ぷにぷにパイレーツ

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「世界の終わり」作品解説

 

「ぷにぷに!放送禁止コント祭り」の作品解説も、残すところあと2つ!

頑張ってやり遂げなくては...。

 

・「世界の終わり」

 

本公演の中で、唯一、コント以外の作品を上演いたしました。

世界の終わりを迎える夜を、僕が、とても静かに演じました。

 

演出の趣向としては、一本のろうそくを灯して、それを象徴的に使っています。

詩のようなセリフで、具体的なことは何一つ分からないようになっています。

その難解さに戸惑われたお客様も多かったようです。

 

ただ、お芝居好きな方や、実際に舞台に立たれている方々からは、意外なほど評判が良かったですね。

これは、演劇でなければ実現出来ない世界を表現した作品なので、そのあたりが評価されたものだと思います。

面白可笑しくはありませんが、人によっては後に余韻が残り、じわじわ沁みていくような作品だったのではないでしょうか?

 

万人向けではありませんが、本来僕が目指しているのは、こういったスタイルの演劇です。

こんな作品ばかりやっているとお客様が減るのは分かっていますので、時々、公演の中に織り交ぜていくつもりです。

 

最も長いタイトル

 

2012年夏の本公演に向けて、新作脚本を1本書き上げました。

僕の作品の中で、最も長いタイトルとなりました。

(まだご紹介出来ませんが...)

今のところ、本編は、原稿用紙45枚程度になっています。

基本的には、ファンタジックな雰囲気に包まれた不気味なお話です。

それでいて、ブラック・ユーモアにも富んでおり、意外などんでん返しもあります。

上演しても問題ないレベルには、何とかもっていけそうです。

 

しかし、アイディアを脚本化してみると、様々な問題点が明確になってきます。

オープニングが決まらないのはいいんですが、中盤の展開が上手くないんですよ。

二人芝居なら、現状で問題ないのです。

しかし、一人芝居で見せるとなると、少しストーリーを変えないと、分かりにくいのではないかと思われます。

セリフで補足すれば済むのは事実ですが、そんな安易な解決法では、スマートさに欠けるんですよね。

なんとか、ナチュラル、かつ分かりやすい展開に持ち込めないか、考えなくてはならなくなりました。

 

脚本執筆の本番は、初稿を書いた後に訪れます。

何度も何度も書き直し、最後はどこで妥協するかという勝負です。

今回も、長い戦いになりそうです。

 

「殺して」公演写真

 

 

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「殺して」の公演写真をご覧頂きます。

矢島未季さんの迫真の演技を、お楽しみ下さい。

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この作品は、動き自体はそれほど大きいモノではありません。

でも、矢島さんの心が動いているので、とてもダイナミックに感じられた筈です。

 

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「安定供給のために」の矢島さんとは、別人格に見えませんか?

これが演技力と言うものでしょう!

 

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ラストシーンの凄味は、写真だけでは捉え切れませんね。

何度も言いますけど、本番をご覧になった方は、本当にラッキーでした。

 

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「平成の大仏」公演写真

 

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「平成の大仏」の公演写真を掲載いたします。

本当におバカな姿ですね。

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実は、この衣装、2009年夏に上演した「夢で会えたら」で着用したものなんです。

リサイクル活用するなんて、エコな劇団ですね。

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ヘルメットは、地震対策用に購入した3000円のものです。

災害時に活用するのは嫌ですけど、公演で使えたのは良かったです。

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こういう軽いタッチの演技で構成した作品も良いですね。

写真を通しても、僕らしさがしっかり出ているように感じました。

 

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小説は冒頭の一文が何より肝心だ

 

"小説は冒頭の一文が何より肝心だ。唯一の例外と言えるのは、結びの一文だろう。結びの文は、本を閉じても読者のなかで響きつづける。背後で扉が閉じたあと、廊下を進むあいだもこだまが背中を追ってくるように..."

 

上記の文章は、デイヴィッド・ゴードン作『二流小説家』の冒頭の一文です。

昨年の海外ミステリーに関する主要な賞を独占した、話題の小説です。

すでにお読みになった方も、沢山いらっしゃるかもしれませんね。

 

小説において、冒頭の一文、そして結びの一文は、本当に大切です。

同様に、演劇でも、オープニング・シーンとラスト・シーンは、何より肝心だと思います。

「冒頭のシーンが詰まらないのに、作品全体は良かった」なんてことは、過去、一度もありません。

逆に言えば、オープニングが決まっている作品は、まず間違いなく完成度が高いんです。

それだけ、オープニングは重要だし、難しいんですよね。

 

僕自身も、作品を書く時、最も難しいと感じるのがオープニング・シーンです。

いつも、必ず、一番最後に書きます。

しかも、何度も何度も書き直し、稽古に入っても繰り返し修正を入れるんです。

オープニングが確定したら、その作品は完成したも同然です。

全体像が明確にならない限り、オープニングが決まってこないんですよね。

 

ですから、僕は、脚本を書く時、まずは考えすぎずに適当なオープニング・シーンを付けておきます。

どうせ、書き直すんですから!

それに、オープニングでつまづくと、全然先に進めなくなってしまいますしね。

「オープニングは最後に書くもの」というイメージを持てば、案外、挫折することなく、最後まで書き終えることが出来るものです。

「面白い脚本を書くコツは、繰り返し書き直すこと」と、多くの劇作家も語っています。

物凄い手間が掛かりますけど、それを楽しむのが演劇制作の醍醐味だと思います。

地道に、気長に取り組んでいきますね。

 

下手の考え休むに似たり!

 

行き詰った時、人と話をすると、道が開けますね。

勿論、話をする相手は、誰でも良い訳ではありません。

信頼出来る人、そして、その道に通じた人でなくてはいけません。

的確な人を選んで相談すると、意外なほどあっさり解決法が見つかったりするものです。

 

最大の見せ場となるシーンの演出が決まらなくて、脚本を執筆出来なかった作品があります。

昨日、パントマイム・アーティストのJIDAIさんに、「何か良いアイディアはないか」相談してみました。

すると、たちまちのうちに、いくつかのプランを提示して下さいました。

そのうちの一つは、演技的に非常に面白く、かつストーリー上とても都合の良いものでした。

即刻、その案の採用を決意しました。

2週間ほど一人で考えて結論が出なかったものが、僅か数分で解決してしまったんです。

こんなありがたいことはありません。

下手の考え休むに似たり!ですね。

 

お陰様で、脚本執筆着手まであと一息まで迫ってきました。

細部の調整が上手くいけば、書き始めることが出来そうです。

この新作は、僕の持ち味である"どんでん返し"が売りのモノなので、緻密に構成しなくてはなりません。

頑張って考え抜きます!

 

複雑な構造

 

夏の本公演で上演する劇のストーリーを思い付きました。

演技の見せ場もありますし、しっかりしたどんでん返しもあり、ラストの落ちも面白い筈です。

 

昨日、試しに、そのストーリーでプロットを書いてみました。

しかし、どうも上手くないんです。

構造が複雑すぎるんですね。

演技の見せ場を作ろうとすると、どうしても捻じれた展開にしなくてはなりません。

シンプルなストーリーにすることも出来るんですけど、単なるセリフ劇で終わってしまいます。

小説ならそれでも良いのでしょうけど、演劇として考えると、ちょっと寂しいモノになってしまいますね。

特に、夏の本公演は一人芝居でやるつもりなので、あまり凝った構成にすると、意味を理解出来ないお客様が出てしまう可能性があるんですね。

(去年の「ずっと一緒に」ですら、混乱したお客様がいらっしゃいましたから...)

一人芝居は、とにかくシンプルに徹しないといけないのです。

そういった意味からすると、この複雑なストーリーは一人芝居向きではないのかもしれません。

頑張ってラストまで書いてみましたが、「これは使えない」と感じました。

(このストーリーは、4人芝居なら問題なく成立するんですけどね...)

 

面白い話だからといって、上演出来る訳ではありません。

やはり演出のことを良く考えてスタートしないと、大失敗してしまいます。

そんな訳で、残念ながら、昨日のプロットは没とさせて頂きました。

この作品のご冥福をお祈りします。

 

1本の脚本が完成するまでに、その何倍もの没作品が存在します。

一見無駄に思える作業ではありますが、実際にプロットを書いてみないと使えるかどうか分からないので、結局書くしかないのです。

ですから、皆様にお目に掛けているのは、奇跡のような一品なんですよ。

 

しかし、没を恐れていては、脚本を仕上げることは出来ません。

とりあえず、次のストーリーを考えますね。

 

フランク・ミウラー

 

さる方から、素敵な腕時計を頂戴しました。

実際には、先日のビリヤード大会の打ち上げでの、じゃんけん大会の賞品なんです。

見事勝ち残り、僕がゲットしました。

 

景品と言っても、そんじょそこらにある腕時計ではありません。

今や、一部マニアの間で大変な人気を集めているブランドものです。

写真をお目に掛けましょう!

 

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お好きな方なら、この文字盤のフォルムを見ただけで、すぐにお分かり頂けたと思います。

そうです!

時計ファン垂涎の的、フランク・ミウラーです!

これは凄い!

こんな時計が景品に出されるなんて、なんてバブリーなイベントだったのでしょう!

一生の宝物にしなくてはなりません。

このお洒落な時計を着用していれば、モテモテ間違いなし!

ブランド品を見につける喜びを満喫しようと考えていました。

 

ところが、この時計、どうも時間が狂うのです。

毎日、ちょっとづつ遅れが出てしまいます。

「何十万円もする高級時計なら、そんな筈はないが...」と思って、改めて良く見ると、おやおやおや~!

ちょっと変ですよ!

皆さんも、じっくり見て下さいね。

 

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文字盤には、"フランク三浦"って、日本語で書いてありますよ!

しかも、下には、"金宅"とか、意味の分からないことも記載してあります。

裏蓋には、"非防水"とか、ふざけた注意まで刻印されています。

表面を覆っているのは、強化ガラスではなく、ただのプラスティック!

ウレタンベルトのタイヤ文様も一部しか入ってなくて、グリップ能力は全然ないでしょうね。

しかも、穴が必要な所になく、自分で空けなくてはいけません。

また、時刻を合わせる時の、3本の針が見せる不安な動きが凄い!

なんだか、心配でたまりません。

それより何より、時計が大きすぎて、腕の幅をはみ出してしまいます。

なぜこのサイズにしたのでしょう?

この時計を作っている人は、絶対、タダものではありませんね。

 

実はこれ、天才時計師として知られる"フランク三浦"さん制作によるパロディ・ウォッチなんです。

重厚で高価な時計が珍重されるのをバカにするかのように、本当に軽薄な感じでまとめてあるんです。

まさに、関西人ならではのセンスですね!

 

僕は、仕事柄、電波腕時計を使っています。

しかし、ここぞという場面では、この"フランク三浦"を付けて、パーティの主役になりたいと思います。

東京の皆さんは、このセンスに付いてこられるかな...?

 

OLの一日

 

昨日、新作脚本を1本書いてみました。

内容は、女性の一人芝居によるコントです。

OLの職場での一日を描いたものです。

原稿用紙30枚程度の文量を、一気に書き上げました。

 

しかし、書いている途中から違和感を覚え始めました。

なんとも散漫な感じがするのです。

ポイントが絞り切れていないというか、総花的過ぎるんですね。

プロットを書いた時点では、「かなり面白い!」と思ったんです。

でも、舞台を想定して書いてみると、案外つまらないものになってしまいました。

アイディアが面白くても、役者が肉体化して魅力的になるとは限らないんです。

見事、大失敗に終わってしまいました。

 

勿論、この作品は、『没』!

永遠の眠りに入ります。

安らかにお休み下さい...。

 

ただ、この没作品中のアイディアの一つだけを発展させていけば、何とかなるように思います。

シチュエーションもテーマも全く変わってしまいますが、より現代を描いたモノになるような気がします。

少し時間をおいて、また挑戦してみますね。

 

ところで、この作品が完成したとして、上演してくれる女優さんはいるのかなあ...?

 

新人スカウト活動

 

劇団にとって最大の宝は人材です。

常に優秀な劇団員を確保しておかなくては、公演を打つこともままなりません。

そこで、昨日は、新人劇団員のスカウト活動を行ってきました。

 

"ぷにぷにパイレーツ"の場合、実際の公演を見て興味を持ち、入団を志望してくる方がほとんどです。

(意外に思われるかもしれませんが、そんな劇団は少ないんですよ。入団受験の条件として、「当劇団の公演を見たことがある」という項目を挙げている所も少なくありません)

立川らく太君も矢島未季さんも、そうなんです。

"ぷにぷにパイレーツ"はマイムの要素をたっぷり盛り込んだかなりユニークなスタイルの演劇を希求していますので、それをちゃんと理解した上で入団して頂かないと、続けていけないと思うんですね。

ですから、公演に出演して頂く方には、事前に必ずワークショップに参加して貰うようにしています。

僕の作品や演出の特長、僕の指導法に共感した方のみ、劇団活動に加わって頂けるのです。

 

昨日お会いしたのは、やはり、「ぷにぷに!放送禁止コント祭り」をご覧頂いた男性です。

毎日僕が書いているこの文章に共感し、興味を持って下さいました。

稽古の見学にも何回か訪れ、凄く楽しんでくれていたようなんですね。

公演にも感動したそうで、「自分でも体験してみたい」と思ったんですって!

特に関心を持っているのが、"ぷにぷに"の体の使い方だそうです。

体幹による表現を出来るようになりたいとのことで、入団を決意されました。

 

昨日は、その男性の家に行き、食事をご馳走になりながら、色々説明をさせて頂きました。

その中で、彼は、やる気をますます高めてくれたようです。

そして、今年夏の公演に出演することを確約してくれました。

良かった、良かった!

 

この新メンバーについては、おいおいご紹介していきますね。

ご期待下さい!

 

「ピアス」

 

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僕は、いわゆる"現代音楽"が大好きです。

ここでいう"現代音楽"とは、ポップスやロックなど最近の音楽全般を指すものではなく、従来の音楽様式を否定した先鋭的な音楽のことです。

リズムは一定でなく不協和音に満ち溢れている前衛的なクラシック音楽と捉えてもらって、ほぼ間違いないと思います。

このところ僕は、現代音楽のCDばかり買っています。

 

ただ、現代音楽に関しては情報も少なく、購入前に試聴することもままなりません。

ですから、必然的に、あてずっぽうで買うことになります。

勿論はずれることも多いのですが、なかには、とんでもない大当たりを引き当てることもあります。

そんな中から、特にお薦めのCDを、皆様に時折、ご紹介していきますね。

 

まず、今回は、デヴィッド・ラングの『ピアス』という作品を、大推薦したいと思います。

 

ラングに関する知識はまったく持ち合わせていませんでしたが、ジャケットのインパクトでためらわずに購入してしまいました。

CDの帯のコピーは「これは痛いけど気持ちいい!変拍子の嵐が体中を突き抜ける快感」となっていました。

まさに、そのジャケットやコピー通り、強烈なサウンドに満ち満ちた圧倒的な音楽でした。

このCDは、ピューリッツァー賞を受賞したカナダの作曲家・デヴィッド・ラングの作品集です。

ジャズでもなく、ダンスミュージックでも、勿論クラシックでもありません。

カテゴライズするのは、非常に難しい音楽です。

しかし、過激なサウンドにもかかわらず、聞き手の耳には違和感なく入ってきます。

 

特に、1曲目の「ピアス」は大傑作です。

この曲は、一体何拍子なんでしょう?

ものすごい変拍子です。

パーカッションによる超複雑なリズムに乗って、ストリングス群が不安感をひたすら掻き立ててていきます。

ミニマル・ミュージックのようでありながら、ハードなロックのパワーも兼ね備えています。

音楽としてのエネルギーは爆発的なものがあります。

4分40秒から奏でられる暴力的なチェロの響きの美しいことといったらありません!

こんな凄い名曲が知られていないなんて、音楽ジャーナリズムは何をやっているんでしょう。

ダンスをはじめとする舞台芸術に携わる人なら、絶対に聞くべきです。

 

2曲目は、ウォーホルのバナナのジャケットで有名な『ヴェルヴェット・アンダーグラウンド&ニコ』の「ヘロイン」の詩を、テオ・ブレックマンが静かに歌いあげたものです。

"声とチェロのために編曲"とあるように、バロック音楽的なチェロのサウンドだけに乗って、まるで呟くように歌われるこの曲の麻薬的な魅力は、まさに「ヘロイン」のよう(当然、体験したことはありませんが...)!

病みつきになることを保証いたします。

 

4曲目の「祈る方法」では、同じメロディが延々と繰り返されますが、その暴力的な音の奔流が、聞き手を妄想の彼方へ押し流してしまいます。

5曲目の「結婚」のアンビエントなサウンドは、もはや霊的世界を表現したものとしか思えません。

聴く度に、僕の中で、感動の嵐が吹き荒れています。

たまたまではありますが、ラングという作曲家を知ることが出来て本当に良かったと思います。

是非、皆さんにもお聞き頂きたいですね。

 

ラングに興味のある方は、下記の公式サイトを覗いてみて下さい。

一部の音楽を試聴できますし、ダンス作品を見ることもできます。

http://davidlangmusic.com/

 

「殺して」PV

 

「殺して」のプロモーション・ビデオを作ってみました。

この作品は、本当にヤバいです。

web上では、一言たりとも、セリフをお聞かせする訳にはいきません。

苦肉の策として、こんな感じで仕上げてみました。

実際の舞台では、こんな高いテンションが35分も続いていたんですよ。

ご覧になった皆さんも、きっとヘトヘトになったことでしょう。

では、下記をクリックしてご覧下さい。

「殺して」作品解説

 

「ぷにぷに!放送禁止コント祭り」上演作品の解説もあと3作品!

頑張って、やり遂げます。

 

・「殺して」

 

上演時間35分の、本公演中、最大の大作です。

死刑執行直前の女囚を、矢島未季さんが演じ切ってくれました。

 

この作品は、非常に重苦しい内容を、重苦しい雰囲気のまま上演します。

随所にギャグを入れてありますが、実に笑いにくい、嫌な空気で包んであります。

「うっかり笑ってしまったら、自分の品性を疑われるのではないか...」などと心配してしまうような、際どいコントです。

とにかく、黒く黒く、日本の問題点をストレートに指摘し続けていく本格的な社会風刺劇です。

 

この作品は、まず、落ちから着想しました。

その落ちに至る過程を考えていくと、どんどんアイディアが広がっていきました。

初稿の段階では、1時間以上のボリュームがあった筈です。

それを、どの程度にまとめるかがポイントなのですが、矢島さんのやる気と能力を考えて、結構な文量を残してみました。

演技力も大切ですが、それ以上に、体力や、精神力、集中力が必要とされる一人芝居となっています。

 

それにしても、矢島さんの気合いは凄いものがあります。

稽古の度にビデオカメラとボイスレコーダーを持ち込み、記録を撮って帰ります。

また、彼女から「もっと稽古をして欲しい!」と再三要求があり、何度か追加稽古を行いました。

僕の演出は、(怖くはないと思いますが)とにかく細かく、しつこいので、大概の役者さんは嫌になってしまいます。

特に、新劇出身の矢島さんにとって、パントマイムを取り込んだ演技様式は相当難しかったようで、かなり苦しんでいました。

しかし、矢島さんは、一切へこたれることなく、食らいついてきてくれました。

最後の最後まで、貪欲に稽古に取り組んでくれたのです。

 

その結果、「殺して」は、本当に素晴らしい舞台になりました。

どこに出しても恥ずかしくない芸術作品にまで、昇華されたように感じています。

脚本の良さを褒めて下さる方もいらっしゃいますが、何より、矢島さんの演技の評判が良いんですよね。

「矢島さんは、芝居が上手い!」

「彼女の圧力に圧倒された!」

「怖くて堪らなかった!」

「見ていて息苦しくなり、ラストでは酸欠になりそうになった!」

そのほか、矢島さんを絶賛する声が後を絶ちません。

すべては、彼女の努力のたまものだと思います。

 

矢島さんは、本当に、この作品を、やり込んだんでしょうね。

本番が近付くにつれて、彼女に何かが乗り移るようになっていきました。

稽古なのに、オープニング・シーンでは、毎回、涙を流していました。

鬼気迫る気合いが全身から発散され、ちょっと話し掛けにくいオーラが漂っていました。

本番当日は、舞台の準備をしていても、心はどこか別の所に行ってしまっているのが分かりました。

(そのせいで、準備段階で、ありえない失敗を色々していましたよ)

本番前1週間ほどは、多分、「殺して」の主人公が降りてしまっていたのだと思います。

演出した僕でさえ怖かったぐらいですから、お客様からすると、かなり凄いキャラクターに見えたことでしょうね。

ラスト・シーンのあのカッコよさは、彼女でなければ出せなかったのは間違いありません。

 

「殺して」は、僕の代表作の一つです。

しかし、残念ながら、再演することは、まずないと思います。

社会風刺の要素が強すぎて、ネタがすぐに古くなってしまうんですよね。

作品の出来が良いだけに、本当に勿体ない気がします。

まあ、それが社会風刺コントの宿命と受けとめて、また新しい作品を考えていくしかないんですけどね...。

 

「平成の大仏」公演動画

 

「ぷにぷに!放送禁止コント祭り」から、昨日で1ヶ月だったんですね。

もっと時間が経っていたような気がしたんですが...。

年末年始を挟むと、時間の経過が良く分からなくなりますね。

 

さて、「平成の大仏」のハイライト・シーンの動画をアップしてみました。

ここだけ見ても、何の事だかまったく分からないかもしれませんね。

このシーン以外は、本当に危なくて、web上では公開出来ないのです。

でも、どんなキャラクターがどんな雰囲気で演じていたのかは、何となくご理解頂けると思います。

実は、このあと、とんでもなく面白くなっていくんですけど...。

 

では下記をクリックしてご覧下さい。

 

I.T.杯ビリヤード大会

 

一昨日の話で失礼します。

 

日曜日、久々に、ナインボールのビリヤードの試合に出場しました。

ごくごく内輪の大会ではありますが、実はこの試合、スポーツ・ファンなら誰でもご存じの"球界のスーパースター"のお名前が、冠に付いています。

その方から直接ご招待を受けたので、練習不足ではありますが、参加させて頂きました。

 

出場者は、全部で32名。

ダブル・エルミネーション方式でベスト8を決め、そこからはシングルになっていきます。

ビギナーが2、C級が3、B級が4、A級が5、プロとSAは6というハンディ戦です。

僕は、誰はばかることないB級なので、先に4マス取れば勝ち上がることになります。

 

まったく練習なしで、いきなり試合がスタート!

さすがに、球が全然入りません。

信じられないミスを連発しましたが、運が味方をしてくれて、何とか1回戦を勝ち上がりました。

 

2回戦はビギナーの方が相手だったのですが、僕がハイボールでスクラッチを繰り返し、あえなく敗戦!

死の裏街道を、突き進むことになりました。

 

3戦目は、女性のプレイヤーがお相手でした。

この頃になって、ようやくフォームのチェック・ポイントを思い出しました。

それを意識しながら撞くようにすると、結構な難球も入るようになってきました。

連続ポケットで、無事、勝利を収めました。

 

4戦目では、元3Cの世界ランカーと対戦!(ただし、500位以下だったそうですが...)

かなりのテクニシャンでしたが、相手の調子が出る前に何とか逃げ切ることに成功しました。

 

ベスト16の試合で待っていたのは、なんと、プロ選手です!

それも、相当な強豪です!

バンキングで敗れた僕には、なかなかターンが回ってきません。

プロの素晴らしいプレーを見ているしかありませんでした。

しかし、なぜだか理由は分からないのですが、どんどん僕にポイントが入っていきます。

ほとんどキューを持つことなく、僕はプロに対し4-1で勝利を収め、ベスト8進出を決めました。

きっと、プロの方が、僕に花を持たせてくれたのでしょう!

 

準々決勝の相手は、勢いのあるA級の選手でした。

かなり上手い人なんですが、ブレイクが決まりません。

その隙に乗じて、僕は地道に得点を重ね、ついに準決勝まで勝ち上がりました。

 

さすがにベスト4まで来ると、実力あるプレーヤーが残っています(僕はまぐれです)。

準決勝は、テクニック豊富なベテラン選手との対戦となりました。

入れは強い!

出しは正確!

キュー切れも凄い!

思い切りも良い!

セーフティも上手い!

すべてにおいて僕を上回る対戦相手は、あっという間にリーチを掛けてしまいました。

もう後がなくなった僕は、出しは度外視して、ひたすら"入れイチ"を続けていく作戦に変更!

そうすると、とんでもない難球が、奇跡のようにポケットに吸い込まれていくようになりました。

1球1球に集中して、とにかく入れ続けた結果、ふと気が付けば、ヒルヒルにまで追いついていたのです。

しかし、僕はファイナル・ラックで、やらかしてしまいました。

(僕の記憶によりますと)土手撞きのロングの微妙な厚みの4番を無理やりねじ込んだところ、キューボールもほぼ同時に、別のポケットにイン!

残り球をフリーボールから相手に取り切られ、残念ながら、僕はベスト4で終わってしまいました。

 

しかし、最近、ほとんど練習出来ていないのに、3位タイなら十分でしょう!

ちょっと出来過ぎなぐらいです。

賞金まで頂戴してしまいました。

嬉しいーーー!

 

ところが、ギャラリーの皆さんは、さる理由から、僕が準決勝で負けることを真剣に祈っていらっしゃったようです。

実は、メンバーの皆さんは、決勝戦で僕が喋るのを楽しみにされていたそうなんです。

もし、僕が決勝を撞いてたら、どれだけ顰蹙をかっていたことでしょうね!

負けておいて、良かった良かった(言い訳ですが...)!

 

大会終了後、打ち上げにもお誘い頂きました。

ゲスト参加にもかかわらず、皆さん、僕を凄く歓迎して下さって、とても楽しい時間を過ごすことが出来ました。

メンバーの皆さんは、全員明るくフレンドリーで、素敵な方ばかりでした。

僕を誘って下さったI.T.さんと、JAMN CLUBの皆さんに、とても感謝しております。

最高に楽しい休日を過ごすことが出来ました。

本当にありがとうございました。

 

ただ、一昨日のプレーには、まったく納得出来ません。

もっと、真面目に練習しなくては...。

 

立川らく太二つ目昇進披露目の会

 

 

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「ぷにぷに!放送禁止コント祭り」でお伝えした、立川らく太君の二つ目昇進披露目の会の詳細が、正式決定したようです。
皆様、是非、応援してあげて下さい!!

●日時:2012年4月30日(月・振り替え休日)
19:30開演(19:00開場)

●出演:立川志らく
 二ツ目昇進 3人
立川らく八 改メ 立川志奄
立川らく太 改メ 立川志獅丸
立川らく兵

●ゲスト:森口博子

●会場:文化総合センター大和田 伝承ホール
(渋谷駅より徒歩5分)
http://www.shibu-cul.jp/guide_densho.html

●木戸銭:前売 2500円  当日3000円

●予約・お問合せ:rakuta@rakuta.net (立川らく太) 

 

『安定供給のために』舞台写真

 


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「ぷにぷに!放送禁止コント祭り」の舞台写真第3弾です。

今日は、『安定供給のために』をご覧頂きます。

 

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矢島未季さんが、実にイキイキしています。

写真を通しても、その躍動感が伝わってきますね。

 

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立川らく太君の受ける芝居も良い味が出ていたんですよ。

そのあたりは、写真では、ちょっと分かりにくいでしょうか?

 

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写真を通して見ると、コントだか、不条理演劇だか分からない絵になっていますね。

実際、この作品は、その中間のテイストだったんです。

 

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写真でも、これだけ面白いんです。

本番の舞台は、とにかく可笑しいものでした。

生でご覧になった方は、本当にラッキーでしたね。

 

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2012年夏公演のコンセプトを思案中

 

1月も既に半分が過ぎ去ろうとしています。

うかうかしていたら、あっという間に、2012年が終わってしまいそうです。

そろそろペースアップして、夏の公演の準備を行わないといけませんね。

 

実は、僕なりに、ひっそりと公演作りを始めています。

今は頭の中で構想を練っているだけなので、外から見ると止まっているように見えるかもしれません。

しかし、公演を成功させる為には、コンセプトをしっかり作ることが、最も重要だと思っています。

じっくり考えて、納得いく土台を作っていく必要があるんですね。

色々、本を読んだり、音楽を聴いたりして、公演の世界観を確定しようと、もがいています。

 

公演コンセプトと言っても、お分かり頂けない方がいらっしゃるかもしれませんね。

具体的にご説明いたしましょう。

まず、最も大切なのは、誰が出演するかです。

また、どこの劇場で上演するかも、本当に大きな要素になってきます。

上演時期が、梅雨なのか、初夏なのか、盛夏なのか、晩夏なのかも考慮する必要があります。

 

外堀が埋まったら、内容面を詰めていきます。

対象とするお客様を、自分なりに設定しなくてはいけません。

万人受けするものにするのか、ある程度演劇や芸術に理解のある方向けにするのか、とにかく自分のやりたいことをやってしまうのか等、様々な設定が出来ます。

複数の作品を上演する場合は、それらを組み合わせることも出来るので、バリエーションは無限大になります。

レベルをどの辺に設定するかは、本当に重要なことなんですよ。

 

次に、作品の世界を決めていきます。

社会風刺コントにするのか、悲劇なのか、ホラーなのか、ラブロマンスなのかを決めていきます。

なるべく様々なジャンルを組み合わせた方が良いとは思いますが、(僕の経験からすると)あまりバラバラだとお客様の集中力も崩壊してしまうんですよね。

統一感のある中で、うまくテイストを変えていくことが重要なんです。

 

また、演出面でのバリエーションも考えておかなくてはいけません。

セリフ中心で進行していく作品、動きを見せることを主眼とした作品、音楽とのコラボレーションをハイライトとする作品等、色々用意する必要があります。

音楽、照明、衣装等に変化を付けていくことも、大切です。

 

ここに挙げたこと以外にも、沢山考えておくことがあるんです。

それらをすべて踏まえた上で、実際の作品作りに突入していきます。

意外に大変でしょ?

しかし、このコンセプト作りをないがしろにしては、良い公演は絶対に実現出来ません。

と言うより、コンセプトが固まらないと、僕は脚本を書くことすら出来ないのです。

ですから、今、僕は、プロデューサーの目線で、一所懸命コンセプトを固めている所です。

 

何とか今月中にはコンセプトを決めて、公演タイトルを確定させるところまでこぎつけたいと思っています。

大まかな方針は、すでに決まっています。

あとちょっとで、全貌がまとまります。

もう少々、お待ち下さいね。

 

『落語リークス』『史上最強の日本代表』舞台写真

 


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「ぷにぷに!放送禁止コント祭り」の舞台写真第2弾です。

今回は、『落語リークス』と『史上最強の日本代表イレブン』です。

 

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まずは、『落語リークス』です。

落語は、場所を移動しないので、比較的上手く写真が撮れています。

動きも上半身だけなので、構図も作りやすかったようですね。

 

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逆に、絵変わりしないので、沢山並べるとパラパラ漫画みたいになってしまいますが...。 

 

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続いて、『史上最強の日本代表イレブン』です。

こちらは、ボードに当たった照明が光ってしまって、あまり良い写真が撮れませんでした。

それに、いわゆる"演技"はやっていませんから、写真で見てもあまり面白くありません。

ですから、こんなところでご容赦下さい。

 

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『節電刑事』舞台写真

 

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「ぷにぷに!放送禁止コント祭り」で撮影した舞台写真の処理が、ようやく終わりました。

今日から、その一部を、ちょっとづつご紹介していきます。

まずは、公演のオープニングで上演した『節電刑事』です。

立川らく太君、決まってますね!

ただ、ちょっと気になるのが、お腹周りです。

写真で見ていても、ベルトが切れないか心配になります。

なんと、このスーツの着用は7年振りだったそうです。

ギリギリでしたね。

 

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また、このモデルガンは、らく太君が元々持っていたものだそうです。

何に使っていたんでしょうか

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「平成の大仏」作品解説

 

「ぷにぷに!放送禁止コント祭り」で上演した作品の解説を、早く終わらせてしまわなくてはいけません。

今回は、この作品について!

 

・「平成の大仏」

 

今後、数万年間に渡って日本を苦しめ続けるであろう、ある問題をテーマにした風刺コントです。

"放送禁止コント"の中でも、最も放送に相応しくない内容になっています。

表面的には明るい演出になっていますが、深奥はかなりブラックで、嫌な後味を残す作品です。

 

ストーリーについて、詳しくお知らせする訳にはいきませんので、ちょっとだけ!

ある理由から日本政府は"平成の大仏"を建立することになります。

その建設現場で起こるドタバタ劇を、私・石崎一気が一人芝居で演じました。

 

あまりにも重たいテーマ!

リアル過ぎる風刺!

救いのないラスト!

それらを軽いギャグと演技でくるんでみました。

しかし、決して笑いが起きることはないだろうと、上演前は思っていました。

ところが、予想に反して、皆さん、本当に良く笑って下さいましたね。

社会批判が黒ければ黒いほど、笑いの量は多かったように思います。

ネタの面白さがあればこその笑いでしょうが、それ以上に、僕の社会風刺のメッセージに大勢の方が共感して下さったのだと思います。

きっと、皆さん、今の日本に、相当腹を立てていらっしゃるのでしょうね。

社会風刺コントの存在意義を、改めて痛感しました。

 

この作品は、決定稿が仕上がるまで、大変、時間と手間が掛かりました。

初稿の段階では、上演時間40分の超大作になってしまっていました。

(それだけ、今の日本には、批判したいことが、山積しているということです)

それを、15分弱になるまで、削りに削って短くしていったんです。

また、脚本が完成したと思うと、社会情勢に変化が現れ、改稿する必要が生じるのです。

一体、何度書き直したことでしょう!

ご覧になっても分からないと思いますが、とんでもなく手間の掛かった作品なのです。

その甲斐あって、脚本の良さを褒めて下さる方が沢山いらっしゃいました。

 

スケールの大きい内容を、どうやって一人芝居にするかにも苦労しました。

本来なら、小さな劇場で、一人で演じ切れるようなストーリーではないのです。

しかし、演技にパントマイムの要素を織り交ぜることで、多少なりともリアルさを感じて頂けたようです。

演劇通のお客様は、この作品における演出の工夫を存分に楽しんで下さったみたいです。

 

非常に重たいテーマを、軽いタッチで料理して、風刺する...。

この手法は、ぷにぷにパイレーツならではのものだと思います。

今後も、このスタイルのコントを、どんどん上演していくつもりです。

本来は、風刺する必要のない日本になるのが一番良いのですが...。

 

劇団ぷにぷにパイレーツ2012年の予定

 

正月休み明けの3連休も終わり、今日から本格的な仕事に突入される方も多いことと思います。

僕も、そろそろ、次の公演に向けて本気モードに入らなくてはいけませんね。

 

さて、今年の劇団の大まかなスケジュールを発表していませんでした。

今のところ決まっているものだけ、ご紹介させて頂きます。

 

●「ぷにぷに演劇ワークショップ」

・日時:2月5日(日)13:00~17:00

・会場:大山街道ふるさと館・和室(東急田園都市線・溝の口駅徒歩5分)

・参加費:1000円

 

・内容:演劇の基本を学びながら楽しく遊んで頂きます。

初心者を対象にしたものですから、演劇経験は一切問いません。このワークショップを経験すれば、今後、お芝居を見る楽しさが倍増すること請け合いです。また、「演劇活動を続けているけど、どうやって演じれば良いのか未だに分からない...」とお悩みの俳優さんにとっても、"気付きの場"となることをお約束いたします。特に、ぷにぷにパイレーツの舞台に出演を希望される方は、是非とも、このWSに参加して頂きたいと思っています。

 

●第14回公演「世界の童話(仮題)」

<品川区立図書館・春の図書館フェア(朗読会)>

・日時:3月17日(土)14:00~15:00

・会場:荏原文化センター・リクリエーションホール(品川区中延1-9-15)

・定員:135名

・料金:入場無料(ただし、事前予約が必要です)

・出演:黒澤明子、石崎一気

・ピアノ演奏:吉田幸子

・朗読作品:『赤ずきんちゃん』『アリババと四十40人のどろぼう』

・主催・問い合わせ:品川区立図書館 http://lib.city.shinagawa.tokyo.jp/

 

この他、今年夏に、2種類の東京公演を開催する予定!

勿論、年末にも、本公演を行います。

可能なら、夏休みか冬休みに、劇団の地方公演を開催したいと思っています。

また、僕自身は、3月と9月にパントマイム作品を発表する会に参加します。

 

こうしてみると、やることが沢山ありますね。

一つ一つ、丁寧にクリアしていきますね。

 

オーガニック・マイム新年会

 

昨日、パントマイムのJIDAI一門の新年会でした。

渋谷のイタリア料理店に、9人のマイム・アーティストと、なぜか幼児が集合!

楽しい3時間を過ごしました。

 

一口にパントマイマーとは言っても、志向はまちまちです。

大道芸で観客をあっと喜ばすこと目指す人!

アート作品を作りたい人!

本当はマイムを見るのが好きな人!

そういったバラバラなメンバーが、マイム芸術を通して触れ合うというのも面白いものです。

会話の内容も、具体的なイリュージョン・テクニックについて語り合ってみたり、日本の演劇界の問題点について指摘してみたり、育児について考えてみたり、非常に多岐に渡っていました。

(ちなみに、僕は、アート作品を作りたいグループに入ります)

 

特に有り難かったのは、舞台の制作について、皆さんからお話が聞けたことです。

観劇料金の設定、公演時のスタッフのあり方、宣伝の費用や方法等、普段なかなか聞けない本音や裏話を知ることが出来ました。

これは大収穫です。

早速、次回の公演から、適用していきたいことが沢山ありました。

食事をしながらの思い付き話ではありますが、案外、こういう中にヒントが隠されているものです。

ブレインストーミングとでも申しましょうか、たまには、色んな人と集まって話をするのも大切ですね。

 

おっと、いけない!

春の発表会に向けて、早くマイム作品を考えなくては!

 

『フライトナイト 恐怖の夜』

 

毎年思うのですが、正月休み明けすぐの3連休って盛り上がりませんよね。

中には、お正月から連続してお休みという、羨ましい方もいらっしゃるようですが...。

 

さて、今年のお正月映画は、ちょっと残念なラインナップだったように思います。

しかし、昨日から正月映画第2弾が公開され、ようやく皆様にお薦め出来る作品が登場してきました。

その中で、特に僕が推薦したいのは、『フライトナイト 恐怖の夜』です。

 

ラスベガスの郊外に母親と二人で暮らす高校生のチャーリーは、オタクから卒業し、初めての恋人と楽しい高校生活を送っていました。

その頃、街では、行方不明事件が頻発。

オタク友だちのエドは「チャーリーの隣の家に引っ越してきたジェリーの正体はヴァンパイアで、彼が街の人々を襲っている」と言いますが、アダムは相手にしませんでした。

しかし、そのエドまで行方不明になり、ジェリーの家に忍び込んだチャーリーは、ジェリーの正体を目撃することになります...。

 

『フライトナイト』は、1985年にトム・ホランド監督によって作られたヴァンパイア・ホラーの名作です。

80年代といえば、『13日の金曜日』や『エルム街の悪夢』等、ひたすら残酷なスプラッター・ムービーが人気を集めていました。

その流れに逆行するかのようにホラーの古典"ヴァンパイア"を現代に復活させ、コミカルな要素を取り入れた『フライトナイト』が登場したときには、とても新鮮に感じられたものでした。

88年には、続編も製作されています。

 

今回公開された作品は、その『フライト・ナイト』を、3Dでリメイクしたものです。

主人公の家の隣にヴァンパイアが引っ越してくるというストーリーは、オリジナルと同じ!

登場人物の名前まで、オリジナル版に揃えてあります。

ただし、演出面は、大幅にリニューアルしてあります。

まず、弾丸が迫り、血しぶきが飛び散る...、まさに3Dの効果を最大限に発揮した映画となっています。

また、基本的な、絵作りが圧倒的に美しいんです。

ゴシック・ホラーの美学満載で、カッコいいビジュアルがノンストップ!

とりわけ、カメラ・ワークの見事さには、高いセンスを感じます。

中盤、追いかけてくるヴァンパイアから車で逃げるシーンがあるのですが、その車内の描写などは、かつて見たことのない撮影が行われています。

(どうやって撮影したのか、僕には分かりません。巧みなCG合成を使っているのでしょうか?)

それが、観客の心理操作とマッチングしているのですから、僕は非常に感心してしまいました。

移動撮影の多い映画ではありますが、そのカメラの動きに注目して見るだけでも、本当に面白い作品だと思います。

確かに、ストーリーは下らない、ありきたりの映画かもしれません。

しかし、伏線も丁寧に張ってあり、まったく無理がないんですよね。

休日を楽しく過ごすには、もってこいの作品です。

ドリームワークスの製作ですから、セクシーでありながら、節度も弁えています。

是非、ご家族で、カップルで、ご覧頂きたいと思います。

 

ホラーが苦手という皆さん!

どうぞ、ご安心下さい。

この作品は、そこまで怖くはありませんので...。

 

「ぷにぷに!放送禁止コント祭り」のコンセプト

年も改まりましたので、いい加減、「ぷにぷに!放送禁止コント祭り」についての報告を終えなくてはいけません。でも、まだまだ書くことが沢山ありますので、もう少々お付き合い下さい。今日は、この公演のコンセプトについて!

2011年は、本当に、色々な出来事が起こりました。日本の歴史においても、長く記憶されることになる年だったと思います。また、この一年を通して、日本人の意識自体も、大きく変革しました。「"生"は常に"死"と隣合わせにある...」「普通に存在していたモノが、一瞬にしてなくなってしまう...」「これまで"善い"と思っていたモノが、実は、とんでもなく"悪い"モノだった...」などなど、これまでの常識が、すべて覆されてしまったのです。

それと同時に、これまで巧妙に隠蔽されてきた日本の問題点が、はっきりと浮かび上がってきました。"隠蔽"と言うより、"強制的に口止めされてきた"と言った方が正確かもしれません。「このままではいけない」と、誰もが分かっていたのです。しかし、我々は、強大な圧力に屈して、それを公言してきませんでした。その結果が、あの史上最悪のカタストロフィです。私たちが"ちょっとした勇気"を持てなかったゆえに、自らの国土に、数十万年に渡る禍根を残してしまったのです。

私たちは、同じ過ちを繰り返してはいけません。今後は、「悪いモノは悪い!」と、声を大にして主張すべきです。そして、その思いを、沢山の人に伝えていかなくてはなりません。口を閉ざしては、何一つ、変えることは出来ないのです。

"劇団ぷにぷにパイレーツ"は、2007年の旗揚げ以来、数々の社会風刺コントを上演して参りました。ただし、それらはすべて、どなたにでもお楽しみ頂けるような、口当たりの柔らかいモノでした。「せっかくご来場頂いたお客様に、不愉快な思いをさせないように」という配慮を続けてきたのです。でも、最早、そんなことを気にしている場合ではありません。演劇には社会的役割があり、責任があります。また、演劇でなくては伝えられないモノもあります。実際、演劇には、風刺喜劇を上演することで社会を変革してきた数千年に及ぶ長い歴史があるのです(僕の尊敬する劇作家、アリストパネス、モリエール、ブレヒトらは、その系譜に位置します)。ですから、"劇団ぷにぷにパイレーツ"も、この機会に演劇本来の姿に立ち返り、舞台作品を通して社会の悪を徹底的に摘発していくことにいたしました。今後、私たちは、いかなる弾圧にも負けずに、勇気を持って、演劇的使命を全うしていくことをお約束いたします。

そんな訳で、「ぷにぷに!放送禁止コント祭り」では、非常に際どい内容の作品ばかり取り揃えました。TV等では絶対に放送出来ないのは勿論のこと、web上で詳しく内容を公表することも不可能です。生の舞台ならではの過激な表現となっています。なお、一部作品について「不謹慎だ!」とお感じになる方が、少なからずいらっしゃるかもしれません。しかし、どうか、私どもに苦情をおっしゃる前に、「本当に不謹慎なのは、誰なのか?」、今一度、考えてみて下さい。

社会風刺コントで大いに笑って、日本を危機から救い出しましょう! 

「安定供給のために」後半ハイライト

 

昨日に続いて、今日は「安定供給のために」の後半部分のハイライト映像をお楽しみ頂きます。

矢島未季さんの圧倒的な演技を、満喫して下さい。

生で舞台を見て気持ち悪くなった方もいらしたようですが、映像を通してなら大丈夫だと思います。

衝撃のラストをお見せできないのが残念です。

(この作品は再演可能なので、チャンスがあればご覧頂けるかも!)

 

では、心の準備をして、ご覧下さい。

 

 

 

「安定供給のために」前半ハイライト

 

松の内は、連続攻撃を行います。

今日は、「安定供給のために」の前半部分のハイライト映像を公開します。

これでは、ストーリーは全然分からないかもしれません。

しかし、それが分かるような映像を公開したら、本当に大変なことになってしまいます。

ここまででご容赦下さい。

では、下記をクリックして、どうぞ!

 

「史上最強の日本代表イレブン」動画

 

高校サッカー・桐光学園は、昨日、福島の尚志にPK戦の末、敗れてしまいました。

でも良い試合でしたよ。

一瞬たりとも目を離せないスピード感いっぱいの展開を満喫させて頂きました。

両校ともに、あっぱれな内容でした。

サッカーって、本当に面白いですね。

 

さて、年末年始のため、「ぷにぷに!放送禁止コント祭り」の公演動画の公開が滞っておりました。

今後、続々とご紹介していきますね。

 

今日は、サッカー漫談「史上最強の日本代表イレブン」です。

序盤の部分と、エンディングのみ、ご覧頂けます。

アップ不可能なクライマックスの部分は、映像の雰囲気から推測して下さい。

では、下記をクリックして、お楽しみ下さい。

 

高校サッカーはレベルが高い!

 

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昨日、高校サッカー、桐光学園vs米子北の試合を観戦してきました。

3年ぶり6度目出場となる神奈川の桐光が、5対1の圧勝で、2回戦を突破しました。

前半4分にMF生部選手の右足ミドルシュートで先制。

35分に同点とされましたが、後半にFW三荷選手の2ゴールなどで、大量リードを奪いました。

桐光学園は、今日、福島の尚志との3回戦に臨みます。

 

我が家に関係者がいるので、僕は桐光学園の応援をしてきました。

桐光、強かったですね!

ポゼッション、チャンス、シュート数、いずれも圧倒的でした。

特に、サイド攻撃を徹底した後半は、相手にほとんどボールを持たせなかった印象があります。

バルセロナを思わせるような華麗なるパス・サッカーで、多くの観客を魅了していました。

ひょっとしたら、桐光学園は、今回、結構良いところまで行くのではないでしょうか?

中村俊輔選手在籍時代の準優勝を超えることが出来るのか、僕は、注目したいと思います。

 

それにしても、今の高校生のサッカーのレベルは高いですね。

トラップなんか、足に吸いつくようです。

サイドチェンジも、速くて強くて精度が高い!

クロスだって、ピンポイントです。

ちょっと前ならJリーグでも滅多に見られなかったようなスーパー・プレーが、当たり前のように繰り返されます。

見ていて、飽きる瞬間がまったくありません。

40分ハーフだと、物足りないと感じるぐらいです。

あのダイナミズムは、テレビではちょっと分からないでしょうね。

「高校生だから...」と甘く見ないで、是非、競技場に足を運んで頂きたいと思います。

 

18歳であれだけのプレーをするんです。

この後、数年間、プロとして経験を積んだら、どこまで上手く、強くなれるんでしょう?

今後の日本サッカー界が、本当に楽しみになってきました。

2018年のワールドカップ・ロシア大会、いや、2014年のブラジル大会でも、彼らが大活躍する可能性があると思いますよ!

 

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2012年の抱負

 

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元日の昨日、街角で、恐ろしい動物に襲われました。

危うく、頭を噛まれるところでした。

まったく油断出来ない世の中です。


そんな危機を救ってくれたのが、この人です。

猛獣を、トンカチで追い払ってしまいました。

見かけによらず、強い方でした。

でも、後で、僕の頭をトンカチで殴ろうとしたんです。

誰を信用して良いのか、分かりませんね。

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さて、1月2日の今日は、2012年にかける夢をお伝えします。

今年の抱負と言うか、「こんな年になれば良いな!」という理想を掲げてみますね。

 

まず、今年は、最低4回は劇団の公演を実施します。

昨年は、僅か2回しか公演が開催出来ませんでした。

その分を取り返す訳ではありませんが、とにかく公演回数を増やしたいと思います。

毎回傾向の違う公演を企画して、劇団ぷにぷにパイレーツの持つ様々な魅力を、どんどんご紹介していくつもりです。

 

可能なら、地方公演も実施してみたいと考えてみます。

これは、受け入れ側の体制が整わないと実現できません。

皆様、是非、ご協力をお願いしたいと思います。

 

また、新しいジャンルにも挑戦してみたいですね。

多くのお客様からリクエストを頂戴している"子供向け公演"!

ふんだんに歌の入った"音楽劇"!

かねてから上演してみたかった"不条理劇"!

いずれも、相当、勉強しなくてはなりませんが、なんとか実現してみたいですね。

 

新たなる人的交流も必要です。

新しい劇団員、新しいお客様を開拓するのは勿論です。

それに加えて、様々な劇団との交流も図っていきます。

 

そして、とにかく、作品のクオリティを上げていくこと!

結局、作品の出来が良くないと、何をやってもダメなんです。

面白く美しい作品を作れるよう、旧年以上に、努力を重ねていくつもりです。

 

"千里の道も一歩から"と申します。

ましてや、今、演劇界はとんでもない逆境にあります。

現状維持するだけでも大変ですが、少しでも向上できるように頑張りますね!

応援よろしくお願いします!

2012年、明けましておめでとうございます!

 

明けましておめでとうございます。

本年も、私・石崎、ならびに劇団ぷにぷにパイレーツをよろしくお願いします。

 

今年は辰年です。

まさに、"立つ年"にしたいと思います。

特に、お客様が立って行列を作り、立ってご覧になるぐらい人気のある劇団を目指します。

その為の準備を、懸命に頑張っていきます。

"細工は竜々、仕上げをご覧じろ"と言えるぐらい、丁寧に仕事をしていくつもりです。

皆様に、より一層のご支援をお願いしたいと思っております。

 

ぷにぷにパイレーツのファンの皆様にとって、2012年が素晴らしい一年でありますように!

僕もフォースを出して、お祈り申し上げます!

 

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