ぷにぷにパイレーツ

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プロ野球2017年シーズン開幕


きょう、2017年のプロ野球が、セ・リーグ、パ・リーグともに開幕を迎えます。
昨シーズン、25年ぶりの優勝を果たした広島カープが、33年ぶりの日本一に輝くのか?注目されます。
レギュラーシーズンだけでも143試合!
スポーツ関係の仕事の多い僕としては、公私ともに、毎日が忙しくなります。

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さて、先日久しぶりに、野球解説の大島康徳さんとご一緒させて頂きました。
1983年のセ・リーグ本塁打王で、2000年から2002年まで日本ハムの監督を務められた方です。
第1回WBCでは日本代表の打撃コーチに選ばれ、準決勝でイチローを3番打者にするなどの打順変更を王貞治監督に進言し、日本の優勝に貢献されました。
ただ、去年10月、ステージ4の大腸がんの手術を受け、肝臓に転移していることも明らかになったんです。
がんと闘いながら、ようやく最近、お仕事に復帰されたところです。

お会いしてみて、僕はホッとしました。
大島さんが、これまで同様、とても元気なんです。
今は徐々に仕事量を増やしているところで、シーズンに入れば、普通に野球解説もされる予定だそうです。
本音で熱く語る大島節が聞けるのは、野球ファンにとって、とてもうれしいことです。
無理なさらずに、楽しくお仕事をして頂ければと思っています。

 

本来無一物


本来無一物
無一物中無尽蔵

これは、禅の言葉です。
人間誰もが裸で生まれてくるので、生まれながらにして持っているものなど何もない。
何も持っていない、つまり何にも執着していないからこそ、無尽蔵の可能性を秘めている。
そんな意味になるそうです。

執着が引き起こす些細な事に人生の限られた時間を使うのは、くだらないことです。
自分の可能性を狭めてしまうことにつながります。
演劇活動だけでなく、人生のすべての面において、執着を捨てなくてはいけません。

演劇ブーム


「演劇のブームは終わった」
某新聞のコラムに、書いてありました。
確かに、そうですね。
演劇情報雑誌やサイトを見ても、公演の本数が明らかに減ってきています。
都内の劇場も次々に閉鎖され、上演する場所もなくなってきました。
老舗を除けば、長く続いている劇団は本当に僅かです。
劇場に行けば、観客の高齢化が顕著なことがお分かりいただけると思います。
書籍、新聞、放送など既存のメディアがジリ貧になる中、もっと古い形態の演劇が衰退するのは当然かもしれません。
儲かる業態でもなく、人から褒められることもないのが演劇です。
余程の変わり者でなければ、やっていられないものです。
むしろ、これまで、良く持っていると思った方が良いでしょう。
このままいけば、「スターやアイドルを生で見る」といった趣旨の演劇以外は滅亡してしまうことでしょう。
それは、もう仕方がない!
絶滅危惧種として、自分のやりたいことをやり切っていくしかありません。
ブームの再燃なんて、ありえないのですから...。

打ち合わせ


19日の「虫干しの会」で、久々に、主要な劇団員が大集合しました。
お手伝いや観劇に来てくれたんです。
たった5人ですけど、集まりの悪い"ぷにぷにパイレーツ"としては大人数です。
なかなかない機会ですから、「虫干しの会」終演後、ことしの年末に予定している公演の企画について打ち合わせをしました。

僕はいつも劇団員の要望を聞き、それを叶える形で公演を準備します。
この事前の打ち合わせは、本当に大事なのです。

今回の打ち合わせの結果、さまざまなことが決まり、公演の概要が固まってきました。
年末公演は、かなり面白いものになると思います。
まだ、随分先の話ですが、皆様にはご期待頂きたいと思います。

公演ラッシュ終了


「星空の朗読会」、「虫干しの会」、そして、アートマイムの作品発表が終わり、怒涛の公演ラッシュが一段落しました。
そろそろ、劇団の本公演の実現に向けた、本格的な準備に取り掛からなくてはなりません。
ことしは、夏と冬に大規模な公演を予定しています。
これから2つの公演の準備を、並行して進めていくつもりです。
表立った派手な動きはなくなりますが、劇団においては最も重要な時期となります。
地道に真面目に向き合っていきたいと思っています。

アートマイム作品発表


きのう、アートマイム作品の新作発表を行いました。
「星空の朗読会」「虫干しの会」に続き、僕にとって、今月3回目のイベントになります。
アートマイム関係者だけを集めた会なので、実験的な作品に挑戦しました。
あまり制作の時間がなかったため、自分としては納得のいく出来ではありませんでした。
でも、作品を見てくれた女性たちからは、いろいろお褒めの言葉を頂きました。
また、女性の目線から、「もっとこうした方が良い」というアドバイスもたくさん頂戴しました。
ありがたい!実に、ありがたい!
そのアドバイス、そのまま全部頂きました!
参考にさせて頂いて、時間をかけて、作品の完成度と強度を上げていきたいと思っています。
世界観や物語そのものは魅力的なはずなので、質の向上を目指していきます。

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発表終了後、会場の近くのファミリーレストランで、打ち上げを行いました。
誰もアルコールを口にせず、真面目にアートマイムについて語り合いました。
僕は、上演の出来が今一つだったことを反省して、アボカド・ハンバーグを注文しました。
次回は、ハンバーグではなく、ステーキを食べられるように頑張ります!

 

「虫干しの会」公演写真②


「虫干しの会」の公演写真をご紹介します。
きょうは、緒方朋恵が上演した「日記」の写真です。

 

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「虫干しの会」公演写真①


昨夜は、サッカー・日本代表の試合のTV観戦のため、夜更かししてしまいました。
久しぶりに代表に復帰した今野選手のパフォーマンスが素晴らしかったですね。
攻守にわたって献身的に働くだけでなく、ゴールまで決めてくれました。
かつて、代表のレギュラーだった頃より、明らかにレベルアップしています。
あらためて、Jリーグのレベルの高さを証明してくれましたね。
僕も、年をとった分だけ、ステップアップできるように、頑張ります!

さて、きょうは、3月19日に開催した「虫干しの会」の公演写真をお目に掛けましょう。
松本美由紀が上演した「世界の終わり」です。

 

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「虫干しの会」トリ


第34回公演「虫干しの会」のトリを、緒方朋恵が務めました。
緒方は、2009年に初演された「日記」を上演しました。
2013年にも上演されていますので、4年に一度日の目を見るオリンピックのような作品です。

この作品に関しては、わりと外れがありません。
上演するたびに、多くのお客様が涙を流され、必ず好評を博します。
それだけに、演者にとってはプレッシャーになります。
この脚本で観客を感動させられなかったら、役者の力不足ということになりますからね。

今回、どれぐらい泣いてもらえるか、僕は客席を観察していました。
すると、異常なまでに号泣している人が一人いました。
本公演に出演した、劇団員の松本美由紀です。
身内がそんなに泣いてどうする...。

「虫干しの会」オープニング


第34回公演「虫干しの会」のオープニングは、松本美由紀が務めました。
作品は、2011年に初演された「世界の終わり」です。
上演時間約7分の、本当に小さな作品です。
しかし、この作品の上演は、本当に難しいんです!
非常に抽象的な上に、繊細かつ気品にあふれた内容なので、演者にとてつもない精神力が求められます。
笑いが取れるわけでもなければ、感動の涙を流させるものでもありません。
見る人の心に、深く静かに沈潜する世界観だと思います。
演技の勉強にはうってつけの作品です。

本番を見る限り、松本は良く練習していたようです。
稽古期間を通して、相当上手くなりました。
彼女の持ち味とは真逆な作品ですが、こういうものをやることで演技の幅がかなり広がったはずです。
また、高い集中力を持続できるようになったのではないでしょうか?
今回の経験を、今後の本公演に生かしてもらいたいと思っています。

虫干しの会


3月19日(日)に開催した第34回公演のタイトルは、「虫干しの会」でした。
「出来の悪い劇団員を干してしまえ!」という意味ではありません。
過去に上演して好評を博したものの、その後上演する機会がなく仕舞いっぱなしになっていた脚本を引っ張り出して、日に当てようというものです。

久しぶりに旧作を再演してみるのも良いものですね。
今の僕からは出てこないような発想が、たくさん盛り込まれています。
また、初演当時の時代の空気感のようなものもあって、面白く感じました。

ただ、僕は、脚本を書くのが大好きです。
普段は、新作を上演するので精一杯で、なかなか再演する余裕がありません。
たまには覚悟を決めて、再演だけで構成する公演を企画してみるのも良いかもしれません。
出演者と演出を変えて上演すると、作品の新たな魅力を引き出せる可能性がありますので。

第34回公演


きのう、第34回公演「虫干しの会」を開催しました。
演劇関係者だけをご招待した、上演時間30分の、小さなアトリエ公演です。
予想外に多くの方にお越し頂き、まさに満員御礼でした。
また、ほぼ全員のお客様に打ち上げまでお付き合い頂き、大いに盛り上がりました。
至近距離でご覧頂いた上に、お客様から直接感想を伺うことができたので、役者たちにとって大変勉強になったことと思います。
ご来場下さった皆様!公演に協力して下さった皆様!
本当にありがとうございました。

衝動買い


きのう、つい、衝動買いしてしまいました。
ショパンの全作品を収録した16枚組のCDセットを見かけてしまったんです。
アンスネス、アラウ、バレンボイム、オールソン、ウーセら、一流の音楽家がEMIに残した音源を集めています。
ショパンの生誕200年を記念して、その前年の2009年に発売されたものです。
少し古いせいか、2490円でした。
国内盤1枚分の価格です。
16枚組でこの値段でしたら、もう買うしかありませんね!

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ただ、偉大なショパンの全仕事が、たった2490円とは!
なんだか、申し訳ないような気がしてきます。
僕の全脚本を集めて販売したとしたら、一体、いくらの値段がつくのでしょうか?

 

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霊的な場


最近、公演やイベントの会場候補となる施設を、いくつか巡りました。
比較的安価で、立地も悪くないところもありました。
しかし、演劇の会場は、安ければ良いというものではありません。
結局、本公演で使えそうなところは、一か所もありませんでした。

劇場は、日常生活の延長であってはいけません。
神聖かつ霊的な場でなくては、イリュージョンは生まれてこないのです。

僕が、劇場選びで最も重要視しているのは、そこにどんな"気"が満ちているかです。
"気"で分かりにくければ、"神様"と言い換えたほうがイメージしやすいかもしれません。
良い劇場には、必ず、良い神様が居着いています。
良い神様でなくても、気の合う神様がいれば大丈夫です。
視察に行ったとき、心を落ち着けて静寂に耳を傾けていると、神様がいろんなことを教えてくれます。
そして、その劇場で良いかどうかが、何となく分かってきます。
もうしばらくすると、その劇場で自分たちが上演している映像や音声が、頭の中いっぱいに広がっていきます。
今後、やるべき準備が明確になってくるんです。
そんな具体的なイメージができる劇場を選ばないと、大体、失敗します。
劇場の図面やキャパ、利用料金などのデータを見ても、はっきり言って、何も分かりません。
写真や動画は何も教えてくれないばかりか、ミス・ディレクションを起こしかねません。
事前の情報に迷わされないように、下見の際には、一旦心を白紙に戻して、劇場に向き合いましょう。
演劇の公演は、「やればいい」「できればいい」というものではないのです。

壊れた!


今週、長い間履いてきた靴が2足、破れるなどしてダメになりました。
愛用の紫のカバンも壊れてしまいました。
そのほかさまざまなものを、一気に処分することになりました。
慌てて、代わりの靴やカバンを買ってきました。
ちょうど今が、古いものを捨てて、新しいものに入れ替える時期なのかもしれません。

良い機会ですから、僕の考え方も、新しいものにシフトしていきましょう!
劇団のあり方も、変えていくことにいたしましょう!
古いものに固執して壊れてしまっては、元も子もありません。
靴やカバンのように、簡単に買い替えるわけにはいきませんからね。
芸術を希求する者は、常に新鮮であらねば!

全力

「ゲームで全力でやるのに、なんで練習で全力でやらないの?」
東海大相模高校・野球部の門馬敬治監督の言葉だそうです。

うーん、耳が痛い...。
演劇では、練習の段階で、役者に全力を出させるのは、本当に難しいんです。
でも、やはり全力でやらせなければ、実力がつきません。
劇団員たちに、もっと厳しく接する場面を作らないといけませんね。

虚飾を排す


偉大なピアニスト、ミケランジェリの演奏に、すっかりはまっています。
ドイツ・グラモフォンのBOXセットを購入したところ、あまりに良かったんです。
ジャンルは違いますが、自分が目指すべき方向がはっきり示されているように感じました。
無駄や虚飾を排し、作品の本質を浮かび上がらせるパフォーマンスこそ、僕の理想です。
ミケランジェリの演奏を聞いていると、姿勢が正されるような、心が清められるような気がしてきます。
ただ聞いているだけで、かなり濃密なレッスンを受けている感じです。
僕には、過剰な感情表現をしたり、我を出し過ぎる悪い癖があります。
もっともっと、ミケランジェリを聞き込まなくてはいけませんね。

守破離


「守破離」という言葉をご存知でしょうか?
芸事を極めようと思っている人なら、誰でも知っているものだと思っていました。
しかし、うちの劇団員たちは、この言葉を知らないようです。
そんなことでは、なかなか上達できませんぞ!

「守破離」は、剣道や茶道などで、修業における段階を示したものです。
「守」は、師や流派の教え、型、技を忠実に守り、確実に身につける段階です。
「破」は、他の師や流派の教えについても考え、良いものを取り入れ、心技を発展させる段階です。
「離」は、一つの流派から離れ、独自の新しいものを生み出し確立させる段階です。

特に大切なのは、「守」の段階だと思います。
ここがきちんと出来てないと、「破」るものもなければ、「離」れることもできません。
ちゃんと、3段階のステップを踏んでいくことが重要です。
しかし、初心者ほど、「守」の時期を面倒くさがるものです。
そこはグッと我慢して、徹底的に基本となる型や技を身につけなければいけません。
「守」が出来ている人は、スケールが大きい上に、何にでも対応可能です。

皆さん、もっと「守」を大事にした方が良いですよ!

肉3種


厳しい稽古を乗り切るためには、しっかり栄養を摂らなければ!
武蔵小杉に新たにオープンしたお店で、肉を食べてきました。
外食で鶏以外の肉を食べるなんて、約1年ぶりです。
肉はあまり好きではないのですが、世間でどんな料理が人気になっているかはチェックしておかなくては!

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写真は、肉の3種盛り合わせ2人前です。
これに前菜、パン(またはライス)、ドリンク2種がついて、2500円(税抜き)!
すごいボリュームでした。
たまには外を出歩かないと、面白いものには出会えませんね。

 

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さようなら


愛用の電子書籍"Kindle"をカバンに入れ、そのカバンを自転車のかごに乗せて、快調に走っていました。
カーブを曲がった時、何かが落ちた音がしました。
急いでその曲がり角に向けて引き返していく途中、一台の車とすれ違いました。
角に戻り、車道を探していると、黒いアスファルトの上に黒い物体が落ちていました。
拾い上げてみると、僕の"Kindle"でした。
背面には、くっきりとタイヤの跡が...。
慌ててスイッチを入れてみましたが、気持ちの悪い画像が浮かび上がるだけです。
画面の中央付近では、"北斗七星"のような光の並びが見えます。
どうやら、交通事故に遭って、終わりを迎えたようです。
足掛け5年に渡って数百冊の本を読んできた"Kindle"と、ついにお別れの時が来てしまいました。
さようなら、Kindle!
ありがとう、Kindle!
君のことは決して忘れないよ!
君の代替機は、携帯ショップで貰ったPADに務めてもらうことにするよ。

 

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Bリーグ


昨夜、川崎とどろきアリーナで、Bリーグの試合を初観戦してきました。
川崎ブレイブサンダースvs京都ハンナリーズというカードです。

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開幕初年度のBリーグが、こんなに盛り上がっているとは思いませんでした。
隣の等々力陸上競技場で、同じ時間にフロンターレの試合をやっているというのに、大勢のお客さんが詰めかけていました。
ハンナリーズのブースターだって、少なくはありませんでした。
もちろん、観客数ではJリーグには遥かに及びません。
でも、一人一人の熱は、むしろこちらの方が熱いかもしれません。
みんな、さぼらずに、ずっと大声を出して応援していました。

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事前に聞いていた通り、Bリーグは演出がすごい!
コートでは常に何かをやっていて、静かになる瞬間はありません。
試合がちょっとでも止まると、すぐにチアダンスが始まります。
ピリオドの間には、大道芸や、観客を巻き込んだゲーム大会などが開催されます。
バスケットボールにさほど関心がなくても、それなりに楽しめると思います。
試合中も、ずっと音楽が鳴っていました。

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また、バスケのルールに詳しくなくても、十分、ついていけると思います。
アリーナMCが、DJとして雰囲気を盛り上げるだけでなく、ルール等についても事細かに教えてくれます。
ここ数年で競技のレベルも相当上がったようなので、試合中に何度も息をのむようなナイスプレーが見られました。
特にきのうの試合は、4Qのラスト2秒までどちらが勝つか分からない、実にスリリングな展開でした。
緊張感が途切れることなく、あっという間に試合が終わってしまった印象です。
かなり、面白かったですね。

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僕の家から、横浜ビー・コルセアーズの本拠地に、自転車で行くことができます。
サンロッカーズ渋谷やアルバルク東京のホームも、普段の行動圏内です。
ブレイブサンダース以外のクラブがどんな演出やサービスを行っているか、近いうちに見に行ってみたいと思っています。

 

 

 

 

号泣


先日開催した劇団の練習会でのことです。
テキストとして、以前僕が上演した一人芝居の台本を使いました。
(泣ける内容の作品で、8年前に上演した際、ほとんどのお客様が涙を流していらっしゃいました)
劇団員が上手くできないので、例として、僕がラストの部分をやってみせました。
すると、それを聞いていた女優が感動してしまい、激しく号泣!
しばらくの間、涙が止まらなくなっていました。
こらこら!練習中ですぞ!

マスク


第33回公演「星空の朗読会」で驚いたことがあります。
お客さんのほとんどが、マスクを着用していたのです。
少なくとも、7割以上の人が付けていました。
花粉症の時期とはいえ、舞台から見た様子は異様でしたよ。
お客さんの表情が見えないと、僕は朗読であっても演じにくいのです。
なんでも、プラネタリウムのロビーで、来場者にマスクを配っていたそうです。
大勢の人が密閉された空間に集まるため、感染症を予防する目的なのでしょうか?
今どきの公演は、観客の健康面への配慮も必要なんですね!

準備の成果


これまでの春の朗読会で、僕は日本文学の名作を読んできました。
特に、情念を熱く表現する作品を選んできました。
しかし、ことしの第33回公演では、星にまつわるアジアの伝説や神話をご紹介していきました。
ナレーションのような淡々とした文章です。
そこで、とにかく内容が分かりやすいように、丁寧に伝える工夫をしてみました。
また、数少ない感情表現の場面は、違和感のない程度にドラマチックに描いてみたつもりです。
まだアンケートのまとめは拝見していませんが、実感としてはとても好評だったようです。
「情景が、映画を見ているように目に浮かんだ」
「ストーリーが、自然に頭の中に入ってきた」
「何人もの人が朗読しているのかと思ったが、実際には一人で演じ分けていると知って驚いた」
などなど、お褒めの言葉を沢山頂戴しました。
概して、朗読は退屈で、すぐに興味を失ってしまうものですが、多くの方にお楽しみ頂けたようで良かったです。
時間をかけて、きちんと準備をした成果だと思っています。
年内に僕が朗読を発表する予定はありません。
しかし、来年に向けて、努力は欠かさずにしていくつもりです。

 

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阿吽の呼吸

 

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第33回公演「星空の朗読会」は、五反田文化センター・プラネタリウムでの開催でした。
このプラネタリウムの朗読会の出演は、5年連続5回目となります。
これだけ経験を重ねてくると、プラネタリウムのスタッフとのコミュニケーションも、まさに阿吽の呼吸となってきました。
僕が台本に細かい投射のイメージを書いてメールで送っただけで、「良く分かりました」という返事が返ってきました。
ですから、事前のチェックやリハーサルは必要ありません。
本番では、僕の想像通り...、いや、それ以上の映像が投影されていました。
今回は、我ながら、プラネタリウムの特長を上手く生かせたと思っています。
まさに"継続は力なり"ですね。

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しかし、5年連続で来ていても、毎回、五反田文化センターに向かう際には道に迷ってしまいます。
目黒線の不動前の駅から歩いて7分ほどなのですが、必ず迷い込んでしまう道があります。
本番前は、考え事をしているからでしょうか?
それとも、加齢...?

 

 

ギター生演奏


第33回公演「星空の朗読会」で、僕は「アジアの星物語」を読みました。
星にまつわる神話や伝説を朗読するだけでなく、天体に関する豆知識をご紹介していきました。
朗読パートとフリートーク・パートの境目をはっきりさせるには、短いブリッジ音楽があった方が効果的です。
そこで、当日初対面だったにもかかわらず、急遽、シンガーソングライターの林誠司さんにギターで生演奏して頂きました。
林さんは、黒澤明子さんの朗読「お月様の唄」に、歌とギターを参加することになっていた人です。
開演前にイメージだけ伝えて、リハーサルは一切なしで、本番を迎えました。
しかし、さすがはプロ!
林さんは、見事、期待に応えて下さいました。
朗読の良いアクセントになったと思います。
また、「お月様の唄」ではたっぷり演奏を披露され、朗読と音楽のどちらが主役か分からないほどの大活躍でした。
ご来場下さった皆さんには、きっと、ご満足頂けたことと思います。

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林さんは、大田区の大森で、「ふぉ~く処COCORO」というフォークソングのお店を経営されています。
生演奏を聞くだけでなく、腕に覚えのある人は自分で演奏・歌唱することもできます。
(楽器使用料はかからないそうです)
料金もリーズナブルなので、近いうちに行ってみたいと思っています。

 

第33回公演大成功


きのう、第33回公演「星空の朗読会」を終えました。
本当に大勢のお客様にお越し頂き、会場は満席。
実に良い雰囲気の中、朗読させて頂きました。

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おかげさまで、今回の朗読会は大好評だったようです。
終演後、ロビーなどで、多くのお客様に声を掛けて頂きました。
意外なことに、その全員が、まったく同じ言葉で褒めて下さったんです。
「素敵でしたよ!」
「面白かった」や「勉強になった」ではなく、「素敵」な印象だったんでね。
でも僕が素敵だったわけではありません。
僕の朗読が、プラネタリウムの星空の美しさをちょっと後押ししたということだと思います。
企画、構成、演出が上手くはまったんでしょうね。
台本を書くのにかなり手間と時間を掛けましたから、その甲斐があったというものです。

ご来場下さった皆様、ありがとうございました。
これからも、よろしくお願いします。

 

本日、第33回公演開催


本日18時より、第33回公演「星空の朗読会」を開催します。
会場は「五反田文化センター・プラネタリウム」です。
僕は、海部宣男さん監修の「アジアの星物語」の中から、面白いものを選りすぐって朗読します。
プラネタリウムの映し出す美しい星空と、その星々の物語をお楽しみ頂ければ幸いです。

なお、本公演はすでに満席となっています。
座席指定券なしで会場にお越し頂いても、ご入場頂けません。
ご了承下さい。

では、会場でお会いしましょう!

シージュポスの岩


スポーツでは、誰かが勝って、ゲームやレースは終わりを迎えます。
一方、芸術では、パフォーマンスを終えても表面的な勝ち負けはつきません。
しかし、いつだって確実に、演者は負けているのです。

何に負けているかは分かりません。
神か?宇宙か?真理か?
とにかく、自分より遥かに大きなものに挑み、当然のごとく敗れ去っていくのです。

芸術家は、負けることを承知で闘い続ける戦士です。
「シーシュポスの岩」のようなものです。
とにかく、負けることを恐れてはいけません。
大切なのは、負けても負けても挫けずに再び立ち上がり、戦い続けることです。


サルトルの言葉だったと思います。
「道端に落ちている一個の石から言葉を全部はぎ取ると、その石は全世界の文明を破壊するほど強力な破壊力を持ちうるだろう」
だいたい、こんな主旨です。

本来、僕がやりたいのは、こんな演劇です。
しかし、実際には、言葉で塗り固めたものばかり...。
覚悟を決めて、シフト・チェンジをしなくてはいけませんね。

歩きスマホ


きょうから3月です。
今月は、4日(土)の公演をはじめ、本当に忙しくなりそうです。
気合い入れていきましょう!

さて、僕の新しいスマートフォンは、実に賢いんです。
歩きながら使っていたら、突如、画面が真っ暗に!
そして、こんな文字が浮かび上がってきました。
「歩きスマホはやめましょう」
はい、やめます!