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トカレフ


何かを創造しようと思っている僕は、常に、新しい何かをものをインプットするよう努めています。
特に、作家性の強い作品は、見逃せません。
(ハリウッドの大作は最大公約数で作りますから、外れが少ない代わりに発見もありません)

先日、僕は高い期待をもって「トカレフ」という映画を見てきました。
ニコラス・ケイジが主演を務めるサスペンス作品です。
警察官役にダニー・グローヴァー、ギャングのボスをピーター・ストーメアが演じています。

犯罪に手を染めていた過去を清算し、妻と娘と幸せな生活を送っていたポール。
しかし、幸せな人生は、一瞬にして地獄と化す。
たった一発のソビエト製トカレフの銃弾で、最愛の娘が何者かに殺害されたのだ。
途方もない哀しみは歯止めがきかない怒りへと変わり、復讐心に燃えるポールは昔のギャング仲間と共に、娘を殺害した犯人を探し始める。
ロシア・マフィアが娘の殺害に関与していることを聞きつけたポールたちは、壮絶な復讐劇を開始する。
トカレフに秘められた謎、張り巡らされた罠、躍動する狂気。
娘の死の背後に潜む驚愕の真実が明らかになった時、闇に葬り去ったはずの悪が甦る。

こんなストーリーだと、壮絶なアクションを想像するでしょ?
でも、実際は、意外などんでん返しを楽しむ為の作品です。
そのどんでん返しのための伏線を張りまくっているので、アクションは案外控え目なんです。
演劇界の"どんでん返しの魔術師"を自負する僕としては、大満足の映画でした。

ここからは、自戒を込めながら、ちょっと厳しい意見を!
どんでん返しは見事なんですが、ディテールが雑な印象があります。
例えば、ポールがどれだけ残虐な犯罪を犯しても、巡査は必ず見逃してあげます。
このほか、ストーリーを前に進める為に、不自然なことが起こり過ぎるんですよね。
「ええ!そんなこと、ありえないでしょう!」と思った途端に、観客は集中力を失います。
意識が作品の中から外に出ていってしまい、客観的に批評を始めてしまうんですね。
「神は細部に宿る」といわれますけど、まさに、その意味が良く分かる映画となっていました。
僕も、気を付けなくては!

とはいえ、どんでん返しが好きな方なら、お楽しみ頂けるはずです。
もうすぐ上映は終わってしまうと思うので、見たい方はお急ぎ下さい。

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