ピリス
公演で赤字続きなので、普段、僕は倹約を心がけています。
しかし、毎年、誕生日ぐらいは財布のひもを緩めて、欲しいものをひとつ買うことにしています。
きのう、ドイツの業者に注文した自分へのプレゼントが、ようやく届きました。
「Maria Joao Pires: Complete Solo Recordings」というタイトルの20枚組CDボックスセットです。
女性ピアニスト、ピリスの70歳の誕生日を記念するもので、ドイツグラモフォンへのすべてのソロレコーディングが集められています。
バッハ1枚、ベートーヴェン1枚、ショパン5枚、モーツァルト6枚、シューベルト6枚、シューマンとブラームスで1枚の構成となっています。
ソロレコーディング集と謳ってはありますが、実際には、シューベルトの4手のための作品やショパンのチェロソナタなども入っています。
ピリスは誰もが知っている超有名ピアニストではありません。
人間離れした超絶技巧を売りにするわけでもありません。
ただただ美しい音楽を奏でる!
人の感情を揺さぶる!
そんな純粋な音楽家です。
力みやわざとらしさがまったく感じられず、聞き流すことが出来ないんですよね。
僕が最も好きな演奏家です。
さっそく、数枚聞いてみましたが、録音が抜群に良いですね。
非常に透明感の高いピアノの音が楽しめます。
また、他の演奏家で聞きなれた曲を聞いてみましたが、ピリスの方が僕にはグッときますね。
こんなに人の心に迫る音楽家は、稀だと思います。
ボックスセットはハードルが高いでしょうから、バラ売りのCDで、是非一度お聞きいただきたいと思います。
この記事の更新日:2017年11月30日 08:20 | コメント(0) | トラックバック(0)
演出変更
第36回公演「ぷにぷに!1/2成人式」で上演する「運だめし」のラストシーンの演出を大きく変えることにしました。
僕の当初のプランは、上演する塩沼千雅に合わないように感じたからです。
セットや大道具がない舞台は、演出変更が簡単でいいですね。
あとは、塩沼がどこまでカッコよく演じてくれるかにかかっています。
この記事の更新日:2017年11月29日 07:37 | コメント(0) | トラックバック(0)
初心
「初心忘るべからず」
能を大成した観阿弥、世阿弥が残した言葉です。
一般的には、「何かを始めた時の初々しい気持ちを忘れてはいけない」という意味で捉えられています。
しかし、世阿弥自身は、そんな意味で使ったわけではないようです。
初心の「初」という文字を分解すると、衣偏に刀になります。
つまり、衣を刀で断つという意味を持っています。
ですから、世阿弥の言う「初心」は、「過去の自分を断ち切ること」を指します。
「初心忘るべからず」とは、「常に新たな自分として生まれ変わり続けなさい」という教えなのです。
物事が上手くいっているときは、過去の成功例をなぞりがちです。
そういうときこそ、古い自分を断ち切る勇気を持たなくてはいけません。
この記事の更新日:2017年11月28日 08:31 | コメント(0) | トラックバック(0)
予約好調
来年1月8日(成人の日)に"ida cafe"で開催する第36回公演「ぷにぷに!1/2成人式」のご予約が好調です。
12:00、16:00開演の回は、残り10席ほどとなっています。
14:00開演の回は、あと7席のみです。
限られたスペースなので、追加のお席をお出しすることはできません。
観劇ご希望の方は、お早めにご予約下さい。
よろしくお願いします。
この記事の更新日:2017年11月27日 07:43 | コメント(0) | トラックバック(0)
世界観ありき
きのう、第36回公演「ぷにぷに!1/2成人式」の稽古を行いました。
塩沼千雅の「蝶」を徹底的に練習しました。
「蝶」は世界観ありきの作品です。
技術的な指導は後回しにして、描くべきイメージを丁寧に伝えていきました。
すると、所どころではありますが、キラリと輝くシーンが見られるようになりました。
それを、作品通して安定させるのが次のステップになります。
1月8日の本番まで、約1か月半です。
緻密かつパワフルな演技を目指して、頑張って稽古してほしいと思います。
この記事の更新日:2017年11月26日 08:23 | コメント(0) | トラックバック(0)
おふろの国
神奈川県・鶴見川にかかる国道1号の新鶴見橋周辺は、スーパー銭湯の激戦区として知られています。
そのうち、エリアで初のスーパー銭湯として2000年の11月に誕生した〝おふろの国〟だけは、これまで訪れたことがありませんでした。
温泉ではないので、今一つ、モチベーションが上がらなかったんですね。
しかし、温浴施設好きの僕としては、一度は行ってみなくてはなりません!
そこで、先日、視察に行ってきました。
"おふろの国"は、ビル一棟がまるごと温浴施設という巨大なものです。
初期のスーパー銭湯らしく、内湯の天井が高く、開放感ある浴場となっています。
「露天風呂」「月見の炭酸泉」「しょうがアツ湯」などなど、趣向を凝らしたユニークなお風呂がたくさんあります。
なかでも、人気だったのは非常にぬるい「人肌の湯」で、ずっと満員だったので僕は入ることができませんでした。
全体的にお湯が柔らかく、意外なほど長湯することができました。
また、"おふろの国"は、イベントでも話題を集めています。
施設で働く看板娘によるアイドルグループ"OFR48"が2011年に結成され、デビュー曲〝お客様はハダカです〟を発表!
「ロウリュサービス・ハマ熱波」では、現役プロレスラーが高温サウナ内で、熱い風を送ります。
どの駅からも遠いので、車がないと生きにくいのが玉に瑕。
昼寝するスペースがないのも残念です。
しかし、平日の入浴料が700円なのはちょっとうれしい!
川の対岸にある"RAKU SUPA鶴見"の半額以下です。
上手く使い分けていきたいですね。
この記事の更新日:2017年11月25日 08:29 | コメント(0) | トラックバック(0)
上手くなりたいから
「ぷにぷに!1/2成人式」に出演する松本美由紀、塩沼千雅に、参加の動機を訊いてみました。
言葉は微妙に違いましたが、二人とも同じようなことを言っていました。
要は、「上手くなりたいから」だそうです。
お金を儲けたい!
人気者になりたい!
沢山、舞台に出たい!
そんな人に"ぷにぷにパイレーツ"は向いていません。
じっくり自分に向き合いたい人に、お勧めしたい劇団です。
結果を求めるのではなく、修行の過程を重視する人に集まってもらいたいと思っています。
そんな人は滅多にいませんけど、価値観を共有できなければ、お互いが不幸になるだけです。
世の中に劇団は沢山ありますから、他所へどうぞ!
この記事の更新日:2017年11月24日 07:44 | コメント(0) | トラックバック(0)
恐ろしいお知らせ
ちょっと前に、恐ろしいお知らせが届きました。
来年2月末に、僕は、新作のパントマイム作品を発表しなくてはいけないそうです。
9月に上演したばかりなのに...。
でも、頑張るしかありません。
前回とはまったく違った趣向の作品を考えることにいたしましょう!
さて、本日、僕のアートマイムの先生、JIDAIさんの公演があります。
"夜のアートマイム劇場"というタイトルですが、昼間の開催です。
お時間のある方は、ぜひ、劇場に足をお運び下さい。
★『マイミクロスコープ 〜夜のアートマイム劇場 第十六夜〜』
・日時:11月23日(木・祝) 14時開演(16時終演)
・料金:1000円(全席自由)
・劇場:シアターX(カイ)
東京都墨田区両国2-10-14 Tel:03-5624-1181
・上演作品:新作『雫』、リクエスト作品『牛』
この記事の更新日:2017年11月23日 08:30 | コメント(0) | トラックバック(0)
食事の時間
"ぷにぷにパイレーツ"では、稽古が終わった後、みんなで食事にいくことは滅多にありませんでした。
お茶を飲むことさえなく、あっという間に解散していました。
ところが、現在行われている第36回公演の稽古では、結構、食事に行ったりしているんですよね。
なんとなく、劇団の雰囲気が変わってきたように思います。
演出を施す僕からすると、食事やお茶の時間を持てるのは本当にありがたいです。
稽古中は僕だけが意見を言って、劇団員はそれに従う形になってしまいます。
でも、劇団員の現状や思いを聞きながら稽古を進めた方が、絶対良いはずです。
居酒屋などのさっくばらんな場所で本音を語ってもらうと、今後の稽古の進め方を決める上で大いに参考になります。
また、具体的な作品のシーンについてだけではなく、演劇のあり方そのものを伝えることもできるんです。
稽古後の時間は、本当に大切だと思います。
ただ、赤字続きの劇団としては、食事にあまりお金を掛けられません。
そこで、僕は、事前に稽古場周辺の安い店を探して回るようにしています。
なんて用意周到な座長なんでしょう!
この記事の更新日:2017年11月22日 07:42 | コメント(0) | トラックバック(0)
立ち稽古開始
1月8日の「ぷにぷに!1/2成人式」には、僕も、ちょっとだけ出演します。
上演時間約10分の小品「風船」を、8年ぶりに舞台にかけようと思っています。
セリフ中心の劇なのでのんびり構えていましたが、さすがにそろそろ稽古を本格化させなくてはならなくなりました。
そこで、ついに、立ち稽古を開始しました。
いざ動いてみると、案外難しいものですね。
というのも、8年前の上演レベルでは、僕は満足できなくなっているんです。
さらに、質を上げていかなくては、気がおさまりません。
そんなわけで、演出を一から練り直しております。
予想以上に大変な作業になってしまいました。
でも、それが楽しいんです。
じっくり緻密に作り上げていきたいと思っています。
この記事の更新日:2017年11月21日 07:09 | コメント(0) | トラックバック(0)
一番きつい時期
きのうは、第36回公演「ぷにぷに!1/2成人式」の稽古でした。
稽古を始めて2か月半が過ぎ、今が一番きつい時期だと思います。
僕も、相当厳しく稽古に臨みました。
きのうは、特に、松本美由紀の成長に驚きましたね。
1週間前の稽古と比べて、かなり良くなっています。
普段、しっかり稽古をしていることが分かりました。
また、毎年続けて公演に参加している効果が、今、形になった現れているのだと思います。
1月8日の本番では、きっと素晴らしい演技を見せてくれるはずです。
ご期待下さい!
この記事の更新日:2017年11月20日 07:47 | コメント(0) | トラックバック(0)
引き寄せる
「ぷにぷに!1/2成人式」の稽古で劇団員たちに演出をつけていると、いつも、面白い現象が起こります。
稽古が進むにつれ、役者たちが、僕に近づいてくるんです。
いくら「舞台中央でやって!」と注文しても、徐々に接近してきます。
僕が正面にいたら、どんどん前に出てきます。
下手側に逃げたら、ちゃんと下手寄りに移動してくるのです。
ひどいときには、稽古中ずっと、僕の目を見ながら演技しているんです。
役者の顔が、僕の顔の30センチ以内に接近してきたこともあります。
恋人同士の役だとしても、近すぎますよね!
普通、役者は、演出家を恐れるものです。
ダメ出しをくらわないように、演出家と目を合わせないようにしたり、遠くにいるようにしがちです。
でも、うちの劇団は逆なんですよね。
でも、これは、最近始まったことではなく、10年間ずっとそうなんです。
ほとんどの役者が同様の動きを見せますから、原因は僕にあるのだと思います。
一体、何が役者を引き寄せるのか?
まったく分かりません。
この記事の更新日:2017年11月19日 08:36 | コメント(0) | トラックバック(0)
塩沼千雅のご紹介
来年1月8日(成人の日)の公演「ぷにぷに!1/2成人式」に出演する塩沼千雅をご紹介します。
塩沼は、2010年11月に開催した第11回公演「ぷちぷちパイレーツ "STOP!温暖化"」で、"ぷにぷにパイレーツ"に初参加しました。
しかし、その後しばらく、ブランクがあきます。
2回目の出演は、2015年1月の第24回公演「ぷにぷに!新進新人女優新春逡巡ショー」になります。
今回で、3回目の出演になります。
塩沼を一言で言えば、とにかく真面目!
一度始めれば、一所懸命に取り組みます。
例えば、僕との稽古は録音し、家で聞き直して復習しています。
僕との世間話も、どんどんメモを取っていきます。
まさに向上心の塊です。
今回、塩沼は、まったくタイプに違う「蝶」と「運だめし」の2作品を上演します。
どちらも、演技力がものをいう作品です。
塩沼には、さらなる高みを目指して、頑張ってもらいたいと思います。
この記事の更新日:2017年11月18日 08:05 | コメント(0) | トラックバック(0)
半分カット
現在、1月8日の第36回公演「ぷにぷに!1/2成人式」の稽古を行っています。
それと同時に、第37回以降の公演の準備も進めています。
きのう、一度仕上げた台本を、大幅に改訂しました。
オリジナルの約半分をカットしたのです。
すると、非常にスッキリした上に、カッコよくなりました。
たくさん説明があると分かりやすいように思いますが、説明しないからこそ分かるものもあるのです。
万人向けではなく、ある程度、意識の高い人向けになりました。
僕自身、すごく良くなったように感じています。
とはいえ、まだまだ完成ではありません。
さらに、何度も、推敲を重ねていきます。
この記事の更新日:2017年11月17日 08:20 | コメント(0) | トラックバック(0)
3回公演
1月8日に開催する「ぷにぷに!1/2成人式」は、3回公演となっています。
開演時間は、12:00、14:00、16:00です。
僕の予想では、早い時間から順に人気があると思っていました。
しかし、いまのところ、14時と16時に予約が集中していて、12時にはほとんど予約が入っていません。
これは意外でしたね。
実際に蓋を開けてみないと分からないものです。
ただ、16時の回は、僕のお客様が中心となっています。
芸術好きの人たちが多いので、独特の空気に包まれることが予想されます。
おそらく、各回ごとに、会場の雰囲気がまったく違うんでしょうね。
どのように変わっていくのか、僕自身、すごく楽しみです。
この記事の更新日:2017年11月16日 08:11 | コメント(0) | トラックバック(0)
下手
1月8日の「ぷにぷに!1/2成人式」では、会場の関係で、役者は上手側から登退場しなくてはなりません。
上手側から登場する練習をしていますが、気持ちの悪いものですね。
すごく違和感を感じます。
これまで、僕は、特殊なケースを除いて、下手側からの登場にこだわってきました。
大人数のミュージカルならまだしも、少人数のお芝居は、下手から登退場するのが自然だと思います。
考えてみれば、能舞台の橋掛かりは必ず下手側についています。
歌舞伎の花道も、大概、下手側です。
やはり、下手から登退場するのが、理にかなっているのでしょうね。
でも、今回の公演は、上手側で頑張るしかありません。
たくさん稽古して、慣れていくことにいたしましょう!
この記事の更新日:2017年11月15日 08:14 | コメント(0) | トラックバック(0)
食事会
12日の「ぷにぷに!1/2成人式」の稽古は、久しぶりに、日曜午後に行いました。
そこで、稽古終了後、軽く食事に行きました。
しかし、ふと気が付けば、4時間が経過!
あっという間に、時間が過ぎ去っておりました。
演劇が大好きで、意識が高い人だけが集まりましたから、話題がぶれません。
一度、あんころ餅の話をした以外、話題はずっとお芝居限定でした。
しかも、数ある劇団の中で、あえて"ぷにぷにパイレーツ"を選んだメンバーです。
僕の価値観に近い人ばかりで、話が大いに盛り上がりました。
今回のメンバーは、みんな、非常にストイックです。
観客に受けたり、評価されたりすることより、自らを高めることを重視しているようです。
ですから、僕が厳しいことを言っても、むしろ喜んで受け止めていました。
こういう人は上手くなります。
食事会の時間すら、稽古にしてしまうのですから...。
この記事の更新日:2017年11月14日 08:23 | コメント(0) | トラックバック(0)
真摯な態度
きのうは、「ぷにぷに!1/2成人式」の稽古でした。
今回出演する松本、塩沼ともに、真摯な態度で稽古に取り組んでくれるので、気分が良いですね。
まず、約束の時間をきちんと守る!
稽古時間中、気を抜いたり、諦めたり、言い訳したりしない!
そして何より、僕と稽古しない日も、一人でしっかり稽古する!
いずれも当たり前のことのようですが、案外そうでもないんですよ。
稽古は正直です。
二人とも、ゆっくり着実に成長しています。
特に、空気感のようなものが変わってきました。
今後、演技に混じっている雑味を取り去っていけば、さらに良い雰囲気になると思います。
本番まで2か月を切っていますから、ますます厳しく稽古に取り組んでいきますね!
この記事の更新日:2017年11月13日 08:56 | コメント(0) | トラックバック(0)
松本美由紀のご紹介
来年1月8日(成人の日)に開催する公演「ぷにぷに!1/2成人式」には、3人が出演し、それぞれ一人芝居を披露します。
そのうち、社会風刺コント「執行人」を上演するのが、いまや劇団の中心メンバーとなった松本美由紀です。
松本は、2015年8月の第27回公演「ぷにぷに in 人形の家」で、"ぷにぷにパイレーツ"に初参加しました。
以後、すべての"ぷにぷに"の公演に協力してくれていて、出演は今回で6回目となります。
明るく元気な性格で、難しいことにも怯まずに挑戦し続ける劇団員向きの性格です。
また、裏方の仕事などにも積極的に取り組み、良く働いてくれるので、本当に助かっています。
稽古も熱心にやる方なので、じわりじわりと実力をつけてきています。
このまま続けていけば、相当なコメディエンヌになると思います。
今回、松本が挑戦する「執行人」は、僕の初期の代表作とされるブラック・コメディです。
振幅が大きく、場面場面で表情を変える作品です。
面白いんだけど、ゾッとするという、複雑な構造になっています。
厚みのあるこの作品を、松本がどう料理するか?非常に楽しみです。
この記事の更新日:2017年11月12日 07:45 | コメント(0) | トラックバック(0)
「ぷにぷに!1/2成人式」の構成
来年1月8日(成人の日)に開催する「ぷにぷに!1/2成人式」はバラエティに富んだ構成になっています。
ロマンティックなラブストーリー!
どす黒い社会風刺コント!
背筋の凍るゴシック・ホラー!
悲しみにあふれた感動作!
まったくタイプの違う4作品をお目に掛けます。
また、とりわけ分かりやすい作品を取り揃えましたので、どなたにでもお楽しみ頂けるはずです。
ご期待ください!
この記事の更新日:2017年11月11日 07:38 | コメント(0) | トラックバック(0)
再演
劇団ぷにぷにパイレーツは、再演をほとんど行っていません。
ごくたまにやることもありますが、それは、僕が初演した作品を他の人に演じてもらう形になります。
自分が過去に上演した作品を、自分でもう一度やる気にはならないんです。
再演するのは、初演で評判が良かった演目になります。
つまり、成功が約束された作品です。
それを、今一度上演して評判が良くても、所詮、予定調和にすぎません。
お客様は喜ばれるかもしれませんが、上演する側にワクワク感が生じないのです。
役者を変えるか、演出を大幅に変更しない限り、再演の意味を感じないんですよね。
どうせ手間を掛けるのなら、新しいことにチャレンジしたい!
そう思って、再演を控えてきました。
しかし、次回公演「ぷにぷに!1/2成人式」は、劇団創立10周年を祝うものです。
過去に上演して好評だった作品を集めてお送りします。
公演のコンセプト上、僕も再演をせざるをえません。
せっかくですから、初演から数段レベルアップさせて、お目に掛けたいと思っています。
この記事の更新日:2017年11月10日 07:36 | コメント(0) | トラックバック(0)
要らない本
要らない本を整理しようと思い立ちました。
あらためて本棚を見て、愕然!
ほぼ全部、必要ないではありませんか!
手元に残しておかなくてはならない本なんて、全体の1割もありません。
膨大な本を処分する手間を考えると、面倒くさくなって、一旦作業を中止してしまいました。
時代は変わりますし、自分も成長します。
昔良かった本を読み直して、同様の感動を得られることは滅多にありません。
読み終わったら、本当に必要と思う本以外は、即時処分すべし!
やはり、物は持たないに限ります。
本来無一物!
この記事の更新日:2017年11月 9日 07:24 | コメント(0) | トラックバック(0)
難しい脚本
来年1月8日に開催する第36回公演「ぷにぷに!1/2成人式」に向けた稽古の中で、気付いたことがあります。
僕の書く作品は、上演が本当に難しいんですね。
演技そのものも難しいのですが、それ以上に、脚本を読み取ることが本当に難しいようです。
僕は、脚本を書くとき、可能な限り無駄を排除します。
本来なら書いておくべきことをあえて書かず、演技で補うようにすることもしばしばです。
ですから、セリフを額面通り受け取るだけでは、脚本の真の面白さは理解できないんです。
また、セリフ自体も相当難しいと思います。
僕は、韻律が整えたり、母音を揃えたり、音の響きをすごく重視しています。
倒置法を多用しますし、尻切れになっているセリフも少なくありません。
そして、なんといっても、リフレインが多い!
詩のように、何度も何度も同じフレーズが繰り返されます。
例えば、8月に上演した「巻貝」では、劇の冒頭とラストで、まったく同じ長セリフを言います。
言葉は同じでも、観客には全然違った内容に聞こえるように工夫してあるのです。
(ラストのセリフで、冒頭のセリフの本当の意味が分かり、涙がこぼれるように作ってみました)
僕の書くセリフは、意味を把握するのが難しく、さらに音楽のように語るのも難しいのです。
そんな大変な脚本に、現在、2人の女優が挑戦中です。
脂汗を垂らしながら四苦八苦していますが、この経験は、必ず役に立つはずです。
頑張って、立ち向かって頂きましょう!
この記事の更新日:2017年11月 8日 07:13 | コメント(0) | トラックバック(0)
IT
"IT"と書いてあったら、"アイティー"と読む人の方が多いかもしれませんね。しかし、ホラー好きの僕は、まず、"イット"と読んでしまいます。
「IT」は、モダン・ホラー小説の帝王、スティーヴン・キングが1986年に発表した代表作です。
その「IT」が久々に映画化されたので、見てきました。
タイトルは、「IT/イット "それ"が見えたら、終わり。」!
一見、平和で静かな田舎町を突如、恐怖が覆い尽くす。
相次ぐ児童失踪事件。内気な少年ビルの弟も、ある大雨の日に外出し、通りにおびただしい血痕を残して消息を絶った。
悲しみに暮れ、自分を責めるビルの前に、突如"それ"は現れる。
"それ"を目撃して以来、恐怖にとり憑かれるビル。
しかし、得体の知れない恐怖を抱えることになったのは、彼だけではなかった。
不良少年たちにイジメの標的にされている子どもたちも"それ"に遭遇していた。
自分の部屋、地下室、バスルーム、学校、図書館、そして町の中......。
何かに恐怖を感じる度に"それ"は、どこへでも姿を現す。
ビルとその秘密を共有することになった仲間たちは"それ"に立ち向かうことを決意するのだが...。
真相に迫るビルたちを、さらに大きな恐怖が飲み込もうとしていた...。
この際、ストーリーはどうでもよろしい!
この映画、僕がことし見た作品の中では、文句なしにナンバーワンです。
とにかく、演出が素晴らしいんです。
緊張感のないシーンは、1秒たりともありません。
化け物が出る怖さだけでなく、登場人物たちが心に抱える闇の恐怖を、見事に映像化しています。
そして、なんといっても、"それ"の登場シーンが抜群です。
一体、何パターンの登場があったのでしょうか?
良くあれだけアイディアを思い付くものだと、感心してしまいました。
しかも、映像が美しいんですよね!
下品で汚らしいホラーなんて、最悪です。
日本の怪談だって、幽霊は必ず美形でしょ?
恐怖は美とセットでなければならないんです。
その点、「IT」は申し分ありません。
「IT」を鑑賞された僕以外のお客さんも、大満足だったようです。
上映中、映画館の椅子が揺れる、揺れる!
後ろの席の人が、思わず、僕の椅子を蹴ってしまう!
「やめてー!」という声が、方々から聞こえてくる!
そして、絶叫!絶叫!絶叫!
上映終了後、「俺は全然怖くなかったよ」と彼女に語っている男性を多く見かけましたが、恐怖の裏返しだと思います。
これだけ、お客さんが画面に集中している映画は久しぶりです。
ホラー好きの皆さん!
こういう作品は、映画館で見なければ勿体ない!
是非、劇場でご覧ください!
この記事の更新日:2017年11月 7日 07:20 | コメント(0) | トラックバック(0)
ラヴェル
ラヴェルは、ミケランジェリの弾く自作のピアノ・コンチェルトを聞いて、こう言ったそうです。
「私は、こんなに良い曲を書いたのか!」
作者の想定を、パフォーマンスが上回る!
僕も、一度でいいから、そんな経験をしてみたいものです。
この記事の更新日:2017年11月 6日 07:32 | コメント(0) | トラックバック(0)
厳しすぎる?
きのうは、「ぷにぷに!1/2成人式」の稽古でした。
塩沼千雅の「運だめし」と、松本美由紀の「執行人」を、各2時間ずつ稽古しました。
僕が厳しすぎるからでしょうか?
2人とも、2時間で僅か5分のシーンしか稽古できませんでした。
全然、先に進みません。
稽古前、「あまり細かくチェックしてはダメ」と、自分に言い聞かせてはいるんです。
でも、ちょっとでも妙な演技があると、看過できない性分なんです。
ついダメ出しをしてしまい、それを修正するのにかなりの時間を費やしてしまいます。
あっという間に、稽古終了の時刻になってしまいました。
終わった後、塩沼も松本もヘトヘトに疲れていました。
塩沼は、「集中しすぎて、頭が痛くなった」とも言っていました。
でも、厳しく稽古をしたら、その分だけ上手くなっていきます。
今は辛いかもしれませんが、本番を終えた時には、その何倍もの満足感を得られるはずです。
さらに頑張ってもらいたいと思います。
この記事の更新日:2017年11月 5日 08:50 | コメント(0) | トラックバック(0)
「ぷにぷに!1/2成人式」
次回・第36回公演に関して、詳細情報の問い合わせが相次いでおります。
そこで、当初の予定より早く、本日、公演の概要を発表させて頂きます。
寒い時期ではございますが、是非、ご来場頂きたいと思っています。
皆様のご予約をお待ちしています。
●劇団創立10周年記念公演「ぷにぷに!1/2成人式」
日にち:2018年1月8日(成人の日)
開演時間:12:00、14:00、16:00(全3回)
開場時間:開演の30分前
上演時間:約60分を予定
会場:"ida cafe"
〒211-0034 川崎市中原区井田中ノ町33-9
東急・東横線・元住吉駅の西口エスカレーターを下りて左折。
ブレーメン通りを10分ほど直進。
"川崎市民クラブ"の角を左折。
川崎市立井田小学校・正門前。
料金:予約2000円、当日2500円
定員:各回20名様限定
作・演出:石崎一気
出演:松本美由紀、塩沼千雅、石崎一気
上演作品:「蝶」「執行人」「運だめし」「風船」ほか
*概要
劇団ぷにぷにパイレーツは、2017年12月をもちまして創立10周年を迎えます。それを記念して、第36回公演は、過去10年に上演した作品の中から、特に好評だったものを選りすぐってお届けします。
ブラック・ユーモアたっぷりの社会風刺コントや、詩情を漂わせたラブ・ストーリー、涙が頬をつたう感動作など、バラエティに富んだ構成となっています。また、とりわけ分かりやすい作品ばかり取り揃えましたので、どなたにでもお楽しみ頂けます。
会場は、元住吉のオシャレなカフェ"idacafe"です。舞台と客席の距離がとても近いので、迫力満点の演技を間近でお楽しみ頂けます。
ご予約は、劇団公式HPの"公演予約"のボタンからお願いします。
この記事の更新日:2017年11月 4日 08:09 | コメント(0) | トラックバック(0)
ご予約が入るように
まだきちんとした情報発信をしていないのに、次回公演「ぷにぷに!1/2成人式」のご予約が入るようになりました。
本当にありがたいことです。
来年1月8日の「ぷにぷに!1/2成人式」は、どなたにでもお楽しみ頂ける内容になっています。
上演作品はどれも短く、大変見やすいと思います。
また、作品ごとに作風がまったく違うので、飽きずにお楽しみ頂けるはずです。
さらに、料金も、いつもより格安です。
ぜひ、演劇初心者の方に、ご覧頂きたいですね。
この記事の更新日:2017年11月 3日 07:48 | コメント(0) | トラックバック(0)
琴線
先日、8月に開催した第35回公演「夢のあとに」をご覧頂いた方と、お話する機会がありました。
改めて感想を語って下さったのですが、途中から目を潤ませ、最後には涙を流されていました。
「夢のあとに」では、泣くようなお話は上演していません。
でも、何かが、その方の琴線に触れたのでしょう。
しかも、上演から随分時間が経っているのに...。
前から思っていたことですけど、芸術を理解するには、ある程度時間が必要なのかもしれません。
見ている時以上に、見終わってからが面白い!
そんな作品作りを心がけていきたいと思っています。
この記事の更新日:2017年11月 2日 08:05 | コメント(0) | トラックバック(0)
きょうから11月
きょうから11月!
今年も残すところ2か月となりました。
第36回公演「ぷにぷに!1/2成人式」まで、2か月と8日です。
より一層、頑張っていきましょう!
日曜日の稽古の際に、役者たちに公演のチラシを渡しておきました。
本公演は、1日に3回やりますが、各回定員わずか20名です。
印刷屋さんに発注するほど大量のチラシは必要ありません。
そこで、今回は、僕の手作りチラシとなっています。
いわゆる"仮チラシ"のような感じですが、これで十分でしょう。
満席になるように、動員も頑張っていきましょう!
この記事の更新日:2017年11月 1日 08:04 | コメント(0) | トラックバック(0)