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コリーニ事件


連休中に、かなり本を読みました。
その中で、素晴らしい作品に出会うことが出来ました。
フェルディナンド・フォン・シーラッハ作「コリーニ事件」です。

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「コリーニ事件」は、世界でベストセラーになった「犯罪」「罪悪」を書いた現役の刑事弁護士、フェルディナント・フォン・シーラッハによる初の長編小説です。
地元ドイツでは35万部を突破したそうです。
内容は、こんな感じです。

2001年5月、ベルリン。
67歳のイタリア人、コリーニが殺人容疑で逮捕された。
被害者は大金持ちの実業家で、新米弁護士のライネンは気軽に国選弁護人を買ってでてしまう。
だが、コリーニはどうしても殺害動機を話そうとしない。
さらにライネンは被害者が少年時代の親友の祖父だと知る。
公職と私情の狭間で苦悩するライネンと、被害者遺族の依頼で裁判に臨む辣腕弁護士マッティンガーが、法廷で繰り広げる緊迫の攻防戦。
コリーニを凶行に駆り立てた秘めた想い。
そして、ドイツで本当にあった驚くべき"法律の落とし穴"とは...?

「コリーニ事件」は、去年、日本国内で発売され、大変高い評価を得ています。
昨年のベスト10にも、様々入っています。
例えば、以下のようなものです。
*第4位『週刊文春 2013年ミステリーベスト10』海外編
*第8位『ミステリが読みたい!2014年版』海外編
*第16位『このミステリーがすごい!2014年版』海外編

衝撃の(どんでん返し的な)ラストが印象に残る作品かもしれません。
でも、僕は、シーラッハの筆力に圧倒されました。
とことんクールで、感情の起伏をほとんど感じさせない文体です。
それなのに、慈愛に充ち溢れ、人間の悲しみや可笑しみを丁寧に鮮やかに描き切っています。
文章そのものより、その行間をこそ味わうべき作品なのでしょう。
読後、静かに静かに味わいが広がっていく傑作だと思いました。
長編の中では、かなり短いものだと思います。
是非、ご一読下さい。
東京創元社から1728円で発売されています。
ただし、キンドルなら、約400円安く購入することが出来ます。

 

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