ぷにぷにパイレーツ

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下らない!


冬の公演では、久し振りに、本当に下らない作品を上演します。
「普段から、下らないじゃないか!」と思われる方もいらっしゃるかもしれません。
でも、そんな甘い下らなさではないのです。
実に下らない!まったくもって、下らないのです。
イメージで言えば、第一回公演で上演した「Can You Celebrate?」のような作品です。

「Can You Celebrate?」は、いまだに伝説になっているほど、酷く滑ってしまいました。
フランス人の女性だけが七転八倒しながら大爆笑していましたが、その他のお客様は呆然とされていました。
(そのフランス人は、終演後「私もパリで上演して良いか?」と尋ねてきました。僕は「別に構わないが、やめた方が良い」と答えておきました)
多分、時代を先取りし過ぎていたのでしょう。

あれから5年!
そろそろ、時代が僕に追いついた筈です。
そこで、再び、真に下らない作品に挑戦してみようと考えた訳です。

しかし、この5年間で、僕も色々学びました。
下らない作品の尺を、凄く短くしておきました。
僅か数分で終わってしまいます。
これなら、いくら滑っても、お客様は許して下さることでしょう。

ちなみに、劇団員のみんなは、この下らない超ショート・コントを大変気に入っているようです。
それを上演する僕自身は、すでに、照れくさい感じがしているのですが...。
お客様の冷たい視線に耐えられるように、頑張って稽古しなくては!

また衣装選びで...


例によって、冬の公演の衣装で悩んでいます。
医者役のように、何を着るかがはっきりしている作品は良いのです。
何を着ても良いという芝居は、本当に衣装選びに迷ってしまいます。
ましてや、今回は、複数の役者が同時に舞台に上がります。
各人のコントラストも考えて、衣装選びをしなくてはなりません。
しかも、ぷにぷにパイレーツは、衣装等にお金を掛けないことをモットーにしています。
なるべく買い足すことなく、今持っている服を活用したいんですよね。
さて、どんな衣装になることやら?
まあ、衣装が目に入らないぐらい、気合いの入った演技が出来れば良い話なんですけどね...。

複数人数

 

劇団ぷにぷにパイレーツは、これまで、一人芝居を中心に上演してきました。

それは、単純に、劇団員が少なかったからです。

しかし、このたび大勢の参加を得て、6人を擁するほどになりました。

そこで、次回公演では、複数人数による作品ばかりを上演することにいたしました。

二人芝居もあれば、三人芝居、四人芝居もあります。

そして、なんと六人全員が出演する作品さえあるのです。

(逆に、一人芝居は1本もありません)

ああ!なんて豪華な舞台なんでしょう!

まるで、夢のようです。

ただ、大勢でやるとなると、みんなの稽古スケジュールを合わせるのが大変です。

なかなか全員が揃いそうもありません。

バラバラでも稽古出来るように脚本は書いてあるのですが、それでも心配です。

何とか、本番までに、一度は全員で稽古してみたい...。

 

 

解雇手当

 

 

解雇手当.jpg

 

僕は、異常な程、本を読みます。
大概のパターンを、既に、読み尽くした感があります。
しかし、時には、かつて読んだことのないような、画期的な作品に出会うことがあります。
先日、まったく新しいスタイルの小説に出会い、大変な感動を覚えました。
恐らく、皆さんにとっても、これまで一度も味わったことのないような、新感覚ミステリーだと思います。
その本のタイトルは、「解雇手当」です。

【業務命令--全員、死ね!】
「これからきみたち全員を殺す」
社長がそう宣言したとき、36階のオフィスは脱出不可能の牢獄と化していた。
通信回線は不通、携帯電話は使えず、エレベーターも止められた。
階段のドアには猛毒のサリンを噴出する装置が仕掛けられている。
閉じ込められた男女は毒を飲んで自殺するか、射殺されるか、究極の選択を迫られる!
脱出するのは誰か?
それとも全滅か?

"鬼才が放つ、ハイパー版『そして誰もいなくなった』"というキャッチフレーズですが、そんな生ぬるいものではありません。
クリスティのあの名作を、100倍早回しにしたようなスピード感です。
誰が正義で、誰が悪か、まったく分かりません。
罠を掛けたり、見破ったり、裏切ったり、次のページの展開がまったく読めない、ジェットコースターのような展開です。
暴力的表現が目白押しで、指が潰れるとか、手首を切り落とす描写なんて、可愛いモノです。
残酷な表現が苦手な方は、読まない方が賢明です。
伏線も張られておらず、展開はハチャメチャで、深みのある作品ではありません。
ラストまで読んでも、結局、真相は明らかになりません。
ですから、真面目な方や、洒落の通じない方にもお薦め出来ません。
ただ、このスピード感は、小説史上最高のものではないでしょうか?
展開の大きさも、唯一無二のものです。
登場人物のキャラクターも立っていて、どれも魅力的です(チョイ役ですら、そうです)。
とにかく、小説で新しい体験をしてみたいチャレンジャーの方には、是非ともお薦めしたいと思います。
そして、この文体を、思う存分楽しんでみて下さい。

演劇では、これだけダイナミックな展開は難しいですね。
お客様が付いて来ない早さです。
はっきり言ってスピード違反です。
こんな感覚で芝居が作れたら、スタイリッシュだろうなあ...。

●「解雇手当」
ドゥエイン・スウィアジンスキー 著
公手成幸 訳
ハヤカワミステリ文庫
966円
2009年6月発売 

まくらの映像


10月21日(日)に行われた"立川志獅丸落語会"の様子を、映像でご紹介します。
下記をクリックして、ご覧下さい。

これは、会の冒頭の「垂乳根」のまくら部分です。
この後、爆笑落語が3席披露されました。
皆様も機会があれば、是非、生で志獅丸君の落語を味わってみて下さいね。

考えることが...


さあ、そろそろ、冬の公演の演出を、本格的に考えなくては!
一人ひとりの演技は指示出来るのですが、6人の出演者の交通整理が難しいのです。
楽屋の配分や、動線の確保など、舞台を降りた時の動きまで考えなくてはなりません。
着替えに掛かる時間等も、考慮に入れる必要があります。
うーむ、考えることが沢山あるぞ...。

全10本


冬の公演の概要が固まってきました。
本編での上演作品は6本。
それに、アンコール・コントが加わります。
また、劇中劇のような形で、3本の超ショート・コントも上演します。
合わせて、10本もの短編を上演することになります。
過去最多となる作品数です。
いずれも、かなり短い作品なので、お客様は退屈することなくお楽しみ頂けると思っています。
是非、ご期待下さい。

150三振写真展


今日から、広島のマツダスタジアムのスタジアム・カフェで、物凄いイベントが始まります。
プロ野球・広島カープの球団新記録となった、今シーズンの堂林翔太選手150三振シーンを集めた写真展です。

今シーズン、一軍デビューし、チーム唯一の全試合出場を果たした堂林選手!
今、チームで最も人気を集めているスター選手です。

今回のイベントでは、堂林選手の全150三振の場面を、一枚ずつパネルにおさめて、スタジアムカフェの壁一面に展示するそうです。
パネルは、A4サイズ 99枚、A3サイズ 51枚、1.8m×2.4m 13枚となります。
堂林選手の三振のほとんどが、空振りなんですって!
三振が良いわけではありませんが、怖がらずに振っていった結果と、僕は前向きに受け取りたいと思っています。
是非、この150回の失敗から多くのことを学び、球界を代表する真のスターになって貰いたいですね。

それにしても、人気者のみっともないシーンだけを集めた写真展なんて、攻めの企画だと思いませんか?
僕が広島在住なら、絶対見に行きますよ!


●『堂林翔太 150三振写真展』
2012年10月24日(水)~11月25日(日)    マツダ スタジアム スタジアムカフェにて
《開催時間》スタジアムカフェ営業時間と同様 ※11月より毎週月曜日が店休日
10月24日(水)~10月31日(水)/10時~16時
11月1日(木)~11月25日(日)/火~金:11時~15時、土日祝:10時~16時

目黒のさんま

 

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一昨日、久し振りに、立川志獅丸君の落語を聞きました。
しかも、一度に3席も!
それも、会場は、脇坂君の自宅!
一体、どういう状況なんでしょう?

これは、脇坂君が、「"目黒のさんま"の生落語を聞いて、焼き立てのさんまを食べたい」という、お大尽のような発想を実現したものです。
せっかくだから、脇坂君の個人的な知り合いを集めて、みんなで盛り上がろうということでした。
いつもながら、脇坂君の行動力には、頭が下がります。

十数名のお客さんが集まり、自宅落語会が始まりました。
演者も観客も、そのあまりの近さに戸惑ったようで、不思議な雰囲気に包まれていました。
ただ、時間が経つにつれて、志獅丸君の芸の力によって空気が和んでいき、笑いが起こるようになっていきました。
1席目の「垂乳根」から2席目の「権助提灯」に入ると、一気に盛り上がっていきました。
(今のお客様には、言葉遊びより、ストーリーがしっかりした噺の方が受けるのかもしれません)
休憩を挟んで、トリネタは、勿論「目黒のさんま」!
みんなが落ちを知っているだけに、やりにくさもあるのでしょうが、無事、最後までやり切っていました。

3席まとめて至近距離で聞いて思いました。
「志獅丸君も、上手くなったなあ...」って。
僕の勝手な思い込みかもしれませんが、ぷにぷにパイレーツに入ってから、志獅丸君は急激に伸びたように思います。
間が良くなってきましたし、所作も綺麗になってきました。
あとは、何か強力な武器を手に入れれば、超売れっ子になるのは間違いありません。
それは、生涯を掛けて探すものでしょうが、是非とも、自分のトレードマークになるような武器を見つけて頂きたいと思います。
僕も、微力ながら、そのお手伝いをさせて頂くつもりです。

さて、落語会が終わってからは、焼き立てのさんまが主役の大宴会に突入!
みんな、暴れ飲みをしていましたとさ。
めでたし、めでたし。

 

 

3分の1


冬の公演のアンコール・コントを書いたお話を、先日、ご紹介いたしました。
その脚本を、思い切って、短くしてみました。
少なくとも、3分の1以下にしておきました。
僕のセリフを、ほぼ全部カット!
残したのは、たった2つのセリフのみ!
(同じセリフを反復するシーンはありますが...)
これ以上は、どうやっても切れません。

幸いなことに、尺を短くしても、面白さは損なわずにすみました。
むしろ、主人公の気持ち悪さが引き立って、良かったように思います。
ただし、内容は、黒いですよ!
あなたは、このブラック・ユーモアに耐えられるかな?

冬公演への初稽古


昨日、冬の公演に向けた初めての本格的な稽古を行いました。
参加者は、脇坂君と、初参加となる女性2人です。

まずは、脇坂君主演の不条理コントをやりました。
僕がおおまかな演出を付けて、動きのイメージを掴んで貰いました。
動きが付くことによって、セリフ回しも明確になっていきます。
かなり細かい動きが多いので、最初、脇坂君は戸惑っていたようです。
しかし、徐々に、脚本を読んだだけでは分からない、作品の潜在的な面白さを感じ取ってくれたみたいでした。
これで、今後は、自宅での稽古を充実したものにしてくれるのではないでしょうか。
難易度が非常に高い作品ですから、完成までかなり苦しむことになると思います。
だからこそ、演劇は面白いのです。
大胆さがポイントの劇なので、脇坂君には、思い切った演技を期待したいですね。

続いて、女性2人のお稽古です。
時間の関係もあって、本読みを飛ばして、いきなり動きながらの稽古となりました。
女性たちは、同じ作品に出演します。
内容は、ホラーのようなサスペンスです。
いかに不気味さを出すか、そして、意外などんでん返しの面白さを引き立てるかなど、課題満載の難しい芝居です。
とにかく空気感が重要なので、昨日は、そこにこだわって練習して貰いました。
一人は、演劇初心者ですが、すぐに感じを掴んでいき、何とも恐ろしいキャラクターが出来上がりつつあります。
別の人格が降りてくるのを楽しんでいるようでさえありました。
もう一人は、ほぼ完ぺきにセリフを覚えていて、自主稽古でも動きをイメージしている様子でした。
ですから、現時点で、かなり仕上がっていると言えます。
演劇経験も豊富な女性ですから、感覚が優れているんですね。
ただ、説明的な演技になる部分がありましたので、そこは直して貰うように言っておきました。
ホラー特有の演技を意識するだけで、みるみる面白い場面になっていきました。
稽古の終わりには、見学者から拍手が起こっていた程です。
女性2人とも、すでに、相当良いですよ。
自然に、目が離せなくなります。
この調子で練習して貰えれば、本番時には、凄い舞台になることでしょう?
今から楽しみになってきました。

さて、僕も、人のことばかりやっていないで、セリフを暗記しなくちゃ!

6分の1


いつも同じような内容で恐縮です。

またまた、新作コントの脚本を書きました。
次回公演のアンコールで上演する、超短編コントです。
男女1名づつが出演する想定になっています。
ワン・アイディアの、実に下らないものです。
しかし、しかし、書き終えてみたら、またまた大作に仕上がってしまいました。
原稿用紙にして30枚弱!
どんなアンコール・コントじゃ!
そんな訳で、いつものように、大胆にカットしなくてはなりません。
なんとか、原稿用紙5枚以内に収めなくては!
現状の6分の1ですか...。
いっそ、僕のセリフをすべてカットしてしまおうかしら...。

平清盛


「顔ハメ看板」シリーズです。

この夏、広島に帰省した際、倉橋島に行きました。
そこで発見したのが、平清盛の「顔ハメ看板」です。
視聴率は今一つのようですが、そうは言っても、大河ドラマの主人公です。
「顔ハメ」しない訳にはいきません。
相国入道・平清盛の顔を、思い切り表現してみました。

清盛1.jpg


しかし、写真を見てビックリ!
この「顔ハメ看板」は、若い頃の清盛を描いたものではありませんか!
大失敗です。

清盛2.jpg


今後は、看板を良く観察して、演技プランをしっかり立ててから、顔ハメしようと思います。

 

 

顔ハメ看板


僕は、「顔ハメ看板」が大好きです。
見掛けたら、写真を撮らずにいられません。

落語家.jpg


「顔ハメ看板」は、観光地に良く置いてある看板です。
キャラクターが描かれた板の顔部分がくり抜かれています。
撮影される人物が板の後ろ側に立ち、くり抜かれた穴から顔を出して、その様子を撮影します。
子ども向けに、裏側に踏み台があるものも少なくありません。

ピエロ.jpg


先日、浅草に行ってみたら、「顔ハメ看板」の宝庫でした。
浅草演芸ホール周辺は、いたるところに設置してあります。
寄席芸人気分を味わいたければ、是非、浅草で「顔ハメ看板」を試してみて下さい。

今日は、その写真の一部をご紹介します。

 

漫才.jpg

 

 

 

制作担当者募集中


"ぷにぷにパイレーツ"の冬の公演に向けて、そろそろ本格的な稽古を始めなくてはなりません。
今回の公演には、(僕も含めて)6人が出演することになっています。
こんなに大勢いると、稽古スケジュールを管理するのが大変ですね。
(一般の劇団と比べると、相当少ない人数ですけど...)

まず、週末は、稽古場が、なかなか確保出来ません。
しかも、稽古場を予約出来た時間帯が、みんなにとって都合が良いとは限りません。
全員で一斉に集まる必要もないので、作品ごとに集合時間をずらしたいと思っています。
そうすることで、より稽古の効率が上がると考えているからです。
しかし、たった2~3人のスケジュールを上手く調整することさえ、僕には難しいのです。
一応、無駄のなく稽古が出来るように、人員を配置し、脚本を書いてみたつもりです。
それでも、上手くいきそうにありません。
ここは、割り切って、僕のやりたいように稽古プランを立てれば良いのでしょう。
でも、僕の性格上、そこまで人に厳しくは出来ないんですよね。
大人数の舞台は楽しいのですが、苦労が絶えません。

普通の劇団には(演出家とは別に)制作担当者がいます。
その人(たち)が、劇団員のスケジュール管理をしてくれるそうですが、演出家は、さぞ助かるでしょうね。
実に羨ましいです。
どなたか、制作をやって下さる方はいらっしゃいませんか?
現在、大募集中です!

ねぎま鍋

 

 

ねぎま鍋.jpg


先日、"ねぎま鍋"なるものを食べてきました。
"ねぎま鍋"と言っても、焼き鳥の"ねぎま"を鍋に仕立てたものではありませんよ。
ネギとマグロを、醤油、日本酒、味醂や出汁で煮た料理です。

江戸時代の天保以降、一般的に、マグロが食されるようになりました。
当時は、赤身は、主に醤油に漬けて保存されていました。
(この保存法を、ヅケといいます)
一方、醤油をはじき返す脂身、いわゆるトロの部分は、腐るだけの余り物で、肥料にされるか廃棄されていたそうです。
それを、庶民は上手く工夫して、臭みを消すネギと共に煮て食べていました。
それが"ねぎま鍋"です。
ですから、本来は、あまり上等ではない、下手(げて)の食べ物で、庶民的な料理でした。

調理法は、醤油、酒、味醂、出汁を合せて、すき焼きのような割下を作り、ぶつ切りにした葱を煮る。
この上に、適当に切ったマグロを乗せて、食べます。
マグロには葱の香りが移り、葱にはマグロの脂と旨味が移って、両方が美味しくなるようです。
粉山椒、七味唐辛子、柚子胡椒を入れると、一層、風味が引き立ちます。

なぜ、"ねぎま鍋"と呼ぶかには、諸説あります。
①マグロの「ま」説
②あくまでも、マグロの脂が移ったネギを主役として楽しむもので、マグロはネギを食べる間につなぎで食べたことに由来する説
③ネギの間に、マグロ肉を串刺しにして鍋料理にしていた説
どれが本当か分かりませんが、確かに、ネギが主役の料理であることは間違いありません。

色は濃いお汁でしたが、実際には、あっさりしています。
マグロはダシが出てしまっていて、美味しいのは、むしろネギの方です。
このネギなら、いくらでも食べることが出来そうです。
冬場の健康管理に最適なお鍋だと思います。
マグロを使ってはいますが、元々、高級料理ではありませんので、比較的安価で楽しめる筈です。
どこにでもあるメニューではありませんので、ネット検索して、お店を探してみて下さい。
一度は試す価値があると思いますよ。

さて、次は、どんな珍メニューを試すとするかな...?

 

現代戯曲の設計


今日は、素晴らしい書籍をご紹介します。
ブロンズ新社から刊行されている『現代戯曲の設計』という本です。
劇作家でシナリオ・ライターのゴードン・ファレルが書いたものです。

この本では、先人の劇作家たちが、改革、実験という試行錯誤のすえ編み出してきた典型的なテクニックを読み解いています。
その上で、作劇の要、「ヴィジョンを戯曲という形で構築するための理論」を徹底解説してあります。
劇作の「構想」のテクニックを分かりやすく説明した、まさに劇作技術のマニュアルブックです。

もう少し分かりやすく説明しましょう。
劇作家は、観客に伝えたいことがあるから、戯曲を書きます。
そのヴィジョンがどういう種類のものであるかによって、それを的確に伝えるための方法や戯曲の構造があります。
この本は、劇作家のヴィジョンを分類し、そのヴィジョンを効果的に舞台に現出させる為の方法を説いています。
自分のヴィジョンをはっきりさせ、それに最も有効なスタイルを選ぶことで、力のある戯曲を書くことが出来るのです。
具体的に言えば、「リアリズム」「叙事詩劇」「ブレヒト的叙事詩劇」「自然主義」「不条理主義」「ロマン主義」「表現主義」「シュールレアリスム」等のヴィジョンが、例示されています。
それぞれのヴィジョンにはマニュアルがあり、それに則って書けば、立派な戯曲が仕上がるというものです。
要するに、自分が書きたい戯曲のスタイルを上記の中から選び、そのマニュアルに沿って構成を作ってから、実際の執筆に入れば良いのです。
そうすれば、鉄筋コンクリートのように、がっちりした構造の戯曲が書けると思いますよ。

皆さんは、「そんな上手い話があるか!」と思われるかもしれません。
いえいえ!
この本の言う通りに書けば、必ずや、立派な脚本が書ける筈です。
これまで、数多くの戯曲を書いてきた僕にとっては、革命のような本です。
ここに書かれていることを事前に知っていれば、もっと早く、上手に書けたでしょう。
脚本を書こうと思っている方にとっては、必読の書だと思います。

ちなみに、僕の作劇のヴィジョンは、完全に「ブレヒト的叙事詩劇」に準拠していました。
(一部、「リアリズム」の要素も見受けられたりはしますが...)
今後は、もっとそのヴィジョンを意識して、構想を練ろうと思います。
そうすれば、さらに骨格のしっかりした脚本になると確信しています。

ただ、これまで脚本を書いたことのない方にとっては、この本は、ちょっと難解過ぎるかもしれません。
誰にでも面白い本ではないので、購入に際してはご注意下さい。

フォーレ ピアノ作品全集

 

 

フォーレ.jpg


ガブリエル・フォーレのピアノ作品全集を入手しました。
CD4枚組です。

フランスの作曲家、フォーレと言えば「レクイエム」を思い浮かべる方が多いことでしょう。
また、歌劇も数多く作曲しています。
ピアノ曲のイメージをお持ちの方は、少ないのではないでしょうか?
でも、案外、名曲が揃っているんですよ。

フォーレのピアノ曲に、派手さはほとんど感じられません。
和声が微妙に変化していく、渋い作品が多いのです。
とにかく静かで柔らかな印象ですが、奥深い味わいが感じられます。
BGMに相応しい音楽ではなく、じっくり対峙して、生の悲しみの中に潜む美しさを感じ取るものだと思います。
特に、「夜想曲」や「舟歌」、「3つの無言歌」などは、ピアノ曲史上最上位に置いても良い名曲です。
是非、一度、お聞き頂きたいですね。

今回購入したのは、生粋のパリっ子、ジャン・ユボーの演奏によるものです。
「フォーレのピアノ曲は決定版がないので、知名度が低い」という言われ方をしていますが、このユボーの演奏こそ決定版です。
ユボーの演奏を、以下のように評する評論家もいます。
「ダイナミクスのあまり広くないフォーレのピアノ曲は、ショパンの曲の様にとりあえず楽譜どおり弾けばなんとか格好がつくというものではないが、ユボーは独特のデリケートなリリシズムで繊細な弱音から上品なフォルテまでを、色彩感豊かにうたいあげることに成功している」
恐らく、技術よりも、演奏家の音楽的資質が問われる作品なのでしょう。
相当な覚悟を持って取り組まなくてはならない楽曲と感じました。

もし可能なら、来年の夏の公演で、フォーレのピアノ曲を使ってみたいと思っています。
悪魔的な内容が多い僕の作品に適切かどうかは分かりませんが、フォーレの楽曲からイメージする世界を舞台化してみたいのです。
当然、動きやセリフ回しも繊細なものになりますが、是非ともチャレンジしてみたいですね。
これから、ゆっくり、考えていくつもりです。

 

強気な公演


知り合いの女優さんから、舞台のご案内が届きました。
出演者数人の、ごくごく小さな公演です。
「都合が合えば見に行こうかな...」なんて思いながら、そのご案内を良く読んでみました。
すると、僕は、その驚異の価格設定に、愕然としてしまいました。
観劇料金15000円也!
一瞬、見間違いかと思ってしまいました。
でも、間違いなく、15000円です。
確か、昨年、彼女が同様の公演を行った時は、2000円だった筈です。
この1年間に何があったのでしょうか?
僕は、その値上げの理由を知りたくて仕方ありません。
とはいえ、15000円を出して確かめる勇気もなし...。
この不景気の折、こんな強気な公演を打てる彼女が、実に羨ましい!

剛毅


広島出身者は、東京にある(広島風)お好み焼き店に対し、非常に厳しい評価を下します。
「本場・広島の味は、こんなものじゃない!」とむきになります。
でも、郷に入らば郷に従え!
水も野菜も雰囲気も、広島と東京では違うのです。
無い物ねだりをしても仕方ありません。
東京の中で、美味しいお店を探せば良い話です。

最近、僕は、東京にあるお好み焼きの名店を探すのを、楽しみの一つにしています。
そんな中、東京在住の皆様に是非ともお薦めしたいお店を見つけました。
それは、祖師谷大蔵駅前にある「剛毅」です。
(脇坂君に案内して貰いました)

剛毅看板.jpg


大将の剛毅さんは、東京出身です。
それだけで偏見を持つ広島県人も、多いことでしょう。
でも、剛毅さんは、東京のお店で修業した後、広島に移住し、本場でお好み焼きを学んできたそうです。
(当時は、流川に住んでいたそうですよ)
ですから、変に東京のお客さんに合わせようとしていなくて、広島とまったく同じ味で出してくれたように思います。
大将も、店員も、客と良く喋り、お店にも活気があります。
何より、カウンター席なら、鉄板から直に、コテで食べることが出来るんです。
これは、広島出身者には、嬉しいですよね。
お好み焼きの他、鉄板でお肉などを焼く、いわゆる"鉄板焼き"のメニューも充実していて、お酒を飲む方には良いでしょうね。
価格も、東京にしては、かなりお手頃です。
再訪したいと思わせるお店でした。

剛毅店内.jpg


ただ、週末は、結構混むようです。
僕は、日曜の夜6時頃行きましたが、すぐに満席になりました。
それ以降に来た人は、90分以上の待ち時間を告げられていました。
もし、休みの日に行かれるようでしたら、事前に予約されることをお薦めします。

剛毅お好み焼き.jpg


さて、次は、どこのお好み焼き屋さんに行ってみようかな...?

 

 

 

第25回万乃会

 

 

橋掛かり.jpg

 

7日の日曜日に、狂言"万乃会(よろづのかい)"にお邪魔しました。
これは、野村万作先生の門下の発表会で、今年で25回目となります。
今回は、故・野村万之介先生に師事していた"万酔会"のメンバーも加わり、賑やかな会となりました。
万之介先生は僕の師でもありますので、まさに同門の皆さんたちの晴れ舞台です。
時間の許す限り、堪能させて頂きました。

会場は、セルリアンタワー能楽堂です。
渋谷駅から歩いて数分の所にある、大変便利な劇場です。
まだまだ新しい能楽堂なので、大変綺麗でした。
舞台自体も立派で、高層ビルの地下にあるとは思えないものでした。

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客席は大体200席ぐらいだったのでしょうか?
僕は、開場と同時に到着したのですが、その時点で既に満員状態でした。
開演時には、びっしり立見が出ていました。
凄い人気です。

万之介門下は、やはりレベルが高かったですね。
素晴らしい出来栄えでした。
習ったことをやっている感じではなく、自分たちのものにして楽しんでやっているのが良く分かります。
しっかり笑わせて頂きました。
学生時代からの仲間といまだに狂言が続けられる皆さんが、本当に羨ましく見えました。
僕が出演するのは難しいのですが、これからも"万酔会"のメンバーの活動は見せて頂こうと思っています。
学ぶことが本当に多いのです。

今回、改めて思いました。
狂言の脚本や演出は、良く出来ているって...。
僕の作る作品は、狂言の影響が物凄く大きいんですね。
特に、全体の構成の立て方などは、狂言そのものです。
若い時に学んだものは、決して消えないのです...。

 

理想的な資質


7日の日曜日の午後、2時間程の演劇ワークショップを開催しました。
ワークショップとは言っても、参加者は僅か1名。
個人レッスンとなりました。

参加者は、"ぷにぷにパイレーツ"に入団したばかりの女性です。
過去に商業演劇の舞台を何度も踏んでいる人ではありますが、コント演技は今回が初めてとなります。
根本から考え方を改めて頂きたく、みっちりお稽古して頂きました。

ワークショップの内容は、数十秒にも満たない単純なシーンを、繰り返し演じて貰うものです。
時間の許す限り、何度も何度も、続けて頂きました。
普通の人なら嫌になるところですが、この女性は、とても意欲的です。
自分でも創意工夫を加えながら、そのシーンの完成度を、徐々に高めていきました。
しかも、その過程を、とても楽しんでいるようなのです。
天性の女優さんなのかもしれません。
途中からは役が降り始め、物凄い迫力が出てきました。
他を圧倒するようなパワーも発揮するようになりました。
末恐ろしいと感じる程です。
しかも、2時間ぶっ続けで稽古しても、スタミナがまったく切れません。
強靭な精神力の持ち主なのでしょう。
舞台女優として理想的な資質を持っているように思いました。

彼女は、稽古終了後、「もっと稽古の機会を増やして欲しい」と希望を述べていました。
すでに与えてあるセリフは暗記してあり、早く本格的な稽古に入りたいようなんですね。
むむむ...、僕の準備の方が追いついていません。
急がなくては...。

駆け抜けるスタジアム君の雄姿


スポーツの秋です。
体育の日の昨日、僕は、横浜スタジアムへ行ってきました。
勿論、広島カープの今季最終戦、DeNA戦を観戦するためです。
結局、3日連続でスポーツ観戦してしまいました。
「アホか?」と思われる方もいらっしゃるかもしれませんね。
でも、僕にとっては、いかなる海外旅行やご馳走よりも、スポーツ観戦の方が楽しいのです。
これ以上の娯楽は、僕にはありません!

横浜スタジアム 昼.jpg


昨日の試合の結果は、何と、8-1で広島の快勝!
カープは4連勝でシーズンを終えました。
広瀬選手が、七回の満塁本塁打など6打点の活躍。
先発の前田健太投手は1失点完投で、最優秀防御率のタイトルを確定させました。

カープが8点も取るなんて、夢のようです。
2週間分の得点を、一度に取ってしまったような感じです。
横浜4番手の藤江投手が大誤算で、天谷選手の押し出し四球、堂林選手の押し出し死球、広瀬選手の満塁本塁打で一挙6点!
まさに、相手の自滅に助けられた形ではありますが、勝ちは勝ちです。
カープ・ファンにとっては、実に痛快な試合でした。

昨日は、チームにとっての今季最終戦であると同時に、広島・石井選手の現役ラスト・ゲームでした。
くしくも、14年前に横浜が優勝したのと同じ10月8日。
どちらのファンであるか関係なく、球場全体から、石井選手への声援が飛んでいました。
8回の、現役最後の打席は、センター・フライに終わりましたが、観客全員によるスタンディングオベーションに、石井選手はヘルメットを取って応えていました。
これほど、野球ファン全員に愛されたプレイヤーも少ないのではないでしょうか。
実績は言うまでもありませんが、人柄の良さも人気の理由かもしれません。
歴史的な瞬間を生で見ることが出来て、僕は幸せです。
物凄い感動を味わいました。

横浜スタジアム 客席.jpg


ハマスタでの最終戦とあって、両軍のファンが球場にどっと詰めかけ、大入り満員となりました。
僕は、試合開始2時間前に球場に着きましたが、その時点で外野自由は売り切れ!
(僕は、事前に、前売りを買っていました)
試合中は、中に入れなかったファンが、球場をグルリと囲み、音だけで野球観戦の気分を楽しんでいたそうです。
順位の確定した4位と最下位のチームの消化ゲームであっても、この熱気ですよ。
野球人気は侮れません。

試合終了後のセレモニーで、横浜の中畑監督は、熱いメッセージを絶叫していました。
「日本で一番弱い、12球団最下位の横浜ベイスターズ。(中略)もうDeNAベイスターズの弱さ、十分わかりました! 何が足りないのか、何が必要なのか。十分わかっております。後はフロント、現場とともに最高の準備をし、来季はファンのみなさん一緒にクライマックスで戦いましょう! やりましょう!! それができなければ私はクビです!」
中畑監督のスピーチ、最高でした。
横浜の今季を振り返る映像も、泣けました。
最後は、カープ・ファンも全員で、横浜の応援歌を大合唱していました。
やっぱり野球は良いです!
素晴らしいです。
こんな最高のモノを見ずにはいられません。
行って良かったと、今、しみじみ思っています。

横浜スタジアム 夜.jpg


しかし、今、僕は厳しい現実に直面しています。
今後、半年間は、カープの試合が見られないんですよ。
これから、僕は、どうやって生きていけば良いのでしょうか?

 

 

 

10勝ならず


今日は、体育の日。
いまだに10月10日のイメージが残っていますから、8日ではしっくりきませんね。

神宮.jpg


さて、昨夜、ヤクルト-広島最終戦を観戦しに、神宮球場へ行ってきました。
(お世話になっている方の特別なご配慮により、バックネット裏の良いお席で見せて頂きました)
順位もすでに確定している消化試合にもかかわらず、27556人もの人が球場に集まっていたそうです。
勝敗にこだわる試合ではありませんが、なんとか、カープが競り勝ちました。
広島は、0-0の九回1死満塁から、天谷選手が決勝打となるライト前タイムリーヒットを放ちました。
横山投手が2勝目、九回を締めたミコライオ投手が21セーブ目を挙げました。
先発の野村投手は援護がなく、7回無失点ながら、10勝に届きませんでした。

野村投手は、打線の援護なく、チームでは97年の沢崎以来となる、新人2桁勝利はなりませんでした。
しかし、防御率は1・98として、セ・リーグでは66年の巨人・堀内以来、46年ぶり5人目となるルーキー防御率1点台を達成しました。
新人王獲得は、まず間違いないでしょう。
昨日も、ランナーを出しながら粘っていましたよ。
1回2死三塁で、バレンティンを空振り三振に取りました。
4回には3度「H」ランプをともされましたが、無死一塁でバレンティンを三ゴロ併殺、2死一、二塁では武内を二ゴロに抑えました。
本人が「思っていたところに投げられた」と振り返ったように、要所で低めへの制球がさえたようです。
勝ち星は付かなかったものの、投手としての責任はきっちり果たしました。
肘の不安もあったようですが、それを乗り越えての好投!
実に素晴らしい投手です。
来季こそ、2桁勝利を挙げて頂きましょう。

また、昨夜は、今季限りで現役を引退する福地選手が、五回に代打で登場し、そのままセンターに入りました。
八回の打席では、センター前ヒットで出塁し、牽制でアウトとなりました。
同じく、引退の宮出選手も、八回からライトに入り、その裏の打席ではセカンド・フライを打ちました。
この2人の引退を惜しむように、試合終了後、両軍のファンは全然帰ろうとしませんでした。
特に、福地選手は、カープ出身だけに、声援が大きかったですね。
両選手は、レフトスタンドにも挨拶に行っていましたが、暖かい拍手に包まれていました。
相手チームの良い選手は、対戦中は憎たらしく感じます。
でも、いざ、いなくなると思うと、本当に寂しいですね。
第二の人生でも、大きな花を咲かせて頂きたいと思います。
ただ、この2人の仕事は、まだ終わった訳ではありません。
今週末から始まるCS,そして日本シリーズに向けて、最後の力を振り絞って貰いましょう!

いやー、プロ野球って、本当にいいモノですね!

 

スコアレス・ドロー

 

 

マリノス戦.jpg

 

J1も、終盤に差し掛かってきました。
第28節が昨日行われ、アウエーで横浜F・マリノスと対戦したサンフレッチェ広島は、0-0で引き分けました。
横浜に押し込まれる場面や、PK失敗などもありましたが、なんとか引き分けに持ち込みました。

アウエーで勝ち点1!
最高ではありませんが、まずまずの結果と見て良いでしょう。
森保監督も、「結果は勝ち点1になりましたけど、われわれは常に勝ち点をポジティブに捉えています。今日は勝ち点1ですけど、前進することができたという捉え方で、今後のあと6試合に向っていきたいと思っています」と語っています。

日産スタジアム.jpg


勿論、僕も、日産スタジアムに行ってきましたよ。
試合開始90分前に競技場に入りましたが、アウェイ側自由席は、既に紫に染まっていました。
キックオフ時には、興奮は最高潮!
やはり首位のチームは違います。
広島からも、大勢、応援団が駆けつけていたようで、客席も熱い、熱い!
最後のホイッスルが鳴るまで、一瞬たりとも緊張が緩むことはありませんでした。
結果はスコアレス・ドローで残念でしたが、十分、楽しませて頂きました。

昨日は、森脇選手の代わりに、JI初出場となる塩谷選手が出場しました。
身体能力が高く、守備面での強さをしっかり発揮していたように思います。
攻撃の起点になる場面も幾つかあり、今後が期待できるプレイヤーでした。
非常に厳しい試合だっただけに、潜在能力の高さが良く分かりました。
これからが、楽しみですね。

僕にとっては、今年のJ1生観戦は、これが最後となります。
雨に見舞われたり、大雨に見舞われたり、雹に見舞われたり、強風に見舞われたり、嵐に見舞われたりしましたが、様々な思い出が残りました。(天気が良かったのは、川崎戦だけかな...)
今シーズンの残りの試合は、しっかりTVで応援していきますよ!
頑張れ!サンフレッチェ!

 

いよいよ暗記開始


冬の公演に向けて、僕も、セリフの暗記を始めました。
今回は6人も出演するので、一人当たりのセリフ量は少ないのです。
特に、僕はチョイ役に回るつもりだったので、暗記を軽く考えていました。
しかし、今のところ、僕は、結構、苦戦しております。

「ぷにぷに!愛の劇場」のようなシリアスな作品は、案外覚えやすいのです。
意識の流れに忠実にセリフが展開されるので、流れに無理がないのです。
ところが、社会風刺コントは客観的なデータの紹介などが多く、ひたすら暗記していく感じがあります。
ダイナミックな展開も必要なので、意識が飛躍する所が少なからずあるんですよね。
ナンセンス・ギャグもふんだんに盛り込まれていますから、意識の流れを取り込むイメージで暗記することは出来ないんです。
試験勉強のように、力づくで覚えていく必要があります。

目標は、10月中に、すべてのセリフがスラスラ出てくるようになることです。
早速、暗記を始めるぞ!

シンガーソングライター


このほど、ぷにぷにパイレーツに加わった女優さんのお一人は、シンガーソングライターでもあります。
自らピアノを弾いて、歌も歌う活動を続けているそうです。
我々としては、この能力を生かさない手はありません。
劇団の売りの一つとなれば良いですね。

シタール、ピアノ、サックス...。
ぷにぷにパイレーツは、これまで色々な楽器の生演奏とコラボレーションしてきました。
しかし、芝居の中で歌を歌うなんてことは、一切考えてきませんでした。
ミュージカル全盛の今、劇中に歌を入れた方が良いのは間違いありません。
でも、どうやって歌を活用すれば良いのかが分からないのです。
いわゆるミュージカルを参考にしても仕方ありません。
自分たちなりの生かし方を、これからじっくり、考えていきたいと思います。
この冬の公演には、ちょっと間に合わないかな...。

新たなる欲望が...


冬の公演の脚本が、徐々に仕上がってきました。
すると、新たなる欲望が、ふつふつと湧いてきます。
その次の、来年夏の公演でやってみたいアイディアが、どんどん浮かんでくるのです。
そんな脇見をしている場合ではないのですが、これも現実逃避の一種なのでしょうか?
ついつい、夏の公演用の下調べを始めてしまったり、曲を選んだりしてしまいます。
考えてみれば、これまでも、常に複数の公演をイメージして準備をしてきたんですよね。
着想してから実際の執筆に取り掛かるまでに相当時間が掛かりますので、このペースが正しいのかもしれません。
ただ、来年の夏公演のイメージが、今度の冬公演の作品に影響を与えないように、しっかり区別して取り組んでいきたいと思います。

夢中になっていたら...


脚本を書くことに夢中になっていましたけど、良く考えたら、僕も冬の公演に出演するのでした。
すっかり忘れていましたよ...。
10月に入ったことだし、そろそろ、セリフの暗記に入らないといけません。
夏の本公演「ぷにぷに!愛の劇場」に比べると、僕が出演する量は格段に少ないので、ついつい油断しがちです。
でも、今回は、他のメンバーに演出を付けなくてはならないので、自分の稽古に充てる時間はかなり限定されてしまいます。
普段よりも、むしろ、早めに推移しておかなくてはなりませんね。

ただ、実はまだ、僕が何本のコントに出演するか、正式に決まっていないのです。
他の人の作品の上演尺が出たら、それに合わせて、僕の作品の長さを調整しようと思っているからです。
結局、他のメンバーの為の脚本を仕上げるのが、先決のようです。

TAU

 

TAU.jpg


銀座でのお仕事の後、今話題の広島ブランドショップ"TAU"に行ってみました。
あまり知られてはいませんが、"たう"は"届く"を意味する広島の方言です。
"TAU"のコンセプトは、以下のようなものです。

広島の多くの魅力に触れ、広島にあるさまざまな宝に出会ってほしい。そんな想いを込めて名づけました。広島ブランドショップ「TAU」が、広島にまつわる「もの」や「こと」を全国、そして世界の皆さまに発信する拠点となるように。

4つのフロアで構成される店内は、こんな感じです。
B1F:瀬戸内ダイニング
1F:TAUショッピングフロア
2F:TAUショッピング・情報発信フロア
3F:TAUイベント・バールフロア

2階には、"お好み焼き三匠"というお店が入っていました。
勿論、僕は、(広島風)お好み焼きを頂いてきましたよ!

お品書き.jpg


肉玉そばで850円と少々お高めではありますが、銀座の一等地にある以上、仕方ありません。
お味の方も、一切不満はございません。
東京にお住まいの皆様に、自信を持ってお薦めいたします。
活気はあまり感じられませんが、東京の皆さんには、これぐらいお洒落な雰囲気の方が馴染みやすいかもしれませんね。
是非、足をお運びくださいね!
ただし、曜日や時間によっては、かなり行列が出来ますからご注意下さい。

TAUお好み焼き.jpg


調べてみると、東京には、広島風お好み焼き屋さんが沢山あるんですね。
今後、機会があれば、いろんなお店にいってみたいと思います。
その際には、必ず、リポートをいれますね! 

 

 

 

削るしかない!


冬の公演の脚本が、徐々に整いつつあります。
しかし、予想以上に、各作品が長くなってしまいました。
想定していた作品のうち、1本、上演を取り止めなくてはならない感じです。
となると、やはり、僕の出演作を削るしかないでしょうね。
今回は、6人もの人が出演するのが売りですから、僕の出番は控えなくてはなりません。
この作品は、また別の機会を作って上演いたしましょう。
ひょっとしたら、年内に、もう一公演やっちゃうかも...。
なーんちゃって!