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モーリス・ルヴェル

 

皆さんは、モーリス・ルヴェルという作家をご存知ですか?

僕は、これまで、全く知りませんでした。

このほど、ルヴェルの作品集を、たまたま手にしました。

読んでみたら、これは素晴らしい!

まず、シンプルにストーリーが面白いです。

また、文章の組み立て方が実に見事です。

そして何より、ラストの余韻の作り方は、圧倒的なものが感じられます。

是非とも、作風を真似したい作家ですね。

なぜ、日本で知名度が低いのか、不思議なぐらいです。

 

ルヴェルは、「フランスのエドガー・アラン・ポー」と呼ばれているそうです。

確かに、表面的には、ポーのような不気味な面も感じ取れます。

しかし、その奥には、モーパッサンやO.ヘンリーの作品に見られるようなヒューマニズムが、しっかりと感じられます。

探偵小説の脈で語られることが多いようですが、純文学として評価した方が相応しいように思います。

孤独、寂寥、人生の虚無等を、原稿用紙20枚程度の短い文章の中に、描き切っています。

僕も、かくありたい!

 

皆さんにも、ルヴェルの作品を、是非、お薦めします。

ただ、20世紀初頭の田中早苗さんの翻訳しか手に入らないので、少し読みにくいのが難点ですが…。

暑い夏を涼しくする、グロテスクなコントも沢山ありますよ!

フランツ・カフカ

 

商品の詳細

「カフカの作品を思い出しました!」

「カフカの“変身”を読み直してみたくなりました!」

”ぷにぷに印象派祭り”のアンケートに、こんなことが書いてありました。

複数の方がそうおっしゃるのですから、きっと、そんな雰囲気があったに違いありません。

しかし、僕がカフカの作品を読んだのは、もう30年近く前のことです。

今更、急に、その影響が出てくるとも思えません。

そこで、昨日、カフカの「変身」を買ってきました。

本当に久々に読み直している所です。

30年振りとはいえ、結構覚えているものですね。

かなり細かい部分まで、詳細に記憶していました。

(勿論、大半は忘れていますが…)

なんだか懐かしいような気分で、ワクワクしながら読み進めています。

 

それにしても、”ぷにぷに印象派祭り”のどこが、”カフカ風”なのでしょうか?

作者の僕には、全然分からないのですが…。

ハロルド・ピンター

 

ハロルド・ピンター全集

昨日、ハロルド・ピンター全集を購入しました。

全3巻で、9450円です。

「部屋」「料理昇降機」「管理人」「誰もいない国」など、初期から中期にかけての代表的戯曲に加え、短篇とエッセイが採録されています。

ピンターは、日常の不条理を乾いた笑いを交えた斬新な言葉で描き、現代人の混乱と空虚を突いたイギリス現代演劇の鬼才と呼ばれています。

斬新なことば、独特の間と沈黙、乾いた笑い…。

「ピンタレスク」とよばれる独特の手法で、引き裂かれた現代人の不安な魂を、恐怖とユーモアのうちに描き出します。

説明的なセリフを嫌い、敢えて観客には(しばしば登場人物にとっても)状況が理解しづらい劇を作っています。

しっかりした目的に向かって話が進むのではなく、「キャラクターが一人歩きする」のです。

2005年にノーベル賞を受賞しましたが、医者にブラジル先住民の風土病である重度の皮膚疾患に感染していると診断され、授賞式に出席できなかったというエピソードが残っています(ピンターは、ブラジルに一度も行ったことはありません)。

反戦思想の持ち主で、NATOによるユーゴスラビア空爆や、アメリカ合衆国によるアフガニスタン空爆に抗議し、ブッシュ政権のイラク侵攻をナチス・ドイツのアドルフ・ヒトラーに例えたこともあります。

まさに、社会派不条理劇の大家です。

 

この度、「ハロルド・ピンター全集」を購入したのは、「ぷにぷに印象派祭り」がきっかけです。

英米演劇を専門とされている、元・大学教授の方が、「ぷにぷに印象派祭り」をご覧下さいました。

僕が最も尊敬し、憧憬の念を抱いている劇作家、アーサー・ミラーの翻訳などもなさっている方です。

その先生が、僕の作品を見て、「石崎さんって、才能のある方ですね。ハロルド・ピンターやエドワード・オールビーの不条理劇に良く似ています」との感想を洩されたんだそうです。

プロの演劇の研究家の方にお褒め頂いて、こんな嬉しいことはありません。

それも、僕が目標としている2人の偉大な劇作家に譬えて頂けるなんて、光栄至極です。

ピンターやオールビーに一歩でも近付けるように、益々、努力していきたいと思っています。

 

その第一歩として、ピンターやオールビーの作品を、研究することにしました。

今、ピンターの代表作を手に入れるには、全集を買うしかないんですよね。

結構高額でしたが、中途半端な本をパラパラ読むぐらいなら、徹底的にピンターに浸った方が勉強になると思いました。

これから、じっくりと、ピンターの作品から学んでいくつもりです。

ヴァレンタイン・チョコ

 

一昨日のワークショップで使うテキストとして、ごく短い脚本を書きました。

「ヴァレンタイン・チョコ」というタイトルで、高校生の男女が登場する淡い恋の物語です。

あくまで演技の練習用に作ったものですが、実際に若い男女に演じて貰うと実に良かったですね。

色々演技指導を施していくうちにどんどん雰囲気が出てきました。

最後には、作者の僕ですら、女性のラストのセリフで胸がキュンとなる程でした。

やっぱり、演技って大切ですね。

ちょっとした体の使い方で、作品の印象がまったく変わってしまいます。

そのコツを少しでもお伝え出来たのなら、嬉しいです。

 

「ヴァレンタイン・チョコ」は、思いの外、魅力的なものだったので、いつか舞台にも掛けてみたいと思っています。

SF

 

作劇の参考になればと、アマゾンで沢山本を買ってしまいました。

オンライン書店って、いけませんね。

芋蔓式に、どんどん欲しい本が出てきてしまいます。

 

今回は、約20年前に発行されたSFの全集を、まとめ買いしてしまいました。

もうお小遣いがありません!

今月は、演劇鑑賞の数を減らさなくてはいけません。

じっくりSFの勉強をさせて頂きます。

実は、近い将来、「ぷにぷにSF祭り」を開催するつもりです。

すでに4~5本、SFの脚本を書き終えているのです。

舞台ならではのSFのあり方を探るべく、研究していきたいと思っています。

「スポンサーから一言」

 

昨日、書店に行ったら、嬉しい悲鳴を上げそうになりました。

子供の頃愛読した本や、読みたかったのに買うタイミングを逸して入手できなかった本が、ずらりと書棚に並んでいたのです。

これは、東京創元社が、品切れ中の文庫作品を対象として毎年開催している“復刊フェア”によるものです。

今年の復刊フェアは、東京創元社の「文庫創刊50周年」を記念し、読者からリクエストを募って銘柄を決定したんだそうです。

ミステリーやSFファンの方が、そのラインナップをご覧になると、僕と同様、卒倒されると思いますよ。

エラリー・クイーン編『犯罪文学傑作選』●新カバー

シャーロット・アームストロング『あなたならどうしますか?』●新カバー

フリーマン・W・クロフツ『ギルフォードの犯罪』●新カバー

ロジャー・スカーレット『エンジェル家の殺人』

ジャック・フットレル『思考機械の事件簿I』

ロバート・ブロック『アーカム計画』

フレドリック・ブラウン『スポンサーから一言』

ロバート・A・ハインライン『ダブル・スター』●新カバー

ジェームス・G・バラード『永遠へのパスポート』

フィリップ・K・ディック『死の迷路』

どうです、どうです!

凄いでしょう!

凄さが分からないという方は、このサイトで確認してみて下さい。

http://www.tsogen.co.jp/np/archive/fair/2009082701

 

僕は、早速、「あなたならどうしますか?」「スポンサーから一言」「永遠へのパスポート」の3冊を購入しました。

中でも、「スポンサーから一言」は、僕が小学校5年生の時に、生まれて初めて買った文庫本です。

僕の劇作に多大なる影響を与えていることは、間違いありません。

ショートショート集ですけど、いまだにほとんどの作品の内容を記憶しているぐらいですから。

その本を紛失して以来、ずっと探してきましたが、品切れ状態が長く続き入手することが出来なかったのです。

嬉しいったら、ありゃしない!

今、1話1話、じっくりと味わいながら読んでいるところです。

 

今回復刊された本は、全て買う予定です。

文庫本なのに、1冊1000円を超えるものもあり、少々高いのですが、外れなしのこのラインナップなら買うしかありません!

お小遣い、大ピンチ!

ストーリー・セラー

「図書館戦争」などのヒット作で知られる有川浩(ありかわ・ひろ)さんの中篇小説「ストーリー・セラー」を拝読しました。

さすがは人気作家です。

とても読みやすく、面白い小説でした。

 

しかし、結末の部分を読んでビックリしました。

僕が、「ぷにぷに号泣祭り」で上演する「日記」という作品のラストに、よく似ているのです。

ストーリーそのものが違うので、皆さんには、その酷似ぶりが分かりにくいかもしれません。

粗筋は似ても似つかないものですから。

ただ、「読者(演劇の場合は観客)を、こういう形で泣かせたい」という手法が、実にそっくりなのです。

構造が似ているということなんですが、ご理解頂けないですよね。

野球で言えば、インコースに速球を投げておいてから、アウトコースにゆるい変化球を投げてバッターを打ち取るといった、組み立ての部分が似ていると感じたのです。

要するに、泣かせる話にも、投手の配球にも、一定のパターンがあるということでしょう。

皆さんも、「日記」をご覧になった後に、機会があったら「ストーリー・セラー」をお読みになってみて下さい。

きっと、何か感じて頂けると思います。

 

「日記」という作品は、僕としては、ひたすら泣ける作品として作ったつもりです。

稽古していても、時々自分で、ジーンとしてしまいます。

でも、ただむやみに悲しい話ではありません。

見終わった後、人に優しくしたくなるようなイメージで書きました。

むしろ温かいお話だと思います。

演出の特長として、動きが小さいことが挙げられます。

なにせ、足を動かすのは、たった1回ですから…。

小劇場演劇としては、異例の演出だと思います。

どんなものになるのか、是非、劇場でご確認下さい!

花模様が怖い

 昨日、僕のお気に入りの大型書店に、本のまとめ買いに行きました。

僕は、お酒も飲まないし、ギャンブルも一切やりません。

ほとんど道楽らしいことはしないんですけど、本と芝居にだけはお金を惜しみません。

昨日も、僕の会計の際に後ろに行列が出来るぐらい、沢山買ってしまいました。

本は、見つけた時に買っておかないと、後で探すのは至難の業です。

気になるものは無理しても買うようにしています。

 

昨日の最大の収穫をご紹介しましょう。

ハヤカワ文庫の棚を見ていたら、平積みになっている中に「花模様が怖い」という本を発見しました。

それには「片岡義男コレクションⅠ -謎と銃弾の短編ー」という副題が付いています。

そうです!

僕がずっと探していた、片岡義男さんのハードボイルド作品の短編が再編集されて、文庫本として発行されたのです!

これは実に嬉しい驚きです。

片岡さんの恋愛小説は、今でも比較的入手は簡単です。

しかし、超暴力的で過激なハードボイルド&ヴァイオレンス作品は、近年いくら探しても見つけることが出来ませんでした。

 

僕が中学生の頃、片岡さんの短編集は角川文庫で沢山読むことが出来ました。

勿論僕は、それらを取り付かれたように読みまくり、確か全巻制覇した記憶があります。

そのスタイリッシュでクールな文体に憧れ、普段文章を書くときも、片岡さんの小説を真似したものでした。

今の僕の脚本の文体も、多分に片岡さんの文章の影響が見られると思います。

というより、積極的に影響を受けようと思って頑張っているところです。

 

そんな矢先に「花模様が怖い」を見つけられたのは、ラッキーでしたね。

昨夜、あっという間に300ページ以上読んでしまいました。

本当に素晴らしい短編集です。

池上冬樹さんが選んだ作品集ということで、池上さんの個性も十分反映されていて、かなりユニークなチョイスになっていると思います。

ストーリーの好き嫌いがはっきり出る作品群です。

でも、文章を味わうだけでも価値があると思います。

興味のある方は、この機会に是非お読み下さい。

 

「片岡義男コレクションⅠ」と銘打たれているということは、ⅡやⅢも続々発行されるのでしょうか?

今からすごく楽しみです。