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役者の仕事


先日、他の団体で演劇に取り組んでいる知人たちに、僕が劇団でどんな演出・指導をしているか話しました。
すると、みんな、「それは厳しすぎる!」と驚いていました。

言われてみれば、確かにそうかもしれません。
僕は決して怒りませんし、怒鳴ったり、灰皿を投げたりすることはありません。
その代わり、脚本の理解に関しては、徹底的にこだわります。
助詞ひとつたりとも、疎かにしたくないのです。

例えば、去年、朗読の稽古で、2時間かけて1行しか進まなかったことがあります。
「なんでこの語順になっているのか、説明して!」などと役者を質問攻めにして泣かせたことが、何度もあります。
なかには、僕の演出が厳しすぎるため、稽古に来られなくなった人もいるんです。
(稽古場の最寄り駅の改札から出ることができず、一日中、ベンチに座っていたそうです)

しかし、僕の感覚からすれば、脚本理解にこだわるのは当然のことです。
脚本の真意を読み取れずして、まともなパフォーマンスができるはずがありません。
それ以前に、脚本をちゃんと読み取ろうとする意識を持った役者が少なすぎるのです。

僕は、自分の脚本解釈を押し付けるつもりはありません。
役者が自分で脚本を読めるようにしたいだけです。
そのためには、一度、荒療治が必要なのです。

自慢になってしまいますが、"ぷにぷに"の舞台に出たほとんどの役者が、「芝居が上手い」と言われています。
舞台初挑戦の人ですらそうなのです。
それは、演技力があるからではなく、きちんと脚本の意図を理解しているからだと思います。
役者の仕事とは、自分がやりたいようにやることではなく、脚本の世界観を正確に表現することです。

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