

また、劇団の第2回公演までのチラシは、パイレーツ色を打ち出していました。

しかし、最近は、公演写真を使うことが多いので、まったく海賊の気配がありません。

そもそも、”パイレーツ”を素材にした作品を上演したことさえないのです。

”劇団ぷにぷに”という名前でも、良かったのかもしれませんね。

 

では、なぜ、劇団名に“パイレーツ”を付けたのか…?

それはですねえ…、またの機会に!

(これまで公開していないんだから、いっそ秘密にしておこうかな…)

むきむきパイレーツ

 

最近、ちょっと痩せました。

ベルトの穴1個分以上、お腹周りがすっきりしました。

「顔が小さくなった」とも、良く言われます(骨格がでかいのは、変わりませんよ)。

 

北澤ボクシング・ジムでのトレーニング量を増やしたからでしょうか?

一度練習に行くと、腹筋だけでも、500回やってしまいます。

シャドーやサンドバックのラウンド数も、少し増やしています。

(本当は、早く帰って、「ぷにぷに!赤いカーニバル」の練習をしなくてはいけないんですけどね…)

ですから、ジムのスタッフの皆さんには、こんなことを言われて、からかわれたりしているんです。

「そんなにトレーニングしてると、”ぷにぷに”じゃなくて、”むきむきパイレーツ”になっちゃうよ!」

確かに!

最近、”ぷにぷに“精神を見失っていたかも…。

もっと気楽にやらないといけませんね。

だって、このまま続けると、”むきむき”どころか、”ガリガリパイレーツ”になっちゃう…。

演劇情報サイトに登録作業

 

「ぷにぷに!赤いカーニバル」の情報を、幾つかの演劇情報サイトに掲載して頂きました。

無料で、全世界にPR出来るのですから、本当にありがたいことですね。

実際に、その記事をご覧になってお客様が来場されるケースは、ほとんど無いと思います。

しかし、情報を出さないことには、知名度は絶対に上がりません。

我々、弱小劇団は、地道に、繰り返し、告知活動を続けていくしかないのです。

 

演劇専門サイトに、情報を登録するのは、なかなかに手間が掛かります。

サイトごとに、フォーマットが違ったりするからです。

入力する文字が全角だったり半角だったり、ひらがなだったりカタカナだったりします。

文字数制限も、サイトによって違います。

単純に、コピー&ペーストすれば良いというものではないのです。

結局、主な演劇サイトに登録するのに、半日近く掛かってしまいました。

 

登録してから掲載されるまで、結構時間が掛かります。

来週辺りに、「ぷにぷに!赤いカーニバル」で検索して頂くと、色々なサイトで公演情報を見ることが出来る筈です。

http://stage.corich.jp/stage_detail.php?stage_id=28099

http://www.theaterguide.co.jp/search_result/paid/detail.php?id=21017

http://theater.ithink-ican.jp/unit/106/performance/196/show

http://www.officeww.com/mime/info/201107/20110515103118.shtml ほか

ラップでインプロ

 

昨日、「ラップでインプロ part2」という演劇ワークショップに参加してきました。

これは、「即興を遊ぼう会」が主催するもので、リズムや言葉で即興的に遊ぶことをテーマにしたものです。

 

今、演劇界では”インプロ”というジャンルが人気を集めています。

台本や打ち合わせなどなしに、ぶっつけ本番!

まさに、インプロビゼーションで上演するスタイルです。

「ライヴならではの緊張感が楽しい」、「セットや道具等を事前に準備しなくて良い」、「セリフや振付等を覚える必要がない」こと等から、参加希望者が急増し、今や、”インプロ”は演劇界の一大勢力となっています。

例えば、堺雅人さんで有名な「東京オレンジ」は、インプロ専門の劇団なんですよ。

その”インプロ”の中心的存在で、インプロ・ファンを大量に生み出しているのが、ワークショップ「即興を遊ぼう会」なのです。

 

昨日の講師は、秋山耕太郎さん。

劇団プレイバッカーズという、一風変わった劇団に所属されている方です。

(この劇団は、日本の”プレイバックシアター”の旗手と目されています。これは、実話を舞台劇として即興で再現、つまりプレイバックするものです。 観客(参加者)の誰かがテラー(自分の体験を語る人)となり、コンダクター(司会進行、話を聞き出す人)の横に座って、 自分自身に起こったこと、過去の記憶、などをその場にいる人全員に紹介します。 テラーが話し終えると、アクター(劇を演じる役者達)が、そのストーリー(話の内容)を瞬時に一篇の舞台劇にするのです)

ワークショップでは、新聞記事の文章などをモチーフに実際にラップを実演しました。

これも、やると聴くでは大違い!

とんでもなく難しいものですね。

リズムに乗って喋ることは出来ても、どうしても単調になっていき、音楽的に面白くなっていきません。

しかも、本来、ラップは韻を踏んでいくものですから、相当に大変です。

ラッパーは、フリースタイルと言って、即興でラップが出来なくてはいけません。

(エミネムの主演映画「8マイル」は、フリースタイル・ラップの対決を描いた作品です)

何事も体験してみないと、その本質は分かりませんね。

 

声と体を精一杯使って、あっという間の3時間でした。

とても楽しく過ごせましたし、様々な発見がありました。

また、演劇人のお友達も出来ました。

たまには、余所の主催するワークショップに参加してみるのも、良いものです。

皆さんも、時間があれば是非!

とりわけ、演劇出演の経験のない方にこそ、お薦めしたいと思います。

演劇作りの醍醐味

 

昨夜、アトリエ無現に劇場レンタルの正式契約に行ってきました。

これで、もう後戻りは出来ません。

(勿論、戻るつもりは全くありませんけど…)

改めて、気が引き締まりますね。

無理のない程度に、地道に努力していきますね。

 

そんな訳で、時間の許す限り、繰り返し、3つの作品を練習しています。

セリフは、既に、頭に入っています。

大まかな演出も、決定しています。

今は、細かい感情を、的確に表現出来るように努力しているところです。

また、一つ一つの動きが美しく、かつエネルギッシュになるよう、工夫を施しています。

 

何度も言いますけど、動きって、本当に面白いんですよ。

肘や手首の角度をちょっと変えるだけで、主人公が別人のように見えてきます。

動きの速度を微妙に変化させることで、味わいが出たり、パワーが生じたりするものです。

(僕は、舞台上では、出来るだけゆっくり動きたいと思っています)

色々な動きを試してみて、その違いを検証しているところです。

この作業こそ、演劇作りの醍醐味だと思いますよ。

本当に地味ですけど、最も大事な作業なんです。

「ぷにぷに!赤いカーニバル」チラシ完成

 

「ぷにぷに!赤いカーニバル」のチラシを作成しました。

昨年の「ぷにぷに印象派祭り」で上演した「穴」の舞台写真をベースにしたデザインです。

本当は、昨年末の「みんなのコンサート」における「雪だるま」の写真を使いたかったんです。

ただ、あまりに背景の青色の印象が強すぎて、「赤いカーニバル」の雰囲気が出ないんですね。

残念…。

 

近日、郵送での公演告知を希望された皆様に、発送させて頂きます。

少々お待ち下さいね。

「ぷにぷに!赤いカーニバル」のお知らせメール

 

お知り合いの方々に、メールで、「ぷにぷに!赤いカーニバル」の情報をお知らせさせて頂きました。

ご迷惑に感じた方がいらっしゃったら、ごめんなさい。

ご来場頂けるかどうかは別として、「最近は、こんな事をやってますよ」というご挨拶のつもりですので、お許し下さい。

(時々、「公演情報を知らせて貰えなかった」という、お叱りを頂戴することもあるものですから…)

 

でも、メールは、お送りしてみるものですね。

早速、沢山の方から、ご返信を頂戴しました。

勿論、ご予約を頂けるのが最高の喜びです。

でも、皆様の声(文章)に触れることができるだけでも十分幸せです。

作品を作ることも楽しみですけど、公演の際に、普段お会い出来ない方々にお目に掛かれるのも、本当に嬉しいことなんです。

ぷにぷにパイレーツが、人の輪を繋ぐ場になれば幸いだと思っています。

永川復活

 

7年目を迎えたプロ野球の「日本生命セ・パ交流戦」が、昨日開幕し、各地でパ・リーグ主催のナイター6試合が行われました。

セ・リーグ2位の広島カープは、ソフトバンクと対戦。

四回に5短長打を集めて逆転し、3点差をつけました。

しかし、救援陣が打たれて追い付かれ、4―4のまま延長戦に入り、結局、十一回引き分けに終わりました。

これで、ソフトバンクはパ・リーグ首位に返り咲きました。

 

うーん、勝ちゲームを引き分けにしてしまった、勿体ない試合でした。

でも、今後の長い戦いを考えると、十分収穫がありましたね。

先発の今村は、6回1失点と好投。

また、延長十回から今季初登板した永川が、6者連続奪三振の快投を見せました。

先頭の川崎から本多、内川、11回もカブレラ、小久保、多村を、最速150キロの速球とキレ味鋭いフォークで、三振に切って取りました。

永川の復活が本物なら、これはチームにとって大きいですよ!

決して盤石とは言えないカープのリリーフ陣です。

実際に、カープは、8回の失点が非常に多いそうなんです。

昨日の快投で、抑えサファテの前で、永川がセットアッパーとして起用される可能性が出てきた訳です。

永川は、「たまたま抑えられただけ。これを続けていかないと」と話していましたが、その通りです。

まだまだ30歳、老けこむ年ではありません。

是非、復活して、チームの勝利に貢献して欲しいですね。

ちなみに、僕の持っているカープのレプリカ・ユニフォームの背番号は20番!

僕は、本当に、期待しているんですよ。

「ぷにぷに!赤いカーニバル」のご予約第一号

 

早くも、「ぷにぷに!赤いカーニバル」のご予約を頂戴しました。

劇団HPに公演情報を公開したばかりなのに、異例の早さです。

本当にありがとうございます。

 

ぷにぷにパイレーツは、毎回、本番直前まで、全然予約が入りません。

1週間前になるまでは、惨憺たる有り様です。

(特に、ソワレの惨状たるや、酷いものです)

皆さん、ぷにぷにが、一般的な人気がないことをご存じだから、焦って予約を入れたりなさらないんでしょうね。

(人気が出るような作品作りをしていないから、当然なんですけど…)

でも、本番当日になると、マチネは必ず満員になります。

お客様をお断りせざるを得ないほど、混雑いたします。

 

ご来場を既に決めていらっしゃる皆様!

我々を励ます為にも、お席を確保する為にも、是非、お早目のご予約をお願いいたします。

ヘレン・ケラー~ひびき合うものたち

 

昨日、東京演劇集団風の公演「ヘレン・ケラー~ひびき合うものたち」を、拝見してきました。

皆さんご存じ、“三重苦”ヘレン・ケラーの幼少期の物語です。

突然の病気に襲われ、生後19ヵ月で視覚・聴覚・言語に障がいを抱えたヘレン・ケラー。

孤児院に残してきた弟の死に心を痛め続ける、若き家庭教師アニー・サリバン。

この二人が全身でぶつかり、障がいの有無を越えて、本当の意味で‘出会う”までの物語です。

 

ここ日本でも、ウィリアム・ギブソンの書いた「奇跡の人」は、頻繁に上演されています。

”風”が上演している「ヘレン・ケラーひびき合うものたち」は、自身も脳性麻痺による重度の障がいを持つ作家 松兼功さんとの交流によって書き下ろされたものです。

 

いやあ、感動しましたね。

結末どころか、どう展開していくかも、ほぼ分かっているというのに、心を動かされました。

周りでは、泣いている方も沢山いらっしゃいましたね。

それは、やはり、俳優の皆さんの演技の質が高いのが理由ではないでしょうか?

”風”の舞台を見るといつも思うのですが、演技の質が、他の劇団と全然違うんです。

頭で芝居をやってないと言いますか、全身に感情をたたえ、それを原動力として演技をしている感じなんです。

下半身までしっかり使って、中から湧き出る想いをしっかり伝えているから、観客の頭だけでなく心にまで届くのだと思います。

分かりやすく言えば、全身に嘘がない演技なんですね(生意気言ってすみません…)。

ですから、開演早々から、僕は作品の世界にのめり込んでいき、心は舞台上に乗り上げてしまっていました。

2時間20分の上演が、あっという間に感じられたほどです。

実に、お見事でした。

 

皆さんにもお薦めしたいのですが、千秋楽は、今夜19時開演ですので、間に合いますかどうか…?

今後、西日本で巡回公演も実施するそうなので、チャンスがあれば、是非ご覧下さい!

詳細は、下記のサイトをチェック!

http://blog.goo.ne.jp/kaze-blog/

「ぷにぷに!赤いカーニバル」の日程決定

 

劇団ぷにぷにパイレーツの第12回公演「ぷにぷに!赤いカーニバル」の日程が決まりました。

今日は、その詳細を発表いたします。

 

●「ぷにぷに!赤いカーニバル」

*公演日: 2011年7月3日(日)

*開演時間: 14:00(マチネ) & 18:00(ソワレ)

*会場: アトリエ無現(田園都市線・駒沢大学駅より徒歩7分)

      世田谷区野沢2-26-22川又ビルB1

      (東急田園都市線・駒沢大学駅下車・東口より徒歩8分)

*料金: 予約1500円、当日2000円

*上演作品:サスペンス劇「ずっと一緒に」

        パントマイム劇「地下室」

        ファンタジー劇「魔術師」

*演奏曲: シェーンベルク作曲「3つのピアノ曲 op.11」 ほか

*キャスト

  作・演出・出演: 石崎一気

  キーボード演奏: Sachiko

  制作: じゅん

 

 

*公演コンセプト

劇団ぷにぷにパイレーツは、パントマイムのテクニックを駆使した一人芝居やコントを中心に上演しています。

今回の公演は、20世紀に作曲された現代曲に乗せて、”コンテンポラリー演劇”をお送りします。

マチネ・ソワレともに、定員は50名様です。

事前にご予約頂かないと、入場出来ない場合がございます。

特に、14時開演の昼の部は、混雑が予想されます。

ご都合がよろしければ、内容も充実し、ゆったりお座り頂ける、18時開演の夜の部をお薦めいたします。

 

*ご注意

一部の作品に、多少刺激的な表現がございます。

小さなお子様には、お薦めいたしかねます。

また、勝手ながら、未就学児のご入場はお断りさせて頂きます。

予め、ご了承下さい。

 

*予約方法

ご予約・お問い合わせは、劇団HPのメール・フォーム(公演予約)からご連絡下さい。(ご予約頂かないと、ご入場出来ない場合があります)

皆様のご来場を、心より、お待ちしています。

無実

 

劇団黒テントの「世界の同時代リーディングシアター2011」の第2弾を、昨夜、拝見してきました。

今回は、ドイツのディーア・ローアー作で、2003年にハンブルクのターリア劇場で初演された「無実」という作品です。

 

ヨーロッパのある海辺。

不法入国の黒人二人。

海の波間に消える女。

盲目の踊り子。

不確実の世界をさまよう人間たちの「罪」をめぐる物語。

 

13の断片的なシーンが、コマ切れに続いていき、最後にはそれが一つになっていきます。

ストーリーらしい筋立てはありませんし、劇的なカタルシスもありません。

一般的な見地からすれば、難解な部類に入るのかもしれません。

しかし、僕には、共感出来る作品でした。

とても映像的な、美しいシーンの連続。

”罪”と”死”を背負う、様々な人間像。

印象的な言葉のリフレイン。

僕が、作品作りの上で、意識していることばかりです。

見る人を選ぶのは、確かです。

でも、演劇を、”娯楽”ではなく”アート”だと思っている方には、是非、お薦めしたい脚本でした。

 

それだけに、リーディングではなく、本格的な演劇としての上演が見たかったです。

「水死体が海を流れていく場面など、どうやって舞台で表現するのか、自分の目で確かめてみたい!」と思いました。

(そのほか、舞台では上演不可能ではないかと感じるシーンが、幾つかありました。今どきのトレンドだと、やはり、映像で処理するのかなあ…?)

 

それにしても、世界には、まだまだ知られざる名作戯曲が、沢山あるんですね。

僕も、もっともっと勉強しなきゃ…。

 

なお、「無実」は、明日まで、神楽坂のIWATO劇場3階で、上演されています。

開演は、午後3時。

入場料は、1000円です。

自粛を自粛

 

観光庁長官と、京都、大阪、兵庫の関西自治体の首長らが、先日、京都市で意見交換し、東日本大震災で外国人観光客らが減少していることへの対応について、国主導で安心安全を呼びかけ、過度なイベント自粛をしないことを確認しました。

会合では、ホテルの宿泊や国際会議のキャンセルが相次いでいる事例が報告されました。

地元側からは、京都府知事が「風評被害や自粛といった第2、第3の被害が広がっている」と自粛ムードに懸念を表明し、神戸市長は「地域ごとの放射線量を、政府の責任で正確に発信するべきだ」と諸外国への適切な情報開示を要請。

京都市長は「原則、自粛を自粛する」と述べました。

 

この自粛ムードで痛手を被っているのは、観光業だけではありません。

興行の世界も、壊滅的なダメージを受けている所です。

計画停電がいつ実施されるか分からない為、一時休館してしまった映画館が少なくありません。

パニック映画などで、上映出来なくなってしまった作品もあります。

電力を使ってはいけないとの配慮から、公演を取り止めてしまうコンサートも相次ぎました。

チャリティを標榜しないと、開催してはいけない雰囲気が、いまだにありますよね。

 

しかし、エンタテインメントの中で、最もダメージを受けているのは、間違いなく演劇界です。

こちらも、余震や計画停電の不安から、多くの劇団が公演そのものを取り止めてしまいました。

商業演劇は、動員の主力である東北地方からの団体観劇が完全にストップしてしまい、貸切公演が多数中止になっています。

小劇場などでは、内容が時代にふさわしくないとのことで、公演出来なくなっているケースも見られます。

(ふざけ過ぎた作品は、上演してはいけないムードがあるんでしょうね…)

僕の想像ですけど、一番影響を受けたのは、堅実に活動を続けている中堅の劇団ではないでしょうか?

立派な劇場を予約し、各公演数百人程度の動員を見込んでいたのが、会場費は払わされた上に、お客さんは来ない!

年間スケジュールをきっちり組んでいるので、安易に日程は動かせないといった形で、かなりの損害だった筈です。

幾つかの劇団の方にお話を伺いましたが、演劇へのモチベーションそのものが下がっていて、今後、公演を減らしたり、やめてしまう劇団や演劇人が増えるかもしれませんね。

ほとんど話題になっていませんが、今、関東の演劇界は、未曾有の危機を迎えているのです。

 

こんな時、演劇ファンに、一体、何が出来るのか?

それは、勿論、劇場に足を運ぶことでしょう。

映画もコンサートも外食も良いですけど、その一部を、演劇鑑賞に回してみましょう。

「演劇は値段が高い」と思われている方もいらっしゃいますが、それは商業演劇の話!

名門の新劇劇団で、大体5000円程度。

勢いのある小劇場劇団なら、3000円前後。

知名度の低い弱小劇団だったら、2000円以下で、十分楽しむことが出来ます。

(劇団ぷにぷにパイレーツは、このカテゴリーに分類されます。なにせ、入場料が1500円均一!しょぼい…)

なお、演劇の場合、値段と面白さは、まったく比例いたしません。

むしろ、安い公演の方が、斬新で過激でインパクトの強いことが多いモノです。

僕自身、「3500円を超える公演から学ぶものは、何もない」と思っているぐらいです。

皆さんも、安心して、低価格演劇をご覧になってみて下さい。

そして、演劇界の低迷にストップを掛けて頂きたいと思います。

是非、演劇の自粛を自粛して頂きたいですね。

 

皆さん、最低でも、月に1度は劇場へ行ってみましょう!

僕も、今夜、観劇に出かけます。

また、お薦めの作品や劇団があれば、僕もどんどん紹介していきますね。

@williecolon Willie Colon - Idilio (Titi Amadeo) en vivo

 

何も言わずに、この映像をご覧頂きたい!

素晴らしい音楽が満喫出来ます。

http://www.youtube.com/watch?v=ijvhCV2iqbQ&feature=player_embedded#at=26

Arvo Part

 

「Very Best of Arvo Partという2枚組のCDを購入しました。

これが良い!

実に良いです。

(かつ、安いです)

でも、アルヴォ・ペルトをご存じの方は、きっと少ないことでしょう。

ここで、簡単にご紹介させて頂きます。

 

ペルトは、1935年、エストニアで生まれた作曲家です。

現在までのペルトの作品は、一般的に、2つの年代に分けられています。

初期の作品群は、シュスタコーヴィッチやプロコフィエフ、バルトークの影響を受けた、厳格な新古典主義の様式から、シェーンベルクの十二音技法にまで及んでいます。

しかし、それはソヴィエト政府の不興を買ってしまうばかりでなく、独創性の発展において行き止まりを示してしまいました。

この袋小路を抜け出すため、ペルトは、西洋音楽の根源への実質上の回帰を見出し、古楽に没頭しました。

聖歌、ルネサンス期における多声音楽の出現などを研究すると同時に、宗教の探究や正教会への入信をも行いました。

これ以降のペルトの音楽は、彼自身が「ティンティナブリ(鈴声)」と呼ぶものになりました。

この音楽を特徴付ける性質として、簡素な和声が挙げられます。

非装飾音符や三和音が、多く用いられているのです。

「鈴の鳴るさま」を髣髴させる単純なリズムを持ち、テンポは、常に一定を保ちます。

また、宗教的なテクストが作品中でしばしば用いられ、その殆どの場合において、ラテン語、又は、教会スラヴ語が用いられています。

ペルトは、このティンティナブリ以降の諸作品によって、全世界から、絶大な人気を博すようになりました。

ペルトは、自作について、「プリズムを通過する光によく似ている」と語っています。

「音楽が含有する意味は、聴取者によって、相異が在る。それ故に、音楽体験というスペクトルが創造される。それは光が織り成す虹によく似ている」ということなんですね。

ペルトの音楽を発見し、世界に知らしめたのは、コンテンポラリー・ジャズのレーベルECMのプロデューサー、マンフレート・アイヒャーです。

アイヒャーは、ピアノにキース・ジャレット、ヴァイオリンにギドン・クレーメル、プリペアド・ピアノに作曲家のアルフレード・シュニトケというユニークな取り合わせで、最初のアルバム「タブラ・ラサ」を、1984年にリリースしました。

このアルバムで、アルヴォ・ペルトの名は、一挙に世界にひろまっていったんですね。

 

ペルトの音楽は、決してドラマチックに展開することはありません。

少しずつ形を変えながら、繰り返されていくのみです。

ですから、ミニマル・ミュージックに分類されることもあるようですね。

普通のミニマル・ミュージックは螺旋構造の中、うねりながら未来へ前進していくイメージがありますが、ペルトの音楽は、過去と未来の永遠の連環を感じさせる、実に静かなものです。

むしろ、時間を超越した世界観です。

その中に、僕は、心の平安を覚えるんですよね。

いまだに”癒し系音楽”が人気のようですが、ペルト以上の”癒し系”作曲家は、まず見当たらないでしょう。

なのに、なぜ日本での知名度がこんなに低いのか、僕には分かりません。

疲れた時、傷付いた時には、是非、ペルトの音楽を!

特に、「タブラ・ラサ」の美しさは最高です。

一聴を、心から、お薦めいたします。

「ゴドーを待ちながら」を待ちながら

 

不条理演劇の最大にして最高傑作と言えば、サミュエル・ベケットの「ゴドーを待ちながら」以外、考えられません。

皆さんも、タイトルぐらいはお聞きになったことがあるかも知れませんね。

でも、実際に上演を目にしたり、脚本を読んだことのある人は少ないのではないでしょうか?

確かに、決して面白可笑しいモノではありませんし、むしろ難解な部類に入る作品です。

でも、僕にとっては、演劇の教科書のような作品で、その影響は測り知れません。

なにせ、大学の卒論の主査だった教授が、「ゴドーを待ちながら」の翻訳で知られる安堂信也先生だったぐらいですから…。

皆さんにも、一度脚本を読んで頂きたいとは思っていたのですが、白水社から発行されている単行本は2520円もしてしまいます。

なかなか気軽に買える値段ではありませんね。

 

それがそれが、比較的廉価で購入する機会が訪れました!

早川書房から出ている演劇雑誌「悲劇喜劇」5月号に、「ゴドーを待ちながら」の全文が掲載されているのです。

価格は1300円也!

しかも、翻訳は、岩切正一郎さんによる新訳です。

こんな機会を待っていた方も、大勢いらっしゃることでしょう。

不条理演劇に触れ合ってみたいという方は、このチャンスをお見逃しなく!

キラー・インサイド・ミー

 

今日は、お薦めの映画をご紹介します。

「キラー・インサイド・ミー」というタイトルの作品です。

殺人を繰り返す男を主人公にした犯罪ノワールを、マイケル・ウィンターボトム監督が映画化したものです。

ストーリーを簡単にご紹介しましょう。

1950年代の西テキサスの田舎町。

保安官助手として働くルーは評判のいい青年だった。

しかしジョイスという娼婦と出会った事で、長年眠っていたある衝動が目を覚ました。

ルーはかつて義兄を死なせた疑いのある地元の顔役に復讐する事を思いつき、ある計画を実行する。

完全犯罪のはずだったが、ルーに疑いの目が向けられる。

そして、それを隠すために新たな殺人を引き起こす。

やがて殺人の衝動は、ルー自身にも止められなくなり…。

 

マイケル・ウィンターボトムは、現役バリバリの映画監督の中で、最も好きな人の一人です。

毎度、作品ごとに異なる作風で、僕を驚かせてくれます。

実にアーティスティックで、腕の良い監督さんといった感じです。

今回は、1950年代に多くの犯罪小説を書いたアメリカの作家ジム・トンプスンの「おれの中の殺し屋」を映画化しました。

トンプソンの作品は、過去に、『ゲッタウェイ』『グリフターズ/詐欺師たち』などが、映画化されています。

「キラー・インサイド・ミー」は、ノワール小説の手法にのっとり、主人公による一人称の語りのスタイルを取っています。

しかし、この作品では、主人公に共感する余地があまりなく、とまどう人が多いかもしれません。

なぜなら、主人公が抱える心の暗闇の理由が、明快には明かされないからです。

その得体の知れなさが、まさに現代の象徴であり、アートの世界なのです。

実際、僕の周囲でご覧になっていた方々の多くが、余りの気味悪さに、ドン引きされていました。

いわゆるハッピーエンド的な娯楽を求める方には、不適切な作品かもしれません。

しかし、劇団ぷにぷにパイレーツが時折上演する”暗黒世界”がお好きな方には、是非、ご覧頂きたいと思います。

(「ブログの天使」や「風船男」の雰囲気ですね!)

次回のぷにぷに公演で上演する予定の作品「ずっと一緒に」と良く似た匂いがプンプンするんですよ。

僕は、大いに気に入りました。

 

ただ、この映画を上映している映画館は、本当に少ないんですよ。

東京や大阪でも、たった1館のみ!

(ちなみに、広島では、5月28日、サロンシネマで公開予定だそうです)

興味をお持ちの方は、お早めにご覧下さいね!

ただし、映画を見て気分が悪くなっても、当方は一切関知いたしませんので、悪しからず…。

UNIKO

 

商品の詳細

皆さんにお薦めしたいCDをご紹介します。

クロノス・カルテット&キンモ・ポーヨーネンによる『UNIKO』というアルバムです。

最近、オフタイムは、この作品ばかり聞いています。

 

クロノス・カルテットは、現代音楽を専門としており、1973年の結成以来、次々と新作の委嘱を重ねてきました。

クロノスSQの為に書き下ろされた曲は600曲以上あるそうです。

特に、アルヴォ・ペルト、スティーヴ・ライヒ、フィリップ・グラス、テリー・ライリーらによる、ミニマリズム・ミュージックの演奏で有名ですね。

その他、さまざまな音楽ジャンルにわたって演奏活動を続けていて、実験音楽ばかりでなく、いわゆるクラシック音楽、ラテン・アメリカやアフリカの民族音楽、ジャズ、タンゴなども得意としています。

今回、クロノスSQが共演したのは、現在の北欧のミュージック・シーンを先導するミュージシャン、キンモ・ポーヨーネン。

ポーヨーネンは、即興演奏も得意とするアコーディオン奏者、ダンサーです。

2004 年にも来日し、凄まじいばかりのエネルギーを放出したパフォーマンスは大きな話題を呼んだそうです。

 

『UNIKO』では、その両者による圧倒的な演奏を聞くことが出来ます。

音楽と言うより、人間の情念が音、となって、聞く者の脳に襲いかかってくるイメージですね。

ホーメイのようなヴォイスが通奏低音となり、その上でSQが躍動する生命のリズムを刻みます。

軽やかなアコーディオンのパッセージが、遥か上空を飛翔していき、時間や空間を飛び越えていくのです。

人間の原罪のようなもの、あるいは封印してしまいたい過去の忌まわしい記憶が呼び覚まされていく…、そんな感覚を覚えてしまいます。

静かな演奏ではありますが、音楽の持つ強烈なエネルギーに圧倒されてしまうのです。

 

誰にでも親しみやすい作品ではありません。

でも、コンテンポラリー・ダンスや演劇のファンの方なら、必ずや、気に入って頂けると思います。

関心のある方は、下記のサイトで、一部、試聴出来る筈ですので、聞いてみて下さい。

http://www.kronosquartet.org/recordings/detail/286

第12回公演のタイトル決定!

 

今年夏を予定している劇団ぷにぷにパイレーツ第12回公演のタイトルが決まりました!

今日は、GWの最終日、そして母の日ですから、思い切って発表しちゃいますね。

次回公演のタイトルは…。

 

おっと、その前に、次回公演のコンセプトからご説明いたします。

こんなご時世ですから、あえてエンタテインメント色を強く打ち出してみました。

文学的な雰囲気は抑えめに、演劇ならではの肉体性をお楽しみ頂く作品を揃えています。

使用する音楽は、すべて20世紀に誕生した現代曲。

恐らく、皆さんがご存じないであろう、隠れた名曲をご紹介していきます。

上演作品は3本。

上演時間は、90分を予定しています。

 

では、改めて、第12回公演のタイトルを発表します。

「ぷにぷに!赤いカーニバル」です!

これまで、「○○○○祭り」というタイトルが多かったのですが、”祭り”を改め、“カーニバル”にしてみました。

(今回の作品は、いずれも、和風な香りがまったくしないので、カーニバルの方が相応しいと思ったからです)

では、なぜ、”赤い”のか?

その理由については、おいおいご紹介していきまね。

演劇神降臨

 

毎度、次回公演の諸々に目処が付いたら、次々回公演の企画を考え始めてしまいます。

昨日は、僕に、演劇の神が降りたのでしょう。

突如、5本分の新作脚本のアイディアが、頭に浮かびました。

その勢いのままに、オープニング・コントのプロット1本と、本格的な2人芝居のシノプシスを1本、あっという間に書き上げてしまいました。

脚本は、じっくり考えれば、良いものが出来るという訳ではないのです。

何かに憑依される時間を、有効に使うことが大切ですね。

ただ、一体いつ神が降りてくるのか、事前に予測出来ないのが難点ですが…。

動きの量を減らす

 

じゅん君のアドバイスに従って、動きの量を、少し減らすよう工夫をしています。

パラパラと派手に動くと、エンタテインメント性は増すでしょう。

しかし、内面の表現が軽くなってしまう弊害は否めません。

ホラー&サスペンスをやるのに、お客さんが滑稽に思ってしまったら最悪ですからね。

もっとストイックに仕上げていく必要があるように感じています。

ただ、動くことを前提に脚本を書いてしまっているので、根本から作り直す必要があります。

こりゃ大変だ!

1日が終わる...

 

次回公演の稽古を、ほぼ毎日、地道に続けています。

一応セリフは頭に入りました。

でも、動きながらだと、まだまだスムーズには出てきません。

また、動きのアイディアを練りながらやっているので、何度も止めながら稽古を進めていくことになります。

ですから、今は、3作品を全部通すと、2時間以上掛かってしまいます。

昨日は時間にゆとりがあったので、2回通してみましたが、それだけで1日が終わってしまいました。

(途中、カープの中継を、ちょっと見てしまったのもいけなかった…)

 

でも、稽古を重ねていけば、確実に時間は縮まっていきます。

僕の予想では、劇作品の上演時間は、75分程度にまとまる筈です。

(それに加えて、キーボードの演奏がトータルで15分程度でしょうか?公演全体を90分にする予定です)

そこに辿り着くまでには、もう少し、時間が掛かりそうですね。

今日も、頑張って、稽古に励みます。

筋肉質な公演

 

日曜日の稽古で、制作担当のじゅん君に、演出に関するアドバイスをお願いしました。

僕が、2つの演出プランをやって見せ、どちらが良いかを選んで貰ったのです。

すると、じゅん君は、いずれもクールな方の演出を選択しました。

僕自身も、クールな演出が良いとは思っていたのですが、「一般のお客様には分かりにくいかなあ…」とか、「もっと面白可笑しくした方が喜ばれるかなあ…」なんて、迷っていたんですね。

しかし、じゅん君は、表面的な面白さより、作品の本質を重視する演出を支持してくれました。

僕も、その方がキャラクターの性格が明確になりますし、作品全体を通して力強いモノになるように思います。

贅肉が取れて、筋肉質な公演になるのではないでしょうか?

今後は、クールな演出に則って、稽古に邁進していきたいと思います。

ありがとう、じゅん!

新兵器導入

 

一昨日、Sachikoさん宅にお邪魔したら、新兵器が導入されていました。

僕の世代だと、つい”シンセサイザー”と呼びたくなってしまいますが、要は”キーボード”です。

それにしても、今どきのキーボードは凄いですね。

価格からは考えられないぐらい、高性能です。

搭載している音色だけで、千種類以上あるのでしょうか?

それを、使う人が自由に変えたり出来ますから、ある意味、無限の可能性があると言っても良いですね。

予め打ち込んでおけば、多重演奏により、オーケストラのような分厚い音楽も展開出来ます。

テルミンのような使い方も可能なんですよ。

ピアノが弾けない人でも、結構立派な演奏が出来る筈です。

そして、何と言っても、音が安っぽくないんです。

かなりリアルな分厚い音で、アンプやスピーカーさえちゃんとしたモノを使えば、生楽器とほとんど遜色ないのではないでしょうか?

技術の進歩で、音楽の制作が、グッと身近になってきているように感じます。

あとは、センスの問題ですね…。

 

ちなみに、ぷにぷにパイレーツの次回公演では、そういったキーボードの機能は出来るだけ封印するつもりです。

劇団コンセプトに反しますからね。

とりわけ、次回公演では、役者と演奏家の精神性と肉体性に依拠した演劇を、突き詰めていきたいと思っています。

次回公演のタイトルが決まりました

 

昨日、Sachikoさんと、次回公演の初稽古を行いました。

勿論、じゅん君も参加してくれました。

実り多い、充実した稽古が出来ました。

 

まずは、公演タイトルを相談の上、決定。

これは、近日、発表したいと思います。

 

続いて、僕が演出上迷っていることが幾つかあったので、2人に見て貰って、意見を募りました。

すると、結論があっという間に出て、演出の方針が決まりました。

やはり、信頼している人に見て頂くのは、大切です。

 

最後に、曲選びを行いました。

劇中の曲に関しては、僕の中にプランがあったので、主に劇間の曲を選考していきました。

実際に、Sachikoさんに演奏して貰い、イメージを膨らましながら選んでいきました。

その結果、カッコイイ曲ばかり、厳選されました。

バリエーション豊かに、様々なジャンルから抽出できたと思います。

すべて、20世紀に生まれた曲なんですけど、まったく違ったカラーのものばかりですよ。

しかも、一般的にはあまり知られていない名曲ばかり集めましたので、皆様にとって新たな発見の場となるのではないかと期待しています。

 

およそ3時間で、1回目の稽古は終了!

その後、お好み焼き屋さんで、楽しい打ち上げを行いました。

そこで、「夏休みに、子ども向け公演をやろう…」なんて話も、持ち上がってきました。

果たして、実現出来ますかどうか…。

またユニクロ...

 

「ずっと一緒に」の演出変更にともない、黒のフード付きパーカーが必要になりました。

何枚か持ってはいるのですが、いずれも冬用の地厚なモノばかりです。

(「風船」で着用したのは、フリース生地でした)

そこで、薄手の黒パーカーを探しに行ってきました。

 

僕が向かったのは、いつものように、ユニクロです。

今や、「それが標準!」という感じになってしまいましたが、改めて見ると、本当に格安ですね。

ユザワヤ辺りで生地を買ってきて自分で縫製するよりも、相当安いと思います。

一体、どうやって、あんなに儲けているのでしょう?

 

また、ユニクロの商品の多くは、柄やマーク等が入っていないので、舞台で使いやすいんですよね。

例えば、シャツの胸に「NIKE」のロゴが大きく書かれていたら、お客様は、「ああ、この主人公はスポーツマンの設定なんだな…」なんて思ってしまうかもしれません。

衣装も重要な情報源です。

余計なメッセージを発信しない服を探すと、ユニクロになってしまいます。

 

結局、1990円で、通気性が良く涼しいという夏用の黒パーカーを購入しました。

それに合わせて、790円の白い半袖Tシャツも入手しました。

下は、既に持っているジーンズを履くつもりなので、これでオープニング作品の衣装はすべて整いました。

しめて、2780円!

公演規模からすると結構な投資ですけど、普通で考えると、かなり安いですね。

しかも、僕が舞台で使う衣装は、公演終了後、普段着として着用出来るものばかりです。

また、実際に、僕は良く着るんですよ。

無駄を出さない、実にエコな劇団でしょ?

本当は、予算が少ないだけなんですけどね…。