ぷにぷにパイレーツ

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試着


今、あちこちのお店でサマーセールをやっていますね。
僕は、毎年この時期に、まとめて、新しい洋服を買っています。
ただ、筋肉質でガッチリしている体形なので、試着しないと買うことができません。

僕が試着した時、店員さんが必ずといって良いほど口にする言葉があります。
きょうは、そのベスト3をご紹介します。

●第3位「入りましたね!」
ストレッチ生地なら、僕の太い胸周りや二の腕でも入るんです。
でも、店員さんが驚くのは変ですよね。
入りそうもないと思っているモノを、勧めているわけですから...。

●第2位「何のスポーツをされているんですか?」
いやいや!ただ、洋服だけ売って下さればいいんですけど...。
僕の身上調査をして頂かなくても結構です。

●第1位「強そうですね!」
何を試着しても、大体、こう言われます。
式典用のフォーマルなスーツを試着した時でさえ、こう言われました。

そんなわけで、僕の洋服を選ぶ基準が、強そうかどうかになりつつあります。
このままエスカレートしていったら、ますます、人を寄せ付けない雰囲気に...。

「ぷにぷに in 人形の家」まで1カ月


次回公演「ぷにぷに in 人形の家」まで、きょうでちょうど1カ月となりました。
酷暑の中ではありますが、今後さらに熱を上げて稽古していかなくてはなりません。
また、制作の面も、きっちり進めていく必要があります。
実は、本番1ヶ月前だというのに、まだほとんどご予約を頂いておりません。
毎公演、お客様が少ない劇団であるのは事実ですが、それにしても今回は酷い...。
集客に向けて、より一層の努力をしなくてはいけません。

そんなわけで、改めて、公演の告知をさせて頂きます。
とても気軽に楽しめる公演です。
是非、ご予約をお願いいたします。
晩夏の日曜日、横浜観光がてら、中華街でのお食事がてら、遊びにいらしてはいかがでしょうか?
お子様の夏休み最後の思い出作りにピッタリですよ!

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●劇団ぷにぷにパイレーツ第27回公演
「ぷにぷに in 人形の家」

・日にち:2015年8月30日(日)
・開演時間:15:30(マチネ)&18:30(ソワレ)
(開場は開演の30分前)
・会場:横浜人形の家「あかいくつ劇場」
〒231-0023 神奈川県横浜市中区山下町18番地
(みなとみらい線・元町中華街駅4番出口より徒歩3分)
http://www.doll-museum.jp/
・料金:予約2500円、当日3000円

作・演出・制作:石崎一気
出演:伊東かおり、松本美由紀、緒方朋恵、脇坂浩司
上演作品:音楽劇「狼なんかこわくない」、サスペンス劇「銀色の箱」、社会風刺コント「肉体の価値」、ゴシック・ホラー「絵の中の少女」ほか

*公演コンセプト
劇団ぷにぷにパイレーツは、パントマイムのテクニックを駆使した一人芝居やコントを中心に上演しています。
写実と前衛を兼ね備えた手法で、人間の愚かさや滑稽さ、悲しさをデフォルメし印象的に表現した短編4本をオムニバス形式で上演します。
「あかいくつ劇場」は、人形劇を中心とした児童文化活動の推進を目的として設置された、座席数147席の本格的設備を持つ劇場です。
快適な環境の下、ご観劇頂けるはずです。

会場は、横浜マリンタワーの並びにあり、日本郵船氷川丸の斜め前になります。
横浜中華街や山下公園の観光がてら、是非、遊びにいらして下さい。
なお、公演の性質上、未就学児の入場はお断りしております。
また、晩夏の公演のため、劇場内の冷房が寒く感じられる場合もございます。
念の為、羽織るものをお持ち下さい。

ご予約は、劇団公式HPからお願いします。
http://www.punipuni.org/reserve.html

 

ズボンが...


きのう、うちの劇団の看板女優が痩せたことをご紹介しました。
どうやら、僕も痩せてしまったようです。
北澤ボクシングジムでマスボクシングをしていたら、段々ズボンが下がってきてしまいました。
対戦中ですし、手にはグローブをはめているので、ズボンを上げることができません。
あやうく、判定負けになるところでした。

えっ?「ズボンのウエストのゴムがゆるんだだけじゃないか」ですって?
いいえ!
猛暑の中、毎日のようにトレーニングをしているせいです!
そういうことにしておきましょう!

どら焼きの「中」


きのう、道を歩いていたら、うちの劇団の看板女優とバッタリ!
この週末に稽古が出来なかったので、2週間ぶりに姿を見かけたことになります。
いつもはホンワカムードの女性なのですが、きのうは、すごい緊張感を湛えていました。
呼びとめて、彼女の顔を見てビックリ!
首筋がほっそりして、顔が少し小さくなっているではありませんか!
特に、あごの周りがシャープになっていました。
どら焼きの「大」が、「中」になった感じでした。
明らかに、少し痩せています。
彼女は、元々美人さんなのですが、さらに女っぷりが上がっていました。

実は、彼女には、少しダイエットするように要請しておいたのです。
舞台に立つ以上、女優は、最高の状態であって欲しい!
お客様に、最も魅力的な姿を見せて貰いたい!
そんな想いがあるものですから、某所に通ってトレーニングするようにアドバイスしました。
彼女は、真面目に練習していたんですね。
効果てきめんです!
早速、形になって現れてきました。
実に素晴らしい!
この調子でますます素敵になって、観客を魅了して頂きたいと思います。

あと、作品の稽古も怠らないように...。

シチュエーション


大変なのは異様なシチュエーション。
それができれば、ストーリーはなんとかなる。

星新一さんの持論です。
僕も、参考にさせて頂いています。
その言葉通り、面白いシチュエーションや、ユニークなシーンさえ浮かべば大丈夫です。
登場人物が勝手に動き出し、自然と物語を進めていくように感じています。
脚本を書かれる方は、意識されると良いと思います。 

黒パン


きのう、ドイツで活躍中のアーティストと打ち合わせを行いました。
具体的な演目決めと、そのパフォーマンスの練習を少しだけやりました。
「ぷにぷにパイレーツ」のイメージとは異なる、2つの演目が決まりました。

良かったですねー!
いきなり良かったです。
やはりレベルが高い!
これを見られる人は、本当にラッキーです。
このためだけに来場されても、十分値打ちがあります。
僕は、ずっと、そのパフォーマンスにひたっていたいと思いました。
8月30日(日)の本番までにあと何回か練習を行います。
どこまで良くなっていくのか、今からワクワクしています。

うちの劇団員のみんなには、そのアーティストに負けないよう頑張って頂きたい!
あくまで、「ぷにぷに in 人形の家」の主役は、お芝居なのですから...。

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写真は、ドイツからのお土産の黒パンです。
噛むと、ドイツの香りがしました。
ドイツに行ったことはありませんけどね...。

 

日本に到着


8月30日(日)の「ぷにぷに in 人形の家」に、海外からのゲスト・アーティストをお招きする予定です。
そのアーティストが、ついに日本に到着しました。
そこで、きょう、初めての打ち合わせを行います。
実際に、パフォーマンスのリハーサルもするつもりです。
果たして、どうなりますか?
僕自身、とても楽しみにしています。

「肉体の価値」あらすじ


劇団ぷにぷにパイレーツは、8月30日(日)に第27回公演を開催します。
公演タイトルは、「ぷにぷに in 人形の家」です。
その3本目に、社会風刺コント『肉体の価値』を上演します。
きょうは、『肉体の価値』のあらすじをご紹介します。

地球環境の破壊が進み、もはや生身の体では生きることができなくなってしまいました。
そこで、脳を機械の体に移植して、なんとか生存を図る状況になっています。
各メーカーが工夫を凝らし、様々な機能を持つ新型の機械を開発し、販売合戦を展開中!
そして、ついに、史上最高の新型機種が完成しました。
その機械に脳を移植すると...。

劇団ぷにぷにパイレーツの看板俳優、脇坂浩司が演じる一人芝居です。
この作品は面白いと思いますよ!
脚本の段階で、すでに大評判です。
役者なら、きっと誰もが演じたくなると思います。
ただ、この作品は、演技が難しい!
スピード感と切れが必要とされます。
しかも、どす黒い内容なのに、笑いを取りにいかなくてはならないのです。
脇坂君がどこまで仕上げてくれるか、僕は、とても楽しみにしています。

攻めの衣装


また、舞台用の衣装を買ってしまいました。
特に、「この作品のこの役で使う」というイメージを持っているわけではありません。
「きっと、いつか使うだろう」ぐらいの感覚で買っておくのです。
本やCDもそうですけど、ピンと来た時に買っておかないと、すぐに店頭からなくなってしまうのです。

以前、うちの劇団は、普段着を衣装にすることが多かったんです。
しかし、僕の作風の変化と、お借りする劇場が大きくなってきたことで、衣装の傾向も変わってきました。
普通ではない格好の方が合うようになってきたんですね。
ですから、衣装探しのために、特殊なお店を見て回ることになります。
あまりお金もかけられないので、こまめに探し歩くことが重要になります。
まだ書いてもいない脚本のための衣装を選ぶのはなかなかに大変で、センスが求められます。
しかし、ラッキーなことに、これまで無駄にした衣装は一着もありません。
必ず、何らかの形で活用しています。
それどころか、使い方を変えることで、何度も舞台に登場している衣装もあります。
今のところ、元は取れている感じです。

しかし、僕はまだまだ美的センスを磨かなくてはなりません。
自分では攻めているつもりでも、舞台写真を見ると無難におさまっているように感じます。
もっと大胆にいかないと!
衣装の印象が作品の印象そのものを左右するので、衣装選びにもっと気を遣いたいと思っています。

必要な本


必要な本とは、このうえなく苦しくつらい不幸のように、
自分よりも愛していた人の死のように、
すべての人から引き離されて森に追放されたときのように、
自殺のように、僕らに作用する本のことだ。
本とは、ぼくらの内の氷結した海を砕く斧でなければならない。

フランツ・カフカの言葉です。
「本」という言葉を、「演劇」に置き換えても良いと思います。
芸術とは、そういうものなのです。

野球人vol.5


高校野球は、ことし100年の節目を迎えました。
その記念の年の地区予選が、現在、各地で繰り広げられています。
できれば、こまめにチェックしたいのですが、僕もいろいろ忙しい。
プロ野球、Jリーグ、大相撲、それに都市対抗野球も行われています。
すべてを漏れなく見ていくことは不可能です。

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しかし、高校野球を効率よく楽しむ一助となる本が発売されました。
「野球人vol.5」です。
ことしの夏の高校野球の最強選手名鑑となっています。
「流しのブルペンキャッチャー」として知られる安倍昌彦さんが責任編集に当たっています。
この夏の高校野球で注目の84選手が、一挙に紹介されています。
各社がこういった企画の本をだしていますが、「野球人」は一味違います。
すべて安倍さんがちゃんと見て、そこで感じたことが書かれています。
コメントに、各選手への愛が感じられるんですね。
しかも、「ダメなものはダメ!」という厳しさも見られます。
本当に良い選手は誰なのか?
どこに注目したら、さらに夏の高校野球が楽しめるのか?
そういったポイントがはっきりしていて、非常に分かりやすい本となっています。
なにより、文章が面白いのが最高です!
「流し・まつり 後編」には、大分商高・森下暢仁投手、駿河総合高・杉山一樹投手、Honda・石橋良太投手らも登場します。
読み応え十分な一冊となっています。
僕は、いつも持ち歩いて、ちょっと時間がある時にパラパラめくっていますよ。

「野球人vol.5」は、日刊スポーツ出版社から発売されています。
定価は、税込800円。
AMAZONで注文すると、入手しやすいと思います。
高校野球ファンの皆様!
是非、お読みになることをお薦めします。 

 

第28回JAPAN OPEN


きょうは、朝から、こんな感じでした。
ご来場の皆様!関係者の皆様!お疲れさまでした!
そして、ありがとうございました!

 

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自主稽古


新作を作ろうと思って、きのう、鏡の前で動いてみました。
しかし、全然上手くいかずに轟沈!
くじけずに頑張ります。

さて、きょう、僕は、仕事のため参加できません。
しかし、一部劇団員が会場を借りて、「ぷにぷに in 人形の家」に向けた自主稽古を行うようです。
感心、感心!
一人で稽古するのは当然大事ですが、人と一緒にやるのも重要です。
たとえ一人芝居であっても、それを見る人がそばにいるだけで、本番がイメージしやすくなります。
また、感じたことを言ってもらうだけでも、十分価値があるのです。
(たとえ、それを参考にしないとしても...)
きょうは、是非、集中して稽古に当たってもらいたいと思います。 

新作


ワオッ!
8月30日(日)の「ぷにぷに in 人形の家」に向けて、もう一本新作を作らなくてはならないかも!
厳しい...。
でも、楽しい...。

「銀色の箱」あらすじ


8月30日(日)の「ぷにぷに in 人形の家」で上演する作品を紹介する2回目です。
きょうは、サスペンス劇『銀色の箱』です。
劇団ぷにぷにパイレーツの看板女優、伊東かおりによる一人芝居です。

老父が亡くなり、住む人がいなくなった山あいの古い家。
ようやく買い手が現れましたが、肝心の権利書が見当たりません。
そこで、天井裏を探してみたら、銀色の箱が仕舞ってありました。
その箱を開けてみると...。

去年、『特別料理』という作品で、客席を恐怖で凍りつかせた伊東かおり!
今回は、さらに強烈なサスペンスを演じます。
『銀色の箱』を見て、暑い夏を涼しくお過ごし下さい。 

たった一語で


どんなささいなものでも、未知の部分をいくらか含んでいる。
それを発見しようではないか。
燃える火、野中の一本の木を描写するには、その火なり木なりが、他のどんな火、どんな木とも似たところがなくなるまで、正面から立ち向かっていようではないか。
たった一語で、馬車馬の一頭が、あとに続いたり先に立ったりする五十頭の他の馬とどこが違っているか、私に分からせてごらん。
(鈴木力衛訳)

フランスの文豪・モーパッサンが、師フローベルの教わったことだそうです。
うーん、おっしゃる通り!
僕としても、そういう意識を持って言葉を選んでいるつもりです。
しかし、現実はなかなか...。

ハードパンチャー


僕は、時間が許せば、北澤ボクシングで練習してから帰宅するようにしています。
暑い時期は、練習効果が倍増します。
ものすごく汗が出て、みるみる痩せていきます。
ダイエット目的の女性の練習生の多くも、1週間で、見違えるほどほっそりします。
ただ、やりすぎは禁物です。
「まだ出来る」と思って頑張っていると、後から、暑さのせいで頭が痛くなったりします。
ちょっと物足りないぐらいに留めておくのが、長続きする秘訣です。

特に気をつけなくてはいけないのが、サンドバックです。
力いっぱい打ち過ぎると、すぐに、体温が上昇していきます。
そこで、無理しないように、軽いパンチとされる左ジャブだけを打ち続けてみました。
強さよりも、スピードだけを意識して、1ラウンド(3分間)ジャブだけを打ちました。
終了のゴングが鳴ったので、グラブをはずしました。
すると、左のグラブが破れて、ボロボロになっているではありませんか!
それも、まだ下ろしたての新しいグラブだったのに...。

 

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ジャブだけでこんなことになってしまうなんて、僕は、なんて凄いハードパンチャーなんでしょう!
もし、強烈な右ストレートを出していたら、どんな恐ろしいことになっていたか分かりません。
自分の底知れぬパワーに、驚愕!
これが本物のパンチだ!
世界が見えてきたぜ!
(グラブが壊れたのは事実ですが、実際には僕のパンチ力のせいではないと思います)

 

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僕のアートマイムの先生、JIDAIさんの公演が、今度の金曜日に開かれます。
料金は、たったの1000円!
本格的な舞台芸術を堪能してみたい方は、是非、ご来場下さい!
「アートマイム」とはどのようなものか、この公演に来れば良くお分かり頂けると思います。
言葉では決して描くことができない世界が、あなたを待っていますよ!

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【公演案内】
シアターX(カイ)× 日本アートマイム協会 共同企画
『マイミクロスコープ 〜夜のアートマイム劇場 第七夜〜』

◉JIDAIアートマイムソロ新作「照 shou」上演  
アフターミーティング など

◉日時:7月17日(金) 21時 開演 (22時終演)

◉料金:1000円(全席自由)

◉劇場:シアターX(カイ)
東京都墨田区両国2-10-14
JR総武線両国駅西口下車、左へ徒歩約3分
都営地下鉄大江戸線両国駅A4・A5出口徒歩約8分

◉ご予約・お問合せ◉
・シアターX(カイ) http://www.theaterx.jp/
Tel 03-5624-1181 Fax 03-5624-1166

 

フルーツタルト


2日連続で、きのうも「ぷにぷに in 人形の家」のお稽古を行いました。
参加者は3人。
暑さの中、4人芝居の「狼なんかこわくない」を中心に練習しました。

こういう音楽劇は、やはり演出助手が欲しい!
僕は、欠けている俳優の代わりをやりながら、音楽を出しながら、台本を確認しながら、ダメ出しをしなくてはなりません。
しかも、複数の役者をチェックしなくてはならないのです。
そんなに一度に、いろんなことは出来なーい!
誰か、スタンドインをやってくれる人はいないものでしょうか?
そもそも、4人芝居を計画したこと自体、失敗だったかもしれません。
うーむ、相変わらず、僕は見通しが甘い!

それから、一人芝居の「肉体の価値」と「絵の中の少女」も稽古しました。
あのう...、なんで、役者たちみんな、僕の顔ばかり見るの?
僕の顔色をうかがわず、思い切り、作品の世界にひたって下さい!
まだ自信がないのは分かりますが、大丈夫!
上演時間中は、登場人物として生きれば良いのです。
思い切り、やりすぎるぐらいやっちゃって下さい!
僕は、決して怒ったりしませんから...。

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すごく自分を追い込む稽古をしていますから、終了後はみんなクタクタです。
そこで、脳内の血糖値を上げるために、「大山街道ふるさと館」の隣のケーキ屋さんへ!
僕は、フルーツタルトを戴きました!
でも、うちの看板女優は、ケーキは禁止!
体を絞って、美しい女性となって出演して貰いたいからです。
果たして、どこまで綺麗になれるでしょうか?
ちなみに、脇坂君は、ケーキセットにプラスして、プリンまで食べていました。
ギャフン!

 

そこにいない2人


きのうは、「演劇基礎講座」に続いて、8月30日に開催する「ぷにぷに in 人形の家」の稽古を行いました。
暑さの中、熱い熱い稽古を集中して行いました。

「演劇基礎講座」では、いわゆる長科白や、大勢の前でのスピーチを前提とした技術の練習を行いました。
チェックポイントが沢山あるのですが、それらを意識するだけで、短時間で見違えるように上手くなっていきます。
しかも、そんな難しいことを、緊張せずに出来るようになるのです。
きのう参加して下さった皆さんが優秀だったためかもしれませんが、非常に有意義なレッスンとなりました。
是非、日常でも活用して頂きたいと思います。

「ぷにぷに in 人形の家」の稽古では、4人芝居の「狼なんかこわくない」を練習しました。
しかし、こちらの稽古に参加したのは2名のみ!
さすがに、稽古を進めるのが難しかったですね。
そこにいない2人を意識しながら稽古するのは、大変だったと思います。
特に、この作品は、出演者同士の息をピッタリ合わせなくてはならないのです。
"うっかりミス"をしがちな役者も混じっているので、今後、一緒に合わせる機会を沢山作って頂きたいですね。

さらに、一人芝居「銀色の箱」も練習しました。
非常に細かい演技が求められる作品なので、ダメ出しも細かい!
この作品を演じるには、ものすごい集中力が必要です。
しかも、それが観客に分かってしまってはいけません。
あくまで自然に、それでいて細心の注意を払って演技をして欲しいですね。

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写真は、稽古会場の「大山街道ふるさと館」の入り口です。
もっとここが使えれば良いのですが、月4枠までしか取れません。
少ない時間の中で、自覚を持って稽古に取り組んで頂きたいと思っています。

 

エリック・サティとその時代展


しばらく美術館に行っていません。
なかなか時間が取れないのと、「どうしても見たい」という展覧会に出会えなかったからですかね。
それに、案外入館料が高かったりするのも、大きな要因です。

しかし、「これは見なければならない!」と思う展覧会が、今週水曜日から始まりました。
渋谷・Bunkamuraザ・ミュージアムで開催されている「エリック・サティとその時代展」です。

エリック・サティは、20 世紀への転換期に活躍したフランスの作曲家です。
数多くの演劇作品で使われる「ジムノペディ」は、皆さんご存じの曲だと思います。
しかし、なぜ、作曲家の展覧会なのでしょう?
サティは、美術作品を制作していないのに...。

そこで、展覧会のHPを覗いてみると、こんなことが書いてありました。
サティは、芸術家たちが集うモンマルトルで作曲家としての活動を開始し、生涯を通じて芸術家との交流を続けました。
ピカソとは、バレエ・リュスの公演《パラード》を。
ピカビアとは、スウェーデン・バレエ団の《本日休演》を成功させます。
一方で、ドラン、ブラック、ブランクーシほか、数々のダダイストたちがサティとの交流から作品を生み出していきました。
あのマン・レイから、「眼を持った唯一の音楽家」と評されたこともあります。
そんなサティの活動を、芸術家との交流のなかで捉え、刺激を与え合った芸術家たちの作品を紹介する展覧会なのだそうです。

うーん!これは見ずにはいられません!
まさに、僕の好きな世界!
僕が中学生の頃、画集を買い集めたほど好きな芸術家の作品ばかりではありませんか!
しかも、舞台芸術がらみの作品も沢山出品されるようです。
本当は、僕も、こんな美術を用いた舞台を実現させたいのです。
しかし、そんな才能も資金力もないので、やむなく美術なしの舞台を展開しています。

そもそも、サティは、僕のお気に入りの作曲家です。
サティの全曲集のCDを何組も持っていますし、単独のCDも数十枚所有しています。
「ぷにぷにパイレーツ」の公演では、サティの曲が最も多く使われています。
(2位は、ドビュッシーだと思います)
もし、今後一人の作曲家の曲しか公演で使ってはならないとするならば、サティを選ばせて頂きます。
それぐらい、サティが好きなのです。
ですから、この展覧会を見ないなんてことはありえませんね。

「エリック・サティとその時代展」は、8月30日まで開催されています。
入館料は、大人1400円です。

相倉さん


音楽評論家の相倉久人さんが、胃がんのため亡くなられました。
83歳でした。

若い方は、相倉さんをご存じないかもしれませんね。
東京大在学中からジャズ評論を書き始め、ジャズを軸とした60年代の若者文化に理論的な裏付けを与えた方です。
特に、山下洋輔さん、赤塚不二夫さん、筒井康隆さんを結び付けるなど、アバンギャルドのかじ取り役として高い評価を受けていました。
70年代初めに、「ジャズは死んだ」として、ジャズ評論から離れ、映画や演歌、ロックの評論に移りました。
しかし、晩年は、ジャズに関する著作を再開されていました。

僕は、相倉さんに、大変お世話になりました。
文化情報番組などで相倉さんに何度もご出演頂き、興味深いお話を沢山聞かせて頂きました。
例えば、夏のことを歌った歌の多くは、歌詞をちゃんと読むと季節は秋!
男性歌手の夏の曲は昼間を描き、女性歌手は夕方以降を歌っている!
などなど、相倉さんならではの視点で、分かりやすく楽しく音楽をひも解いて下さいました。
ダメなものはダメと、忌憚ない意見をはっきりおっしゃる姿勢。
フランクで、どんな相手にも誠実に対応して下さる姿。
実に尊敬できる方でした。
比較的最近発表されたジャズの評伝なども、相倉さんでなければ書けない素晴らしいものでした。
もっともっと、活躍して頂きたかったです。
ご冥福をお祈りします。

不完全


「変身」に対するひどい嫌悪。
とても読めたものじゃない結末。
ほとんど底の底まで不完全だ。
当時、出張旅行で邪魔されなかったら、
もっとずっとよくなっていただろうに...。

カフカの日記の一節です。
「絶望名人カフカの人生論」という本に掲載されています。

カフカは、自身の代表作で、20世紀文学の最高峰ともされる「変身」を、上記のように評価していたんですね。
「底の底まで不完全」とは、かなり手厳しい...。
しかし、不完全なのは出張旅行のせいにしてしまっているところは、非常に甘い...。

自己否定が激しいところ!
それを自分以外の責任にしてしまうところ!
誰かに似ているような気がする...。 

「狼なんかこわくない」あらすじ


8月30日(日)に開催する「ぷにぷに in 人形の家」で上演される作品を、きょうから不定期でご紹介します。
第1回目のきょうは、公演冒頭で上演する音楽劇『狼なんかこわくない』のあらすじです。

丈夫なレンガの家で狼を撃退した3びきのこぶた。
しかし、このまま黙って引き下がる狼ではありません。
強力な助っ人を引き連れて、こぶたたちに迫っていきます。
果たして、3びきのこぶたは、狼の魔の手から逃れることができるのでしょうか?

『狼なんかこわくない』は、黒い黒い社会風刺コントです。
総勢4人が出演する賑やかな作品です。
大いに笑って頂ければ幸いです。

稽古は正直


おとといの日曜日、「ぷにぷに in 人形の家」に向けて稽古を行いました。
8月30日の本番まで2カ月を切り、役者たちのお尻にも火が付いてきました。
かなり焦りの表情を浮かべての稽古となりました。

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この日は、脇坂君と緒方君の2人が参加。
それぞれが、一人芝居を練習しました。
僕は、演者によって指導法を大きく変えます。
一人には演技の根本を、もう一人は具体的な動きを伝えていきました。

稽古は正直なもので、やった分だけ演技が良くなっていきます。
みるみるうちに、レベルアップしていくんですね。
本人はそれにまったく気付きませんが、見学した人にはその成長ぶりが驚異と映ったようです。
自分のことは自分では良く分からないものです。
やはり、客観的な誰かに見て貰わないと!
このペースでいけば、2カ月後の本番では、素晴らしい芝居を見せてくれるはずです。
頑張って頂きましょう!

 

7月の演劇基礎講座


今月の「演劇基礎講座」は、11日(土)13:00~15:00の開催です。
会場は、いつものように、溝の口の「大山街道ふるさと館」です。
今回は、音程にスポットを当てて、より実践的に練習していきます。
どなたでもご参加頂けます。
会場費や教材費等で、2500円お預かりさせて頂きます。
皆様、奮って、ご来場下さい。
楽しいひと時を過ごせますよ!
毎回、笑いの絶えない講座となっています。

特別ゲスト


8月30日(日)に、横浜・あかいくつ劇場で「ぷにぷに in 人形の家」を開催します。
この公演に、特別ゲストをお迎えしようと思っています。
海外からのお客様です。
実現したら、すごく豪華な公演になりますよ。
現在、詳細を調整中!
決まりましたら、お知らせしますね。

倒れたまま


将来に向かって歩くことは、ぼくにはできません。
将来に向かってつまずくこと、これはできます。
いちばんうまくできるのは、倒れたままでいることです。

上記はカフカの言葉です。
きのうご紹介した「絶望名人カフカの人生論」という本に掲載されています。
(奇しくも、きのうはカフカの誕生日でした)

上の言葉は、好きな女性へのラブレターの一節なんだそうです。
カフカは、その女性と2度婚約し、2度婚約破棄したらしいんですね。
結婚の申し込みも、破棄も、もちろんカフカから!
実に困った人です。

カフカは、こんな言葉も残しています。

ぼくは彼女なしでは生きることができない。
しかしぼくは、彼女と共に生きることもできない。

絶望名人カフカの人生論

 

 

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面白い本を読みました。
「絶望名人カフカの人生論」というタイトルです。
20世紀を代表する文豪、カフカの言葉を集めたものです。
カフカの日記やノート、手紙には、自虐や愚痴が満載で、そんな彼のネガティブな言葉だけを掲載しています。
あまりに悲惨な言葉が揃っているので、逆に、笑ってしまったり、勇気付けられたりするような気がします。
誰よりも落ち込み、誰よりも弱音を吐いていて、とても文学史上の巨人とは思えません。
発想のすべてがネガティブで、陰鬱なのです。
言っても仕方ないことを、くどくどと書き綴っています。
「なるほど!こんな人格だったから、あんな作品が出来上がったんだな」と、良く分かります。

カフカ・ファンの皆さん!
(ぷにぷにパイレーツを応援して下さっている方なら、きっとカフカが好きなはずです)
是非、ご一読を!
新潮文庫から562円で発売されています。

 

ポータルサイト


きょうは、この後、なでしこジャパンの試合があるので、手短に...。


演劇のポータルサイト「シアターガイド」で、「ぷにぷに in 人形の家」が紹介されています。

良かったら、覗いてみて下さい。

これを見て、誰か観劇に来てくれないかなあ...。

 

「ぷにぷに in 人形の家」

 

羊頭狗肉


「劇団名を変えた方がいいんじゃないですか?」
最近、こんなご指摘を、良く頂きます。

確かに、そうなんです。
年々、僕の作風が変わってきています。
「ぷにぷに」した感じが、どんどんなくなってきました。
逆に、ストイックさが目立つようになっています。
劇団名が、公演の内容と乖離してきたんです。
「ぷにぷにパイレーツ」という名前のイメージを持って来場されると、全然違う内容の作品を見ることになります。
芸術性を希求した作品や、人間の暗部を描く作品に違和感を感じる方もいらっしゃるようなんです。

では、どんな劇団名が良いのか、ちょっと考えてみました。
多分、アーティスティックな名前の方が実情に合っているのだと思います。
具体例をいくつかノートに書いてみましたが、どれも、あまりにも高踏すぎる!
他者を寄せ付けない迫力を持ってしまいます。
ちょっと前なら、そういったディレッタンティズムも受け入れられたかもしれません。
しかし、今はもっと娯楽性を打ち出さないと、お客様から見向きもされません。
休みの日に、お金を払って、難解なものを見ようと思う人は少ないんです。

そんなわけで、まだしばらくは「ぷにぷにパイレーツ」のままでいきたいと思っています。
羊頭狗肉の状態ですけど、劇団存続のためには仕方ありません。
それに、HPを作り直すのも大変なので、当分、現状維持で...。