ぷにぷにパイレーツ

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1分58秒


以前、劇団ぷにぷにパイレーツ史上最短の作品作りを目指していることをお知らせしました。
それが、ついに完成しました。
上演時間は、僅か1分58秒!
本当に短いですね。
でも、短いからこそ、表現できる世界があります。
また、短い方が、多くのことを描けたりするものです。
上演終了後、あなたの中で新たに物語が始まるような作品です。
深い余韻が残ることと思います。
8月20日(日)の第35回公演「夢のあとに」で上演します。
ご期待下さい!

「夢のあとに」まで3週間


第35回公演「夢のあとに」を開催する8月20日(日)まで、きょうでちょうど3週間となりました。
稽古は順調で、たとえきょう公演があったとしても、お客様には十分ご満足頂けるレベルになっていると思います。

でも、ここからが本当の稽古なんです。
毎日、稽古の中で何十、何百もの発見があり、どんどん作品の密度が上がっています。
1週間たつと、まるで別の作品のように見えてきます。
自分が急速に成長しているのが、はっきりと分かります。
この自らが伸びている感じを味わえるのが、演劇最大の楽しみだと思っています。

本番まで、まだ3週間もあります。
この期間に、僕はどれだけ作品を充実させることができるのでしょうか?
自分自身、ワクワクしています。

会場の下見


8月20日(日)の第35回公演「夢のあとに」に向けて、日々、地道に稽古を行っています。
それと同時に、年末年始辺りに開催を考えている第36回公演の準備も進めなくてはなりません。
公演準備のうち、最も重要かつ大変なのが、会場選びです。
公演の経費の大半を占めますし、会場によって相応しい作品や演出が違ってくるからです。

最近、いくつかの会場を下見に行ってきました。
しかし、どれも帯に短し襷に長し!
何かしら、課題を感じてしまうものです。
利用料が高すぎる!
舞台面が狭い!
客席の設営が大変!
座席がショボくて、お客さんのお尻が確実に痛くなる!
会場内が汚すぎる(特にトイレ)!
音響・照明の設備が立派過ぎて、扱いきれない!
立地が駅から遠い上に、分かりにくい!
会場の担当者の対応が悪い!
などなど、さまざまな問題があるものです。

我々の要求をすべて満たす会場など存在しません。
どこかを妥協しなくてはなりません。
それを何にするか判断するのが、本当に重要です。
そもそも、観客動員数を的確に予測し、それに見合った場所を選ぶこと自体、本当に難しいんです。
最後は、勘に頼って、一か八かの賭けに出るしかありません。
その賭けに、大概、負けてしまうのですが...。

そんなわけで、いくつかの候補の中から最終選考を行っています。
早めに会場を決めて、その場所に見合った作品を考えていきます。
そして、「夢のあとに」の公演が終わり次第、第36回公演の稽古に入っていきたいと思っています。

一瞬の70分


あくまで自己評価になってしまいますが、第35回公演「夢のあとに」は本当に面白いと思います。
始まってから終わるまで、ずーっと面白い公演です。
つまらない瞬間が一秒たりともありません。
恐らく、70分の上演時間が一瞬で過ぎ去ったように思われるはずです。
それには、絶対的な自信があります。
なぜなら、演じている僕自身が、その70分を一瞬にしか感じないからです。
上手くいってない箇所があると、長く感じてしまったりするものです。
しかし、今回の公演に、そんなところは一つもありません。
だらけた場面や、カッコ悪いシーンが、まったくないといっても過言ではありません。
絶対に、退屈させません。
ぜひ、皆様にご覧頂きたいと思っています。

比べ物にならない


最近、稽古をしていて思うんです。
「この1年半で、僕は相当上手くなったなあ」って!

去年1月の「天使の組曲」でも、お客様から高い評価を頂戴しました。
僕自身も、「これ以上のことはできない」と思っていました。
しかし、今振り返ると、当時はまだまだ稚拙だったんですね。
現在の方が、遥かに豊かな表現ができます。
まず、単純に、できることが多くなりました。
また、深みが全然違ってきました。
そして、最も変わったのが、パワーです。
全身から発散するエネルギーの量が、去年とは比べ物になりません。
自分でも驚くほどの変わりようです。

一人芝居って、大概、スカスカな舞台になりがちです。
しかし、僕の場合は、あの"あかいくつ劇場"の巨大な舞台が小さく感じられるはずです。
むしろ、僕の発散する"気"が舞台をはみ出して、客席にまで襲い掛かっていくことでしょう。
悪夢にうなされているかのような、濃い1時間になることをお約束いたします。
ぜひ、生で味わって頂きたいと思います。

我以外皆我師


つまらない洋画を見てしまいました。
CGに手間をかけているのは分かるのですが、如何せん趣味が悪い!
「早く終わらないかなあ...」と思い続ける、酷いモノでした。

しかし、ラストに近いあるシーンで、僕はハッとしました。
CGを使った特殊な動きが、非常に面白かったんですね。
これは、アートマイムの技術を使えば再現できそうです。
早速、8月20日に上演する「壜」という作品の中に取り入れてみました。
すると、これが良いのですよ!
パワーがあって、美しくて、印象に残るシーンとなりました。

作家・吉川英治先生の言葉に、「我以外皆我師(われ以外みなわが師)」というものがあります。
心がけ次第で、自分以外のすべての人から何かを学べるという意味です。
どんなつまらない作品であっても、我慢して見ていると何かしら学ぶことがあるものです。
反面教師という形で、大事なことを教えてくれることもあります。
面白いモノを作ろうと思えば、労を惜しまず、いろいろな芸術や娯楽作品を見ていかなくてはいけません。
また、そこから、自分に役に立つ部分を見取る能力を養っていくことも重要です。
特に初心者の方は、時間とお金の許す限り、さまざまな作品を手あたり次第見ていくべきでしょうね。

中高生無料


劇団ぷにぷにパイレーツが太っ腹なところをお見せしたいと思います。

中学生と高校生の方は、8月20日(日)に開催する第35回公演「夢のあとに」を無料でご覧頂けます。
何名様でも大丈夫です。
事前予約は必要ありません。
当日、直接、"横浜人形の家・あかいくつ劇場"の受付にお越し下さい。
座席も、お好きなところにお座り頂いて結構です。
マチネ、ソワレと続けてご覧頂いても構いません。
若い方は、長いお客様になる可能性がありますので...。

なお、未就学児の入場は、固くお断りさせて頂きます。
また、小学生のお子様にもお薦めできません。
かなり過激な表現もございますので、その旨ご了承の上お連れ下さい。

スタッフ不足


第35回公演「夢のあとに」の舞台には、僕一人しか登場しません。
しかし、"あかいくつ劇場"のような立派な劇場での公演には、何人かのスタッフが必要となります。
具体的には、音響、照明、受付、場内整理の役割があります。
慣れていれば音響と照明を兼務できますけど、あいにく、そんな人材はいません。
やはり、4人のスタッフが求められます。
それなのに、実はまだ、2人しか確保出来ていないのです。
これは、マズイ!
非常事態です。

スタッフの仕事は、誰にでもできるものではありません。
出演するより、裏方の方が遥かに難しいのです。
安易に募集をかけることもできませんし、どうしましょう...。

それ以上に心配なのは、観客よりスタッフの数の方が多くなることです。
それだけは避けたい...。

ヤバいレベル


誰も褒めてくれないので、自分で言ってしまいます。
8月20日(日)の第35回公演「夢のあとに」は、相当、面白いです。
本当に、ヤバいレベルです。
幕が開いてから下りるまで、一瞬たりともつまらないところがありません。
とてつもない密度の濃さだと思います。
あまりの圧力に、見ていてクタクタに疲れてしまうかもしれません。
僕の舞台を見た多くの方が「呼吸が苦しくなった」とおっしゃいますが、今回はとりわけそうなるはずです。
知性で理解するのではなく、体で感じ取る舞台です。
言葉や文章では、その魅力を伝えきれません。
ぜひ、生で、体験して頂きたいと思っています。

暑さ対策


うちのテラスにある百日紅の花が大きく開いてきました。
蕾が沢山ついていますから、今後、さらに咲き誇りそうです。
大きく伸びた枝が、気持ちよさそうに風に揺れています。
僕にとっての、暑い夏の一服の清涼剤です。

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さて、暑さが本格化したので、本番用の衣装を着けての稽古を始めました。
見た目はもちろん、事前に動きやすさを確かめておく必要があるからです。
また、動くとどれぐらい体温が上がるのか、汗がどの程度出るのかもチェックしておかなくてはなりません。
晩夏とはいえ、本番日の8月20日はまだまだ暑いはずです。
客席はしっかり冷房が効いていても、舞台上は照明が当たっていますから、想像以上に暑くなるんです。
去年1月の公演でさえ、暑くて喉がカラカラになってしまいました。
その対策をしっかり練っておくことが重要です。

 

ひと桁


第35回公演「夢のあとに」を開催する8月20日(日)まで、1か月を切りました。
そろそろ本腰を入れて、宣伝活動を行わなければなりませんね。

というのも、今回の公演では、集客数のワースト記録を更新することが確実となっているんです。
去年1月の「天使の組曲」も酷いものでしたが、本公演はそれをさらに下回ることになりそうです。
きょうまでに入っている予約数は、ひと桁に留まっています。
特に、13:00開演のマチネは、たったお一人のみ!
このままでは、マンツーマンの公演になってしまいます。
いまどき、サッカーでも、マンツーなんて時代遅れな感じがするというのに...。
もはや、笑うしかない...。

僕自身は、お客さんが少ないことは気になりませんし、ガラガラの客席には慣れっこになっています。
大赤字になることは覚悟の上です。
しかし、あまりに観客が少ないと、お客さんの方が不安になってしまう可能性があります。
ギューギュー詰めにするつもりはありませんが、劇場の雰囲気を良くするためにも、ある程度お客さんを集めないといけません。

ただ、どうすればお客さんが来てくれるのかがまったく分かりません。
毎公演、ご覧頂いたお客さんの評価は非常に高いのに、まったく動員数が伸びないんです。
ネット時代なのに、口コミで広がる様子もなし!
広告費を掛けたところで、費用対効果は僅かなものでしょう。
結局は、こうした無料のブログやSNSなどで地道に情報発信し、来場をお願いするしかなさそうです。

そんなわけで、皆様、よろしくお願いします!
ご予約を、心よりお待ちしています。

「夢のあとに」まで1か月


8月20日(日)の第35回公演「夢のあとに」まで、きょうでちょうど1か月となりました。
作品はかなり仕上がっているのですが、今回は求めるものが高いので、まだまだ改善していかなくてはなりません。
むしろ作品が仕上がってからの方が、修正点がはっきり見えてくるものです。
ここからが本当の稽古です。
ちょっとした動きのラインや角度、エネルギーを通す体内のコースを変えるだけで、見え方がまるっきり変わってきます。
セリフの音程や速度、間の取り方などにも、まだまだ改善の余地があるはずです。
細部にまでとことんこだわって、完成度を上げていきたいと思っています。

ある


自分への戒めとして!
"やる"ことより、"ある"ことの方が遥かに重要です。
ただ、そこにありさえすれば、自ずとやることになってしまう...。
そんな演技を目指さなくてはなりません。
要は、いかに自我を消し去れるかです。

意味


最近、稽古していく中で思うことです。
芸術に意味は必要でしょうか?
どうも、僕の作品は理が勝ちすぎていていけません。
もっと意味を剥奪していかないと!
僕の性格的に、それは非常に難しいんです。
また、お客様の多くも、意味を求めています。
でも、あえて挑戦していかないと、成長はないと考えています。

30回記念

 

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きょうは、海の日!
毎年恒例となっている大イベント「ジャパン・オープン」に行ってきました。
ことしは、30回記念ということもあり、例年以上に豪華な大会となっていました。

 

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日本の女性選手としては史上最年少チャンピオンも誕生し、大変な盛り上がりとなりました。
やっぱり、ビリヤードは生観戦が一番ですね!

 

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時間


ほぼ毎朝、第35回公演「夢のあとに」の稽古に取り組んでいます。
作品の稽古をしていると、なんであんなに早く時間が過ぎていくのでしょうか?
あっという間に、出かける時刻となってしまいます。
稽古をしていると、たくさんの気付きがあるからでしょうか?
それとも、本番に向けてカウントダウンが始まっているから、そう感じるのでしょうか?
2時間の芝居や映画を見ると、大概「長いなあ」と思ってしまうくせに、稽古の2時間はほんの一瞬です。
それだけ充実した時を過ごしているということでしょうね。

膨らんできた!


おやおや、計画が狂ってきたぞ...。
8月20日(日)の第35回公演「夢のあとに」の上演時間の話です。
20分強だったはずの「壜」が、30分に!
7分の「夢のとき」が、12分程に膨らんできてしまいました。
毎度のことですけど、作品が仕上がっていくと、尺が長くなってしまうんですよね。
情緒の部分が豊かになっていくからでしょうか?
このままでは、60分でプランしていた公演が、70分を超えてしまいます。
これはいかん!
休憩時間を削るしかないか...。

オールスターゲーム


プロ野球はおととい前半戦を終え、きょうからオールスターゲームが行われます。

最近のオールスターは、かつての輝きを失ったように思いますが、いかがでしょう?
先月、交流戦を終えたばかりなので、セ・パの選手の対決に新鮮味が感じられなくなったのは確かです。
また、「なんでこの選手が?」と思う人が選ばれているケースも少なくありません。
さらに、アイドルタレントを前面に押し出したTV局の演出に嫌気がさすこともあります。
しかし、プロ野球ファンとしては、結局、見ないわけにはいかないんです。
子どもの頃からの習慣となっていますし、オールスターを見ないと夏が来た実感を味わえないんですよね。
特に、ことしは、僕が応援する広島カープから、ソフトバンクと並んで最多の7人が選ばれています。
ぜひとも応援しなくてはなりません!

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さて、そんなタイミングで、こんな方と久しぶりにお会いしました。
元・カープの主砲だけあって、さすがに大きいですね。
僕も腕は太い方ですが、その3倍ぐらいあります。
もっともっと鍛えなくては、ホームランは打てないんですね。

 

先の予定


第35回公演「夢のあとに」は終わっていないのに、次々に、先の舞台の予定が決まっていきます。
まだ詳細はお知らせできませんが、いろいろなスタイルの作品を仕上げていかなくてはなりません。
僕は、自分自身を、総合力で勝負するタイプだと思っています。
さまざまなタイプの発表の機会を頂けるのは、本当にありがたいことです。
「夢のあとに」の準備を進めるとともに、その後の公演についても考えていきたいと思っています。

さらなる高み


公演を重ねる度に、僕は上演の難易度を上げるようにしています。
作品の面白さはほぼ脚本によって決まるので、そこは重視していません。
演劇の特性である演出と演技の質の向上だけを求めているのです。

しかし、第35回公演「夢のあとに」では、難易度を上げ過ぎてしまったようです。
稽古していて、絶望的な気持ちになるほど難しいのです。
今回の作品を上手に演じられる人が、この世にいるのでしょうか?
まず、体力的にとても厳しい!
体が疲れてしまうから、集中力も持ちません。
作品をより良くするために、常に公演のことを考えていなくてはなりません。
まさに、自分の体、頭、心と戦っている感じがします。
でも、それでいいんです!
いや、それがいいんです!
確実に観客から受けることをやって評判が良くても、それは単なる作業に過ぎません。
難しいから面白い!
そう考えて、さらなる高みを目指そうと思います。

PRが!


第35回公演「夢のあとに」には、僕一人しか出演しません。
こういう公演は、PRが本当に難しいですね。
自ら「面白いですよ」「素晴らしいですよ」と言えるものではありません。
他に出演者がいれば「○○さんは頑張ってますよ」と褒められるのですが、自分を褒めるのはちょっと...。
気が付けば、チラシを渡しながら「ご迷惑でしょうけど...」「本当にすみません...」と謝ってばかりいます。
チラシを受け取る人の弱った顔を目にしていると、徐々に心が折れていき、チラシを渡すのが億劫になっていきます。
作品に自信はあるのですが、まだまだ改善の余地を感じているだけに、どうしても絶賛出来ないんです。
作・演出・出演を一人で担当していると、上手く宣伝ができませんね。
困ったものです...。

超短編


自称"ベケット・チルドレン"の僕は、短い演劇作品が大好きです。
自分でも超短編に何度も挑戦しているのですが、出来上がってみると7分以上になってしまっています。
アンコールで上演しているコントなんて、毎度10分も掛かってしまうんです。
長い!長すぎる!
こんなことではダメです。

8月20日(日)の「夢のあとに」の公演では、劇団史上最短の作品を上演するつもりです。
5分の壁を破ることができるのか?注目です。

なんでもOK


作品の概要が決まり、稽古が進んでくると、公演の細部までイメージできるようになってきます。
第35回公演「夢のあとに」で着用する衣装をどうするかが、徐々にはっきりしてきました。

今回、大赤字になるのは間違いないので、なるべく費用を掛けたくありません。
新たに衣装を買い足さずに済ませたいのです。
幸い、本公演は抽象的な作品が多いので、何を着ても大丈夫です。
しかし、衣装に具体性を持たせないのも、意外に難しいものです。
また、大道具も小道具も使わない舞台なので、せめて衣装ぐらいはもっともらしいものを選ばなくてはなりません。
そこで、これまでコレクションしてきた衣装用の洋服を引っ張り出してきて、色々組み合わせてみたり、試着したりしてみました。

その結果、「今回の衣装は、地味であればなんでも良い」ということが分かりました。
素材の質感にだけこだわって、ほとんど印象に残らないようなシンプルな色合いにすることにしました。
あくまで動きを見せるのが主眼の公演なので、動きやすければなんでもOKなのです。

衣装は大体決まりましたが、まだまだ考えなくてはならないことが沢山あります。
作・演出・出演に加えて制作まで担当すると、本当に忙しいです。

意識の流れ


第35回公演「夢のあとに」では、ストーリーのない作品を上演しようと思っていました。
一所懸命考えたのですが、どうも上手くいきません。
必ず、破たんをきたしてしまうんですね。
僕の思考回路では、作品からストーリーを排除することはできないようです。

仕方ないので、ある人物の意識の流れを表現するような作品にシフトチェンジしました。
はっきりしたストーリーをなくすことができますし、連綿とした繋がりがあるので構成が立てやすいのです。
衝撃のどんでん返しなどは設定できないので、観客にとって面白おかしいものではないかもしれません。
でも、誰にでも共通する感情を描くものですから、きっと深く共感してもらえるはずです。
ただ、こういう作品の良さを宣伝するのは難しい...。

向き合う


公演に向けて稽古をしていると、普段より高い集中力を発揮できるように思います。
自分の成長を、はっきりと感じられるんですね。
それも、毎日毎日、着実にステージが上がっていることを実感できるんです。
そうすると、人生そのものがキラキラ輝くようになってきます。
生きている喜びを味わうことができるようになるんですね。
僕にとっては、この感覚こそが、演劇の醍醐味です。
上演して観客に受けるかどうかは二の次です。
人生、世界、ひいては宇宙の縮図である演劇を通して、自分にしっかり向き合うことが重要なのです。

価値ある作品


8月20日の第35回公演で上演する作品「夢のとき」を、大きく改訂しました。
まったく別の作品に生まれ変わりました。
相当、良くなりましたよ。
セリフは一言もないのですが、物凄く沢山のメッセージが込められています。
エモーションに満ち溢れているので、見ている方は手に汗を握って、クタクタになりそうです。
我ながら、傑作だ!
上演は本当に大変ですけど、挑戦する価値がある作品です。
ひたすら頑張るしかありません。

すわ、老化か?


夜に時間がある日は、なるべく北澤ボクシングジムでトレーニングをするようにしています。
演劇活動には、体力増進が欠かせませんからね。
しかし、最近、ジムでの動きが悪くなってきました。
「すわ、老化か?」と心配しましたが、そうではないようです。
第35回公演「夢のあとに」の稽古が厳しすぎて、下半身が疲れているんです。
特に、ふくらはぎがカチカチになっています。
相当キツイ動きを繰り返していますから、疲労が蓄積しているんです。
しかし、僕が目指すレベルは、こんなものじゃない!
もっと、大変な動きをしないとダメなんです。
さらにジムで鍛えるとともに、故障予防のために温泉に足繫く通わないといけませんね。

8秒間ライブ


先月、ゴールデンボンバーが、池袋サンシャインシティ噴水広場で、「8秒間フリーライブ」を開催したそうです。
メンバーはステージに駆け込むと、新曲「出逢って8秒」を歌い、歌が8秒で終わるとさっさと帰ってしまうという異例のライブとなりました。
実際には、アンコールで、集まった2000人のファンのために「女々しくて」を歌ったり、ファンと記念撮影をしたりしたので、正味16分だったようです。

8秒ライブ、いいですね!
僕自身、お客さんに満足して頂けるのなら、上演時間は短ければ短いほど良いと思っています。
ベケットの作品にも1分以内のものがありますが、意味は分からないものの底知れぬ魅力を感じます。
"何か"を表現すると、その"何か"に制限されてしまいます。
語らない部分にだけ、ありとあらゆる可能性が残されるのです。
できるだけ小さな断片を提示するだけに留め、あとは観客に委ねた方が良いように思うのです。
演劇は想像力の芸術です。
想像の余地をたっぷり残しておくことが重要なのです。

しかし、いざ作品を作る段になると、表現しすぎてしまうんですよね。
それで、ついつい上演時間も長くなっていくんです。
強い意志をもって、取り組んでいかないといけませんね。

インターナショナル・フェスティバル

 

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きのう、川崎市国際交流センターで開かれた「2017 インターナショナル・フェスティバル in カワサキ」に行ってきました。
30か国以上の国や地域に関わる約100のグループが出展して、展示、交流体験、物産企画ほか、さまざまな形で国際交流ができるイベントでした。
特に、各国の本格的なダンスや演奏は、見ごたえ、聞きごたえがありましたね。
入場無料ながら、大変充実した内容でした。

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さて、僕のいとこで、ドイツ在住のヴァイオリニストの浩二さんが帰国中です。
おととしの「ぷにぷに in 人形の家」に出演してくれたので、ご記憶の方もいらっしゃると思います。
昨夜、浩二さんを囲んで、ささやかな食事会を開きました。
芸術の深い深い話が聞けて、大変有意義な時間を過ごすことができました。
特に、ベートーベンの「運命」や、モーツァルトの「ジュピター」の話は面白かったですね。
今後、音楽の聞き方が変わるかもしれません。

最近、「夢のあとに」の稽古に取り組んでいて、アウトプットばかりしていました。
しかし、昨日のようにインプットする機会は重要ですね。
大いにモチベーションが上がった一日でした。

 

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劇場視察


8月20日(日)に開催する第35回公演「夢のあとに」の会場は、すでに決まっています。
"横浜人形の家"の中にある"あかいくつ劇場"です。
使い勝手が良く、お客様からの評判も上々なので、このところ、ここばかり使わせて頂いています。
しかし、我々の都合の良い時に、必ず空いているわけではありません。
代替の劇場候補を考えておく必要があります。

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このほど、うちの劇団に丁度良さそうな劇場の情報を貰ったので、早速、視察に行ってきました。
最寄り駅から徒歩7~8分の立地は、まずまずです。
その駅は大きな基幹駅なので、周辺はとても栄えています。
都心からでも、そんなに時間はかかりません。
ただ、一つ余計に乗り換えなければならない路線なので、ちょっと不便な印象があります。

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施設を見せて頂きましたが、かなり立派です。
"ぷにぷにパイレーツ"には勿体ないレベルです。
常設の座席数が87で、桟敷などを使うと最大で167名収容できます。
座席もしっかり段差がついているので、前の人の頭が気になることはまずなさそうです。
舞台も広く、奥行きも十分あります。
照明や音響の設備も驚くほど立派で、かなり凝った演出もできそうです。

 

 

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トイレは男女別になっていて、ポイントが高いですね。
大きくはありませんが、ソファの置いてあるロビーもあります。
受付を客席の後方に設置できるので、人員を一人節約することができます。
また、役者の控室や更衣室も用意されています。

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総合的に見て、実に素晴らしい劇場でした。
料金も、都心の劇場に比べると、格段に安いんです。
ただ、不便な印象のある立地だけに、観客数が減る可能性があります。
経費と動員の見込みのバランスをしっかり考える必要がありそうです。

このところ、全国的に、劇場がどんどん減ってきています。
新たに出来るのは巨大な施設ばかりで、我々にはとても借りられないものばかりです。
やむをえず、カフェやバー、画廊など、劇場以外のスペースで公演を開催する劇団も増えてきました。
公演を実施する上で最大の課題となっているのが劇場選びなんです。
手ごろな会場は、本当に奪い合いの様相を呈しています。

良い劇場をご存知の方がいらっしゃいましたら、是非、ご一報下さい。
一日だけの利用が出来て、50席~100席のキャパのところがあればお願いします。

誰もできない!


きょうから7月!
2017年も後半戦に突入しました。
少年老い易く学成り難し!
時間を無駄にすることなく、有意義に過ごしていきたいと思います。

さて、まだ稽古段階ではありますが、第35回公演「夢のあとに」で上演する作品の一つを、うちの劇団の女優に見てもらいました。
終わったあと、彼女はしばらく口をあんぐりと開けて、呆然としていました。
そして、「実時間より、かなり短く感じる!あっという間に終わってしまった!」と言っていました。
また、「こんな凄いこと、誰もできない!」という感想も述べました。
さらに、何とも言いようのないラストの余韻を、高く評価してくれました。
かなり前衛的なスタイルの作品なので、一般の方に受け入れて頂けるか不安でしたが、問題はなさそうです。
自信を持って、さらに稽古に邁進したいと思います。