ぷにぷにパイレーツ

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文章の読み方


本日13:00~15:00に「演劇入門講座」を開催します。
会場は、溝の口駅から徒歩5分の「大山街道ふるさと館」です。

今回は、基礎中の基礎を練習するとともに、文章の読み方にこだわってみたいと思っています。
特に、「読み取る」という作業と、「読み方の設計」について考えていきます。

最近、無手勝流でセリフを言っている役者さんが目に付きます。
自分では感情を込めてやっているつもりでも、それが上滑りしてしまっている人が多いんです。
勢いだけでは、絶対に上手くいきません。
事前にきちんとしたプランを立てないと、みんなでがなり合うだけの芝居になってしまうのです。
そうならないように、きょうは、プランの立て方を、ちょっとだけ体験して頂きます。
この練習は、会社でのスピーチや、日常会話にも絶対に役に立ちます。
演劇をやるつもりがない方にも、是非、体感して頂きたいですね。

事前予約は必要ありませんので、お時間のある方は、お気軽にご参加下さい。
今回は、会場費やテキスト代等で、2500円お預かりします。

温泉で偶然


昨夜、うちの近所の温泉施設に出かけました。
ゆったりと湯船に浸かっていたら、足の悪い人が近付いてきました。
がっちりした体格の外国人で、通訳も連れていました。
その2人は、僕の入っている湯船に入ってきました。
通訳さんを見た時、「どこかで見たことのある顔だなあ...」と思いました。
改めて、外人さんの顔を見直したら、ああっ!
なっ、なんと...、ミシャではありませんか!
そうです!
浦和レッズのペトロヴィッチ監督です!
かつて、僕が応援しているサンフレッチェ広島を率いていた名監督です。
まさか自分がミシャと同じお風呂に入れるとは思いませんでした。
なんで浦和の監督のミシャが川崎の温泉施設にいるのだろうと不思議だったのですが、すぐに分かりました。
今日、新横浜の日産スタジアムで、「ゼロックス・スーパーカップ」が開催されます。
その試合には、昨季国内3大タイトルを独占したガンバ大阪と、J1で2位の浦和レッズが出場します。
きっと、レッズは、川崎か横浜の宿舎に前泊していたんでしょうね。
すごい偶然に、僕は大感激でした!

ミシャと同じ湯船に浸かったので、これから僕は良いサッカーが出来るような気がします。
超攻撃的なサッカーになりそうですけど...。

得手不得手


人間には得手不得手があるものです。
僕は、不条理コントや社会風刺コントは、左程、苦にすることなく書けてしまいます。
禍々しい作品も、サスペンス作品も、わりと簡単にアイディアが浮かびます。
しかし、ホンワカムードの脚本や、ハッピーエンドの物語は、実に苦手です。
苦手という以前に、何一つプランを思い付きません。
イメージさえ浮かばないのです。

ほとんどのお客様は、ハッピーエンドを求めて劇場に来場されます。
幸せな時間、楽しい時間を過ごしたいと思っていらっしゃるのです。
ですから、我々も、本当はハッピーエンドの作品を上演すべきなのです。
実際、ロングラン公演を行っているメジャー劇団のほとんどが、ハッピーな物語を上演しています。

しかし、才能が乏しい僕には、愉快な作品を書くことが出来ません。
それどころか、心にさざ波が立つような刺激的な物語しか浮かんでこないのです。
そういう作品は見る人を選びますから、好きな人は好きですが、嫌な人にとっては嫌なようです。
これまでの公演で、何回かお客様が怒って帰ってしまったことがあります。
僕としては、退屈して寝られてしまうぐらいなら、怒って帰られてしまう方が何倍も嬉しいのですが...。

実は、今、久し振りに、心温まる作品を書こうと思っています。
すでに数カ月間、ずっと知恵を絞ってきました。
しかし、全然、形にならない!
惜しいところまではいくのですが、まとまらないのです。
自分の無能ぶりを、改めて、思い知らされています。

ただ、ここで諦めてしまってはいけません。
力のない者は、普通の努力をしているだけではダメなのです。
今後ますます気迫を剥き出しにして、食らいついていきます。
物語を生みだすのに王道はありません。
コツもありません。
ただ、可能性を信じて考え続けるしかないのです!
負荷がかかればかかるほど、力は付いていく!
そう信じて、頑張っていきます!

夢十夜


3月1日の「嫌な物語」と、7日の「星空の下の朗読会で、僕は夏目漱石の『夢十夜』を朗読します。

この作品は、1908年(明治41年)7月25日から8月5日まで『朝日新聞』で連載されました。
明治当時を始め、神代の時代、鎌倉時代、100年後と、様々な時代を舞台にしています。
各話、「こんな夢を見た」という書き出しで始まるように、不思議な夢の話が10集められています。
漱石としては珍しく、幻想文学のテイストが濃い作品となっています。

時間の関係で、10話全部読むことは出来ません。
1話読むのに、大体7~8分掛かるからです。
7日の朗読会では3話を厳選して読みます。
プラネタリウムでの公演ですので、夜が舞台のパートだけを選びました。
星空も、少しだけ生かすように心掛けてみました。

あくまで夢の話なので、無茶苦茶な部分もありますし、整合性がないところも沢山あります。
それを、どう説得力を持って読むかが、今回のポイントとなりそうです。
怖い話もありますし、滑稽なエピソードもあるので、退屈せずにお楽しみ頂けるものと思っています。

7日の公演は満席となりましたので、よろしければ1日の「嫌な物語」にお越し下さいね。 

お腹周り


最近、お腹周りが痩せました。
ベルトの穴で、2個分、細くなりました。
それも、僅か、1ヶ月半の間にです。

何か特別なことをしたわけではありません。
あえて言えば、北澤ボクシングジムに練習に行った際の腹筋トレの回数を増やしたぐらいです。
それだって、全体の練習量からすれば、微微たる変化です。

こんなに痩せたのは、年のせいでしょうか?
普段の生活の中で、体のあり方を意識するようになったせいでしょうか?
理由は分かりませんが、太ってしまうよりは、きっと健康に良いことでしょう。
今後も、体が老けこむことがないように、努力していきたいと思っています。 

一輪の花


『ビジネス版「風姿花伝」の教え』を読み直していたら、素晴らしい文章に出会いました。

厳しいだけの人には魅力がない。
厳しさを持ち、人望を得る人には
ごつごつした岩場に一輪の花が咲いているような魅力がある。

そう!
そこなんです!
僕は、完璧を求めるあまり、厳しくなりがちです。
相手を寄せ付けないぐらい、厳しくなっているように思います。
しかし、「まあ、こんなもので良いでしょう」と、基準を甘くすることはできません。

厳しさを捨て去るのではなく、より強固なものにしていく。
その上で、一輪の花を咲かせることを忘れてはいけない。
世阿弥は、そう教えてくれています。
今後、演出する時に、決して忘れないようにしたいと思っています。

80枚


先日、僕が上演する予定の一人芝居の脚本を書いてみました。
すると、原稿用紙150枚に及ぶ超大作になってしまいました。
そんなものは使えないので、初稿は一旦廃棄しました!
そして、昨日と一昨日の2日間で、同じ物語を、新たに脚本として書いてみました。
前回よりは大幅に短くなり、原稿用紙80枚程度になりました。
約半分に圧縮出来たんですね。

しかし、80枚では、まだまだ長い!
ストーリーの内容に対して、時間が掛かりすぎます。
しかも、ドラマチックな要素が足りないため、のっぺりとお話が進んでいる感じがします。
もっともっと無駄を削りながら、緊張感を増していかないといけません。
なんという難しい作業なのでしょう!

でも2稿目を書く中で、明確になってきたことがあります。
この物語の真の面白さが、自分でも、ようやく分かってきました。
主人公の性格や癖、特長も、段々見えてきました。
次に書き直す時には、かなりレベルアップ出来るような気がします。

事程左様に、脚本を書くのは、時間と手間が掛かるのです。
気力も体力も必要です。
勿論、技術も大切です。
それらすべてが充実して、ようやく、脚本は形になっていきます。

この物語に関して、あと何回書き直すことになるかは分かりません。
とにかく、自分としては、これ以上できないと思えるところまでこだわっていきたいと思っています。

プラネタリウム打ち合わせ


来月7日(土)の朗読会に向けて、きのう、打ち合わせが行われました。
出演者3人のほか、品川図書館、五反田プラネタリウムの担当者が出席しました。

図書館の職員の方に伺いましたが、今回の朗読会は、例年以上に人気があったようです。
史上最高の申し込み数だったんですって!
抽選も大変だったそうです。
当選者は、上は92歳から下は6歳まで。
幅広い年代の方々に聞いて頂くことになりました。
今回は夜の公演なんですが、意外に小学生の申し込みも多かったようです。
果たして、夏目漱石の世界に付いてこられるのでしょうか?

朗読中にプラネタリウムで上映する映像についても決めていきました。
僕の後に朗読する黒澤明子さんが、たっぷり映像を使う予定です。
ですから、僕は控えめに!
むしろ、朗読そのものを楽しんで頂けるよう考えています。

観覧希望のお葉書をお出し頂いた方々から、図書館にメッセージも届いていたそうです。
なかでも、僕の読む「夢十夜」を楽しみにしているという声が多かったんですって!
頑張らなくっちゃ!

「嫌な物語」稽古風景

 

3月1日に開催する朗読会「嫌な物語」の稽古風景を、ちょっとだけお目にかけます。

最低映画の祭典


きょうは、毒舌で失礼します。

米・最低映画の祭典として知られるゴールデン・ラズベリー賞(通称ラジー賞)が、アカデミー賞授賞式の前日となる現地時間の今日、発表されます。
ノミネート作品は、先月すでに発表されています。
主なノミネートは、以下の通りです。

●ワースト作品賞
「Kirk Cameron's Saving Christmas」
「レフト・ビハインド(原題)」
「ザ・ヘラクレス」
「ミュータント・タートルズ」
「トランスフォーマー ロスト・エイジ」

●ワースト男優賞
カーク・キャメロン(「Kirk Cameron's Saving Christmas」)
ニコラス・ケイジ(「レフト・ビハインド(原題)」)
ケラン・ラッツ(「ザ・ヘラクレス」)
セス・マクファーレン(「荒野はつらいよ アリゾナより愛をこめて」)
アダム・サンドラー(「ブレンデッド(原題)」)

●ワースト女優賞
ドリュー・バリモア(「ブレンデッド(原題)」)
キャメロン・ディアス(「The Other Woman」「Sex Tape」)
メリッサ・マッカーシー(「Tammy」)
ガイア・ワイス(「ザ・ヘラクレス」)
シャーリーズ・セロン(「荒野はつらいよ アリゾナより愛をこめて」

●ワースト監督
マイケル・ベイ(「トランスフォーマー ロスト・エイジ」)
レニー・ハーリン(「ザ・ヘラクレス」)
ダーレン・ドーン(「Kirk Cameron's Saving Christmas」)
ジョナサン・リーベスマン(「ミュータント・タートルズ」)
セス・マクファーレン(「荒野はつらいよ アリゾナより愛をこめて」)

ああ、なんということでしょう!
僕は、ワースト作品賞にノミネートされた5作品のうち3作品を映画館で見ています。
「ザ・ヘラクレス」「ミュータント・タートルズ」「トランスフォーマー ロスト・エイジ」です。
どれも、本当にひどい映画でした。
あまりの下らなさと出来の悪さに愕然としたほどです。
自分の映画を選ぶ力のなさを痛感しております。

この3本の中でも、マイケル・ベイ監督によるシリーズ第4弾「トランスフォーマー ロスト・エイジ」は群を抜いています。
圧倒的なつまらなさです。
あんなに手間とお金をかけて、あんなに酷い映画を作れるのは、一種の才能ですね。
CGで作られたロボットが出演していない時間は、耐えがたい苦痛を覚えました。
今回のラジー賞で、この作品は7部門でノミネートされています。
果たして、何部門を独占するか、注目しましょう!

実は、僕、ダメな映画を見るのが好きなんですよ。
見ている時間は辛いのですが、しばらく時が経つと、段々面白くなってきます。
「ああ、あのシーンはありえない...」
「あんな趣味の悪いセリフは考えられない...」
「主人公の精神は、完全に分裂していた...」
などなど、突っ込みどころを味わうのは、格別の楽しみです。
ですから、ダメそうな映画を見つけたら、ついつい見に行ってしまうんですよね。

今回ノミネートされている「トランスフォーマー」と「ミュータント・タートルズ」には、マイケル・ベイ監督が関わっています。
僕は、マイケル・ベイ監督の関連作品は、必ず映画館で見るようにしています。
外れなしに、外れ映画なので...。
(最近は、ニコラス・ケイジが出演している映画も、見逃せない!) 

2月28日


1月31日(土)に「演劇入門講座」を開催しました。
それを受講された一般の方から、こんなご連絡を頂きました。
「この講座を受けると、前向きな考え方で自分と向き合い、頑張ろうという気が起きます」

僕は、話し方の基礎をお伝えしているだけです。
でも、「話す」ということは、自分のあり方を見つめ直すことにつながります。
「どう話すか」は、「どう生きるか」と同じことなのです。
ポジティブな生き方をしていなければ、魅力的な話し方はできません。
逆に、魅力的な話し方が出来ていれば、ポジティブな生き方が出来ると思うんですね。
その辺の感覚を味わって下さったのだと思います。
講座を開催した意味を感じて、僕もとても嬉しいです。

もちろん、今月も、「演劇入門講座」を開催しますよ。
日時は、2月28日(土)13:00~15:00。
会場は、溝の口駅から徒歩5分の「大山街道ふるさと館」です。
会場費やテキスト代等を少々頂きますが、値打ちはあると思いますよ。
一般の「話し方講座」よりはレベルが高いと思いますが、意欲のある方は、是非挑戦してみて下さい。 

ゲームセンター


次に書く脚本の取材のために、ゲームセンターに行ってみました。
僕がゲームセンターに足を踏み入れるのは、数十年ぶりでしょうか。
あまりの変化に、僕は愕然としてしまいました。

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カジノのようなコインゲームのコーナーに行きましたが、凄い人気です。
シルバー世代のおじいちゃん、おばあちゃんたちが、ひしめき合っています。

僕も見るだけでなく試しにプレーしようと思い、100円分だけコインに替えてみました。
ところが、どうやって遊べば良いのか、全然分かりません。
最も単純なはずのスロットマシーンを始めることさえ出来ないのです。
電子機器を導入し過ぎていて、どうなったら勝ちなのか見当もつきません。
(画面の中で、まったく別の物語が展開しているのです)
また、コインを投入して、コインの山を崩していくようなゲームも、やり方が分かりません。
以前は、ただコインを投入するだけだったというのに、長足の進化を遂げてしまっているのです。
一見さんや素人を寄せ付けないような威圧感を感じてしまいました。

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唯一プレーできたのが、ポーカーマシーンです。
これだけは、数十年前とまったく変わっていませんでした。
100円分のコインは、あっという間になくなってしまうだろうと思っていました。
ところが、全然、コインが減らないんです。
かといって、大幅に増えることもありません。
いつまでたっても一定のコインの数のままです。
増えも減りもしないまま、1時間が過ぎていってしまいました。
僕は、次の予定があったので、マシーンのコインの受け皿に、10枚ほどのコインを置いていくことにしました。
しかし、100円で1時間以上も遊べてしまうなんて、どうなっているのでしょう?
ゲームセンターは、ちゃんと儲かっているのでしょうか?

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そんなわけで、ほとんど、新作の取材になりませんでした。
無駄な1時間と100円を浪費しただけに終わりました。

 

 

 

意地とプライド


勢いに乗って、社会風刺コントの第一稿を書き終えてしまいました。
登場人物は4人!
上演時間は、15分少々だと思います。

この作品には、可愛らしいキャラクターばかり登場します。
しかも、音楽劇になっているため、一見、とても楽しそうに見えるはずです。
ただし、内容は、相当どす黒いものです。
今の日本が抱える重大なテーマを扱っています。

社会風刺コントは、ぷにぷにパイレーツの生命線です。
これをやめるわけにはいきません。
意地とプライドをかけて、思いっ切り下らない社会風刺コントを上演していきます。

さてさて、この作品は、配役が非常に重要です。
誰に演じて貰おうかな?

首飾り


3月1日(日)の公演「嫌な物語」で、伊東かおりが、モーパッサンの「首飾り」という短編小説を朗読します。
皆さんは、モーパッサンをご存知ですか?
19世紀を生きた、フランスの自然主義の作家です。
「女の一生」などの長編を6篇、「脂肪の塊」などの短篇を約260篇遺しています。

僕は昔からモーパッサンの短編小説が大好きで、多大な影響を受けていると思います。
新潮文庫から出ている全3冊の短編集を、何度読み返したことか分かりません。
大学時代には、授業の中で、原語で読んだこともあります。
シニカルで、不気味で、どんでん返しが強烈な僕の作風のルーツは、モーパッサンにあると思っています。

モーパッサンの短編小説の中で、最高傑作の一つとされているのが「首飾り」です。
ああ...、なんと素晴らしい作品なのでしょう!
構成の見事さ、人物造形の素晴らしさ、文章の美しさ、どの点をとってみても完璧です!
とても滑稽であると同時に、悲しく、哀れなんです。
「こんな作品を書いてみたい!」と、長年思い続け、自分なりに作品を書いてきました。
なのに、僕は、まったくこの境地に近付くことさえできません。
これこそが哀れか...。

自分で書くことができないので、今回、伊東さんに「首飾り」を読んで貰うことにしました。
ただ、オリジナル作品をそのまま読むと、ちょっと難しい!
文章が絢爛豪華過ぎて、逆に、本質が見えにくいように感じたんですね。
(本で読む分には良いのですが、耳で聞くと、必ずや混乱をきたすように思ったんです)
そこで、勝手ながら、オリジナルから不要な部分を、大胆にカットさせて頂きました。
また、何箇所か、書き変えてみました。
そうすることで、随分分かりやすくなった同時に、作品の悲劇性がよりクローズアップされたように思います。
主人公の女性の生きざまが、立体的に浮かび上がってきたんです。
ああ...、もう、絶対良い!
僕が、自分で朗読したいぐらいです!

あとは、伊東さんが、どこまで朗読を仕上げてくるかにかかっています。
本番を期待しましょう!

朗読会「嫌な物語」にご来場されない皆様も、是非、「首飾り」を一度読んでみて下さい。
完璧な小説とはどのようなものか、存分に味わって下さいね!

準備


昨日、緒方朋恵さんと、「赤い蝋燭と人魚」の朗読の稽古を行いました。
彼女の朗読を聞いて、僕がアドバイスや演出を行う形でした。

その中で、改めて、朗読は難しいものだと思いましたね。
普通の演劇の何倍も難しい!
特に、地の文が難しい。
相当文章を読み込んで、その構造を分析し、自分なりの演出を加えないとどうにもならないものです。
一つの文中に主格が変わることも多いですし、半分自然描写で半分は心理描写になっているケースも少なくありません。
対比がなされていたり、同じことを何度も言い換えていたり、実に自由に書かれています。
文章がどう構成されているかを読み解かない限り、上手く朗読することは絶対に出来ません。

また、セリフも難しい!
演劇と違って、一人で何役も務めなければなりません。
今、誰を演じているのかを明確にしないと、お客さんは混乱してしまいます。
また、強い感情表現も出来なくてはいけないのです。

確かに、体の動きは見せませんが、それだけに朗読は難しい!
うまく朗読できるかどうかは、どれだけ準備ができるかにかかっているのです。

赤い蝋燭と人魚


3月1日(日)の公演「嫌な物語」で、緒方朋恵は、小川未明作「赤い蝋燭と人魚」を朗読します。

小川 未明は、「日本のアンデルセン」「日本児童文学の父」と呼ばれる小説家です。
その代表作が「赤い蝋燭と人魚」です。
この作品は、大正10年1月に東京朝日新聞に連載されたものです。 
新潟県上越市大潟区の雁子浜に伝わる人魚伝説を元にしたと言われています。
雁子浜に当時存在した蝋燭屋をモデルにしたそうです。

以前、僕も、この作品について、「プラネタリウムでの朗読会にどうかなあ...?」と思って検討したことがあります。
しかし、試しに1回読んだだけで、僕は諦めました。
自分の実力では、読みこなすことが出来ないと感じたんですね。
僕の特長が生きないと思いましたし、面白く読む自信もなかったんです。

それを、今回、緒方さんが挑戦してくれます。
緒方さんは、子どもの頃から、この作品が大好きだったんだそうです。
そういう人にこそ、朗読して頂きたい!
「赤い蝋燭と人魚」の魅力を、思う存分、表現して貰いましょう!

この作品の醍醐味は、最後の一行に凝縮されています。
「衝撃のラスト」と良くいいますが、これほど衝撃を受けるラストは他にないのでは?
究極のどんでん返しです。
僕は、自分の作劇で真似しようとは思いませんけど、相当に強烈です!
後味の悪さでいえば、日本文学史上最高のものではないでしょうか?
「嫌な物語」の冒頭を飾るにふさわしい、嫌な結末です。

やさしさの表現


森澤勇司さんのお書きになった『ビジネス版「風姿花伝」の教え』の中に、素晴らしい文章がありました。
僕が、今、凄く意識していることなので、皆さんにもご紹介させて頂きます。

やさしさの表現を極めてくれば、
同じように強いという表現も
どういうものかわかってくるのである。
そうしてすべての対象の本質を表現すれば
安定感が出てくる。
この安定感こそが強さの表現である。-花伝第六 花修云

芋虫


昨夜、両国・シアターXで、『マイミクロスコープ』の第五夜が開催されました。
そこで、僕のマイムの先生のJIDAIさんが、『芋虫』という新作を披露されました。
圧倒的でした。
なんで、あんな凄い動きができるんでしょう?
何万のセリフより、エネルギーのこもった一つの動きの方が説得力があります。
リアリティがあります。
演技というものの考え方が変わってしまうほどのインパクトでした。
舞台を志す人は、見なきゃダメでしたね。
ご覧になった方は、みんな、驚愕していました。

次回の『マイミクロスコープ』は、4月1日(水)21時開演と聞いています。
見逃す手はありませんよ!

観覧受付終了しました!


来月7日(土)に五反田プラネタリウムで開かれる「星空の下の朗読会」の観覧の受付が終了しました。
プラネタリウムの星空と朗読のコラボレーションということで、毎年、ご好評頂いています。
今年も、満員のお客様にご満足頂けるよう、精一杯努めて参ります。
暗黒の中で、夏目漱石の幻想ホラー短編集「夢十夜」の世界を、存分にお楽しみ頂きたいと思っています。
沢山のご応募、ありがとうございました。

『マイミクロスコープ 〜夜のアートマイム劇場 第五夜〜』


今夜、舞台芸術ファン必見のイベントが開催されます。

日本アートマイム協会とシアターX(カイ)の共同企画によるパントマイムの公演です。
題して、『マイミクロスコープ 〜夜のアートマイム劇場 第五夜〜』です。

今回は、僕のマイムの先生のJIDAIさんによるアートマイムソロ作品「芋虫」の上演が中心となっています。
その他に、映像紹介・アフターミーティングなどが予定されています。

なまぬるい舞台では、最早、物足りないと感じているあなた!
是非、圧倒的な迫力と技術、そして存在感を誇るJIDAIさんのパフォーマンスをご覧ください!
しかも、料金が、1000円というのも嬉しいじゃありませんか?
開演も21時なので、仕事帰りでも間に合いますよ。
あらためて、公演情報をご紹介します。


●『マイミクロスコープ 〜夜のアートマイム劇場 第五夜〜』

日時:2月13日(金) 21時 開演 (22時終演)
料金:1000円(全席自由)
劇場:両国・シアターX(カイ) ℡:03-5624-1181

"MIMICROSCOPE(mime+microscope)
~ART MIME Night Theater~"
It is not a dance. It is not a wordless play.
ART MIME,Where the inside becomes body and the body becomes inside.

あほか!


僕が自分で上演する一人芝居の新作脚本の初稿を書き終えました。
なんと、原稿用紙にして約150枚分あります。
「あほか!」っちゅう話ですよ!
上演時間がどれだけ掛かると思っているんですか?
もっと考えて、脚本を書きなさい!

と、自分に突っ込んでみましたが、これはもう如何ともしがたい!
能力のない人間は、こんなものです。
一発で、上演出来る脚本が書けるはずもありません。

初稿なんて、所詮、メモみたいなものです。
書いているうちに沢山の気付きがあり、当初の予定からどんどん外れていきます。
主人公の性格も、みるみる変化していきます。
数え切れないほど分裂、分断があるのです。

初稿の段階は、まだ石ころみたいなものです。
その石ころを、削って、磨いて、宝石にしていく!
大変な作業が、今後、待ち受けているわけです。

なにせ、現段階で150枚もあります。
文庫本に直すと、75ページです。
読み直すだけでも大変です。
改めて、自分を「あほ」だと思ってしまいます。 

嫌な物語


来月1日に、小さな朗読会を開催する運びになりました。
公演タイトルは「嫌な物語」です。

"ぷにぷにパイレーツ"が上演するオリジナル作品のほとんどは、嫌な後味が残りますよね。
今回の朗読会で披露するのも、後味の悪い作品ばかりです。
究極のどんでん返しと衝撃のラストが魅力の東西の古典的名作を、朗読でお楽しみ下さい!

なお、上演時間約60分。
定員10名様。
料金は、ワン・コイン。
非常にコンパクトな公演となっております。
是非、お早めにご予約下さい!

以下、公演の詳細です。


★劇団ぷにぷにパイレーツ第25回公演「嫌な物語」

・開演:2015年3月1日(日)15:00(開場は開演の30分前)
・会場:Music&Shot BAR DUETTO(デュエット)
〒103-0071東京都港区白金台3-19-5 OK白金台ビル7F
(JR目黒駅より、白金台方向に徒歩5分。庭園美術館向かい側)
・出演:緒方朋恵、伊東かおり、石崎一気
・朗読作品:小川未明作「赤い蝋燭と人魚」、モーパッサン作「首飾り」、夏目漱石作「夢十夜」
・料金:500円
・定員:10名様限定

*公演概要
今回は、プロのアナウンサーたちが、文学の古典的名作を朗読いたします。
名作には、心温まる作品もあれば、心に棘が刺さるような不愉快な作品もあります。
本公演で朗読する3作品は、いずれも"嫌な"後味が残る物語です。
タイプの違う3つの"嫌な物語"を、タイプの違う3人の朗読で存分にご堪能下さい。

なお、朗読の緊張感を維持する為、定員10名限定の公演とさせて頂きます。
朗読者のすぐそばで、"嫌な"感覚を心ゆくまで満喫して下さい。

ご予約やお問い合わせは、劇団公式HP "公演予約"のところからお願いします。
皆様のご予約を、心よりお待ちしています。

朗読自主公演


僕は、3月7日(土)夜、五反田プラネタリウムで開催される品川図書館の朗読会に出演します。
この朗読会は人気があって、観覧募集が始まると、あっという間に満席になってしまいます。
申し込み手続きも煩雑なので、なかなかお気軽に鑑賞して頂くことが出来ません。

そこで、劇団ぷにぷにパイレーツの自主公演として、僕の朗読を聞いて頂く機会を設けることにいたしました。
また、劇団員の中から、「是非とも朗読に挑戦したい」というメンバーにも協力して貰うことになりました。

今回朗読する作品は、非常に癖のあるものばかりです。
一般的な朗読とは一味違った、ドラマチックな朗読をお楽しみ頂きたいと思います。
公演の詳細は近日発表します(現在、微調整中)。

なお、こちらの自主公演の方が、プラネタリウム公演より先になります。
したがって、自主公演が第25回公演になり、プラネタリウム公演が第26回公演です。
お間違えのないように!

書く!


きょうは、僕がこの7年間続けてきて良かったと思っている、朗読の練習法をご紹介します。

とにかく、書く!
なんでも良いので、練習中に思ったこと、感じたことを台本に書きこむんです。
それも、感じた瞬間に書くことが重要です。
「一通り読み終わったら書こう」なんて思っていたら、絶対に忘れてしまいます。
朗読を中断してでも、書くべきです。
「こんなどうでもいいこと...」なんて、躊躇してはいけません。
どうでもいいようなことこそ、肝心なのです。

例えば、「ここは間を詰める」とか、「ここからペースを落とす」といった読み方のポイントでもいいでしょう。
あるいは、「この段階で、主人公は騙されたことに気付いていた」といった、登場人物の心理面も書きこみましょう。
また、「ここで照明を、少し暗くしてもらう」といった、演出面のアイディアもメモしておきましょう。

これらは、後でまとめて考えてもダメなんですね。
読んでいる最中に、感じるものなんです。
そう!大事なのは、考えることではなく、感じること!

台本が、書き込みで黒くなればなるほど、朗読は充実していきます。
(僕は、赤で書きこみますが...)
どれだけ台本を汚せるかで、朗読の質は間違いなく変わります。
書き込みの数は、気付きの数です。
一つ書きこむたびに、一つ分だけ朗読が面白くなっていくのです。

朗読練習法


僕は、お仕事として、長年、朗読に取り組んできました。
お陰様で、多くのお客様から、高い評価を頂いております。
また、僕が朗読を始めた途端、お客様が姿勢を正し、集中力を高めていくのをしばしば実感します。
そうなれたのも、僕が自分なりの練習法を見つけ出したからだと思っています。
きょうは、僕なりの朗読練習法をご紹介します。

とは言っても、特別なことをやるわけではありません。
とにかく、毎日必ず1回読むだけです。
何があっても、1日1回は声を出して読む!
気分がのらない日は、棒読みでも構いません。
本意気で読まない日があっても良いでしょう。
間違えたって、集中出来なくたって、気にしない。
ただ、声に出して読み続ければ良いのです。
ただし、稽古期間は長めにとって下さい。
最低でも、2カ月は欲しい!
2カ月間、毎日1回ずつ読んでいけば、必ずや素晴らしい朗読になります。
ポイントは、その根気があるかどうかです。

ここからは、僕の個人的な感想です。
練習を始めてから2週間ほどは、その作品の欠点ばかり目に付きます。
「何だ!このストーリーは!」「この文体は酷いなあ!」「口調が自分には合わない!」
そんな不満ばかりが出てきます。
しかし、2週間ぐらいたつと、感覚が麻痺してきます。
最初は嫌でしょうがなかった欠点が、全然気にならなくなってくるんですね。
良いとも悪いとも感じなくなってきます。
その時期を乗り越えて、1ヶ月ぐらいたった頃、ついにその作品の本当の良さが見えてきます。
作品が急に立体化し、登場人物の体温や匂い、肌質まで感じられるようになります。
文体も口に馴染み、音の響きやリズムも意識できるようになっている筈です。
ここからが、真の稽古です。
作品の本質をいかに表現するかを考えるのは、この時期からで十分です。
この段階に到達すると、稽古が俄然楽しくなります。
演出を加えるとどんどん朗読の質が上がっていくのが、自分でも分かると思います。
「こんなに自分の色が出せるんだ!」と感激することも少なくありません。
その域に到達することなく、お客様の心を動かすことは出来ません。

要は、本稽古に至るまでの助走の時間をきちんと持てるかどうかです。
作品を読み込み、読み込んで、さらに読み込む!
それを自分に義務化して、強制する!
これが朗読上達に秘訣だと、僕は信じています!

応募要項


品川区の広報に、3月7日の朗読会の概要が公表されました。
入場には、事前に申し込みが必要です。
改めて、応募要項をご紹介します。

●春の図書館フェア「星空の下の朗読会」

日時:3月7日㈯午後6時~7時
会場:五反田文化センター・プラネタリウム(西五反田6-5-1)
朗読作品:夏目漱石「夢十夜」、宮沢賢治「シグナルとシグナレス」
朗読/石崎一気、黒澤明子 
ギター演奏/オサム

募集人数:小学生以上の方86人(抽選) 
申し込み:往復はがき(1枚4人まで)に「星空の下の朗読会」と記入
参加者全員の住所・氏名・年齢・電話番号も書いて下さい。
宛先:品川図書館(〠140-0001北品川2-32-3☎3471-4667)
締切:2月13日(必着) 
※車いす利用の方は、事前に要連絡

毎年、必ず満席になる人気の朗読会です。
抽選に当たらないとご来場頂けませんが、是非、ご応募下さい。
皆様のご来場をお待ちしています。

退屈!


品川区立図書館が主催する朗読会に出演を始めて、ことしで7年目になります。
お陰様で、毎年、お客様から好評を頂いております。
有難いことに、「"朗読は退屈"というイメージが変わった」という声も、沢山頂戴しております。

実は、僕自身も、以前は、「朗読は退屈」だと思っていたのです。
有名な俳優さんの朗読を聞いても、全然、面白いと感じなかったんですね。
内容がまったく頭に入ってこないで、右の耳から左の耳に通り抜けていきます。
退屈で退屈でたまりませんでした。
結局、周りのお客さん同様、眠ってしまいました。

しかし、かなり前に、徳川夢声さんの朗読する「宮本武蔵」の一部を聞いたことがあります。
これは、面白かったんですよ。
朗読を聞いているというより、映画を見ているような感じでした。
また、女優の白石加代子さんが継続的に開催している「百物語」と題された朗読会も、魅力たっぷりです。
立体的に、人物や物語が浮き上がってきます。
どちらも、「これって朗読なの?」と思うぐらい、大胆な演出が施してあります。
朗読原理主義の方からすると、「邪道だ」と思われることでしょう。
でも、面白ければ良いではありませんか!
綺麗に綺麗に読んだって、お客様が眠ってしまったら、何の意味もないのです。

要は、朗読を朗読として読んだら、つまらないのです。
演劇的表現を駆使して、可能な限り面白くしなくてはならないのです。
どんな手を使って良いので、観客を飽きさせない工夫をすべきです。
出来ることは全部やる!
出来ないことも出来るようになる!
全身全霊を捧げて、観客を楽しませることに邁進しなくては!

その為には、様々な技術がなくてはいけません。
また、多くのアイディアを持ち合わせ、それを構成する能力も必要です。
それ以前に、文章を読解することが何より重要です。
何が書いてあるか、表面的な意味が分かれば良いというものではありません。
その文章が持つ潜在的なパワーを把握することが、本当に大切なんです。
僕は、7年間の経験から、そんなことを学びました。

観客は、退屈する名人です。
そのことを、絶対に忘れてはいけません。 

男が足りない!


先日完成させたコントは、4人で上演するものです。
さらに、もう一つ、4人コントの構想を持っています。

なぜ4人なのかは、自分でも分かりません。
気が付いたら、4人の構想が出来てしまっていたのです。
劇団員が増えてきた余裕なのか?
それとも、ノー・プランだからなのか?

新作コントは、男2名、女2名で上演するように書きました。
しかし、今、うちの劇団には、事実上、男が1名しかいません。
女3名で上演するようにも書き直せますが、作品の風情が変わってしまうんですよね。
やはり、真剣に、男性劇団員を探さなくては...。

目前心後


舞に、目前心後と云ふことあり。
「目を前に見て、心を後に置け」となり。

世阿弥の『花鏡』の一説です。
これは、読んで字の如し。
目は前を見ているが、心は後ろに置いておけということです。

今、僕は「目前心後」をすごく意識して稽古しています。
舞台上のすべての瞬間で、成し遂げなくてはならないと思っています。
この感覚を掴むだけでも大変ですけど、やり続けるのはさらに至難の業です。
でも、人前で演技をする人は、絶対に忘れてはいけません。 

書き直し!


自分で上演する為の一人芝居の脚本を書いてみました。
調子が良かったのか、どんどん筆が進みます。
面白いように、カッコいいセリフが湧いてくるのです。
まるで、自分が天才のように思えてしまいました。

前半部分を書き終えたので、読みなおそうと思ってみて、愕然!
前半だけで、原稿用紙60枚以上あるではありませんか!
このペースで最後まで書いたら、150枚近くに及ぶに違いありません!
上演時間が、何時間掛かるか分かりません。

作劇は、調子が良い時ほど、落とし穴があります。
文章としては面白くても、上演台本としては失格です。
没!

今回書いたものは、すべて廃棄!
もう一回、最初から書き直します。

でも、こういった無駄に見える作業が肝心なんです。
書き直せば書き直すほど、作品は力を付けていきます。
能力がない者は、時間を掛ける!
それが、基本ですね。

賞味期限切れ


夢の対決が、ついに現実になるかもしれません!
米ESPNは、「フロイド・メイウェザーとマニー・パッキャオの対戦が実現する見込みである」と伝えました。
日時はことし5月2日、会場はラスベガスの「MGMグランド・ガーデン・アリーナ」が有力とのことです。

ボクシングに詳しくない方に、ちょっとご紹介を!
メイウェザーは、WBAの世界ウェルター級スーパー王者、ならびに世界スーパーウェルター級スーパー王者です。
過去の戦績は、47戦で47勝26KO無敗!
これまで5階級を制覇し、「パウンド・フォー・パウンド」つまり、全階級を通して最強チャンピオンと呼ばれています。
一方、フィリピンの英雄・パッキャオは、64戦で57勝38KO5敗2分!
史上2人目の6階級制覇王者で、現在はWBO世界ウェルター級王者です。

なんという試合でしょう!
37歳のメイウェザーと36歳のパッキャオの対戦なので、「賞味期限切れ」という声があるかもしれません。
特に、パッキャオは、ファン・マヌエル・マルケスにKO負けを喫するなど、力の衰えを隠せなくなってきました。
でも、この2人以上のビッグネームがいるでしょうか?
ボクシング・ファンなら、誰でも、この対戦が見たいはず!
ああ...、待ちきれない...。

一方、演劇で、夢のコラボってなくなってしまいましたね。
「この演出家とこの役者の組み合わせ」とか、「この2人俳優の夢の共演」、「この劇作家の作品を、この役者が演じる」なんてことで、ワクワクすることがなくなってしまいました。
演劇そのものが、「賞味期限切れ」なのかもしれませんね。

キャンプ・イン


きょうから2月!
球春到来です!
きょう、プロ野球の12球団が一斉に、宮崎と沖縄で春のキャンプに入ります。
この日を、心から待ってましたよ!
実は、ことしからスカパーの「Jスポーツ」で、我が広島カープのキャンプを毎日数時間生中継することになりました。
うわー、どうしましょう?
こんな楽しみなことはありません。
だって、好きな人しか映らないんですよ。
特に、今年のカープは、優勝候補にも挙げられる充実ぶりをみせています。
各選手の仕上がりを、毎日チェックしなくてはなりません。
ただ、毎日、3時間以上、カープに時間を奪われてしまうのも事実です。
いつ、脚本を書けば良いのでしょう?
今、僕は、嬉しい悲鳴をあげております。

さてさて、話題は変わります。
昨日、第1回「演劇入門講座」を開催しました。
体調不良で急きょ参加できなくなった人もいたので、参加者は少数にとどまりました。
しかし、それにしては、盛り上がりましたね。
あんなに評判が良いとは思いませんでした。
2時間ずっと笑いが絶えず、とても楽しい講座となりました。
参加者は大喜びで、しきりに「楽しかった!」と感想をもらしていらっしゃいました。
また、「良いことを教わった!」「絶対に忘れないようにしよう!」「明日から、早速使ってみよう!」という声もありました。
今すぐに使えて、しかも絶大なる効果を挙げられることばかりお伝えしたので、満足感が高かったようです。
オーバーではなく、昨日の講座を受けた人とそうでない人では、その後の人生が違ってくると思います。
受講者の皆さんには、昨日の内容を、すぐに実生活で活用して頂きたいと思います。
昨日お伝えしたことを忘れずに練習を続ければ、演技力が飛躍的に向上することは間違いありません。

次回の「演劇入門講座」は、今月28日(土)13:00~15:00に開催する予定です。
内容的には、セリフや文章の構造の把握を丁寧にやりたいと思っています。
詳細が決まりましたら、また、お知らせしますね!