ぷにぷにパイレーツ

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大晦日です!


大晦日です。
泣いても笑っても大晦日です。
皆さんにとって、2014年はどんな一年でしたか?

劇団ぷにぷパイレーツは、ことし、3回の公演を行いました。
2月9日に「ぷにぷに!離婚万歳」。
3月1日に「星空の下の朗読会」。
10月4日に「ぷにぷに!幻想的小品集」。
内容的にも、構成的にも、まったくタイプの違う3つの公演でした。

公演回数は去年より減りました。
でも、質の面では、多少なりとも向上出来たように思っています。
特に、「ぷにぷに!幻想的小品集」では、とても難しく実験的な演出に挑戦しました。
にもかかわらず、ほとんどのお客様に満足頂けたようでとても良かったです。
ピアノの吉田幸子さんとの息も、バッチリ合っていました。
ぷにぷにパイレーツ史上、最高の公演になったのは間違いありません。

劇団としては、初心者向けのワークショップも開催しました。
新しい出会いも沢山ありました。
初めての劇場でも公演を行いました。
様々な収穫があった一年でした。

これも、ひとえに、劇場に足を運んで下さった方!
ご来場は叶わなかったけど、応援して下さった方!
僕に色々な指導やアドバイスをして下さった方!
そのほか、たくさんの皆様のお力によるものです。
心より、感謝申し上げます。
本当に、ありがとうございました。

来年は、劇団にとって、さらに意味のある年にしたいと思っています。
皆様にとって、来年が素晴らしい一年でありますように!

では、良いお年を!

ピンク色のチラシ


昨夜も、大忘年会でした。
気心知れた仲間と、かなり飲みました。
先日のアルコールパッチテストで「飲んじゃダメ」という判定が出たにもかかわらず、飲んじゃいましたね。
話や感覚が合う人と飲むと、ついつい調子に乗ってしまいます。
まあ、そんなこともないとね。
僕も聖人君子ではないので...。

さて、話題が変わります。
渋谷を歩いていて、ピンク色のチラシを受け取りました。
それは、劇団の研修生を募集するチラシでした。

劇団名は記しませんが、女性だけが所属出来る劇団です。
座長の先生は、男性です。
18歳から30歳の女性を募集していて、経験や国籍は問わないそうです。
座長が、直接、面接・審査・指導を行います。
活動内容は、お笑いの寸劇、和風ミュージカル、和太鼓バンドほか。
研修生たちは、毎週決まった曜日の夜、思い思いの仮装で繁華街を練り歩くのだそうです。
わあ!楽しそう...?

ただし、入会金が2万円!
指導料が月2万円!
そして、なにより驚いたのが、募集定員が50名ですって!
こんな条件で、50人もの若い女性が集まるのでしょうか!?

ううむ...、この劇団の見通しが甘いのか!
それとも、世間はそんなに甘いものなのか!
はたして、これは本当に劇団なのか!
怪しすぎる...。

火鍋


昨夜は、劇団ぷにぷにパイレーツの忘年会でした。
出席者は、劇団の主要メンバー4名。
ピアノ演奏の吉田幸子さん、制作担当のじゅん君、そして、いつも公演を陰で支えてくれるスタッフ君と僕です。
かつて、某・大劇団で同じ釜の飯を食っていた仲間です。
横浜の火鍋屋さんで鍋をつつきながら、楽しい話題で大いに盛り上がりました。

火鍋というから、僕は、とんでもなく辛い鍋を想像していました。
じゅん君も「辛い!辛い!」と言っていたので、覚悟して口に入れてみたら...。
ぬるい!
この程度の辛さでは、私は物足りませんぞ!
武蔵小杉のインド料理店の足元にも及びません。
とても美味しく頂きました。
ただ、食べ放題、飲み放題コースだったのですが、この年齢になるとそんなに食べられないものですね。
特に、僕は食べることより喋ることの方に夢中で、随分時間をロスしてしまいました。
その代わり、締めの二色麺は、僕が一人で食べてしまいましたが...。

火鍋を食べながら、色々な話をしました。
みんな、付き合いが30年に及ぶ友人なので、話題が尽きることはありません。
プライベートから演劇についてまで、いろんなお話をしました。
なかでも、来年の劇団ぷにぷにパイレーツの運営方針について相談出来たのは良かったですね。
また、来年の作品作りに向けて、打ち合わせが出来たのも収穫でした。
こうした仲間がいるからこそ、公演が実現出来ますし、質もキープ出来るわけです。
本当に感謝しています。

来年、また楽しい忘年会が出来るように、しっかり準備していかなくては!
いつまでも、この仲間たちと一緒に、創造活動を続けていきたいものです。

 

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チューナー


スカパー!のチューナーが新しくなりました。
チューナー本体で録画が出来るようになり、利便性も画質も向上しました。
また、2系統で楽しむことが出来るようになりました。
例えば、同時に2番組録画しても良し!
何かを録画しながら、別の番組を見ても良し!
さらに驚いたことに、スカパー!の番組を、スマホで見られるようになったんです。
現在放送中のものも、チューナーで録画したものもOKです。
TVのない部屋でも、番組が見られるわけです。
技術の進歩は凄いですね!

これで、大きな問題が解決しました。
これまで、夏場の土曜日は、カープの試合を見るか、サンフレッチェの試合を見るか、悩んできたのです。
今後は、片方を生で見て、もう片方を録画で見れば良いのです。

しかし、また、新たな問題が!
スポーツ観戦に、これまで以上に時間を奪われてしまうことに!
むむむむむ...。

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ちなみに、写真はスカパー!のアンテナです。

 

男気


年末特番の連続で、クリスマスイブもクリスマスもまったく関係なく過ごしておりました。
しかし、今朝起きてみたら、とんでもなくビッグなクリスマスプレゼントが枕元に!
ついに!ついに!あの黒田が!カープに!帰ってきます!

ヤンキースからFAとなり、去就が注目されていた黒田博樹投手(39)が、8年ぶりに古巣・広島への復帰を決めたことが分かりました。
年俸は総額4億円超とみられています。

うおーーーー!
これぞ、男気!
黒田投手は、メジャーのFA市場でも、トップランクに位置付けされていたんですよ!
このオフ、パドレスが年俸1800万ドル(約21億6000万円)を用意したほか、メジャー複数球団が争奪戦を繰り広げていました。
なのに!なのに!黒田が選んだのは、古巣のカープだったんです!
21億6000万円を蹴って、4億円を選ぶ!
お金ではなく、育ててもらった広島で野球人生の集大成を飾る道を選んだわけです!
ぬおーーーーー!
おとこーーーー!

報道によりますと、ヤンキースからFAとなった黒田に対し、カープは水面下で交渉を続けてきたそうです。
11月初旬には、帰国中の黒田に速攻でアタック!
以来3度接触し、復帰を熱望する一貫した思いを伝え続けました。
その思いが届いたわけです。

先日、野球解説者でメジャー事情に詳しい小宮山悟さんにお会いした際に、黒田の広島復帰の可能性を聞きました。
すると、「黒田は近いうちに広島に帰ってきます。必ず帰ります」という答えが返ってきました。
また、某代理店のスポーツ担当者から、「昨オフ、黒田は広島にマンションを買った」という情報を聞いていました。
なので、僕自身は、「絶対に黒田はカープに復帰する」と信じていたんです。
しかし、それが現実になるとは...。
うわーーーーー!
ぐわーーーーー!

8年振りの日本復帰となりますから、黒田投手の偉大さをご存じない方もいらっしゃるでしょう。
カープ女子の皆さん、予習しておいて下さい。
黒田投手は、カープからFA宣言し、07年12月にドジャースに入団しました。
メジャー在籍7年間で、通算79勝をマーク!
今シーズンは、ヤンキースで、唯一人、先発ローテーションを守り、5年連続2ケタ勝利となる11勝を挙げました。
ドジャースとの3年契約満了後は、「一年一年が勝負」との考えから、複数年契約を拒否してあえて単年契約で勝負し、完全燃焼してきました。
日本通算271試合103勝89敗1セーブ、防御率3.69。
メジャー通算212試合79勝79敗0セーブ、防御率3.45。

メジャーで5年連続2ケタ勝利を挙げている投手が、カープに復帰するんですよ。
来シーズンは、少なく見積もっても、背番号以上は勝つでしょう!
(カープは、ずっと「15」を空けて、復帰を待っていました)
侍ジャパンのエース・前田健太投手も、来季のカープ残留を決めました。
これで、新外国人投手が期待通り働けば、来年は間違いなく優勝でしょう!
(小早川毅彦さんに個人的に聞いた情報では、サウスポーのジョンソン投手は相当良いらしいです)

カープ、カープ、カープ、広島♪
ひろし~まあ、かあぷう~♪

ばんざーい!ばんざーい!ばんざーい!

関口知香プロフィール


1月11日に開催する「ぷにぷに!新進新人女優新春逡巡ショー」には、2人の若手女優が出演します。
きょうは、「線香花火」と「世界の終わり」を上演する関口知香のプロフィールをご紹介します。

●関口知香(せきぐち・ちか)

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1988年6月10日生まれ
栃木県足利市出身 A型
明治学院大学・国際学部卒
在学中、英語劇の活躍をきっかけに、役者の道を目指す。
俳優養成所"UPSアカデミー"に2年間在学。
その後、小劇場の舞台等に出演、活動中。
劇団ぷにぷにパイレーツへは2014年からの参加。
特技 剣道二段・煎茶道・英会話

 

塩沼千雅自己紹介


1月11日に開催する「ぷにぷに!新進新人女優新春逡巡ショー」には、2人の若手女優が出演します。
この公演で、サスペンス作品「ブログの天使」を上演する塩沼千雅から、自己紹介文が届きました。
きょうは、その一部をご紹介します。

●塩沼千雅(しおぬま・ちが)

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私は、18歳でお芝居に出会い、23歳からパントマイムを始め、大道芸や、ピエロ、パフォーマー兼、役者として、舞台、メディア、路上など様々な場で活動して参りました。
劇団ぷにぷにパイレーツでは、2010年に、二人芝居で出演させて頂きました。
あれから4年、一人芝居に挑戦させて頂く事となりました!
頼れるものは自分だけ、お客様が見るのも私だけ、これはもうやるしかありません。
自分を信じ、お客様にとって、有意義な時間となりますように、精一杯やらせて頂きます!
私、塩沼千雅は、只今発展途上中のため、皆様どうぞお手柔らかにご鑑賞下さいませ!

 

毛皮のヴィーナス


ぷにぷにパイレーツの劇団員、特に、女性劇団員に見て貰いたい映画があります。
ロマン・ポランスキー監督作品『毛皮のヴィーナス』です。

マゾッホの自伝的長編小説「毛皮を着たヴィーナス」に着想を得て書かれた古典戯曲を映画化したものです。
マゾッホは、"マゾ"の語源になった人です。
ワンダ役を、ポランスキー監督の妻で、実力派女優エマニュエル・セニエが演じます。
彼女に翻弄され、服従することに悦びを見出すトマ役を『潜水服は蝶の夢を見る』のマチュー・アマルリックが演じています。

粗筋を簡単にご紹介しておきましょう。

オーディションに遅刻してきた無名の女優ワンダと、自信家で傲慢な演出家のトマ。
がさつで厚かましくて、知性の欠片もないワンダは、強引にオーディションをしてほしいと懇願。
トマは、渋々、彼女の演技に付き合うことになる。
ところが、演技を始めたワンダは、役を深く理解し、セリフも完璧。
彼女を見下していたトマを惹きつけ、次第に立場が逆転し、圧倒的な優位に立っていく。
2人だけのオーディションは熱を帯び、次第にトマは役を超えて、ワンダに支配されていく......。

はっきり言って、この映画のストーリーはどうでもいいんです。
登場するのは、わずか2名。
設定は劇場内のみ。
特撮等はありません。
ものすごく、ストイックな映画です。
本当のことを言うと、面白おかしい映画ではないんです。
つまり、見るべきものは、役者の演技だけ!
その演技が、とにかく素晴らしい!
これこそが、舞台俳優の演技です。
舞台では、こんな風にセリフを言ってほしい!
こんな風に動いてほしい!
僕がイメージしている演技とは、こういうものです。
海外では一般的な演技法ですけど、日本国内ではまずお目にかかれません。
舞台俳優にとって大切なこと満載の映画ですから、是非、ご覧頂きたいですね。

うちの劇団員に限った話ではありません。
舞台俳優を志している人が、案外、本格的な舞台の演技を見たことがないんですね。
みんな、TVドラマの演技を、そのまま舞台に持ち込もうとする発想なんです。
それでは、いけません。
欧州で伝統的に受け継がれてきた舞台演技を、もっと真剣に学ぶべきだと思います。
特に、今、日本で上演されている演劇スタイルは欧州から輸入したものなので、演技法もセットで輸入しないと!
そのきっかけとして、『毛皮のヴィーナス』を見ておくのは、良いことだと思いますよ。

『毛皮のヴィーナス』

 

めづらしきと知る


申楽も、人の心にめづらしきと知る所、すなわち面白き心なり。
花と、面白きと、めづらしきと、これ三つは同じ心なり。

これは、世阿弥の言葉です。
意味を要約すると、こういうことでしょうか?

花には、四季折々のものがあります。
季節が変わって咲く花だからこそ、その花は珍しいものとなり、人々は喜びます。
能(演劇)も、それと同じです。
人にとって、珍しく新しいものであるからこそ、面白いと感じるのです。

室町時代の世阿弥ですら、「新しいものこそ面白い」と言っているのです。
現代においては、さらに新しさを追求していかなくてはならないように思います。
前とおなじことをやっていては、面白くないのです。
評判の良い時ほど、そこから脱却していく工夫をしなくてはなりません。

世阿弥は、時空を超えて、僕に様々なことを教えてくれます。
結局、演劇の真実とは、永遠に変わらないものなのかもしれませんね。

メモ魔


きのう、2日連続で「ぷにぷに!新進新人女優新春逡巡ショー」の稽古を行いました。
関口君、塩沼君の2名が参加して、たっぷり4時間稽古していきました。

きのうが今年の最終稽古でしたので、夜に劇団の忘年会を行いました。
一応、劇団員みんなに声を掛けたのですが、出席したのは僕と塩沼千雅君だけ!
2人きりで6時間も飲んでおりました。
延々と演劇のお話を続けました。

塩沼君は、メモ魔です。
飲んでいる間中、ずっとノートを広げていて、随所でメモをとっていました。
なんだか、取材を受けているように感じましたね。
効率的な稽古の方法や、脚本の読み方、演劇に取り組む姿勢など、次々に質問を受けました。
あっという間に、ノートは真っ黒になっていました。
この向上心があれば、きっと上手くなります。
本人も、徐々に、その感覚を掴みつつあるようです。
これから、劇的に変わっていくのではないでしょうか?
来年の塩沼君に期待です!

残り3週間


きのうは、来年1月11日(日)に開催する「ぷにぷに!新進新人女優新春逡巡ショー」の稽古を行いました。
塩沼千雅君の「ブログの天使」を、かなり細かく磨いていきました。

毎度思うのですが、塩沼君は、稽古を重ねるごとに、どんどん上手くなってきています。
集中力が高くなり、意識が及ぶ範囲が広くなりました。
逆に、小手先でやってしまうところがあると、凄くダメに見えるようになってきました。
そんなシーンがなくなるように、全編を通して高い集中力を付けて貰うための稽古となりました。

あるシーンで、僕が意識するポイントを具体的に指示すると、たちどころに演技が良くなります。
一瞬にして、別人のようになるのです。
ただ、それが長続きしないのと、他のシーンへの応用があまり利かないんですね。
こういったことは、やはり経験が必要なので、そう簡単に克服できることではありません。
でも、たとえ短いシーンでも演技を面白く出来るということは、今後に可能性があるということです。
はっきり言って、いくら僕が指示を出しても、一向に改善できない人の方は沢山います。
真剣さの問題なのか、普段の稽古量なのか、その人の素質なのかは分かりません。
とにかく、演技の成長の速さには個人差があるのです。

塩沼君は、ここ数カ月で、間違いなく急速に向上してきました。
本番まで、残りちょうど3週間!
ここから、どこまでレベルアップ出来るのか、非常に楽しみです!

プロ野球


放送の仕事は、見た目は派手ですが、実際はストレスの溜まる地味で辛いものです。
でも、ごくごくたまに、「やっていて良かった」と思うことがあります。
昨夜は、こんな素敵な方とご一緒させて頂きました。
ちょっと自慢させて下さい。

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カープ女子の皆さんなら、お分かりでしょう?
そう!かつての広島の主砲、小早川毅彦さんです!
小早川さんとは、良くお仕事をさせて頂きます。
とても接しやすい方で、いつも期待を裏切らないお話をして下さいます。
頻繁にお会いするだけに、逆に、写真を撮って頂く感じにならないんです。
サインだっていつでも頂けると思うと、案外、貰わないものです。

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もうひと方、広島出身で、TVや映画で活躍されている松中みなみさんともご一緒しました。
松中さんは、ソフトバンクの元・三冠王、松中信彦選手の親戚です。
ですから、カープとホークスを応援されています。
今年は、50試合以上、球場で野球を観戦されたそうです。
(ほとんどは、お仕事だったそうですが)
今シーズン、日本一に輝いたホークスは、ビールかけを3回行いました。
そのすべてに参加して、髪の毛が茶髪になってしまったそうです。
ものすごい野球好きな松中さんとは、やはり、会話が弾みます。
仕事そっちのけで、野球の話で盛り上がってしまいました。
松中さんは一流選手とも個人的に親しいので、色々な裏話を聞くことができました。
ここで紹介する訳にはいきませんが...。

野球という共通言語があれば、どんな方とでも、すぐにお友達になれます。
そして、いくらでも喋っていられます。
やっぱり、プロ野球っていいですねぇ!

 

 

幽玄


先日、「若い演劇人の多くが、世阿弥の"風姿花伝"を知らない」という記事を書きました。
考えてみれば、無理もない話です。
まず、600年ほど前に書かれたものなので、文章が読みにくい!
一読しただけでは意味が分からないんですね。
さらに、舞台経験が豊富な人にしか真意が伝わりにくい、高度な内容になっています。
「なんとなく理屈は分かるんだけど...」と思う人は多いでしょう。
でも、感服し、心震わせることができる人は少ないはずです。
世界でも稀にみる、非常にレベルの高い演技論です。
(戯曲について書かれた本は沢山ありますけど、演技法を書いた本は珍しいんです)

せっかくですから、今後不定期で、世阿弥の言葉をいくつか、僕なりの解釈でご紹介していきたいと思います。

「何の物まねに品を変へてなるとも、幽玄をば離るべからず」『花鏡』より

"幽玄"とは何かを明確に定義するのは非常に難しく、様々な解釈があります。
僕は、"美"そのもの、あるいは"舞台人の目指す究極の姿"と理解しています。
上記の世阿弥の言葉は、「どんな役を演じるにせよ、"幽玄"でなくてはならない」という意味です。
この文章の続きに、「どんな身分の者でも、それぞれが花を一枝身につけているように演じなければならない」とも書かれています。
つまり、役柄の属性と見た目が矛盾したとしても、役者は華やかで美しくなくてはいけないということなんです。

世阿弥によると、舞台上では、"幽玄"こそ最優先されるもので、リアリズムは二の次で良いのです。
しかも、その美しさは、表面的な衣装やメイクによるものではありません。
姿全体がかもしだす品格が作り出す"美"でなくてはならないのです。

ここからは僕の考えですが、どんな卑しい役柄であっても、人格の底には気品が必要です。
その気品が感じられないキャラクターを舞台に上げてはいけません。
また、そんな脚本を書くのもダメだと思います。
どんなに不愉快な悪役であっても、絶対に"幽玄"が必要なのです。

俳優さんたちはみんな、自分の演じる役柄の心理面については、深く考えているようです。
でも、それに夢中になるあまり、"幽玄"を忘れてしまっている人が多いのではないでしょうか?
劇団や演出家によって考え方は様々です。
でも僕は、「幽玄を離るべからず」という世阿弥の教えを守っていきたいと思っています。

紀伊国屋演劇賞


今年の優れた舞台公演に贈られる第49回紀伊国屋演劇賞が、きのう、発表されました。
団体賞は「〇六〇〇猶二人生存ス」などを上演した「劇団チョコレートケーキ」に決まりました。
また、個人賞は、次の5人に決定しました。
▽加藤武=「夏の盛りの蝉のように」の演技
▽久保田民絵=「ラインの監視」の演技
▽平田満=「失望のむこうがわ」と「海をゆく者」の演技
▽旺なつき=「マレーネ」の演技
▽伊藤雅子=「マニラ瑞穂記」と「オールドリフレイン」の美術

このうち「マレーネ」は、先月24日に拝見させて頂きました。
その時にも書きましたが、旺なつきさんの演技は、本当に素晴らしかった!
マレーネ・ディートリッヒがそこにいるようにしか思えなかったほどです。
今回の受賞は、当然でしょう。

受賞が決定した後、その作品を見ることができないのは、演劇の厳しいところです。
良さそうな作品は、勘を働かせて、見逃さないようにしなくてはなりません。

特に、若い劇団員の皆さん!
仲間の劇団の舞台を見るのは非常に大切です。
でも、それと同様に、ベテランの円熟の舞台を見ることも重要です。
参考になるのは、やはり、厳しい世界で生き延びてきた人の仕事ぶりです。
演技そのものはもちろんですが、作品に取り組む姿勢を、是非、学んで欲しいと思います。


某社会人野球の名門チームのコーチの座右の銘です。

心が変われば、態度が変わる。
態度が変われば、行動が変わる。
行動が変われば、習慣が変わる。
習慣が変われば、人格が変わる。
人格が変われば、運命が変わる。
運命が変われば、人生が変わる。

心技体の最初の文字は「心」です。
自分を向上させようと思うなら、まずは、心から! 

中川一政


画家の入江観さんは、近代画壇の重鎮・中川一政さんを師と仰いでいました。
ある時、入江さんが手を怪我して、「そのために絵が描けない」と中川先生に言ったそうです。
すると、中川先生は、こう答えました。
「君は、手で絵を描くのか?」

ひえええー!
畏れ入りました...。
僕も考え方を改め、より一層努力します! 

また一本


新作の脚本を、また1本書き上げました。
これも、女性向けの一人芝居です。
僕の持ち味である、黒く、不気味な味わいの作品です。
後味の悪い、強烈などんでん返しがラストに待ち受けています。

お話は面白いと思います。
ただ、この初稿は、演出がとても難しいものになっています。
このままでは、なかなか上演出来ません。
相当な演技力が必要となりますし、その演技力を見せるための構成になっているからです。
誰が上演するかは、まだ分かりません。
それが決まったら、その人の力量に合わせて、かなり改稿しなくてはなりません。
ストーリーさえ変える必要があるかもしれません。
この作品にふさわしい女優さんに出会えるまで、眠らせてしまう可能性もあります。

そんなわけで、脚本の執筆は、本当に難しい!
脚本家一人が頑張れば良いというものではありませんから...。

さあ、頑張って、今年中にもう一本脚本を書くぞ!
出来るかな?

サインボール


放送の仕事は、見た目は派手ですが、実際はストレスの溜まる地味で辛いものです。
でも、ごくごくたまに、「やっていて良かった」と思うことがあります。
おととい(12日)、仕事で、素晴らしい方とお会いすることが出来ました。
大物ゲストには慣れっこになっている僕ですが、さすがにこの日は、幸せを感じました。
普段、業務のことは書かないようにしているのですが、今日だけはご容赦ください。

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僕が番組でご一緒したのは、プロ通算215勝の大投手!
マサカリ投法でお馴染みの、村田兆治さんです。
同じ広島県出身ということもあり、僕にとって、まさに憧れの人でした。
とにかく、その生きざまに惚れています。
個性たっぷりのフォームから繰り出される剛速球!
信じられない落差のフォークボール!
どんな強打者にも真っ向勝負!
日本人初のトミー・ジョン手術から奇跡の復活!
引退後も球速にこだわり、65歳の現在もトレーニングを欠かさない姿勢!
いまだに、子どもたちに本物の野球を伝えようとし続ける愛情!
なんてカッコいい人なんでしょう!

お会いした瞬間から、そのオーラに圧倒されました。
でも、とても気さくで、気配りの出来る方でした。
予定の時間よりかなり早く到着されたので、1時間以上も仕事抜きでお喋りをさせて頂きました。
とにかく、村田さんの野球愛はすごい!
熱く熱く語って下さいます。
投手の話になると、さらに熱を帯びてきます。
しまいには、言葉では伝わらないと思われたのでしょう。
鞄からボールを取り出されました。
そして、「そこに立って構えて!」と言って、僕を相手にキャッチボールを始めたんです。
軽く投げても、さすがは往年の大投手です。
ボールがグイーンと伸びてきます。
徐々に球速は増していき、時々、フォークやカーブを混ぜるようになりました。
特に、代名詞のフォークボールは凄かった!
途中から急に揺れながらストンと落ちるんです。
僕は、まったくキャッチできませんでした。
村田さんから、「基本ができていない」と言われてしまいました。
たしかに、僕は野球をやったことがありませんから...。
そして、僕の投球フォームを直して下さったんです。

このほか、放送では絶対にお伝え出来ない裏話を聞くことも出来ました。
さらに、サインボールまで頂戴してしまいました。
お別れする瞬間まで、村田さんの美学と優しさを存分に感じさせて頂きました。

村田さんのような方こそ、本物です。
何かを本気で愛し、自分の信じる道を一途に突き進んでいく!
僕も、かくありたいと思っています。
頂いたサインボールには、「人生先発完投」と書いてありました。

 

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ベトナム料理


そんなわけで、昨夜、10年来の友人と食事に行きました。
(どんな訳かは、昨日のブログを参照してください)
その友人は、聡明な上に、こわいいと人気の、TVの女性キャスターです。
(可愛いの誤植ではありません)
下らない話が中心でしたが、劇団運営や作品についても、色々相談させて頂きました。

劇団ぷにぷにパイレーツのお客様の大半が女性です。
所属する劇団員も、ほとんどが女性です。
女性の視点からのアドバイスが欲しかったんですね。
その女性キャスターはかなりの芸能通ですから、忌憚のない意見を言ってくれました。
(ステージを見るのに、年間でいくらお金を遣っているんだー!)
お陰様で、大変参考になる話が聞けました。
また、彼女と喋っているうちに、自分の中ではっきりしてきたこともあります。
来年以降の劇団のあり方が明確になったように思います。

昨日は、最初、パクチー専門店に入ろうとしましたが「予約でいっぱい」と断られてしまいました。
仕方ないので、その近くのベトナム料理店に行きました。
その方が正解だったかも!
だって、ベトナム料理は、辛くありませんから。
(むしろ、甘い、酸っぱい!でも、酸っぱいは少し)
とても美味しく頂きました。
料理の名前は分かりませんが、写真を載せておきますね!

 

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濃縮還元


作品のアイディアを考え続けても、まったく何も出てこない時があります。
そうなったら、一人で七転八倒しても意味がありません。
人と無駄話をするのが一番です。
思い付くままに適当なことを喋っていると、様々なことに気付きます。
特に、自分の潜在意識の中に何があるのかが、明確になります。
また、自分を妨げている問題点が浮き彫りになり、解決法もあっさり見つかったりします。
イメージをそのまま発展させるのではなく、一度、言語化するのは良い方法だと思います。
果汁をそのまま保管するより、一度濃縮させて還元する方がフレッシュさを保てるのと同じです。

ですから、どなたか、僕との無駄話に付き合って頂けませんか?
なにせ、友達が少ないもので...。 

作品の精神


ちょっと前に、何かお芝居を見ようと思って、インターネットで公演情報を調べてみました。
すると、都内の某劇場で「三文オペラ」を上演していることに気が付きました。
「三文オペラ」は、僕が最も尊敬する劇作家ベルトルト・ブレヒトの代表作の一つです。
「これは見なければ!」と思い、さらに詳しく調べてみて、ビックリ!
チケット料金が、8640円もするではありませんか!
アイドルや有名人が出演するから、費用がかかるのは仕方がないのかもしれません。
でも、「三文オペラ」の作品の精神は、どこへやら...。

「駅舎」貸します


「ぷにぷに!幻想的小品集」の冒頭で上演した「駅舎」の評判がすごく良いんですよ。
我ながら、面白い脚本だと思います。

どなたか、この作品を上演してみませんか?
お客様から受けることは保証いたします。
一人芝居で、約30分!
使いやすいサイズだと思います。
また、女性が演じても、問題ありません。
僕はとても難しい演出で上演しましたが、もっと簡単にやることも可能です。
照明や効果音などを使ってみるのも面白いでしょう。
脚本をいじれば、複数の俳優で演じることもできます。
4人芝居でもいけますね。
今年中にお申し込み頂ければ、無料で脚本をお貸しします。

「駅舎」を上演したいと思う方は、お気軽にお問合わせ下さい。
このHPの「お問い合わせ」のところからお願いします。

塩漬け


先日、第2稿まで仕上げていた脚本を完成させました。
女性向けの一人芝居の台本です。
意外にボリュームが付いてしまいました。
でも、展開が面白いので、上演してもそんなに長くは感じないはずです。
また、かなりリアルな日常という設定の中で、物凄い非日常を描けたように思っています。
自作ながら、クールなタッチの力作だと断言してしまいましょう!

あとは、上演する女優さんに合わせて口調を変えたり、演技のレベルを調整するだけです。
誰が演じるかはまだ決まっていないので、しばらくは手がつけられません。
公演のプランが確定するまで、塩漬け保存しておきましょう。

伸びが凄い


昨日は、「ぷにぷに!新進新人女優新春逡巡ショー」のお稽古でした。
珍しく、夜の時間帯の稽古でした。
参加者は、塩沼君一名。
「ブログの天使」という作品を、磨いていきました。

塩沼君のこの1週間の伸びは凄い!
見違えるほどでした。
毎日、相当稽古しているんでしょうね。
先週とは、演技の密度が違います。
集中力もかなり高くなってきました。
「いいな!」と思う瞬間も、多くなってきています。
昨日の稽古でも厳しい指導を行いましたが、塩沼君はその間に沢山のモノを吸収していったようです。

本番まで、約1ヶ月!
長いようで短い時間です。
どこまでレベルアップしてくれるか、楽しみです。

執筆能力


3月1日に開幕したサッカーJ1は、昨日が最終戦でした。
僕が応援しているサンフレッチェ広島は、ホームでベガルタ仙台と対戦し、2-0で快勝しました。
降雪の中、背番号10番が2得点を挙げました。
3連覇を目指した今シーズンでしたが、8位でシーズンを終えることになりました。

ことしは、土曜日に用事があることが多くて、5試合ほどしかサンフレッチェを生観戦できませんでした。
そのうち、ゼロックス・スーパー杯以外、全部敗戦!
僕が応援したのがいけなかったのでしょうか?
いえいえ、僕の行ってない試合も含め、J1リーグでは関東での勝利がなかったそうです。
このオフ、また、主力選手が流出するという噂もあります。
来季も厳しいシーズンとなりそうですが、是非、若手選手に台頭してもらいたいものです。

さて、話題を変えましょう!

「来年の公演の予定は、どうなっているんですか?」
最近、ぷにぷにパイレーツの常連のお客様から、こんな質問を受けるようになりました。
期待して頂いているということですから、大変嬉しく感じております。
なかには、「来年は、石崎さんのソロ公演を2回やって下さい」と言って下さる方もいらっしゃいました。
大変ありがたいことです。

いまのところの来年の予定は、次のようになっています。
まず、1月11日に「ぷにぷに!新進新人女優新春逡巡ショー」を開催します。
3月には、毎年恒例の朗読公演があります。
夏から秋にかけて、僕のソロ公演をやるつもりです。
それ以外にも、冬に大勢が出演するような、賑やかな公演が出来たら良いですね。
最低でも、4公演は実施したいと思っています。

すべては、僕の脚本の執筆能力にかかっています。
年内の時間にゆとりがある時期に、どれだけ脚本の下準備が出来るか?
それが、来年の劇団活動の鍵を握っています。
頑張れ、石崎君!

近代日本文学


第24回公演も終わっていないのに、第25回公演の準備が進んでいます。
ついに演目が決定しました。
僕は、近代日本文学最大の巨人の作品を朗読することになりました。
会場の特殊性を生かせる作品だと思います。

かなり長い作品なので、半分以下にカットしなくてはなりません。
どの部分を読むか、これからじっくり吟味しますね。
また、分かりにくい表現は、少し直させて頂きます。
年末までに台本を完成させて、来年になったら稽古に入るつもりです。 

選り好み


最近、選り好みが激しくなってきたように思います。
好きなモノは、凄く好き!
ダメなモノは、まったくダメ!
どちらか両極端に振れるようになりました。

特に、読む本が、そうなりましたね。
読み始めて、1ページ以上進める本は、ほとんどありません。
大概、僅か数行で挫折してしまいます。
我慢して読み進める気にならないんですね。
だって、第一印象の悪い人と飲みに行きたいと思いますか?
最初がダメなら、最後までダメなものです。
そんなモノに付き合っている暇はないので、僕は、あっさりと読むのを止めてしまいます。

その代わり、好きなモノはとことん好きになります。
以前読んで感動した本を読み直すことが多いのですが、感動の量が何倍にも膨れ上がっています。
「前回読んだ時は、何も分かっていなかったんだなあ...」と思うぐらい、沢山の発見があります。
今の僕の方が、深く緻密に読めるんです。
気に入ったら、立て続けに何度も繰り返し読み直すこともあります。
好きな本は、徹底的に好きになるんですね。

僕は、自分が良いと思うものから、何かを盗みたいと思っています。
ですから、作品が体に沁み込むように、丁寧に繰り返し読んでいきます。
読む回数を重ねる度に、その作品の良さがUPしていくんです。
そして、自分の無能を悟ることになります。

ありきたりな女


椎名林檎さんのPV『ありきたりな女』を見ていたら、見覚えのある舞台が登場してきました。
黒い舞面、赤い客席、時計の文字盤も赤...。
なんと!
これは「あかいくつ劇場」ではありませんか!
そうです!
僕が「ぷにぷに!幻想的小品集」でお借りした劇場です。
日にちは違いますが、僕は林檎さんと同じ舞台に立ったんですね。
PVの最後の方には、あの可愛らしい緞帳も下りてきます。
機会があれば、PVをご覧になってみてくださいね。

レコ発イベント


先日、某大型CD店のクラシック音楽のフロアを訪れました。
偶然、その一角で、女性ピアニストのレコ発イベントが開催されていました。
そのピアニストのインタビューと生演奏の後、サイン会という流れだったようです。
しかし、客席を見て、ビックリ!
なんと、観客は4人しかいないではありませんか!
あまりの少なさに、リハーサルをやっているのかと思ってしまいました。

うーん、厳しい...。
ピアニストにとっても、レコード会社にとっても、観客にとっても非常に厳しい状況です。
そのピアニストが気の毒だったので僕も客席に座りましたが、本当に辛い気持になってしまいました。
司会者が「レコーディングにまつわるエピソードはありますか?」と質問したりしていましたが、それがまた厳しさを浮き彫りにしていましたね。
僕は、心の中で、「もう許してやってくれ...」と思いました。
ピアノ演奏が圧倒的だっただけに、さらに辛い気持になりました。

お客様が少ないのは、僕にとって、他人事ではありません。
いつも、その問題に頭を抱えています。
数年前のソワレ公演で、観客が9人だったという実績があります。
僕は、お客様が少なくても(少ないからこそ)全力で演じますが、寂しい気持ちになるのは否めません。
最近はお客様が少ないのにも慣れてきて、そんなことでは動じない強靭な精神力が付いてきたように感じています。

そのCD店の1階では、同時刻に、アイドルのレコ発イベントを行っていました。
そちらは大盛況で、お店に入り切らないぐらい大勢のファンが詰め掛けていました。
セ・ラ・ヴィ!

風姿花伝


若い演劇人に、「風姿花伝」の一節を引用してお話ししました。
しかし、彼らは「風姿花伝」のことをまったく知らなかったんです!
ええーーー!そうなの!ビックリ!
演劇を志す者が、日本最高の演劇書をしらないとは!
ううん...、これは世代の差なのか?
ゆとり教育のせいなのか?
理由は分かりませんが、それが現実なんですね。

演劇を志すなら、せめて、演劇論の古典ぐらいは目を通しておいて頂きたいものです。
すぐに理解できるものではありませんが、何年かおきに読んでみると自分の成長を知ることができます。
「風姿花伝」と、アリストテレスの「詩学」は、マストでしょう!
僕も18歳で初めて読んで以降、この2冊を何度読み返したか分かりません。
そのたびに大きな発見があり、僕の成長を促してくれているように思います。

誓います!


えー!もう師走ですって!
どうしましょう?
残り1ヶ月を有意義に過ごしたいと思います。

そこで、皆様に誓います!
新作のマイム作品を、半年以内に、1本仕上げてみせます。

マイム作品を仕上げるのは、本当に厳しいんです。
これは、自分でやってみなければ分かりません。
演劇作品とは比べ物にならない難しさです。
本当に力がないと、人様にお見せすることはできません。
だからこそ、僕は挑戦したいのです。

1ヶ月ほど考えに考え抜いて、ついに、マイム作品のアイディアを思い付きました。
そのアイディアに則って試しに動いてみましたが、ほんのりと可能性を感じました。
まだ全然、形になっていませんが、多分、何とかなります。
じっくり時間をかけて、エネルギーたっぷりのアートな作品を作り上げたいと思っています。