ぷにぷにパイレーツ

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学んだこと


「ぷにぷに!肉の祭典」で学んだことがあります。
今回は、8月21日と暑い盛りの公演でした。
当然、劇場内は冷房が良く効いています。
最初は快適でも、90分間静かに座っていると寒く感じるものです。
そこで、予め、劇団ホームページなどで「羽織るものお持ちください」と告知してみました。
それも1回だけでなく、何度も何度も繰り返しお知らせさせて頂きました。
すると、多くの方が羽織りものをお持ちになったようで、「寒い」というクレームはほとんどありませんでした。
事前の情報提供や告知は、効果があるものなんですね。
それ以上に、沢山の方が劇団のHPをご覧になっていることに驚きました。
今後も、お客様に役立つ情報を、HP等で発信していきたいと思っています。

演劇初挑戦


「私もお芝居をやってみたくなりました!」
"ぷにぷに!肉の祭典"をご覧下さった何人かのお客様から、こんな言葉を頂戴しました。
それは、「公演が面白かった」ということだと思うので、とても嬉しく感じます。
また、演劇初挑戦の藤田直哉さん、森山修さんが舞台で輝いていたことの証でもあります。
「芝居の経験がなくても、あんなに笑いを取れるんだ」と、皆さん、さぞ驚かれたことでしょう。
実際、藤田さん、森山さんは良く稽古されていましたし、自分なりの工夫も加えていらっしゃいました。
努力すれば、その分の報いが確実にあります。
お2人のおかげで、素晴らしい上演になったと思います。

今回、藤田さんと森山さんが主役として輝けるように、脚本を書く際に様々な工夫をしました。
まず、セリフをなしにすること!
さすがに、演劇未経験の方にセリフを与えるのは難しいです。
発声ができていませんし、音も聞き取りにくいことがほとんどです。
また、セリフの暗記は想像以上に大変で、初心者の方にものすごいプレッシャーを与えてしまいます。
そこで、セリフをなくす代わりに、動きの要素をたっぷり加えておきました。
お2人ともスポーツマンで、日々、北澤ボクシングジムで練習されるほか、マラソンなどにも出場されています。
体幹もしっかりされているはずなので、結構大変な振付をさせて頂きました。
激しい動きはありませんが、やってみるとビックリするほど地味につらい姿勢がたくさんありました。
だからこそ受けたんですけどね。

初心者の方が、お飾りではなく、ちゃんとした役を演じ、輝けるようにするのは本当に難しいです。
こんなことに挑戦する劇団は、ほかにないでしょう。
でも、僕の場合、難しいことほどやってみたくなるんです。
演劇未経験の人をこれだけ生かし切ることができたのは、劇作家として大きな誇りとなりました。

さて、次は、どんな難しいことに挑戦しようかな?

のんびりしている暇はない!


第31回公演「ぷにぷに!肉の祭典」は終わりましたが、のんびりしている暇はありません。
次回・第32回公演の準備が大幅に遅れている上に、9月末にはパントマイムの新作を発表しなくてななりません。
どちらも、構想のようなものは持っていますが、まだ具体的な形にはなっていないのです。
「ぷにぷに!肉の祭典」の疲れがとれて下っ腹に力が入るようになってきたら、早急に創作に取り掛かっていきたいと思っています。

喪失感


「ぷにぷに!肉の祭典」から1週間たちました。
あっという間に時間が過ぎていった感じです。
気温も急に下がってしまって、公演とともに夏が過ぎていった印象です。

公演を終えた直後は興奮状態にあるため、なんだか良く分かっていませんでした。
しかし、週末を迎えると、急に喪失感が襲ってきます。
5月以降、毎週末に稽古場に集まって、汗だくになりながら稽古をするのが普通になっていました。
その時間は、もう二度と訪れません。
もちろん今後も稽古はしていきますが、今回のメンバー全員が同じように集まることは、多分ありません。
また、「ぷにぷに!肉の祭典」で上演した作品を稽古することもないでしょう。
心にぽっかり穴が空いたような気がします。
稽古期間中、「こんな暑い中、朝から稽古に行くのは面倒くさいなあ...」なんて思ったこともありました。
でも、今から考えれば、貴重な時間だったんですね。
本番よりも、稽古の方が遥かに素晴らしいんです!
ことしも夏らしいことは何一つしませんでしたが、稽古場に向けて自転車で何度も山を越えていったことは生涯忘れません。
素晴らしい夏を過ごすことが出来ました。

さて、過去ばかり振り返っていないで、そろそろ前を向いて進んでいくことにいたしましょう!

アンケ糸


これまで、「ぷにぷに!肉の祭典」の最後に上演したコントのタイトルを公表していませんでした。
今さらですけど、発表させて頂きます。
そのタイトルは...、「アンケ糸」でした!

"ぷにぷにパイレーツ"では、公演のラストにアンコール・コントを上演しています。
ご来場下さった皆様に、アンケートを書いて下さるよう促すことを目的としています。
第1回公演では1分程度のごく短いものでしたが、回を重ねるごとに長大化してきました。
今回の「アンケ糸」は、上演時間が約10分に及ぶ大作になってしまいました。

アンコールコントでは、芸術性やメッセージ性をまったく求めていません。
とにかく笑いを取ることだけが目的です。
逆に言えば、笑いが取れなければ大失敗となる作品です。
下らないわりには、プレッシャーがきついんですね。

しかし、今回は、良く受けました。
最初のギャグから爆笑が巻き起こり、ギャグを発するたびに笑い声が大きくなっていきました。
最後には笑い声が途絶えることがなくなり、ずっと爆笑が続いていました。
こんなに受けたのは、久しぶりです。
(最近、あまり純正のコントをやっていなかったせいでもありますが...)

終わりよければすべて良し!
最後に面白かった印象が残れば、公演すべてのイメージも良くなります。
皆さん、ニコニコして劇場を出て行かれました。
あらためて、アンコールコントの重要性を感じることができました。

「ぷにぷに!肉の祭典」人気投票②


きのうから、「ぷにぷに!肉の祭典」で上演した5作品の人気投票の結果をご紹介しています。
きょうは、トップ3を発表します。

第3位は、オープニングで上演した「安定供給のために」です。
社会風刺コントで、笑って頂くために作ったものです。
しかし、ご覧になった方の多くが恐怖を覚えてしまったようです。
なかには、「あんなに恐ろしいホラーはない」とおっしゃる方もいらっしゃいました。
ごくごく近い未来の姿を描いているので、皆様、我がこととして受け止められたようです。
おもしろおかしくやればやるほど、怖さが増していくとのことでした。
嫌な後味が残る作品なのでアンケートでは3位にとどまりましたが、確かな手ごたえが残った上演でしたね。

第2位は、不条理コントの「キョンちゃん」です。
脚本の面白さも好評でしたが、なんといっても役者の演技が人気を呼びました。
出演した4人全員が高評価を頂戴しましたが、なかでも主役のキョンちゃん役を務めた藤田さんと森山さんの評判が良かったですね。
お2人の演技に場内は大爆笑に包まれましたし、視覚的に強烈なインパクトを残しました。
芝居ならではの笑いを、理屈抜きにお楽しみ頂けたと思います。

そして、栄えある第1位は、アンコールコントです!
毎公演、アンコールコントが1位になるので、当然の結果でしょう。
芸術性やメッセージ性はまったくなく、とにかく笑いを取ることに徹した芝居です。
アンコールコントが受けなくなったら、僕は演劇活動をやめる!
そんなつもりで毎度上演しています。
今回は、役者たちの熱演もあって、いつも以上の笑いが起こりました。
用意したすべてのギャグが受けたと言っても過言ではありません。

本公演では、ほぼずべてのお客様がアンケートにご記入下さいました。
ご協力いただいた皆様!本当にありがとうございました!

「ぷにぷに!肉の祭典」人気投票①


「ぷにぷに!肉の祭典」の最後に"あのような作品"を上演したため、ほぼすべてのお客様がアンケートにご協力下さいました。
集計した結果、上演5作品の人気投票の順位が確定しました。

今回の順位は、事前に僕が予想したのとまったく同じ結果となりました。
分かりやすい順に評判が良いということだと思います。

まずは、第5位!
無言劇の「くちづけ」です。
最下位なのは、当然ですね。
ストーリーはなく、絵としての美しさだけを追求する作品です。
おもしろおかしいものではないので、見る人を選ぶと思います。
むしろ、想定より多くの方に評価して頂いた印象です。
でも、こういう作品は、しばらく時間が経ったら徐々に良くなってくるものなのです。
半年後にアンケートを取ったら、もっと上位に入ってくるはずですよ!

続いて、第4位!
ラブ・ストーリーの「トマト」です。
非常に繊細な男女の恋心の機微を、ちょっとオシャレに表現してみました。
あまりに微妙な世界観なので、これも見る人を選びますね。
今回、年齢が高めなお客様が多かったので、少し難しかったかもしれません。
また、若すぎる人にも、この作品を味わうのは無理でしょうね。
ストライクゾーンが狭めなので、4位が妥当だと思います。
でも、お好きな人は、この作品を大層気に入って下さったようですよ。
30~40代の方からは、評判が良かったですね。

人気ベスト3の発表は、また明日!

過去最多の動員


「ぷにぷに!肉の祭典」には、本当に沢山のお客様がお越し下さいました。
マチネ・ソワレを合わせた観客数は、ダントツで過去最多!
前回本公演の「天使の組曲」の約4倍のお客様が来場されました。

予想外の大盛況に、制作担当の僕は大わらわ!
予めパンフレットとアンケート用紙をかなり多めに用意していましたが、当日券のお客様が大勢いらしたため、それでは全然足りません。
スタッフが慌ててコピーに走ったほどでした。

印象に残ったのは、マチネ公演の開場をした12:00のことです。
第1便のシースルーエレベーターが劇場まで上がってきたのを見た時に、僕はビックリしました。
エレベーターの中は、大混雑!
まるで、ラッシュ時の小田急線の車内のようでした。
ドアが開くと同時に、お客様が受付に向かって飛び出してこられました。
夏の甲子園が開門した時のような、いや、西宮神社の開門神事・福男選びのような勢いです。
皆様、エレベーターが動き出す時間まで、暑い外でお待ちになっていたそうです。
こんなに開演が期待された公演が、かつてあったでしょうか?

お客様が大勢いらしたので、公演そのものもいつも以上に盛り上がりました。
コントで一度笑いが起き始めると、雪だるま式に笑い声が大きくなっていきます。
最後には、笑い声が途絶えることなく、渦を巻き、うねりが発生するような状況になっていました。
そんなお客様に乗せられて、役者たちも気分よく演技に集中することが出来たようです。
実力以上の結果を出せたのではないでしょうか?

今後も、大勢のお客様にご来場頂けるように頑張っていきます。
そのためには、普段が大切です。
日々を真面目に、誠実に生きていきたいと思っています。

「ぷにぷに!肉の祭典」を振り返る!


出演者とスタッフ全員が、9:30に「横浜人形の家」に集合しました。
総勢で11名もいましたが、遅刻者がゼロ!
こんなことは初めてではないでしょうか?

すぐに「あかいくつ劇場」に入り、まずは音響と照明を合わせていきました。
続いて、場当たりを行い、きっかけのところだけさらっていきました。
その後は、各自、舞台を確認したり、昼食を取ったりしました。

あっという間に開場時間の12:00を迎え、予定通り12:30ちょうどにマチネを開演しました。
上演時間はジャスト90分で、14:00に終演しました。

今回はお客様が本当に多かったので、終演後のロビーは大混雑!
出演者がお客様にご挨拶しているうちに、ソワレ公演の開場時間14:30が訪れました。
怒涛の如く15:00に開演し、こちらも90分ピッタリで終わりました。
出演者が送賓している間に、僕とスタッフが受付や、舞台、袖、楽屋を片付けました。
劇場側と精算などを行い、17:00には劇場から全員撤収しました。

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公演の打ち上げは、「横浜人形の家」のすぐそばにある横浜中華街で!
1月3日の「天使の組曲」の打ち上げを行ったのと同じ中華料理店に行きました。
食べ放題・飲み放題で3300円のコースを注文し、もう食べられないというぐらいご馳走をお腹に詰め込みました。
公演の感想や失敗談などを語り合い、大いに盛り上がりました。

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僕にとっては、無駄な時間が1秒もないぐらい充実した一日でした。
その代わり、公演が終わると精も根も尽き果てて、クタクタになってしまいました。
舞台上のことと、舞台外のことの両方の責任を一人で負うのは、やはり厳しい!
誰か、制作を専門に担当してくれる人がいれば良いのですが...。

公演は大成功し、劇団にとっても、劇団員にとっても収穫の多い一日となりました。
また、新たに様々な課題を見つけました。
いずれにしても、ことしで一番幸せな一日を過ごすことができました。
これもひとえに、稽古を頑張ってくれた劇団員と、暑い中わざわざ劇場に足をお運び頂いたお客様のおかげです。
今は、感謝の気持ちでいっぱいです。
皆様、本当にありがとうございました!

 

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「ぷにぷに!肉の祭典」大成功!


きのう、無事、「ぷにぷに!肉の祭典」の公演を終えました。本当にたくさんのお客様にご来場頂き、大いに盛り上がりました。今回の公演の動員数は、ダントツで過去最多!"あかいくつ劇場"の大きな客席が小さく見えたほどでした。上演も大きな問題なく、大好評を頂きました。特に、コントはバカ受けでした。用意したほぼすべてのギャグで笑いが巻き起こり、うねりのようなものが起こっていました。お客様の多くが満足されたようです。公演は大成功といって良いのではないでしょうか?今はホッとしているところです。明日以降、この公演を、詳しく振り返っていきたいと思っています。
あらためまして、ご来場下さった皆様!本当にありがとうございました。今後ともよろしくお願いします。

本日「ぷにぷに!肉の祭典」開催!


いよいよ本日、第31回公演「ぷにぷに!肉の祭典」を開催します。
きのう、最後の稽古を行いましたが、非常に良い出来となっています。
どなたにでもご満足頂ける公演に仕上がっていると思います。
見逃すのは、あまりに惜しい!
あっという間の90分になることを保証いたします。
横浜散策がてら、中華街のお食事がてら、お越し頂ければ幸いです。

では、最後の公演情報のご紹介をさせて頂きます。
あかいくつ劇場にて、皆様のご来場を心よりお待ちしています。


●劇団ぷにぷにパイレーツ第31回公演「ぷにぷに!肉の祭典」

・日にち:2016年8月21日(日)
・開演時間:12:30(マチネ)&15:00(ソワレ)
(開場は開演の30分前)
・会場:横浜人形の家「あかいくつ劇場」
〒231-0023 神奈川県横浜市中区山下町18番地
(みなとみらい線・元町中華街駅4番出口より徒歩3分)
・料金:当日3000円
・中高校生料金:500円(小学生以下は入場不可)

作・演出・制作:石崎一気
出演:ビジュリー、関口知香、松本美由紀、松本くるみ、伊東かおり、石崎一気
特別出演:藤田直哉(マチネ)、森山修(ソワレ)
上演作品:社会風刺コント「安定供給のために」、ラヴ・ストーリー「トマト」、不条理コント「キョンちゃん」、無言劇「くちづけ」ほか

・公演の性質上、小学生以下のお子様の入場はお断りしております。
・晩夏の公演のため、劇場内の冷房が寒く感じられる場合もございます。念の為、羽織るものをお持ち下さい。

あす、「ぷにぷに!肉の祭典」開催


第31回公演「ぷにぷに!肉の祭典」が、あすに迫ってきました。
ここに来て、一気に沢山のご予約を頂戴しております。
本当にありがたいことです。
混み過ぎず、空き過ぎず、実にちょうど良い感じの客席になりそうです。
大勢の皆様のご期待に沿えるよう、我々は頑張らなくてはいけませんね。

さて、本公演のご予約の受付は、本日(20日)中とさせて頂きます。
21日(日)午前0時以降は当日料金となってしまいますので、ご注意下さい。
皆さんのご予約をお待ちしています。

では、あらためまして、公演の情報です。

●劇団ぷにぷにパイレーツ第31回公演「ぷにぷに!肉の祭典」
・日にち:2016年8月21日(日)
・開演時間:12:30(マチネ)&15:00(ソワレ)
(開場は開演の30分前)
・会場:横浜人形の家「あかいくつ劇場」
〒231-0023 神奈川県横浜市中区山下町18番地
(みなとみらい線・元町中華街駅4番出口より徒歩3分)
・料金:予約2500円、当日3000円
・中高校生料金:500円(小学生以下は入場不可)
作・演出・制作:石崎一気
出演:ビジュリー、関口知香、松本美由紀、松本くるみ、伊東かおり、石崎一気
特別出演:藤田直哉(マチネ)、森山修(ソワレ)
上演作品:社会風刺コント「安定供給のために」、ラヴ・ストーリー「トマト」、不条理コント「キョンちゃん」、無言劇「くちづけ」ほか

*公演コンセプト
劇団ぷにぷにパイレーツは、写実と前衛を兼ね備えた手法で、人間の愚かさや滑稽さ、悲しさをデフォルメし印象的に表現する短編作品をオムニバス形式で上演しています。
今回の公演は、劇団史上初の登場となる子役をはじめ、総勢8名が出演する賑やかで楽しいものとなっています。知的なコントで大いに笑い、ラヴ・ロマンスで胸をキュンキュンさせて頂ければ幸いです。
特別出演のお二人は、1月の公演「天使の組曲」の大抽選会で、"出演権"が当たった方々です。初挑戦の舞台でどんな演技を見せてくれるのか?ご期待下さい。
本公演の会場「あかいくつ劇場」は、人形劇を中心とした児童文化活動の推進を目的として設置された、座席数147席の本格的設備を持つ劇場です。快適な環境の下、ご観劇頂けるはずです。横浜マリンタワーの並びにあり、日本郵船氷川丸の斜め前になります。横浜中華街や山下公園の観光がてら、是非、遊びにいらして下さい。
なお、公演の性質上、小学生以下のお子様の入場はお断りしております。また、晩夏の公演のため、劇場内の冷房が寒く感じられる場合もございます。念の為、羽織るものをお持ち下さい。

バラエティに富んだ公演


今度の日曜日(21日)の「ぷにぷに!肉の祭典」では、4本の短編作品を上演します。
それぞれ、まったくタイプの違う作品です。
お客様が飽きないように、一つの公演の中で変化をつけているつもりです。
多くの方から、「バラエティに富んでいて面白い」と評価して頂いています。
しかし、なかには、その展開についてこられない方がいらっしゃいます。
最初にコントを上演すると、その後もすべてコントだと思って笑う準備をしてしまうそうなんです。

ですから、皆様に、予め、作品の内容をお知らせしておきます。
公演の冒頭で上演する「安定供給のために」は、社会風刺コントです。
ブラックでグロテスクな内容ではありますが、大いに笑って頂けるように作ってあります。
2本目の「トマト」は、ラブ・ストーリーです。
胸がキュンとなるような、爽やかな恋の物語です。
3本目は「くちづけ」という無言劇です。
かなりエロチックですが、アートな表現をお見せするのがメインの作品です。
ラストは、不条理コント「キョンちゃん」です。
皆さんがこれまでご覧になったことのないような、まったく新しい笑いの世界をお目にかけたいと思っています。

できれば、先入観なしに、公演の流れに身を任せていただければありがたいです。
今回は、難解な作品は1本もありません。
リラックスして、気楽にお楽しみ下さい。
皆様のご来場を、心よりお待ちしています!

「あかいくつ劇場」へのアクセス


21日(日)の「ぷにぷに in 人形の家」の会場は、「あかいくつ劇場」です。
この劇場は、「横浜人形の家」の4階にあります。
きょうは、「横浜人形の家」への行き方を、ご紹介します。

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東急・東横線と直通運転をしている「みなとみらい線」を利用されるのが最も分かりやすいと思います。
その終点が、「元町・中華街」という駅です。
電車を降りたら、ホーム内の案内を確認して頂いて、「4番出口」にお進み下さい。
エスカレーターに乗って、「4番出口」から出るのが最大のポイントです。

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「4番出口」から地上に出たら、後ろを振り返ってみて下さい。
すると、ビルの間から、「横浜マリンタワー」の頭が見える筈です。
「マリンタワー」に向かって進んで行きますと、右手に「メルパルク横浜」があります。
その「メルパルク」のさらに右隣のビルが、「横浜人形の家」になります。

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「横浜人形の家」の1階には、「Cafe Elliott Avenue」という喫茶店があります。
その並びに、シースルー・エレベーターがあります。
そのエレベーターに乗って、4階にお上がり下さい。
そこが、「あかいくつ劇場」のホワイエになっています。

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道が分からなくなったら、上を見上げて、山下公園の前の「横浜マリンタワー」を探してみて下さい。
海に向かって「マリンタワー」から2軒右隣が「横浜人形の家」ですから、すぐ分かります。

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皆様のご来場を、心よりお待ちしています。

 

 

 

 

 

大きめの劇場


ありがたいことに、今度の日曜日(21日)の「ぷにぷに!肉の祭典」に沢山のご予約を頂戴しております。
現時点で、去年8月に開催した「ぷにぷに in 人形の家」のおよそ2倍のお客様にお越し頂けそうです。
小劇場での公演なら、とっくに満員札止めです。
ご予約下さった皆様!
本当にありがとうございます!

ただ、今回の公演は、キャパ150席の大きな劇場で開催します。
お客様に、ゆったり快適に観劇して頂くために、かなり大きめな会場を選んでいます。
ですから、一見、客席がすいているように見えますが、わざとやっていることなのでお気になさらずに!

そんなわけで、まだまだ十分お席のご用意がございます。
本番前日の8月20日(土)まで、ご予約を受け付けております。
皆様のご予約を、心よりお待ちしております!

アンコールコントのご紹介


8月21日(日)の「ぷにぷに!肉の祭典」では、4つの作品を上演します。
その後、もし皆様からご要望があれば、アンコールとしてショートコントを上演させて頂きます。

毎公演、最も評判が良いのが、このアンコールコントです。
上演時間も短いし、難しいテーマ設定もなく、精神性なども問わないので、見やすいのだと思います。
総勢5名が出演いたします。
よろしければ、カーテンコールの際に、大きな拍手と手拍子をお願いします。
予めお断りしておきますが、本当に下らない作品ですよ!

あの男が帰ってきた!


きのう、「ぷにぷに!肉の祭典」の本番1週間前の稽古を行いました。
特別出演の2人を除いた全員が参加しました。
さらに、あの男が"ぷにぷに"に帰ってきました!
本番で音響を担当してくれる脇坂浩司が、稽古場に来てくれたんです。
芝居と台本と音響機器を睨みながら、本番をイメージしている様子でした。

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それにしても、出演者はみんな、本当に上手くなりましたね。
進む速度はそれぞれですが、確実に上達しています。
対応力も付き、状況に応じてフレキシブルに演じられるようになってきました。
当然、作品の面白さもアップしてきて、作・演出の僕でさえしみじみ「良いなぁ...」と思ってしまいました。

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今度の日曜日の本番を終えれば、このチームは解散し、またバラバラになっていきます。
それが、心から惜しまれるほど、素晴らしい仕上がりになっています。
本番の舞台がどう評価されるかは分かりません。
でも、僕は、稽古初期の彼らの姿を知っているだけに、大満足です。
僕は、出来ることをやりつくした充実感を味わっています。

 

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「ぷにぷに!肉の祭典」まで1週間


21日(日)の「ぷにぷに!肉の祭典」まで、きょうでちょうど1週間となりました。
ここから急に上手くなるのは難しいので、稽古を通して役者のメンタル面を上げていきたいと思います。

きのうは、伊東かおりと僕の二人きりで、4時間みっちり稽古しました。
本番が近いので、細かいことにはこだわらず、繰り返し反復練習をしました。
とはいえ、気になることはきっちり言っておかなくては!
とにかく、伊東が素敵に見えるように指導していきました。

その効果は覿面でした。
僕が指摘したシーンの多くで、伊東が見違えるほど綺麗になりました。
これなら、お客さんみんなが惚れる!
そう思う瞬間が、何度もありました。
できれば、伊東には、舞台に立っている間ずっとそうあって欲しい!
どこまで出来るか分かりませんが、これからの1週間で、キラキラ輝く時間を伸ばしていってもらいたいと思っています。

きのう、あらためて、「演劇の醍醐味は稽古にある」と感じました。
演出家のちょっとしたアドバイスや指摘で役者が別人のように変わっていき、作品が躍動を始めます。
その何かが生まれ、動き出す瞬間ほど素晴らしいものはありません。
「仏作って魂入れず」という言葉がありますが、仏を作るのは脚本の執筆に相当します。
魂を入れるのが、稽古というわけです。
その"魂"という部分を意識して稽古をすると、演技の質が確実に高まっていきます。

 

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ワンコイン


21日(日)の「ぷにぷに!肉の祭典」では、初めて、中高生料金を設けました。
なんと、破格のワンコイン!
500円にて、珠玉の作品集をご覧頂けます。

我々の時代に比べると、学生さんは演劇を良くご覧になっているようです。
ただし、それはミュージカルに限っての話!
ストレートプレイを見たことのある若者は、明らかに減っています。
また、内容も夢のある希望に満ちた物語が中心で、人間の本質や社会の深層を抉りとるような作品は見られていません。
しかし、演劇の名作といえば、「オイディプス王」「リア王」「桜の園」など、救いのない物語ばかりです。
それらの作品は、現代では、ちょっとハードルが高い!
是非、非常に見やすいぷにぷにパイレーツの公演で、シリアスかつ笑えるストレートプレイをお楽しみ頂きたいと思います。
なお、勝手ながら、小学生以下のお子様の入場はお断りしています。
ご了承下さい。

急激な伸び


「ぷにぷに!肉の祭典」まで10日と迫ったきのう、稽古を行いました。
各作品、できるだけ通してもらって、後から僕が気付いた点を指摘するようにしました。

なかでも、「安定供給のために」に主演する関口知香が、今、急激に伸びていますね。
アドバイスをしたら、その分だけ良くなっていきます。
以前は、修正するのに結構時間がかかったものですが、このところ、すぐに対応できるようになってきました。
特に、セリフの音程が取れるようになってきたのが大きいですね。
僕は、音楽のようなセリフを書いているつもりです。
音程やリズム、音色を意識して喋ってもらわないと、意味がありません。
彼女は、徐々に、それが出来るようになってきたんです。
それに合わせて、セリフが躍動し、芝居全体が大きく動くようになりました。
見ていて分かりやすいですし、観客の気分もコントロールできます。
確実に稽古のたびにレベルアップしてくるので、稽古をつける僕も嬉しくなってきます。
本番まで残された時間は少ないですが、まだまだ良くなると思うので、頑張ってもらいたいですね。

そのほかの作品も、稽古をしたら、その分だけ良くなっていきます。
きのうだけで、各作品、とても面白くなりました。
本番までの9日間を無駄にすることなく、さらなる質の向上を目指していきたいと思っています。

山の日


きょう・8月11日は、ことしから「山の日」になったそうです。
そう言われても、どうすればいいのか分かりませんね。
そもそも7月11日の「海の日」って、何なんでしょう?
海のない栃木県や岐阜県、奈良県の人は、どうすればいいんでしょうね?
この調子でいけば、「川の日」「湖の日」「盆地の日」「河岸段丘の日」など、さらに祝日が増えていくかもしれませんね。

さて、誰も褒めてくれないので、きょうは自分で言ってしまいます。
10日後に迫った「ぷにぷに!肉の祭典」で上演する脚本は、どれも本当に素晴らしいって!
稽古に立ちあっていて、自ら、その出来に驚くことさえあります。
こんなに質の高いギャグが惜しみなく詰め込まれているコントが他にあるでしょうか?
こんなに胸がキュンとなる大人のお洒落なラブストーリーを、どこで見ることができるでしょう?
まったくタイプの違う4つの作品ですが、クオリティはどれも遜色なく非常に高いと思います。
特に、演劇に精通した方なら、この質の高さをご理解頂けるはずです。

まず間違いなく、どなたにでもお楽しみ頂ける公演となっています。
まだまだ暑い盛りではございますが、ぜひぜひ、この機会にご覧頂きたいと思います。
晩夏の午後の横浜を散策がてら、観劇頂ければ幸いです!

あらためまして、公演情報をお知らせさせて頂きます。

●劇団ぷにぷにパイレーツ第31回公演「ぷにぷに!肉の祭典」
・日にち:2016年8月21日(日)
・開演時間:12:30(マチネ)&15:00(ソワレ)
(開場は開演の30分前)
・会場:横浜人形の家「あかいくつ劇場」
〒231-0023 神奈川県横浜市中区山下町18番地
(みなとみらい線・元町中華街駅4番出口より徒歩3分)
・料金:予約2500円、当日3000円
・中高校生料金:500円(小学生以下は入場不可)
作・演出・制作:石崎一気
出演:ビジュリー、関口知香、松本美由紀、松本くるみ、伊東かおり、石崎一気
特別出演:藤田直哉(マチネ)、森山修(ソワレ)
上演作品:社会風刺コント「安定供給のために」、ラヴ・ストーリー「トマト」、不条理コント「キョンちゃん」、無言劇「くちづけ」ほか

新劇の匂い


このところ、劇団員の松本美由紀の成長が著しい!
去年の夏の公演では、元気が良くて分かりやすいという芝居をしていました。
しかし、今月21日(日)の「ぷにぷに!肉の祭典」では、それとは違う演技を見せてくれそうです。
ことし3月の「ぷにぷに実験室」の稽古から、大きく変わってきたんですね。
まだまだ発展途上ではありますが、徐々に内面にまで深みが及びつつあります。
見た目もちょっとずつ変わってきていて、陰の部分も表現できそうな雰囲気になってきました。
このまま進んでいくと、かなり面白い存在になりそうです。

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僕は、松本に、どこかしら「新劇」の匂いを感じています。
テネシー・ウィリアムズやアーサー・ミラーあたりの作品を演じさせたら、良い味を出しそうです。
人間の本質を問う、暗めでシリアスな劇です。
僕の作風も、「オールビーやピンターのようだ」と良く言われますから、相性が良いかもしれません。
今回、松本が出演する「キョンちゃん」は不条理コントですが、良い感じの佇まいを見せてくれていますよ。
この作品は、まさにピンターの脚本に、雰囲気が良く似ているんです。
ぜひ、横浜の"あかいくつ劇場"に足をお運び頂き、ご観劇下さい!

 

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37℃


きょうの東京の予想最高気温は37℃!
危険なので、外出は控えるようにといわれる温度です。
それが許されるなら、そうしたいのですが...。
とにかく、十分な警戒が必要ですね。

さて、「ぷにぷに!肉の祭典」は、今月21日(日)の開催です。
まだまだ暑い盛りです。
だからこそ、ご来場下さる皆様にお願いがあります。
必ず、上に羽織るものを一枚お持ち下さい。

劇場の空調をどう感じるかは、個人差があります。
また、客席の前の方は照明のせいで暑く、後ろの方は寒くなることもあります。
さらに、空調の吹き出し口の真下にいると、相当寒く感じられてしまいます。
要は、お客様全員が快適な空調はありえないのです。
しかし、終演後の苦情や、アンケートのお答えの大半は空調によるものです。
それも、「寒すぎる」というご意見と、「暑すぎる」という声が半々だったりするんです。
申し訳ありませんが、寒がりな方に上着をお持ち頂くしか対処の方法がありません。

それから、ぜひ、楽な服装でお越し下さい。
「足が痛くてたまらなかった」
「お腹が苦しくて集中できなかった」
細いズボンや、ウエストがきつめのスカートで来場された方から、毎公演、こんな苦情が寄せられます。
約90分間同じ姿勢で過ごすことをご理解頂いた上で、服装選びをして頂きたいと思います。

信じられないかもしれませんが、去年夏の公演の時に、こんな苦情をおっしゃった方がいらっしゃいました。
「駅から劇場まで、日影が少なかった!なんとかならないのか?」
都市の整備まで求められましても...。

演技が上手い


きのうも、「ぷにぷに!肉の祭典」の稽古を行いました。
社会風刺コント「安定供給のために」を中心に練習していきました。

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この作品の主役は、関口知香が務めます。
きのうの稽古で、前回とは見違えるような素晴らしい演技を見せてくれました。
演技の意図が明確になり、感情移入もしっかりできるようになっていました。
切れと同時に、深みが見られるようになってきたのです。
かなりしっかり稽古を重ねてきたようです。
現時点で、ご覧になった方は「演技が上手い」という印象を持たれるのではないでしょうか?
本人も、演技の本質が少し見えてきて、「芝居が面白くなってきた」という感想を漏らしていました。
そうなると、成長は早いと思います。
これからの13日間で、さらにレベルアップしてもらいたいですね!

 

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森山さん


8月21日(日)の「ぷにぷに!肉の祭典」まで、2週間となりました。
きょうから「夏の甲子園」が始まる上に、リオ五輪も本格化!
さらに、お盆休みに突入など、演劇に目を向けて頂くのが難しい時期になります。
だからこそ、大いにアピールしていかなくてはなりませんね。

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さて、きのうは、「キョンちゃん」の自主稽古にお付き合いしました。
しかも、抽選で「出演権」が当たった森山修さんも、暑い中、稽古場に駆けつけて下さいました。
朝9時から正午までの3時間、みんな汗だくになりながら、稽古に集中しました。

 

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驚いたことに、森山さんが、かなりレベルアップしていましたね。
先月の初回の稽古ではお客様のようだったのが、今では主役らしい存在感を見せています。
どうやら、1人でしっかり練習されていたようです。
稽古は正直なもので、ちゃんとやっていたかどうかは、見ればすぐ分かります。
特に、キャリアが浅い人ほど伸び率が高いので、劇的な変化が出るものです。
現時点で、森山さんは、相当面白いです。
ただ面白いだけでなく、非常に深い味わいもあります。
実に良いんですよ!
これは、できるだけ多くの方にご覧頂かなくては!

また、森山さんは、演劇の稽古そのものを楽しんでいらっしゃるようでした。
演劇独特のルールやメソッドを説明すると、すごく喜んでいらっしゃいました。
稽古に意欲的に参加して下さると、こちらもやりがいを感じて嬉しいですね。
「キョンちゃん」がもっともっと素晴らしい作品になるように、僕も頑張らなくてはいけません。

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もちろん、きょうも稽古を行います。
「安定供給のために」に出演する関口知香とビジュリーを、みっちりしごいてきます。
お客様に楽しんで頂くために、また彼らの成長を促すために、全力で取り組みます!

 

 

「キョンちゃん」のご紹介


8月21日(日)の「ぷにぷに!肉の祭典」で、新作コント「キョンちゃん」を上演します。
「キョンちゃん」は、いわゆる、不条理コントです。
ナンセンスでありながら、非常にシュールな味わいを楽しめる喜劇です。

"ぷにぷにパイレーツ"では、3年前に「長宗我部君」という不条理コントを上演しました。
おかげさまで、大変評判が良かったですね。
特に、芝居好きの人から、大好評を頂きました。

しかし、今回の「キョンちゃん」は、「長宗我部君」を遥かに凌ぐ出来栄えとなっています。
展開のダイナミックさ!
キャラクターの濃さ!
絵面の面白さ!
そして、これでもかと盛り込まれたギャグ!ギャグ!ギャグ!
あまりに数が多いので、油断していると、数多くのギャグを見逃してしまうと思います。
自分で言うのもなんですが、圧倒的な可笑しさです。
稽古を見るたびに、僕は大爆笑してしまいます。
ラストシーンのそこはかとない風情は、"ぷにぷにパイレーツ"ならではのものです。
一般のお客様はもちろんですけど、芝居をやっている人に、この異常な作品を見せつけたい!
僕の書いたコントの中で、最高傑作と言って間違いないと思います。

しかも、今回の上演のキャストも凄い!
子役として、本物の中学2年生が出演!
さらに、1月の「天使の組曲」の公演の抽選会で"出演権"が当たった、一般の方が主役を務めるのです。
こんな劇団が、ほかにありますか?
攻め攻めのアゲアゲ!
超攻撃的布陣でお送りします!

脚本の出来が良いだけに、出演者への注文も厳しくなります。
稽古のたびに、僕からダメ出しの嵐!
超緻密かつ、エネルギーに満ちた上演を目指しています。
皆様!是非、ご期待下さい!

横暴な演出家


芝居の演出家には、横暴な人が多いと聞きます。
僕も過去に、「1回死んでから出直せ」とか「人間やめたらどうだ」と言われたことがあります。
その際、僕は「それはちょっと難しいです」と言ってしまって、演出家を余計怒らせてしまいました。
もし本当に僕が人間をやめて、ラクダになって稽古場に現れたら、どうするつもりだったんでしょうね?

そんな下らない経験を数多くしてきているので、僕は意味のないダメ出しはしないようにしています。
的確かつ具体的なアドバイスを心がけているのです。
ただ、技術論だけを展開すると演技が小さくなるので、同時に持つべきイメージを説明するようにしています。
それが、演劇の初心者には、かなり難しいようなんです。
「ハーフ・ゴッドになり切れていない!」
「宇宙の波動を感じて動いているのか?」
「背中から、気を放射するんだ!」
「劇場の時間の流れ方を変えるんだ!」
僕自身は当たり前だと思っていることが、彼らには意味が分からないようです。
結局、僕も、横暴な演出家だと思われていることでしょう。

ホワイトパンツ


「ぷにぷに!肉の祭典」で自分が着用する衣装を買いにいきました。
8月の公演なので、夏らしく、白いズボンでも履いてみようかと思ったのです。
爽やかな恋を描くには、ピッタリでしょ?

しかししかし、いざ試着してみるとガッカリ...。
どうも似合わないんです。
暑苦しい僕の雰囲気とは水と油です。
結局、無難なベージュのズボンにしてしまいました。
それでも、普段、濃い色の服しか着ない僕としては大冒険です。
薄い色は膨張して見えるので、筋肉でガッチリした僕の下半身がさらに太く見えてしまいます。
バランス良くなるように、上に着るものをちゃんと考えないといけませんね。

王道


「王道」という言葉を、良く聞きます。
これは、孟子が説いた王の道のことです。
「徳によって本当の仁政を行う者」を指します。
「小国であっても、人民や他国は、その徳を慕って心服するようになる」と説きました。
反対に、武力をもって国を統治する「覇道」という言葉があります。
これは、借り物の仁政を行う者で、大国の武力がなければ覇者となって人民や他国を服従させることはできないとしています。

僕は、いろんな場面で、リーダー的な立場に立たされてしまいます。
そのときに、「王道」「覇道」のどちらを選ぶべきか迷うことがあります。
僕は、基本的に、「王道」を選択するようにしています。
なにせ、弱小の団体を率いているのですから...。
しかし、僕の「王道」が過ぎると、メンバーがなめてかかってきます。
また、僕の徳が乏しいだけに、みんな心服してくれないんですよ。
だからといって、怒鳴り散らしたりする「覇道」を用いることはできません。
僕は、強大な力を持っていませんからね。
(その点、人気劇団の演出家は強大な武力を持っているわけで、覇道を用いることができます)

要は、「王道」と「覇道」を上手く使い分けるしかない!
ただ、そのバランスが難しい...。

「くちづけ」のご紹介


8月21日(日)の「ぷにぷに!肉の祭典」で、「くちづけ」という無言劇を上演します。
出演は、我が劇団の看板女優・伊東かおりと僕の2人です。

「くちづけ」に関しては、何とも言いようがありません。
セリフは一切なく、はっきりしたストーリーも持ちません。
「何が面白いの?」と質問されても、答えることができません。
あえて言えば、純粋な愛の物語といったところでしょうか?

「くちづけ」は、とにかく、画期的な作品です。
僕自身、こんな傾向の作品を見たことがありません。
多分、誰も見たことがない演劇スタイルでしょう。
稽古を見学した劇団員が、「"何なんだ?これは"と思ってしまいました」と言っていました。

確かに、「くちづけ」は実験色の強い作品です。
誰もが面白いと思うモノではないかもしれません。
でも、4本上演するうち、1本ぐらい訳が分からないものがあっても良いではありませんか!

そうは言っても、僕が作る作品ですから、面白さは保証いたします。
意味は分からないかもしれませんが、恐らく舞台から目が離せなくなるはずです。
公演が終わって家に帰って床に就いた時、「そういえば、あの作品は面白かったな...」と感じるように作ってあります。
他の劇団は、絶対にこんな作品を上演しません。
是非、この機会にご覧ください!

パンフレット


8月21日の「ぷにぷに!肉の祭典」でお配りするパンフレットの原稿を書きました。
毎度、この作業は苦労します。
自分が脚本を書いて、演出をした公演について、何を書けば良いのでしょう?
すべてが言い訳に思えてしまって...。

しかし、「ぷにぷに!肉の祭典」には、初めて"ぷにぷにパイレーツ"の公演をご覧になる方が大勢訪れる筈です。
その方々のために、今回のパンフレットは、分かりやすく書いてみたつもりです。
開演前や休憩時間に、目を通して頂ければ幸いです。