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インサイド・ジョブ~世界不況の知られざる真実

 

「インサイド・ジョブ~世界不況の知られざる真実」というドキュメンタリー映画を見てきました。

これは、なぜ巨大な金融危機が訪れたのか、米の金融界にメスを入れたアカデミー賞長編ドキュメンタリー部門受賞作品です。

 

2008年に起きたリーマン・ブラザーズ社破綻。

なぜそれがきっかけで、世界同時不況が起きたのでしょうか?

アメリカでは、長い間、1930年代の大恐慌を教訓に金融業界に規制がかけられていました。

しかし1980年代のレーガン政権時代以降、規制は次々に撤廃され、投資や利益の追求に歯止めが利かなくなっていきました。

企業の役員や顧問が政治家を動かし、法律を改正。

ハイリスク、ハイリターンが求められ、とうとう国家規模のネズミ講に進展していき、ついに住宅バブルが崩壊したというわけです。

 

アメリカの住宅ローンの破綻が、なぜ世界同時不況につながるのか、日本にいると分かりづらいところがありますよね。

この作品は、そんな疑問にテンポのいい編集と明快な解説で答えてくれます。

この金融危機に関わった多くの人々へのインタビューから浮かび上がってくるのは、金融界、政界、経済学界がグルになって、大っぴらに行った犯罪は、誰も罪に問われないというアメリカの現実なんですね。

一般庶民たちは家も仕事も失うが、金持ちには税金が投入され、彼らの懐は一切痛みません。

それどころか、破たんした会社の首脳陣は、大儲けしてしまっているのです。

それも100億円単位で!

しかも、インタビューに応じた“戦犯”たちの多くは、まったく悪びれず、いまだに高給を取り続けています。

今のアメリカは、1%の悪党どもが巨額の富を手にするために、99%もの国民が貧困に苦しむ図式となっているのです。

 

多少、米経済の知識がないと、あの猛烈なテンポに付いていくのは難しいかもしれません。

実際、僕にも、分からない部分が何箇所かありました。

でも、そんなことを気にする必要は、一切ありません。

是非ともご覧になって、義憤を感じて頂きたい!

権力者や資本家がグルになると、庶民にはどうしようもない現実を直視して頂きたい!

政権が変わっても、本質は何一つ変わらないということを知って頂きたい!

 

我が国も、今、未曾有の危機に瀕していますが、その元凶を作ったのも、アメリカと同じ構造です。

利益の為なら危険を承知で推進していき(危険だからこそ、利権は大きいのです)、国民には間違った情報を与え続け、いざという時には、国民の血税を投入して対処を図る…。

責任の所在は、政府にあるのか、企業にあるのか、学者にあるのかは、明らかにされないままです。

結局、不利益を被るのは、国民という図式です。

私たちに、今何が出来るかは定かではありませんが、少なくとも、こういった映画を見て、現実の一端に触れてみる必要があるように思いました。

 

残念ながら、この作品、まもなく上映を終了する映画館が多いようです。

興味のある方は、お急ぎ下さい。

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