ぷにぷにパイレーツ

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出揃ったはずなのに...

 

先日、「『ぷにぷに!放送禁止コント祭り』の脚本が出揃った」と書きました。

しかし、またまた、面白いコントのアイディアが浮かんでしまいました。

思い付いてしまうと、上演したくてたまらなくなります。

しかも、このアイディアを生かせば、どなたにでも分かりやすく笑いの多い作品になりそうですから、なおさらです。

社会風刺コントは、時期を逃してしまうと、2度と上演出来なくなってしまいます。

もし間に合うようなら、この作品も、『ぷにぷに!放送禁止コント祭り』の舞台に掛けてみたいと思っています。

ただ、もう一作品加えると、その分、上演時間が長くなってしまいます。

どれか別の作品を削って、その尺を捻出しなくては...。

岸田國士戯曲選集Ⅰ

 

ハヤカワ演劇文庫から、日本現代演劇の父とされる劇作家、岸田國士の戯曲選集の第1巻が発売されました。

今では、"岸田國士演劇賞"で名前を聞く程度で、実際に、その作品が上演されることは滅多にありません。

岸田今日子さんのお父さんと言えば、なんとなくイメージが出来るでしょうか?

久保田万太郎らと"文学座"を創設した人でもあります。

まさに、今の演劇界に多大な影響を与えた人なんです。

ただ、最近は、その脚本を読むこと自体が難しくなっていたんですよね。

1989年には、『岸田國士全集』が岩波書店から発売されましたが、なにせ全28巻の超大作です。

誰もが気軽に手にすることは出来ません。

そういった意味で、今回の文庫化は、快挙と呼べるかもしれません。

演劇に携わる者なら、一度は必ず、目を通しておきたい劇作家ですからね。

 

僕も、今回、久し振りに岸田國士の作品を読み直しましたが、とても新鮮な印象を受けました。

1920年代に書かれた作品ですから、風俗や生活習慣等はさすがに古臭いのですが、作風や筆致が非常にモダンなのです。

ある種、前衛的な空気すら感じてしまう程です。

ご本人も認めていらっしゃいますが、別役実先生が多大な影響を受けていらっしゃるのが良く分かります。

とにかく、文体や会話の転がし方がそっくりなんです。

また、暗いテーマでも、どこかしら陽気な雰囲気が漂っているのも魅力ですね。

(僕は、どんなにナンセンスなコントを書いても、絶対に陰気なムードに包まれてしまいます。これは、どっちが良いとかいう問題ではありません。その人が、本来持っている資質ですから、どうしようもないのです)

それに、短編や中編ばかりというのも、僕が気に入っている要素の一つです。

様々な面で、大変参考になる戯曲集でした。

 

今の演劇界が置き去りにしてきたある種の演劇の良さが、岸田國士の戯曲選集には詰まっています。

この辺で、今一度、岸田國士に立ち返って、演劇について考えてみるのも良いことだと思います。

演劇人の皆さん、是非、この機会にお読みになってみて下さい。

定価は、1200円(+税)です。

トルコ行進曲

 

グレン・グールドの弾くモーツァルトの中でも、お薦めは、「ピアノ・ソナタNo.11 Ⅲ」。

いわゆる「トルコ行進曲」です。

何ですか、このテンポは?

遅い!遅すぎます!

こんなスピードじゃ、行進出来ません。

どうして、こんなに、一音一音、噛みしめるように弾くのでしょう!

聞きなれた曲だけに、凄いインパクトです。

音の並びは同じなんでしょうが、まったく違う曲に聞こえます。

面白すぎる!

あなたの「トルコ行進曲」のイメージは、間違いなく一新される筈です。

 

逆に「ピアノ・ソナタ No.8 Ⅰ」は、速い速い!

何をそんなに急いでるんだ、と思うぐらい、超高速で弾いています。

本来は、コーヒーのCMにでも使われそうな優雅な曲だと思うのですが、とてつもない緊張感が生まれています。

 

どの曲を聞いてみても、次の展開がまったく予測できず、耳を離すことが出来ません。

モーツァルトに興味のなかった僕が、頻繁に聞くようになってしまいました。

グールドの演奏を、真のモーツァルト・ファンは、どうお感じになるのでしょう?

是非、一度、お聞きになってみて下さい。

モーツァルト革命

 

「史上最高の作曲家は、モーツァルトだ!」

そうおっしゃる方が大勢いらっしゃいます。

ところが、僕はこれまで、モーツァルトの良さが全然分かりませんでした。

完成度は高いんでしょうが、面白みを全然感じられなかったんですね。

正直、古臭さばかり目立って、心を揺さぶられることが一度もありませんでした。

レストランのBGMを聞いている感じで、「邪魔にはならないけど、真剣に耳を傾けるものではない」と決めつけていたんです。

 

この夏、ドイツ・オルデンブルグ州立劇場のヴァイオリニストを務めている従兄と会った時、そんな話になりました。

すると、従兄は、「グレン・グールドの演奏で、モーツァルトを聞いてみてはどうですか?」とアドバイスしてくれました。

そこで、グールドの弾いたモーツァルトのピアノ・ソナタ集のCDを2枚、買って聞いてみました。

 

なるほど、これは凄い!

かつて聞いたことのない衝撃です。

モーツァルトは決して古くなかったんですね。

僕が、古臭く弾いている演奏しか聞いたことがなかっただけなんです。

モーツァルトは、今に生きている...、そう思えるほど、グールドの演奏はモダンでした。

超大胆な解釈、超絶技巧のテクニック、暴力的なパワー、どの点を取ってみても、ワン&オンリーです。

とてもBGMとして、ながら聞きなんか出来ません。

グールドは、たった一人で、モーツァルトに秘められた可能性を大きく広げていったのです。

これぞ、モーツァルト革命です。

僕は、一気に、モーツァルト・ファンになってしまいました。

 

モーツァルトだけでなく、古典作品の多くが、過去のパフォーマンスを踏襲する形になっています。

シェークスピアもチェーホフの戯曲も、現代的感覚を加えることなく、古臭いまま上演されることが多いようです。

それだと、失敗や間違いは起きないんでしょうが、新たな感動は生まれませんよね。

今の感性を取り入れ、今に生きる作品にしなければ、あえて古典を上演する意味はないように思います。

勿論、その為には、グールドのような圧倒的技術を持ち合せなければならないのですが...。

果たして、二つ目に...?

 

 

らく太.jpg

 

昨日、「立川らく太 噛みつき電撃大作戦 亀戸激情落語シリーズ episode.13」に行ってきました。

この会は、らく太君の二つ目昇進の最終試験を兼ねたものです。

らく太君の師匠、立川志らくさんが会場に来て、その場で合否を判定しました。

 

落語会では、まず、「千早振る」と「長短」の古典落語2席。

中入りを挟んで、講談の「三方が原」をたっぷり語りました。

すべての演目が終わったところで、志らく師匠が登場。

非常に辛口なダメ出しが行われました。

しかし、結果は、合格!

無事、らく太君の二つ目昇格が決まりました。

めでたし、めでたし!

 

正式に二つ目になるのは、来年の然るべき時期を選んでということになると思います。

この昇進を機に、是非、芸の方もレベル・アップしていって貰いたいと思います。

僕としては、ぷにぷにパイレーツでコントを面白く演じることが、本芸にも繋がっていくと確信しています。

幅広く、頑張っていって頂きたいですね。

 

そんなわけで、らく太君には、来週から、「ぷにぷに!放送禁止コント祭り」の稽古に入って貰います。

果たして、どんな舞台になるか、僕も楽しみにしています。

 

錦糸町駅のホームで見たスカイツリーは、ほぼ完成した姿を見せていました。

 

スカイツリー.jpg

 

 

うーん...

 

 

横浜スタジアム9月24日.jpg

 

昨日、横浜スタジアムに、横浜vs広島戦を観戦に行ってきました。

試合は、2-1で広島の勝利!

連敗を2で止めました。

カープは、3回、2死二塁から、栗原選手がセンター前にタイムリーヒットを放ち、1点を先制しました。

カープ先発の福井投手は、3回まで無安打無失点と、完璧な立ち上がりを見せました。

しかし、4回まで無安打無失点に抑えていた福井投手は、5回、1死から、横浜の筒香選手に4号ソロを浴びて、同点に追いつかれました。

広島は9回、筒香選手のエラーから、山口投手の制球難に付け込み、1死球1四球で満塁とし、バーデンの押し出し四球で勝ち越し点を挙げました。

 

勝つには勝ちましたけど、渋い試合でしたね。

決勝点が、エラーと死球と2つの四球で押し出しという、実に地味な形でした。

いわば、相手からプレゼントされた勝利です。

野村監督のコメントも、ファンの気持ちを代弁してくれています。

「うーん。うーんしかないよ。1死満塁とか2死満塁とか、あそこが野球なんだけどね。そこで1本出るかどうかが課題。打って自信をつけてほしいんだけど。もう、誰か(打開する選手が)出てこい! という気持ちです」

ヒットは沢山打つんですけど、残塁の山...、山...、山...。

何とも、盛り上がりに欠ける展開でした。

ヒーロー・インタビューも、なかなか該当者を思い付かないような試合です。

(結局、勝ち投手になった豊田投手がインタビューに応えていました)

ピッチャーは頑張っているのだけれど、打線がまったく繋がりません。

野村監督じゃありませんけど、試合後、僕も、「うーん...」ぐらいしか言葉が出ませんでした。

 

でも、去年のこの時期のことを考えれば、かなりチーム状態は良くなっていると思います。

序盤で試合が壊れることが滅多にありませんし、負けるとしても接戦に競り負けていることがほとんどです。

投手は、かなりレベル・アップしました。

打線だって、ヒットは打っているんです。

あと一息で、チームに、Aクラス入り出来る実力が身につくと信じています。

僕は、諦めずに、応援していきますよ。

 

さて、昨日は、年に1度の贅沢で、SS席で観戦しました。

やはり、席によって、野球の見え方が違いますね。

細かい駆け引きなどが良く分かり、より一層深く味わえたように思いました。

中でも、一番違いを感じたのは、音です。

キャッチャーのボールを受ける音や、死球の当たった音の迫力!

また、バット音の違いで、飛距離の違いが予想出来たりするんですね。

外野席特有のファンの一体感や興奮はありませんが、試合そのものを見るにはSS席の方が良いですね。

そんなに頻繁に高い席には行けませんけど、時々は、内野で見るのも悪くないと思います。

皆さんも、是非、一度試してみて下さいね。

 

横浜9月24日.jpg

 

 

さて、本日、「ぷにぷに冬のパン祭り」や「ぷちぷちパイレーツ」に出演してくれた落語家の立川らく太君が、独演会を行います。

これは、らく太君の二つ目昇進の最終試験を兼ねたもので、師匠の立川志らくさんが会場に来て、その場で合否を判定するそうです。

お時間に余裕がありましたら、皆様も、是非、応援してあげてください。

よろしくお願いします。

詳細は、下記の通りです。


★『立川らく太 噛みつき電撃大作戦 亀戸激情落語シリーズ episode.13』

日時:2011年9月25日(日)14:30開場 15:00開演

会場:亀戸ハードコア

料金:当日1500円(ワンドリンク付き)

 

浜スタ9月24日.jpg

 

中学生演劇

 

昨日、某中学校の演劇部の公演を見てきました。

県の創作劇大会で3位に入賞した作品で、そのほかにも、県中学校文化連盟会長賞や県立青少年センター館長章も受賞しているそうです。

実際、拝見したところ、レベルが本当に高いので、僕は驚きました!

とても、中学生の演劇部とは思えません。

僕も、中学時代、演劇作品の作・演出をやっていましたが、比べるのもおこがましいぐらいです。

(僕がやっていたのは、パロディか、ナンセンス・コントばかりでしたから...)

脚本の完成度も高く、演出も的確です。

伏線の張り方も上手いし、オープニングとラストシーンがオーバーラップする構成も見事です。

登場人物は非常に多いのですが、キャラクターが重なることなく、バランス良く配置されています。

ラスト直前の長科白なんて、中学生でなくては書けない、等身大の感動的なモノでした。

わずか15年しか人生経験がないのに、これだけの作品を創造するなんて、末恐ろしいですね。

「その辺の(大人の)小劇場劇団は、少し見習った方が良い」と思う程、完成度の高いものでした。

この中学生の皆さんには、是非是非、演劇活動を続けて頂きたいですね。

日本演劇の未来は明るいぞ!

落合監督今季限りで退任

 

プロ野球・中日ドラゴンズは、昨日、落合博満監督の今季限りでの退任を発表しました。

佐藤球団代表がナゴヤドームで会見を行い「落合監督とは来季の契約を結びません。野球殿堂入りも果たされ、節目であると考えた」と話しました。

落合監督は2004年から昨シーズンまでの7年間で、リーグ優勝3度、日本一1度の実績があります。

今シーズンも、今のところ、2位につけています。

また、佐藤代表は、落合監督の後任に、元監督の高木守道さんが就任することを発表しました。

 

日本ハムの梨田監督に続いて、今度は落合監督のシーズン途中での退任発表です。

2人ともかなりの好成績を残しているのに、なぜ退任させるのか?なぜこの時期なのか?まったく解せません。

中日の場合、なぜ後任が、70歳の高木さんなのかも不思議です。

「(落合監督は)野球殿堂入りも果たされ、節目である」と球団代表は語っていますが、高木さんも殿堂入りされていますからね...。

 

報道によりますと、落合監督が毎年好成績を挙げるため、選手やスタッフの年俸や人件費がどんどん上がる一方、観客動員は減少の一途をたどっていったからではないかとのことでした。

落合監督の推定年俸は3億円ですから、それを削減するだけでも、チームにとってはかなり大きいですね。

また、新聞不況の今、親会社の中日新聞社からのサポートも期待しづらいのも事実でしょう。

チームはかなりの赤字額を抱えているとのことですから、解任はやむなしというところかもしれません。

 

問題なのは、退任発表の時期の方です。

なぜ、ペナントレース争いが佳境を迎える今、公表しなくてならないのでしょう。

一部では、「現在行われている対ヤクルト4連戦で中日が連勝し、首位に肉薄すると、監督交代の発表が難しくなる。だから、その前に、退任を規定路線にしてしまえ」という考えがあったのではないかと囁かれています。

とにかく、退任して貰うことありきだったんでしょうね。

 

この発表は、中日ナインに、どんな影響を与えるのでしょうか?

「落合監督に最後の花道を!」と発奮するのか?

「明日は我が身」と、モチベーションが落ちてしまうのか?

昨日は、3対2で中日が勝ちましたが、今後の戦いぶりが気になります。

 

プロ野球は、勝負の世界であると同時に、興行でもあるのです。

景気低迷が永遠に続きそうな日本で、プロ野球の在り方は、今、大きな変革期を迎えているのかもしれませんね。

真っ赤な脚本

 

セリフを覚え始めると、たちまち脚本が真っ赤になります。

細かいセリフ回しに、直しを加えるからです。

書いている時には良いと思っていても、いざセリフが頭に入ってくると、とてつもない違和感を覚えることが少なくありません。

お客様にとってはどっちでも良いのでしょうが、やっている方からすると、なんだか嘘をついているような感じがして、気持ち悪くて仕方ありません。

どうしても直さざるをえないんですよね。

ですから、一旦覚えたモノを、微妙に直して、また覚え直す...。

こんな地味な作業を、今、淡々と行っています。

稽古場予約

 

昨日、「ぷにぷに!放送禁止コント祭り」の稽古場の予約を行いました。

10月末から本番まで、毎週日曜日に稽古を行います。

例年、秋は、なかなか稽古場が取れないのですが、今年は上手く予約が入りました。

僕の勘違いかもしれませんが、なんとなく、最近、公民館の利用率が落ちているように思います。

(そんなに沢山の場所を確認した訳ではありませんが...)

これも、社会情勢のせいでしょうか?

とにかく、本格的な稽古開始前に、なんとか、セリフを頭に入れておかなくてはなりません。

頑張って、覚えるぞ!

「ぷにぷに!放送禁止コント祭り」暗記開始

 

昨日から、「ぷにぷに!放送禁止コント祭り」のセリフの暗記を始めました。

各作品短いとはいえ、全部で3本に出演する予定ですから、大変です。

これからしばらくは、地味な、暗記作業に没頭します。

セリフを覚えている間は、楽しいことはほとんどありません。

なかなか覚えられなくて、どんどん自分が嫌いになっていきます。

でも、この時期を乗り越えると、楽しい演劇の世界が待っています。

地道に覚えていきますね。

「ぷにぷに!放送禁止コント祭り」脚本が出揃いました!

 

「ぷにぷに!放送禁止コント祭り」で上演する作品の脚本が出揃いました。

全部で、7本もあります。

「ぷにぷに!赤いカーニバル」では3本しか上演しませんでしたから、その倍以上になりますね。

逆に言えば、各作品が、短いんです。

公演全体の時間は90分で考えていますから、平均すれば、それぞれ10分程度にしかなりません。

なかには、5分に満たない超短編もあります。

まさに、ショート・コント集ですね。

 

公演タイトル通り、いずれも、TVやラジオでは放送することが出来ない、黒いコントばかりです。

「放送禁止コント」と聞いて、猥褻な作品を想像される方も少なくないようですが、下ネタは一切ありませんから、ご安心下さい。

(ぷにぷにパイレーツは、基本的に、下品な作品は上演いたしません。美しくないことは、やりたくないのです)

今の社会状況を揶揄する、ブラック・ユーモアに満ち満ちた作品ばかりです。

ただ、風刺の要素をかなり過激なギャグで表現していますので、人によっては拒絶反応を示す可能性もあります。

僕としては、社会の実状に即して、本当のことを書いただけです。

ただ、現実が厳し過ぎて、それをリアルに表すと、グロテスクに感じられてしまうのだと思います。

ですから、常識をお持ちの方なら、問題なくお楽しみ頂けると思います。

 

今回は、内容が内容だけに、web上にストーリーを公表することは出来ません。

イメージとしては、過去に上演して評判が良かった「究極のロハス・スタイル」や「執行人」の雰囲気に近いと思います。

上演中に爆笑は起きないけど、後からしみじみ可笑しさと恐怖がこみ上げてくるような作品が中心です。

出演者も3人いて、バリエーションも豊かです。

是非、「ぷにぷに!放送禁止コント祭り」にご期待下さい。

ぷにぷに史上最短作品

 

またまた、自分用の脚本を書き上げましたよ。

「ぷにぷに放送禁止コント祭り」のラストに上演したらピッタリだと思います。

 

とにかく、この作品は短いんです。

ぷにぷにパイレーツ史上、最短の文量です。

原稿用紙にして、4~5枚ぐらいでしょうか。

超短編演劇作品です。

 

僕の作品は「詩のようだ」と良く言われますが、これはとりわけポエティックな作品となりました。

この作品だけは、まったくコントではありません。

それどころか、ストーリーさえありません。

まさに"詩"ですね。

面白おかしいモノではありませんが、後からしみじみ感じて貰えるのではないかと思っています。

ただ、僕自身は、とても美しい世界観だと確信しています。

ピアニストのSachikoさんに脚本を読んで頂きましたが、「余韻が残りそう...」など、非常に好意的な評価を頂戴しました。

たとえ少数でも、この作品に共感して頂ける方がいらっしゃれば嬉しいです。

「ぷにぷに!赤いカーニバル」舞台写真掲載

 

遅ればせながら、「ぷにぷに!赤いカーニバル」の舞台写真を、劇団HPにアップしました。

例によって、僕一人しか芝居には出演していませんから、地味な写真ばかりです。

「魔術師」以外は、普段着にしか見えませんね。

でも、写真を通しても、結構、エネルギーは伝わってくるような気がします。

(基本的に、負のエネルギーですが...)

よろしければ、下記をクリックして、ご覧下さい!

 

http://www.punipuni.org/2011/04/post-27.html

PAW'2011『東北・復興WEEK』

 

岩手県、宮城県、福島県の劇団が、来週、横浜で公演を行います。

これは、PAW'2011『東北・復興WEEK』と題されたイベントです。

9月20日(火)~25日(日)に、相鉄本多劇場で、開催されます。

 

震災の影響で、東北の演劇界は今も過酷な状況にありますが、仙台のARC>T Art Revival Connection TOHOKU等、演劇人の復興に向けた活動が、様々に動いているそうです。

横浜ふね劇場をつくる会が、東北復興に向けたネットワーク事業として、今回、3つの団体を招聘し、公演を開催する運びになりました。

 

具体的な、公演の内容をご紹介します。

9月20日、21日 Gin's Bar 色彩シリーズact.3『BLACK-家族の肖像』(宮城県)。

22日、23日 架空の劇団番外公演『瓦礫と菓子パン~リストランテ震災編』(岩手県)

24日、25日 満塁鳥王一座プロデュース公演#2『キル兄にゃとU子さん』(福島県)

 

開演時間や上演時間は毎日違いますので、詳しくは、下記のサイトをご覧下さい。

アフタートークが行われる回もあるようですよ。

前売りなら2000円とお手軽な価格です。

この機会に、是非、東北の劇団をご覧になってみて下さい。

http://paw2011.com/

半分程度のカットを!

 

「ぷにぷに放送禁止コント祭り」で、僕自身が上演する、社会風刺コントを書き上げました。

調子に乗って書いているうちに、気が付けば、原稿用紙60枚を超える超大作に!

また、内容も、とんでもなくスケールの大きいものになっていました。

このままでは、とても上演出来ません。

しかも、動きがとても多く、演じるのが大変難しそうです。

読み直してみて、自分で呆然としてしまいました。

何とか半分程度にカットして、時間をかけて、皆さんが気軽に見られる作品に作り直していきたいと思っています。

発想自体は、とても面白いものなので...。

広島県立美術館

 

先月、広島に帰省した際、何十年か振りに、広島県立美術館に行ってきました。

中学、高校時代は、頻繁に訪れていた場所です。

そこでは、広島在住のアーティストの作品が展示されていました。

非常に興味深く拝見させて頂きました。

いずれも独創的で面白く、単なるローカルの展覧会といった感じはまったくありませんでした。

美術の場合、基本的に個人作業なので、居住地域による格差はあまり見られないと思います。

むしろ、首都圏では決して生まれないであろう感覚を生かし、オリジナリティを発揮出来るような気がします。

 

一方、演劇の場合、今のところ、ローカルからの発信があまり見られません。

"弘前劇場"や"飛ぶ劇場"など、全国区で活躍している地方劇団は、まだまだレアなんですよね。

演劇も、美術同様、地方で活動するデメリットは、ほとんどない筈です。

良い指導者やリーダーが一人いれば、その地域の演劇は、飛躍的に向上すると思います。

広島から、他の地域に打って出ることの出来る劇団が誕生すると嬉しいのですが...。

 

先日、広島県立美術館で作品を拝見して、面白かったアーティストのサイトをご紹介しておきます。

●三澤はじめ http://misawahajime.web.fc2.com/index.html

●gaku http://www.gakkun.net/index.html

パントマイム版「地下室」

 

『オーガニックマイムな夕べ2』で、僕は、「地下室」という作品を上演しました。

これは、『ぷにぷに!赤いカーニバル』の2本目に演じた「地下室」を、パントマイム作品に改作したものです。

基本的なストーリーや流れは同じなのですが、セリフがなくなった所を補うために、幾つかの修正を施しました。

また、JIDAIさんからアドバイスを頂き、パントマイムならではの演出を加えて貰いました。

演じる側としては、セリフがない分、体をフル稼働させなくてはならず、とても大変になりました。

1回上演するだけで、どこかが痛くなるぐらい、きつい動きになったんです。

でも、その甲斐あって、演じている僕自身が、作品の世界をとてもリアルに感じられるようになりました。

多分、ご覧になっている方にも、より一層の迫力を感じて頂けるようになったと思います。

両方のバージョンをご覧になったお客様からは、「パントマイム版の方が、遥かに良かった!」とおっしゃって頂きました。

詳しく伺うと、「セリフが無い方が、説得力がある!頭で理解するのではなく、感じとれるようになる!」とのことでした。

また、別のお客様は、「(マイムだから、実際には声は出ていないのに)、主人公の体の中で響く声が聞こえてきた!」と、感想を話して下さいました。

わざわざパントマイムを演じるんですから、見た人に「声やセリフがなくて良かった!」と思わせなくては意味がありません。

(「そんなに動かなくても、セリフで言えばすむじゃん!」なんて思われたら、マイムとしては失敗ですよね!)

確かに、『ぷにぷに!赤いカーニバル』から、2カ月余計に稽古したから密度が増した部分もあったとは思いますが、それ以上にセリフをなくした効果があったように感じました。

改めて、パントマイムの力と可能性を確信しました。

(勿論、ピエロのようなパントマイムも素晴らしいのですが)僕は、劇的世界を創造するシリアスなマイムに、とてつもない未来を感じています。

今後も、マイムでなければ表現出来ないモノを追求していきたいと思います。

『JIDAI オーガニックマイムな夕べ 2』終わりました

 

昨日、『JIDAI オーガニックマイムな夕べ 2』が、終了しました。

万事滞りなく、無事、公演を終えることが出来ました。

(終演間近に地震があったりしたそうですが、熱演中の我々はまったく気がつきませんでした)

劇場には、大勢のお客様にお越し頂き、大変な熱気となりました。

自分の作品の出来は客観的に評価できません。

でも、全体としてはバラエティに富んだ、楽しい公演になったと思います。

世の中には沢山のパントマイム公演がありますが、その中でも、質の高いモノだったのではないでしょうか。

僕自身も、総勢8人が出演するアンサンブル作品に参加させて頂き、大変勉強になりました。

普段、僕は一人か二人で公演を行うことが多いのですが、こういった集団の作品も面白いですね。

久々に、劇団員気分を満喫しました。

お陰様で、とても楽しい一日を過ごすことが出来ました。

ご来場頂いた皆様、本当にありがとうございました。

 

今回、「地下室」という作品を上演しましたが、改めてマイムの難しさと自分の未熟を痛感いたしました。

一方、パントマイムならではの可能性を、新たに見つけることが出来ました。

これからも本番前の作品作りの時期だけでなく、普段から基礎的なことをしっかり練習して、マイムの底力を付けていきたいと思いました。

 

さあ、『JIDAI オーガニックマイムな夕べ 2』が終わりました。

今後は、年末を予定している『ぷにぷに放送禁止コント祭り(仮)』に向けて、しっかり準備していきたいと思っています。

皆様、ご期待下さい!

本日『JIDAI オーガニックマイムな夕べ 2』本番

 

いよいよ本日、パントマイム公演 『JIDAI オーガニックマイムな夕べ 2』の本番を迎えます。

アトリエ無現には、9:00に入ります。

場当たりやゲネプロなどを行い、17:30に開演いたします。

 

公演全体の流れをご紹介すると、まずは、JIDAIさんのご挨拶と、デモンストレーション演技の披露があります。

それから、4人のソロ作品となります。

4人目に、『ぷにぷに号泣祭り』でお馴染みのロウミンさんが登場し、「押入れ」という大作を上演されるそうです。

そこで、一旦、JIDAIさんのトークが入り、その後、3人のソロ作品が続きます。

僕は、そこの2番目に登場し、サスペンス作品「地下室」を上演します。

そして、皆様お待ちかねの、JIDAIさんのソロ作品!

最後に、8人によるアンサンブル作品「宇宙に生まれる宇宙」で、大団円となります。

 

さあ、果たしてどうなりますか?

自分の上演より、他の方々の作品を見るのが楽しみです。

では、いってきます!

初TV電話

 

昨夜、初めて、SKYPEを通して、TV電話通話を試してみました。

接続は簡単で、マイクやカメラの線をPCに繋ぎ、画面上で通話相手を選び、「通話を発信」というボタンをクリックするだけ!

携帯電話を掛けるのと、同じぐらいの手間でしょうか。

繋いでみると、まず、音質が良いのにビックリ!

いわゆる電話の音質とは全然違います。

マイクやヘッドフォンの性能次第でしょうが、雑音が少なくて、極めて聞きやすいんです。

映像も意外なほどクリアです。

画面が大きい分、ユーチューブなどよりは綺麗に映ります。

動画がフリーズしたり、映像にノイズが乗ったりすることも、ほとんどありません。

これも、カメラの解像度によって、画像の美しさに、かなり差が出るようです。

僕が買ったのは、カメラ&ヘッドフォン&マイクのセットで1080円でしたから、いわば最低ラインのモノです。

それで、あれだけの画質と音質を楽しめるなら、十分です。

しかも、TV電話の通話料が無料なんですから、これは凄い!

通信の世界の常識が、まるっきり変わってしまいますね。

 

「なにも、顔を見ながら通話しなくても...」と思われる方も多いかもしれません。

でも、実際にTV電話を試してみたら分かります。

やっぱり、顔は見えた方が良いです。

雰囲気が伝わってきますし、相手の状況も分かります。

嫌でも、これは普及するでしょうね。

 

僕にとって、TV電話は、とても有り難いものになりそうです。

お互い、それぞれの自宅にいながら、芝居の稽古が出来ます。

初期の段階に限られますが、本読み程度なら、顔を合わせなくても大丈夫だと思います。

また、音楽の稽古にも最適でしょうね。

例えば、SachikoさんにTV電話の前でピアノを弾いて貰って、僕がそれに注文を出すという形を採れば、随分時間の節約になりますし、頻繁にお稽古出来ます。

TV電話は、演劇界にもちょっとした革命をもたらすかもしれませんね。

 

ただ、TV電話には、一つだけ問題があります。

自分の顔が映ると同時に、背景もしっかり映り込んでしまうんです。

ですから、いつTV電話が掛かってきても良いように、いつも部屋を綺麗にしておかなくてはなりません。

TV電話専用のセットでも作らないと、いけませんかね...。

パンツ一丁

 

たまには、軽い話題を!

 

一昨日、パントマイムのアンサンブル作品「宇宙に生まれる宇宙」の衣装合わせを行いました。

なるべく、費用や手間を掛けない為にも、持ち合わせている服を上手く組み合わせて、全員のトーンを合わせていこうということになっていました。

僕の場合、下は1600円で買った黒いタイパンツ。

上は、300円の黒いTシャツをわざと破って、アートな感じの衣装に仕立て上げました。

(意図的に破ったシャツって、なぜか高級感を感じるんですよね)

そんな僕の衣装が好評だったようで、他の出演者も、「僕のスタイルを真似しよう」という雰囲気になりました。

そこで、みんなが実際に僕の衣装を試着してみて、それで良いかどうか確かめてみることになりました。

僕は、衣装を着てスタンバイしていたんですが、それを脱いで、他の方にお貸ししました。

勿論、上も下も脱ぎました。

その間、僕は、パンツ一丁です。

僕も、衣装合わせの方に意識がいっていたので、自分の姿がどんなことになっているのか、すっかり忘れていました。

随分時間が経って、僕は、ふと気付きました。

「若い女性の方が何人もいらっしゃるのに、俺、パンツ一丁だ!」って。

みっともないったら、ありゃしない!

女性たちも、「早く、何か着れば良いのに!」と思っていらっしゃったようです。

お見苦しいものを、長時間に渡って晒してしまいました。

申し訳ない...。

でも、その甲斐あって、みんなの衣装の方向性が決まりました。

あとは、演技の方を頑張らないとね...。

時の商人

 

フランス戯曲大賞を受賞した戯曲『時の商人』を読んでみました。

1963年生まれの劇作家・演出家、ジョエル・ポムラが2006年に発表したモノです。

『時の商人』は寓話劇で、同時に二つの形式で観客に語られていきます。

一つは語り手の言葉。

もう一つは、一連の無声の場面で、様々な登場人物が、様々な場所で行う行為が混在しています。

つまり、この作品のエクリチュールは、二つの次元が合わさって構成されているのです。

 

「私にとって戯曲というのは、舞台の残りかすのようなものなんです」

「テクストを書くという作業と演出という作業とを緊密に結び合わせることなしには、演劇の作者にはなれない。この二つの段階を異なる性質のものと捉えるのは、誤りだと思う」

ポムラは、「戯曲は、舞台の一要素を抜き出したものに過ぎない」と思っています。

ですから、ポムラは、まず劇場に舞台装置と照明を組み、そこに俳優が入って、初めてセリフを書き始めるそうです(なんと贅沢な!)。

俳優には断片的なメモのみを渡し、俳優たちと一緒に場面を作り上げていく手法を採っているんですって!

こうすることで、ポムラは、脚本に書きすぎないようにしています。

「劇作家は、自分の意図や意見を過剰に明瞭にしたり、書き方を単純化したりする」と警告もしています。

今の時代、演出家の意識を持たない劇作家に、リアリティは求められないのかもしれません。

 

『時の商人』は、一見、前衛的な脚本に見えます。

でも、上演をイメージすれば、とてもスタイリッシュでカッコいい作品だということが分かります。

テーマ性もはっきり前面に打ち出してあり、決して難解ではありません。

ただ、「演出こそ命」という作品ですから、誰が演出するかで、その評価は一変してしまいます。

色々な演出家で、見比べてみたいと思いました。

 

日本では、ここまで芸術性の高い戯曲を上演することは滅多にありません。

改めて、フランス演劇の懐の深さを痛感させられました。

世界最先端の演劇を味わってみたい方は、是非、『時の商人』を読んでみて下さい。

れんが書房新社から出版されていて、比較的容易に入手できると思います(定価1000円+税)。

ウズベキスタン戦を見て

 

サッカー・2014年ワールドカップ・ブラジル大会アジア3次予選C組第2戦で、日本は昨日、敵地タシケントでウズベキスタンと対戦し、1-1で引き分けました。

日本、ウズベキスタンは、ともに1勝1分けで勝ち点4とし、首位に並びました。

日本は、前半8分、6試合ぶりの失点となる先制点をウズベキスタンのMFジェパロフに許しました。

しかし、後半20分、DF内田のクロスをMF岡崎がヘディングで決めて、日本は同点に追いつきました。

その後、両チームとも決め手に欠き、結局、引き分けに終わりました。

ザッケローニ監督は、試合後、「もう少しいい方向に進めば良かった。特に前半の出来は残念。選手間の距離が遠く、相手も集中して試合に入ってきた。相手を称賛すべきだ」 と話していました。

 

日本代表、かなり苦しみましたね。

特に、前半は、選手同士の意思疎通が上手くいってなかったようでした。

攻守に渡って連携が悪く、パスを送った先が無人だったり、ディフェンスの際ゴール正面に巨大なスペースを空けたりしていました。

「このボール、誰が行くべきなの?」と迷いながらプレーしているので、どうしても出足が一歩遅くなり、ウズベキスタンにピッチを支配されていたように思います。

素人の僕個人の感想ですが、やっぱり、勝ってる時はシステムやメンバーをいじらない方が良いですね。

後半、前回の試合のメンバーに戻したら、たちまち連携が良くなって、チャンスが増えていきました。

選手個人の資質と言うよりは、お互いの意志を把握出来るかどうかが、チームスポーツの場合、大切なんでしょうね。

 

これは、演劇でも同じことです。

アンサンブル作品などで、人と絡むのは、本当に難しいんです。

「えっ、そこ、そんなにゆっくりやるの?」「ああ、そのコースで移動するのか!」など、人の演技には驚くことばかりです。

そんな相手のパターンを把握し、対処していかなくてはなりません。

また、周りの人たちがやりやすいように動いたり、相手の演技が引き立つポイントを作ってあげる必要もあります。

ですから、代理の人と稽古してもダメで、本番のメンバーで練習していかなくては、作品のクオリティを上げられません。

僕を含めて、みんな自分のことでいっぱいいっぱいなので、周りを上手く使ったり、周りに使われたりするところまで、なかなか意識が行かないんですよ。

ソロ作品の何倍も稽古をしないと、アンサンブルならではの良さが出せないように思います。

個人個人がいくら上手でも、集団の良さが出るとは限らないのです。

 

何でも演劇に結び付けてしまう僕は、昨夜のサッカーの試合を見て、そんなことを感じてしまいまいた。

 

「宇宙に生まれる宇宙」の稽古

 

昨夜、『JIDAI オーガニックマイムな夕べ 2』の稽古に参加しました。

音響・照明担当者も来てくれたので、ソロ作品「地下室」をお見せし、音や灯りのきっかけを理解して頂きました。

また、アンサンブル作品「宇宙に生まれる宇宙」に出演する8人中7人が集まったので、全体練習が出来ました。

やっぱり、合わせてみないと分からないことって沢山ありますね。

昨日、実際に組んでみて、人の癖やタイミングの取り方など、様々なことを把握することが出来ました。

自分では客観視出来ませんが、かなり面白い作品になっていると思います。

あと数回稽古がありますので、時間の許す限り参加して、レベルアップしていきたいと思っています。

インシディアス

 

映画の話題を書くと評判が良いので、今日は、現在公開中の作品をご紹介します。

 

昨日、「インシディアス」という作品を見てきました。

いわゆるホラー映画の範疇に入るものです。

粗筋は、こんな感じです。

 

ジョシュとルネの夫婦の間には、3人の子供がいます。

一家は、老朽化した家に引っ越しますが、家の中で、不可解な出来事が起こります。

屋根裏から不審な音が聞こえたり、物が勝手に動いたり、不吉な声が赤ちゃん用のモニターから聞こえるなど、おかしな出来事が続くのです。

そんななか、小学生の息子ダルトンが、梯子から落ちて昏睡状態に陥ってしまいました。

耐えかねた夫婦は、この家を引き払い、別の建物へと移り住みますが、問題は一向に解決しません。

やがて、見えない何かは、ジョシュたち家族へと忍び寄っていきますが...。

 

「ソウ」と「パラノーマル・アクティビティ」のスタッフが作ったホラーとして、話題になっていますよね。

ストーリー展開は、確かに「パラノーマル・アクティビティ」に似ています。

しかし、見た感じは、完全に「ソウ」のテイストです。

ストーリーが何であれ、やはり監督の作風が前面に出てしまうものなんですね。

後半になればなるほど、「ソウ」シリーズにしか見えなくなっていきました。

勿論、それは悪いことではありません。

ジェームズ・ワン監督の美意識が強く打ち出され、恐ろしくも美しい映像になっていました。

特に、冥界に進んでからの世界観は絶品です。

僕も、あんな舞台を作ってみたい!

また、ラスト・シーンは、「そうこなくっちゃ!」と思わせるモノでした。

腕の良い監督の作品って、見ていて気持ちが良いですね。

 

映画館の他のお客さんの反応は物凄く、皆さん、本当に怖がっていらっしゃいました。

悲鳴を上げたり、ポップコーンを取り落としたりする人が続出していました。

なので、ホラー好きじゃない皆さんには、お薦めいたしかねます。

でも、怖いモノが大好きな方なら、見逃しては勿体ない!

是非是非、映画館でご覧になって下さい。

『JIDAI オーガニックマイムな夕べ 2』が1週間後に迫る!

 

『JIDAI オーガニックマイムな夕べ 2』が、1週間後に迫ってきました。

それに向けて、毎日、地道に稽古を重ねているところです。

 

僕は、ソロ作品『地下室』と、アンサンブル作品「宇宙に生まれる宇宙」に出演いたします。

『地下室』は、「ぷにぷに!赤いカーニバル」で上演したものを、パントマイム作品に焼き直したものです。

ストーリーや流れは変わっていませんが、演出は相当変わっていますよ。
パントマイム版『地下室』は、芝居版とは全然別の作品になっています。

体力的にかなり大変になりましたし、集中力も相当必要です。

言葉が無い分、肉体でしっかり表現しなくてはならない訳ですから、きついのは当然なんですけどね...。

皆さんを不気味な世界にお連れ出来るよう、頑張って仕上げていきます。

 

なお、この公演はとても人気があって、チケットは、ほとんどが残っていないと聞いています。

なにせ、JIDAIさんやロウミンさんのソロ作品まで見ることが出来るんですから、実に豪華です。

予約が取れた方は、本当にラッキーだと思いますよ。

でも、念のため、もう一度告知させて頂きます。

 

★パントマイム公演 『JIDAI オーガニックマイムな夕べ 2』

 

・日時:2010年9月11日(日)17:30開演(17:00開場)

・会場:アトリエ無現(田園都市線・駒沢大学駅より徒歩7分)

http://www1.ttcn.ne.jp/~gekidan-mugen/map.htm

・出演:JIDAI/芦田達也/阿部邦子/石崎一気/小川芳幸/小松星矢/月出祐司/御菩薩池真鈴/ロウミン/bijuree

・料金:1500円 

 

噛みつき電撃大作戦 episode.13

 

「ぷにぷに冬のパン祭り」や「ぷちぷちパイレーツ」に出演してくれた落語家の立川らく太君が、今月25日に、独演会を行います。

これは、らく太君の二つ目昇進の最終試験を兼ねたもので、師匠の立川志らくさんが会場に来て、その場で合否を判定するそうです。

劇団関係者としては、会場で大いに笑って、盛り上げてあげたいと思っています。

お時間に余裕がありましたら、皆様も、是非、応援してあげてください。

よろしくお願いします。

詳細は、下記の通りです。

 

★『立川らく太 噛みつき電撃大作戦 亀戸激情落語シリーズ episode.13』

日時:2011年9月25日(日)14:30開場 15:00開演

会場:亀戸ハードコア

料金:前売1200円 当日1500円(ワンドリンク付き)

 

女優さんで可能性が!

 

新人女優さんが加わってくれたことで、劇団の可能性が一気に広がりました。

女優さんがいないせいで、執筆したまま眠りについていた2人芝居を上演する運びになったんです。

今の社会情勢に合わせてギャグを書き変えたら、非常にビビッドなコントになりました。

繰り返される"どんでん返し"も面白いですし、ラストの"落ち"も効いていて、我ながら良い出来だと思います。

原稿用紙25枚ぐらいの中編ですので、飽きることなく楽しめる筈です。

どちらかと言えば脚本の面白さを味わって頂く作品ですが、笑えるかどうかは役者さんの演技に掛かっています。

特に、2人の絡み具合が重要になってきます。

稽古を始めるのが、今から楽しみです。

新人女優さん向けのコント

 

"ぷにぷにパイレーツ"の新人女優さんに向けて、社会風刺コントを書きました。

結果的に、それが、次回公演の中で、最も重苦しい雰囲気の作品になってしまいました。

「せっかく出演して頂く訳ですから、"芝居どころ"の多い作品にしてあげよう」なんて思って、演技のポイントを幾つか入れてみました。(この女優さんは、演技を突き詰めていきたいという意志をお持ちですので...)

その甲斐あって、起伏の多い、ドラマチックな脚本となりました。

ただ、その分、演技が相当難しくなってしまいました。

この脚本を上手く上演する為には、忠実に役を演じるだけでは物足りません。

舞台上の空気そのものを創造する、スケール感が必要なのです。

かなり気合を入れて稽古して貰わないと、なんとも寂しい劇になってしまいそうです。

新人女優さんには、緊張感あふれる舞台を作り上げられるよう、精一杯頑張って頂きましょう!