ぷにぷにパイレーツ

ブログ

スラムドッグ$ミリオネア

2009年アカデミー賞で8冠を獲得した「スラムドッグ$ミリオネア」を見てきました。

ゴールデングローブ賞でも沢山の部門で受賞し、大変前評判の高かった作品です。

上映館を調べてみると、その数の少なさに驚きました。

劇場に行ってみると、客席もとても空いていて、拍子抜けした程です。

作品は、とても素晴らしいものでした。

粗筋と主な内容は、こんな感じです。

インドのスラム出身の少年ジャマールは人気番組「クイズ$ミリオネア」に出演し、あと1問で2000万ルピーを手にできるところまできた。しかし、これを面白く思わない番組のホストは警察に連絡。彼はズルをして正答を得ていたとされ、詐欺容疑で逮捕されてしまう。ジャマールは警察署での警官の厳しい尋問に対し、正答を知ることになった自分の過去を話し始める。そこには1人の少女を追い続けた彼の人生の物語があるのだった…。

発祥地イギリスはもちろん、日本など世界中でローカライズされ人気となっている「クイズ$ミリオネア」。難問の続くこのクイズ番組で最後の1問までたどり着いたスラム出身の少年ジャマールは、いかにしてその答えを知ることになったのか? 彼自身が過去を振り返ってその理由を話す中で、一途にある少女を思い続けた少年の人生が浮き彫りになっていく。ジャマール、彼の求める少女ラティカ、そしてジャマールの兄サリームの三人が紡ぐ物語は、純愛や欲望といったものが絡み合い非常にドラマチック。インドを中心に撮影された映像は、生命力と疾走感にあふれ、観る者をグイグイと引き込んでいく。

僕の大好きなダニー・ボイル監督ならではの、スタイリッシュでカッコいい映像が、テンポ良く展開されます。

特に、大胆なカットバックを多用した表現は、他の追随を許さない出来だったと思います。

ここ数年で、最も気に入った映画の一つです。

 

しかし、今ひとつ日本で大ヒットしないのも良く分かります。

ジョニー・デップやブラッド・ピットのような有名なスターが出演していないのが、まず第一の理由。

インドが舞台と言うのも、恐らく、日本人が触手を伸ばさない原因となっているでしょう。

そして、内容がとても悲惨なのも、客足を伸ばさない大きな要因となっていると思います。

予告編やTV・CMでは悲惨なシーンを一切見せていませんが、映画の99%以上は、インドのスラムの悲惨さを描いたものです。

(CMは、本編中の数少ない爽やかなシーンだけを繋いだものです)

実は、残虐なシーンのオンパレードです。

でも、ダニー・ボイル監督作品なら、それぐらい予想が付きそうなものですよね。

ですから、誰にでもお薦めできるわけではありません。

ストーリーだけを追いかけたい人や、映画で夢を見たい人には向いていないと思います。

でも、映画芸術ならではの表現を楽しみたい人、新たな映像世界を満喫したい人にとっては、必見の映画だと思います。

特に、ラストシーンの演出は、カッコいいですよ!

 

最近、同じような映画ばかりで食傷気味なあなた!

「スラムドッグ$ミリオネア」で、斬新な映像世界を満喫してみて下さい。