軽い作品を!
3月26日の「星空の朗読会」のアンケート結果が届きました。
朗読そのものは、非常に好評だったようです。
ただ、森鴎外の「高瀬舟」の内容が良くないという声がありました。
そのクレームは、森鴎外さんに言って下さい。
また、凄惨な話で、子どもにふさわしくないというご意見もありました。
お子様向けのものをやれば大人が満足せず、大人向けのものをやれば子どもには難しい。
万人が喜ぶ作品なんて、ありえないのです。
そこで、「来年は、もう少し軽い作品を読もうかな」と、今のところは思っています。
ただ、僕の持ち味は、緊張感なんだよなぁ...。
この記事の更新日:2016年4月 8日 07:29 | コメント(0) | トラックバック(0)
実験は大成功!
「ぷにぷに実験室」のトップバッターを、松本美由紀が務めました。
作品は、彼女自身が選んだ、欧州の子ども向けの民話です。

彼女には、今回、技術的なことを意識してもらいました。
朗読では、音程や抑揚、間、スピード等を、毎回、正確にプラン通りに読むことが重要です。
「たまたまそうなった」ではなく、「意図的にそうしています」と胸を張って言える朗読でなくてはいけません。
徹底的に作品を分析し、朗読のプランを練り、その通りに上演する!
その過程を大切にしてもらいました。
結果は上々でした。
僕とは3回稽古しただけですが、かなり良くなりました。
表現が豊かになり、登場人物の演じ分けも上手くできるようになりました。
過去のキャリアからすれば、相当、レベルが高いと思います。
あとは、精神的なスタミナをもっと付けられれば、さらに良くなると思います。
劇団活動を続けていけば、どんどん上手くなっていくように感じました。
実験は大成功です!
この記事の更新日:2016年3月 8日 08:49 | コメント(0) | トラックバック(0)
朗読会アンケート
7日の「星空の下の朗読会」を観覧頂いた方のアンケートのまとめが、品川図書館から届きました。
嬉しいことに、大好評だったようです。
「朗読が上手で感動しました」
「朗読に迫力がありました」
「美しい言葉が心に響く、素晴らしい時間でした」
「情景が目に浮かび、とても楽しく聞かせて頂きました」
「朗読が、こんなに文学の世界を豊かに届けてくれるとは思いませんでした」
「もっと長く聞きたかったです」
「ぜひ、また来たいです。もっともっと朗読会を開催して下さい」
こんな肯定的な意見がほとんどでした。
一方、ご批判も散見されました。
それらは、みんな、同じようなご意見でした。
「朗読の素材が、子どもには難しすぎました」
「心が明るくなるような物語を望みます」
作品の選択についての注文が付きました。
100年以上前に書かれた「夢十夜」の言葉が難しく、また、内容が暗いものだったということだと思います。
しかし、こればっかりは、何を選んでも好き嫌いがあります。
子ども向きの作品を選べば、「深みがない」と言われるのは目に見えています。
ですから、気にしても仕方ないと思っています。
お子様向けの作品は、また別の機会に...。
この記事の更新日:2015年3月15日 08:10 | コメント(0) | トラックバック(0)
「赤い蝋燭と人魚」映像
「赤い蝋燭と人魚」の映像です。
この記事の更新日:2015年3月14日 08:03 | コメント(0) | トラックバック(0)
「首飾り」終盤部分
「首飾り」の終盤部分です。
この記事の更新日:2015年3月14日 07:57 | コメント(0) | トラックバック(0)
「首飾り」中盤部分
「首飾り」の中盤部分の映像です。
この記事の更新日:2015年3月12日 22:23 | コメント(0) | トラックバック(0)
「首飾り」冒頭部分
「嫌な物語」から、「首飾り」の冒頭部分です。
この記事の更新日:2015年3月12日 07:33 | コメント(0) | トラックバック(0)
録音を聞いて
7日の「星空の下の朗読会」における自分の朗読の録音を聞いてみました。
我ながら、面白く感じました。
分かりやすいし、結構、的確に読めているように思います。
これなら、左程、退屈せずに聞けそうです。
しかし、演出家の僕からすれば、まだまだ甘い!
君ならもっと出来るはずだ!
こんなものじゃないだろう!
大体、"朗読"の枠を破っていないじゃないか!
そんなこじんまりしてどうする!
具体的にいえば、間が短い!
普通の朗読に比べれば相当長いのですが、僕の朗読の質からすれば、もっともっと長くても大丈夫です。
って言うか、1分ぐらい間を取っても平気な朗読にしていかなくてはダメです。
それから、朗読中に役を演じる時、もっと大胆にやるべきです。
完全に、お芝居として演じなくてはいけません。
また、もっと小さな声や低い声を使った方がいいと思いました。
本来、そういった声は聞きづらいのですが、僕の声は良く通るので問題なさそうです。
すべての面で、もっともっともーっと思い切ってやらなくては!
このように、公演を重ねるたびに、新たな課題が見つかります。
それが、自分をレベルアップさせてくれているように思います。
次回の朗読会の稽古が、今から、楽しみになってきました。
まあ、来年の話ですけどね...。
この記事の更新日:2015年3月12日 07:28 | コメント(0) | トラックバック(0)
「夢十夜」動画
3月1日(日)に開催した朗読会「嫌な物語」から、「夢十夜」の映像をご覧頂きます。
この記事の更新日:2015年3月10日 21:05 | コメント(0) | トラックバック(0)
読書百遍義自ずから見る
あくまで、個人の感想です。
品川区立図書館の「春の図書館フェア」にあたる朗読会に出演させて頂くようになって、足かけ7年!
震災の年だけは直前に中止になりましたので、今回で6回目となります。
僕は、宮澤賢治、新美南吉、菊池寛、芥川龍之介、夏目漱石ほか、近代日本を代表する作家の作品を読んできました。
その間に、自分の朗読のスキルがかなり上がったように感じています。
毎年3月上旬に開催される朗読会に向けて、僕は、元日から稽古を始めます。
それからは一日も欠かさず、稽古をしていきます。
「読書百遍義自ずから見る」といいますよね。
その言葉に嘘はありません。
とにかく読む!
まずは、何が良いのか全然分からなくても、気にせず読む!
読んで、読んで、読みまくる!
作品のことが分かったような気になっても、まだまだ読む!
文章に飽きて、集中力を欠くようになった時は、さらに読む!
他のことをやりながらスラスラ読めるようになってきても、そんなことは気にせず、もっと読む!
自分というものがなくなって、周りの世界もなくなって、今どんな状況だか認識できなくなっても、まだ読む!
「無」になりきるまで読む!
「無」が出てこなくても読む!
読む!読む!読む!
読む!読む!読む!
読むことに夢中になりすぎて、気が付いたら本番日になっている!
そして、知らぬ間に本番を終えている...。
こんな感じが最高だと思います。
いくら発音や発声、感情移入などを練習しても、それだけでは付け焼刃に過ぎません。
執着心を持って読み続ければ、必ず、その作品に合った良い読み方が出来るようになっています。
僕の乏しい知恵を絞ったところで、正しい答えが出てくるはずはありません。
正解は、すべて作品の中に書いてあります。
それを見つけられるかどうか?
朗読のコツは、ズバリ、こんなことだと思います。
しかし、そんな単純なことが続けられる人は、意外に少ないんですよね...。
僕は、繰り返し読むのが、面白くて仕方ないんですけど...。
この記事の更新日:2015年3月10日 08:03 | コメント(0) | トラックバック(0)
「星空の下の朗読会」を振り返って
「星空の下の朗読会」が開かれた、7日(土)を振り返ってみましょう。

出演者は、16:30に五反田文化センターの1階ロビーに集合!
すぐに、5階のプラネタリウムに移動。
星空を投影するスタッフや、ギターのオサムさんと、まずは打ち合わせ。
続いて、きっかけのところだけ、軽くリハーサル。
あっという間に、17:30になりました。
我々は控室に移動し、17:40に開場。
18:00に開演、19:10頃終演。
その5分後には、解散していました。
プラネタリウムでの滞在時間3時間弱!
なんとお手軽な公演なんでしょう!
勿論、品川区立図書館や五反田文化センターのスタッフの皆さんの尽力があればこそです。
僕たち出演者は、ノー・ストレスで公演を終えることができました。
ここまで準備して頂いているのですから、レベルの高い上演をやらなくては恥ずかしい!
僕は、朗読に全力を傾けました。
こうしてみると、普段の「ぷにぷにパイレーツ」の公演では、僕は全然集中できていませんね。
本番当日の僕は、制作の仕事に忙殺されています。
余力で、何とか、一人芝居を上演しているような感じです。
でも、7年以上、今のスタイルで公演を続けてきましたから、すっかり慣れてしまいました。
むしろ、何から何まで準備して頂くと、申し訳ないような、物足りないような気さえしました。
やはり、厳しい環境は、人間を強くします。
今では、どんな劣悪な状況になっても、トラブルが発生しても、何とかする自信があります。
それが良いことなのか、悪いことなのかは分かりません。
ただ、「自分には相当スタミナがあるんだな...」と、再認識する一日となりました。
この記事の更新日:2015年3月 9日 08:56 | コメント(0) | トラックバック(0)
「星空の下の朗読会」終わりました!
昨日、「星空の下の朗読会」を終えました。
今回は18:00からの公演でした。
また、お天気も今一つだったため、「当日、来場されないお客様が多いのでは?」と思っていました。
しかし、実際には、満員のお客様!
小学生からご年配の方まで、幅広い層がご来場下さいました。
お陰様で、僕が朗読した「夢十夜」は大好評だったようです。
終演後、ロビーで、何人かのお客様に呼び止められて、こう話し掛けられました。
「怖かったです...」
楽しんで頂けて、なによりです。
「嫌な物語」の公演では読まなかった「第一夜」も評判が良かったですね。
「絵が見えた」という声を頂戴しました。
また、「嫌な物語」にも来場された方は、「前回よりパワーアップされてましたね」と言っていました。
一番多く言われたのは、こんな言葉です。
「物語の世界へ引き込まれた!」「朗読が終わった後、しばらく物語の世界から出てこられなかった!」
朗読という地味な表現スタイルで、これだけ喜んで頂けたら、言うことはありません。
今後も朗読をする機会はあると思います。
今回以上に準備と稽古をして、もっともっと楽しんで頂けるように頑張っていくつもりです。

この記事の更新日:2015年3月 8日 08:41 | コメント(0) | トラックバック(0)
第一夜
本日18時より、五反田文化センター・プラネタリウムで、「星空の下の朗読会」が開かれます。
僕は、夏目漱石の「夢十夜」を読みます。
先週土曜日の公演「嫌な物語」でも、同じ作品から"第二夜"と"第三夜"を読みました。
きょうは、その時読まなかった"第一夜"を加えます。
これが最高に難しい!
極めて抒情的で、徒に緊張感を加えることが出来ないんです。
繊細なコントロールで、聞き手を、不思議な世界へ誘うしかありません。
僕の持ち味のパワーとスピードを封じ込められてしまうんですね。
それらを内的エネルギーに変換して、静かだけれどパワフルな朗読にしていきたいと思っています。
「嫌な物語」からの1週間で、僕は、さらにレベルアップしたように感じています。
我ながら、相当、良くなりました。
これまであんなに稽古してきたのに、まだまだ発見することが沢山あるんですね。
稽古は、やった分だけ、何かをもたらしてくれます。
僕は、稽古を辛いと感じません。
むしろ、稽古が大好きです。
だから、皆様から「朗読が上手い!」という評価を頂戴しているのだと思います。
(自分では、まだまだ未熟だと感じていますが...)
僕がこの1週間でどれだけ変わったか、本日の公演で、是非、ご確認下さい。
ありがたいことに、本日の公演は、すでに満席となっています。
抽せんに当たった方しか、ご観覧頂くことはできません。
ご了承下さい。
この記事の更新日:2015年3月 7日 07:43 | コメント(0) | トラックバック(0)
目から鱗
今月1日の「嫌な物語」は、想像以上に好評でした。
出演した緒方朋恵、伊東かおりが、ともに頑張ってくれたからだと思います。
僕の感想ですけど、やはり、事前の稽古が効きましたね。
特に、本番前日に僕がアドバイスをさせて貰ったのですが、それで随分良くなりました。
内容が分かりやすくなりましたし、面白くなりました。
やはり、自分一人の稽古では気付かないことが沢山あるんですね。
自分の欠点は、自分では見えないものです。
さらに、人に見て貰う中で、自分では思い付かない表現方法を知ることもできます。
二人とも、僕との稽古の中で、何度も「目から鱗」状態になったそうです。
朗読も、演劇同様、演出家を立てるべきです。
読み手が気持ちいいものが、聞き手にも気持ちいいとは限りません。
客観的に判断出来て、しかも的確なアドバイスをしてくれる人と一緒に、稽古を進めた方が絶対に良い!
今回の公演を通して、改めて、そう思いました。
この記事の更新日:2015年3月 5日 07:18 | コメント(0) | トラックバック(0)
「嫌な物語」大成功!
昨日、無事、第25回公演「嫌な物語」を終えました。
予想を遥かに上回る大勢のお客様が来場されて、我々は大わらわ!
本番直前に椅子を並べ直すような状態でした。
公演そのものも、大好評でした。
お客様が、誰一人だれることなく、集中して聞いて下さいました。
一種のグルーヴさえ感じるほど、会場が一体化していました。
僕が朗読した時などは、お客様がピクピク体を動かしながら、「嫌な物語」を味わっていらっしゃいました。
終演後、出演者が並んでご挨拶をしたのですが、興奮したお客様が堪らず公演の感想を話し掛けて下さったのには驚きました。
それも、一人のお客様だけではなく、代わる代わる、次々にといった感じです。
特に、朗読の持てるポテンシャルに気付き、驚いたことを、我々に伝えようとして下さいました。
まさか、朗読会が、こんなに盛り上がるとは!
さあ!次は、今週土曜日の「星空の下の朗読会」です。
気を抜かず、さらに稽古を重ね、朗読の質をもっともっと上げていきたいと思っています。
昨日、ご来場下さった皆様!
本当にありがとうございました!
今後とも、よろしくお願いします!
この記事の更新日:2015年3月 2日 07:41 | コメント(0) | トラックバック(0)
本日、「嫌な物語」開催!
きょうから3月!
今月は、2回、公演を開催します。!
気合いを入れて、頑張ります。
まず、本日15:00から、朗読会「嫌な物語」を開催します。
まだ、お席が残っています。
お時間のある方は、聞きにいらして下さい。
連絡は必要ないので、直接、会場にお越し下さい。
改めて、公演情報をお伝えいたします。
★第25回公演「嫌な物語」
・開演:2015年3月1日(日)15:00(開場は開演の30分前)
・会場:Music&Shot BAR DUETTO(デュエット)
〒103-0071東京都港区白金台3-19-5 OK白金台ビル7F
(JR目黒駅より、白金台方向に徒歩5分。庭園美術館向かい側)
・出演:緒方朋恵、伊東かおり、石崎一気
・朗読作品:小川未明作「赤い蝋燭と人魚」、モーパッサン作「首飾り」、夏目漱石作「夢十夜」
・料金:500円
*公演概要
プロのアナウンサー3人が、文学の古典的名作を朗読いたします。
名作には、心温まる作品もあれば、心に棘が刺さるような不愉快な作品もあります。
本公演で朗読する3作品は、いずれも、"嫌な"後味が残る物語です。
タイプの違う3つの"嫌な物語"を、タイプの違う3人の朗読で存分にご堪能下さい。
昨日、本番前日のリハーサルを行いました。
見学した若手劇団員たちが、「首飾り」を聞いて、「うわーーー!」と言っていました。
ラストの嫌な感じを味わって、思わず声が出てしまったんでしょね。
素晴らしい作品です。
是非、聞きにいらして下さい。
この記事の更新日:2015年3月 1日 08:06 | コメント(0) | トラックバック(0)
夢十夜
3月1日の「嫌な物語」と、7日の「星空の下の朗読会で、僕は夏目漱石の『夢十夜』を朗読します。
この作品は、1908年(明治41年)7月25日から8月5日まで『朝日新聞』で連載されました。
明治当時を始め、神代の時代、鎌倉時代、100年後と、様々な時代を舞台にしています。
各話、「こんな夢を見た」という書き出しで始まるように、不思議な夢の話が10集められています。
漱石としては珍しく、幻想文学のテイストが濃い作品となっています。
時間の関係で、10話全部読むことは出来ません。
1話読むのに、大体7~8分掛かるからです。
7日の朗読会では3話を厳選して読みます。
プラネタリウムでの公演ですので、夜が舞台のパートだけを選びました。
星空も、少しだけ生かすように心掛けてみました。
あくまで夢の話なので、無茶苦茶な部分もありますし、整合性がないところも沢山あります。
それを、どう説得力を持って読むかが、今回のポイントとなりそうです。
怖い話もありますし、滑稽なエピソードもあるので、退屈せずにお楽しみ頂けるものと思っています。
7日の公演は満席となりましたので、よろしければ1日の「嫌な物語」にお越し下さいね。
この記事の更新日:2015年2月26日 08:11 | コメント(0) | トラックバック(0)
プラネタリウム打ち合わせ
来月7日(土)の朗読会に向けて、きのう、打ち合わせが行われました。
出演者3人のほか、品川図書館、五反田プラネタリウムの担当者が出席しました。
図書館の職員の方に伺いましたが、今回の朗読会は、例年以上に人気があったようです。
史上最高の申し込み数だったんですって!
抽選も大変だったそうです。
当選者は、上は92歳から下は6歳まで。
幅広い年代の方々に聞いて頂くことになりました。
今回は夜の公演なんですが、意外に小学生の申し込みも多かったようです。
果たして、夏目漱石の世界に付いてこられるのでしょうか?
朗読中にプラネタリウムで上映する映像についても決めていきました。
僕の後に朗読する黒澤明子さんが、たっぷり映像を使う予定です。
ですから、僕は控えめに!
むしろ、朗読そのものを楽しんで頂けるよう考えています。
観覧希望のお葉書をお出し頂いた方々から、図書館にメッセージも届いていたそうです。
なかでも、僕の読む「夢十夜」を楽しみにしているという声が多かったんですって!
頑張らなくっちゃ!
この記事の更新日:2015年2月22日 08:21 | コメント(0) | トラックバック(0)
「嫌な物語」稽古風景
3月1日に開催する朗読会「嫌な物語」の稽古風景を、ちょっとだけお目にかけます。
この記事の更新日:2015年2月21日 08:21 | コメント(0) | トラックバック(0)
首飾り
3月1日(日)の公演「嫌な物語」で、伊東かおりが、モーパッサンの「首飾り」という短編小説を朗読します。
皆さんは、モーパッサンをご存知ですか?
19世紀を生きた、フランスの自然主義の作家です。
「女の一生」などの長編を6篇、「脂肪の塊」などの短篇を約260篇遺しています。
僕は昔からモーパッサンの短編小説が大好きで、多大な影響を受けていると思います。
新潮文庫から出ている全3冊の短編集を、何度読み返したことか分かりません。
大学時代には、授業の中で、原語で読んだこともあります。
シニカルで、不気味で、どんでん返しが強烈な僕の作風のルーツは、モーパッサンにあると思っています。
モーパッサンの短編小説の中で、最高傑作の一つとされているのが「首飾り」です。
ああ...、なんと素晴らしい作品なのでしょう!
構成の見事さ、人物造形の素晴らしさ、文章の美しさ、どの点をとってみても完璧です!
とても滑稽であると同時に、悲しく、哀れなんです。
「こんな作品を書いてみたい!」と、長年思い続け、自分なりに作品を書いてきました。
なのに、僕は、まったくこの境地に近付くことさえできません。
これこそが哀れか...。
自分で書くことができないので、今回、伊東さんに「首飾り」を読んで貰うことにしました。
ただ、オリジナル作品をそのまま読むと、ちょっと難しい!
文章が絢爛豪華過ぎて、逆に、本質が見えにくいように感じたんですね。
(本で読む分には良いのですが、耳で聞くと、必ずや混乱をきたすように思ったんです)
そこで、勝手ながら、オリジナルから不要な部分を、大胆にカットさせて頂きました。
また、何箇所か、書き変えてみました。
そうすることで、随分分かりやすくなった同時に、作品の悲劇性がよりクローズアップされたように思います。
主人公の女性の生きざまが、立体的に浮かび上がってきたんです。
ああ...、もう、絶対良い!
僕が、自分で朗読したいぐらいです!
あとは、伊東さんが、どこまで朗読を仕上げてくるかにかかっています。
本番を期待しましょう!
朗読会「嫌な物語」にご来場されない皆様も、是非、「首飾り」を一度読んでみて下さい。
完璧な小説とはどのようなものか、存分に味わって下さいね!
この記事の更新日:2015年2月17日 07:51 | コメント(0) | トラックバック(0)
準備
昨日、緒方朋恵さんと、「赤い蝋燭と人魚」の朗読の稽古を行いました。
彼女の朗読を聞いて、僕がアドバイスや演出を行う形でした。
その中で、改めて、朗読は難しいものだと思いましたね。
普通の演劇の何倍も難しい!
特に、地の文が難しい。
相当文章を読み込んで、その構造を分析し、自分なりの演出を加えないとどうにもならないものです。
一つの文中に主格が変わることも多いですし、半分自然描写で半分は心理描写になっているケースも少なくありません。
対比がなされていたり、同じことを何度も言い換えていたり、実に自由に書かれています。
文章がどう構成されているかを読み解かない限り、上手く朗読することは絶対に出来ません。
また、セリフも難しい!
演劇と違って、一人で何役も務めなければなりません。
今、誰を演じているのかを明確にしないと、お客さんは混乱してしまいます。
また、強い感情表現も出来なくてはいけないのです。
確かに、体の動きは見せませんが、それだけに朗読は難しい!
うまく朗読できるかどうかは、どれだけ準備ができるかにかかっているのです。
この記事の更新日:2015年2月16日 07:26 | コメント(0) | トラックバック(0)
赤い蝋燭と人魚
3月1日(日)の公演「嫌な物語」で、緒方朋恵は、小川未明作「赤い蝋燭と人魚」を朗読します。
小川 未明は、「日本のアンデルセン」「日本児童文学の父」と呼ばれる小説家です。
その代表作が「赤い蝋燭と人魚」です。
この作品は、大正10年1月に東京朝日新聞に連載されたものです。
新潟県上越市大潟区の雁子浜に伝わる人魚伝説を元にしたと言われています。
雁子浜に当時存在した蝋燭屋をモデルにしたそうです。
以前、僕も、この作品について、「プラネタリウムでの朗読会にどうかなあ...?」と思って検討したことがあります。
しかし、試しに1回読んだだけで、僕は諦めました。
自分の実力では、読みこなすことが出来ないと感じたんですね。
僕の特長が生きないと思いましたし、面白く読む自信もなかったんです。
それを、今回、緒方さんが挑戦してくれます。
緒方さんは、子どもの頃から、この作品が大好きだったんだそうです。
そういう人にこそ、朗読して頂きたい!
「赤い蝋燭と人魚」の魅力を、思う存分、表現して貰いましょう!
この作品の醍醐味は、最後の一行に凝縮されています。
「衝撃のラスト」と良くいいますが、これほど衝撃を受けるラストは他にないのでは?
究極のどんでん返しです。
僕は、自分の作劇で真似しようとは思いませんけど、相当に強烈です!
後味の悪さでいえば、日本文学史上最高のものではないでしょうか?
「嫌な物語」の冒頭を飾るにふさわしい、嫌な結末です。
この記事の更新日:2015年2月15日 08:08 | コメント(0) | トラックバック(0)
観覧受付終了しました!
来月7日(土)に五反田プラネタリウムで開かれる「星空の下の朗読会」の観覧の受付が終了しました。
プラネタリウムの星空と朗読のコラボレーションということで、毎年、ご好評頂いています。
今年も、満員のお客様にご満足頂けるよう、精一杯努めて参ります。
暗黒の中で、夏目漱石の幻想ホラー短編集「夢十夜」の世界を、存分にお楽しみ頂きたいと思っています。
沢山のご応募、ありがとうございました。
この記事の更新日:2015年2月13日 09:16 | コメント(0) | トラックバック(0)
嫌な物語
来月1日に、小さな朗読会を開催する運びになりました。
公演タイトルは「嫌な物語」です。
"ぷにぷにパイレーツ"が上演するオリジナル作品のほとんどは、嫌な後味が残りますよね。
今回の朗読会で披露するのも、後味の悪い作品ばかりです。
究極のどんでん返しと衝撃のラストが魅力の東西の古典的名作を、朗読でお楽しみ下さい!
なお、上演時間約60分。
定員10名様。
料金は、ワン・コイン。
非常にコンパクトな公演となっております。
是非、お早めにご予約下さい!
以下、公演の詳細です。
★劇団ぷにぷにパイレーツ第25回公演「嫌な物語」
・開演:2015年3月1日(日)15:00(開場は開演の30分前)
・会場:Music&Shot BAR DUETTO(デュエット)
〒103-0071東京都港区白金台3-19-5 OK白金台ビル7F
(JR目黒駅より、白金台方向に徒歩5分。庭園美術館向かい側)
・出演:緒方朋恵、伊東かおり、石崎一気
・朗読作品:小川未明作「赤い蝋燭と人魚」、モーパッサン作「首飾り」、夏目漱石作「夢十夜」
・料金:500円
・定員:10名様限定
*公演概要
今回は、プロのアナウンサーたちが、文学の古典的名作を朗読いたします。
名作には、心温まる作品もあれば、心に棘が刺さるような不愉快な作品もあります。
本公演で朗読する3作品は、いずれも"嫌な"後味が残る物語です。
タイプの違う3つの"嫌な物語"を、タイプの違う3人の朗読で存分にご堪能下さい。
なお、朗読の緊張感を維持する為、定員10名限定の公演とさせて頂きます。
朗読者のすぐそばで、"嫌な"感覚を心ゆくまで満喫して下さい。
ご予約やお問い合わせは、劇団公式HP "公演予約"のところからお願いします。
皆様のご予約を、心よりお待ちしています。
この記事の更新日:2015年2月11日 07:47 | コメント(0) | トラックバック(0)
朗読自主公演
僕は、3月7日(土)夜、五反田プラネタリウムで開催される品川図書館の朗読会に出演します。
この朗読会は人気があって、観覧募集が始まると、あっという間に満席になってしまいます。
申し込み手続きも煩雑なので、なかなかお気軽に鑑賞して頂くことが出来ません。
そこで、劇団ぷにぷにパイレーツの自主公演として、僕の朗読を聞いて頂く機会を設けることにいたしました。
また、劇団員の中から、「是非とも朗読に挑戦したい」というメンバーにも協力して貰うことになりました。
今回朗読する作品は、非常に癖のあるものばかりです。
一般的な朗読とは一味違った、ドラマチックな朗読をお楽しみ頂きたいと思います。
公演の詳細は近日発表します(現在、微調整中)。
なお、こちらの自主公演の方が、プラネタリウム公演より先になります。
したがって、自主公演が第25回公演になり、プラネタリウム公演が第26回公演です。
お間違えのないように!
この記事の更新日:2015年2月10日 07:39 | コメント(0) | トラックバック(0)
書く!
きょうは、僕がこの7年間続けてきて良かったと思っている、朗読の練習法をご紹介します。
とにかく、書く!
なんでも良いので、練習中に思ったこと、感じたことを台本に書きこむんです。
それも、感じた瞬間に書くことが重要です。
「一通り読み終わったら書こう」なんて思っていたら、絶対に忘れてしまいます。
朗読を中断してでも、書くべきです。
「こんなどうでもいいこと...」なんて、躊躇してはいけません。
どうでもいいようなことこそ、肝心なのです。
例えば、「ここは間を詰める」とか、「ここからペースを落とす」といった読み方のポイントでもいいでしょう。
あるいは、「この段階で、主人公は騙されたことに気付いていた」といった、登場人物の心理面も書きこみましょう。
また、「ここで照明を、少し暗くしてもらう」といった、演出面のアイディアもメモしておきましょう。
これらは、後でまとめて考えてもダメなんですね。
読んでいる最中に、感じるものなんです。
そう!大事なのは、考えることではなく、感じること!
台本が、書き込みで黒くなればなるほど、朗読は充実していきます。
(僕は、赤で書きこみますが...)
どれだけ台本を汚せるかで、朗読の質は間違いなく変わります。
書き込みの数は、気付きの数です。
一つ書きこむたびに、一つ分だけ朗読が面白くなっていくのです。
この記事の更新日:2015年2月 9日 07:57 | コメント(0) | トラックバック(0)
朗読練習法
僕は、お仕事として、長年、朗読に取り組んできました。
お陰様で、多くのお客様から、高い評価を頂いております。
また、僕が朗読を始めた途端、お客様が姿勢を正し、集中力を高めていくのをしばしば実感します。
そうなれたのも、僕が自分なりの練習法を見つけ出したからだと思っています。
きょうは、僕なりの朗読練習法をご紹介します。
とは言っても、特別なことをやるわけではありません。
とにかく、毎日必ず1回読むだけです。
何があっても、1日1回は声を出して読む!
気分がのらない日は、棒読みでも構いません。
本意気で読まない日があっても良いでしょう。
間違えたって、集中出来なくたって、気にしない。
ただ、声に出して読み続ければ良いのです。
ただし、稽古期間は長めにとって下さい。
最低でも、2カ月は欲しい!
2カ月間、毎日1回ずつ読んでいけば、必ずや素晴らしい朗読になります。
ポイントは、その根気があるかどうかです。
ここからは、僕の個人的な感想です。
練習を始めてから2週間ほどは、その作品の欠点ばかり目に付きます。
「何だ!このストーリーは!」「この文体は酷いなあ!」「口調が自分には合わない!」
そんな不満ばかりが出てきます。
しかし、2週間ぐらいたつと、感覚が麻痺してきます。
最初は嫌でしょうがなかった欠点が、全然気にならなくなってくるんですね。
良いとも悪いとも感じなくなってきます。
その時期を乗り越えて、1ヶ月ぐらいたった頃、ついにその作品の本当の良さが見えてきます。
作品が急に立体化し、登場人物の体温や匂い、肌質まで感じられるようになります。
文体も口に馴染み、音の響きやリズムも意識できるようになっている筈です。
ここからが、真の稽古です。
作品の本質をいかに表現するかを考えるのは、この時期からで十分です。
この段階に到達すると、稽古が俄然楽しくなります。
演出を加えるとどんどん朗読の質が上がっていくのが、自分でも分かると思います。
「こんなに自分の色が出せるんだ!」と感激することも少なくありません。
その域に到達することなく、お客様の心を動かすことは出来ません。
要は、本稽古に至るまでの助走の時間をきちんと持てるかどうかです。
作品を読み込み、読み込んで、さらに読み込む!
それを自分に義務化して、強制する!
これが朗読上達に秘訣だと、僕は信じています!
この記事の更新日:2015年2月 8日 07:13 | コメント(0) | トラックバック(0)
応募要項
品川区の広報に、3月7日の朗読会の概要が公表されました。
入場には、事前に申し込みが必要です。
改めて、応募要項をご紹介します。
●春の図書館フェア「星空の下の朗読会」
日時:3月7日㈯午後6時~7時
会場:五反田文化センター・プラネタリウム(西五反田6-5-1)
朗読作品:夏目漱石「夢十夜」、宮沢賢治「シグナルとシグナレス」
朗読/石崎一気、黒澤明子
ギター演奏/オサム
募集人数:小学生以上の方86人(抽選)
申し込み:往復はがき(1枚4人まで)に「星空の下の朗読会」と記入
参加者全員の住所・氏名・年齢・電話番号も書いて下さい。
宛先:品川図書館(〠140-0001北品川2-32-3☎3471-4667)
締切:2月13日(必着)
※車いす利用の方は、事前に要連絡
毎年、必ず満席になる人気の朗読会です。
抽選に当たらないとご来場頂けませんが、是非、ご応募下さい。
皆様のご来場をお待ちしています。
この記事の更新日:2015年2月 7日 08:05 | コメント(0) | トラックバック(0)
見つからない...
今、朗読用の作品を探しています。
しかし、全然、見つかりません。
読みたいと思う作品がないのです。
候補と思われる作品を読み始めても、1ページ以内に挫折してしまいます。
集中力が続かないのです。
まったく乗らないというか、興味が湧かないんですね。
そんな作品を、人様に聞かせる訳にはいきません。
やはり、僕がお薦めしたいと思うモノでなくては!
どうやら、僕は、日本の近代文学が苦手なようです。
言葉の意味が分かるのは、やはり明治以降。
著作権が切れるのは、作者の死後50年後。
その間の作品の中から選ぶことになります。
ところが、それらの作品は、あくまで黙読されるために書かれたもののようです。
淡々としているというか、知性に訴えかけようとしているのか、朗読して面白くなるように思えないんです。
特に、冒頭部分がつまらない!
なかなか、核心に入らないのです。
一方、シェイクスピアであれギリシャ悲劇であれ、上演を前提として書かれたモノは最初から面白い!
いきなりクライマックスから始まる感じです。
僕も、脚本を書く時には、最初から面白くなるように心掛けています。
しかし、日本近代文学はどうも...。
名作とされるものを我慢して読むか?
もう少し頑張って探すか?
これは、頑張って探すしかないかな...。
この記事の更新日:2014年11月13日 08:10 | コメント(0) | トラックバック(0)
異様なオーラ
3月1日の「星空の下の朗読会」から、早くも1週間たってしまいました。
昨日、品川区立図書館から、来場者のアンケート結果を知らせて頂きました。
お陰さまで、概ね好評のようです。
一部のお客様からは「"藪の中"は怖すぎて良くない」とか「子どもに相応しい内容ではない」というご批判もありました。
でも、この公演は、子ども向けではないので...。
色々意見があるのは良いことですし、批判があるのはちゃんと聞いて頂けた証拠です。
居眠りしていたら、内容を評価することは出来ませんからね。

さて、「星空の下の朗読会」には、ぷにぷにパイレーツの女優さん達が遊びに来てくれました。
彼女たちをロビーで見かけた時、ただならぬ雰囲気を感じましたね。
異様なオーラを発散しているのです。
やはり、アナウンサーとして活躍している面々ですから、存在に迫力があるんですね。
図書館の方たちも、ビビっていました。
さすがは女優!
怖い...。

終演後、彼女たちと、会場近くのお店で打ち上げを行いました。
その時の記念写真を披露しますね。

この記事の更新日:2014年3月 8日 07:47 | コメント(0) | トラックバック(0)
録音...?
3月1日の「星空の下の朗読会」は、本当に評判が良いのです。
「迫力があった!」「緊張感いっぱいだった!」という声を沢山聞きました。
なかには、驚くような感想を告げてくれた方もいます。
僕は、7人の登場人物が次々に独白を行う「藪の中」を読みました。
7人の演じ分けが、今回の朗読の聞かせどころです。
その7人のうち2人が女性のキャラクターなのですが、この女性役が人気だったんですよ。
「舞台上にもう一人女性の朗読者がいるのかと思った!」と言ったお客様さえいらっしゃいました。
また「録音としか思えなかった。本当に生で読んでいるのかどうか疑わしかったから、石崎さんの口元を何度も見てしまった!」という方もいました。
「怖くて怖くて、心臓が止まりそうになった」とか、「人が死ぬ度に、目の前が血で真っ赤に染まった」など、イメージ力豊かな方も少なくありませんでした。
単純に、発声や発音、体力や集中力を褒めて下さる方もいらっしゃいました。
これだけ朗読の評判が良いと、演劇をやる必要性なんてあるのでしょうか?
楽で、簡単で、しかも人気があるのなら、朗読に走りたくなる気持ちも分かります。
しかし、僕は、あくまで演劇の道を追求しますよ。
僕自身は、朗読では物足りないのです。
要望があれば朗読もやりますが、基本は演劇を続けていくつもりです。
この記事の更新日:2014年3月 7日 07:58 | コメント(0) | トラックバック(0)
絢爛豪華
3月1日の「星空の下の朗読会」には、僕と黒澤明子さんが出演しました。
僕は芥川龍之介作「藪の中」、黒澤さんは宮澤賢治作「双子の星」を読みました。
僕はほとんど音楽も使わず、プラネタリウムには星空を映し出しただけでした。
しかし、黒澤さんは、プラネタリウムの機能をフル稼働させ、ありとあらゆる映像を駆使!
さらに、音楽はすべて、プロミュージシャンのオサムさんによるギター生演奏!
しかも、全編、音楽が鳴りっぱなし!
かなり、条件的に、差を付けられてしまいました。
まあ、2本連続で絢爛豪華な演出を施す必要はありませんからね。
僕は、質素ながら、朗読にこだわって上演してみました。
対称の妙をお楽しみ頂けたのではないでしょうか?
この記事の更新日:2014年3月 6日 07:45 | コメント(0) | トラックバック(0)
改作
「星空の下の朗読会」では、お客様から大好評を頂きました。
評価でいえば、演劇の公演より高いぐらいです。
それは、脚本を批判する人がいないからかもしれません。
(芥川龍之介の作品を否定出来る人は少ないでしょう)
実は、今回朗読した「藪の中」はオリジナル通りではありません。
原作のままでは、多分、皆さん、意味が分からないと思います。
ですから、難解な部分を、可能な限りカットしました。
かったるいパートも、思い切ってカット!
矛盾している所などは、情け容赦なくカット!
(その結果、原作より、2~3割程度短くなってしまいました)
どうしても削除できない箇所は、分かりやすい言葉に置き換えました。
さらに、ここだけの話ですが、単語を書きくわえた所もあります。
根本的な要素に大改革を施したところもあります。
(物凄く、とてつもなく変えました)
皆さんは気付かなかったようですが、かなり僕の創作も入っていたのです。
だから、今回、「分かりやすく、面白い!」という評価を頂けたのだと思います。
試しに、「藪の中」の原作を読んでみて下さい。
数ページで意識を失う筈です。
僕が朗読した「藪の中」は、芥川龍之介の小説を僕が脚色したようなものです。
92年前の作品を朗読するには、こういった工夫が必要です。
でも、芥川というブランド力があるので、多少改作しても誰からも批判はありませんでしたけどね...。
この記事の更新日:2014年3月 5日 07:52 | コメント(0) | トラックバック(0)
照れくさいのですが...
3月1日の「星空の下の朗読会」の来場者から、感想を頂戴しました。
すごく褒めてあるので照れくさいところもあるのですが、そんな声もあるということで...。
「声だけで、7人の登場人物を演じ分けていて、すっかり引き込まれてしまいました。
普段、(自分が)朗読をしていると読みが単調に感じられて、聴いている人はつまらないんじゃないかと不安になります。
しかし、石崎さんの朗読は全然違いました。
リアルで躍動感があって、92年前に書かれた作品が見事に蘇っていました。
う〜ん。どうしたら、あの読みになるのだろう...⁉」
「プラネタリウムの星空の中では耳が研ぎ澄まされ、言葉が見事映像化されていきました。
本を読んでは理解に苦しんだ芥川龍之介の「藪の中」が見事私の中で作り出すことができ、本当に素晴らしいの一言につきます。
何人もの登場人物がいたにもかかわらず、誰一人見失うことなく聴き終えられるなんて...。
こんな朗読がいつか私も出来たらいいと心から思いました!」
内容が分かりやすく、飽きずに楽しめる朗読をするのは、本当に難しいことです。
朗読をやっている人には、その困難が良く分かるのでしょう。
さらに朗読者の目標や憧れとなれるよう、精進していきたいと思います。
この記事の更新日:2014年3月 3日 08:16 | コメント(0) | トラックバック(0)
「星空の下の朗読会」終了
昨日、無事、「星空の下の朗読会」を終えました。
満員のお客様に素晴らしい雰囲気を作って頂き、最高の朗読会となりました。
お客様の反応も良く、終演後、多くの方にお褒めの言葉を頂きました。
僕は、芥川龍之介作「藪の中」を読みましたが、特に、7人の人物の演じ分けの評価が高かったですね。
元々非常に難解な文章なのですが、「僕の朗読で聞いて始めて意味が分かった」という方もいらっしゃいました。
まずは、大成功と言って良いのではないでしょうか?
小雨の中、ご来場下さった皆様、本当にありがとうございました。
この朗読会についても、おいおい振り返っていきますね。
この記事の更新日:2014年3月 2日 10:37 | コメント(0) | トラックバック(0)
本日、「星空の下の朗読会」
本日午後3時より、「星空の下の朗読会」に出演してきます。
会場は、五反田文化センター・プラネタリウム。
主催は、品川区立図書館になります。
満点の星空の下、僕は、芥川龍之介作「藪の中」を読みます。
黒澤明子さんは、宮澤賢治作「双子の星」を読まれます。
これまで、品川区立図書館の朗読会で、僕は最後に朗読をしてきました。
僕が、ボリュームたっぷりの大作ばかり選んできたからですね。
しかし、今回は、僕が先攻です。
「双子の星」には様々な星や星座が登場します。
それをプラネタリウムに投射していきます。
しかし、僕が読む「藪の中」には星は出てきません。
プラネタリウムの力を発揮出来ないのです。
(2作品ともに星を見せても、飽きてしまうでしょうから...)
逆にいえば、僕は、朗読の力だけでお客様を満足させなければいけません。
パワーたっぷりに、禍々しい世界を表現していきたいと思っています。
なお、本日の朗読会は、予約開始と同時に満席となってしまいました。
当日券は一切出ません。
ご了承下さい。
この記事の更新日:2014年3月 1日 08:57 | コメント(0) | トラックバック(0)
満席
今さらですけど、3月1日(土)の「星空の下の朗読会」は、すでに満席となっております。
予約受け付け開始と同時に、大量の申込みがありました。
本番の2週間以上前に、受付終了となりました。
定員を超える申し込みがあったため、抽選となったようです。
すごい人気ぶりですね。
なお、当日券は用意されていません。
ご予約頂いた方のみの入場となります。
ご了承下さい。
ああ...、ぷにぷにパイレーツの自主公演も、たまには満席にならないかなあ...。
この記事の更新日:2014年2月25日 07:42 | コメント(0) | トラックバック(0)
「藪の中」稽古中
3月1日の「星空の下の朗読会」まで1週間となりました。
それに向けて、毎日、地道に稽古を重ねていますよ。
今回、僕は、芥川龍之介作「藪の中」を読みます。
これは、驚異的に難しい作品ですね。
芥川龍之介の作品は、朗読会で良く読まれているようですが、この作品は例外です。
もし「藪の中」を朗読するとしても、複数の役者が集まって群読の形で読むことが多いようです。
「藪の中」の何が難しいかといいますと、まず、登場人物が多すぎる!
短い文章の中で、7人の人物を演じ分けなくてはなりません。
それも、キャラクターが多彩ですから、その演じ分けがとても難しいのです。
次に、言葉が難しい!
原文のまま読んだら、ほとんどの方は、意味が分からなくなってしまうでしょう。
ですから、僕は、難解な部分を大胆にカットしてしまいました。
さらに、ストーリーが複雑すぎる!
多重構造になっているので、一度聞いただけでは、内容が把握出来ない可能性があります。
そんな難しい作品だからこそ、僕は今回「藪の中」をチョイスしました。
自分への挑戦のつもりです。
この作品の朗読でお客様を楽しませることが出来れば、かなりの自信になります。
果たして上手くいくかどうかは分かりません。
でも、日々、発見を重ねながら、繰り返し練習しています。
朗読時間は、丁度30分間です。
1秒たりとも、お客様を退屈させないように頑張ります。
この記事の更新日:2014年2月22日 07:16 | コメント(0) | トラックバック(0)
第22回公演日程
実は、「ぷにぷに!離婚万歳」に続く、第22回公演の日程もすでに決まっています。
これは、毎年春の恒例になっている朗読会です。
正式な公演タイトルは、まだ発表されていないようです。
今年も、去年に引き続き、"五反田文化センター・プラネタリウム"での開催となります。
満点の星空の下、僕は、日本文学の傑作中の傑作、芥川龍之介の「藪の中」を朗読させて頂きます。
主催は、品川区立図書館になります。
2月に入ってから、入場者の募集が始まります。
毎年、この朗読会は大人気で、募集が始まるとすぐに満席になってしまいます。
入場ご希望の方は、お早めに、図書館までお問合わせ下さい。
今ご紹介出来る情報のみ、お伝えしておきますね。
●第22回公演「タイトル未定~朗読会」
・開催日時:2013年3月1日(土)15:00~16:00
・会場:五反田文化センター・プラネタリウム
・入場無料(ただし、事前に申し込みが必要です)
・出演:石崎一気、黒澤明子
・朗読作品:「藪の中」ほか
・主催、問い合わせ:品川区立図書館
この記事の更新日:2014年1月 2日 08:31 | コメント(0) | トラックバック(0)
岸田今日子さん
朗読の達人でもいらした女優の岸田今日子さんに、生前、朗読についてどう思うか伺ったことがあります。
すると、岸田さんは、こうおっしゃいました。
「朗読?あれは、カラオケと一緒!読んでいる人だけが気持ちよくて、誰も聞いてなんかいないのよ」
さらに、上手く朗読するコツを尋ねたら、こんなアドバイスを下さいました。
「最低でも、全部暗記しないとね...」
僕は、岸田先生の教えを守って、朗読であっても、すべて暗記するように心掛けています。
暗記しようと意識しなくても、自分で納得できる朗読を模索するうちに、自然に覚えてしまいます。
むしろ、すべてが頭に入ってからが、本当の稽古のように感じます。
それまでは、発声や滑舌の練習をしているにすぎません。
作品の深部に入れるのは、全部を暗記してからなのです。
台本の文字が目に映っているようでは、話になりません。
演者本人が作品の世界を見ていなければ、観客にその景色を見せられる筈がないではありませんか!
お客さんを満足させるには、それなりの戦略と覚悟と準備が必要なのです。
この記事の更新日:2013年10月31日 08:03 | コメント(0) | トラックバック(0)
「日記」公演動画
「Endless Summer'64」の公演動画をご紹介します。
今回は、「日記」の一部をご覧下さい。
朗読は、伊東かおりです。
下記をクリックして下さい。
この記事の更新日:2013年9月21日 08:19 | コメント(0) | トラックバック(0)
第20回公演「Endless Summer`64」について
かねてからお伝えしておりました朗読会の詳細が決まりました。
初めての企画を、初めての会場で開催します。
本当に小さな公演となっています。
夏の終わりを感じ始める時期です。
夕涼みがてら、是非、遊びにいらして下さい。
なお、会場はカフェですが、ドリンクのご用意はいたしておりません。
ご了承下さい。

●第20回公演「Endless Summer'64」 ~女性3人による朗読会
・日時:2013年8月18日(日)19:00開演(開場は開演の30分前)
・上演時間:約60分を予定
・出演:緒方朋恵、伊東かおり、池戸美香
・作・演出・制作:石崎一気
・上演作品:「線香花火」「世界の終わり」「日記」「優しい雨」
・料金:1500円
・会場:64Cafe+Ranai(川崎市中原区小杉町3‐21)
東急東横線・武蔵小杉駅南口を出て、左方向へ。
府中街道を右に曲がり、そのまま街道沿いに直進。
4つめの小松3丁目の信号の角を左に曲がり、有料駐車場の奥にあるカフェです。
武蔵小杉の駅から、歩いて5分以内のところにあります。
*女性アナウンサー3人による朗読会です。
朗読作品は、すべて、石崎一気によるオリジナルです。
このうち、「線香花火」と「優しい雨」は、今回が初演となります。
第20回公演にちなんで、20席限定となっています。
予約のお申し込みは、お早めにお願いします。
乞うご期待!
この記事の更新日:2013年7月10日 08:25 | コメント(0) | トラックバック(0)
朗読会の会場を決めました!

この夏に計画している朗読会の会場を予約してきました。
これまで、数か所を視察してきましたが、ついに決めましたよ!
会場の雰囲気、立地、作品との相性、動員予定人数、レンタル料金、準備の手間等を総合して決定しました。
劇団ぷにぷにパイレーツが、かつて使用した事のないタイプの会場ですよ。
かなり、ユニークな場所となっています。
だって、カフェですもの!
会場の名前は、「64Cafe+Ranai」です。
エリアは、武蔵小杉です。
住みたい街の上位にエントリーされている、お洒落スポットです。
(僕の家から、すぐ近く!)
日にちは、8月18日(日)!
時間は、日が陰って涼しくなった、夜7時開演!
上演時間は約60分を予定!
8時の終演後、打ち上げも可能な時間です。
是非、夕涼みがてら、遊びに来て下さいね!
この記事の更新日:2013年7月 9日 08:34 | コメント(0) | トラックバック(0)
朗読会の気運
せっかく朗読のワークショップを開催したので、朗読会をやろうという機運が盛り上がっています。
いくらワークショップで練習しても、身には付きません。
やはり本番を想定して、長期間に渡って練習しなくてはダメです。
ですから、(開催するとなると)演者のレベルアップを図る為の朗読会になります。
もちろん、お客様にも喜んで貰わなくてはなりません。
その為には、相当な覚悟で臨んで頂かなくてはなりません。
それだけの意気込みのある人にだけに出演して貰おうと思っています。
僕の演出は結構厳しい方だと思いますけど、お客様の評価はもっと厳しいですからね...。
この記事の更新日:2013年5月17日 08:00 | コメント(0) | トラックバック(0)
朗読って面白い?
皆さん、朗読ってどうですか?
聞いて、面白いですか?
退屈して、「早く終わらないかな...」なんて思ったことはありませんか?
実は、僕がそうなんです。
人の朗読を聞いて、面白かった経験はほとんどありません。
ただ、いくつかの朗読は、凄いと思いましたし、感動すら覚えました。
僕が楽しめた朗読の公演には、共通点があります。
それは、演出家が演出を施していること!
そして、視覚を意識した公演であることです。
多くの朗読会は、読み手が椅子に座って、淡々と文字を音声化していきます。
ただ読んでいるだけです。
これでは面白くなる筈がありません。
どう見えるのか?
どう聞こえるのか?
ちゃんとチェックしていかなくては、人前で上演する資格はありません。
そもそも、小説は、朗読を前提に書かれている訳ではないのです。
相当工夫しないと、絶対に退屈なものになってしまいます。
あなたは、軽い気持ちで朗読に取り組んでいませんか?
「セリフを覚えなくていいから、楽でいい」なんて態度で臨んでいませんか?
この記事の更新日:2013年5月15日 08:01 | コメント(0) | トラックバック(0)
文字を消せ!
12日の「朗読ワークショップ」では、お酒を飲んでばかりいたわけではありません。
13時から17時までたっぷり4時間、途中、休憩もなしに、猛稽古を行いました。
まずは、朗読のベースとなる発声練習を1時間。
続いて、朗読を行う時に使う基本技術の練習に1時間。
実際に短い作品を使って、朗読の設計について考える1時間。
最後は、自分が用意した作品を各自読んでいく1時間。
そんなカリキュラムでした。
ワークショップですから、僕が一方的に教えたりはしません。
自分で気付くように、導く形を意識してみました。
経験や資質に個人差がありますから、みんなが一様に上達したわけではありません。
でも、面白い朗読を作り上げるためのイメージは掴んで貰えたように思います。
「意識から文字を消せ!」
「紙の上に文章が見えているようでは、朗読をする資格はない!」
このように、難解な表現でお伝えしてしまったかもしれません。
でも、本当にそうなのですから、仕方ありません。
正直言って、たった4時間のワークショップで、朗読が上手くなる筈がありません。
ここで感じたことを生かして、繰り返し、自分で練習しなくてはなりません。
地道な努力があって、初めて成長することが出来るのです。
この記事の更新日:2013年5月14日 08:47 | コメント(0) | トラックバック(0)
「ぷにぷに朗読ワークショップ」終了
昨日、無事、「ぷにぷに朗読ワークショップ」を終了しました。
しかし、何だ?この疲れは!
きっと、ワークショップ後の懇親会でクタクタに疲れたに違いない!
みんな、飲み過ぎ、飲ませ過ぎです。
だから、WSのことはほとんど覚えていません。
悪夢のような、打ち上げでした。
なんだか、"劇団"みたいになってきたぞ!
この記事の更新日:2013年5月13日 08:25 | コメント(0) | トラックバック(0)
本日「ぷにぷに朗読ワークショップ」開催
本日、「ぷにぷに!朗読ワークショップ」を開催します。
思いの外、参加者が沢山集まりました。
演劇のワークショップより、朗読の方が人気がありますね。
うーむ、いかがなものか...。
とにかく、頑張ってきますね!
でも、本当に楽しみなのは、WS終了後の懇親会だったりして...。
この記事の更新日:2013年5月12日 08:07 | コメント(0) | トラックバック(0)
ぷにぷに!朗読ワークショップ
久々に、ワークショップを開催します。
今回のテーマは、「朗読」です。
演劇的で、聞いて楽しめる朗読について、一緒に考え、体験して頂こうと思っています。
綺麗に読むだけの朗読では満足出来ない方向けの内容になっています。
レベルは高めですが、初心者の方でも大丈夫です。
(むしろ、初心者の方が効果があるかも!)
是非、お気軽にご参加下さい。
お申込みは、このHPの「お問い合わせ」からお願いします。
詳細は、下記の通りです。
●ぷにぷに!朗読ワークショップ
日時 5月12日(日)13:00~17:00
会場 ぷにぷにパイレーツ特設スタジオ・和室
(最寄:小田急線・祖師谷大蔵駅)
料金 1000円
定員 10名
*服装は普段着で結構です。
*筆記用具と、読んでみたい短編作品をお持ち下さい。
*WS終了後、同会場で、楽しい懇親会を開催します。
この記事の更新日:2013年5月 3日 08:04 | コメント(0) | トラックバック(0)
「星空の下の朗読会」アンケート結果
3月2日に開催した「星空の下の朗読会」のアンケート結果が、品川区立図書館から届きました。
概ね好評で、まずは一安心です。
どんなご意見があったのか、少しだけご紹介しますね。
まずは、プラネタリウムでの朗読会について!
・心ワクワク、非日常空間での朗読。楽しく拝聴いたしました。
・星空の下での朗読、おもむきがあり、楽しかったです。
・星空の美しさに、心が洗われます。
・星座を、もう少し詳しく教えて頂きたかったです。
・星を研究しようと思った。
続いて、朗読そのものについて!
・力強い朗読に感動。見習わなければ。
・読み手の方、すばらしかったです。雰囲気にたっぷりひたれました。
・初めて参加いたしました。年に数回お願いします。子供も大人も楽しめる内容でした。季節折に楽しみにしています。
・おじいちゃん(鉄冠子)の声が、ぶれなくて凄かった。
・力強い話し方で、プロは凄いです。気持よく聞きました。また聞きたいですね。
この他、いずれもお褒め頂いたものばかりで、恐縮しております。
これに驕ることなく、ますます身を引き締めて、練習を重ねていきたいと思っています。
さらにステップ・アップ出来るように、頑張りますね!
この記事の更新日:2013年3月12日 06:45 | コメント(0) | トラックバック(0)
マイク使用
「星空の下の朗読会」で、僕は、初めてマイクを使って朗読いたしました。
僕としては、可能な限り、PAを通したくはないのです。
やはり、生声に勝るものはありませんから。
しかし、会場がプラネタリウムだった為、ホールは防音になっています。
壁には、吸音素材が装着されています。
ですから、生声だと、音の艶や張りが吸収されてしまい、やせ細った寂しい声になってしまうんですね。
そこで、やむなく、マイクを使用することになってしまいました。
マイクを使うと、どうしても、声の帯域が限定されてしまいます。
ある幅の中でしか、表現出来ません。
また、大きな声を使う演出も使えません。
かなりフラットな朗読を求められてしまいます。
演劇的な読み方が、制限されてしまう感じがありましたね。
僕にとっては、相当、難しかったです。
ただ、マイクを使ったからこそ出来る演出もありました。
低い息の音を入れてみたり、わざとマイクを吹いてみたりして、効果音的に使用してみました。
それが効果を上げたかどうかは分かりませんが、工夫をしたつもりです。
いろんなシチュエーションがあるでしょうから、プロとしては、マイクを使っても上手に読めなくてはいけません。
でも、出来れば、朗読は生声でやっていきたいですね。
魂を伝えるには、機械を通さない方が良いのです。
せっかくの生の舞台!
直接、お客様へ、思いをお届けしたいと思っています。
この記事の更新日:2013年3月 6日 07:31 | コメント(0) | トラックバック(0)
「星空の下の朗読会」写真
プラネタリウムで開催された「星空の下の朗読会」は、暗黒の中での朗読会です。

かすかな星の光以外、明かりが一切ありません。
従って、公演写真や動画を撮影することが出来ませんでした。
撮影できたのは、リハーサル中のこんな写真だけです。

一応、ご紹介しておきますね。

この記事の更新日:2013年3月 5日 07:41 | コメント(0) | トラックバック(0)
暗黒!
「星空の下の朗読会」は、五反田文化センター・プラネタリウムでの開催でした。
お客様は、ほぼ寝転がって、天井のドームの星空を見ながら、朗読を聞く形になります。
かすかに星が光っている他は、まさに暗黒!
会場内の様子は、ほとんど見えないのです。
それは、朗読する僕にとっては、難しい環境でした。
いつも僕は、お客様の様子を見ながら、演技をしたり、朗読をしたりしています。
会場の反応を確認しながら、演技プランを修正しているのです。
しかし、会場内が真っ暗だと、お客様がまったく見えません。
万が一、見えたとしても、皆さんは横になっている訳ですから、顔が見えません。
しかも、場内には防音措置が施してあるので、お客様の呼吸を聞こうと思っても、全然僕の耳に届いてこないのです。
仕方ないので、稽古で構築したプランを、忠実に遂行していくしかありませんでした。
その分、内的パワーを増して、僕のエネルギーで観客を包み込むように工夫しました。
そうすると、開場の雰囲気が変わっていきました。
会場内に、大きな渦が巻き起こったように感じ始めました。
気の流れみたいなものが、動き出したんですね。
後半の緊張感溢れるシーンになると、横になっていたお客様の多くが起き上がってきて、僕の朗読する姿を見始めました。
(暗い中でも、それぐらいは分かります)
また、クライマックスを終えて、エンディング・シーンに入った所で、場内から一斉にため息が漏れたのが聞こえました。
きっと、恐怖が解けて、リラックスされたのでしょう。
皆さんの気持ちが一つになったんでしょうね。
実に良い雰囲気で、朗読を終えることが出来ました。
プラネタリウムでの朗読で、僕は、沢山のことを学びました。
やはり、常にチャレンジしていかなくてはダメですね。
本当に良い機会を頂戴しました。
皆様、誠にありがとうございました!
この記事の更新日:2013年3月 4日 07:35 | コメント(0) | トラックバック(0)
「星空の下の朗読会」終わりました!
昨日、無事、「星空の下の朗読会」を終えました。
満員のお客様に囲まれ、大変な盛り上がりでした。
お陰さまで、大好評でした。
終演後、多くのお客様に絶賛して頂きました。
普段、朗読をしている方々が「"杜子春"に挑戦してみたくなった!」と話す声も、耳に入ってきました。
僕の声質や朗読のテクニックを褒めて下さった方も、少なくありませんでした。
プラネタリウムとのコラボレーションも、上手く効果を挙げていたように思います。
スタッフの皆さんが頑張って下さったので、映像や音楽のタイミング等もバッチリでした。
自分で言うのもなんですが、言うことなし!
申し分ない公演だったように感じています。
ご来場頂いた皆様、寒い中、ありがとうございました!
正直言えば、僕自身は、朗読という表現形態を、積極的に進めていこうとは思っていません。
パントマイムを練習しているぐらいですから、動きを見せたい気持ちが強いのです。
でも、「きちんと上演すると、朗読でも、かなりのパワーを持って、観客を楽しませることが出来る」ということを実感しました。
実際、朗読を依頼されるケースが少なくないんですよ。
機会があれば、また朗読に挑戦してみたいと考えています。
この記事の更新日:2013年3月 3日 08:31 | コメント(0) | トラックバック(0)
本日、「星空の下の朗読会」開催!
いよいよ、本日、「星空の下の朗読会」が開催されます。
時間は、15:00~16:00(開場は14:30)。
会場は、五反田文化センター5階のプラネタリウムになります。
最初は、黒澤明子さんが、小川未明作「月夜とめがね」を読みます。
続いて、僕が、芥川龍之介作の「杜子春」を朗読します。
最後に、宮澤賢治の詩「星めぐりの歌」を、二人で読んでいきます。
プラネタリウムの迫力溢れる映像、美しい音楽、そして僕たちの朗読によるコラボレーションです。
滅多にこんな企画はありませんから、貴重な朗読会になると思います。
ご予約頂いている皆さんに喜んで頂けるよう、精一杯、頑張りますね!
ただし、今日、いきなり会場にお越し頂いても、入場出来ません。
品川区立図書館主催の、予約者限定の朗読会です。
どうか、ご了承下さい。
五反田文化センターは、東急・目黒線の不動前駅から、徒歩8分の所にあります。
では、後ほど、プラネタリウムでお会いしましょう!
そうそう!
今日、J1とWBCが開幕します。
球春到来ですね。
この記事の更新日:2013年3月 2日 08:11 | コメント(0) | トラックバック(0)
コンピュータ制御
いよいよ、明日、「星空の下の朗読会」が開催されます。
プラネタリウムと朗読のコラボレーションをお楽しみ頂きます。
しかし、実はまだ、プラネタリウムの映像と僕の朗読を合わせてみたことはありません。
明日の本番前にゲネプロを行いますが、そこで確認をするという手筈になっています。
先月の打ち合わせの際に、プラネタリウムの担当者に、細かい注文を書いた台本をお渡ししてあります。
今のプラネタリウムはすべてコンピュータ制御なので、僕の指示書に従って、プログラムを組んで頂く必要があったのです。
さあ、果たして、どんな星空が出来上がっているのでしょうか?
どんな映像が投射されるのでしょうか?
誰よりも、僕が一番、楽しみにしています。
早く、明日にならないかなあ...。
この記事の更新日:2013年3月 1日 07:09 | コメント(0) | トラックバック(0)
星めぐりの歌
3月2日の「星空の下の朗読会」では、最後に、宮澤賢治の詩「星めぐりの歌」を朗読します。
黒澤明子さんと一緒に読んでいきます。
この詩は、3つのパートに分かれていますので、それぞれの特長を生かしながら読んでいく予定です。
しかし、残念ながら、二人揃って練習する機会がありません。
当日、本番前に合わせるしかないのです。
ごく短い詩ではあるのですが、やはり、二人の呼吸を合わせるのは難しいことです。
公演のエンディングなので、ビシッと決めたいですよね。
カッコ良く読めるように、気合いを入れて、頑張ります!
●星めぐりの歌
あかいめだまの さそり
ひろげた鷲の つばさ
あをいめだまの 小いぬ、
ひかりのへびの とぐろ。
オリオンは高く うたひ
つゆとしもとを おとす、
アンドロメダの くもは
さかなのくちの かたち。
大ぐまのあしを きたに
五つのばした ところ。
小熊のひたいの うへは
そらのめぐりの めあて。
この記事の更新日:2013年2月28日 07:41 | コメント(0) | トラックバック(0)
「杜子春」は難しい!
3月2日(土)の「星空の下の朗読会」に向けて、「杜子春」の稽古を重ねています。
文量が多いので、それだけでも大変です。
しかし、それ以上に、内容的に、朗読が難しい作品ですね。
まず、芥川龍之介の文章が難しい!
一文が、やたらに長いのです。
なかには、200字を超えるような長文があります。
ここまで長いと、文字を目で追う分には付いていけますが、耳で聞くと意味が分からなくなりがちです。
主語がどれで、修飾語がどういう掛かり結びをしているか、きちんと伝えられるように読まなくてはいけません。
ましてや、使われている単語が古い言葉なので、スラスラ読んでしまうと絶対に意味が分からなくなります。
しつこいぐらいリフレインするのも、大きな特長です。
その辺りをきちんと理解して、とにかく分かりやすく読んでいく必要があります。
かなり緻密にプランニングして、朗読に当たらなくてはいけません。
また、登場人物の演じ分けも、ポイントになっています。
セリフのあるキャラクターは左程多くはないのですが、後半に、似たような性格の人物が立て続けに登場してきます。
要は冥界の魔物なのですが、聞き手が混乱をきたさないよう工夫しなくてはなりません。
ちょっと"くさい"ぐらい特長を付けて、演じ分けていくつもりです。
そして、なにより、クライマックス・シーンの母親(馬)のセリフが、信じられないほど難しい!
たった一言なのですが、それだけに、絶望しそうになるほど難しく感じます。
このセリフが決まらなくては、「杜子春」を読む資格はありません。
すべては、このセリフに掛かっています。
技術的なプランは既に立ててありますが、あとは、本番時のテンションです。
これは、当日のお客様の空気に合わせるしかありません。
しかも、プラネタリウムでの上演ですから、読み手の僕にはお客様の顔が見えないのです。
うーむ、これは厳しい条件です。
集中力を最大限発揮して、作品の世界を体現していきたいと思っています。
朗読というメディアは、視覚を封じられている以上、そもそも難しいものです。
ましてや、芥川龍之介作品という高いハードルが掛けられています。
なんとかそれを乗り越えて、「面白い!」と思って貰える朗読に出来るよう、最後まで考えていきますね。
この記事の更新日:2013年2月26日 07:43 | コメント(0) | トラックバック(0)
約40分
「星空の下の朗読会」が、今週の土曜日に迫ってきました。
僕は、芥川龍之介作の「杜子春」を読みます。
それに向けて、毎日、早起きして、地道に稽古していますよ。
朗読時間、約40分!
稽古を重ねるうちに、徐々に、時間が伸びてきました。
上演する側にとっても、聞く側にとっても、かなりのボリュームです。
内容もこってりしていますので、精神力とともに、体力も必要です。
繊細かつ大胆に読んで演じていくところがポイントの作品だと思います。
とにかく良いお話なので、皆さん、ぜひ聞きに来て下さいね...、と言いたいところですが、受け付けは既に終了しております。
ご予約いただいた皆さん、体調を整えて、気合いを入れて聞きにきて下さいね。
毎年、朗読会のアンケートに、「すごく集中したので疲れた」という感想が、沢山書いてありますから...。
この記事の更新日:2013年2月24日 08:10 | コメント(0) | トラックバック(0)
いい話だ!
3月2日の「星空の下の朗読会」で、僕は「杜子春」を朗読します。
昨日、僕が朗読の練習をしているのを、ぷにぷにパイレーツの劇団員の一人が聞くともなく聞いていました。
その劇団員は、事務作業を行っていたのですが、いつしか、僕の朗読に聞き入ってしまったそうです。
そして、ラストのクライマックス・シーンになると、ポロポロ涙を流していました。
朗読が終わると、「いい話だ!いい話だ!」と繰り返し言っていました。
また、「本で読んだ時に気付かなかったことを、朗読によって沢山発見出来た」旨も話していました。
相当、気に入ってくれたようです。
これまで僕が朗読した中で、最高の出来だと褒めてくれました。
きっと、「杜子春」は、僕に合ったお話なんでしょうね。
でも、もっともっとクオリティを上げられる筈です。
集中力を高めて、頑張って稽古していきますね!
この記事の更新日:2013年2月12日 08:26 | コメント(0) | トラックバック(0)
励んでおります!
3月2日(土)「星空の下の朗読会」に向けて、『杜子春』の稽古に励んでおります。
素で読んで35分。
色々演出を加えますので、正味40分弱になるのではないでしょうか?
かなりのボリューム感です。
しかも、内容がボリューミー!
かなりスケールの大きなお話なので、その迫力をしっかり出していく必要があります。
きっちり朗読のプランを立てて、お客様が飽きないように、工夫していかなくてはなりません。
出てくるキャラクターも全員濃いので、ちゃんと演じ分けなくては!
出来れば、クライマックス・シーンで、何人かのお客様に涙を流させたいのです。
その為には、もっともっと読み込んで、朗読プランをしっかり立てる必要があります。
練習課題が沢山あるぞ!
この記事の更新日:2013年2月11日 08:11 | コメント(0) | トラックバック(0)
第18回公演について
≪お知らせ≫
2月になりました。
今日から正式に情報公開が可能になりましたので、改めて、劇団ぷにぷにパイレーツの第18回公演についてご紹介します。
概要は以下の通りです。
●劇団ぷにぷにパイレーツ第18回公演『星空の下の朗読会』
・開催日時:2013年3月2日(土)15:00~16:00
(途中入場不可。一旦退場した場合も、再入場出来ません)
・会場:五反田文化センター・プラネタリウム(品川区西五反田6-5-1)
・定員:小学生以上の方86名(ただし、小学生は保護者同伴となります)
・料金:無料(事前予約が必要です)
・出演:黒澤明子、石崎一気
・朗読作品:「杜子春」「月夜とめがね」ほか
・問い合わせ:品川区立図書館(℡:03-3471-4667)
内容は、プラネタリウムの映し出す星空と朗読のコラボレーションです。
入場ご希望の方は、2月14日(必着)までに、往復はがきに『星空の下の朗読会』として、参加者全員(1通につき4名様まで)の住所、氏名(ふりがな)、年齢、電話番号を記入し、品川図書館(〒140-0001品川区北品川2-32-3)までお送り下さい。
希望者多数の場合は、抽選となります。
沢山のご応募、お待ちしています!
この記事の更新日:2013年2月 1日 08:10 | コメント(0) | トラックバック(0)
「みんなのコンサートvol.5」終了しました!
昨日、「みんなのコンサートvol.5」に出演させて頂きました。
このコンサートは、ピアニストの吉田幸子先生が主催するものです。
可愛らしいお子さんからベテランの演奏家まで、幅広い世代の方が沢山出演されました。
また、ピアノだけでなく、ヴァイオリン、ヴィオラ、リコーダー、ハンドベルなど、様々な楽器の演奏を聞くことも出来ました。
とてもアットホームでリラックスした、素敵なコンサートでしたよ。
何と言っても、出演した方全員が、演奏を楽しんでいるのが素晴らしかったですね。
聞いていて、とても心が温かくなりました。
演奏家の皆さんの想いが伝わって来て、僕は何度も目頭が熱くなってしまいました。
かなり大きな会場でしたが、口コミ効果もあったらしく、客席には本当に大勢の方々が詰め掛けていらっしゃいました。
プログラムが進み、休憩を挟んだ後、僕の出番が回ってきました。
まずは、幸子先生の短いピアノ演奏があって、僕は舞台中央に登場。
マイクなしで、静かに朗読を始めました。
サンタクロースが狂言回しの、ハートウォーミングなクリスマスの物語です。
登場人物が多く、そのいずれもが個性的なので、朗読をする側としてはその演じ分けが難しいところです。
あまりオーバーに役作りすると、くさくなって、優しい物語の味わいが失われてしまいます。
聞きやすさと情緒のバランスを考えながら、僕は読んでいきました。
読み進めるにつれて、客席の雰囲気が変わっていくのが分かりました。
ご年配のお客様を中心に顔がキラキラ輝き始め、それが段々低年齢の方に伝染していくイメージです。
なんともほっこりした良い空気が広がっていきました。
ラストの文章を読み終えた時には、安堵した大きなため息が方々から聞こえてきました。
まさに会場が一体となり、物語の優しさに包まれた感じです。
エンディングのピアノ演奏が終わると、大きな拍手が巻き起こりました。
コンサート終了後、僕は、大勢の方に囲まれてしまいました。
握手攻めにあったり、中には僕をハグするお婆様までいらっしゃいました。
褒めて下さるだけでなく、「次回の朗読公演の予定を知りたい」と訊いてくる方も少なくありませんでした。
お陰様で、大好評だったようです。
僕が普段やっている演劇公演より、朗読の方が、いつもお客様のリアクションが良いんですよね。
朗読グループになった方が、一般受けは良いのかもしれませんね。
(勿論、そんな気はさらさらありませんが...)
僕は、普段、毒気いっぱいの作風で、人間の暗部を描くことを中心に演劇活動をしています。
しかし、お客様には、人間の素晴らしさを表現した方が喜んで貰えるんですよね。
僕も、過去に「ひまわり」や「You're only lonely」「難波のクリスマス・キャロル」のようなポジティブな作品を作って上演したこともありますが、それらのお芝居は圧倒的に評判が良かったですからね。
やはり、お客様は、楽しく幸せな時間を求めていらっしゃるのでしょう。
「そういったことも、今後、少しは考えていかなくてはならないなあ...」なんて、昨日は感じてしまいました。
とにかく、今は、「みんなのコンサート」を聞きに来て下さった皆さん、関係者の皆さん、そして何より吉田幸子先生に感謝の気持ちでいっぱいです。
皆さん、お疲れさまでした!
この記事の更新日:2012年12月24日 09:05 | コメント(0) | トラックバック(0)
本日、「みんなのコンサートvol.5」出演
いよいよ本日、「みんなのコンサートvol.5」が開催されます。
僕は、午前11時頃、クリスマスのお話を朗読します。
ピアノ生演奏とのコラボレーションです。
心を込めて、読みますよ。
間に合う方は、是非、遊びにいらして下さい。
●みんなのコンサートvol.5
日時:2010年12月23日(天皇誕生日)午前9時45分開演予定
会場:吉野町市民プラザホール(京浜急行線・南太田駅・徒歩5分)
〒232-0014 神奈川県横浜市南区吉野町5丁目26
料金:入場無料!
出演:吉田幸子(ピアノ)、石崎一気(朗読) ほか多数出演

この記事の更新日:2012年12月23日 07:03 | コメント(0) | トラックバック(0)
午前11時過ぎ
12月23日(日)に、僕が「みんなのコンサートvol.5」に出演させて頂くことを、以前、ご紹介いたしました。
そこで、僕は、サンタクロースが主人公の、クリスマスの物語を朗読することになっています。
非常に"いい話"で、心温まること間違いありません。
15分ほどの小品ですが、吉田幸子さんのピアノとともに、聞く価値があると思いますよ。
このコンサートを「是非、見たい!」とおっしゃる方が、僕の知り合いの中に何人かいらっしゃいます。
ただ、朝早い公演であることを、とても気にされていたようでした。
開演は午前9時45分ですが、僕の出演時間は午前11時過ぎになると思います。
朝寝をしてからお越し頂いても、十分間に合いますよ。
3連休の中日、よろしければ、お気軽に遊びにいらして下さいね。
●みんなのコンサートvol.5
日時:2010年12月23日(天皇誕生日)午前9時45分開演予定
会場:吉野町市民プラザホール(京浜急行線・南太田駅・徒歩5分)
〒232-0014 神奈川県横浜市南区吉野町5丁目26
料金:入場無料!
出演:吉田幸子(ピアノ)、石崎一気(朗読) ほか多数出演

この記事の更新日:2012年12月18日 08:21 | コメント(0) | トラックバック(0)
カシムの死
『春風の中で楽しむ世界の童話』で朗読した「アリババと四十人のどろぼう」の動画をアップしました。
まずは、"カシムの死"のシーンをご紹介します。
下記をクリックして、ご覧下さい。
この記事の更新日:2012年3月26日 07:18 | コメント(0) | トラックバック(0)
「春風の中で楽しむ世界の童話」を振り返って②
昨日の続きです。
ケテルビー作曲の"ペルシャの市場にて"の演奏から、「アリババと四十人のどろぼう」がスタートしました。
そして、序盤の登場人物紹介の場面は、普通の朗読スタイルで進めていきました。
やがて、アリババが泥棒のほら穴を見つけるシーンに差し掛かると、ピアノ演奏が重なっていきます。
曲は、グリーグ作曲『ペール・ギュント』より、"アニトラの踊り"です。
演奏が、エキゾチックなムードを、一気に盛り上げていきました。
アリババが見つけた宝の在り処を、兄のカシムが強引に聞き出すまでのシークエンスは、伴奏なしで語ります。
登場人物が4人出てきますので、その演じ分けが醍醐味のパートです。
比較的キャラクターが地味な4人なので、かなりデフォルメして描いてみました。
カシムがほら穴に行き、泥棒たちに惨殺されるシーンには、『ペール・ギュント』の"山の魔王の宮殿"の演奏が入ります。
ピアノが徐々にテンポアップしていき、緊張感を高めていきます。
朗読と演奏が一体となって、かなり迫力を出すことが出来たように思います。
アリババがカシムの死骸を見つけ、それを処理するシーンは、朗読のみです。
ここには、ユニークな人物が沢山出てくるので、それぞれの性別や年齢、性格等を、分かりやすく演じてみました。
文量的にもかなり長い部分なので、観客が退屈しないように、相当強めにメリハリを付けておきました。
女奴隷のモルジアナが、泥棒の手下どもを皆殺しにするくだりを飾る曲は、『ペール・ギュント』から"山の魔王の娘の踊り"です。
この時点で、主役はアリババからモルジアナに代わっていますので、いかに彼女を魅力的に演じるかがポイントとなってきます。
セクシーな動きをまじえながら、可愛らしい女性像を作りだしてみました。
泥棒のかしらをモルジアナが暗殺するクライマックスでは、チャイコフスキー作曲『くるみ割り人形』より"アラビアの踊り"を演奏して貰いました。
この場面は、僕は体の動きをかなり大きくして、朗読というよりは演劇に近いスタイルで上演しました。
僕が少しでも動きの演技を見せると、朗読を聞きに来た子供たちが目をキラキラ輝かせ、集中力が増していくのが分かりました。
みんな口をアングリ開けて、お話の世界に入り込んでいったのです。
エンディング曲は、再び、"ペルシャの市場にて"です。
とても感動的に、約35分の朗読が終わりました。
オープニングからラストまで、まったくダレることなく、お客様全員が楽しんで下さったようです。
特に、朗読の迫力や、人物の演じ分けを評価して下さる方が多くいらっしゃいました。
そして、ほぼ全てのお客様が、ピアノ生演奏とのコラボレーションの素晴らしさを褒めて下さいました。
一般的に、朗読は、単調で退屈なモノになりがちです。
でも、きちんと設計して正しく演出すれば、小さなお子さんたちも十分楽しませることが出来るようです。
今回の朗読で、その確かな手ごたえを掴みました。
この経験を、今後の公演に、是非生かしていきたいと思います。
ご来場頂いた皆様、本当にありがとうございました。
この記事の更新日:2012年3月21日 08:10 | コメント(0) | トラックバック(0)
「春風の中で楽しむ世界の童話」を振り返って①
土曜日の「春風の中で楽しむ世界の童話」公演について書きましょう。
当日は、10:30に会場入りしました。
ちょうど、図書館のスタッフの皆さんが、客席の設営を終えたところでした。
早速、舞台のセッティングを、ご一緒に行いました。
ピアノの配置は難しいですね。
ピアニストの姿を見せる為には、どうしてもお客様にお尻を向ける形になってしまいます。
失礼にならない程度に角度を付けて、出来るだけ鍵盤の上を動く指が見えるようにしてみました。
また、楽屋が上手側にありましたので、ピアノは下手に置きました。
朗読者とピアニストの位置が決まったら、それに合わせて照明をセットしました。
ピアニストの吉田幸子さんが到着したので、今度は、サウンド・バランスのチェックです。
アコースティック・ピアノですから、音量は、演奏者が自分でコントロールするしかありません。
僕も、マイクを使わずに朗読するつもりでしたので、ピアノの音量との調整が必要だったのです。
色々試してみたところ、ピアノの音量を少し抑えて貰えば問題ないことが分かりました。
当初の計画通り、僕は、生声で朗読することにしました。
黒澤明子さんが来たところで、朗読会全体の構成を打ち合わせしました。
朗読作品とピアノ・ソロ演奏の順番や、照明・音響についてなど、具体的な演出を決めていきました。
結果的に、なるべく余計なことをしない、シンプルな演出を選択しました。
13:30に開場すると、一気に沢山のお客様が入場されました。
開演時間の14:00には、用意した座席がほぼ全部埋まっていました。
(やはり、多くはお子様連れでしたが、朗読が好きなご年配の方々も沢山見受けられました)
開演前から場内はヒート・アップしていて、朗読を今か今かと待ちわびているのが、楽屋にいても良く分かりました。
まずは、吉田さんのピアノ演奏からスタート。
続いて、黒澤さんの朗読「赤ずきんちゃん」と「かえるの王様」です。
小さなお子さんたちも静かに聞いていて、とても良い雰囲気で進行していきました。
開演から35分ほど経過したところで、黒澤さんに代わって、僕が舞台に登場しました。
僕は、エスニックな衣装を身につけていたので、皆さん、驚きで息を呑んでいる様子でした。
(一般的に、朗読者は、派手な衣装を着ませんので)
文章が長くなったので、今日はこの辺で。
続きは、また明日!
この記事の更新日:2012年3月20日 09:19 | コメント(0) | トラックバック(0)
本日「春風の中で楽しむ世界の童話」開催
本日、「春風の中で楽しむ世界の童話」の本番を迎えます。
この公演は、主催が品川区立図書館です。
会場の設営や、受付、接客等は、すべて図書館の職員の皆さんが担当して下さいます。
僕は、上演だけに集中すれば良いのです。
本当にありがたいことです。
普段の公演では、制作業務にエネルギーの大半を注がなくてはなりませんので...。
今日は、あいにくの雨模様です。
でも、それに負けずに、皆さんご来場下さいね。
外は冷たい雨が降っていても、きっと会場内は熱い熱気に包まれるでしょうから!
では、午後2時に、荏原文化センターでお会いしましょう!
この記事の更新日:2012年3月17日 07:56 | コメント(0) | トラックバック(0)
動く朗読
「春風の中で楽しむ世界の童話」の公演が、いよいよ、明後日に迫ってきました。
朗読会ですから本を読むのは確かなのですが、僕の朗読は普通とは少し違います。
とにかく、良く動くんです。
照明の関係で空間を大きく移動することは出来ません。
その代わり、体の色々な部位を動かして、濃い役作りをしています。
体を動かす分、朗読にも圧力が出て、かなりの迫力でお送り出来ると思います。
「アリババと四十人のどろぼう」は残虐なお話です。
僕の朗読スタイルにはピッタリなんです。
子どもさんによっては、怯えてしまうかもしれませんね。
(泣いてしまっても、責任は取れませんので、悪しからず...)
僕の朗読時間はおよそ30分です。
少々長めですが、退屈はさせませんよ。
ご予約頂いた皆様!ご期待下さい。
この記事の更新日:2012年3月15日 07:56 | コメント(0) | トラックバック(0)
「アリババ」の衣装
朗読会「春風の中で楽しむ世界の童話」まで、あと3日と迫ってきました。
僕は、菊池寛作の「アリババと四十人のどろぼう」を読みます。
朗読ではありますが、今回、僕は衣装に凝ってみようと思っています。
エスニックな雰囲気溢れるエキゾチックな衣装です。
とは言っても、今回の朗読会の為に、新たに購入したものではありません。
(公演になるべくお金を掛けないのが劇団のポリシーですから)
今回は、昨年夏の公演『赤いカーニバル』で上演した「魔術師」の衣装をベースにいたします。
いわば、衣装のリサイクルです。
この衣装の力で、少しでも面白い朗読になると良いのですが...。
(いやいや!やはり、朗読そのものにパワーがないといけませんね)
この記事の更新日:2012年3月14日 07:51 | コメント(0) | トラックバック(0)
アラビアンナイト
「春風の中で楽しむ世界の童話」の公演まで、あと4日!
毎朝、一人で、地味に稽古していますよ。
すでにお知らせしているように、僕は、「アリババと四十人のどろぼう」を読みます。
この作品、実は、菊池寛が書いたものなんです。
菊池寛は、他にも、『アラビアンナイト』から題材を採った「アラジンとふしぎなランプ」や「船乗シンドバッド」を執筆しています。
いずれも、子ども向けに、分かりやすい文章で書いてあります。
是非、一度お読み頂きたいと思います。
菊池寛作『アラビアンナイト』は、"舵社"という出版社から発売されています。
"デカ文字文庫"なので、字が大きくて読みやすいですよ。
この記事の更新日:2012年3月13日 08:06 | コメント(0) | トラックバック(0)
朗読会稽古リポート
作品のアイディアが一向に浮かびません。
だから、僕は、旅に出ます。
被災した東北3県を巡ってきます。
帰ってくるまで、記事を更新出来ません。
その間、僕を探さないで下さい。
さて、先週土曜日の朗読の稽古の様子を、"演劇制作の王様"として知られるじゅん君が、ブログに書いてくれました。
客観的な視点からのリポートとなっています。
良かったら、下記をクリックしてお読み頂きたいと思います。
ランニングワイルド
この記事の更新日:2012年3月 2日 07:38 | コメント(0) | トラックバック(0)
「アリババと四十人のどろぼう」1年振りの稽古
昨日、「春風の中で楽しむ世界の童話」の稽古を行いました。
ピアニストの吉田幸子さんのご自宅にお邪魔し、ピアノ演奏に合わせて「アリババと四十人のどろぼう」を練習しました。
"演劇制作の○○王"と呼ばれているじゅん君も、オブザーバーとして参加してくれました。
「アリババ」は、震災さえなければ、昨年3月に上演していた筈の作品です。
1年前の段階で、もう出来上がっていたものなんですね。
ですから、昨日は、再確認を行う感じの稽古になりました。
しかし、実際合わせてみると、色々直したくなりますね。
僕がやりにくい部分や、場面にそぐわないメロディを見つけてしまいました。
そこで、吉田さんに、ピアノで演奏する曲のアレンジを、少し修正して貰いました。
そうすると、とてもスムーズにストーリーが転がるようになり、かなり聞きやすくなったように思います。
3回程、ピアノと朗読を合わせて練習しましたが、とても贅沢でゴージャスな朗読に仕上がりました。
僕の朗読も、一般的な朗読の概念を超えた、非常に演劇的な読みになっています。
キャラクターを強烈にデフォルメした上、動きをふんだんに加えています。
えてして単調になりがちな朗読を、なるべく立体的に変化を付けて、飽きのこないものにしているつもりです。
邪道と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、これが、僕が面白いと思う朗読のスタイルです。
本番では、黒澤明子さんが正統派の朗読をなさいますので、その対比をお楽しみ頂きたいと思います。
「アリババ」の聞きどころは、やはりピアノ演奏です。
グリーグやチャイコフスキーの曲が、まるで「アリババ」の為に書かれたように感じられるほど、ピッタリな選曲になっていると自負しています。
しかもストーリー展開にも、良く合っているんですよね。
朗読にパワーとエネルギーとエモーションを与えてくれます。
あのピアノ演奏がなければ、地味な朗読になってしまうと思います。
本当に聞きやすく、お子様でも親しめるクラシックの名曲の数々を、是非、お楽しみ頂きたいと思います。
この記事の更新日:2012年2月26日 09:01 | コメント(0) | トラックバック(0)
「春風の中で楽しむ世界の童話」のお知らせ
今日は、改めて、3月17日(土)に開催する朗読会について告知させて頂きます。
予約が好調のようですので、ご希望の方はお早めにお申し込み下さい。
●第14回公演「春風の中で楽しむ世界の童話」
~ピアノ演奏とともに~
<品川区立図書館・春の図書館フェア(朗読会)>
・日時:3月17日(土)14:00~15:00(開場13:30)
・定員:135名(先着順)
・料金:入場無料(ただし、事前予約が必要です)
・出演:黒澤明子、石崎一気
・ピアノ演奏:吉田幸子
・朗読作品:『赤ずきんちゃん』『かえるの王様』『アリババと四十人のどろぼう』
・主催・問い合わせ:品川区立図書館
・演奏曲目
シューマン作曲「 子供の情景より見知らぬ国」より「鬼ごっこ」「不思議なお話」
「森の情景」より「森の入り口」
「蝶々」より「バリエーショ10」
「謝肉祭」より「エストレラ」
シューマン作曲「蝶々」より「バリエーション5&7」
「謝肉祭」より「オイゼビウス」
「子供の情景」より「木馬の騎士」
「むきになって」
「重大な出来事」
グリーグ作曲「ペールギュント」より「アニトラの踊り」
「山の魔王の宮殿にて」
「山の魔王の娘の踊り」
チャイコフスキー作曲「くるみ割り人形」より「アラビアの踊り」
品川区立図書館のHPにも、ご案内ページが出来ましたので、是非、ご覧下さい。
ご予約は、その画面からお願いします。
この記事の更新日:2012年2月25日 09:25 | コメント(0) | トラックバック(0)
第14回公演
「ぷにぷに演劇ワークショップ」も終わりました。
そろそろ、来月の公演に向けての準備を本格化させなくてはいけません。
改めて、次回公演についてご紹介します!
●第14回公演「世界の童話」
<品川区立図書館・春の図書館フェア(朗読会)>
・日時:3月17日(土)14:00~15:00
・定員:135名
・料金:入場無料(ただし、事前予約が必要です)
・出演:黒澤明子、石崎一気
・ピアノ演奏:吉田幸子
・朗読作品:『赤ずきんちゃん』『かえるの王様』『アリババと四十人のどろぼう』
・主催・問い合わせ:品川区立図書館
小さなお子さんでも、まったく問題ありません(0歳児でもOK)。
観覧ご希望の方は、私、または品川区立図書館までお問い合わせ下さい!
この記事の更新日:2012年2月 8日 08:14 | コメント(0) | トラックバック(0)
モルジアナ
本当なら、今日は朗読会の本番の日でした。
返す返すも、「アリババと40人のどろぼう」をお聞かせ出来なくて、残念です。
ところで、皆さんは、「アリババと40人のどろぼう」のお話をご存知ですか?
アリババが「開け、ごま!」というシーンは有名ですけど、その後どうなるか、分かります?
このお話は、知名度の割には、意外に結末を知られていないようなんですよね。
実は、「アリババと40人のどろぼう」は、「開け、ごま!」以降のシーンの方が長いし、面白いんですよ。
特に、女奴隷・モルジアナが登場してから、急に話が盛り上がっていきます。
全編通して読むと、主人公はモルジアナに思える程の大活躍をするのです。
むしろ、話の後半を中心に味わって頂きたいぐらいです。
童話好き、読書好きの皆様!
是非、一度、「アリババと40人のどろぼう」をお読みになることをお薦めします。
この記事の更新日:2011年3月19日 07:11 | コメント(0) | トラックバック(0)
もし出来るなら...
既にお伝えしている通り、3月19日(土)に予定されていた「春風の中で楽しむ世界の童話~クラシックの名曲にのせて」は中止となりました。
そこで、僕は、「アリババと40人のどろぼう」を朗読することになっていました。
我ながら、かなり面白く仕上がっていただけに、残念です。
出来れば、皆さんにお目にかけたかったですね。
(今の状況での公演中止は、仕方ありませんが…)
ですから、もし可能なら、自主公演という形で、日を改めて上演したいと思っています。
まだまだ具体的なことを考える時期ではありませんが、日本が少し元気を取り戻した頃、実現出来たら嬉しいですね。
この記事の更新日:2011年3月17日 07:16 | コメント(0) | トラックバック(0)
公演中止のお知らせ
3月11日に発生した東北関東大震災により、多くの方が被災されました。
この災害の影響を受けた皆様に哀悼の意を捧げるとともに、心よりお見舞い申し上げます。
依然余震が続いていること、電力事情により停電する可能性があることなどから、来場者の安全確保等を考慮し、3月19日に予定されていた「春風の中で楽しむ世界の童話~クラシックの名曲にのせて」の開催中止が決定されました。
すでにご予約頂いていた皆様に公演をご提供出来ない旨、深くお詫び申し上げます。
次回公演の予定が決定いたしましたら、このHPでご紹介させて頂きます。
皆様のご無事を、お祈り申し上げます。
この記事の更新日:2011年3月15日 06:53 | コメント(0) | トラックバック(0)
「ペルシャの市場にて」
3月19日(土)に開催される「春風の中で楽しむ世界の童話」で、僕は、「アリババと40人のどろぼう」を朗読します。
この作品中、Sachikoさんに数多くの名曲をピアノ演奏して頂き、「アラビアン・ナイト」のムードを盛り上げて貰います。
では、具体的に、どの曲を使用するのか、ご紹介していきましょう。
オープニングとエンディングには、それぞれアレンジを変えて、「ぺルシャの市場にて」(ケテルビー作曲)。
アリババが岩戸が開く呪文を初めて唱えるシーンでは、「アニトラの踊り」(グリーグ作曲)。
アリババの兄・カシムが泥棒に殺される場面は、「山の魔王の宮殿にて」(グリーグ作曲)。
モルジアナが泥棒たちを皆殺しにする所では、「山の魔王の娘の踊り」(グリーグ作曲)。
生き残った泥棒の頭を暗殺するクライマックス・シーンは、「アラビアの踊り」(チャイコフスキー作曲)。
いずれも、どなたでも親しみやすい名曲です。
本来はオーケストラ用に書かれた曲だと思いますが、ピアノ1台でも十分迫力を感じて頂けると思います。
是非、音楽を楽しみに、ご来場下さいね。
この記事の更新日:2011年3月14日 07:24 | コメント(0) | トラックバック(0)
「アリババ...」のポイント
「アリババと40人のどろぼう」のポイントは、登場人物が多いところです。
どろぼうだけでも40人出てきますし、アリババの関係者が5人、死体を縫い合わせる靴屋も出てきます。
その大勢の人物を読み分けるのが、とても難しく、また面白いんですよね。
30分以上かかる朗読ですから、皆さんが退屈しないように、変化を付けていかなくてはなりません。
その為にも、きちんとキャラクターを表現できるように、頑張っていきたいと思います。
この記事の更新日:2011年3月13日 07:41 | コメント(0) | トラックバック(0)
朗読会最終稽古
東北地方太平洋沖地震から、一夜明けました。
被災された皆様には、心からお見舞い申し上げます。
一刻も早い復興をお祈りしています。
地震が発生した瞬間、僕は、黒澤明子さんと一緒に、Sachikoさんのお宅にお邪魔していました。
今月19日に予定されている朗読会の最後の稽古を行う為です。
家に着いて、打ち合わせを始めた途端、大きな揺れが!
その後、しばらく余震が続き、打ち合わせも稽古も一向に進みませんでした。
少し落ち着いてきた夕方頃、ようやく練習を開始。
まずは、黒澤さんの使う曲を決めていき、実際に朗読と合わせていきました。
使うのは、すべてシューマンの曲になったようです。
皆さんご存じの「子どもの情景」等から、素敵な曲がチョイスされていました。
グリム童話には、ぴったりですよ。
続いて、僕の朗読と、Sachikoさんのピアノを合わせる稽古です。
本番さながらに通してみましたが、まったく問題なく、良い感じで仕上がりました。
「稽古が終わったので、そろそろ失礼しよう」と思いましたが、電車がまったく動いていません。
仕方がないので、電車の運転が再開するまで、Sachikoさんのお宅で待機させて頂くことになりました。
所在なく待っていると、黒澤さんはふつふつと意欲が湧いたきたらしく、突如、「曲を増やしたい」と言い始めました。
僕がちょっと油断している隙に、音楽いっぱいの朗読になっていました。
僕が提案したせいなんですけど、黒澤さんは、歌まで披露されます。
とても賑やかな朗読会になることが決まりました。
結局、深夜まで、電車が動く気配もなく、そのままSachikoさん宅に泊めて頂くことになりました。
お稽古に伺ったつもりが、いつしか合宿になってしまいました。
Sachikoさん、色々ありがとうございました!
こうしてSachikoさんにはご迷惑をお掛けしましたが、お稽古が出来るなんて、我々は幸運です。
被災された皆さんの為に、今後何が出来るのか、僕なりに考えていきたいと思っています。
明日から約1週間、僕は、地震報道の仕事に突入する予定です。
この記事の更新日:2011年3月12日 13:02 | コメント(0) | トラックバック(0)
本番2週間前の朗読稽古
昨日、2週間振りに、Sachikoさんと朗読会の稽古を行いました。
各自、稽古を重ねてきた為、かなり良い感じでコラボレーションが出来ました。
お互いに相手のプレーを良く聞けるようになったと思いますし、リズムを共有出来るようにもなりました。
昨日、何度か繰り返して練習していくうちに、物語が立ち上がってきて、凄く面白く感じられるようになっていきました。
曲の長さや終わり方に注文を出しましたが、それ以外は特に問題なく、良い仕上がりになったと思います。
今週もう一回お稽古しますが、今日本番でも大丈夫なレベルに達していると言っても良いのではないでしょうか。
是非、期待して下さいね。
生演奏の力で、皆さんがかつて聞いたこともないような朗読をお届け出来る筈です。
朗読の概念が変わる上演になるよう、ますます頑張っていきます。
この記事の更新日:2011年3月 7日 09:13 | コメント(0) | トラックバック(0)
「赤ずきんちゃん」
3月19日(土)に開催される「春風の中で楽しむ世界の童話~クラシックの名曲にのせて」の本番まで、残り2週間を切ってしまいました。
これまで以上に気合を入れて、稽古に励まないといけませんね。
この公演は大変好評のようで、現時点で100名近い方から、ご予約を頂戴しているそうです。
残り30席程度です。
観劇をご希望の方は、ご予約をお急ぎ下さい。
それから、黒澤明子さんの朗読作品が変更になりました。
グリム童話の「赤ずきんちゃん」と「かえるの王様」の2作品です。
小さなお子様でも楽しめる、短めな作品ですから、飽きることなく楽しめると思います。
朗読を盛り上げるピアノ曲は、シューマンを考えているようです。
シューマンには、「子どもの情景」など、可愛らしい曲が沢山ありますよ。
楽しみにしていて下さいね。
この記事の更新日:2011年3月 6日 07:57 | コメント(0) | トラックバック(0)
「アリババと40人のどろぼう」演奏曲目
3月19日の朗読会は、「春風の中で楽しむ世界の童話~クラシックの名曲にのせて」というタイトルです。
皆さん、「クラシックの名曲とは、具体的にどの曲のことなのか」気になりませんか?
僕なら、絶対、知りたいと思います。
そこで、「アリババと40人のどろぼう」の中でSachikoさんに演奏して頂く曲目を、ご紹介しますね。
*ケテルビー作曲 「ペルシャの市場にて」
*グリーグ作曲 「ペールギュントより~アニトラの踊り」
*グリーグ作曲 「ペールギュントより~山の魔王の宮殿にて」
*グリーグ作曲 「ペールギュントより~山の魔王の娘の踊り」
*チャイコフスキー作曲 「くるみ割り人形より~アラビアの踊り」
「山の魔王の娘の踊り」は、この間の日曜日に、急遽、追加させて頂きました。
寒い国の作曲家の曲ばかりですが、音楽はアラブ・ムード満点です。
「アラビアン・ナイト」にぴったりですよ!
是非、聞きにいらして下さい。
この記事の更新日:2011年2月24日 08:54 | コメント(0) | トラックバック(0)
春の図書館フェア2011
来月の朗読会の詳細が、昨日、品川区立図書館から正式に公表されました。
申込み方法など、細かい部分が決まったようなので、お知らせさせて頂きます。
まずは、下記のサイトを、ご覧になってみて下さい。
http://lib.city.shinagawa.tokyo.jp/gyouji_event.html
http://www.city.shinagawa.tokyo.jp/ct/other000022800/kouhou20110221.pdf(6ページをご覧下さい)
以下、改めて、概要をご紹介します。
●第12回公演「春風の中で楽しむ世界の童話~クラシックの名曲にのせて」
*品川区立図書館 春の図書館フェア(朗読会)
日時:3月19日(土)14:00開演(開場13:30)
(東京都品川区中延1-9-15)
朗読:黒澤明子、石崎一気
ピアノ演奏:Sachiko
朗読作品:菊池寛作「アリババと40人のどろぼう」「おやゆび姫」 ほか
演奏曲目:グリーグ作曲「アニトラの踊り」
チャイコフスキー作曲「アラビアの踊り」 ほか
定員:135名(先着順)
朗読を楽しみたい方(お子さんと保護者大歓迎)
問い合わせ:品川区立図書館
<申込み方法>電話、または電子申請から、「朗読会申込」とし、氏名・電話番号、12才以下のお子さんは年齢を、品川図書館(℡03‐3471‐4667)までお知らせください。
《申込先》
品川図書館 朗読会担当
住所:〒140-0001 品川区北品川2-32-3
Tel:03-3471-4667
「春の図書館フェア(朗読会)」の電子申請はこちらから
(電子申請の申込みは、3月18日(金)17時まで)
この記事の更新日:2011年2月22日 07:56 | コメント(0) | トラックバック(0)
ジュンスより...
昨日、1ヶ月後に迫った朗読会の稽古を、sachikoさんのご自宅で行いました。
まずは、Sachikoさんのピアノと共演する部分だけの抜き稽古です。
演奏のテンポや長さなどを、実際の朗読と重ね合わせながら、繰り返し確認していきました。
また、いくら変化を付けて読んでも単調に感じられる部分があったので、そこにも演奏を1曲追加して貰うようにお願いしました。
その曲が加わると、俄然、作品全体に華やかさが増し、朗読が面白く感じられるようになりました。
やはり、音楽の力は偉大です。
昨日は、皆さんお馴染みの、じゅん君も稽古に参加してくれました。
そして、作品のラストについて、貴重なアドバイスを与えてくれました。
さすがは、じゅん君!
的確な指摘です。
感動的なラストシーンになりました。
ありがとう、じゅん!
時代は、「ジュンス」より「じゅん」ですよ!
昨日の稽古で、結構レベルアップしたと思います。
しかし、僕もSachikoさんも、まだまだ自分のパフォーマンスに満足していません。
各自レベルアップ出来るように、地道に練習していかなくては…。
この記事の更新日:2011年2月21日 08:43 | コメント(0) | トラックバック(0)
立ち読みの薦め
「アリババと40人のどろぼう」の、立ち稽古を始めました。
朗読なのに、“立ち稽古”はおかしいですね。
実は、「注文の多い料理店」や「大江山」同様、今回も、動きながら読んでいこうと思っているのです。
残念ながら、この作品は文章がさっぱりしているので、動きを見せる場面は少なそうです。
(描写が緻密だと、動く時間が沢山取れるのですが…)
でも、淡白な文章だけに、多少見せる要素を入れていかないと、お客様が退屈してしまうかもしれません。
それに、僕の場合、動きを入れることで、朗読そのものに感情移入しやすくなります。
言葉に、リズムも生じます。
少しでも楽しんで頂けるように、色々工夫をしていきたいと思います。
ところで、朗読をする時、椅子に座ったまま読まれる方が多いようですね。
僕の場合、座ったまま読むと、朗読が小さくなってしまいます。
表現が小さくなるだけでなく、頭の中で描く世界そのものが小さくなるのです。
その理由は、明白です。
下半身のパワーが使えないと、強いエネルギーを生じさせることが出来ません。
「バッティングは、下半身主導で!」などと言われるように、人間の出すエネルギーは下半身の方が強いのです。
(人間の体内で、一番太い筋肉は、言うまでもなく、脚、特に太腿に付いています)
だから、表現を行う時も、下半身を使えないと、スケールが大幅にダウンしてしまうように思うんです。
皆さんも、同じ作品を、立って朗読してみたり、座って朗読してみたりしてみて下さい。
きっと、感情の生じ方や、イメージするスケール感があまりに違うので、驚かれると思いますよ!
この記事の更新日:2011年2月13日 08:05 | コメント(0) | トラックバック(0)
2011年の朗読会の詳細
3月に予定されている朗読会について、公演タイトルをはじめ、色々なことが決まってきています。
ここで改めて、ご紹介させて頂きますね。
●第12回公演「春風の中で楽しむ世界の童話~クラシックの名曲にのせて」
日時:3月19日(土)14:00開演(開場13:30)
(東京都品川区中延1-9-15)
内容:「アリババと40人のどろぼう」(菊池寛作) ほか
朗読:黒澤明子、石崎一気
ピアノ演奏:Sachiko
定員:135名(先着順)
申込方法は、また後日、お伝えします。
なお、ピアノ演奏は、グリーグの曲が中心になります。
黒澤さんは、アンデルセン童話を読むことになりそうですよ。
「アリババと40人のどろぼう」は、朗読部分だけで約30分。
それにピアノ演奏のパートも加わりますから、かなりの大作です。
子どもたちは、飽きずに楽しんでくれるかな?
この記事の更新日:2011年2月 5日 07:04 | コメント(0) | トラックバック(0)
「アリババ...」練習開始
「アリババと40人のどろぼう」の朗読の練習を開始しました。
子ども用の読み物として書かれているので、とても平易な文章です。
その反面、盛り上がりに欠けている印象があります。
(菊池寛先生!生意気言ってすみません)
一番緊迫するシーンが、実にあっさり済まされているのです。
悪党を殺す場面が、たった一行ですよ!
スペクタクルを感じさせる余地が、ほとんどありません。
読み方だけではカバー出来ないと思いますが、ピアノ生演奏の力を借りて、何とか面白いモノにしていきたいと思っています。
この記事の更新日:2011年1月27日 08:00 | コメント(0) | トラックバック(0)
「アリババ...」の曲目決定
昨日、Sachikoさんと、朗読会で使う曲目を選ぶ検討会を行いました。
まずは、使えそうな曲のアイディアを出し合い、それがどのシーンに当てはめられるかを考えました。
すると、Sachikoさんの提案した曲が、いずれもバッチリ!
「アリババと40人のどろぼう」に、実に良く合うのです。
実際にSachikoさんに演奏して貰いながら、試しに文章を読んでみました。
曲調といい、長さといい、朗読用に誂えたみたいです。
朗読で共演する曲が、すんなり決定しました。
そうこうするうちに、Sachikoさんが以前注文していた楽譜が到着。
早速、ピアノで演奏して貰うと、朗読の前奏・後奏にぴったりです。
長さの調節だけ行えば、文句なし!
そんな訳で、意外な程すんなり、曲目が決定しました。
当初、「”アリババ”に相応しいクラシック曲は、なかなか見当たらない」と思っていましたから、これは嬉しい誤算です。
めでたし、めでたし。
今後は、各自がそれぞれ練習していき、ある程度のレベルに到達したら、2人で合わせていこうということになりました。
僕は、まずは、動きを含めた演出から、考えていかなくてはいけません。
明日から、気合を入れて頑張るつもりです。
で、「何の曲を選んだか?」ですって!
それは、またのお楽しみ…。
この記事の更新日:2011年1月17日 07:02 | コメント(0) | トラックバック(0)
「アリババと40人のどろぼう」
3月19日に開催される朗読会の演目が決まりました。
僕は、「アラビアンナイト」から、「アリババと40人のどろぼう」を読みます。
著者は、あの菊池寛です。
これから、演出を考えていかなくてはなりません。
何より、Sachikoさんに何の曲を演奏して貰うかが重要です。
早急に決定し、練習に入るつもりです。
この記事の更新日:2011年1月15日 09:13 | コメント(0) | トラックバック(0)
朗読会の演目選び
今年3月19日(土)に、品川区立図書館主催の朗読会に出演させて頂きます。
その内容や演目を、そろそろ具体化していかなくてはなりません。
例年、この朗読会には沢山のお子さんがご来場されます。
そのほとんどが、まだ幼稚園にも通っていないような、本当に小さいお子さんなんですね。
ですから、朗読する作品は、平易な童話の中から選ぶことになります。
去年まで、「注文の多い料理店」や「大江山」といった、日本の童話や昔話を朗読してきました。
今年は、海外の童話というテーマでやってみようと思っています。
今、候補で考えている作品が二つあります。
どちらにするかは、クラシックの名曲のピアノ生演奏と合わせられるかどうかがポイントになります。
音楽をじっくり聞いて、今週中には結論を出すつもりです。
この記事の更新日:2011年1月 9日 07:50 | コメント(0) | トラックバック(0)
「むかーしむかし」アンケート
3月20日に開催された朗読会「むかーしむかし~シタールにのせて楽しむ昔話」のアンケートをまとめた報告書が届きました。
お陰様で、大変好評だったようです。
お客様の代表的な声を、幾つかご紹介しましょう。
・ 朗読とシタールの音色が合わさってとても素敵でした。子供たちも集中して聞けていたようです。
・ 久しぶりに朗読で童話を聞いて、童話の楽しさを確認した。初めて見て聞いたシタールの演奏もすばらしかった。
・ 楽しく聞かせていただきました、耳だけで想像を膨らませる朗読は、続けてほしい、大人の為の朗読も是非。
・ ふだん聞けないような調子のお話を聞けてよかった。
・ 日本昔話の正しい物語がわかり改めて日本人の意識を再確認できた、勧善懲悪。
・ シタールの演奏もう少し長く聞きたかった、大江山とても躍動感があって集中できた。
・ 生で聞く昔話、語り手の声や表情が豊かでとても楽しめました。
・ 大江山は迫力満点で手に汗握って聞きました。
このほかにも、色々なご意見がありましたが、概ね楽しんで頂けたようです。
特にシタール演奏が、人気だったようですね。
ご来場頂いた皆様、アンケートにご協力頂いた皆様!
本当にありがとうございました!
この記事の更新日:2010年4月 5日 07:54 | コメント(0) | トラックバック(0)
朗読映像を見て
昨日一日だけで、本当に沢山の皆さんに、朗読会の映像をご覧頂きました。
ありがとうございます。
僕も、自分で見てみましたが、反省しきりです。
ダメ出ししたい所が、100ヵ所以上ありました。
舞台はナマモノですから、会場のお客様に合わせて上演します。
後で、映像で見ると、違和感を感じる部分があるのは否めません。
それを割り引いても、もっと研鑽しなくてはならないと思いました。
舞台映像を見るのも、勉強になりますね。
さてさて、昨日、ついにセ・リーグが開幕しました。
広島カープは、前田健太の投打にわたる活躍で中日に3―1で競り勝ち、野村新監督の初戦を白星で飾りました。
広島は、前田健が8回4安打、和田の本塁打による1失点と好投しました。
制球が良く、緩急も冴え渡っていました。
打線は、一回に栗原の右前打で2点を先制。
四回に前田健の適時打で、1点を加えました。
中日は吉見が6回3失点と粘れず、3失策と守りも乱れました。
まずは、苦手中日から開幕戦勝利を挙げられたのは大きいですね!
広島らしい、走って守ってという部分が見受けられたのも、良い兆候です。
ただ、守護神の不安定さや、度重なるバント失敗など、不安な面も露呈しています。
ますます気を引き締めて、頑張って貰いたいですね。
コントの素材に出来ないぐらい充実した戦いを続けて頂きたいものです。
この記事の更新日:2010年3月27日 08:28 | コメント(0) | トラックバック(0)
朗読映像をアップしました!
3月20日(土)に開催された朗読会「むかーしむかし~シタールにのせて楽しむ昔話」の舞台映像を、2本、You Tubeにアップしました。
まずは、Takasitarさんのシタール演奏とのコラボレーションによる「大江山」。
もう1本は、黒澤明子さんと読み分けをした「花咲かじじい」。
どちらも、全体のごく一部です(「大江山」は30分近くありました)。
非常に簡素なデジタル・カメラで撮影したので、映像も音声もクリアではありません。
でも、会場の雰囲気は、なんとなく味わえると思います。
お時間のある時に、ご覧頂ければ幸いです。
この記事の更新日:2010年3月26日 06:27 | コメント(0) | トラックバック(0)
「むかーしむかし~シタールにのせて楽しむ昔話」を終えて
朗読会の一日の流れを、おおまかにご紹介いたします。
3月20日(土)午前10時に、荏原文化センター・レクリエーションホールに入りました。
到着するとすぐ、品川図書館や文化センターの皆さんが行っていた会場の設営を、少しだけお手伝いしました。
特に、ステージ上の配置やアレンジ、照明等について、提案させて頂きました。
10:30頃、黒澤明子さんがいらっしゃいました。
早速、共演する「花咲かじじい」の読み合わせを行いました。
読み方は勿論、動きや、細かい演出についても決めていきました。
11:00前に、Takasitarさんが会場入りされました。
すぐにサウンド・チェックをして、そのまま簡単なリハーサルを行いました。
こちらは、既にたっぷり稽古をしていましたから、全く問題がありません。
そして、公演全体のドライを行いました。
図書館の方々に、音響や照明をお願いしましたので、きっかけ等を確認する必要があったのです。
人の動線や、椅子・マイク・譜面台等の移動など、細かくチェックしていきました。
あっという間にお昼になり、外で食事を済ませて戻ってくると、13:30の開場時間が訪れました。
開場と同時に、沢山のお客様がお入りになりました。
大きな会場がほぼ満員となる大盛況です。
そのほとんどが、小さなお子さん連れでした。
しかし、なかには、大人だけでお越しになっている方も、ちらほら見受けられました。
きっと、朗読好きな方や、シタールに興味のある方だったんでしょうね。
定刻通り、14:00に開演しました。
最初は、黒澤さんの「ねずみのよめいり」と「金太郎」の朗読です。
黒澤さんは、実にオーソドックスな読み方で、椅子に座って、マイクを通して、優しく話し掛けるような語り口でした。
お客様は、みんな静かに集中して聞いていらっしゃるようでした。
続いて、Takasitarさんのシタール演奏です。
インドの古典音楽を、ごく短く演奏されました。
小さなお子さんが多かったのに、皆さん、しっかり聞いていらっしゃいましたね。
2~3歳の女の子が、一人で自発的に手拍子を打ち始めたのには驚きました。
良い音楽には、年齢は関係なく反応するものなんですね。
会場全体が、凄くグルーブしていたように思います。
ついに、僕の出番が訪れました。
まずは、フリートークで、”日本三大悪妖怪”のご紹介をしました。
そして、そのうちの一つ、酒呑童子を主人公にした作品、「大江山」の朗読に入りました。
導入部でシタールの演奏がありますので、最初から、おどろおどろしい雰囲気に包まれました。
僕は、お子様にも分かりやすく、かつ緊張感だけは失わないように、かなり圧力を掛けながら読んでいきました。
作品前半は、大きな出来事が起きません。
ですから、ちょっとでも気を抜くと、すぐに客席がダレてしまいます。
そうならないように、変化を大きめに付けながら、強い気を出して、物語を展開していきました。
後半、鬼が登場してくると、Takasitarさんが加わります
シタールのリズムを感じながら読んでいくのは、実に心地よいものです。
ここからは、最大限の恐怖感を漂わせながら、より一層、迫力を増していきます。
酒呑童子との対決となるクライマックスでは、怖さのあまり、子どもたちが「ヒー!」と悲鳴を上げていました。
最後、源頼光が鬼を退治して、話を終えた途端、まだシタール演奏は続いているのに、会場中から熱い拍手が巻き起こりました。
きっと、皆さん、ホッとされたのではないでしょうか。
お陰様で、僕が想定した通りの反応をお客様から頂いたので、とても満足しています。
アンコールとして、「花咲かじじい」を、黒澤さんと朗読しました。
黒澤さんが良いお爺さん、僕が欲張りお爺さんのパートを読みました。
二人の個性が全く違うので、その対比が面白く感じられたのではないでしょうか?
当日しか稽古出来なかった割りには、良い出来栄えになったと思います。
全体で約75分の公演でした。
小さなお子さんが多かったにもかかわらず、雰囲気が荒れることもなく、非常に引き締まった朗読会になったと思います。
お客様の声を聞いても、アンケートを見ても、概ね大好評だったようです。
特に、「シタールと朗読の共演が良かった」というご意見が多かったですね。
多くのお子さんたちが、「ああ、面白かった!」「もっと聞きたかったよ」等と言いながら帰っていったそうなので、僕はとても満足しています。
朗読ファンと思しき大人のお客様も、頷きながら聞いていらっしゃいましたから、何かしら感じて頂けたのではないでしょうか。
非常に、手応えを感じた一日となりました。
今後、また機会があれば、「注文の多い料理店」や「大江山」などとはまったく違った作品にも挑戦してみたいですね。
お子さんに、あれだけ喜んで貰えて、しかも比較的手軽に実現できる「朗読会」です。
劇団ぷにぷにパイレーツとしても、もっと本格的に取り組んでも良いのかもしれませんね。
この記事の更新日:2010年3月23日 09:23 | コメント(0) | トラックバック(0)
朗読会終了しました!
昨日、無事、「むかーしむかし~シタールに乗せて楽しむ昔話」の公演を終えました。
本当に沢山のお客様にお越し頂き、会場は大いに盛り上がりました。
まずは、ご来場頂いた皆さんに、厚く御礼申し上げます。
この3連休は大忙しなので、詳細の報告は、また後日改めて!
この記事の更新日:2010年3月21日 21:28 | コメント(0) | トラックバック(0)
本日「むかーしむかし~シタールに乗せて楽しむ昔話」本番です!
いよいよ本日、「むかーしむかし~シタールに乗せて楽しむ昔話」の本番を迎えます。
僕は、楠山正雄作の「大江山」を、Takasitarさんのシタール演奏に乗せて朗読します。
これは、音楽の力もあって、迫力満点の筈です。
怪談ですから、相当、禍々しい雰囲気に包まれると思います。
怖さのあまり、泣き出しちゃうお子様がいらっしゃるかもしれませんね。
予め、お詫びしておきます。
「大江山」に加えて、急遽「花咲かじじい」も上演することになりました。
黒澤明子さんと、半分づつ読むことにしています。
黒澤さんが「正直爺さん」パートを、僕が「欲張り爺さん」パートを担当します。
当日しか申し合わせが出来ないので、どうなるのか楽しみでもあり、ドキドキでもあります。
とにかく、ご来場頂く皆様に楽しんで貰えるように、精一杯暴れてこようと思っています。
では、後ほど、荏原文化センター・レクリエーションホールでお会いしましょう!
この記事の更新日:2010年3月20日 06:37 | コメント(0) | トラックバック(0)
「大江山」シタールとの稽古
いやー、残念でしたね。
昨日行われた、J1リーグ開幕戦、広島対清水は、誠にストレスの溜まる結末を迎えました。
広島は清水に後半ロスタイムに追い付かれ、1―1で引き分けに終ったのです。
前半3分、高萩が清水のGK西部に倒されて得たPKを、佐藤が左足で決めて先制しました。
後半は中盤を支配され、守勢に回りました。
3バックを中心にクロスをはじき返しましたが、48分、右FKを大前に頭で合わせられ、同点とされてしまいました。
後半48分、FKからまさかの失点です。
「あと数十秒耐え切れれば‥」という最後の最後で、勝ち点は3から1にすり替わってしまいました。
かなりショックの残る引き分けです。
でも、7日にはACLのため敵地・浦項(韓国)に乗り込みますから、気持ちを切り替えて、今季初勝利に挑んで貰いたいですね。
昨日、広島ビッグアーチに応援に行った広島公演実施本部のメンバーから報告がありました。
昨日の来場者プレゼントは、なんと、ヤマザキの白い皿だったそうです。
サンフレッチェ広島も、「パン祭り」を開催したんですね。
ぷにぷにパイレーツは、流行の一歩先を歩んでいるのかも!
さて、話題変わって、昨夜、朗読会の稽古を行いました。
いつもの大山街道ふるさと館に、シタール奏者のTakasitarさんにお越し頂きました。
事前に脚本を読んで貰っていたので、演奏のイメージはしっかり出来上がっていたようです。
簡単な打ち合わせの後、早速、「大江山」の朗読とシタール演奏を合わせてみました。
いきなり良い感じで、まとまっていましたね。
呼吸もピッタリといった感じです。
2箇所ほど細かい注文を出して、そのポイントとなるパートを小返ししました。
それでほぼ問題がなくなったので、最後に全体を通してみたところ、今すぐ本番を迎えても問題のないレベルに到達していました。
僅か1時間にして、20分強の作品の稽古が終了しました。
さすがに何度も共演しているだけあって、息もバッチリ合っています。
細かい指示を出さなくても、こちらの意図を汲んで貰えるので、とてもやりやすいです。
しかも、シタールの音色で作品に表情が付くので、朗読自体もより劇的になっていきます。
朗読という地味なメディアにしては、かなり面白いものに仕上がっているのではないでしょうか?
こんな朗読は、他では絶対に聞けないと思います。
入場無料ですから、是非、皆さん、本番を聞きにいらして下さい。
朗読会の詳細は、以下の通りです。
●第9回公演「むかーしむかし~シタールにのせて楽しむ昔話」
品川区立図書館 春の図書館フェア(朗読会)
親子、友人、皆さんで朗読を楽しみませんか?
・主催:品川図書館
・出演:朗読:黒澤明子、石崎一気
シタール演奏:Takasitar
・演目:「ねずみのよめ入り」「金太郎」「大江山」を予定
・日時:2010年3月20日(土)午後2時~午後3時
(午後1時30分開場)
【東急池上線 荏原中延駅 徒歩5分】
・定員:135名(先着順)
朗読を楽しみたいお子さんと保護者の皆さん、大歓迎!
・入場無料
・申し込み方法
電話、葉書(1枚で5人まで)、Eメールに、住所、氏名、電話番号、お子さんの年齢、ならびに「朗読会申込」と記載して、品川図書館までご応募下さい。
〒140-0001品川区北品川2-32-3 品川図書館
℡ 03-3471-4667
Eメール tshina@city.shinagawa.tokyo.jp
この記事の更新日:2010年3月 7日 09:02 | コメント(0) | トラックバック(0)
「広報しながわ2月21日号」
品川区の広報誌「広報しながわ2月21日号」の6ページ目に、3月20日(土)の朗読会の紹介記事が掲載されています。
Takasitarさんの写真も載っていますよ。
下記のサイトを覗いてみて下さい。
http://www.city.shinagawa.tokyo.jp/ct/other000016100/kouhou20100221.pdf
ここで、あらためて、朗読会についてご紹介いたします。
●第9回公演「むかーしむかし~シタールにのせて楽しむ昔話」
品川区立図書館 春の図書館フェア(朗読会)
親子、友人、皆さんで朗読を楽しみませんか?
・主催:品川図書館
・出演:朗読:黒澤明子、石崎一気
シタール演奏:Takasitar
・演目:「ねずみのよめ入り」「金太郎」「大江山」を予定
・日時:2010年3月20日(土)午後2時~午後3時
(午後1時30分開場)
【東急池上線 荏原中延駅 徒歩5分】
・定員:135名(先着順)
朗読を楽しみたいお子さんと保護者の皆さん、大歓迎!
・入場無料
・申し込み方法
電話、葉書(1枚で5人まで)、Eメールに、住所、氏名、電話番号、お子さんの年齢、ならびに「朗読会申込」と記載して、品川図書館までご応募下さい。
〒140-0001品川区北品川2-32-3 品川図書館
℡ 03-3471-4667
Eメール tshina@city.shinagawa.tokyo.jp
先着順なので、お早めにお申し込み下さい。
昨年は、予約開始すぐに、満席になってしまいました。
なお、お子さんの年齢は一切問いません。
(去年、首の座ってない赤ちゃんも沢山いらっしゃいました。朗読の意味が分かるのかな?)
本当に気軽な朗読会です。
僕は、「大江山」という、少しだけ怖いお話を読み、演じます。
皆さんのご来場をお待ちしています。
この記事の更新日:2010年2月22日 06:55 | コメント(0) | トラックバック(0)
「大江山」
3月20日に開催される品川区立図書館主催の朗読会の演目が決りました。
「ねずみの嫁入り」、「金太郎」、そして「大江山」です。
すべて、楠山正雄さんの作品で統一します。
このうち、僕は、「大江山」を担当します。
「大江山」は、皆さんご存知の”酒呑童子”の物語です。
主人公は、源頼光ですが、その家来に坂田公時(さかたのきんとき)という強い武士がいます。
公時とは、成長した”金太郎”のことなのです。
ですから、「金太郎」のお話の後、「大江山」を聞けば、金太郎の幼少時代と大人になってからの様子を知ることが出来る訳です。
なかなか面白い趣向でしょ!
「大江山」は、文量もたっぷりあり、登場人物も多彩ですから、朗読するのも大変です。
シタールとも合わせていかなくてはなりません。
今日から、本格的に練習を始めます。
この記事の更新日:2010年2月 6日 08:23 | コメント(0) | トラックバック(0)
朗読会打ち合わせ
3月20日に行われる朗読会の打ち合わせのため、昨日、品川区立図書館に行ってきました。
主に、朗読する作品をどれにするかについて、話しあいました。
色々討議した結果、具体的な方針が決りました。
まず、楠山正雄さんの作品の中から選ぶことは確定しました。
楠山さんは、今や忘れ去られた存在のようになってしまいましたが、文章がとても平易な、素晴らしい作家の方です。
日本の昔話を幅広く網羅されています。
朗読会全体の構成もほぼ固まりました。
昨年同様、朗読会前半は黒澤明子さんが、皆さんお馴染みの日本昔話を、正統派の朗読で聞かせます。
続いて、Takasitarさんのシタール・ソロ演奏。
後半は、僕とTakasitarさんの共演で、おどろおどろしい昔話の大作を、動きも加えながら演劇的に読んでいくことになります。
全体で、約1時間を予定しています。
具体的な作品名は、図書館側の審議を待って、発表させて頂きます。
僕が希望している作品の中に、一部過激な表現が含まれているため、適切かどうかを判断するそうです。
僕は、皆さんが、知ってるようで案外正確に覚えていない怪談を読みたいと思っています。
(例えば”九尾の狐”って、どんなストーリーか覚えていますか?)
早く稽古を始めたくて、うずうずしています。
この記事の更新日:2010年1月27日 08:57 | コメント(0) | トラックバック(0)
「親子で楽しむ動物のものがたり」への感想
「親子で楽しむ動物のものがたり」のお客様アンケートのまとめを、品川図書館の担当者の方が送ってきて下さいました。
概ね、というか、大変好評だったみたいで、とても嬉しいです。
わざわざ朗読会に足を運ぼうする方々ですから、元々朗読がお好きなのかもしれません。
また、無料のイベントだから、あまり悪し様に書くわけにもいかなかったのかもしれません。
でも、批判の声もちゃんとありましたから、お客様の真摯な声と受取りたいと思います。
お客様の感想の中で多かった意見をご紹介しましょう。
・迫真の演技で子供は本気でこわがっていました。
・ 注文の多い料理店のお話を子供がこわごわときいていました、でも結末が無事なことを知って安心していました、楽しい朗読会ありがとうございました。
お子さんたちが退屈しないように、「注文の多い料理店」を、ちょっとホラー&スリラー仕立てで読んでみました。狙い通りの結果になったようですが、少し怖過ぎたかも‥。
・ とてもよかったです、シタールの演奏も朗読とあっていて興味深いです。
・はじめてシタールを聞きました、子供は集中してお話を聞いていました、とてもすばらしかったです。
・シタールにのせて・・・とのことでしたがシタールのBGMが少し部分的すぎではなかったでしょうか、もう少し全面的に出しても良かったのではないかと・・・朗読はとても良かったと思います。
Takasitarさんのシタール演奏が、とにかく大好評です。もっともっと聞きたいという意見が多数を占めました。朗読とシタールのコラボも人気でした。
・ 珍しい楽器も耳に出来プロの方の迫真の朗読に心魅かれました、とても貴重な時間を ありがとうございました、残念だったのはライティングがもう少しはっきり見せてくれると良かったです。
・ 暗い室で想像力を使って味わうのは大人も楽しいですね。
会場がいわゆる劇場ではなかったので、照明や音響がそれなりのものだったということに対しても、 様々な意見がありました。
・ 面白かったです、いろいろな話があっておもしろかった、シタールの演奏もよかった、作者の説明の 話も興味深かった。
シタールの調弦の合間を、僕はフリートークをして繋ぎました。主に、作者の生涯について簡単に お話したのですが、これが好評だったんですね。こういう知識を持って朗読を聞くと、より一層理解が深まるのかもしれません。
この他、本当に沢山のご意見を頂戴しました。
(朗読そのものを褒めていただいた声は、手前味噌になるので、あえてご紹介いたしません)
これまで、僕は朗読という方法に対してネガティヴだったんですが、今後は朗読にも積極的に取り組んでいこうと思いました。
アンケートにご協力頂いた皆さん、本当にありがとうございました。
この記事の更新日:2009年4月 5日 09:11 | コメント(0) | トラックバック(0)
朗読の可能性
朗読会を終えて、色々感じることがありました。
僕はこれまで朗読という表現手段があまり好きではありませんでした。
ほとんどの本は、朗読されるために書かれたものではないからです。
耳で聞くより、自分のペースで目で読んだ方が相応しい本が大半です。
朗読に適した本は、それほど多くないと思います。
耳で聞いて心地よく、しかも分かりやすい文章を探すのは、とても大変です。
最近は、「読み聞かせ講座」だけでなく、「読み聞かせ用の本選び講座」さえあるんだそうです。
それだけ、作品選びが重要なのです。
また、せっかく朗読するのです。
少なくとも「黙読するより良かった」というレベルにまで持っていかなくてはなりません。
それには、相当量、練習を積むのが条件となります。
文章を覚えてしまうぐらい読み込まないと、やはり良い朗読は出来ないと思います。
文字を追って読んでいるようでは、表現にまで気が回らないのではないでしょうか?
特に、クライマックス・シーンなど、テンポを上げて読むパートなどは、絶対に覚えていなくてはダメです。
自分の体の中から言葉が出てくるようにならなくては、人を感動させることは不可能です。
そして、何と言っても、演出力が重要です。
文章を読み込み、朗読の計画を徹底的に練る必要があります。
読むスピード、リズム、音程、声色、音圧などなど、ありとあらゆるテクニックを検討し、どこでそれを使うかをきちんと設計しなくてはなりません。
演出をきちんとやっておかないと、ダラダラした単調で退屈で眠い朗読になってしまいます。
お客さんの生理を良く考慮して、絶対に楽しめると確信を持てる計画を立てるべきなのです。
そして、これは僕だけの考えかもしれませんが、やはり声だけでは勿体無い!
朗読と言えども、肉体も駆使すべきです。
顔の表情は当然として、手振り・身振りを付け、出来れば立って全身をフルに動員したいところです。
「そんな朗読は邪道だ!」という方も大勢いらっしゃいます。
しかし、最もいけないのは、観客を退屈させることです。
お客さんに楽しんでもらうためなら、たとえ朗読でも、自分の全てを使い切らなくてはなりません。
誰もが納得できる朗読が出来るようになって、初めて動きを控えていけば良いのではないでしょうか。
今、日本には"朗読道"のようなものが跋扈しています。
しかし、それは朗読者のための考えであって、観客のためのものではないようです。
朗読は、手足を縛られて演劇をやるようなものです。
ですから、芝居をやる以上に徹底的に稽古しなくてはならないと思います。
「親子で楽しむ動物のものがたり」の公演を通して、朗読の可能性を感じることが出来ました。
今後も機会があれば、朗読にも挑戦していきたいと思っています。
この記事の更新日:2009年3月23日 07:34 | コメント(0) | トラックバック(0)
「親子で楽しむ動物のものがたり」
昨日、劇団ぷにぷにパイレーツ第5回公演「親子で楽しむ動物のものがたり」を、無事、務めて参りました。
ご来場頂けなかった皆さんに、その様子をご紹介しましょう。
僕は、午前10時に会場の荏原文化センターに入りました。
品川図書館の皆さんが椅子などを並べて会場作りをされている中、まずは照明や音響のチェックを行いました。
レクリエーション・ホールなので、劇場のような立派な設備があるわけではありません。
しかし、会場を管理されている方々の献身的な協力を頂いたお陰で、それなりに高級感のある舞台が出来上がりました。
10時半に黒澤さんが、11時にタカシタールさんが会場入りされました。
お昼までの時間、タカシタールさんは僕と一緒に「注文の多い料理店」の最終リハを行いました。
これまでに2日稽古日を取っただけあって、息もバッチリ合って、問題は全くありませんでした。
外に昼食を食べに行って、1時頃文化センターに帰ってくると、すでに開場を待つお客様がロビーにいらっしゃいました。
開場時間の1時30分には、行列が出来ていたほどです。
用意した135の座席はすぐにいっぱいになり、場内は期待に溢れた熱気に包まれていました。
聞いていた通り、幼稚園児や0歳児など小さなお子さんが沢山いて、どうなるかはやってみないと分からないといった感じでした。
定刻通り、2時に開演しました。
最初に、品川図書館館長のご挨拶。
続いて、黒澤明子さんの朗読です。
新美南吉作の「きのまつり」「きょねんのき」「ひよりげた」を、続けて読まれました。
いずれも"木"にまつわるお話で、しっとりした味わいがあり、とても優しい気持ちになる物語です。
やはり南吉は良いですね。
黒澤さんは、「さすが女優!」といった感じで、見事に正統派の朗読をされていました。
比較的静かな朗読にもかかわらず、小さなお子さん達も熱心に聞いているようでした。
続いて、黒澤さんに紹介された僕が舞台に登場し、南吉の「がちょうのたんじょうび」を読みました。
これは、いたちのおならがテーマになっている、実にユーモラスなお話です。
前半は固かった子ども達も、おならの件になるとゲラゲラ笑い出し、雰囲気が一気になごんでいきました。
僕の"いたち"のせりふ回しを聞いて笑っているお母さん達も大勢いらっしゃったようです。
そして、いよいよタカシタールさんが登場。
5分程度、シタールのソロ演奏を披露して頂きました。
シタール目当てで来場された方もいらっしゃったようで、皆さん集中して聞いているようでした。
実際、素晴らしい演奏でしたよ。
割合静かな演奏なんですが、底に情念が溢れている、深い深い演奏でした。
最後は、宮沢賢治作「注文の多い料理店」の朗読です。
タカシタールさんのシタール演奏に乗せて、僕が本を読みます。
普通の朗読と違って、かなり動きを取り入れました。
細かいパントマイムを行うシーンが中心ですが、劇場内を走り回るようなシーンも作ってみました。
相当、禍々しい、おどろおどろしい朗読だったと思います。
セリフ回しも声の質を様々に使い分け、緩急を相当付けました。
原文が少し単調なので、とにかく単調な朗読にならないように、色々工夫して臨んだのです。
その工夫もあってか、冒頭からお客さんの集中力がぐっと高まりました。
小さなお子さんも、付き添いのご両親も、食い入るように僕の動きに見入っている感じが伝わって来ました。
最前列にいた1歳児ぐらいの女の子さえも、何かに取り付かれたかのように、僕をじっと見つめていました。
お話が進むにつれて、皆さんがどんどんその世界に引き込まれていくのが、はっきり分かりました。
僕が少し間を取ると、お客さんが一斉にため息をつくぐらい、場内が一体化していました。
とにかく、お客さんの醸し出す「次はどうなるの、このあとどうなるの」という雰囲気が僕を後押しし、ぐいぐいストーリーを進めていくしかなかったのです。
全部で25分の朗読ですが、普段の3分の1ぐらいの時間にしか感じられませんでした。
お客さんに、改めて宮沢賢治の魅力を教わったような気がしました。
終演後のお客さんの雰囲気を見ても、アンケートを読んでも、大変好評だったようです。
僕の朗読を"立体絵本"と評する方もいらっしゃいました。
「"注文の多い料理店"を図書館で借りようよ」と言っているお子さんもいたようです。
僕自身、朗読で、ここまで会場が盛り上がるとは、全く予想していませんでした。
結局、朗読をする場合、作品をきちんと読み込み、演出を丁寧に施すことが重要だということを再認識しました。
今回、こんな素晴らしい機会を与えて下さった品川区立品川図書館の皆さん、そして黒澤さんに大変感謝しています。
また、見事な演奏を聞かせてくれたタカシタールさんにも大きな拍手を送りたいと思います。
ありがとうございました。
今後もチャンスがあれば、また朗読に挑戦してみたいと思っています。
これで、「親子で楽しむ動物のものがたり」は終了しました。
これからは、第6回公演「ぷにぷに号泣祭り」に集中していきたいと思っています。
今のところ、6月の日曜日の一日開催を考えています。
現在、劇場を調査中です。
スペシャルゲストの出演は、すでに決定済みです。
決り次第、このHPで発表します。
ご期待下さい。
この記事の更新日:2009年3月22日 09:21 | コメント(0) | トラックバック(0)
本日、朗読会本番!
いよいよ本日、ぷにぷにパイレーツ第5回公演「親子で楽しむ動物のものがたり」の本番を迎えます。
劇団としては初めてとなる朗読会がどのようになるのか、今から楽しみです。
お客様が大人だけなら、何となく結果は読めるんです。
しかし、対象がお子さん、それも6歳以下の小さなお子さんが沢山いるとなると、一体どんな反応になるのか想像も出来ません。
その場で雰囲気を見ながら、適宜演技を修正していきたいと思っています。
迫力満点で演じるつもりなので、怖がるお子さんもいらっしゃるかもしれません。
でも、普通の朗読と同じでは、ぷにぷにパイレーツがやる意味がありません。
その辺のバランスを考えながら、頑張ってきます!
この記事の更新日:2009年3月21日 08:20 | コメント(0)