ぷにぷにパイレーツ

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ワールドポーターズ


パイレーツ色をもっと前面に打ち出す為に、オフの日には、海賊をイメージできるファッションを意識するようにしています。
今後は、なるべく、ドクロをデザインした洋服ばかり買おうと思っています。
でも、いざ探すとなると、案外見つからないものなんですよね。
今は、毒々しい雰囲気は流行っていないのかもしれません。

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先日、横浜のワールドポーターズの中で、こんなTシャツを売っているのを発見しました。
新作の定価だったので迷ったのですが、短い人生、気に入ったものだけを着たいじゃありませんか。
そこで、思い切って買ってしまいました。
色合いもデザインもサイズ感も、最高です。
みなとみらい地区には滅多に行かないのですが、そんなエリアにもたまには足を伸ばさないといけませんね。

皆さん!
素敵な海賊風ファッションを見掛けたら、ご一報くださいね。

 

2本目に突入


夏の本公演に向けた準備を、地味に地道に行っています。
現在、セリフの暗記中!
最も、表面的な動きがない時期です。
自分の無能さを思い知る良い機会となっています。

さて、まだ1本目を覚え切ったわけでもないのに、2本目のセリフの暗記も始めました。
1本分を完璧に暗記するのを待っていたら、いつになるか分かりません。
まずは大まかに覚えることで、作品の全体像を把握することが肝心なのです。
そうしないと演出も固まりませんし、演奏曲も決められません。
毎日、原稿用紙5枚分ぐらいを覚えたことにして、どんどん先に進んでいます。 

PR映像


今月19日、ポーランドの人間国宝マイムアーティスト、ステファン・ニジャウコフスキ氏に、文化・国家遺産省大臣ボグダン・ズドロイェフスキ氏より、「文化功労章グロリア・アルティス」銀メダルが授与されました。
50年間の芸術活動が評価されたものです。

「ステファン・ニジャウコフスキとそのカンパニー」のPR映像が、ついにyoutubeで公開されました。
マイムに興味ある方に、是非、ご覧頂きたいですね。
特に注目して欲しいのは、後半のステファン氏の発言です。
マイムに取り組む人だけでなく、一般の俳優さん達にも耳を傾けて貰いたい内容です。
舞台芸術の本質を知ることが出来ます。
(ただし、英語字幕ですけど...)

http://www.youtube.com/watch?v=vrR48UqJ4IQ 

読み終える割合


皆さんは、購入した本を最後まで読み終える割合は、どれぐらいでしょうか?
僕自身は相当低くて、大体、3割ぐらいだと思います。
つまり、読み始めた本のうち7割ぐらいは途中でやめてしまうということです。
後日、再びトライすることもないので、読むのを止めたらすぐ、その本は売りに出してしまいます。

僕は、少しでもつまらないと思った瞬間に、その本を読むのをストップします。
「我慢して読み続ける」なんてことは、まずしません。
これまでの経験から、本を辛抱して読んで「良かった」と思ったことが、1回もないからです。

「途中でやめる」なんて言ってますが、実際には、途中ですらないことも少なくありません。
ほとんどの場合、冒頭から10ページ以内で挫折しています。
最近、ますますこらえ性がなくなり、最初の1ページ目でやめてしまうことも増えてきました。
最初の1行だけで、読むのを諦めたことさえあります。

「高いお金を出して買った本を、途中で投げ出すなんて勿体ない」と、昔は考えていました。
しかし、今は、「面白くない本を我慢して読む時間の方が勿体ない」と思うようになりました。

本の場合は良いですよね。
読むのを止めれば済むのですから。
しかし、演劇の場合はそうはいきません。
たとえつまらなくても、途中で劇場を出ていくのは困難を極めます。
他のお客さんの迷惑になるからです。
いっそ眠れれば良いのですが、本当に酷い舞台だと、うるさくて眠ることさえ出来ません。
しかも、本に比べると、値段が高い!
劇場までの交通費だって掛かります。
ハズレの舞台に遭遇すると、本当に損をした気持ちになります。

それだけに、演劇の公演を行う者は、心して取り組まなければなりません。
1秒たりともつまらないシーンを作ってはダメです。
劇場に来た人は、途中で観劇を止めることが出来ないことを忘れてはならないのです! 

いつ?


「ぷにぷにパイレーツの次回公演は、いつなんですか?」
最近、ほぼ毎日、こんな質問を受けます。
その答えは、僕が知りたいぐらいです。
一体いつになることでしょう?
なかなかセリフが覚えられないので、自分でも見当がつきません。

劇団ぷにぷにパイレーツは、先に日程を決めて、それに合わせて公演の準備をするスタイルをとっていません。
自分たちのペースで準備を進めていき、皆様にご覧頂ける目処が立ったら公演スケジュールを決める形にしています。
どちらの方法をとっても、公演のペースは同じようなものになると思います。
(動員力の問題もありますからね)
だったら、作品のクオリティを担保できる後者の方が良いように思いますが、いかがでしょう?

多くの方に、次回公演のことを気にかけて頂けるなんて、本当にありがたいことです。
「またやるのかよ~!」なんて思われていたら、嫌ですからね。

僕は、何をやっているんでしょう?


僕は、何をやっているんでしょう?
次回公演に向けて、一心不乱にセリフを覚えなければいけない時期だというのに...。
昨日、つい、思い付きで、新作の脚本を書いてしまいました。
一応最後まで書き上げましたが、およそ半日を費やしてしまったのです。
しかし、その脚本の出来が芳しくないのです。
ガッカリして、つい、ふらりと、北澤ボクシングジムに練習に行ってしまいました。
暑さの中でボクシングの練習をしたら、もうグッタリ...。
結局、昨日は、まともにセリフの暗記が出来ませんでした。

辛い暗記から逃避する為に、新作を執筆!
新作の出来の悪さから逃避する為に、ボクシングを練習!
疲れてしまって、夕方からは、カープとなでしこの試合をTVで観戦!
うーん、僕は、何をやっているんでしょう?

大体、この新作脚本は、いつ、誰が、どこで上演するものなんですかね?
書いている本人が分からないんですから、酷いものです。

越前おろしそば


土曜日の午前中は銀座に出掛けているので、昼食も銀座で食べます。
昨日は、福井県のアンテナショップ「食の國福井館」で"おろしそば"を頂いてきました。

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皆さんは、福井の"越前おろしそば"をご存知ですか?
たっぷりの量の大根おろしをそばにのせ、大根のおろし汁で食べるものです。
福井は健康で長寿の人が多いそうですが、それを支えているのが"おろしそば"なのだそうです。
健康効果の高いそばに、大根の栄養効果がプラスされているからです。

昨日は、JR福井駅近くの人気店「本家あみだそば」の店主が「福井館」に来店しており、さらに本格的な"おろしそば"を食べられました。
麺は、ちょっと幅広でしっかり香りと噛みごたえを楽しめる十割蕎麦!
出汁も上品で、薄味なのに深い!
こんな旨い蕎麦は食べたことがありません。

昨日は食べませんでしたけど、もう一つ"とろろわさびおろしそば"というメニューもありました。
現地で食べるとかなり辛いということですが、どんなお味なんでしょう?
次回はチャレンジしてみたいと思います。

「食の國福井館」は外からは、飲食出来るスペースが見えにくいんですね。
でも、お店の奥に、そばを食べたり、福井の地酒を飲めるイートイン・スペースがあるんです。
是非、一度、遊びに行ってみて下さい!

 

プリズナーズ


僕の嗅覚が鈍っているのか、最近、皆さんにお薦め出来る映画に出会えていませんでした。
しかし、ようやく見つけましたよ!
「プリズナーズ」というタイトルの、サスペンス・スリラー映画です。

アメリカ国民の誰しもが愛する家族と幸せなひとときを過ごす感謝祭の日、幼い少女が消えた。
平穏な田舎町に突如訪れた惨劇。
手がかりは少なく、警察の捜査は錯綜する。
そんな中、父親は、証拠不十分で釈放された第一容疑者の証言から犯人を確信する。
残された時間は少ない。
「パパはどうして助けに来てくれないの?」
愛する娘の叫びを心に聞いた父は、自力で我が子を助け出すため、決して超えてはいけない一線を超える決断をするのだが......。

この作品の主人公の父親を演じるのは、『レ・ミゼラブル』「X-MEN」シリーズのヒュー・ジャックマン。
警官を『ブロークバック・マウンテン』のジェイク・ギレンホールが演じます。
監督は、『灼熱の魂』でアカデミー賞外国語映画賞にノミネートされ、この作品でハリウッド・デビューを果たしたドゥニ・ヴィルヌーヴ。

この映画の何が凄いかといいますと、上映時間です。
なんと2時間40分。
ストーリーの感じからすると、90分ぐらいでよさそうですよね。
それが、なんともまあ、コッテリと描かれています。
実は、この作品には、たっぷり伏線が張られています。
それがとても丁寧なんですよね。
緻密に構成していくと、どうしても尺が長くなってしまうんです。
その結果が、2時間40分なんでしょうね。
長いと思う方もいらっしゃるかもしれませんが、僕も伏線が大好きな方なので、この緻密さは大歓迎です。
全然長く感じません。
むしろ、雑な展開で強引に解決する作品の方がガッカリです。
こういった丁寧な手仕事の映画が、もっと増えれば良いと思いました。

この作品のタイトルは、「プリズナーズ」です。
単数の「プリズナー」ではありません。
この辺り、実に気がきいています。
センスの塊のような映画です。
是非、ご覧下さい!

目が覚めた時


サッカーの女子アジア杯で、日本代表(なでしこジャパン)は、きのう、準決勝で中国と対戦しました。
延長ロスタイムに、CKから岩清水選手が頭で決勝ゴールを決め、2-1で競り勝ちました。
日本は、5大会ぶりの決勝進出です。
アジア杯初優勝を狙う日本は、25日(日)の決勝で、1次リーグ初戦で2-2と引き分けたオーストラリアと対戦します。

きのう日本が挙げた2点は、いずれも宮間あや選手のCKを頭で合わせたものです。
宮間選手の驚異的な精度のキックが、次々に日本の得点を生み出しています。
たゆまぬ努力があればこそだと思います。
また、日本代表のキャプテンとして、プレー以外の面でも大活躍しています。
本当に素晴らしい選手であり、素晴らしい人だと思います。

「朝、目が覚めた時、もしその日一番やりたいことがサッカーじゃなかったら、私はその日に引退する」
これは、宮間あや選手の言葉です。
今、演劇に取り組んでいる人のうち、宮間選手と同じ思いを抱いているのは、どれぐらいの割合なんでしょう?

リアルな設定


"ぷにぷにパイレーツ"のごく初期に書いた作品を読み返してみました。
かなりリアルな設定の作品ばかりでした。
まさに、日常の断片を切り取ったような脚本です。

しかし、最近、僕は、ファンタジックな作品ばかり書いています。
現実には絶対にありえないお話ばかりです。
転機は、2010年6月の第10回公演「ぷにぷに!印象派祭り」のようです。
この公演から、吉田幸子さんのピアノ生演奏とのコラボレーションを行うようになりました。
ピアノ演奏を生かそうとすると、スケール感のある設定にした方が良いように思います。
特に、クラシックの名曲にのせて演技を行うとなれば、なおさらです。
せせこましい日常を描くと、ピアノ演奏に負けてしまうように感じるんですね。
それがきっかけになって、僕の作風が変わったのです。

今、自分のレベルを上げる為には、繊細でセンシティブな作品より、ドラマチックかつダイナミックなモノを創作していった方が良いように思っています。
お客様のお好みはリアルな設定のラブ・ストーリーだったりします。
でも、演劇的に向上していくために、僕は当分、ファンタジー作品を中心に上演していくつもりです。

なんて!


セリフを暗記していると、本当に自分が嫌いになります。
自ら書いた脚本の出来の悪さに、ほとほと呆れてしまうんです。
なんて薄っぺらい人物描写でしょう!
なんて切れのないセリフ回しなんでしょう!
なんて安っぽいストーリーでしょう!
なんて締まりのないオチなんでしょう!
なんてつまらない...。
自己批判する要素なら、無限にあります。

しかし、そんなことを言っていても仕方ありません。
出来ないものは出来ないのです。
自分の無能をしかと受けとめて、ゆっくり前に進んでいくことにいたしましょう。

海賊ファッション


最近、すっかりパイレーツ色を失ってしまった劇団ぷにぷにパイレーツ!
せめて、見た目だけでも、パイレーツな雰囲気を出していきましょう。
そこで、普段着る洋服を通して、パイレーツな印象を醸し出そうと思います。

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こんなTシャツはいかがでしょう?
これまで、公演の本番日に着用してきたモノです。
なかなか、ここまでパイレーツな服は売っていません。
でも、せめてドクロの絵柄の入ったシャツを着るように心掛けていきたいと考えています。
今後、店頭で見つけたら、財布と相談しながら、ドクロTシャツをコレクションしていきますね。

劇団員のみんなも、なるべく、海賊風ファッションにこだわるように!
まずは、見た目からだ!

 

伸びしろ


サッカーのAFC女子アジアカップの熱戦が続いています。
昨日、なでしこジャパンがヨルダンを下して勝ち点7で準決勝進出を決め、5位までに与えられる来年のW杯出場権を手にしました。
なかでも、エースFW大儀見優季選手が、別格の存在感を見せていましたね。
その大儀見選手はメンタル・トレーニングを積んでいて、その考え方は大変参考になります。
彼女のオフィシャル・ブログには、役に立つ言葉が満載されています。
スポーツで上を目指す皆さん!
是非、お読みください。

その中で、素晴らしい言葉を見つけましたので、皆さんにもご紹介したいと思います。

"自分に対するリミッターを外し続けて、進化し続けていく。
まだまだ、ここから。
伸びしろしかない!"

「伸びしろしかない」って、素晴らしい言葉だと思いませんか?
「自分はこんなもの」と思っている人とは、成長の速度が全然違うと思います。
僕も、自分自身に「伸びしろしかない」と思って、色々な面で進化していきたいと思います。

パイレーツ


「この間の"ぷにぷに"の芝居は、面白かったですねえ...」
「次の"ぷにぷに"の公演は、いつなんですか?」
常連のお客様から、こんな風に、良く声を掛けて頂きます。
気が付けば、うちの劇団は、皆さまから"ぷにぷに"と呼ばれるようになっていました。
正式名称は"ぷにぷにパイレーツ"なのですが、"パイレーツ"の部分を記憶している方は少ないのではないでしょうか?

確かに、劇団名を決める際に重要視したのは、"ぷにぷに"の部分です。
劇団のあり方を象徴する音として、"ぷにぷに"を選びました。
ただ、"劇団ぷにぷに"では、しまりがありません。
語呂を合わせるため、"ぷにぷに"の後に"パイレーツ"を付けました。
Pの音が3回重なる感じが良かったんですね。
炸裂音は明るくて、開放的で、パワーがあります。
暗くてジメジメした従来の演劇のイメージを、劇団名で払拭したかったんです。
"ぷにぷにパイレーツ"という劇団名から、難解で陰湿な作品は連想しないでしょ?
ですから、"パイレーツ"という言葉には、特に意味はありません。
別に、僕たちは、何かを略奪したりしませんからね。

劇団の初期は、チラシ等に海賊風のデザインを施したり海賊ルックの写真を掲載したりしていました。
公演時、スタッフは、バンダナを頭に巻いたりしていたものです。
でも、作品や公演の本質とは関係ないので、段々、そんなことはどうでもよくなっていきました。
今では、"パイレーツ"的なモノは、何一つなくなってしまいました。

ただ、最近、改めて、"パイレーツ"の要素がなさすぎるのもどうかと思うようになってきました。
"パイレーツ"であることを、何か劇団活動に生かす方法はないか考え中です。
海賊を主人公にしたコントを書くのは簡単ですが、そんなことで良いのかどうか...?

暗記開始


第23回公演に向けて、すでにセリフの暗記を開始しております。
また、あの辛くて苦しい時期が訪れました。
暗記する量が半端ではないので、気が遠くなります。
ちゃんと勘定していませんが、大体、原稿用紙120枚ぐらいの文量です。
しかし、千里の道も一歩から!
毎朝、早起きして、地道に取り組みますね。

胸周り


この写真は、3月に、ロッテ対広島のオープン戦を見に行った時のものです。
バックネット裏の凄く見やすい席で観戦できました。

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しかし、そんなことより、僕の胸周りです!
なんですか、この分厚さは!
気になるお腹をTKOするために、また体力維持のために、日々運動をしています。
でも、これは、やり過ぎでしょう!
こんなにムキムキな感じになっているとは、自分でも気が付きませんでした。

僕が書く脚本の主人公は、比較的、か弱いキャラクターが多いんですね。
それなのに、こんなに強そうな体格では、役に似合わないではありませんか!
トレーニングも、ほどほどにしなくてはいけません。

でも、ジムに行くと、ついつい調子にのって練習し過ぎちゃうんですよね。
自分を虐めるのが嫌いではないもので...。 

 

マイミクロスコープ第三夜


今月26日(月)の夜に、お薦めの舞台があります。
僕のマイムの先生・JIDAIさんと、マイム仲間たちによる公演です。
僅か1時間の短い公演ですけど、密度が濃いので、必ずや満腹感が味わえると思います。
是非、足をお運びください!

『マイミクロスコープ 〜夜のアートマイム劇場〜』第三夜
〜ちょっと遅めの夜に、舞台芸術を楽しむ。身体と感性を取り戻す。〜

◉日時/5月26日(月)21時開演 22時終演
◉会場/両国シアターカイ(JR・両国駅より徒歩3分)
◉料金/1000円(全席自由席)
◉上演作品
『蜜の味に苦みを感じるとき』j.o.m.c. 丹(与儀真理子/芦田達也)
『セレナーデ/Serenade』寧呂・睦美
『獣』JIDAI

男ばかり


劇団ぷにぷにパイレーツの第2回公演のタイトルをご存知ですか?
「ぷにぷに夏の男祭り!」です。
今はなき、高田馬場ババチョップシアターで開催しました。
この公演タイトルから分かるように、"ぷにぷにパイレーツ"の初期は男ばかりだったんですよね。

それが、今では、うちの劇団も女性の方が多くなってきました。
日本の劇団のほとんどが、そうなっていると思います。
やはり、演劇界は、女性が支えているのです。

それなのに、これまで僕は、あまり女性向けの脚本を書いてきませんでした。
しかも、書いてきた作品は、特殊な技術を必要とする、上演が難しいものばかりなんですよね。
劇団の構成メンバーが変わってきた以上、脚本の質も変えていかなくてはいけません。
比較的キャリアの浅い女性が演じても面白い脚本が必要となってきたのです。

女優さん向けの脚本は、多分、書けると思います。
ただ、上演がやさしい作品はどうも...。
僕は、セリフをベラベラ喋るだけの脚本に魅力を感じないのです。

劇団の実情に即した脚本を書くか?
僕が面白いと思う作品を書くか?
要は、バランスだと思いますが、なかなか難しい問題ですね。

青山敏弘選手


昨日、ブラジル・ワールドカップに臨む代表メンバー23名が発表されました。
僕が応援している"サンフレッチェ広島"からは、MFの青山敏弘選手が選出されました!
青山選手は、クラブの公式HPを通じて、こうコメントしています。

自分の名前を呼ばれて、改めて責任を自覚しています。
とても光栄なブラジルW杯の日本代表メンバーに選ばれて、感謝の思いしかありません。
支えてくださったすべての方々の思いを持ってブラジルへ行きます。
僕はサンフレッチェで育ち、ここまで大きくしていただいたクラブや関係者、監督、スタッフ、チームメート、サポーターの皆さんに感謝したいです。
ブラジルで頑張ってきます!

これまで、日本代表のボランチは、主に遠藤保仁選手と長谷部誠選手がコンビを組んできました。
ただ、厳しいことを言えば、遠藤選手は攻撃は素晴らしいのですが、やや守備に難があります。
一方、長谷部選手は、今年2回手術をして、10日にやっと試合に復帰した状況です。
セレッソ大阪の山口蛍選手は、順調に成長していますが、まだ若い分、経験が少ないんですね。
ザッケローニ監督も「悩みどころとしてはボランチを1枚多く連れて行くかどうかだった」と話すなど、人選に頭を悩ませた様子でした。

メンバー発表前最後の試合(10日)で、ザッケローニ監督が足を運んだのは、広島でした。
それは、青山選手をチェックするためだったのですね。
まず、青山選手は、攻撃的なセンスが抜群です。
サンフレッチェのJ1連覇にも大貢献しています。
守備も上手く、攻撃のスイッチを入れる長い縦パスも出せます。
自ら攻め上がって、ゴールを決めることもできます。
そして、ロングシュートも持っています。
報道では"23人目の男"のように扱われていますが、最後にエントリーしただけで、能力が劣っているわけではありません。
むしろ、今すぐ、代表のレギュラーとして試して貰いたい選手だと思います。

当面は、長谷部選手のバックアップの位置を、山口選手と争うことになると思います。
でも、青山選手のセンスなら、絶対活躍出来ます。
日本代表は、27日に行われる「キリンチャレンジカップ2014」でキプロス代表と対戦します。
是非、そこで、青山選手を使って頂きたいですね。

バーモ バモ バモー アーオヤマトッシッヒロッ !

会話中


先週の金曜の夜、劇団員の一人とお喋りをしました。
その会話中に、新作脚本のアイディアが浮かびました。
昨日、改めて考えてみましたが、なんとかモノになりそうです。
黒ーい、黒ーい話ですけど、きっと面白くなります。
時間を掛けて、脚本の形にしていきたいと思っています。
で、いつ上演することになるんでしょう?

変わった稽古法


新人も入ったことですから、改めて、劇団ぷにぷにパイレーツの稽古のやり方についてご紹介します。
うちの劇団のモットーの一つに、サステイナビリティがあります。
持続可能な演劇活動のために、僕は、極力無駄をカットしています。
ほとんどの日本の劇団が行うであろう稽古過程の一部を省略しているんですね。
そうすることで、稽古の回数や所要時間を減らし、効率化を実現しているつもりです。

まず、脚本は、なるべく早く俳優に渡す!
大体、公演の半年前には台本を完成させ、役者にメールで送っています。
それからは、当分稽古を実施せず、セリフを丸暗記して貰います。
機械的でも良いので、セリフだけは、稽古開始前に頭に入れて頂きます。

完全にセリフを覚えた頃から本格的な稽古を開始しますが、うちの劇団は"本読み"をやりません。
僕には、あの"本読み"という作業に何の意味があるか分からないのです。
劇作家で演出家の僕には、当然、強烈な上演プランがあります。
ですから、基本的にそれに従って貰う形になっています。
一種の独裁主義なので、みんなで作品について語り合う必要を感じないのです。

うちの劇団では、いきなり立ち稽古から始めます。
この立ち稽古に、毎公演、3カ月ほど時間を掛けます。
出来れば毎週1回!
無理なら隔週で稽古を開催し、各出演者は2時間程度、絞られることになります。
(集中力の持続できるのが、2時間程度のようです)
そこで課題を見つけてもらい、次の稽古までの期間に、自分で修正して貰います。
僕の脚本は、繊細でナイーブなものが多いので、稽古はかなり細部にこだわったものになります。
勢いでやるところは、ほとんどありません。
丁寧に緻密に、自分の声や動きを磨き上げていくことになります。

演技にある程度の見通しが立ったところで、公演日程や劇場を決定します。
つまり、役者さんたちが水準を満たしてくれないと、公演は実施出来ないということです。
そうすることで、作品の質をキープしているのです。

確かに、かなり特殊な稽古法だと思います。
でも、スケジュールや金銭面で無理をせず、しかもクオリティの高い公演を実施するには、このやりかたが良いように感じています。
一見、楽そうに感じられるかもしれませんが、実は相当きつい稽古法です。
自己責任の比重が高いんですね。
それだけに、成長も早いと思うんですよ。
ぷにぷにパイレーツに関わるのも何かの縁です。
頑張って稽古して、レベルアップを目指して頂きたいと思います。 

今の自分を越える


「人よりうまくなりたいとか、誰かを目指したいとかじゃなくて、単純に、今の自分を越え続けていきたい」
英・チェルシーに所属する"なでしこジャパン"のエースFW、大儀見優季選手の言葉です。
文学座の杉村春子先生も、同様のことをおっしゃっていました。

演劇人は、こういう意識を持つべきだと思います。
目先の作品の稽古も大切ですけど、その根底には、自分を向上させる気持ちがなければいけません。
どうすれば今の自分を越えられるかを考えるだけでも、十分、自己成長を促すことが出来ます。
とにかく意識付け!
ダラダラ稽古をしても、何の意味もないのです。

リライト


過去に僕が上演して好評だった作品を女性向けにリライトしてみました。
元は、今から6年前に、僕が上演した一人芝居です。
お客様から大変評判が良く、再演のリクエストも沢山頂いていました。
しかし、僕自身は、もう一度上演する機会はなく、そういう気持ちもありません。
僕は、新作をやりたくて仕方がないモノですから...。

一方、ぷにぷにパイレーツは、最近急に女性劇団員が増えてきました。
しかし、僕はこれまで、女性向けの脚本をあまり書いてきませんでした。
そこで、時間のある時に、以前評価の高かった作品を女性が上演出来るように改作しようと思ったんですね。

男性用の脚本を女性用に変えるのは大変です。
単純に、「俺」を「私」に置き換えれば良いというものではありません。
一から作品を書き始めるのと、大して労力は変わりません。
こんなに大変とは思っていませんでした。
ストーリーを考えなくて済むところだけは、楽ですが...。

今回リライトした作品は、僕の最大の特長である気持ち悪さを前面に押し出したものです。
女性が主人公になることで、不愉快さが更に増しました。
一段と面白くなったように感じています。
"女"って、怖い...。

イメトレ


ドジャースなどで活躍した野茂英雄さんが先月26日、国立競技場で開催された「MLBチャリティーリレーマラソン」のスターターを務めました。
その後、ドジャースのユニホームに着替え、田口壮さんとトークショーに参加しました。
そこで、来場した女子プロ野球の選手から「大舞台で活躍するコツ」を質問されました。
すると、野茂さんは、こう答えたそうです。
「僕はたくさんのお客さんの前でマウンドに立つのが大好きだった。なかなか経験できないことなので、普段からイメージトレーニングで予習するといい」

やはり、イメトレは重要です。
特に、演劇人にとっては、必須だと思います。
いくら稽古を重ねても、イメトレが足りないと、絶対に上手くいきません。
実際の舞台、観客の反応、空気の重さ、音の響き、足の裏の感触等をイメージ...、いや、イメージだけでは十分ではありませんね。
稽古の時から、本番を体験しなくてはいけません。
稽古のための稽古には、何の意味もありません。
いかに稽古を本番にするかがポイントです。
僕の経験からすると、本番では、稽古の時にイメージした事しか起こりませんよ。

コリーニ事件


連休中に、かなり本を読みました。
その中で、素晴らしい作品に出会うことが出来ました。
フェルディナンド・フォン・シーラッハ作「コリーニ事件」です。

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「コリーニ事件」は、世界でベストセラーになった「犯罪」「罪悪」を書いた現役の刑事弁護士、フェルディナント・フォン・シーラッハによる初の長編小説です。
地元ドイツでは35万部を突破したそうです。
内容は、こんな感じです。

2001年5月、ベルリン。
67歳のイタリア人、コリーニが殺人容疑で逮捕された。
被害者は大金持ちの実業家で、新米弁護士のライネンは気軽に国選弁護人を買ってでてしまう。
だが、コリーニはどうしても殺害動機を話そうとしない。
さらにライネンは被害者が少年時代の親友の祖父だと知る。
公職と私情の狭間で苦悩するライネンと、被害者遺族の依頼で裁判に臨む辣腕弁護士マッティンガーが、法廷で繰り広げる緊迫の攻防戦。
コリーニを凶行に駆り立てた秘めた想い。
そして、ドイツで本当にあった驚くべき"法律の落とし穴"とは...?

「コリーニ事件」は、去年、日本国内で発売され、大変高い評価を得ています。
昨年のベスト10にも、様々入っています。
例えば、以下のようなものです。
*第4位『週刊文春 2013年ミステリーベスト10』海外編
*第8位『ミステリが読みたい!2014年版』海外編
*第16位『このミステリーがすごい!2014年版』海外編

衝撃の(どんでん返し的な)ラストが印象に残る作品かもしれません。
でも、僕は、シーラッハの筆力に圧倒されました。
とことんクールで、感情の起伏をほとんど感じさせない文体です。
それなのに、慈愛に充ち溢れ、人間の悲しみや可笑しみを丁寧に鮮やかに描き切っています。
文章そのものより、その行間をこそ味わうべき作品なのでしょう。
読後、静かに静かに味わいが広がっていく傑作だと思いました。
長編の中では、かなり短いものだと思います。
是非、ご一読下さい。
東京創元社から1728円で発売されています。
ただし、キンドルなら、約400円安く購入することが出来ます。

 

新人入団


劇団ぷにぷにパイレーツに、新人劇団員が入団しました。
"ぷにぷにパイレーツ"で進行中だった高齢化に歯止めをかけてくれる、かなり若い女性です。
演劇の学校を出て、他の劇団で活動してきた人です。
先日のワークショップに参加し、僕の考え方に共感してくれました。
やる気も十分!
性格も素直で、礼儀正しく、まじめです。
こういう人は、必ずや、大きく早く成長していくことでしょう。
是非、頑張って頂きたいと思います。

さて、明日から、本格的な連休です。
僕も、ちょっと一休み。

歩々是道場


「歩々是道場」
「ほほこれどうじょう」と読みます。
これは、なでしこジャパンの佐々木則夫監督の座右の銘です。
「心掛け次第で、どんな場所も自分を高める道場になる」という意味の、禅の教えだそうです。

これは、演劇人こそ意識すべき言葉だと思います。
世界のすべての事象が、私たちの先生です。
あらゆる経験が、私たちを磨いてくれます。
それを、無意識のままやり過ごしてしまうのか。
あるいは、しっかり受け止めて、自己研鑽の機会とするのか。
それは、本人次第です。

演劇の練習は、稽古場だけで行うものではありません。
すべての瞬間が、稽古なのです。