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「ピアス」

 

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僕は、いわゆる"現代音楽"が大好きです。

ここでいう"現代音楽"とは、ポップスやロックなど最近の音楽全般を指すものではなく、従来の音楽様式を否定した先鋭的な音楽のことです。

リズムは一定でなく不協和音に満ち溢れている前衛的なクラシック音楽と捉えてもらって、ほぼ間違いないと思います。

このところ僕は、現代音楽のCDばかり買っています。

 

ただ、現代音楽に関しては情報も少なく、購入前に試聴することもままなりません。

ですから、必然的に、あてずっぽうで買うことになります。

勿論はずれることも多いのですが、なかには、とんでもない大当たりを引き当てることもあります。

そんな中から、特にお薦めのCDを、皆様に時折、ご紹介していきますね。

 

まず、今回は、デヴィッド・ラングの『ピアス』という作品を、大推薦したいと思います。

 

ラングに関する知識はまったく持ち合わせていませんでしたが、ジャケットのインパクトでためらわずに購入してしまいました。

CDの帯のコピーは「これは痛いけど気持ちいい!変拍子の嵐が体中を突き抜ける快感」となっていました。

まさに、そのジャケットやコピー通り、強烈なサウンドに満ち満ちた圧倒的な音楽でした。

このCDは、ピューリッツァー賞を受賞したカナダの作曲家・デヴィッド・ラングの作品集です。

ジャズでもなく、ダンスミュージックでも、勿論クラシックでもありません。

カテゴライズするのは、非常に難しい音楽です。

しかし、過激なサウンドにもかかわらず、聞き手の耳には違和感なく入ってきます。

 

特に、1曲目の「ピアス」は大傑作です。

この曲は、一体何拍子なんでしょう?

ものすごい変拍子です。

パーカッションによる超複雑なリズムに乗って、ストリングス群が不安感をひたすら掻き立ててていきます。

ミニマル・ミュージックのようでありながら、ハードなロックのパワーも兼ね備えています。

音楽としてのエネルギーは爆発的なものがあります。

4分40秒から奏でられる暴力的なチェロの響きの美しいことといったらありません!

こんな凄い名曲が知られていないなんて、音楽ジャーナリズムは何をやっているんでしょう。

ダンスをはじめとする舞台芸術に携わる人なら、絶対に聞くべきです。

 

2曲目は、ウォーホルのバナナのジャケットで有名な『ヴェルヴェット・アンダーグラウンド&ニコ』の「ヘロイン」の詩を、テオ・ブレックマンが静かに歌いあげたものです。

"声とチェロのために編曲"とあるように、バロック音楽的なチェロのサウンドだけに乗って、まるで呟くように歌われるこの曲の麻薬的な魅力は、まさに「ヘロイン」のよう(当然、体験したことはありませんが...)!

病みつきになることを保証いたします。

 

4曲目の「祈る方法」では、同じメロディが延々と繰り返されますが、その暴力的な音の奔流が、聞き手を妄想の彼方へ押し流してしまいます。

5曲目の「結婚」のアンビエントなサウンドは、もはや霊的世界を表現したものとしか思えません。

聴く度に、僕の中で、感動の嵐が吹き荒れています。

たまたまではありますが、ラングという作曲家を知ることが出来て本当に良かったと思います。

是非、皆さんにもお聞き頂きたいですね。

 

ラングに興味のある方は、下記の公式サイトを覗いてみて下さい。

一部の音楽を試聴できますし、ダンス作品を見ることもできます。

http://davidlangmusic.com/

 

ゴジラ・放射能・ヒカシュー、猛烈なクリスマス伝説

 

 

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昨夜、「ゴジラ・放射能・ヒカシュー、猛烈なクリスマス伝説」と題されたライブを聞きに、代官山UNITに行ってきました。

出演は、4つのユニットです。

・ヒカシュー(巻上公一、三田超人、坂出雅海、清水一登、佐藤正治)

・ゴジラ伝説(井上誠、ヒカシュー、不破大輔、芳垣安洋、辰巳光英、吉田隆一、チャラン・ポ・ランタン)

・芳垣安洋(Vincent Atmicus/Orquesta Nudge! Nudge!/ROVO)&不破大輔(渋さ知らズ)&向井秀徳(ZAZENBOYS)&タブゾンビ(SOIL&"PIMP"SESSIONS)
・チャラン・ポ・ランタン

 

いやー、3連休の最終日の夜の公演というのに、お客さんが良く入っていましたね。

開演後、どんどんお客さんが増えていって、最後には立錐の余地もない状況でした。

アングラで前衛的な要素でいっぱいのライブなのに、こんなにお客さんが詰め掛けるとは!

日本の芸術界も、まだまだ捨てたものではありませんね。

 

それにしても、日本のミュージシャンのレベルは本当に高いです。

世界のどこに出しても恥ずかしくない、強烈なパワーとテクニックを持っている人たちが沢山いるんですね。

このイベント用の臨時編成のバンドもありましたが、これがまた素晴らしい!

僕は、完全に圧倒されてしまいました。

一般的には知られてないけど堅実に良い音楽を作り続けているミュージシャンを、まとめて聞くことができたんです。

皆さん!TVに出ているようなミュージシャンしか追いかけないとしたら、実に勿体ないと思いますよ。

 

なかでも、インパクトがあったのが、"ゴジラ伝説"です。

ゴジラにまつわる曲を演奏するんですが、その迫力たるや、本物のゴジラに匹敵するものがありました(本物のゴジラを見たことはありませんが...)。

クレズマー風にアレンジされ、猛スピードで駆け抜けていく圧力は、ライブでなくては体験出来ません。

音響も良く、3管編成の大音量ながら、各楽器の音を明確に聞き分けられました。

実に質の高い演奏だったと思います。

「あのゴジラが最後の一匹だとは思えない...」

映画『ゴジラ』のラストに、山根博士が言った言葉が現実になってしまった今、"ゴジラ伝説"の演奏はとんでもない説得力をもって、私たちに訴えかけてきたように思います。

 

オールスタンディングなので、4時間以上立ちっぱなしでしたが、充実した時間を過ごすことが出来ました。

皆さんも、メジャーなモノばかり見ていないで、たまには骨太なアングラ文化に触れてみてはいかがですか?

はずれることもありますが、当たった時の収穫は本当に大きいですよ!

(因みに、ぷにぷにパイレーツも、立派なアングラ劇団です)

 

最後に、昨日のライブのコピーをご紹介します。

 

"突然変異の生誕
祝いと呪いと音楽の
聖なる泉
破壊を創造に変換する
ブリリアントな夕べ
それがヒカシューのクリスマス
お待ちかね.
巷の甘いムードとは趣きを異にする超越の世界が展開する。
今年は、井上誠の「ゴジラ伝説」が満を持して登場。
放射能の危機と真に向かい合い、「いのち」を歌い上げる。
演奏にヒカシューと渋さ知らズが加わり、
チャラン・ポ・ランタンが歌に参加。
まさに多彩なゲスト陣。
可愛いチャラン・ポ・ランタンから向井秀徳まで、
不破大輔はじめ芳垣安洋、ダブゾンビも加わって
常識はずれの夜が更ける"

 

WTC 9/11 の続き

 

スティーブ・ライヒの新譜「WTC 9/11」について、補足しておきます。

 

実は、このCDの最大の聞き物は、後半に収録されている『Mallet Quartet』の方なんです。

SO PERCUSSIONというグループの演奏ですが、これは良い!

なんでしょう、このカッコよさは?

音楽には違いないんですが、これは最早、音楽という小さなカテゴリーに入れられるものではありません。

"人生"とか、"時間"とか、"宇宙"とか、"生命"とか、極めて観念的なことを具体化したらこうなった!

そんな芸術です。

百万の言葉を駆使しても、この深みには、全然到達できません。

それだけ凄い音楽なのです。

こんな素晴らしいCDを聞くと、ただただ自分の無力を痛感するばかりです。

こうなったら、ライヒ大先生の前にひれ伏し、この音楽を浴び続けるしかないでしょう。

そんな訳で、僕は、最近、時間のある時には、スピーカーに対峙する形で、このCDを集中して聞いております。

 

実は、このCDには、おまけが付いています。

DVDで、『Mallet Quartet』の演奏シーンを見ることが出来るんです。

何とも冴えない、稽古場のような、倉庫のような所で演奏しているんですが、これがカッコいい!

音楽DVDって面白くないものが多いんですけど、このDVDからは目が離せません。

最高です!

 

ただ、ちょっとご注意申し上げます。

このCD、決してポップなものではありません。

気楽な気持ちで聞いても、恐らく、楽しめません。

じっくり芸術に向き合う覚悟のある方だけに、こっそりと、お薦めしたいと思います。

WTC 9/11

 

 

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スティーブ・ライヒの最新作「 WTC 9/11」を買ってきました。

2001年9月11日に起こったアメリカ同時多発テロ事件をテーマにした曲を、クロノス・カルテットが演奏したものです。

事件当時の管制官の声、目撃証言、回顧、遺体の前で捧げられた鎮魂歌などの実音が使われています。

歌詞の大意を翻訳した文章を見つけましたので、ご紹介させて頂きます。

 

I. 9 / 11
北アメリカ航空宇宙防衛司令部:

ボストン発

ロス行き

進路を南に変える

航路逸脱

ボストン

ロス
進路を南に変える
航路逸脱
パイロットと交信不能

ニューヨーク市消防局:
出動
飛行機が世界貿易センターに衝突
全救急隊出動せよ
飛行機が世界貿易センターに衝突
崩壊
メーデー! リバティー・アンド・ウエスト通りは瓦礫で閉ざされる
第2の飛行機
メーデー!メーデー!メーデー!
息が苦しい
第2のビルが崩壊

II. 2010
近隣住民、ニューヨーク市消防局員、世界貿易センターに最初に到着した救急車の運転手
「授業中でした」「子どもたちはグランド・ゼロの近くの一画の学校に通っていました」「最初の飛行機はまっすぐに頭上をビルに向かいました」「私は目を疑いました」「炎」「ビルの一つが炎に包まれました」「事故」「事故ではない」「逃げました」「叫び」「それから第2の飛行機が衝突しました」「人々がビルから飛び出してきました」「最初の救急車が到着しました」「混乱」「どうすることもできない」「地が揺れはじめました」「そう、ビルが倒壊しました」「逃げろ!」「突然辺りは真っ暗になりました」「目の前が見えなくなりました」「ビルの破片が私たちを巻き込みました」「死」「静寂」「街はちりに被われました」「三千の人たちが殺されました」「次に何が起きるのか?」

III. WTC
近隣住民、犠牲者のそばにいた女性たち埋葬の日まで詩編24章7節を唱える、美しいチェロ演奏、祈祷
「遺体がマンハッタン東側の大きなテントに運ばれました」「私は詩編を一晩中朗読しよう」「座って」「ただ座って」

あなたの出で立つのも帰るのも主が見守ってくださるように。今も、そして、とこしえに。

見よ、わたしはあなたの前に使いを遣わして、あなたを道で守らせ、わたしの備えた場所に導かせる。

 

このCDは、ただただ凄いとしか言いようがありません。

これだけ強烈なメッセージ性を湛えた芸術が、他にあったでしょうか?

悲痛な叫び、絶望、虚無が、音楽になって私たちの耳に襲いかかってくる印象です。

僕は、「聞く」というより、「耳から飛び込んだ音が、脳まで削り取っていく」ようなイメージを持ってしまいました。

僕の文章力では、この作品の偉大さを表現することは不可能です。

確かに、英語が分からないと難しい部分もあるかもしれません。

でも、芸術を志向する者なら、絶対に聞くべきです。

あまりに圧倒的ですから...。

 

音楽という非常に抽象的なメディアですら、こんなにはっきりとした主張を打ち出せるのです。

日本の演劇界は何をやっているのでしょう?

今こそ、自分たちの声を発信すべき時なのに!

 

なお、このCDは、ライヒ生誕75周年、ミニマルミュージック50年を記念したものだそうです。

75歳にして、こんな大傑作を創作出来るとは!

僕も、まだまだ頑張らなくては...。

「みんなのコンサート vol.5」打ち合わせ

 

一昨日、天皇誕生日に開催される「みんなのコンサート vol.5」の打ち合わせを行いました。

ピアニストのSachikoさんと、劇団の制作の天才・じゅん君が参加しました。

 

僕は、このイベントの為に、新作脚本を書き上げました。

仮題は、「最高のクリスマス・プレゼント」です。

コンサート中に上演する子ども向けの小品ですから、音楽劇に仕上げてみました。

ポイントは、劇中、どんな曲を使うかです。

実際に演奏するSachikoさんや、客観的な立場のじゅん君に、どんな曲が良いか、意見を聞いてみたかったのです。

色々意見を出し合いながら相談しましたが、結局、ほぼ僕がイメージした曲に決まりました。

凄く良い選曲になったと思います。

きっと、親子で楽しめる、素晴らしい音楽劇になると思います。

 

ただ、一つ、大きな問題が!

劇のエンディングで、僕が歌を歌うことになってしまいました。

僕は、これまで、歌の練習をしたことが全くありません。

上手くいきますかどうか...。

そこだけが心配です。

今年も「みんなのコンサート」に!

 

ピアニストのSachikoさんが主宰する「みんなのコンサート」に、今年も、出演させて頂くことになりました。

12月23日(天皇誕生日)の午前中に開催される予定です。

 

去年の「みんなのコンサート」では、ピアノとのコラボレーションで「雪だるま」という小品を上演しました。

お子様連れのお客様から、大変、好評を得たとのことです。

そこで、今年も同様に、Sachikoさんとの共演で、新作をお目に掛けたいと思っています。

 

昨日、「みんなのコンサート」用に、なんとか、脚本を書き上げました。

僕にとっては初めての試みですが、完全に子ども向けの作品となっています。

しかも、Sachikoさんのピアノが引き立つように、工夫してみました。

主役は、完全にピアノです。

上演時間は、曲の長さにもよりますが、10分強程度にまとまっていると思います。

前半はちょっとコミカルで、後半しっとり泣かせるように、仕立ててみました。

多分、良い出来だと思います。

 

出来上がってみると何ということもありませんが、今回は難産だったんです。

2カ月近く、色々考えてみましたが、何一つアイディアが浮かんできませんでした。

やはり、子供向けというのが、ネックだったみたいです。

僕の作品は、コントも含めて、悲しみに満ちたものばかりなので、まったくお子様向きではないんですね。

考えに考えて、ようやく、このほど、子どもも楽しめるであろうストーリーを思い付いたのです。

一旦、アイディアを手に入れれば、後はスムーズです。

僅か数時間で、第一稿を書きあげてしまいました。

 

ただ、まだ完成ではありません。

あくまで、音楽を聞かせるための劇なのです。

選曲したり、アレンジしたりする作業が残っています。

また、曲に合わせて、セリフや演出も変えていかなくてはなりません。

どんな曲を演奏して貰うことになるのか、今からワクワクしています。

GLASS BOX

 

 

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清水の舞台から飛び降りたつもりで、凄い買い物をしてしまいました。

その名も「GLASS BOX」!

僕が最も好きな作曲家、フィリップ・グラスの集大成とも呼べる、CDボックス・セットです。

上の写真のように、アート感覚あふれる立方体のケースに、10枚のCDが収められています。

1969年に書かれたごく初期の作品から、2005年の交響曲第8番まで、グラスの代表曲の多くが網羅されています。

「Einstein on the Beach」や、「Satyagraha」「Koyaanisqatsi」「Powaqqatsi」「String Quartet No.2,4&5」等々、名曲が目白押し!

今では、単体のCDで集めるのが難しい演奏も、沢山収録されています。

200ページ近い、立派なブックレットも付いています(勿論、英語ですけど)。

グラスのファンなら、絶対に持っていたい逸品です!

 

「GLASS BOX」を買って以降、僕は、グラスの曲しか聞いていません。

すべての曲が、はずれなし!

感動に次ぐ感動!

これを聞かずして、何の音楽を聞けというのでしょう?

グラスの曲の中には、宇宙のすべてがあります。

僕の感覚からすると、これは最早、単なる音楽ではなく、人生そのものです。

(喜怒哀楽を含む)人間の感情をそのまま音にすると、こういった感じになるのでしょうか?

実際にオペラやバレエの為に作られた作品も多いのですが、聞いていると、僕は演劇的イメージをどんどんかきたてられていきます。

ソロ・ピアノによるシンプルな演奏も素晴らしいですし、大オーケストラが奏でる迫力ある曲も聴きごたえ十分です。

天才は、何をやっても天才なんですよね。

 

正直、購入価格は高かったです(1万900円)。

しかし、聞き込んでいる今の僕からすれば、そんなもの安い安い!

いや、安すぎます!

こんな低価格で、グラス先生の芸術を鑑賞してるかと思うと、誠に申し訳ない!

お詫びに、「GLASS BOX」を、あと3つ買っておきたいぐらいです!

(そんな無茶なことはしませんが...)

 

皆さん!

「GLASS BOX」は、日本ではそんなに出回っていません。

見かけたら、即刻、買いですよ!

「グレン・グールド~天才ピアニストの愛と孤独」

 

クラシック・ファンの皆様に、朗報です。

今月、大変興味深い映画が公開されます。

「グレン・グールド~天才ピアニストの愛と孤独」というドキュメンタリー映画です。

映画の公式サイトから、宣伝文句を引用させて頂きましょう。

 

"真夏でも手袋とマフラーを手放さず、異様に低い椅子に座り歌いながら鍵盤を叩く。1964年以降、コンサートは開催せず、レコードのみを発表した。50歳という若さで逝去した美しき天才ピアニスト、グレン・グールド。

 

エキセントリックな言動ばかりが取りざたされたが、「楽曲を分解し、別の形に組み直したかのような前例のないアプローチ」と評されるように、並外れた演奏技術と高い芸術性を持つ彼のピアノ演奏に人々は魅せられ、死後30年経とうとしている今でも残された彼の録音物により新たなファンを獲得し続けている。

 

数多くあるグールドに関する映像作品は彼の音楽家としての才能を描いたものが多いが本作は、その才能と共に彼の知られざる本質の謎に焦点をあて、グールドを愛した女性たちの証言でその謎に迫ろうと試みている。

 

グールドのデビュー当時の恋人フランシス・バロー、人妻である画家コーネリア・フォス、ソプラノ歌手ロクソラーナ・ロスラックなど、これまで公の場でグールドについて語ったことのなかった人々へのインタビューと、未公開の映像や写真、プライベートなホーム・レコーディングや日記からの抜粋などを通して、伝説の人物としてではなく、ひとりの人間としてのグレン・グールドに焦点を当てたドキュメンタリーである"

 

いかがですか?

見たくなったでしょう?

予告編を見てしまった僕は、今から、公開が楽しみでなりません。

「グレン・グールド~天才ピアニストの愛と孤独」は、10月29日(土)から、渋谷アップリンク他で上映されます。

トルコ行進曲

 

グレン・グールドの弾くモーツァルトの中でも、お薦めは、「ピアノ・ソナタNo.11 Ⅲ」。

いわゆる「トルコ行進曲」です。

何ですか、このテンポは?

遅い!遅すぎます!

こんなスピードじゃ、行進出来ません。

どうして、こんなに、一音一音、噛みしめるように弾くのでしょう!

聞きなれた曲だけに、凄いインパクトです。

音の並びは同じなんでしょうが、まったく違う曲に聞こえます。

面白すぎる!

あなたの「トルコ行進曲」のイメージは、間違いなく一新される筈です。

 

逆に「ピアノ・ソナタ No.8 Ⅰ」は、速い速い!

何をそんなに急いでるんだ、と思うぐらい、超高速で弾いています。

本来は、コーヒーのCMにでも使われそうな優雅な曲だと思うのですが、とてつもない緊張感が生まれています。

 

どの曲を聞いてみても、次の展開がまったく予測できず、耳を離すことが出来ません。

モーツァルトに興味のなかった僕が、頻繁に聞くようになってしまいました。

グールドの演奏を、真のモーツァルト・ファンは、どうお感じになるのでしょう?

是非、一度、お聞きになってみて下さい。

モーツァルト革命

 

「史上最高の作曲家は、モーツァルトだ!」

そうおっしゃる方が大勢いらっしゃいます。

ところが、僕はこれまで、モーツァルトの良さが全然分かりませんでした。

完成度は高いんでしょうが、面白みを全然感じられなかったんですね。

正直、古臭さばかり目立って、心を揺さぶられることが一度もありませんでした。

レストランのBGMを聞いている感じで、「邪魔にはならないけど、真剣に耳を傾けるものではない」と決めつけていたんです。

 

この夏、ドイツ・オルデンブルグ州立劇場のヴァイオリニストを務めている従兄と会った時、そんな話になりました。

すると、従兄は、「グレン・グールドの演奏で、モーツァルトを聞いてみてはどうですか?」とアドバイスしてくれました。

そこで、グールドの弾いたモーツァルトのピアノ・ソナタ集のCDを2枚、買って聞いてみました。

 

なるほど、これは凄い!

かつて聞いたことのない衝撃です。

モーツァルトは決して古くなかったんですね。

僕が、古臭く弾いている演奏しか聞いたことがなかっただけなんです。

モーツァルトは、今に生きている...、そう思えるほど、グールドの演奏はモダンでした。

超大胆な解釈、超絶技巧のテクニック、暴力的なパワー、どの点を取ってみても、ワン&オンリーです。

とてもBGMとして、ながら聞きなんか出来ません。

グールドは、たった一人で、モーツァルトに秘められた可能性を大きく広げていったのです。

これぞ、モーツァルト革命です。

僕は、一気に、モーツァルト・ファンになってしまいました。

 

モーツァルトだけでなく、古典作品の多くが、過去のパフォーマンスを踏襲する形になっています。

シェークスピアもチェーホフの戯曲も、現代的感覚を加えることなく、古臭いまま上演されることが多いようです。

それだと、失敗や間違いは起きないんでしょうが、新たな感動は生まれませんよね。

今の感性を取り入れ、今に生きる作品にしなければ、あえて古典を上演する意味はないように思います。

勿論、その為には、グールドのような圧倒的技術を持ち合せなければならないのですが...。

ヒップホップに変更

 

ウォークマンの曲の大半を、入れ替えました。

これまでは、クラシックや現代音楽のピアノ曲が、700曲ほど取り込んでありました。

「ぷにぷに!赤いカーニバル」のために、それらを聞いて、色々勉強してきたんです。

しかし、今後は、年末を予定している「ぷにぷに!放送禁止コント祭り(仮題)」に向けて、意識を変えていかなくてはいけません。

僕は、音楽から着想を得ることも多いですし、ほとんどの場合、劇のリズムは音楽に乗せて作っています。

つまり、普段、どんな音楽を聞いているかで、作風がまるっきり変わってしまうんですね。

そこで、社会風刺コント向けに、ラップやヒップホップ音楽ばかり、600曲ほどウォークマンに入れてみました。

すると、たちまち、世界観が変わってしまうから不思議です。

これまではアーティスト気取りだったのが、今では反権力の闘士の気分を味わっています。

曲によっては、街のゴロツキになったような気さえします。

物の考え方自体も、皮肉で斜に構えた感じになるんですね。

また、ラップには、放送禁止用語満載ですから、”放送禁止コント”にはうってつけです。

(ただし、実際に、公演でラップ音楽を使用する訳ではまりません)

「僕の思考パターンそのものが、ヒップホップになれば良いなあ…」なんて考えています。

聞く音楽を大胆に変えてみると、ちょっとした自己改革に繋がります。

皆さんも、是非、お試し下さい。

 

そうだ、今、思い付いた!

読む本も変えてみることにしましょう。

まずは、ブレヒトとモリエールだな…。

Walter Gieseking

 

Walter Giesekingが、EMIに録音した8枚組CDボックスセットを購入しました。

8枚も入って、3000円弱というお手軽価格です。

1枚400円以下です!

新録を買う気には、なかなかなりませんね。

 

Walter Giesekingはとても有名なピアニストですけど、いかにもドイツ人の名前なので、これまで何となく敬遠していました。

色気のない、堅苦しいだけの演奏する人だという先入観を、勝手に持っていたんですね。

しかし、EMIの8枚組の内容を見ると、ドビュッシーやラヴェルを沢山収録します。

意外な選曲に、僕は驚きました。

(ドイツ人は、これらの作曲家の作品を、ほとんど演奏しませんから…)

「ぷにぷに!印象派祭り」で取り上げた曲も沢山入っていたので、試しに、買ってみることにしたんです。

 

調べてみると、Walter Giesekingは、1895年11月、ドイツ人の両親のもと、フランスのリヨンで生まれているんですね。

初等教育は「面倒くさい、私はもう読み書きが出来るのだから学校には行かない」と言って受けず、幼少時は家で百科事典と楽譜を読み漁る毎日だったそうです。

両親が心配して、ハノーファーの音楽学校を紹介し入学させ、そこでドビュッシーなど当時の現代音楽に出会ったようなんですね。

また、ギーゼキングは本能的で直感的なピアニストであると言われ、自ら意識して練習したことはなかったとも言い伝えられています。

譜面を検討し、その演奏をイメージしてから、曲を完璧に弾きこなすのが常であったそうです。

ひとたび楽譜に夢中になると、何時間も沈黙して過ごす習慣があり、そのため夫人がストレスを溜め込んだという伝説もあります。

ドビュッシーやラヴェルのピアノ曲は、たいてい運指やペダルの指定がなく、これらは演奏者の判断に委ねられています。

これに対して、ギーゼキングの演奏は曲の分析力が明晰で、ニュアンスに富んだ繊細な音色と、多彩な表情の変化に満ちているんですね。

後世のピアニストから、ドビュッシーやラヴェル演奏の完成者として、目標とされているそうなんです。

 

実際に、CDを聞いてみました。

実に、良いですね!

華やかで、可憐で、実に色っぽい演奏です。

クラシック音楽の堅苦しいイメージはほとんどなく、誰でも気軽に楽しめるような音なんですね。

音を聞かせるというより、その音に込められている感情を表現している印象を受けました。

非常に演劇的な演奏でもあると思います。

クラシックが苦手な方に、是非お薦めしたい、素晴らしいピアニストです。

 

Walter Gieseking以外にも、きっと、聞かず嫌いになっているアーティストが大勢いるんでしょうね。

今後は、先入観を取り払って、色々なミュージシャンの演奏を聞いていきたいと思いました。

ドイツ公演を目指して!

 

なでしこジャパンが、ドイツで快挙を成し遂げました。

そこで、今日は、ドイツの話題を!

 

昨日、ドイツから夏休みで帰国中のいとこと会ってきました。

いとこは、Oldenburgishes Staatstheaterという州立劇場のオーケストラに所属し、ヴァイオリニストとして活躍しています。

僕が小さい頃にお会いして以来、数十年振りの再開となりました。

昼食を食べながら、約4時間に渡って、じっくりお話を伺いました。

とても楽しい時間となりました。

劇場のあり方、市民と芸術の距離の近さ、ドイツ国民と音楽との関わりなど、大変貴重な情報を得ることが出来ました。

芸術を志向する者としては、ドイツの環境が羨ましくて堪りません。

小さい頃から質の高い芸術に気軽に触れることが出来る!

街中でオペラやオーケストラのパフォーマンスについて議論が戦わされる!

市民が、オーケストラや劇団を育てていく!

日本では、考えられないことです。

だから、ドイツでは、素晴らしい芸術家が次々に育っていきますし、世界をリードする作品が生まれ続けているんでしょうね。

逆に、我が国の演劇事情をお話ししたら、いとこは愕然としていました。

 

その他、クラシック音楽についても、色々、参考になる話を聞くことが出来ました。

やはり、音楽って、奥深いんですね。

僕も、もっともっと音楽について勉強して、その魅力を掘り下げていきたいと思いました。

ただ、面白かったのは、いとこにお薦めのアーティストを尋ねたところ、偶然僕がCDを持っている人ばかりだったんです。

血が繋がっているだけあって、好みが似ているのかもしれません。

 

いつの日か、いとこのヴァイオリンとジョイントで、演劇公演を実現させてみたいものです。

広島公演、あるいはドイツ公演などが出来たら良いですね。

一体、いつになるかは分かりませんが、これからじっくりと、アイディアを練っていきたいと思います。

KARSH KALE

 

2011年の音楽CDベスト1が、決定いたしました!

今年はまだ半年以上残っていますが、これ以上のアルバムは、まず期待できないでしょう。

そのCDとは、KARSH KALE(カーシュ・カーレイ)の5年振りの新作「CINEMA」です!

 

カーシュ・カーレイは、タブラ・ビート・サイエンスや、アヌーシュカ・シャンカールとの作品でも知られる、アメリカ生まれのインド系エレクトリック・タブラ奏者です。

「シネマ」というタイトルではありますが、映画のための曲を集めたわけではなく、近年の映画音楽制作がきっかけとなって作られた曲が中心となっています。

宣伝文句によりますと、「インドの伝統歌唱、タブラ、シタール、バンスリなど古典音楽の響きと、プログラミングが複雑に絡み合い、トランシーに展開していく悦楽的音世界。スリリングなエスノ・トランス、妖艶なアンビエント・バラッド、そしてサイケデリックなシタール・インストまで…新しいエイジアン・マッシヴ~エレクトロニカの世界を切り開く傑作」なんだそうですが、まさにその通り!

音楽を言葉で表現するのは難しいのですが、とにかくカッコいいです!

しかも、クール!

また、各曲とも、悲しみに満ちたメロディで、実に美しいです。

曲が粒ぞろいという点では、カーシュ・カーレイのアルバムの中で、最高傑作と断言しても間違いないでしょう。

エスニック・ミュージックやダンス音楽に興味のある方、また演劇制作に携わっている方には、是非、お薦めしたいと思います。

 

僕は、CDショップで試聴して、一発で気に入って、迷わず購入しました。

急いで家に帰って聞いてみましたら、思った程ではなかったんです。

「なぜかなあ…?」と考えたら、すぐに答えが出ました。

普通のオーディオではこのCDの音を再生し切れないし、家庭で聞く音量ではその実力を発揮出来ないんです。

(それほど、音が、繊細かつ、分厚いんです)

出来れば、ヘッドフォンを使って、爆音でお楽しみ下さい。

 

「シネマ」は、国内盤も出ていますので、簡単に入手できます。

詳しくは、下記のサイトでご確認下さい。

http://www.m-camp.net/#cinema

「シネマ」の音源も、試聴出来ますよ。

http://www.youtube.com/watch?v=huXxHl4iSTE&feature=player_embedded#at=63

また、カーシュ・カーレイについては、本人のHPをご覧ください。

http://karshkale.com/

 

電子ピアノ

 

「ぷにぷに!赤いカーニバル」」で共演するSachikoさんが、新兵器を手にされました。

音楽に詳しい方ならどなたもご存知の、”YAMAHA CP50”を入手されたそうです。

いわゆる電子ピアノですね。

これは、公演の際に、強力な武器となりそうですよ。

「ぷにぷに!印象派祭り」で使ったキーボードとは、レベルが違うようなんです。

ピアノと同じ、88鍵!

鍵盤を押すタッチ感も、ピアノそのものなんだそうです。

持ち運びも、簡単です。

また、ピアノそっくりの弾き心地に加えて、電子ピアノならではの特性もあるんです。

音源システム「SCM」テクノロジーを採用しているので、12種類のエレクトリックピアノ、アコースティックピアノの他、ストリングス、ギター、ベースなどの様々な音色を215種類搭載しています。

ディレイなどの多彩なエフェクトも装備し、バリエーション豊かなサウンドで、ステージを演出することが出来ます。

また、演奏を MIDI データとして本体に録音することや、オーディオデータとして外部USB 記憶装置に録音することもできます。

しかも、外部USB 記憶装置から Wave ファイルを呼び出して、鍵盤演奏のバッキングソングとして再生することも可能なのです。

予め準備しておけば、一人連弾はおろか、一人ピアノ協奏曲も演奏出来るのです。

これは、使えそうですね。

僕は、まだ、実際の音を聞いていないのですが、一体どんなサウンドなのか、今から楽しみにしています。

どんな使い方が出来るのかも、模索していかなくては…。

 

CP50のデモ演奏は、下記のサイトで試聴出来ます。

http://www.youtube.com/watch?v=veyFgglo1E0

http://www.youtube.com/watch?v=O4Z4tI6FJVo

FANIAVIDEOS

 

FANIAの続きです。

音楽の魅力を伝えたければ、やはり、実際に聴いて頂くのが一番ですね。

今日は、皆さんに、最高のサルサ音楽をお楽しみ頂きたいと思っています。

 

FANIAレーベルでは、その音源の一部を、”FANIAVIDEOS”という形で公開しています。

無料で、素敵な音楽を満喫できるのです。

幾つかご紹介しましょうね。

Me Voy Ahora 

Mi Conqo Te llama

O Mi Shango

 

Fania Original Remastered

 

僕は、サルサ・ミュージックが、大好きです。

しかし、現在、サルサは人気のあるジャンルではありません。

ダンスが複雑で難しいので、いつしかメレンゲやレゲトンにその座を奪われ、かつての勢いを失ってしまいました。

今や、サルサの新譜は、ほとんどリリースされません。

演劇もそうですけど、音楽の世界も、分かりやすく、手軽に楽しめるものばかりが持て囃される世の中になってしまいましたね。

僕は、サルサの高度なテクニックと音楽性に満ちた部分に、魅力を感じていたというのに…。

僕の好みは、時代の流れに合っていないのかもしれませんね。

 

仕方がないので、サルサの過去の名盤を探し歩いています。

ただ、主だったアルバムは、あらかた手に入れてしまいました。

コレクションが増えないので、残念に思っていたところです。

 

しかし、しかーし!遂に、サルサ・ファン待望のアルバム群がリリースされるようなのです!

”Fania Original Remastered”というシリーズが、間もなく、発売されたのです(勿論、輸入版ですけど)。

例えば、「Típica ’73 featuring Adalberto Santiago」!

ワオ!欲しいーーーー!

「Tommy Olivencia Y Su Orquesta Plante」でしょ!

Roberto Roena y su Apollo Sound 5」でしょ!

もう、枚挙にいとまがありません。

どれを注文しようか、迷っているところです。

 

サルサ好きのあなた!

(果たして、そんな方がこのブログを読んでいる人の中に、いらっしゃるのでしょうか?)

是非、FANIAのHPを覗いてみて下さい。

FANIA

@williecolon Willie Colon - Idilio (Titi Amadeo) en vivo

 

何も言わずに、この映像をご覧頂きたい!

素晴らしい音楽が満喫出来ます。

http://www.youtube.com/watch?v=ijvhCV2iqbQ&feature=player_embedded#at=26

Arvo Part

 

「Very Best of Arvo Partという2枚組のCDを購入しました。

これが良い!

実に良いです。

(かつ、安いです)

でも、アルヴォ・ペルトをご存じの方は、きっと少ないことでしょう。

ここで、簡単にご紹介させて頂きます。

 

ペルトは、1935年、エストニアで生まれた作曲家です。

現在までのペルトの作品は、一般的に、2つの年代に分けられています。

初期の作品群は、シュスタコーヴィッチやプロコフィエフ、バルトークの影響を受けた、厳格な新古典主義の様式から、シェーンベルクの十二音技法にまで及んでいます。

しかし、それはソヴィエト政府の不興を買ってしまうばかりでなく、独創性の発展において行き止まりを示してしまいました。

この袋小路を抜け出すため、ペルトは、西洋音楽の根源への実質上の回帰を見出し、古楽に没頭しました。

聖歌、ルネサンス期における多声音楽の出現などを研究すると同時に、宗教の探究や正教会への入信をも行いました。

これ以降のペルトの音楽は、彼自身が「ティンティナブリ(鈴声)」と呼ぶものになりました。

この音楽を特徴付ける性質として、簡素な和声が挙げられます。

非装飾音符や三和音が、多く用いられているのです。

「鈴の鳴るさま」を髣髴させる単純なリズムを持ち、テンポは、常に一定を保ちます。

また、宗教的なテクストが作品中でしばしば用いられ、その殆どの場合において、ラテン語、又は、教会スラヴ語が用いられています。

ペルトは、このティンティナブリ以降の諸作品によって、全世界から、絶大な人気を博すようになりました。

ペルトは、自作について、「プリズムを通過する光によく似ている」と語っています。

「音楽が含有する意味は、聴取者によって、相異が在る。それ故に、音楽体験というスペクトルが創造される。それは光が織り成す虹によく似ている」ということなんですね。

ペルトの音楽を発見し、世界に知らしめたのは、コンテンポラリー・ジャズのレーベルECMのプロデューサー、マンフレート・アイヒャーです。

アイヒャーは、ピアノにキース・ジャレット、ヴァイオリンにギドン・クレーメル、プリペアド・ピアノに作曲家のアルフレード・シュニトケというユニークな取り合わせで、最初のアルバム「タブラ・ラサ」を、1984年にリリースしました。

このアルバムで、アルヴォ・ペルトの名は、一挙に世界にひろまっていったんですね。

 

ペルトの音楽は、決してドラマチックに展開することはありません。

少しずつ形を変えながら、繰り返されていくのみです。

ですから、ミニマル・ミュージックに分類されることもあるようですね。

普通のミニマル・ミュージックは螺旋構造の中、うねりながら未来へ前進していくイメージがありますが、ペルトの音楽は、過去と未来の永遠の連環を感じさせる、実に静かなものです。

むしろ、時間を超越した世界観です。

その中に、僕は、心の平安を覚えるんですよね。

いまだに”癒し系音楽”が人気のようですが、ペルト以上の”癒し系”作曲家は、まず見当たらないでしょう。

なのに、なぜ日本での知名度がこんなに低いのか、僕には分かりません。

疲れた時、傷付いた時には、是非、ペルトの音楽を!

特に、「タブラ・ラサ」の美しさは最高です。

一聴を、心から、お薦めいたします。

UNIKO

 

商品の詳細

皆さんにお薦めしたいCDをご紹介します。

クロノス・カルテット&キンモ・ポーヨーネンによる『UNIKO』というアルバムです。

最近、オフタイムは、この作品ばかり聞いています。

 

クロノス・カルテットは、現代音楽を専門としており、1973年の結成以来、次々と新作の委嘱を重ねてきました。

クロノスSQの為に書き下ろされた曲は600曲以上あるそうです。

特に、アルヴォ・ペルト、スティーヴ・ライヒ、フィリップ・グラス、テリー・ライリーらによる、ミニマリズム・ミュージックの演奏で有名ですね。

その他、さまざまな音楽ジャンルにわたって演奏活動を続けていて、実験音楽ばかりでなく、いわゆるクラシック音楽、ラテン・アメリカやアフリカの民族音楽、ジャズ、タンゴなども得意としています。

今回、クロノスSQが共演したのは、現在の北欧のミュージック・シーンを先導するミュージシャン、キンモ・ポーヨーネン。

ポーヨーネンは、即興演奏も得意とするアコーディオン奏者、ダンサーです。

2004 年にも来日し、凄まじいばかりのエネルギーを放出したパフォーマンスは大きな話題を呼んだそうです。

 

『UNIKO』では、その両者による圧倒的な演奏を聞くことが出来ます。

音楽と言うより、人間の情念が音、となって、聞く者の脳に襲いかかってくるイメージですね。

ホーメイのようなヴォイスが通奏低音となり、その上でSQが躍動する生命のリズムを刻みます。

軽やかなアコーディオンのパッセージが、遥か上空を飛翔していき、時間や空間を飛び越えていくのです。

人間の原罪のようなもの、あるいは封印してしまいたい過去の忌まわしい記憶が呼び覚まされていく…、そんな感覚を覚えてしまいます。

静かな演奏ではありますが、音楽の持つ強烈なエネルギーに圧倒されてしまうのです。

 

誰にでも親しみやすい作品ではありません。

でも、コンテンポラリー・ダンスや演劇のファンの方なら、必ずや、気に入って頂けると思います。

関心のある方は、下記のサイトで、一部、試聴出来る筈ですので、聞いてみて下さい。

http://www.kronosquartet.org/recordings/detail/286

新兵器導入

 

一昨日、Sachikoさん宅にお邪魔したら、新兵器が導入されていました。

僕の世代だと、つい”シンセサイザー”と呼びたくなってしまいますが、要は”キーボード”です。

それにしても、今どきのキーボードは凄いですね。

価格からは考えられないぐらい、高性能です。

搭載している音色だけで、千種類以上あるのでしょうか?

それを、使う人が自由に変えたり出来ますから、ある意味、無限の可能性があると言っても良いですね。

予め打ち込んでおけば、多重演奏により、オーケストラのような分厚い音楽も展開出来ます。

テルミンのような使い方も可能なんですよ。

ピアノが弾けない人でも、結構立派な演奏が出来る筈です。

そして、何と言っても、音が安っぽくないんです。

かなりリアルな分厚い音で、アンプやスピーカーさえちゃんとしたモノを使えば、生楽器とほとんど遜色ないのではないでしょうか?

技術の進歩で、音楽の制作が、グッと身近になってきているように感じます。

あとは、センスの問題ですね…。

 

ちなみに、ぷにぷにパイレーツの次回公演では、そういったキーボードの機能は出来るだけ封印するつもりです。

劇団コンセプトに反しますからね。

とりわけ、次回公演では、役者と演奏家の精神性と肉体性に依拠した演劇を、突き詰めていきたいと思っています。

ジョー・ヘンダーソン

 

商品の詳細

無駄を省くと、本質がはっきり見えてきます。

贅肉を削ぐと、筋肉が浮き上がってくるのと同じですね。

 

先日、CDを大量に処分しました。

すると、これまで棚の下の方に埋もれていて、全く見向きもしなかった名盤の存在に気付くようになりました。

ですから、この1週間程は、最近ほとんど聞いていなかったアルバムを引っ張り出してきて、楽しんでいます。

 

その中でも、収穫は、「The Milestone Years」と題された、ジョー・ヘンダーソンの8枚組CDボックス・セットです。

ジョー・ヘンダーソンは、1937年、オハイオ州リマ生まれのテナーサックス奏者です。

ミシガン州南東部デトロイトで学び、軍隊での任務を終えた後、1962年にニューヨークへ移住しました。

ケニー・ドーハム:『ウナ・マサ』、リー・モーガン:『ザ・サイドワインダー』、アンドリュー・ヒル:『ブラック・ファイヤー』など、ブルーノート・レーベルへのレコーディングで名を挙げました。

70年代には、ブラッド,スウェット&ティアーズとも短期間共演するなど、コラボレイト作品は数多いプレーヤーです。

70年代初めから、自身のバンドでリーダーとしても活躍し、マイルストーン・レーベルから、12枚の作品を発表しました。

「The Milestone Years」は、その時残された音源を、未発表のものも含めて、集大成したものです。

 

現在の日本では、ジョー・ヘンダーソンと言えば、ブルーノート時代か、最晩年の枯れた演奏ばかり注目されています。

確かに、それらは作品としてまとまっていて、BGMとしても、とても聴きやすいんですね。

ジャズの初心者に薦めるなら、やはり、そういった作品群になるのは仕方ありません。

しかし、少しでも本気でジャズを聞こうと思っているのなら、是非とも、マイルストーンのアルバムに挑戦して頂きたい!

これぞ、”ジョー・ヘン”という演奏は、マイルストーンにあり!

 

ジョー・ヘンダ-ソンは、主にジョン・コルトレーンやソニー・ロリンズに大きな影響を受けていますが、後に精巧なメロディと説得力のある音色が絡みあうモダンなスタイルを確立しました。

その醍醐味が最も凝縮されているのが、マイルストーン時代だと思います。

とにかく、音が熱い!

エネルギーが迸っていて、スピーカーから汗や唾が飛び散ってきそうです。

エレピを多用するなど時代を感じてしまう部分もありますが、これだけ迷いなく一心不乱にテナーを吹き続けられるのも、やはり時代のなせる業なんでしょう。

何かを信じ、ひたすら自分の道を邁進するなんてことは、今のジャズ・ミュージシャンには望めないことです。

このボックス・セットを聞いていると、「迷ってなんかいないで、ひたすら創造を続けるべし!」と、叱咤激励を受けているような気になります。

元気や自信を失ってしまったクリエーターの皆さんには、ピッタリの音楽だと思いますよ。

 

ただ、今は、このボックス・セットは入手困難です。

その代わり、マイルストーン・レーベルから発表された単品のアルバムなら、簡単に入手できます。

「テトラゴン」「イン・ジャパン」「アット・ザ・ライトハウス」などの作品は、通販サイトを通して、手軽に買うことが出来ます。

こんな時代だからこそ、何となく忘れられがちなジャズの巨人、ジョー・ヘンダーソンに、一度触れてみて頂きたいと思います。

必殺!仕分け人

 

この春、思い切った大粛清を行います。

20年以上掛けて集めてきたCDを、大胆に処分するんです。

この改革に、聖域はありません。

どんな有名アーティストのモノであっても、情け容赦なし!

血も涙もなく、切って、切って、切りまくります。

 

判断基準は、以下の3つ。

①ここ数年間で聞いた覚えがあるか。

②今後、聞く可能性があるのか。

③演劇創造の際、参考になるか。

 

とは言え、いざ選別を始めると、なかなか捨てられないものですね。

何かと理由を付けて、手元に残そうとしてしまいます。

とにかく、心を鬼にして、妄執を切り捨てていきました。

その結果、今回処分することになったCDが、約500枚!

まだまだ物足りませんが、一定の効果を挙げることが出来たのではないでしょうか?

 

勿論、この500枚のCDを捨てる訳ではありませんよ。

中古CDショップに売却します。

果たして、いくらになるのか、楽しみです。

(CD離れが進む今、過大な期待は禁物ですが…)

ただ、ショップに発送するのは大変そうですね…。

救援物資

 

「ぷちぷちパイレーツ”STOP!温暖化」に出演してくれた塩沼千雅さんから、久し振りに連絡が来ました。

仲間たちとマイクロバスを借りて、救援物資を届けに、石巻や相馬に向かうのだそうです。

(塩沼さんは、福島県相馬市の出身です)

出発は、あさって(8日)の夜と聞いています。

立派なことですね。

誰にでもそういう気持ちはあるのでしょうが、実際に行動を起こすのは大変です。

僕も、ささやかながら、物資の面で、協力させて頂こうと思っています。

Les retrouvailles

Yann Tiersenの「Les retrouvailles」というCDを購入しました。

来たーーーー!

これは良い!

最高です!

”劇団ぷにぷにパイレーツ”のテイストがお好きな方なら、必ずや気に入って頂けるに違いありません。

 

アルバムを通して、基本的に、アコースティックでアンプラグドなサウンドです。

アコーディオン、ピアノ、ギターやベースといった普通のバンドセットに加え、ヴァイオリン、おもちゃのピアノ、マリンバ、テルミン等、様々な楽器が、効果的に用いられています。

また、ホイッスル、タイプライター、船の汽笛等のSEも、違和感なく取り入れられています。

また、コクトー・ツインズのリズ・フレイザー、ティンダー・スティックスのスチュアート・ステイプルズ、そしてジェーン・バーキンといった超豪華なシンガーが参加!

物凄いお得感が味わえます。

なんだか懐かしいような気がするのですが、実は、かつて聞いたこともない斬新な音なんですよね。

天才的感性を持っているアーティストだと思いました。

ジャケット写真は暑苦しいですが、音楽は繊細で美しいものです。

もし、このCDを見つけたら、絶対買いですよ!

ドイツにおけるヴァイルの評価

 

先日、「クルト・ヴァイルのCDを買って感激した」という記事を書きました。

そこに、「現在のドイツで、ヴァイルはどう評価されているのか気になる」という旨を、記しておきました。

すると、早速、本国・ドイツから、ヴァイルの情報が届きましたよ。

 

連絡をくれたのは、(以前このブログでご紹介した)僕のいとこです。

彼は、”Oldenburgisches Staatstheater”という、州立劇場のオーケストラの一員です。

オルデンブルグは、ブレーメン市から45キロほど西に位置する、人口15万人の中都市だそうです。

劇場では、オペラ、コンサート、演劇、ダンス等、様々な公演が行われています。

しかし、そんな劇場でも、ほとんどヴァイルの作品は演奏されることはないそうなんです。

そのオーケストラの活動の中心がオペラで、月に一度のシンフォニー・コンサート等では、ここ30年間、あまり演奏されていないんですって!

音楽そのものの評価もあるのでしょうが、やはり、ドイツ人の精神性や歴史、ユダヤ系作曲家へ意識などが、影響を与えているのかもしれません。

勿論、ドイツでも、有名な「三文オペラ」は頻繁に取り上げられていますし、色々なジャンルの歌手がヴァイルの歌曲をレパートリーに入れているようです。

時代と生きた芸術家は、後の世においても、時代の影響を受け続けるのかもしれませんね。

今回、ドイツの貴重な情報を得られて幸いでした。

 

ちなみに、僕のいとこの名前は、次のサイトで確認することが出来ますよ。

ただし、ドイツ語ですけどね…。

http://www.staatstheater.de/ensemble/mitarbeiter-nach-aufgabengebiet.html

クルト・ヴァイル

 

昨日、クルト・ヴァイルの2枚組CDを買ってきました。

”EMI CLASSICS”からリリースされているもので、ヴァイルの代表曲が網羅されています。

演奏者は曲によって違いますが、Sir Simon Rattleや、Mariss Jansonsら、超豪華なラインナップです。

 

Kurt Julian Weillは、1900年に生まれ、1920年代から1950年に亡くなるまで、生涯にわたって活躍しつづけたドイツの作曲家です。

ヴァイルは、自身のコンサート用の作品の作曲をしつつ、演劇・オペラ・ミュージカルの作曲へ同じぐらい力を注ぎ、多くの作品を残しています。

特に、ブレヒトが台本に協力した『三文オペラ』が有名ですね。

しかし、ユダヤ人であったことから、ナチスから危険視されるようになりました。

後期の作品の発表時には、コンサートの会場で、ナチ党員によって組織された暴動が、何度も起きたそうです。

実際、交響曲第2番の演奏会や「マハゴニー市の興亡」組曲("Aufstieg und Fall der Stadt Mahagonny" 、1930年)の演奏会、、『人質』("Die Burgschaft" 、1932年)、『鏡の湖』("Der Silbersee" 、1933年)などの舞台作品の上演は、当局による暴力的な干渉のため、中断せざるをえなかったんですって!

ヴァイルは、音楽活動を継続するため、1933年にパリへ逃れました。

この最初の亡命地で、ブレヒト台本のバレエ『七つの大罪』を作曲しています。

翌1934年には、最後の純器楽作品の『交響曲第2番』を完成させ、ブルーノ・ワルターの指揮でニューヨークとアムステルダムで演奏されました。

その後、1935年にアメリカに移住。

ヨーロッパでのスタイルを捨て、ポピュラー音楽を研究し、数多くのミュージカル作品を残しています。

クルト・ヴァイルの音楽に影響を受けた現代のミュージシャンとして、レナード・コーエン、ドアーズ、トム・ウェイツ、デビッド・ボウイ、マリリン・マンソンらが挙げられます。

 

ここ日本では、ヴァイルの評価はあまり高くないようで、国内版CDはほとんど発売されていません。

大型CDショップを探し歩いて、ようやく昨日、ヴァイルの名曲集を見つけました。

このCDには、「交響曲第2番」「ヴァイオリンと吹奏楽のための協奏曲」「マハゴニー市の興亡」「七つの大罪」「三文オペラ」などが収録されています。

この2枚組さえ持っていれば、まずは十分といったところでしょう。

 

音楽の内容は、素晴らしいの一言です。

ヴァイルのコンサート用の本格的なオーケストラ音楽が、こんなに良いとは全く知りませんでした。

(僕の感覚では、ストラヴィンスキーに雰囲気が似ているように思いましたが、いかがでしょう…?)

また、歌曲における諧謔性、面白さ、美しさは、他の作曲家には望めないものだと思います。

ヴァイルは、ここ日本でも、もっと聞かれて良い作曲家ではないでしょうか?

CDを入手するのは結構困難ですが、是非、探して聞いて頂きたいですね。

特に、演劇関係者は、必聴ですよ!

 

ところで、現在のドイツで、ヴァイルはどう評価されているのでしょうか?

時代の狭間に埋もれていなければ良いのですが…。

パラパラ最高!

 

震災から、今日で1週間。

依然、日本は緊張感に包まれています。

でも、”ぷにぷにパイレーツ”の座長ブログは、”ぷにぷに”した内容でお届けしたいと思っています。

シリアスな情報は、世間に溢れていますからね…。

(インターネット上には流言飛語も多いので、ご注意下さい)

 

昨夜、北澤ボクシング・ジムに行って、練習してきました。

その時間、大規模停電が予定されていただけあって、ジムの周囲は暗黒に包まれていました。

しかし、ジムの入っているビルと、お向かいのお弁当屋さんのマンションだけは、煌々と灯りが点いています。

計画停電って、グループで行うんじゃなかったの?

それとも、建物単位で、グループ分けしているの?

ますます、混乱が深まっていきました。

 

停電の影響で、昨日は、ジムの有線が止まっていました。

普段は、テクノ系のパラパラ・ミュージックがエンドレスで流れているのですが、それがまったく聞こえてきません。

音楽がないと、ボクシングの練習ってやりにくいものですね。

いつもリズムに乗せて無理やり体を動かしている僕にとって、パラパラは不可欠です。

昨日は、まったく運動量が上がりませんでした。

パラパラ、最高です!

(家でじっくり聞こうとは思いませんが…)

変なところで、音楽の重要性を再認識した、停電の夜でした。

「The Music Of Arnold Schoenberg,Vol.VII」

 

今、僕は、シェーンベルクの音楽に魅せられてしまっています。

そこで、「The Music Of Arnold Schoenberg,Vol.VII」という2枚組のCDを買ってきました。

僕の大好きなピアニスト、グレン・グールドのアルバムです。

しかし、全5曲中、グールドが演奏に加わっているのは2曲のみ!

その2曲も、あくまで弦楽器が主役でした。

一瞬、「やられたー!」と思いましたが、曲名を良く見て納得!

「Trio For Violin,Viola And Cello,OP.45」とか、「Fantasy For Violin And Piano Accompaniment、OP47」と明記してありました。

まあ、いずれも、名曲、名演だから、まったく不満はない…、というより、最近は、このCDばかり聞いているんですけどね。

「ペルシャの市場にて」

 

3月19日(土)に開催される「春風の中で楽しむ世界の童話」で、僕は、「アリババと40人のどろぼう」を朗読します。

この作品中、Sachikoさんに数多くの名曲をピアノ演奏して頂き、「アラビアン・ナイト」のムードを盛り上げて貰います。

では、具体的に、どの曲を使用するのか、ご紹介していきましょう。

 

オープニングとエンディングには、それぞれアレンジを変えて、「ぺルシャの市場にて」(ケテルビー作曲)。

アリババが岩戸が開く呪文を初めて唱えるシーンでは、「アニトラの踊り」(グリーグ作曲)。

アリババの兄・カシムが泥棒に殺される場面は、「山の魔王の宮殿にて」(グリーグ作曲)。

モルジアナが泥棒たちを皆殺しにする所では、「山の魔王の娘の踊り」(グリーグ作曲)。

生き残った泥棒の頭を暗殺するクライマックス・シーンは、「アラビアの踊り」(チャイコフスキー作曲)。

 

いずれも、どなたでも親しみやすい名曲です。

本来はオーケストラ用に書かれた曲だと思いますが、ピアノ1台でも十分迫力を感じて頂けると思います。

是非、音楽を楽しみに、ご来場下さいね。

朗読会最終稽古

 

東北地方太平洋沖地震から、一夜明けました。

被災された皆様には、心からお見舞い申し上げます。

一刻も早い復興をお祈りしています。

 

地震が発生した瞬間、僕は、黒澤明子さんと一緒に、Sachikoさんのお宅にお邪魔していました。

今月19日に予定されている朗読会の最後の稽古を行う為です。

家に着いて、打ち合わせを始めた途端、大きな揺れが!

その後、しばらく余震が続き、打ち合わせも稽古も一向に進みませんでした。

 

少し落ち着いてきた夕方頃、ようやく練習を開始。

まずは、黒澤さんの使う曲を決めていき、実際に朗読と合わせていきました。

使うのは、すべてシューマンの曲になったようです。

皆さんご存じの「子どもの情景」等から、素敵な曲がチョイスされていました。

グリム童話には、ぴったりですよ。

 

続いて、僕の朗読と、Sachikoさんのピアノを合わせる稽古です。

本番さながらに通してみましたが、まったく問題なく、良い感じで仕上がりました。

 

「稽古が終わったので、そろそろ失礼しよう」と思いましたが、電車がまったく動いていません。

仕方がないので、電車の運転が再開するまで、Sachikoさんのお宅で待機させて頂くことになりました。

所在なく待っていると、黒澤さんはふつふつと意欲が湧いたきたらしく、突如、「曲を増やしたい」と言い始めました。

僕がちょっと油断している隙に、音楽いっぱいの朗読になっていました。

僕が提案したせいなんですけど、黒澤さんは、歌まで披露されます。

とても賑やかな朗読会になることが決まりました。

 

結局、深夜まで、電車が動く気配もなく、そのままSachikoさん宅に泊めて頂くことになりました。

お稽古に伺ったつもりが、いつしか合宿になってしまいました。

Sachikoさん、色々ありがとうございました!

 

こうしてSachikoさんにはご迷惑をお掛けしましたが、お稽古が出来るなんて、我々は幸運です。

被災された皆さんの為に、今後何が出来るのか、僕なりに考えていきたいと思っています。

明日から約1週間、僕は、地震報道の仕事に突入する予定です。

楽譜調達

 

一昨日の稽古の時、今年夏に予定している、”第13回公演”の音楽の打ち合わせも行いました。

僕のリクエストに応えて、Sachikoさんは、すでに何種類かの楽譜を調達されていました。

なかには、海外から、直接取り寄せた譜面もあったようです。

実際に何曲か演奏して貰いましたが、まさに僕のイメージ通りです。

いや、イメージ以上と言って良いでしょう。

とても良かったですね。

CDでは分からなかったことが、生で聞くと、色々見えてきます。

特に、シェーンベルクの曲は、驚くほど美しく、また衝撃的に響いていました。

「絶対に、公演で使用したい」と、改めて、思いました。

 

また、公演の際、劇場にピアノは持ち込めないので、キーボードを使用します。

ピアノ本来の響きは失われますが、キーボードならではの表現が、新たな魅力を加味出来るかもしれません。

一昨日、音色の検討も行いましたが、現代曲の場合、キーボードに移植してもあまり遜色がないように感じました。

むしろ、様々な音色を使い分けることで、公演に広がりが生まれそうです。

益々、楽しみになってきました。

 

先に、朗読会が控えていますが、夏の公演に向けても着々と準備が進んでいるんですよ。

本番2週間前の朗読稽古

 

昨日、2週間振りに、Sachikoさんと朗読会の稽古を行いました。

各自、稽古を重ねてきた為、かなり良い感じでコラボレーションが出来ました。

お互いに相手のプレーを良く聞けるようになったと思いますし、リズムを共有出来るようにもなりました。

昨日、何度か繰り返して練習していくうちに、物語が立ち上がってきて、凄く面白く感じられるようになっていきました。

曲の長さや終わり方に注文を出しましたが、それ以外は特に問題なく、良い仕上がりになったと思います。

今週もう一回お稽古しますが、今日本番でも大丈夫なレベルに達していると言っても良いのではないでしょうか。

是非、期待して下さいね。

生演奏の力で、皆さんがかつて聞いたこともないような朗読をお届け出来る筈です。

朗読の概念が変わる上演になるよう、ますます頑張っていきます。

ジャズ喫茶探訪記②

 

久し振りに訪れたジャズ喫茶で聞いたジャズは、本当に素晴らしいモノでした。

僕が持っているCDが掛かったのですが、まったく別物に聞こえました。

(30年以上前に録音された、定番的作品です)

確かに、JBLの大スピーカーからの、家庭では鳴らせない大音量!

その迫力に圧倒された部分はあります。

しかし、一番の違いは、音源がLPレコードだったということだと思います。

音が立体的に立ちあがってきて、まるでミュージシャンや楽器が目の前に存在するかのような臨場感!

演奏者の呼吸や体温まで、生々しく感じられます。

生楽器の振動が、聞く者の耳だけでなく、体全体を震わせてくれる感覚です。

とにかく、LPレコードの力で店内全体が芸術の香りに包まれ、まるでライヴの会場に居合わせたかのような錯覚さえ覚えました。

僕は、本を読むことさえ忘れて、夢中で音楽を聞いてしまいました。

 

ところが、途中から、音源が新作CDに変わりました。

(このCDも持っていますよ)

途端に、店内の緊張感が緩み、芸術の香りも消え失せてしまいました。

なんというか、要するに、偽物、複製を聞いている感じです。

新録ですから、本来音は良い筈なのですが、スカスカなのがはっきり分かってしまいます。

僕の音楽に対する集中力はたちまち低下し、読書に集中してしまいました。

 

僕は、改めて思いました。

音楽は、CDで聞いてはいけないのです。

基本は、生演奏!

それが無理なら、LPで聞くべし!

CDでアーティストの実力を判断するのは、間違っています。

カーテン越しに芝居を見るようなものです。

私たち音楽ファンは、CD普及のせいで、随分損をしてしまっているのかもしれませんよ。

 

ジャズ好きの皆さん!

ジャズ喫茶でLPレコードをリクエストして、本物の音楽を堪能しましょう!

ジャズ喫茶探訪記①

 

今日から3月!

今年は、例年以上に、時間の経過が速いような気がします。

年のせいか…。

 

さて、先日、本当に久し振りに、正統派ジャズ喫茶に行ってきました。

都内でも数少なくなってきた、本格的なジャズ喫茶です。

店内では大音響で、ジャズが流れています。

音楽鑑賞が目的の場所ですから、勿論、会話厳禁!

注文は、店員さんに、手話で伝えます。

照明も薄暗く、音楽に集中出来る雰囲気作りがなされています。

目を閉じて、腕組みし、足でビートを刻むのが、お客さんの基本姿勢です。

 

実は、僕は、読書をするためにジャズ喫茶に入ったのでした。

最近流行のシアトル・スタイルのコーヒー店では、じっくり本が読めませんからね。

人の出入りが少なく、会話も聞こえてこない環境こそ、読書にピッタリだと思ったのです。

しかし、僕は、まったく本が読めませんでした。

聞こえてきた音楽があまりに素晴らし過ぎて、ひたすら耳を傾けてしまったからです。

「ジャズって、こんなに良い音楽だったのか!」と、初めてジャズを聞いた頃と同じ位、感動してしまいました。

その理由は…、また明日!

少女時代KARA

 

今年夏を予定している第13回では、大胆に、現代音楽を使いたいと思っています。

そこで、日曜日の稽古の際に、現代音楽の代表的なピアノ曲の楽譜を持っていって、Sachikoさんに見て貰いました。

(今どきは、インターネットで入手可能です。しかも、無料で…)

果たして、難解かつ複雑な曲が、キーボードで演奏可能かどうか、判断して頂くためです。

 

Sachikoさんは、少女時代からずっと、様々なピアノ曲を演奏されてきました。

しかし、こんな凄い譜面を見るのは、初めてだったようです。

Sachikoさんは、最初、体験したこともない強烈な音列に、戸惑っていました。

やがて、意を決してピアノに向かい、ポロポロと弾き始めました。

そこから出てきた音は…、良い!

良い!

実に良い!

僕が求めていたサウンドそのものです。

同席していたじゅん君も、ほとんど現代音楽を聞いたことはなかったそうですが、思わず「良いね…」と言っていました。

 

現代音楽は、スピーカーに対峙してCDを聞くと、ひたすら難解に感じます。

でも、演劇作品を想定すれば、とても心地よく聞こえてくる筈です。

僕は、第13回公演にご来場頂いたお客様に、現代音楽の魅力をお伝え出来るような作品を仕上げていきたいと思っています。

脚本完成まで、あと一歩です。

「アリババと40人のどろぼう」演奏曲目

 

3月19日の朗読会は、「春風の中で楽しむ世界の童話~クラシックの名曲にのせて」というタイトルです。

皆さん、「クラシックの名曲とは、具体的にどの曲のことなのか」気になりませんか?

僕なら、絶対、知りたいと思います。

そこで、「アリババと40人のどろぼう」の中でSachikoさんに演奏して頂く曲目を、ご紹介しますね。

 

*ケテルビー作曲 「ペルシャの市場にて」

*グリーグ作曲 「ペールギュントより~アニトラの踊り」

*グリーグ作曲 「ペールギュントより~山の魔王の宮殿にて」

*グリーグ作曲 「ペールギュントより~山の魔王の娘の踊り」

*チャイコフスキー作曲 「くるみ割り人形より~アラビアの踊り」

 

「山の魔王の娘の踊り」は、この間の日曜日に、急遽、追加させて頂きました。

寒い国の作曲家の曲ばかりですが、音楽はアラブ・ムード満点です。

「アラビアン・ナイト」にぴったりですよ!

是非、聞きにいらして下さい。

頼むぜ、じゅん!

 

日曜日の朗読会の稽古の際、今年夏を予定してる第13回公演について、企画会議を行いました。

3本の作品の構想や演技プランは、僕の中で、ほぼ出来上がっています。

次の段階としては、Sachikoさんに演奏して貰う曲を決めて、それに合わせて脚本を直していくことになります。

そこで、劇で使う曲の選定に、時間を費やしました。

 

僕には、使いたい曲のイメージが、何パターンかあります。

しかし、それがキーボードで演奏可能かどうか分かりませんし、楽譜が入手出来ないかもしれません。

また、演劇作品のイメージと音楽がマッチするかどうか、客観的な判断も必要です。

そこで、Sachikoさんには演奏家の立場から、じゅん君にはプロデューサー兼観客の立場から、自由に意見を述べて貰いました。

みんなで一緒に考えていくと、僕が一人で悩んでいたことが、いとも簡単に解決していきます。

たちまちのうちに、使用する曲の方向性が、決定してしまいました。

 

曲さえ決まれば、脚本の改稿が一気に進む筈です。

Sachikoさんにも、もう少しピアノで弾き込んで貰って、使用するパートを決定して頂くつもりです。

気が付けば2月ももうすぐ終わります。

のんびりしている暇は、ないのです。

頼むぜ、じゅん!

ジュンスより...

 

昨日、1ヶ月後に迫った朗読会の稽古を、sachikoさんのご自宅で行いました。

まずは、Sachikoさんのピアノと共演する部分だけの抜き稽古です。

演奏のテンポや長さなどを、実際の朗読と重ね合わせながら、繰り返し確認していきました。

また、いくら変化を付けて読んでも単調に感じられる部分があったので、そこにも演奏を1曲追加して貰うようにお願いしました。

その曲が加わると、俄然、作品全体に華やかさが増し、朗読が面白く感じられるようになりました。

やはり、音楽の力は偉大です。

 

昨日は、皆さんお馴染みの、じゅん君も稽古に参加してくれました。

そして、作品のラストについて、貴重なアドバイスを与えてくれました。

さすがは、じゅん君!

的確な指摘です。

感動的なラストシーンになりました。

ありがとう、じゅん!

時代は、「ジュンス」より「じゅん」ですよ!

 

昨日の稽古で、結構レベルアップしたと思います。

しかし、僕もSachikoさんも、まだまだ自分のパフォーマンスに満足していません。

各自レベルアップ出来るように、地道に練習していかなくては…。

音楽業界衰退の理由

 

音楽ビジネスが、衰退を続けています。

CDの売り上げは激減し、配信も思いの外伸びていません。

CDショップは次々に閉店し、生き残っている店舗に置かれているCDの点数も、日々減少しています。

音楽ファンとしては、寂しい限りです。

 

その最大の要因は、魅力的な音楽が創造されなくなったということだと思います。

そして、音楽ビジネスに携わっているプロの方たちは、もう一つ問題点を指摘しています。

「ハード面での進化を止めた、と言うより、退化させてしまったことが、一般消費者を音楽から遠ざけてしまった」とのことなのです。

 

1982年に、コンパクトディスク、いわゆるCDの販売が開始されました。

CDは、当時主流だったLPに比べ、取り扱いが簡便で小さいという理由で、たちまち音楽メディアの主役に躍り出ました。

音質はLPより遥かに悪いにもかかわらず、CDはヴァイナルを駆逐してしまったのです。

それからおよそ30年。

あらゆる科学技術が向上していく中、CD、はそのスペックを一切向上させることなく、生産され続けました。

例えば、車はハイブリッドから電気自動車へ、TVはハイビジョンや3D、ビデオもVHSからブルーレイへと進化していきました。

それなのに、音楽メディアだけは、30年間に渡って、LPより音質の悪いCDにこだわり続けました。

レコーディング・スタジオでは、遥かに進化した音質の良い機材で収録しておきながら、製品化する際にわざわざ音質を落としてCD化している訳です。

アーティストやエンジニアの方々は、販売されている商品の音を聞いて、本当にがっかりするそうです。

しかも、最近は、CDよりも格段音質の劣る”MP3”方式で音楽を聞くスタイルが主流になりつつあります。

TVで言えば、ハイビジョン→ブラウン管のカラー→白黒と、シフトしているようなものです。

なぜ、音楽業界は、わざわざ音質を劣化させる道を選ぶのでしょうか?

技術的には、もっと良い音のメディアで発売することが、いとも簡単に出来るのに…。

我々消費者は、30年間、LPよりも劣悪な商品を買わされ続けた訳ですから、音楽業界に不信感を抱いても仕方ないですね。

きつい言い方をすれば、音楽業界の怠慢が衰退を招いただけの話です。

何の商売もそうですけど、最高のモノを売らなければ、愛想をつかされてしまうのです。

 

演劇だって、ユーチューブでしか見られなくなったら、誰が見るでしょう?

音楽も演劇も、やはり、本物を生で味わうしかありませんね。

個人輸入

 

大手インターネット通販サイトで、フランス映画のサントラ盤CDを購入しました。

 

実は、注文するかどうか迷っていた時期、連日、サイトを覗いて価格を確認していました。

すると、同じ商品なのに、日によって値段が違うことに気が付きました。

「なぜだろう?」と不思議に思っていましたが、ある日、大きく価格が下がったので、思い切って注文しました。

しかし、それから3週間、何の音沙汰もありません。

どうなっているのか不安に感じていました。

そして、ようやく昨日、商品が到着し、謎が氷解しました。

CDは、フランスからのエアメールで届きました。

つまり、為替相場に連動しているから、値段が毎日変わっていたのです。

そして、国外から取り寄せますから、配送にも数週間掛かってしまうということなのです。

今や、ワン・クリックするだけで、いとも簡単に個人輸入が出来てしまうんですね。

時代の変化を直に体験し、驚いてしまいました。

 

でも、本当は、CDを取り寄せている時点で、時代遅れなんですよね。

すでにディスクはこの世から消滅しつつあり、デジタル・データだけが飛び交っているようですから…。

フランスの楽譜店

 

僕は、ミニマル・ミュージックが大好きです。

ミニマル・ミュージックの楽譜を、国内のミュージック・ショップで探していましたが、これまで全く見つけることが出来ませんでした。

ところが、インターネットを通じてフランスの楽譜店を検索してみたところ、ミニマル・ミュージックの譜面を大量に扱っていることが分かりました。

それも、凄い品揃えです。

どれを選ぶか、真剣に迷ってしまう程、沢山あります。

フランスのお店だから、価格は高いのかと思っていましたけど、日本国内の相場とあまり変わりません。

試しに、一度、注文してみようかと思っています。

(さすがに、送料が、約10ユーロほど掛かってしまいますが…)

 

こうして、インターネットを使って調べていけば、商品の選択肢が何倍にも広がっていくんですね。

10年前だったらまず手に入ることのなかったモノが、自宅に居ながら簡単に入手出来てしまうのですから、ありがたいことです。

その分、出費も増えてしまうのも事実ですが…。

曲が決まらないと...

 

最近、クラシック音楽を聞きまくっています。

(ですから、音楽の話題が多いでしょ!)

第13回公演で使う曲を、早く決めてしまいたいからです。

曲が決まらないと、演出を考えることが出来ません。

(僕は、音楽に合わせて動きを作るようにしています)

演出が決まらないと、脚本を修正することが出来ません。

脚本を直さないと、セリフを暗記することが出来ません。

要は、曲が決まらないと、まったく前に進まないのです。

曲は、何でも良い訳ではなく、キーボード・ソロで演奏可能なモノに限ります。

その枠の中で、実際の舞台をイメージしながら、様々な曲を聞きまくっている状況です。

近々、Sachikoさんと打ち合わせをしなくては…。

Piano Concerto,Op.42

 

シェーンベルク作曲の「Three Piano Pieces Op.11」が余りに気に入ったので、今度は「Piano Concerto,Op.42」のCDを買ってきました。

演奏は、もちろんGlenn Gouldです。

このCDには、シェーンベルクの「Piano Concerto,Op.42」と一緒に、モーツァルトの「Piano Concerto,No.24」がカップリングされています。

この2曲を続けて聞くと、曲想が違いすぎて、頭の中がゲシュタルト崩壊しそうになります。

かつては、LPのA面、B面に分かれていたから、何ら問題なかったのでしょうね。

 

それにしても、シェーンベルクの「Piano Concerto,Op.42」は、良い!

本当に良い!

こんな凄いクラシック曲(現代音楽と呼ばれてはいますが)は、聞いたことがありません!

20世紀生まれの私たちの内面性を音楽で描くと、こういう音になるのでしょうか?

単なる音楽ではなく、世界というか、時代というか、何かとてつもなく大きなモノを表現しているように感じられるのです。

僕も、こんなスケールの作品を作り上げてみたい!

(残念ながら、ぷにぷにパイレーツはオーケストラを用意出来ないので、この曲を劇に使用することは出来ません)

この名曲を知らずに何十年も生きてきたかと思うと、悔しいぐらいです。

その分を取り返そうと、最近は、このCDばかり聞いています。

ただし、モーツァルトの「Piano Concerto,No.24」は、まだ1回しか聞いていません…。

2011年の朗読会の詳細

 

3月に予定されている朗読会について、公演タイトルをはじめ、色々なことが決まってきています。

ここで改めて、ご紹介させて頂きますね。

 

●第12回公演「春風の中で楽しむ世界の童話~クラシックの名曲にのせて」

 日時:3月19日(土)14:00開演(開場13:30)

 会場:荏原文化センター・レクリエーションホール

    (東京都品川区中延1-9-15)

 内容:「アリババと40人のどろぼう」(菊池寛作) ほか

 朗読:黒澤明子、石崎一気

 ピアノ演奏:Sachiko

 定員:135名(先着順)

 

申込方法は、また後日、お伝えします。

なお、ピアノ演奏は、グリーグの曲が中心になります。

黒澤さんは、アンデルセン童話を読むことになりそうですよ。

 

「アリババと40人のどろぼう」は、朗読部分だけで約30分。

それにピアノ演奏のパートも加わりますから、かなりの大作です。

子どもたちは、飽きずに楽しんでくれるかな?

ミュージシャンの公式サイト

 

先日、クインシー・ジョーンズの新譜をご紹介したところ、大好評でした。

そして、「もっと音源を聞けるサイトを紹介して欲しい」とのリクエストも届いています。

実は、今、ほとんどの海外アーティストの公式サイトで、新作CDの一部を聞くことが出来ます。

例えば、僕の大好きなギタリスト、ラリー・カールトンのHPでは、2枚のアルバムから試聴可能です。

ラリー・カールトン公式サイト

 

また、リッピントンズのオフィシャル・サイトを開いて、右側にある”LISTEN”の所をクリックすると、新作「コートダジュール」の全曲を試聴出来ます。

リッピントンズ公式サイト

(フュージョンばかり紹介してしまいましたね)

 

なかには、全曲まるごとダウンロード出来るサイトもあります。

なんと、27分40秒もの大曲、シェーンベルク作曲「浄められた夜」の演奏を、無料で入手出来るんですよ。

試しに、下記をクリックしてみて下さい。

あなたのライブラリーに現代音楽の名曲が加わることになります。

(大量のデータがあなたのPCに取り込まれてしまいますので、必要のない方はクリックしないで下さい)

http://imslp.org/wiki/Special:ImagefromIndex/74224

 

お好きなミュージシャンのサイトは、まめにチェックすることをお薦めします。

「SOUL BOSSA NOSTRA」

 

クインシー・ジョーンズの、約15年振りの新譜「SOUL BOSSA NOSTRA」が、リリースされました。

勿論、早速、購入しましたよ。

最高でーす!

ぷにぷにパイレーツの公演では使えませんが、こういった素晴らしい音楽を聞いていると、やる気が出てきます。

収録されているのは、「アイアンサイド」「ギヴ・ミー・ザ・ナイト」「エヴリシング・マスト・チェンジ」他、クインシーが携わってきた名曲ばかり!

それらを、まさに現代の音にリメイクしてくれています。

参加ゲストも、超豪華!

メアリーJブライジ、ジョン・レジェンド、TYRESE、USHERといった、今をときめく人気シンガーたち。

そして、LLクールJ、WYCLEF JEAN、Q-TIP、LUDACRISら、ヒップホップ界の大御所もずらり。

これは、もう聞くしかないでしょう!

聞いてみたい方は、下記をクリックしてみて下さい。

右上の部分で、アルバムを試聴することが出来ます。

結構たっぷり聞けますよ!

(その他、動画も満載です)

クインシー・ジョーンズ公式サイト

プーランク

 

先日購入したばかりのシェーンベルクと並んで、プーランクのピアノ曲集を聞き込んでいます。

プーランク(1899年~1963年)は、フランスの作曲家で、声楽、室内音楽、宗教的楽劇、オペラ、バレエ音楽、オーケストラ音楽を含むあらゆる主要な音楽ジャンルの楽曲を作曲しています。

生粋のパリっ子であり都会人であったプーランクが作る曲は、軽快かつ、軽妙で、ユーモアとアイロニーと知性があり、「エスプリの作曲家」と言われています。

プーランクの音楽体験はピアノから始まっているため、作品はピアノ曲中心です。

僕が、今、気に入って聞いているのは、「ナゼルの夜」「3つのノヴェレッテ」「常動曲」など。

非常にロマンティックな要素と諧謔的な要素が同居していて、「僕の脚本の作風にピッタリなのでは」と思っています。

プーランクを聞いていると僕の頭の中でイメージが広がっていき、独自の世界観が展開されます。

僕は、劇を着想する時、いつも、そのイメージに近い曲を聞きながら考えるようにしています。

今、僕が展開していきたい劇的空間と、プーランクの曲調は、とても合っているような気がしています。

ですから、僕の家では、朝から晩まで、シェーンベルクとプーランクのピアノ曲が鳴りっぱなしです。

なんてアートな生活なんでしょう!

アルノルト・シェーンベルク

 

商品の詳細

アルノルト・シェーンベルクのピアノ曲集を2枚購入しました。

マウリツィオ・ポリーニとグレン・グールドの演奏によるものです。

(同じ曲が入っているCDを、演奏家違いで、一気に2枚買ってしまいました)

 

シェーンベルクは、調性を脱した無調音楽、いわゆる12音技法を創始した作曲家として知られています。

12音音楽とは、以下のようなものだそうです。

”12の音を1つずつ使って並べた音列を、半音ずつ変えていって12個の基本音列を得る。次にその反行形(音程関係を上下逆にしたもの)を作り同様に12個の音列を得る。更にそれぞれを逆から読んだ逆行を作り、基本音列の逆行形から12個の音列を、そして反行形の逆行形から12個の音列を得ることで計48個の音列を作り、それを基にメロディーや伴奏を作るのが12音音楽である。一つの音楽に使われる基本となる音列は一つであり、別の音列が混ざることは原則としてない。したがって、この12音音楽は基本となる音列が、調性に代わるものであり、またテーマとなる。そして音列で作っている限り、音楽としての統一性を自然と得られる仕組みとなっている。”

理屈を言われても良く分かりませんし、なんとも難しそうな音楽に思えてきますよね。

確かに、一聴しただけでは、無茶苦茶やってるだけに聞こえる前衛的な音楽です。

でも、じっくり耳を傾けると、とてもロマンチックなモノであることが分かってきます。

(要は、レストランなどのBGMには相応しくないというだけのことだと思います)

僕にとっては、とてもリアルに心情を表してくれる、実に美しい音楽です。

聞いていると、演劇作品のイメージが、どんどん広がっていきます。

特に、「3つのピアノ曲」や、「5つのピアノ曲」など、本当に素晴らしいですね!

万人にお薦め出来るCDではありませんが、演劇好きの皆さんなら、きっと気に入って貰える筈です。

是非、一度聞いてみて下さい。

商品の詳細

「アリババ...」の曲目決定

 

昨日、Sachikoさんと、朗読会で使う曲目を選ぶ検討会を行いました。

 

まずは、使えそうな曲のアイディアを出し合い、それがどのシーンに当てはめられるかを考えました。

すると、Sachikoさんの提案した曲が、いずれもバッチリ!

「アリババと40人のどろぼう」に、実に良く合うのです。

実際にSachikoさんに演奏して貰いながら、試しに文章を読んでみました。

曲調といい、長さといい、朗読用に誂えたみたいです。

朗読で共演する曲が、すんなり決定しました。

 

そうこうするうちに、Sachikoさんが以前注文していた楽譜が到着。

早速、ピアノで演奏して貰うと、朗読の前奏・後奏にぴったりです。

長さの調節だけ行えば、文句なし!

そんな訳で、意外な程すんなり、曲目が決定しました。

当初、「”アリババ”に相応しいクラシック曲は、なかなか見当たらない」と思っていましたから、これは嬉しい誤算です。

めでたし、めでたし。

 

今後は、各自がそれぞれ練習していき、ある程度のレベルに到達したら、2人で合わせていこうということになりました。

僕は、まずは、動きを含めた演出から、考えていかなくてはいけません。

明日から、気合を入れて頑張るつもりです。

 

で、「何の曲を選んだか?」ですって!

それは、またのお楽しみ…。

ご教授お願いします!

 

朗読会の作品が「アリババと40人のどろぼう」に決まりました。

しかし、この作品に合うクラシックの名曲が、なかなか見つかりません。

今年の朗読会は、Sachikoさんとの共演になります。

ピアノ生演奏に相応しいアラブ風の曲って、少ないんですね。

どなたか良い曲をご存じの方がいらっしゃいましたら、ご教授お願いします!

「みんなのコンサート VOL.4」舞台写真

雪だるま5.png

「みんなのコンサート VOL.4」で上演した「雪だるま」の舞台写真をご紹介します。

アトリエ無現に比べると、かなり照明が明るいですね。

演技スペース自体は、それほど大きい訳ではありません。

しかし、客席が相当広いので、無意識のうちに、声や演技が大きくなったようです。

雪だるま13.png

静かでストイックな作品です。

動きのあるシーンも、それほど多くはありません。

ですから、スチールで見てもあまり面白くはありませんが、雰囲気は味わって頂けましたか?

雪だるま21.png

 

「みんなのコンサート VOL.4」終了しました!

 

昨日、無事、「みんなのコンサート VOL.4」を終えることが出来ました。

僕は、Sachikoさんのピアノ生演奏との共演で、「雪だるま」という一人芝居を上演させて頂きました。

お陰様で、大好評だったようです。

上演中、客席のあちこちから鼻を啜る音が聞こえてきたり、目尻の涙を拭うハンカチの動きが目に入ってきたりしました。

特に、ご年配の方々が、泣いていらっしゃいましたね。

小さなお子様も大勢いたのですが、一人も騒ぐことなく、熱心に観劇してくれていました。

終演後には、わざわざ、僕に話しかけて下さる方もいらっしゃいました。

「感動しました!「美しいお話をありがとうございました!」などなど、お楽しみ頂けた旨を伝えて下さったのです。

ある女性は、「”ぷにぷに印象派”も拝見しました。とても面白かったので、来年の公演も必ず伺います!」とまで、おっしゃって下さいました。

昨日の客席には、普段演劇にあまり馴染みのない方が多かったように思います。

そういった方々にも、「雪だるま」をお楽しみ頂けたなんて、嬉しいですね。

これだけお楽しみ頂けたのも、ひとえに、Sachikoさんのピアノ演奏が素晴らしいからです。

改めて、こんな機会を与えてくれたSachikoさんに感謝したいと思います。

 

コンサート自体も素晴らしいモノでした。

各演奏者のレベルが物凄く高く、僕も集中して聴かせて頂きました。

みんな、教わったことをこなすだけでなく、自分なりの表現を求めているのが良く分かりました。

美しい音楽に包まれて、とても素敵な時間を過ごすことが出来ました。

実は、僕は、演奏を聴いた感動で、何度も目頭が熱くなっていたのですよ!

うーん、やっぱり音楽は素晴らしい!

本日「みんなのコンサート VOL.4」開催

 

本日、いよいよ、僕の今年最後の演劇公演となる「みんなのコンサート VOL.4」本番です。

「ぷちぷちパイレーツ”STOP!温暖化”」で上演し、沢山の方の涙を誘った一人芝居「雪だるま」を再演します。

今回は、Sachikoさんのグランド・ピアノ生演奏とのコラボレーションなので、より一層心に響く筈です。

入場無料ですので、是非、横浜・吉野町市民プラザホールに遊びにいらして下さい。

(200席近くある、立派なホールですよ!)

じゅん君の加わったリコーダー・アンサンブルも楽しみです。

開演は午前9時45分です。

僕が登場するのは、多分、11時以降だと思います。

開場の地図も掲載しておきますね。

では、ホールでお会いしましょう!

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ディヌ・リパッティ

 

商品の詳細

12月23日の「雪だるま」の上演は、Sachikoさんのピアノとの共演になります。

彼女には、劇のオープニングに、バッハの「主よ人の望みの喜びよ」を演奏して頂きます。

皆さんご存じの、実に美しい名曲です。

 

Sachikoさんは、この曲に関しては、ディヌ・リパッティの演奏を理想としているそうです。

彼女の言葉によれば、「リパッティの演奏は、高貴で崇高で厳かで、まるで天から聞こえて来る神の声のように感じられる」とのことです。

そんな凄い演奏ならば、聞いてみるしかありませんね。

早速、リパッティのCDを取り寄せ、購入いたしました。

 

僕が入手したのは、リパッティの主要な録音がほぼ網羅された7枚組です。

でも、ビックリするほどお安いんですよ。

大体、日本人アーティストのCD1枚分程度の価格です。

相当古い録音ばかりですが、リマスターされて、雑音等はほとんど聞こえません。

収録曲は、バッハだけでなく、モーツァルト、リスト、ショパン、グリーグ、バルトークなど、多岐に渡っています。

 

このところ、この7枚を繰り返し聞いていますが、何というピアニストなんでしょう!

ピュアというか、穢れがないというか、とにかく純粋なんです。

もはや演奏家すら存在せず、「音楽のミューズが奏でたらこうなった」といった風情の演奏です。

「心が洗われる」とは、こういうレベルの音楽のことを指すんですね。

いたく感動いたしました!

 

僕の「雪だるま」という作品も、“心洗われる”美しい物語りのつもりなんです。

でも、リパッティとはレベルが違いますね。

一歩でも、リパッティに近付けるよう、日々の過ごし方から改めていきたいと思っています。

梨のリコーダー

 

僕が出演させて頂く12月23日のコンサートに、大物ゲストが参加することが決まりました。

そのゲストとは、皆さんご存じの、あの”じゅん”君です!

じゅん君は「ぷにぷに印象派祭り」で制作を担当していましたから、裏方の人だと思っていた方が多いかもしれませんね。

ところがどっこい、じゅん君は、素晴らしいミュージシャンでもあるのです。

 

一昨日の打ち合わせの際、じゅん君は愛用の楽器を持参しました。

その楽器とは、誰もが小学校の時に手にする、ソプラノ・リコーダーです。

ただし、じゅん君のリコーダーは、プラスチック製の安物ではありません。

非常にまろやかな音のする、梨の木で作られた外国製(多分ドイツ製)の高級品です。

じゅん君が選んだ楽器ですから、きっと名器に違いありません!

音色も聞かせて貰いましたが、実に美しい!

音楽の力だけで、まるでケルトの森に、アンデスの山に、サルガッソーの海に迷い込んでしまったような錯覚を覚えました。

僕は、そのリコーダー演奏に乗せて、演劇作品を上演したい誘惑に駆られました。

 

本番で、じゅん君は、何人かのリコーダー・アンサンブルを披露してくれるようです。

僕は、今から、とても楽しみにしています。

詳細がはっきりしましたら、このHPでも、紹介させて頂きますね。

「Piano Sonatas 1-32」

 

商品の詳細

ウィルヘルム・ケンプの「Piano Sonatas 1-32」と題された、8枚組のCDボックスセットを購入しました。

これは、ベートーベンのピアノ・ソナタ全集です。

ケンプは、40年に渡って3回録音していますが、その最後のバージョンが収録されています(ステレオ版です)。

 

まずは、「月光」と「熱情」を聞いてみましたが、かなり良いですね。

かの有名なフィンランドの作曲家シベリウスがケンプに、「あなたのピアノからは、ピアニストの響きではなく、人間の響きが聞こえてくる」と言ったそうです。

まさに、そんな演奏だと思いました。

このボックス・セットを聞き込んで、お芝居に使えそうな曲を探したり、劇の構想を練ったりしていきたいと思っています。

 

ちなみに、このセットは3684円でした。

1枚当たり、400円ちょっとです。

でも、先日、アルド・チッコリーニの56枚組を、1万円弱で購入したばかりですから、随分高く感じてしまいました。

金銭感覚がおかしくなっている…。

まさに、価格破壊や~!

モニク・アース

 

ドビュッシー:ピアノ作品全集第1集

昨日、自由が丘の山野楽器に行きました。

今後の作品の発想の源となる、ピアノ曲のCDを探すためです。

このお店なら、置いてあるCDのほとんどが試聴出来ます。

ですから、ここに来れば、未知の曲と出会えるのです。

 

昨日も、ゆっくり時間を掛けて色々試聴しました.

様々な作曲家の曲を沢山聞きましたが、どれもピンときません。

例えば、リストもラフマニノフは、セリフ劇には馴染まないように感じました。

ましてや、バッハやモーツァルトは、僕には、コントにしか使えそうもありません。

ついつい、大好きなドビュッシーのCDを試聴し始めたら、これはしっくりきましたね。

実に演劇的で、やはり舞台には最適です。

結局、ドビュッシーのCDを試聴しまくってしまいました。

 

ドビュッシーのピアノ曲を、何人かのピアニストで聞き比べてみましたけど、実に面白いです。

同じ曲とは思えない程、テンポも音色もアタックの付け方も違います。

なかでも、モニク・アースというピアニストの演奏は魅力的でしたね。

アースの演奏は、強烈に個性的なのです。

こんな解釈で演奏しているピアニストは、他にいないのではないでしょうか?

特に、あの「ロマンチックなワルツ」!

どうやったら、こんな発想が浮かぶんでしょう?

「これは凄い!」と感動した僕は、すぐに、アースの「ドビュッシー・ピアノ作品全集」を持って、レジに向かっていました。

それぐらいインパクトのある演奏だったのです。

 

モニク・アースは、生粋のパリジェンヌです。

ドビュッシー以降の近代フランス音楽の演奏で名声を得ています。

現代的な要素を打ち出した、情緒に溺れない解釈が特長とされています。

 

実は、「ぷにぷに印象派祭り」を一人で稽古する際、ラヴェルの曲はアースのCDを使っていました。

「マ・メール・ロワ」や「亡き王女のためのパヴァーヌ」などがそうです。

なんだか、僕の生理に合うといいますか、演技しやすいように感じたんですよね。

凄く演劇的な演奏だと思います。

皆さん、ドビュッシーやラヴェルの曲がお好きでしたら、是非、モニク・アースの演奏で聞いてみて下さい。

好き嫌いは分かれるかもしれませんが、絶対に強烈な印象を受ける筈です。

 

これで、我が家に、ドビュッシーのピアノ曲全集が3つ揃いました。

ううん、ドビュッシーばっかり…。

どなたか、ぷにぷにパイレーツの芝居に使えそうなピアノ曲があれば、教えて頂けませんか?

「ドビュッシー:管弦楽曲集」

 

買いました!

「ドビュッシー:管弦楽曲集」のCD3枚組を購入しました。

指揮者、エルネスト・アンセルメの残したドビュッシーの管弦楽作品のステレオ録音が全て網羅されたものです。

代表曲の交響詩”海”は、1957年と1964年の二つの録音が収録されています。

”印象主義音楽”という観点からすると、ピアノ曲以上に管弦楽曲の方が、その特長が良く表れているように思います。

誰にでも親しみやすい音楽ではありませんが、まさに心の奥底に深い印象を残す音です。

”海”という曲に聞かれる独特の響きなど、ドビュッシーはどうやってイメージしたのでしょうか?

予め、あんな音が頭の中で鳴っていたとしたら、真の天才としか言いようがありませんね。

 

ちなみに、”海”の第1曲『海の夜明けから真昼まで』について、エリック・サティが面白いことを言っています。

「この曲が気に入っているが、特に11時15分前の場面が好きだ!」

是非、皆さん、”海”という曲をお聞きになって見て下さい。

「ぷにぷに印象派祭り」のイメージに近いと思うんですけど…。

商品の詳細

「ぷにぷに印象派祭り」演奏曲解説

 

いよいよ、明日、「ぷにぷに印象派祭り」の本番です。

楽しみな反面、今後、あの作品たちの稽古をしなくなると思うと、寂しくもあるんですよね。

手塩に掛けて育て上げた3本の演劇作品が、巣立ちの時を迎えるのです。

子供の卒業式や成人式、結婚式の時の、親の心境に近いのかもしれません。

 

とは言え、本番前日でも、相変わらず、演出の見直しは続いていますよ。

昨夜、またまた、良い動きを発見してしまったんですよね。

そのムーヴメントが効果的に見えるように、短い時間ですが、より精度を上げていきたいと思っています。

 

昨夜、アトリエ無現で、打ち合わせと幾つかの確認作業を行ってきました。

劇場に行くと、一気に本番気分が盛り上がってくるんですよね。

果たして、あの裸舞台を、ファンタジックな空間に変えることが出来るのか、僕の腕が問われるところです。

 

今日は、この後、Sachikoさん、じゅん君と、最後の稽古を行います。

多分、1回通すだけになると思います。

各自、どこで何をするのか、しっかりイメージしながら確認していかなくてはなりませんね。

 

さて、Sachikoさんが、ご自身のブログで、、「ぷにぷに印象派祭り」で演奏する曲の解説をなさっています。

予めお読みになった上でお聞きになると、その味わいが増すかもしれません。

皆様!是非、下記をクリックして、予習をしておいて下さいね。

*グラドゥス・アド・パルナッスム博士

*眠りの森の美女のパヴァーヌ

*ロマンチックなワルツ

*アラベスク1番

「ぷにぷに印象派祭り」の演奏曲目

 

「ぷにぷに印象派祭り」で、Sachikoさんに演奏して頂く曲を、一部、ご紹介いたします。

 

ドビュッシー作曲「子供の領分」から『グラドゥス・アド・パルナッスム博士』

 

●ラヴェル作曲「マ・メール・ロワ」から『眠りの森の美女のパヴァーヌ』

 

●ドビュッシー作曲『ロマンチックなワルツ』 

 

●シベリウス作曲「抒情小曲集」から『ちょうちょう』

 

●ドビュッシー作曲『2つのアラベスク~第1曲』

 

ドビュッシー作曲『夢』

 

ラヴェル作曲『亡き王女のためのパヴァーヌ』

 

僕がリクエストした曲がほとんどですが、Sachikoさんからの要望で演奏される曲もあります。

いずれも、”印象主義音楽”を代表する名曲ばかりです。

 超速弾きの曲もあれば、間をたっぷり取ったスローの曲もあります。

演奏を聴くだけでも、価値のある公演だと思います。

是非、聞きにいらして下さいね。

闇の光明

 

本日より、注目の舞台が始まります。

僕が目標とする劇作家、ベルトルト・ブレヒト初期の茶番劇・教育劇「闇の光明」を、東京演劇集団風の皆さんが上演されるのです。

演出は桐山知也さん。

出演は、辻由美子さん、坂牧明さん、田中悟さん、白石圭司さん、車宗洸さん。

作品中の物言いにある潔さや、シンプルであることの美しさ、そして圧倒的なラディカルさをもって、ドイツはもとより日本でもほとんど上演されていないブレヒトの“民衆劇”のジャンルにチャレンジするものだそうです。

 


舞台は、ある売春窟。

いかがわしい興行者が、性病に関する展覧会を始めたところ、連夜満員札止めの大盛況。

女郎屋の女将は、商売あがったり……。

そこで、二人による駆け引きが、繰り広げられる。

 

うーん、これは面白そうです!

こんな凄い設定、僕には思い付きません。

見て、学ばなくては!

ましてやブレヒトの作品とあっては、見逃すわけにはいきません。

まだ、若干、お席に余裕があるようです。

上演は、今日から5月1日(土)まで。

演劇好きの皆様に、是非、お勧めしたいと思います。

 

詳しくは、下記のサイトでご確認下さい。

http://www.kaze-net.org/repertory_2010

Sachikoプロフィール

 

「ぷにぷに印象派祭り」で使用する音楽は、すべてキーボードの生演奏です。

演奏するのは、ぷにぷにパイレーツ初登場の、”Sachiko”というピアニストです。

今日は、Sachikoさんのプロフィールを、ご紹介しますね。

 

”Sachiko”プロフィール

武蔵野音楽大学ピアノ科卒業
(在学中、創立者・福井直秋記念奨学生)

劇団四季音楽スタッフ、
ヤマハ音楽教室講師を経て、現在はクラッシック、シャンソン、カンツォーネ等声楽の伴奏や、プレイヤー活動を行う。

自身の音楽教室も開講し、後進の指導にも当たっている。

 

Sachikoさんは、本当に素晴らしいピアニストです。

その演奏に期待して頂いて、間違いありません。

クラシック、特に印象主義音楽は、生で聞くと感動しますよ!

僕も、Sachikoさんに負けないように、頑張らなくては!

John Mclaughlin

 

 商品の詳細

昨日、渋谷のタワーレコードで、John Mclaughlinの5枚組みCDボックス・セットを買ってきました。

Mclaughlinの代表作5枚を、オリジナル・フォーマットのまま聞くことが出来ます。

ボックスセットの場合、オリジナル・アルバムの形を破壊して、録音順に並べ替えたり、別テイク(失敗テイク)を幾つも並べたりして、作品の完成度を阻害してしまうケースが多いのですが、このボックスセットは実に良心的です。

しかも、この輸入版は、5枚で僅か2500円!

これは買うしかありませんね!

 

その5枚のラインナップは、「Shakti」「A Handful Beauty」「Natural Elements」「Electric Guitarist」「Electric Dreams」!

僕が中学生の頃、矢継ぎ早にリリースされていた作品群です。

当時は、John Mclaughlinが、あまりにアルバムを乱発するので、そのペースに全然追いついていけず、ちゃんと聞いていませんでした。

特に、”Shakti”名義のアルバムは、インド音楽がベースになっています。

中学生の僕にはその良さがほとんど理解できず、「John Mclaughlinがおかしくなってしまった!」と思って、無視してきたぐらいです。

 

ところがところが、現在の耳で聞くと、これが素晴らしい!

陳腐な言葉で恐縮ですが、まさに最高です!

John Mclaughlinのギターが凄いのは、言うまでもありません。

しかし、それ以上に、Zakir Hussainのタブラ演奏!

これはもう、人間業ではありません。

一体どうやって演奏しているのでしょうか?

Zakirを聞くためだけでも、入手する価値があります。

昨夜から繰り返し聞いていますが、聞けば聞くほど、その凄まじさが伝わってきます。

インド音楽の奥の深さを痛感しているところです。

これだけ素晴らしいアルバムをちゃんと聞いてこなかったなんて、僕は何て愚かだったんでしょう!

 

John Mclaughlinだけでなく、若い頃には理解出来なかったけど、今ならその良さが分かる音楽が、きっと沢山ある筈です。

無駄な偏見を拭い去って、これまで聞いてこなかった音楽に、改めて耳を傾けていこうと思っています。

とりあえず、今日は、Mclaughlinの他のアルバムを探しに行こうっと!

Steve Reich

 

Steve Reich:Phases」と題された5枚組のCDボックス・セットを購入しました。

NONESUCHレーベルに収録された、Steve Reichの代表作が網羅されています。

「Music For 18 Musicians」「 Electric Counterpoint」「Drumming」など、名曲揃いです。

中でも、1990年にグラミー賞クラシック現代作品部門賞を受賞した「Different Trains」は、最高です。

最近は、専ら、このCDばかり聞いています。

非常に映像的で、色々な演劇作品のイメージが湧いてきます。

これぞアート!これぞ芸術です。

セリフのある演劇以上に、現代に生きる人間の孤独や虚無を的確に描いています。

 

Steve Reichをご存知ない方のために、簡単にご紹介させて頂きます。

Steve Reichは、アメリカの作曲家です。

フレーズの繰り返しを多用する、ミニマル・ミュージックの大家として知られています。

Steve Reichのスタイルは、クラシック音楽に限らず、数多くの作曲家たちに影響を与えています。

徐々にフェーズしていくパターンを作るため、サンプリングしたテープ・ループを用いたり(『イッツ・ゴナ・レイン』(1965)、『カム・アウト』(1966) など) 、曲のコンセプトを創り出し、掘り下げるための手法を用いる(『振り子の音楽』、『フォー・オルガンズ』など)といったようなアイディアを探求しています。

 

かなり前衛的な手法も用いていますので、どなたにでもお薦め出来るわけではありません。

しかし、アートへの指向をお持ちの方なら、何かしら感じて頂けるものと思います。

勿論、ボックス・セットだけでなく、バラ売りもしていますから、是非一度お聞き下さい。

上手に輸入版を探すと、1000円以下で販売されていたりしますので‥。

 

僕も、今回代表作は押さえましたので、今後はSteve Reichの近年の作品をチェックしようと思っています。

「インド古典音楽コンサート」

Takasitarコンサート.jpg

あのTakasitarさんが、今月、「インド古典音楽コンサート」を開催します。

日時は、3月28日(日)17:00開場、17:30開演。

会場は、異国風カフェダイニング「TOUMAI(トゥーマイ)」 (JR・京王線 高尾駅南口より徒歩13分)

共演は、タブラ奏者のU-zhaanさんです。

入場料は、2500円だそうです。

春の夕暮れ、シタールとタブラの音色に耳を傾けてみてはいかがでしょうか?

是非、足をお運び下さいね。

ピアニストの芸名

 

「ぷにぷに印象派祭り」で共演する女性ピアニストのブログに、今回のいきさつが詳しく書いてあります。

是非、お読み下さい。

http://blogs.yahoo.co.jp/chiarinalife/archive/2010/3/4

 

現在、このピアニストの芸名を検討中です。

本名だとインパクトがないので、パンチのある芸名にしてもらいたいと思っています。

僕も、幾つか案を出してみました。

今月中に決定するつもりです。

一度聴いたら忘れられない、カッコいい名前に決まるといいなあ‥。

目にも留まらぬ早業

 

目にも留まらぬ早業とは、まさにこのことでしょう。

日曜日に、「ぷにぷに印象派祭り」で共演するピアニストの指の動きを見ていて、そう思いました。

指の動きもそうですけど、それを操っている脳は、一体どうなっているんでしょうね?

初めて見た楽譜を、いとも簡単に弾きこなすんです。

譜面を見せて貰ったら、音符の洪水でした。

紙が真っ黒に見えるぐらい、音符が細かく書かれているんです。

それも両手ですからね。

まさに神業です!

 

僕は、普段、クラシック音楽を積極的に聴く方ではありません。

CDで聴いても、とっつきが悪く、今ひとつピンとこないんです。

しかし、生演奏を聴くと全く事情が違います。

心に、自然に、沁み込んで来るんですよね。

クラシック音楽も、絶対、生演奏を聞かなきゃダメです。

一度生を体験した後なら、その曲をCDで聴いても十分楽しめると思います。

芝居をビデオで見ても、その魅力が全然伝わらないのと同じことでしょう。

 

ピアニストの演奏は、見ているだけでも楽しいですよ。

指だけでなく、腕、そして体全体の動きが、音楽そのものになっていくからです。

音楽とは、演奏家の精神が音になったものなんですね。

演劇も、そうでなくてはいけないのですが、実情は‥。

「ヴォイスの挑戦」

 

ヒカシューの巻上公一さんから、ユニークなフェスティバル「ヴォイスの挑戦」のご案内がメールで届きました。

来月29日~31日、青山円形劇場にて開催される、声の可能性にスポットを当てたライヴです。

国内外から、様々なアーティストが集結し、3日間に渡ってパフォーマンスを繰り広げるそうです。

以前、取材させて頂いたことのあるアルタイのボロット・バイルシェフさんも、驚愕のホーメイを聞かせてくれます。

(ボロットは本当に凄い!聞いたら、10メートルぐらい吹っ飛びますよ)

演劇を志す者としては、聞き逃せません。

僕自身も、声の可能性を追求したいですからね。

是非、皆さんも、足を運んで下さい。

詳細は、下記のサイトで確認して下さい。

http://www.makigami.com/neo-voice.html

怖くないです!

 

「一度、出演してみたいんですけど‥」

ぷにぷにパイレーツの舞台出演に興味を持って下さる方は、少なくありません。

しかし、いざ話が具体化すると、ほとんどの方が尻込みなさいます。

「時間的にも金銭的には負担は少なく、楽しいですよ」と申し上げても、「やっぱり私には無理です」と辞退されてしまうのです

もっと詳しく聞いてみると、「座長が怖そうだから」というのが、その最大の理由のようです。

 

僕自身は、出演者に稽古を楽しんで貰えるように、最大限、優しく接しているつもりです。

厳しくしても、出演者が萎縮するだけですから、明るい雰囲気を醸し出すように努力しています。

確かに、爆笑に次ぐ爆笑という形にはなりません。

でも、それは真剣に取り組んでいるだけの話です。

また、僕は、いきなり理想を求めるのではなく、今実現出来そうなことだけを指摘していくように心掛けています。

一度に色々言われても、頭の中がパンクしてしまいますからね。

 

僕は、作品の質を高めるというよりも、出演者の能力を向上させる方に重きを置いています。

ぷにぷにの為に出演者がいるのではなく、出演者の為にぷにぷにがあるのです。

「ぷにぷにパイレーツに参加して良かった!レベルアップ出来た!」

こんな風に思って頂けるように、僕は頑張っているつもりです。

 

立川らく太君、岩丸綾子さんに、稽古後、僕が怖かったどうか聞いてみました。

すると、「まったく怖くないです。丁寧に演出して貰って、助かります」と言ってくれました。

その他、過去にぷにぷにパイレーツの舞台に出演してくれたメンバーも、そう思ってくれているようです。

ですから、皆さん「また出たい!」と手を挙げてくれるのではないでしょうか。

決して僕は怖くないですし、必ずや楽しい経験が出来ますので、興味のある方は、奮ってぷにぷにパイレーツにご参加頂きたいと思います。

いつでもお気軽にご連絡下さい。

稽古の見学も自由ですし、丁寧にご説明いたします。

もしご希望があれば、体験稽古やワークショップも実施いたします(勿論無料ですよ)。

 

僕が怖い演出家だというイメージを皆が持つ理由は何だと思うか、色々な人に聞いてみました。

すると、全員口を揃えてこう言います。

「座長の顔が怖いんじゃないですか!」

顔ですか‥。

顔が怖い(あるいは、くどい)のは、そう簡単には直りません!

「疾走」3時間稽古

 

昨日は、日中、立川らく太君と「疾走」の稽古を行いました。

セリフを中心にチェックしながら、大まかな動きを付けていきました。

「疾走」は、質、量ともに、まさに大作です。

文量は、「夢で会えたら」と同じぐらいあるので、上演時間は約30分かかるでしょう。

内容は、プロ野球を舞台に、代打専門のベテラン選手の”男のプライド”をテーマにしたものです。

「ぷにぷに冬のパン祭り」の中核を成す作品ですから、「疾走」の出来が公演全体の評価を決めると言っても過言ではありません。

したがって、稽古もかなり厳しくなってしまいます。

細かい所まで徹底的に直していくので、あっという間に3時間が経過していました。

 

昨日の稽古で、らく太君は、「疾走」の本当の魅力に気付いたようです。

「このシーン、気持ちいいですね。最高です!」「このセリフ、カッコいいです!」などと、喜びの雄叫びを上げながら、稽古に没頭していました。

僕も、自分の書いた作品なのに、「カッコいいなあ‥」としみじみ味わってしまいました。

ラスト・シーンの良さったらどうでしょう!

自分で言うのも変ですが、こんな泣けるラスト・シーンの演劇作品って、滅多にお目に掛かれませんよ。

らく太君が頑張ってくれれば、必ずや、男が惚れる作品になる筈です。

この作品は本当に難しいので、時間の許す限り、らく太君と稽古を重ねていきたいと思っています。

ご期待下さい。

4本目、覚えました!

 

ついに、4本目の脚本も覚えました!

まだ、スラスラとは出てきませんが、一応暗記しました。

一旦、入り始めると、意外にスムーズに覚えられるものですね。

とは言うものの、今回僕が上演するのは、どれも短い作品です。

これぐらい、もっと早く覚えられるようにならなくてはいけませんね。

今後は、もっとスムーズにセリフが出てくるように、繰り返し練習していきます。

早く動きの練習に移れるように、頑張らなくては!

Takasitarコンサート情報

 

ぷにぷにパイレーツの公演でお馴染みのシタール奏者、Takasitarさんのライブが、明晩、開催されます。

みんなで応援に出かけましょう!

勿論、僕も聞きに行きますよ。

詳細をお知らせします。

 

*”Khazana Records presents Summer Concert 2009”

日時:7月31日(金) 19:00開場 19:30開演

会場:八王子市芸術文化会館 いちょうホール 小ホール

      http://www.hachiojibunka.or.jp/icho/image/ichou_map.gif

料金:前売券2500円 当日券3000円(全席自由)

 

真夏の夜に、ちょっぴり涼しげな音楽会。

前半、第1部では、セカンドアルバム完成間近、Takasitarのポップ&シュールなエレクトロ・サウンド!

後半、第2部では、Takasitar、藤枝暁(アコースティック・ギター)、ユザーン(タブラ)の3人によるアコースティック・サウンドを!

なんと、JAZZやボサノバにも初挑戦しています!!

 

前売券のご予約、お問い合わせは、カザーナ・レコーズ ℡042-628-5014

e-mail@khazana-records.com

ご予約の際は、チケット枚数、お名前、ご連絡先をお知らせ下さい。

チケット代金は、当日、受付にてご清算となります。

黒田恭一さんを悼む

音楽評論家の黒田恭一さんが、亡くなられました。

新聞やテレビなど多彩なメディアで、クラシック音楽のすそ野を広げてきた方で、先月29日、多臓器不全のため都内の病院で死去されました。71歳でした。

黒田さんは、早稲田大在学中に音楽評論の道に入り、「20世紀の名演奏」(NHK・FM)などテレビやラジオで、カラヤンをはじめ巨匠たちの演奏の魅力をわかりやすく紹介しました。

1999年から東京・渋谷のオーチャードホールでプロデューサーを務め、ジャズやポップスを組み合わせた親しみやすいクラシックの公演を企画されていました。

「オペラへの招待」「はじめてのクラシック」など、多数の著書があります。

 

僕は、本当に黒田さんにはお世話になりました。

その想い出を記せば、切りがありません。

 

お仕事も沢山ご一緒させて頂きました。

毎週のように、飲みに連れて行って貰いました。

音楽のことも色々教わりました。

むしろ、音楽以外の、大人の世界を様々教わった印象の方が強いのですが…。

一緒にCDショップに行っては、子どものようにはしゃぎながら掘り出し物を探していらっしゃったのが印象に残っています。

お宅にもお邪魔して、自慢のオーディオ・システムで豊富なコレクションを徹夜で朝まで聞かせて頂いたことも忘れられません。

何度か雑誌のエッセイなどに、僕のことを書いて頂いたこともあるんです。

お子さんがいらっしゃらなかったせいか、黒田さんは僕をまるで息子のように可愛がって下さいました。

僕も、東京のお父さんのように、心から慕っていました。

勿論、僕だけでなく、黒田さんは誰からも慕われていました。

黒田さんほど、多くの方に愛されていた人を僕は知りません。

いつも黒田さんの周りには人が集まり、笑顔が花開いていました。

早すぎるご逝去が、あまりにも残念でなりません。

これ以上の言葉は、今の僕にはありません。

 

新聞に掲載されている黒田さんのお写真は、晩年のものだと思われます。

僕の心に残っている黒田さんは、もっと元気で活力に溢れたお姿です。

まだまだその死が信じられないし、認めたくありません。

でも、現実を受け止めなくてはいけませんね。

土曜日の葬儀には、是非参列させて頂きたいと思っています。

 

黒田さんは、今頃、鬼籍に入った偉大な音楽家の演奏を鑑賞されているのでしょうか?

また、沢山の音楽ファンに囲まれて、楽しいお話を繰り広げていらっしゃるのでしょうか?

きっとそうだと、僕は信じています。

ご冥福をお祈りします。

 

LAL MERI

ぷにぷにパイレーツの公演に親しんでいらっしゃる方に、お薦めのCDがあります。

「ラル・メリ」というユニットの、その名も『ラル・メリ』というタイトルのCDです。

ラル・メリは、ベリーダンサーから絶大な人気を誇るニヤーズのカルメン・リッツォと、インド系トランペッター、イリーシュ・ラルが創り出すエキゾチックなトラックに、女性ヴォーカルのナンシー・ケイのハスキー・ヴォイスが美しく融和した、実にユニークなサウンドです。

とてもお洒落なラウンジ・ミュージック風なんですが、良く聞くとタブラ、ウード、サズなどのアラブ~インドの伝統楽器の音色が随所に散りばめられていて、興味が尽きません。

民族楽器が入っていても、決して聞きにくいことはありません。

ナンシーの甘いスモーキーな声が印象的ですが、映画「ブリジット・ジョーンズの日記」の挿入歌「LOVE」を”ロージー”名義で歌っていた人です。

ノラ・ジョーンズのイメージに、やや近い歌手でしょうか。

今、世界各地の民族音楽を融合してポップなサウンドを生み出す”グローバル”ならぬ”グローカル”ミュージックがとても面白いです。

いわゆるポップスに閉塞感を感じるあなた、是非、グローカル・ミュージックに耳を傾けてみて下さい。